JP2016031906A - フラットケーブルと接合対象物との接合方法 - Google Patents

フラットケーブルと接合対象物との接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フラットケーブルと接合対象物とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、フラットケーブルの導体破断を防止できて良好な超音波接合を行うことができるフラットケーブルと接合対象物との接合方法を提供する。
【解決手段】超音波接合装置1を用いてフラットケーブル2と端子3とを接合する際、ホーンに設けられたチップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子3を挟んでフラットケーブル2及び端子3を押圧しつつ、チップ4の振動によりフラットケーブル2を超音波振動させ、導体21と端子3との間の被覆部22が除去されて導体21と端子3とが接触する時点で、フラットケーブル2及び端子3に加えられる圧力を下げて導体21と端子3とを接合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、フラットケーブルと接合対象物とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法に関するものである。
特許文献1には、フラットケーブルの導体と端子等の接合対象物とを接合するために用いられる超音波接合装置が開示されている。図10は、当該超音波接合装置501のホーンに設けられたチップ514の斜視図である。図10に示すように、チップ514には、アンビルに相対する平らな先端面517と、この先端面517から凹に形成された複数の溝518と、が設けられている。複数の溝518は、チップ514の振動方向Wと直交する方向に直線状に延びている。
上記超音波接合装置501を用いてフラットケーブルと接合対象物とを接合する方法を説明する。まず、アンビルの上に接合対象物をセットし、その上にフラットケーブルを重ねる。そして、チップ514をアンビルに近付けてこれらチップ514とアンビルとでフラットケーブルと接合対象物とを互いに近付く方向に加圧しながら、チップ514を方向Wに超音波振動させてフラットケーブルを振動させる。このことにより、フラットケーブルの被覆部が溶けて該被覆部が溝518内に進入し、フラットケーブルの導体と接合対象物とが接触して固相接合される。
特開2009−43538号公報
上記超音波接合装置501を用いたフラットケーブルと接合対象物との接合方法においては、圧力と振動をかけてフラットケーブルの被覆部を除去しているが、フラットケーブルの導体が薄い場合には、導体破断を引き起こしてしまうおそれがあるという問題があった。
したがって、本発明は、フラットケーブルと接合対象物とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、フラットケーブルの導体破断を防止できて良好な超音波接合を行うことができるフラットケーブルと接合対象物との接合方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、導体が被覆部で被覆されたフラットケーブルと接合対象物とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、ホーンに設けられたチップとアンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記接合対象物を挟んで前記フラットケーブル及び前記接合対象物を押圧しつつ、前記チップの振動により前記フラットケーブル又は前記接合対象物を超音波振動させ、前記導体と前記接合対象物との間の前記被覆部が除去されて前記導体と前記接合対象物とが接触する時点で、前記フラットケーブル及び前記接合対象物に加えられる圧力を下げて前記導体と前記接合対象物とを接合することを特徴とするフラットケーブルと接合対象物との接合方法である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記チップと前記アンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記接合対象物を挟む際、前記フラットケーブルを前記接合対象物の上側に位置させることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記チップを前記接合対象物に接触させることにより当該接合対象物を超音波振動させることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載された発明において、前記導体と前記接合対象物との間の前記被覆部が除去されて前記導体と前記接合対象物とが接触したことを検知することを特徴とするものである。
請求項1,4に記載された発明によれば、前記導体と前記接合対象物との間の前記被覆部が除去されて前記導体と前記接合対象物とが接触する時点で、前記フラットケーブル及び前記接合対象物に加えられる圧力を下げて前記導体と前記接合対象物とを接合するので、導体と接合対象物との間に残留する被覆部の量を少なくすることができ、かつ、導体の破断を防止できて良好な超音波接合を行うことができる。これにより、超音波接合を行う前処理として被覆部を除去しておく必要がなく、作業性がよい。
