JP6503082B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来技術として、前輪及び後輪のブレーキの作動を連動させる連動ブレーキ装置を鞍乗り型車両に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、板状のイコライザが支持軸(ピン)で支持されている。
特開2015−160548号公報
ところで、上記従来のように、板状のイコライザを支持軸で回動可能に直接支持する場合、経年使用によりガタが大きくなることを防止するために、グリス等が塗布されるが、グリスの滞留性を向上するとともに、ガタを小さくできるようにすることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、連動ブレーキ装置のイコライザのグリスの滞留性を向上するとともに、イコライザと支持軸とのガタを小さくできるようにすることを目的とする。
この明細書には、2015年9月30日に出願された日本国特許出願・特願2015−195317の全ての内容が含まれる。
上記目的を達成するため、本発明は、ブレーキペダル(56)と、当該ブレーキペダル(56)に取り付けられる板状のイコライザ(61)と、当該イコライザ(61)に接続されるリアブレーキ伝達部材(58)及び連動用フロントブレーキ伝達部材(62)とを有する連動ブレーキ装置(60)を備えた鞍乗り型車両において、前記ブレーキペダル(56)は、前記イコライザ(61)を支持する軸部材(96)を備え、前記イコライザ(61)は、前記軸部材(96)に支持される支持部(121)を備え、当該支持部(121)は、前記イコライザ(61)の板厚よりも軸方向に長く形成されており、前記支持部(121)は、前記軸部材(96)よりも径方向に大きい支持部側段部(121d)を内周部に備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記軸部材(96)は、前記ブレーキペダル(56)に接合され、前記軸部材(96)は、径方向外側に突出する軸側段部(96b)を備え、当該軸側段部(96b)は、前記支持部側段部(121d)内に収容されることを特徴とする。
また、本発明は、前記軸部材(96)には、前記支持部(121)の軸方向の位置を規制する位置規制部材(127)が係合する係合部(96d)が設けられ、前記軸側段部(96b)を前記支持部側段部(121d)内に収容する方向とは逆方向で前記支持部(121)が前記軸部材(96)に組み付けられると、前記軸側段部(96b)が前記支持部(121)の軸方向の端面に当接するとともに、前記支持部(121)が前記係合部(96d)を外側から覆うことを特徴とする。
本発明に係る車両の連動ブレーキ装置では、ブレーキペダルは、イコライザを支持する軸部材を備え、イコライザは、軸部材に支持される支持部を備え、支持部は、イコライザの板厚よりも軸方向に長く形成されており、支持部は、軸部材よりも径方向に大きい支持部側段部を内周部に備える。これにより、イコライザの板厚よりも軸方向に長く形成された支持部により、支持部と軸部材との間の負荷を分散して、ガタの発生を抑制できるとともに、支持部側段部にグリスを滞留させることができる。このため、イコライザのグリスの滞留性を向上できるとともに、イコライザと支持軸とのガタを小さくできる。
また、軸部材は、ブレーキペダルに接合され、軸部材は、径方向外側に突出する軸側段部を備え、軸側段部は、支持部側段部内に収容される。これにより、軸部材がブレーキペダルに接合されることで、軸部材のガタを抑制できる。さらに、軸側段部と支持部側段部との間にグリスを効果的に滞留させることができるとともに、軸側段部によって支持部の誤組を防止できる。
さらに、軸部材には、支持部の軸方向の位置を規制する位置規制部材が係合する係合部が設けられ、軸側段部を支持部側段部内に収容する方向とは逆方向で支持部が軸部材に組み付けられると、軸側段部が支持部の軸方向の端面に当接するとともに、支持部が係合部を外側から覆う。これにより、支持部が逆方向で軸部材に組み付けられると、支持部が邪魔になり位置規制部材を取り付けできないため、支持部の誤組を防止できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 図2は、前後連動ブレーキ機構の要部を示す右側面図である。 図3は、ピリオンステップブラケットの側面図である。 図4は、ピリオンステップブラケットを上方から見た平面図である。 図5は、イコライザを外側方から見た側面図である。 図6は、イコライザ及びブレーキペダルの周辺部を拡大した側面図である。 図7は、ピリオンステップブラケットの周辺部を上方から見た平面図である。 図8は、ブレーキペダルの操作により前後連動ブレーキ機構を「初期状態」から変化させた図である。 図9は、「連動ブレーキ状態」を示す側面図である。 図10は、ブレーキペダルとイコライザとの組み付け状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。また、図中には、車体右方を符号RHで示すことがある。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、右側のものだけが図示されており、左側のものは符号を含めて不図示である。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前輪2を操舵可能に支持する操舵系11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート13が車体フレームFの後部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。
車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14の後部から後下がりに延出するメインフレーム15と、ヘッドパイプ14の後部から後下方に延びるダウンフレーム16と、メインフレーム15の下端に接続されるピボットフレーム17と、メインフレーム15の後部の上部から車両後端部まで後方に延びる左右一対のシートフレーム18,18と、ピボットフレーム17から後上がりに延びてシートフレーム18,18の後部に接続される左右一対のサブフレーム19,19とを備える。
メインフレーム15は、ヘッドパイプ14から後下がりに延びるメインフレーム前部15aと、メインフレーム前部15aの後端で下方に屈曲してピボットフレーム17まで延びるセンターフレーム部15bとを備える。
操舵系11は、ヘッドパイプ14に軸支されるステアリング軸(不図示)を介して操舵自在に設けられる左右一対のフロントフォーク20,20と、フロントフォーク20,20の上方に設けられるハンドル21とを備える。前輪2は、フロントフォーク20,20の下端部の前輪車軸2aに軸支される。
