JP2013043461A - 鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造及び方法 - Google Patents

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妙子 戸川
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Abstract

【課題】鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造及び方法において、キーシリンダの倒れを抑えてスムーズなキー操作を可能にすると共に悪戯の発生を抑制する。
【解決手段】キーシリンダ31のキー部34には、これをシリンダ周方向に沿って切り欠くと共にフランジ部33が支持板部42の外側面42eに当接した状態でステー内方に露出する係合溝35が形成され、係合溝35には、キーシリンダ31に外嵌して支持板部42の内側面42fに当接したワッシャ部材51におけるワッシャ開放部を避けた内周縁部54が係合可能であり、このワッシャ部材51とフランジ部33とで支持板部42が挟持される。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造及び方法に関する。
従来、鞍乗り型車両における例えば鞍乗りシートの施錠のためのシートロック装置と、このシートロック装置をケーブルやロッド等の連係機構を介して機械的に作動させて前記施錠の解除を可能とするキーシリンダと、このキーシリンダを保持するべく車体側(例えばシートフレーム)に固定されるステーとを備えた鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−36596号公報
上記従来技術においては、キーシリンダをステーの挿通孔に挿通し、ステー内方に突出したキーシリンダの外周にU字形状の板バネを装着することで、キーシリンダをステーに弾性的な抜け止めを施した状態で保持しているが、この場合、キーシリンダがステーに対して倒れ易い(傾き易い)傾向にある。
例えばシートロック装置の開錠操作の反力によってキーシリンダが倒れると、この倒れ分を加味したストローク(レバー比)でシートロック装置を作動させる必要があり、キー操作が重たくなってしまう。また、悪戯の発生を抑制することを考慮すると、ステー内方でキーシリンダに触れることができないようにカバー等で覆う等の対策が必要となり、部品点数を増加させてしまう。
そこで本発明は、鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造及び方法において、キーシリンダの倒れを抑えてスムーズなキー操作を可能にすると共に悪戯の発生を抑制することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、鞍乗り型車両(1)における所定の施錠のためのロック装置(L)と、前記ロック装置(L)を連係機構(39)を介して作動させて前記施錠の解除を可能とするキーシリンダ(31)と、前記キーシリンダ(31)を保持するべく車体側に設けられるステー(41)とを備えた鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造において、
前記キーシリンダ(31)が、円筒状のシリンダ外周面(31a)を有する外筒(32)と、操作キー(K)を挿脱させるキー孔(37)を有して前記外筒(32)内に回動可能に挿通される内筒(36)とを備え、前記外筒(32)が、前記円筒状のシリンダ外周面(31a)よりも径方向外側に張り出すように軸方向基端側に設けられた外周突部(33)と、この外周突部(33)よりも軸方向先端側で前記シリンダ外周面(31a)に部分的に突設されて軸方向に沿って延びるキー部(34)とを有し、前記ステー(41)が、前記シリンダ外周面(31a)に沿うシリンダ挿通孔(43)を形成する支持板部(42)と、前記シリンダ挿通孔(43)の内周縁部に部分的に形成されて前記キー部(34)を挿通可能とするキー溝部(44)とを有し、前記キーシリンダ(31)が、前記シリンダ挿通孔(43)にステー外方より前記軸方向先端側から軸方向に沿って挿通される一方、このキーシリンダ(31)のステー内方への突出部分に外嵌するワッシャ部材(51)を備え、前記ワッシャ部材(51)が、前記シリンダ外周面(31a)に沿うワッシャ挿通孔(52)と、前記ワッシャ挿通孔(52)の内周縁部(54)に部分的に形成されて前記キー部(34)を挿通可能とするワッシャ溝部(53)とを有し、前記キー部(34)には、これをシリンダ周方向に沿って切り欠くと共に前記外周突部(33)が前記支持板部(42)の外側面(42e)に当接した状態でステー内方に露出する係合溝(35)が形成され、前記係合溝(35)には、前記キーシリンダ(31)に外嵌して前記支持板部(42)の内側面(42f)に当接した前記ワッシャ部材(51)における前記ワッシャ溝部(53)を避けた内周縁部(54)が係合可能であり、このワッシャ部材(51)と前記外周突部(33)とで前記支持板部(42)が挟持されることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