請求項2に記載された発明によれば、前記チップと前記アンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記接合対象物を挟む際、前記フラットケーブルを前記接合対象物の上側に位置させるので、溶けた被覆部を超音波接合装置に付着し難くすることができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記チップを前記接合対象物に接触させることにより当該接合対象物を超音波振動させるので、前記接合対象物が超音波振動することにより発する熱によって前記導体と前記接合対象物との間の前記被覆部を短時間で効率よく溶かして除去することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる接合方法により接合されるフラットケーブル及び端子の斜視図である。 図1に示されたフラットケーブル及び端子を超音波接合装置により接合する様子を示す斜視図である。 図2に示されたチップの斜視図である。 図2に示されたチップがフラットケーブルに接触し、超音波接合が開始した状態を示す正面図である。 図4に示されたフラットケーブルの導体と端子とが接触した状態を示す正面図である。 図5に示されたフラットケーブルの導体と端子とが接合され、超音波接合が終了した状態を示す正面図である。 図4〜7に示された超音波接合装置がフラットケーブル及び端子に加える圧力の時間ごとの変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態にかかる接合方法に用いられる超音波接合装置の正面図である。 本発明の第3の実施形態にかかる接合方法に用いられる超音波接合装置の正面図である。 従来の超音波接合装置に設けられたチップの斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる「フラットケーブルと接合対象物との接合方法」を図1〜7を参照して説明する。本実施形態の「フラットケーブルと接合対象物との接合方法」は、図1に示すフラットケーブル2と端子(請求項の「接合対象物」に相当する。)3とを、図2,3に示す超音波接合装置1を用いて接合する接合方法である。
フラットケーブル2は、平型の導体21が絶縁性の合成樹脂からなる被覆部22で被覆された平型の被覆電線であり、可撓性を有している。このフラットケーブル2は、フレキシブルフラットケーブルとも呼ばれる。
端子3は、金属板にプレス加工等が施されて得られるものであり、フラットケーブル2と電気接続される接続部30を有している。この接続部30は、フラットケーブル2と重ねられる平板部31と、該平板部31の幅方向両端部から立設するとともに互いの間にフラットケーブル2を位置付ける一対の壁部32と、を有している。
超音波接合装置1は、ホーンと、該ホーンに設けられたチップ4と、該チップ4と矢印Y方向に相対するアンビル5と、ホーンを介してチップ4を矢印Y方向に移動させ、かつ、矢印Y方向と直交する矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる駆動機構と、を備えている。
図3に示すように、チップ4の先端には複数の凸部41が設けられている。隣り合う凸部41間には断面V字状の溝が形成されている。チップ4は、アンビル5の直上に配置されている。
次に、フラットケーブル2と端子3とを超音波接合装置1を用いて接合する接合方法を説明する。
まず、図2に示すようにチップ4をアンビル5から離した状態で、フラットケーブル2及び端子3をアンビル5にセットする。この際、平板部31の上にフラットケーブル2を重ねるとともに一対の壁部32間にフラットケーブル2を位置付ける。このことによって、フラットケーブル2と端子3の位置ずれを少なくすることができ、導体21と端子3との接合するべき箇所を正確に接合することができる。また、接合時に溶ける被覆部22を超音波接合装置1に付着し難くすることができる。
続いて、チップ4をアンビル5に近付けて凸部41をフラットケーブル2に接触させるとともにチップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子3を挟む。そして、図4に示すように、チップ4をアンビル5にさらに近付けることによりフラットケーブル2及び端子3を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ4を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。
チップ4が超音波振動すると、該チップ4の振動が凸部41を介してフラットケーブル2に伝わり、フラットケーブル2が超音波振動する。フラットケーブル2が超音波振動すると、チップ4との接触部分に摩擦熱が生じ、この熱によって被覆部22が溶け始める。また、フラットケーブル2は、凸部41により端子3側に押圧されていることから、導体21と平板部31との間の被覆部22は、溶けると導体21と平板部31との間から外側に押し出される。また、チップ4の隣り合う凸部41間には断面V字状の溝が形成されているので、溶けた被覆部22は前記溝内に進入した後チップ4の外側に掻き出される。このようにして導体21と平板部31との間の被覆部22が除去されると、図5に示すように、導体21と平板部31とが接触する。
さらに、本実施形態においては、導体21と平板部31との間の被覆部22が除去されて導体21と平板部31とが接触したことを検知し、導体21と平板部31とが接触したことを検知した時点で、フラットケーブル2及び端子3に加えられる圧力(チップ4による押圧力)を下げる。その後、圧力を下げた状態でチップ4を所定時間、超音波振動させることにより、図6に示すように、導体21と平板部31とが固相接合される。本発明者が鋭意研究したところ、被覆部22を除去するのに必要な圧力と金属結合に必要な圧力に差があるため、被覆部除去時の圧力よりも小さい圧力であっても、導体21と平板部31とは固相接合されることが判明したのである。
図7は、図4〜7に示された超音波接合装置1がフラットケーブル2及び端子3に加える圧力の時間ごとの変化を示すグラフである。図中のt1は、図4に示すように、チップ4がフラットケーブル2に接触し、超音波接合が開始したタイミングである。t2は、図5に示すように、導体21と平板部31とが接触したタイミングである。t3は、図6に示すように、導体21と平板部31とが接合され、超音波接合が終了したタイミングである。すなわち、t1からt2までの間は被覆部22の除去が行われる時間であり、当該時間は、超音波接合装置1がフラットケーブル2及び端子3に加える圧力が高く設定されている。また、t2からt3までの間は、導体21と平板部31とが金属結合される時間であり、当該時間は、超音波接合装置1がフラットケーブル2及び端子3に加える圧力が、t1からt2までの値よりも低く設定されている。