ピボットフレーム17には、ピボットフレーム17を車幅方向に貫通するピボット軸22が設けられ、スイングアーム12は前端部をピボット軸22に軸支される。スイングアーム12は、ピボット軸22側から左右一対で延びるアーム部12a,12aを備え、後輪3は、アーム部12a,12aの後端部間に渡される後輪車軸3aに軸支される。
アーム部12a,12aの後部とシートフレーム18,18との間には、左右一対のリアサスペンション24,24が掛け渡される。
エンジン10は、車幅方向に延びるクランク軸30を収容するクランクケース31と、クランクケース31の前部から上方に延びるシリンダ部32とを備える。クランクケース31の後部には、変速機(不図示)が内蔵されている。エンジン10は、キックスタート用のキックスタートペダル10aをクランクケース31の右側部に備える。
エンジン10は、メインフレーム15の下方でダウンフレーム16とピボットフレーム17との間に配置され、ダウンフレーム16及びピボットフレーム17によって支持される。
エンジン10の排気管33は、シリンダ部32の前面から後下方に延出され、エンジン10の下方を通って後方に延び、スイングアーム12の右側方に配置されたマフラー34に接続される。
エンジン10の上記変速機は、クランクケース31の後部から左側方に突出する出力軸(不図示)を備える。エンジン10の出力は、上記出力軸と後輪3との間に掛け渡されたドライブチェーン(不図示)によって後輪3に伝達される。このドライブチェーンは、左右方向の一側(左側)のアーム部12a(不図示)に沿うように設けられるチェーンケース36によって覆われている。
シリンダ部32の後部には、混合気をシリンダ部32に供給する燃料供給装置37が接続される。燃料供給装置37は、センターフレーム部15bの側方に位置する。エアクリーナーボックス38は、センターフレーム部15bとサブフレーム19,19との間に配置され、燃料供給装置37の後部に接続される。燃料供給装置37及びエアクリーナーボックス38の下方でピボットフレーム17の側方には、燃料タンク39の蒸発燃料を吸着するキャニスタ29が配置されている。
燃料タンク39は、メインフレーム前部15aに支持されている。シート13は、シートフレーム18,18に支持されており、燃料タンク39に連続して自動二輪車1の後端部まで延びている。シート13は、運転者用の前側シート13aと、同乗者用の後側シート13bとを一体に備える。
クランクケース31の後部の下部の左右の側方には、運転者が足を乗せるステップ40,40が左右一対で設けられる。
ピボットフレーム17の左右の側方には、枠状のピリオンステップブラケット43L,43R(左側のピリオンステップブラケット43Lは不図示)が左右一対で設けられている。同乗者用の左右一対のピリオンステップ44,44は、ピリオンステップブラケット43L,43Rに支持される。また、マフラー34は、右側のピリオンステップブラケット43R(ブラケット)に支持されている。
自動二輪車1は、車体カバーとして、フロントフォーク20,20の上部を前方から覆うフロントカバー46と、エンジン10の後方で前側シート13aの下方の部分を側方から覆う左右一対のピリオンステップカバー47,47と、シートフレーム18,18の後部を覆うリアカバー48とを備える。前輪2の上方にはフロントフェンダー49が設けられる。
前輪2を制動する前輪ブレーキ装置51は、運転者の操作が入力されるブレーキレバー52と、摩擦で前輪2を制動する前輪ブレーキ作動部53と、ブレーキレバー52と前輪ブレーキ作動部53とを接続するフロントブレーキ伝達部材としての前輪ブレーキ操作ケーブル54とを備える。ブレーキレバー52は、ハンドル21の右側の端部に設けられている。
前輪ブレーキ作動部53は、機械式のドラムブレーキであり、前輪2と一体に回転するドラム部(不図示)にブレーキシュー(不図示)が押し付けられることで、前輪2を制動する。前輪ブレーキ操作ケーブル54を介してブレーキレバー52の操作が入力されると、前輪側リターンスプリング(不図示)によってブレーキの非作動方向に付勢されていたブレーキシューが、前輪側リターンスプリングに抗してドラム部の内周部に押し付けられ、前輪2が制動される。
後輪3を制動する後輪ブレーキ装置55は、運転者の操作が入力されるブレーキペダル56と、摩擦で後輪3を制動する後輪ブレーキ作動部57と、ブレーキペダル56側と後輪ブレーキ作動部57とを接続するリアブレーキ伝達部材としてのブレーキロッド58と、ブレーキペダル56を作動側の操作方向と反対方向に付勢するリターンスプリング59とを備える。ブレーキペダル56は、左右方向の他側(右側)のステップ40の近傍に配置されている。
後輪ブレーキ作動部57は、機械式のドラムブレーキであり、後輪3と一体に回転するドラム部(不図示)にブレーキシュー(不図示)が押し付けられることで、後輪3を制動する。ブレーキロッド58を介してブレーキペダル56の操作が入力されると、後輪側リターンスプリング(不図示)によってブレーキの非作動方向に付勢されていたブレーキシューが、後輪側リターンスプリングに抗してドラム部の内周部に押し付けられ、後輪3が制動される。
自動二輪車1は、後輪3用のブレーキペダル56の操作に連動させて前輪ブレーキ作動部53を作動させる前後連動ブレーキ機構60(連動ブレーキ装置)を備える。
図2は、前後連動ブレーキ機構60の要部を示す右側面図である。ここで、図2では、左側のピリオンステップカバー47が取り外されているとともに、前後連動ブレーキ機構60は、ブレーキペダル56が操作されていない「初期状態」が示されている。
前後連動ブレーキ機構60は、後輪ブレーキ装置55と、ブレーキペダル56に回動自在に支持されるイコライザ61と、前輪ブレーキ作動部53(図1)と、イコライザ61と前輪ブレーキ作動部53とを接続する連動用フロントブレーキ伝達部材としての連動ブレーキケーブル62と、イコライザ61の初期位置を規制する初期位置ストッパ63と、イコライザ61が初期位置ストッパ63に当接するようにイコライザ61を付勢するディレイスプリング64とを備える。
ブレーキペダル56及び連動ブレーキケーブル62はピリオンステップブラケット43Rに軸支され、イコライザ61は、枠状のピリオンステップブラケット43Rに囲まれるように配置される。
図3は、ピリオンステップブラケット43Rの側面図である。図4は、ピリオンステップブラケット43Rを上方から見た平面図である。
ピリオンステップブラケット43Rは、ピボットフレーム17を側方から覆うように設けられる板状の前フレーム部70と、前フレーム部70の上部から後上がりに後方へ延びる棒状の内側アーム部71(内側アーム)と、前フレーム部70の下部から略水平に後方へ延びるパイプ状の外側アーム部72(外側アーム)と、外側アーム部72の後端部から前上がりに延びて内側アーム部71の後端部に接続されるパイプ状の後フレーム部73とを備える。ピリオンステップブラケット43Rは、側面視及び平面視では、前フレーム部70、内側アーム部71、外側アーム部72及び後フレーム部73で囲まれた枠内空間Sを備える。
外側アーム部72及び後フレーム部73は、一本のパイプ材を側面視で略V字状に屈曲させたものであり、外側アーム部72及と後フレーム部73とは、後方に凸となる後部屈曲部74を介して連続している。
外側アーム部72は、前フレーム部70よりも車幅方向外側で前後方向に略真っ直ぐに延びる直線部72aと、前端部で車幅方向内側に屈曲して前フレーム部70の外側面に接続される前側屈曲部72bとを備える。
内側アーム部71は、前フレーム部70の外側面に沿うように直線部72aと略平行に後方へ延びる。また、後フレーム部73は、上端側ほど車幅方向内側となるように傾斜して後部屈曲部74から上方に延び、内側アーム部71に接続されている。
すなわち、外側アーム部72は、内側アーム部71よりも車幅方向外側に位置しており、これにより、図4に示すように、平面視では、枠内空間Sは車幅方向にも延在している。
枠内空間Sは、側面視で外側アーム部72と内側アーム部71との間に位置して上下に延びる第1の空間S1と、平面視で内側アーム部71と外側アーム部72との間に位置して車幅方向に延びる第2の空間S2とを備える。
ピリオンステップブラケット43Rは、ブレーキペダル56を支持するペダル支持部76を前部の下面側に備える。ペダル支持部76は、前フレーム部70を跨いで車幅方向に延びる前壁部76aと、前壁部76aの外縁から後方に延びる外側壁部76bと、前壁部76aの内縁から後方に延びる内側壁部76cとを備える。外側壁部76bは、上縁が外側アーム部72の下面に結合され、前壁部76aは前フレーム部70の後部に結合される。
ペダル支持部76には、外側壁部76b及び内側壁部76cを車幅方向に貫通するピボット軸支持孔部76dが設けられ、ピボット軸支持孔部76dには、ブレーキペダル56を回動自在にするペダルピボット軸91が挿通される。外側壁部76bには、ペダルピボット軸91が固定される軸固定部76eが設けられる。
また、ペダル支持部76は、前壁部76aの上縁から後方に延びる板状の前側ストッパ76fを備える。
ピリオンステップブラケット43Rは、前側ストッパ76fの後方で外側アーム部72の内側部から上方に延びる後側ストッパ77を備える。
ピリオンステップブラケット43Rは、ピボット軸22が挿通されるピボット固定孔78を、前フレーム部70に備える。ピボット軸22は、ボルト状に形成された軸であり、前フレーム部70は、ピボット軸22の締結力によってピボットフレーム17の側部に固定される。
ピリオンステップブラケット43Rは、前フレーム部70の上部の外側面から上方に突出するイコライザ受け部79と、前フレーム部70の下端から下方に延びるリターンスプリング支持部80と、前フレーム部70から車幅方向外側に突出するカバー固定部70aとを備える。リターンスプリング支持部80は、リターンスプリング59の一端(上端)が接続される支持孔80aを備える。リターンスプリング59の他端は、ブレーキペダル56に形成された支持部(不図示)に支持される。
ピリオンステップブラケット43Rは、内側アーム部71の上端部と後フレーム部73の上端部との結合部75の外側面に設けられるケーブル支持部81を備える。ケーブル支持部81は、結合部75の外側面に結合される側板部82と、側板部82の後縁から車幅方向外側に延出する後壁部83と、側板部82の上縁から車幅方向外側に延出する上壁部84とを備える。側面視では、後壁部83は前上がりに傾斜しており、上壁部84は前下がりに傾斜している。
後壁部83には、後壁部83の面を略垂直に貫通する筒状のケーブル支持筒85が設けられ、連動ブレーキケーブル62はケーブル支持筒85に支持される。ケーブル支持筒85は、連動ブレーキケーブル62を側方から通すことが可能なスリット部85aを側面部に備える。ケーブル支持筒85の軸線85bは、側面視では、内側アーム部71に沿うように前下がりに延びる。
上壁部84の前端部には、ディレイスプリング64の一端(後端)が接続されるディレイスプリング支持部84aが設けられる。ディレイスプリング支持部84aは、ディレイスプリング64の一端が引っ掛けられる孔である。
ピリオンステップブラケット43Rは、結合部75及び側板部82を貫通する後部固定孔部86を備え、ピリオンステップブラケット43Rの後部は、後部固定孔部86に挿通されるボルト87によってサブフレーム19に固定される。
ピリオンステップブラケット43Rは、ピボット軸22及びボルト87によって車体フレームFに固定されており、ピボット軸22及びボルト87の締結を解除することで、車体フレームFから取り外すことが可能となる。
ピリオンステップブラケット43Rは、前記初期位置ストッパ63を備える。この初期位置ストッパ63は、ペダル支持部76の上方に位置し、内側アーム部71の外側面から車幅方向外側に延出している。初期位置ストッパ63は、車幅方向に延びる棒状部材である。詳細には、初期位置ストッパ63は、軸状に車幅方向に延びる軸部88aと、軸部88aの外周部に回動自在に設けられる回動部材88b(図2)とを備える。回動部材88bは、軸部88aの外周部に嵌合する円筒状のローラである。
初期位置ストッパ63は、前後方向では、前側ストッパ76fと後側ストッパ77との間に位置する。また、図4の上面視では、前側ストッパ76f、初期位置ストッパ63、後側ストッパ77、ディレイスプリング支持部84a、及び、ケーブル支持筒85は、枠内空間Sの第2の空間S2内に位置し、外側アーム部72の直線部72aよりも車幅方向内側に位置する。
ピリオンステップブラケット43Rは、後部屈曲部74の外側面から後方に延びるステー部89を備える。ステー部89の後端部には、マフラー34の上部を固定するマフラー固定ボルト90が固定されるマフラー固定部89aが形成されている。
ステー部89においてマフラー固定部89aの前方には、右側のピリオンステップ44を支持するステップ支持部89bが設けられる。
また、ピリオンステップブラケット43Rは、後フレーム部73の下部から前方に延びるカバー係止部66aを備える。図2に示すように、カバー係止部66b,66cは、シートフレーム18の後部の下部、及び、燃料タンク39の側部の下部にも形成されている。右側のピリオンステップカバー47は、カバー係止部66a,66b,66cに嵌め込まれて係止されるとともに、カバー固定部70aに締結されることで車体側に固定される。
ピリオンステップカバー47は、前フレーム部70、内側アーム部71、枠内空間Sの大部分、ブレーキペダル56の上部、イコライザ61、ディレイスプリング64、初期位置ストッパ63、及び、連動ブレーキケーブル62の他端部等を外側から覆う。
図2に示すように、ブレーキペダル56は、ペダルピボット軸91が挿通される筒状のペダルピボット部92と、ペダルピボット部92から下方に延びた後、前方に延びるペダル本体部93と、ペダルピボット部92から上方に延出する作動アーム部94とを備える。