また、本実施形態では、ホーンから発生する超音波エネルギーが導体21及び端子3に伝導したことによって導体21と平板部31とが接触したことを検知している。これ以外の接触検知方法として、例えば、超音波接合開始にあわせて導体21と端子3とに電圧を印加し、変化する電気抵抗値に基づき導体21と平板部31とが接触したことを検知するようにしてもよい。さらに、予め、超音波接合開始から導体21と平板部31とが接触するまでの時間を求めておき、その時間を設定することで超音波接合装置1を制御するようにしてもよい。
上述した接合方法によれば、導体21と平板部31との間の被覆部22が除去されて導体21と平板部31とが接触する時点で、フラットケーブル2及び端子3に加えられる圧力を下げて導体21と平板部31とを接合するので、導体21と平板部31との間に残留する被覆部22の量を少なくすることができ、かつ、導体21の破断を防止できて良好な超音波接合を行うことができる。これにより、超音波接合を行う前処理として被覆部21を除去しておく必要がなく、作業性がよい。
また、上述した接合方法によれば、チップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子3を挟む際、フラットケーブル2を端子3の上側に位置させるので、接合時に溶けた被覆部22を超音波接合装置1に付着し難くすることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる「フラットケーブルと接合対象物との接合方法」を図8を参照して説明する。本実施形態の「フラットケーブルと接合対象物との接合方法」は、図8に示すフラットケーブル2と端子(請求項の「接合対象物」に相当する。)103とを、同図に示す超音波接合装置101を用いて接合する接合方法である。また、図8において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、フラットケーブル2は第1の実施形態と同じものであるが、端子103は、平板状の接続部130を有している。すなわち、接続部130は、第1の実施形態で説明した一対の壁部32を有していない平板部31のみの構成と等しい。
超音波接合装置101は、チップ4とアンビル5の位置関係が第1の実施形態と上下逆になっている。すなわち、チップ4は、アンビル5の直下に配置されている。
次に、フラットケーブル2と端子103とを超音波接合装置101を用いて接合する接合方法を説明する。
まず、チップ4をアンビル5から離した状態で、フラットケーブル2及び端子103をアンビル5の直下にセットする。この際、接続部130の上にフラットケーブル2を重ねる。このことによって、接合時に溶ける被覆部22を超音波接合装置101に付着し難くすることができる。
続いて、チップ4をアンビル5に近付けて凸部41を接続部130に接触させるとともにチップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子103を挟む。そして、チップ4をアンビル5にさらに近付けることによりフラットケーブル2及び端子103を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ4を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。
チップ4が超音波振動すると、該チップ4の振動が凸部41を介して接続部130に伝わり、端子103が超音波振動する。端子103が超音波振動すると、チップ4と接続部130との摩擦によって接続部130に熱が生じて接続部130全域に伝導し、この熱によって被覆部22が溶け始める。また、フラットケーブル2は端子103側に押圧されていることから、導体21と接続部130との間の被覆部22は、溶けると導体21と接続部130との間から外側に押し出される。このようにして導体21と接続部130との間の被覆部22が除去されると、導体21と接続部130とが接触する。
そして、導体21と接続部130とが接触した時点で、フラットケーブル2及び端子103に加えられる圧力(チップ4による押圧力)を下げる。その後、圧力を下げた状態でチップ4を所定時間、超音波振動させることにより、導体21と接続部130とが固相接合される。
このように、本実施形態の接合方法によれば、チップ4を端子103に接触させて当該端子103を超音波振動させることにより端子103が熱を発し、この熱によって導体21と接続部130との間の被覆部22を短時間で効率よく溶かして除去することができる。よって、導体21と接続部130との間に残留する被覆部22の量を少なくすることができ、導体21と端子103との接合強度を高めることができる。
なお、第1の実施形態の接合方法においては、チップ4をフラットケーブル2に接触させて当該フラットケーブル2を超音波振動させることにより、フラットケーブル2の被覆部22におけるチップ4との接触面に摩擦熱が生じ、この熱が導体21と平板部31との間の部分の被覆部22に伝導して当該部分の被覆部22が溶ける仕組みであったが、本実施形態の接合方法においては、チップ4を端子103に接触させて当該端子103を超音波振動させることにより、端子103の接続部130におけるチップ4との接触面に摩擦熱が生じ、この熱が導体21と接続部130との間の部分の被覆部22に伝導して当該部分の被覆部22が溶ける仕組みである。この端子103は金属であり、フラットケーブル2の被覆部22よりも熱伝導率が高い。よって、本実施形態の接合方法では、第1の実施形態の接合方法と比較して、導体21と接続部130との間の被覆部22をより短時間で効率よく溶かして除去することができる。