ブレーキペダル56は、外側アーム部72の下方から車幅方向内側に延びるペダルピボット軸91に軸支され、車幅方向では、外側アーム部72の内側且つ内側アーム部71の外側に位置する。ブレーキペダル56は、ペダルピボット軸91を中心に回動自在であり、作動アーム部94はペダルピボット軸91と一体に回動する。ペダルピボット軸91は、外端部のフランジ部91aがペダル支持部76の軸固定部76eに固定される。リターンスプリング59の他端(下端)は、ペダル本体部93に接続されている。
作動アーム部94は、前後方向よりも上下方向に長い板状に形成されている。作動アーム部94は、後側ストッパ77と前側ストッパ76fとの間に配置されるとともに、上面視では、第2の空間S2内に位置する。
ブレーキペダル56の作動アーム部94は、後縁部から後方に突出するストッパ当接部95と、上端部に設けられるイコライザ支持軸96(軸部材)とを備える。ストッパ当接部95は、上下方向で後側ストッパ77の上部に重なる高さ位置に設けられる。イコライザ支持軸96は、作動アーム部94の上端部からペダルピボット軸91と平行に車幅方向内側へ延びる。
図5は、イコライザ61を外側方から見た側面図である。図6は、イコライザ61及びブレーキペダル56の周辺部を拡大した側面図である。図7は、ピリオンステップブラケット43Rの周辺部を上方から見た平面図である。図7では、シート13が取り外されている。
図5〜図7を参照し、イコライザ61は、前後方向よりも上下方向に長い板状に形成されている。イコライザ61は、ブレーキペダル56のイコライザ支持軸96に軸支されるイコライザピボット孔部100を上下方向(長手方向)の中間部に備える。
イコライザ61は、イコライザピボット孔部100から上方に延びる前輪ブレーキ操作アーム部101と、イコライザピボット孔部100から下方に延びる後輪ブレーキ操作アーム部102とを一体に備える。
イコライザ61は、ブレーキペダル56の作動アーム部94に車幅方向内側から重なるように配置され、作動アーム部94のイコライザ支持軸96に軸支される。イコライザ61は、イコライザ支持軸96を中心に回動自在である。
イコライザ61は、ディレイスプリング64の他端(前端)が接続されるディレイスプリング接続部103を前輪ブレーキ操作アーム部101の上端部(イコライザの他端)に備え、連動ブレーキケーブル62が接続されるケーブル接続部104を前輪ブレーキ操作アーム部101の上端部においてディレイスプリング接続部103の下方に備える。
また、イコライザ61は、ブレーキロッド58の一端(前端)が接続されるロッド接続部105を後輪ブレーキ操作アーム部102の下端部(イコライザの一端)に備える。
イコライザ61は、側面視では、第1の空間S1内に配置され、初期位置ストッパ63とイコライザ受け部79との間に配置されるとともに、上面視でも、第2の空間S2内に位置する。すなわち、イコライザ61は、車幅方向では、ピリオンステップブラケット43Rの外側アーム部72の内側且つ内側アーム部71の外側に位置する。
側面視では、イコライザ61は、上部が内側アーム部71に車幅方向の外側から重なる。イコライザ61の前輪ブレーキ操作アーム部101の上端部は、内側アーム部71の車幅方向外側を通り、内側アーム部71の前上方に突出する。
また、側面視では、イコライザ61は、下端部のロッド接続部105が外側アーム部72に車幅方向の内側から重なる。すなわち、外側方から見た場合、外側アーム部72は、イコライザ61の下部に設けられ、内側アーム部71はイコライザ61の上部に設けられる。側面視では、イコライザ61のイコライザピボット孔部100は、内側アーム部71と外側アーム部72との間に位置し、第1の空間S1内に位置する。
イコライザ61の前輪ブレーキ操作アーム部101は、直線的に上下に延びる前縁部101aに対し、後縁部101bの下部が後方に膨出した膨出部110を備え、上部よりも下部が幅広に形成されている。
後縁部101bは、「初期状態」の姿勢において、イコライザピボット孔部100の後縁部に連続して上方に延びる下側後縁部106と、下側後縁部106の上端で前方へ屈曲して前上方に斜めに延びる当接部107と、当接部107の前端で屈曲して上方に延び、前輪ブレーキ操作アーム部101の上縁に繋がる上側後縁部108とを備える。
当接部107は、初期位置ストッパ63に沿って摺動する部分である。
詳細には、当接部107は、下側後縁部106の上端で前方へ屈曲して前上がりに直線的に延びている。上側後縁部108は、当接部107よりも大きな傾斜(より鉛直に近い傾斜)で前上がりに直線的に延びている。当接部107と上側後縁部108との間は、曲面部109で滑らかに繋がれている。
上側後縁部108は、前縁部101aに対し略平行に上下に延びている。当接部107は、上側後縁部108の下端から後方に向けて屈曲し、イコライザピボット孔部100側(下方側)ほど後縁部101bの後方への膨出量が大きくなるように傾斜して下方に延びる。
イコライザ61は、金属材料の板材を金型によるプレス加工で打ち抜いて製造される。当接部107は、イコライザ61の外形をプレス加工で打ち抜く際に外形と同時に形成される。このため、簡単且つ高精度に当接部107を形成できる。
また、初期位置ストッパ63は、断面円形の軸部88aに回動部材88bを設けて構成されるものであり、形状が簡単であるため、容易に高精度に形成できる。さらに、初期位置ストッパ63は、内側アーム部71の外側面の嵌合部に軸状の部分が嵌合されて位置決めされるため、内側アーム部71に対して位置精度が高い状態を簡単に実現できる。このため、初期位置ストッパ63及び当接部107を高精度に設けることができ、イコライザ61をスムーズに作動させることができる。
図1に示すように、連動ブレーキケーブル62は、一端が前輪ブレーキ作動部53に接続され、前輪ブレーキ作動部53から上方のヘッドパイプ14側に配策され、メインフレーム15及びシートフレーム18に沿って後方に延び、図2に示すように、ピリオンステップブラケット43Rの上方で反転するように屈曲して前下方へ延びてケーブル支持筒85に支持され、他端がイコライザ61の前輪ブレーキ操作アーム部101のケーブル接続部104に接続される。
詳細には、連動ブレーキケーブル62は、図1に示すように、アウターケーブル62aの一端が前輪ブレーキ作動部53の近傍のケーブル支持部(不図示)に支持され、インナーケーブル62bの一端が前輪ブレーキ作動部53に接続される。連動ブレーキケーブル62は、前輪ブレーキ操作ケーブル54に対して並列に前輪ブレーキ作動部53に接続されており、前輪ブレーキ操作ケーブル54とは独立して前輪ブレーキ作動部53を操作可能である。
また、図6に示すように、連動ブレーキケーブル62は、アウターケーブル62aの他端がケーブル支持筒85に支持され、インナーケーブル62bの他端側がケーブル支持筒85から前方に引き出され、インナーケーブル62bの他端62b1がケーブル接続部104にジョイント部材130を介して接続される。インナーケーブル62bの他端側は、伸縮自在なブーツ65で覆われる。
ディレイスプリング64は、引っ張りコイルばねであり、一端64aがピリオンステップブラケット43Rのディレイスプリング支持部84aに接続され、他端64bがイコライザ61のディレイスプリング接続部103に接続される。
ディレイスプリング64は、インナーケーブル62b及び内側アーム部71の上方を、インナーケーブル62b及び内側アーム部71に沿うように前下がりに延びる。
イコライザ61の後輪ブレーキ操作アーム部102のロッド接続部105には、ブレーキロッド58の一端がジョイントを介して回動自在に接続される。ブレーキロッド58は、ロッド接続部105から後下がりに後方へ延び、他端が後輪ブレーキ作動部57に接続される。
図8は、ブレーキペダル56の操作により前後連動ブレーキ機構60を「初期状態」から変化させた図である。ここで、図8では、「初期状態」は仮想線で図示されている。
また、図2及び図6では、前後連動ブレーキ機構60は、「初期状態」が示されている。
図2、図6及び図8を参照し、「初期状態」では、ブレーキペダル56は、リターンスプリング59の引張り力により、ペダルピボット軸91を中心に図中の反時計回り方向Aに回動する方向に付勢されている。この状態では、ブレーキペダル56は、作動アーム部94のストッパ当接部95がピリオンステップブラケット43Rの後側ストッパ77に当接することで、回動位置が規制されており、ブレーキペダル56は中立位置N(図8)にある。「初期状態」では、初期位置ストッパ63の軸中心88cは、イコライザ支持軸96よりも前方に位置する。
また、「初期状態」では、イコライザ61は、ディレイスプリング64の引張り力により、イコライザ支持軸96を中心に反時計回り方向Aに回動する方向に付勢されており、側面視では、鉛直よりも前傾した状態にある。この状態では、イコライザ61は、前輪ブレーキ操作アーム部101の当接部107が初期位置ストッパ63の回動部材88bに当接することで、回動位置が規制されている。
詳細には、「初期状態」では、イコライザ61の当接部107は、側面視で前上がりの状態にあり、ディレイスプリング64の付勢力によって、回動部材88bの下面の前部に下方から当接させられている。ここで、ディレイスプリング64は、所定の初期荷重が付された状態で取り付けられている。このため、上記初期荷重を超える荷重が作用しなければ、ディレイスプリング64は伸びず、イコライザ61は、当接部107が回動部材88bに当接した状態に維持される。ディレイスプリング64は、後輪ブレーキ作動部57の作動タイミングに対し、前輪ブレーキ作動部53の作動タイミングを遅らせるために設けられる部材である。
図8に示すように、運転者がペダル本体部93を踏み込んでブレーキペダル56を操作すると、前後連動ブレーキ機構60は、後輪ブレーキ作動部57だけが作動する「後輪ブレーキ状態」となる。
「後輪ブレーキ状態」では、ブレーキペダル56は、リターンスプリング59に抗して、中立位置Nから時計回り方向Bに回動された後輪ブレーキ位置RBにあり、作動アーム部94も時計回り方向Bに回動している。これに伴い、イコライザ61の支点であるイコライザ支持軸96が前方に移動するため、イコライザ61も前方に移動する。
詳細には、「後輪ブレーキ状態」では、ディレイスプリング64には上記初期荷重を超える荷重が作用しておらず、ディレイスプリング64は「初期状態」から伸びていない。このため、「後輪ブレーキ状態」では、イコライザ61は、当接部107と回動部材88bとの当接部を中心にイコライザ支持軸96が前方に移動する方向、すなわち回動部材88bを中心とする反時計回り方向Aに回動している。これにより、後輪ブレーキ操作アーム部102を介してブレーキロッド58が前方に引かれ、後輪ブレーキ作動部57(図1)が作動して、後輪3が制動される。
これに対し、前輪ブレーキ操作アーム部101側では、イコライザ61は、「初期状態」から図8の「後輪ブレーキ状態」までの間、当接部107を回動部材88bに対して摺動させながら移動するだけであり、ケーブル接続部104の位置は、連動ブレーキケーブル62の引張り方向にはほとんど変化しない。このため、「後輪ブレーキ状態」では、連動ブレーキケーブル62は操作されず、前輪ブレーキ作動部53(図1)は作動しない。
詳細には、当接部107は、「初期状態」では側面視で前上がりの状態であるとともに回動部材88bの下面に当接しているが、ブレーキペダル56の操作量が増えるほど、より鉛直側の姿勢になっていく。そして、「後輪ブレーキ状態」においてブレーキペダル56の操作量の増加に伴い、当接部107は、回動部材88bに沿って前上方に摺動し、回動部材88bのより前面側に当接するように移動する。
初期位置ストッパ63は、初期位置ストッパ63の外周部を構成する回動部材88bが当接部107に対して回動するため、当接部107に対する摺動のフリクションが小さい。このため、当接部107は、初期位置ストッパ63に対して高精度に且つスムーズに摺動できる。
本実施の形態では、前後連動ブレーキ機構60を備えた構成であっても、運転者は、ブレーキペダル56の操作量を後輪ブレーキ位置RBまでとすることで、後輪3だけを制動できる。
なお、「後輪ブレーキ状態」において、ブレーキレバー52を操作することで、前後連動ブレーキ機構60とは独立して前輪ブレーキ作動部53を作動させて前輪2を制動することができる。
前後連動ブレーキ機構60は、「後輪ブレーキ状態」からさらにブレーキペダル56の操作量が増加すると、後輪ブレーキ作動部57及び前輪ブレーキ作動部53の両方が作動する「連動ブレーキ状態」となる。
図9は、「連動ブレーキ状態」を示す側面図である。ここで、図9では、「初期状態」及び「後輪ブレーキ状態」が仮想線で図示されている。
ブレーキペダル56の操作量が後輪ブレーキ位置RBから所定量を超えて連動ブレーキ位置CBになると、前後連動ブレーキ機構60は「連動ブレーキ状態」となる。
「連動ブレーキ状態」では、ブレーキペダル56の作動アーム部94が「後輪ブレーキ状態」よりも大きく時計回り方向Bに回動しており、イコライザ61もより大きく前方に移動している。
「連動ブレーキ状態」では、ブレーキペダル56の操作量の増加により、ディレイスプリング64に上記初期荷重を超える荷重が作用している。これにより、ディレイスプリング64が前方に伸ばされ、当接部107が回動部材88bに当接していたイコライザ61が回動部材88bを離れて前方に移動し、前輪ブレーキ操作アーム部101が連動ブレーキケーブル62のインナーケーブル62bを前方に引くことで、前輪ブレーキ作動部53が作動する。従って前輪2が制動される。
図9には、ブレーキペダル56の操作に伴うケーブル接続部104の軌跡Lが示されている。軌跡Lは、「初期状態」から「後輪ブレーキ状態」までは、連動ブレーキケーブル62を操作方向に引っ張らないように上方に移動し、「連動ブレーキ状態」になると、連動ブレーキケーブル62を操作方向に引っ張るように大きく前方に移動する。
また、「連動ブレーキ状態」では、後輪ブレーキ操作アーム部102が「後輪ブレーキ状態」よりも大きく前方に移動しているため、ブレーキロッド58の前方への移動量が大きくなり、後輪ブレーキ作動部57の制動力が「後輪ブレーキ状態」よりも増加している。