また、上述した接合方法によれば、チップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子103を挟む際、フラットケーブル2を端子103の上側に位置させるので、接合時に溶けた被覆部22を超音波接合装置101に付着し難くすることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態にかかる「フラットケーブルと接合対象物との接合方法」を図9を参照して説明する。本実施形態の「フラットケーブルと接合対象物との接合方法」は、図9に示すフラットケーブル2と端子(請求項の「接合対象物」に相当する。)103とを、同図に示す超音波接合装置1を用いて接合する接合方法である。また、図9において、前述した第1,第2の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、フラットケーブル2は第1,第2の実施形態と同じものであり、端子103は、第2の実施形態と同じものである。超音波接合装置1は、第1の実施形態と同じものである。
次に、フラットケーブル2と端子103とを超音波接合装置1を用いて接合する接合方法を説明する。
まず、チップ4をアンビル5から離した状態で、フラットケーブル2及び端子103をアンビル5にセットする。この際、フラットケーブル2の上に接続部130を重ねる。 続いて、チップ4をアンビル5に近付けて凸部41を接続部130に接触させるとともにチップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子103を挟む。そして、チップ4をアンビル5にさらに近付けることによりフラットケーブル2及び端子103を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ4を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。
チップ4が超音波振動すると、該チップ4の振動が凸部41を介して接続部130に伝わり、端子103が超音波振動する。端子103が超音波振動すると、チップ4と接続部130との摩擦によって接続部130に熱が生じて接続部130全域に伝導し、この熱によって被覆部22が溶け始める。また、フラットケーブル2は端子103側に押圧されていることから、導体21と接続部130との間の被覆部22は、溶けると導体21と接続部130との間から外側に押し出される。このようにして導体21と接続部130との間の被覆部22が除去されると、導体21と接続部130とが接触する。
そして、導体21と接続部130とが接触した時点で、フラットケーブル2及び端子103に加えられる圧力(チップ4による押圧力)を下げる。その後、圧力を下げた状態でチップ4を所定時間、超音波振動させることにより、導体21と接続部130とが固相接合される。
このように、本実施形態の接合方法によれば、第2の実施形態と同様に、チップ4を端子103に接触させて当該端子103を超音波振動させることにより端子103が熱を発し、この熱によって導体21と接続部130との間の被覆部22を短時間で効率よく溶かして除去することができる。よって、導体21と接続部130との間に残留する被覆部22の量を少なくすることができ、導体21と端子103との接合強度を高めることができる。
また、本実施形態の接合方法においても、第2の実施形態と同様に、チップ4を、フラットケーブル2の被覆部22よりも熱伝導率が高い端子103の接続部130に接触させて当該端子103を超音波振動させるので、第1の実施形態の接合方法と比較して、導体21と接続部130との間の被覆部22をより短時間で効率よく溶かして除去することができる。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、接合対象物として、端子3,103を例に挙げて説明したが、前記接合対象物は、端子3,103以外の金属構造物でもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,101 超音波接合装置
2 フラットケーブル
3,103 端子(接合対象物)
4 チップ
5 アンビル
21 導体
22 被覆部

Claims (4)

  1. 導体が被覆部で被覆されたフラットケーブルと接合対象物とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、
    ホーンに設けられたチップとアンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記接合対象物を挟んで前記フラットケーブル及び前記接合対象物を押圧しつつ、前記チップの振動により前記フラットケーブル又は前記接合対象物を超音波振動させ、
    前記導体と前記接合対象物との間の前記被覆部が除去されて前記導体と前記接合対象物とが接触する時点で、前記フラットケーブル及び前記接合対象物に加えられる圧力を下げて前記導体と前記接合対象物とを接合する
    ことを特徴とするフラットケーブルと接合対象物との接合方法。
  2. 前記チップと前記アンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記接合対象物を挟む際、前記フラットケーブルを前記接合対象物の上側に位置させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブルと接合対象物との接合方法。
  3. 前記チップを前記接合対象物に接触させることにより当該接合対象物を超音波振動させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフラットケーブルと接合対象物との接合方法。
  4. 前記導体と前記接合対象物との間の前記被覆部が除去されて前記導体と前記接合対象物とが接触したことを検知する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のフラットケーブルと接合対象物との接合方法。
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