ブレーキペダル56の時計回り方向B(ブレーキの作動方向)への操作量は、作動アーム部94の前縁部がピリオンステップブラケット43Rの前側ストッパ76fに当接することで規制される。
また、イコライザ61の前方側への移動量は、イコライザ61の前輪ブレーキ操作アーム部101の前縁部101aがイコライザ受け部79に後方から当接することで規制される。
図10は、ブレーキペダル56とイコライザ61との組み付け状態を示す断面図である。
イコライザ61のイコライザピボット孔部100は、イコライザ61を板厚方向に貫通する孔120に、イコライザ支持軸96が挿通される支持筒121(支持部)を嵌合させて形成されている。
支持筒121は、円筒状の筒部121aと、筒部121aの車幅方向内側の端から径方向に突出するフランジ部121bと、イコライザ支持軸96が嵌合する内周部121cと、筒部121aの車幅方向外側の端において内周部121cよりも大径に形成された支持部側段部121dとを備える。支持筒121は、イコライザ61の本体部の板厚H0よりも軸方向において長く形成されている。
筒部121aは、車幅方向内側から孔120に挿通され、イコライザ61の内側面に突き当てられたフランジ部121bの外周部を溶接ビード122で溶接することで、イコライザ61に一体化されている。筒部121aの支持部側段部121d側の端部は、イコライザ61の外側面から車幅方向外側に突出する。
ブレーキペダル56は、作動アーム部94を板厚方向に貫通する孔125を備え、イコライザ支持軸96は、孔125に嵌合されて結合されている。イコライザ支持軸96の車幅方向内側の端部には、ワッシャ126及び位置規制部材127が取り付けられる。
イコライザ支持軸96は、孔125に固定される固定軸部96aと、固定軸部96aよりも大径に形成された鍔状の軸側段部96bと、軸側段部96bよりも小径に形成された支持軸部96cとを備える。軸側段部96bは、固定軸部96aと支持軸部96cとの間に設けられる。支持軸部96cは、車幅方向内側の端部に、位置規制部材127が係合する係合部96dを備える。ここでは、係合部96dは、支持軸部96cを径方向に貫通するピン係合孔であり、位置規制部材127は、ピン係合孔に係合するピンである。
イコライザ支持軸96は、車幅方向内側から孔125に固定軸部96aが挿通されて軸側段部96bが作動アーム部94の内側面に突き当てられる。そして、イコライザ支持軸96は、作動アーム部94の外側面から車幅方向外側に突出した固定軸部96aの外周部に形成される溶接ビード128によって作動アーム部94に接合される。このように、イコライザ支持軸96を作動アーム部94に接合して固着させるため、イコライザ支持軸96と作動アーム部94との接続部でガタが発生することを防止できる。
イコライザ支持軸96の軸側段部96bの外径は、支持筒121の内周部121cよりも大径且つ支持部側段部121dよりも小径に形成されている。また、軸側段部96bの軸方向の長さは、支持部側段部121dの軸方向の深さよりも小さく形成されている。
イコライザ61は、支持筒121の支持部側段部121dにイコライザ支持軸96の軸側段部96bが嵌合する向きでイコライザ支持軸96の支持軸部96cに挿通される。支持筒121の支持部側段部121d側の端面がイコライザ61に突き当てられた状態では、支持筒121は、係合部96dよりも車幅方向内側に位置し、係合部96dは外側に露出する。
その後、ワッシャ126がフランジ部121bに近接して配置されるとともに、位置規制部材127が係合部96dに係合することで、イコライザ61は位置規制部材127によって軸方向に抜け止めされる。
イコライザ61がブレーキペダル56に組み付けられると、支持部側段部121dと軸側段部96bとの間には、軸方向及び径方向に隙間129が形成される。この隙間129には、イコライザ61が滑らかに回動するようにグリスが封入される。すなわち、隙間129はグリス溜まりである。
組み付け作業時には、イコライザ61は、イコライザ支持軸96に対して逆方向、すなわち、図10に仮想線で示すようにフランジ部121b側が軸側段部96bに当接する方向に組み込まれる可能性がある。
しかし、本実施の形態では、イコライザ61を逆方向に組み込んだ場合、支持筒121のフランジ部121b側の端面が軸側段部96bに当接し、外観上、正しい組み付け方向とは異なることが明確となる。また、逆方向に組み込んだ場合は、正しい組み付け方向の場合に比して支持筒121が係合部96d側に位置し、支持筒121の端部が係合部96dに外周側から重なる。これにより、支持筒121の端部が邪魔になり、位置規制部材127を係合部96dに組み付けできないため、イコライザ61の誤組が防止される。
すなわち、本実施の形態では、支持筒121の内周部121cよりも大径の軸側段部96bをイコライザ支持軸96に設け、正しい組み付け方向では、軸側段部96bが支持部側段部121dに嵌合され、係合部96dが外側に露出する。そして、組み付け方向が逆方向である場合、軸側段部96bの長さH1と支持筒121の全長H2との和が、イコライザ61の内側面から係合部96dまでの距離H3を超えるように寸法が設定されているため、位置規制部材127を組み付けできないようにすることができ、イコライザ61の誤組を防止できる。
このように、イコライザ支持軸96に軸側段部96bを設けることで、イコライザ61の誤組を簡単な構成で防止できるとともに、軸側段部96bと支持部側段部121dとの間にグリスを効果的に保持でき、さらに、軸側段部96bに作動アーム部94を突き当てることで、軸方向に高精度にイコライザ支持軸96を溶接できる。
また、イコライザ支持軸96は、イコライザ61の板厚よりも軸方向において長い支持筒121に嵌合してイコライザ61を軸支するため、軸支する部分の接触面積を大きく確保できる。このため、イコライザ支持軸96とイコライザ61と支持部のガタを小さくでき、イコライザ61をスムーズに作動させることができる。
図10に示すように、インナーケーブル62b(図6)のジョイント部材130は、車幅方向の内側から挿通される軸状の連結部材131によってイコライザ61のケーブル接続部104に連結される。連結部材131の先端部は車幅方向外側に突出し、この先端部には、ピン132が挿通される。連結部材131は、基端部の鍔部とピン132とによって軸方向に抜け止めされる。
ブレーキロッド58の前端のジョイントは、車幅方向の内側から挿通される軸状の連結部材133によってイコライザ61のロッド接続部105に連結される。連結部材133の先端部は車幅方向外側に突出し、この先端部には、ピン134が挿通される。連結部材133は、基端部の鍔部とピン134とによって軸方向に抜け止めされる。
ピン132,134は、イコライザ61の車幅方向外側に露出している。このため、外側からピン132,134にアクセスし易く、イコライザ61の周辺部のメンテナンス性が良い。
前後連動ブレーキ機構60をメンテナンスする場合、ピリオンステップカバー47を取り外すことで、図2及び図7に示すように、ピリオンステップブラケット43Rの周辺部に設けられた前後連動ブレーキ機構60の構成部品が外側に露出するため、これらの部品に容易にアクセスできる。
図7に示すように、ピリオンステップブラケット43Rは、車体フレームFに対して車幅方向の外側に設けられており、枠内空間S内に配置されたイコライザ61及びブレーキペダル56等の部品も、車体フレームFよりも車幅方向の外側に位置する。このため、イコライザ61等のメンテナンスの際に車体フレームFが邪魔になることを防止でき、メンテナンス性が良い。また、枠内空間Sは車幅方向外側に開放しているため、枠内空間Sのスペースを利用してメンテナンスを行うことができ、作業性が良い。
また、ピリオンステップブラケット43Rは、車体フレームFに対して締結して取り付けられているため、車体フレームFに着脱自在である。このため、必要に応じてピリオンステップブラケット43Rを車体フレームFから容易に外してメンテナンスでき、メンテナンス性が良い。
また、イコライザ61及びブレーキペダル56の作動アーム部94は、枠内空間S内で外側アーム部72よりも車幅方向の内側に位置しており、外側アーム部72によって外側から覆われている。このため、イコライザ61及び作動アーム部94を外側アーム部72によって外力から保護できる。
さらに、内側アーム部71に取り付けられた初期位置ストッパ63は、枠内空間S内で外側アーム部72よりも車幅方向内側に位置する。このため、外力が初期位置ストッパ63に及ぶことを防止できる。
また、外側アーム部72の上方に配置される内側アーム部71は、外側アーム部72よりも車幅方向の内側に位置する。これにより、枠内空間Sの上部には上方からアクセスし易いため、枠内空間Sの上部側に位置するイコライザ61、連動ブレーキケーブル62及びディレイスプリング64等の部品を容易にメンテナンスできる。
また、イコライザ支持軸96は、側面視で第1の空間S1内に設けられるとともに、平面視で第2の空間S2内に設けられている。このため、イコライザ支持軸96をピリオンステップブラケット43Rで保護できるとともに、側面側及び上下方向からイコライザ支持軸96に容易にアクセスでき、メンテナンス性が良い。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、前後連動ブレーキ機構60は、ブレーキペダル56と、ブレーキペダル56に取り付けられるイコライザ61と、イコライザ61の一端に接続されるブレーキロッド58と、イコライザ61の他端に接続される連動ブレーキケーブル62と、連動ブレーキケーブル62の作動タイミングをブレーキロッド58の作動タイミングよりも遅らせるディレイスプリング64とを備え、イコライザ61の初期位置を規制する棒状の初期位置ストッパ63を備え、イコライザ61は、初期位置ストッパ63の外周部に対して摺動する当接部107を備えている。この構成では、初期位置ストッパ63が棒状であるため、初期位置ストッパ63を精度良く設けることができるとともに、初期位置ストッパ63の外周部に対して摺動する当接部107をイコライザ61に簡単に且つ高精度に形成できる。このため、作動精度が高く製造が容易な前後連動ブレーキ機構60を提供できる。
また、車両の側面視で、初期位置ストッパ63の軸中心は、イコライザ61とブレーキペダル56との接続部の中心よりも車両の前方に配置されるため、イコライザ61を前方側から初期位置ストッパ63に当接させて、イコライザ61を安定して当接させることができる。
また、当接部107は、イコライザ61の後縁部101bが後方に膨出した膨出部110に設けられるため、当接部107を容易に高精度に形成できる。また、初期位置では、当接部107は初期位置ストッパ63の下面に当接するため、膨出部110の形状を簡単なものにでき、当接部107を高精度に形成できる。
さらに、初期位置ストッパ63は、当接部107に対し回動して当接する回動部材88bを備えるため、当接部107と初期位置ストッパ63との摺動のフリクションを低減でき、前後連動ブレーキ機構60の作動精度を高くできる。
また、ブレーキペダル56、初期位置ストッパ63、及び、ディレイスプリング64は、車体に対して着脱可能なピリオンステップブラケット43Rに支持されているため、ブレーキペダル56、初期位置ストッパ63、及び、ディレイスプリング64の互いの位置精度を向上でき、前後連動ブレーキ機構60の作動精度を高くできる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、前後連動ブレーキ機構60は、ブレーキペダル56と、ブレーキペダル56に取り付けられる板状のイコライザ61と、イコライザ61に接続されるブレーキロッド58及び連動ブレーキケーブル62とを有し、ブレーキペダル56は、イコライザ61を支持するイコライザ支持軸96を備え、イコライザ61は、イコライザ支持軸96に支持される支持筒121を備え、支持筒121は、イコライザ61の板厚よりも軸方向に長く形成されており、支持筒121は、イコライザ支持軸96よりも径方向に大きい支持部側段部121dを内周部に備える。これにより、イコライザ61の板厚よりも軸方向に長く形成された支持筒121により、支持筒121とイコライザ支持軸96との間の負荷を分散して、ガタの発生を抑制できるとともに、支持部側段部121dにグリスを滞留させることができる。このため、イコライザ61のグリスの滞留性を向上できるとともに、イコライザ61とイコライザ支持軸96とのガタを小さくできる。
また、イコライザ支持軸96は、ブレーキペダル56に接合され、イコライザ支持軸96は、径方向外側に突出する軸側段部96bを備え、軸側段部96bは、支持部側段部121d内に収容される。これにより、イコライザ支持軸96がブレーキペダル56に接合されることで、イコライザ支持軸96のガタを防止できる。さらに、軸側段部96bと支持部側段部121dとの間にグリスを効果的に滞留させることができるとともに、軸側段部96bによって支持筒121の誤組を防止できる。
また、イコライザ支持軸96には、支持筒121の軸方向の位置を規制する位置規制部材127が係合する係合部96dが設けられ、軸側段部96bを支持部側段部121d内に収容する方向とは逆方向で支持筒121がイコライザ支持軸96に組み付けられると、軸側段部96bが支持筒121の軸方向の端面に当接するとともに、支持筒121が係合部96dを外側から覆う。これにより、支持筒121が逆方向でイコライザ支持軸96に組み付けられると、支持筒121が邪魔になり位置規制部材127を取り付けできないため、支持筒121の誤組を防止できる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、ブレーキペダル56と、ブレーキペダル56に取り付けられるイコライザ61と、イコライザ61に接続されるブレーキロッド58及び連動ブレーキケーブル62とを有する前後連動ブレーキ機構60を備え、イコライザ61の車幅方向外側に設けられる外側アーム部72と、イコライザ61の車幅方向内側に設けられる内側アーム部71とを備え、イコライザ61の上部及び下部は、外側アーム部72及び内側アーム部71に重なるように配置された。これにより、イコライザ61の車幅方向の内側及び外側に位置する内側アーム部71及び外側アーム部72によって、イコライザ61を保護でき、さらに、内側アーム部71がメンテナンス時に邪魔になり難くなるとともに、車幅方向においても内側アーム部71と外側アーム部72との間のスペースを利用してメンテナンスでき、メンテナンス性が良い。
また、外側アーム部72及び内側アーム部71は、車体に対して着脱可能なピリオンステップブラケット43Rに形成されているため、必要に応じて外側アーム部72及び内側アーム部71を車体から取り外した状態にすることができ、メンテナンス性が良い。
また、側面視で、外側アーム部72はイコライザ61の下部に設けられ、内側アーム部71はイコライザ61の上部に設けられるため、イコライザ61の上部には、車幅方向の外側からアクセスが容易となる。このため、メンテナンス性が良い。
さらに、ピリオンステップブラケット43Rは同乗者用のピリオンステップ44を支持するブラケットであり、イコライザ61を外側から覆うピリオンステップカバー47が設けられた。これにより、ピリオンステップカバー47によってイコライザ61を外側から覆って意匠性の向上及びイコライザ61の保護を図ることができるとともに、メンテナンス時にはピリオンステップカバー47を取り外すことで、容易に前後連動ブレーキ機構60をメンテナンスすることができる。
また、内側アーム部71は、外側アーム部72の上方に位置し、イコライザ61は、ブレーキペダル56を介して外側アーム部72に支持され、イコライザ61の初期位置を規制する初期位置ストッパ63は、内側アーム部71に支持されている。これにより、外側アーム部72でイコライザ61を保護できるとともに、初期位置ストッパ63を車幅方向の内側に設けて外力から保護できる。
また、側面視で外側アーム部72と内側アーム部71との間に位置する第1の空間S1と、平面視で内側アーム部71と外側アーム部72との間に位置する第2の空間S2とが形成されており、ブレーキペダル56がイコライザ61を支持するイコライザ支持軸96は、側面視で第1の空間S1内に設けられるとともに、平面視で第2の空間S2内に設けられている。これにより、側面側及び上下方向からイコライザ支持軸96に容易にアクセスでき、メンテナンス性が良い。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、係合部96dは、支持軸部96cを径方向に貫通するピン係合孔であり、位置規制部材127は、ピン係合孔に係合するピンであるものとして説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、係合部をイコライザ支持軸96の外周に設けられる溝とし、固定具をこの溝に係合するリング状のクリップとしても良い。
また、上記実施の形態では、イコライザ61は、プレス加工で製造されるものとして説明したが、これに限らず、イコライザは、鋳造や、板材を機械加工等して製造されても良い。
また、上記実施の形態では、回動部材88bは、円筒状のローラであるものとして説明したが、これに限らず、例えばボール状のものであっても良い。また、回動部材を設けずに、軸部88aに当接部107を直接的に摺動させる構成としても良い。
さらに、イコライザ61は、ブレーキペダル56のイコライザ支持軸96に取り付けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。イコライザ61は、イコライザ61とブレーキペダル56との間に設けられる他の部材を介して間接的にブレーキペダル56に接続されていても良い。
また、上記実施の形態では、リアブレーキ伝達部材としてブレーキロッド58を用い、連動用フロントブレーキ伝達部材として連動ブレーキケーブル62を用いる構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前輪ブレーキ装置及び後輪ブレーキ装置の少なくともいずれかを油圧式のブレーキ作動部を備えたものとしても良い。この場合、リアブレーキ伝達部材としては、イコライザと後輪のブレーキ作動部とを接続する後輪側ブレーキホースが用いられ、連動用フロントブレーキ伝達部材としては、イコライザと前輪のブレーキ作動部とを接続する前輪側ブレーキホースが用いられる。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3輪以上の車輪を有する鞍乗り型車両に本発明を適用しても良い。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
56 ブレーキペダル
58 ブレーキロッド(リアブレーキ伝達部材)
60 前後連動ブレーキ機構(連動ブレーキ装置)
61 イコライザ
62 連動ブレーキケーブル(連動用フロントブレーキ伝達部材)
96 イコライザ支持軸(軸部材)
96b 軸側段部
96d 係合部
121 支持筒(支持部)
121d 支持部側段部
127 位置規制部材

Claims (3)

  1. ブレーキペダル(56)と、当該ブレーキペダル(56)に取り付けられる板状のイコライザ(61)と、当該イコライザ(61)に接続されるリアブレーキ伝達部材(58)及び連動用フロントブレーキ伝達部材(62)とを有する連動ブレーキ装置(60)を備えた鞍乗り型車両において、
    前記ブレーキペダル(56)は、前記イコライザ(61)を支持する軸部材(96)を備え、
    前記イコライザ(61)は、前記軸部材(96)に支持される支持部(121)を備え、当該支持部(121)は、前記イコライザ(61)の板厚よりも軸方向に長く形成されており、
    前記支持部(121)は、前記軸部材(96)よりも径方向に大きい支持部側段部(121d)を内周部に備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記軸部材(96)は、前記ブレーキペダル(56)に接合され、
    前記軸部材(96)は、径方向外側に突出する軸側段部(96b)を備え、当該軸側段部(96b)は、前記支持部側段部(121d)内に収容されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記軸部材(96)には、前記支持部(121)の軸方向の位置を規制する位置規制部材(127)が係合する係合部(96d)が設けられ、
    前記軸側段部(96b)を前記支持部側段部(121d)内に収容する方向とは逆方向で前記支持部(121)が前記軸部材(96)に組み付けられると、前記軸側段部(96b)が前記支持部(121)の軸方向の端面に当接するとともに、前記支持部(121)が前記係合部(96d)を外側から覆うことを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
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