請求項2に記載した発明は、前記キーシリンダ(31)のステー内方への突出部分に装着される板バネ部材(61)を備え、前記板バネ部材(61)が、前記シリンダ外周面(31a)の径方向両端の接線方向に沿うように延びると共に前記キーシリンダ(31)に係合してこれをステー内方に向けて付勢する一対のバネ片(62)と、前記各バネ片(62)の基端側を相互に連結する連結片(63)とを有し、この板バネ部材(61)が、前記各バネ片(62)の先端側から前記キーシリンダ(31)に装着され、かつ前記施錠の解除時における前記キーシリンダ(31)の回転方向に前記連結片(63)を配置することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記板バネ部材(61)が、前記ワッシャ部材(51)を介して前記支持板部(42)をステー外方に向けて押圧すると共に、その反力で前記キーシリンダ(31)をステー内方に向けて付勢することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ステー(41)の支持板部(42)における前記板バネ部材(61)の連結片(63)が位置する側に、前記キーシリンダ(31)の軸方向先端側に向けて立ち上がるリブ(48)が設けられ、このリブ(48)が前記連結片(63)に前記キーシリンダ(31)の回転方向に対抗して接触することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記板バネ部材(61)の連結片(63)には、前記各バネ片(62)と反対側の端縁からステー内方に向けて立ち上がる折り返し部(64)が形成されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記リブ(48)には、前記折り返し部(64)を前記キーシリンダ(31)の回転方向に対抗して覆う延長部(48a)が形成されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、鞍乗り型車両(1)における所定の施錠のためのロック装置(L)と、前記ロック装置(L)を連係機構(39)を介して作動させて前記施錠の解除を可能とするキーシリンダ(31)と、前記キーシリンダ(31)を保持するべく車体側に設けられるステー(41)とを備えた鞍乗り型車両のキーシリンダ保持方法において、
車体側のステー(41)における支持板部(42)のシリンダ挿通孔(43)に、前記キーシリンダ(31)をその軸方向先端側から軸方向に沿ってステー外方より挿通し、前記キーシリンダ(31)の軸方向基端側の外周突部(33)を前記支持板部(42)の外側面(42e)に当接させた後、前記キーシリンダ(31)におけるステー内方への突出部分にワッシャ部材(51)を外嵌させ、前記ワッシャ部材(51)のワッシャ溝部(53)に前記キーシリンダ(31)のキー部(34)を挿通させると共に、前記ワッシャ部材(51)を前記支持板部(42)の内側面(42f)に当接させ、このワッシャ部材(51)をシリンダ周方向に沿って回転させて、前記ワッシャ部材(51)における前記ワッシャ溝部(53)を避けた内周縁部(54)を、前記キー部(34)におけるステー内方に露出した係合溝(35)に係合させることで、前記ワッシャ部材と前記外周突部(33)とで前記支持板部(42)を挟持することを特徴とする。
請求項1,7に記載した発明によれば、車体側のステーにおける支持板部のシリンダ挿通孔に、キーシリンダをその軸方向先端側から軸方向に沿ってステー外方より挿通する際、シリンダ外周面に突設したキー部をシリンダ挿通孔に形成したキー溝部に挿通することで、ステーに対するキーシリンダの回り止めがなされると共に、外筒の外周突部を支持板部の外側面に当接させることで、キーシリンダのステーへの挿通位置が規定される。この状態で、キーシリンダにおけるステー内方への突出部分にワッシャ部材を外嵌させ、ワッシャ部材のワッシャ溝部を用いてキーシリンダのキー部を挿通させることで、ワッシャ部材を支持板部の内側面に当接可能となり、かつこのワッシャ部材をシリンダ周方向に沿って回転させることで、ワッシャ部材におけるワッシャ溝部を避けた内周縁部をキー部におけるステー内方に露出した係合溝に係合させることが可能となる。
これにより、ワッシャ部材と外周突部とで支持板部を挟持することが可能となり、キーシリンダを車体側のステーに弾性部材を介さず保持することとなるため、キーシリンダを板バネで保持する場合と比べてキーシリンダの軸心の倒れが抑えられ、キーシリンダへの操作力がロック装置に無駄なく伝達されてスムーズなキー操作が可能になると共に、悪戯の発生が抑制される。
請求項2に記載した発明によれば、ロック装置の開錠操作時に板バネ部材の付勢力がキーシリンダに効果的に作用し、キーシリンダのステーに対する傾きを抑えた上でこれらを強固に連結可能となるため、ロック装置のキー操作がスムーズになると共に悪戯の発生を抑制できる。
請求項3に記載した発明によれば、キーシリンダと共にワッシャ部材のガタツキも抑制されるため、ロック装置のキー操作がスムーズになると共に悪戯の発生を抑制できる。
請求項4に記載した発明によれば、板バネ部材のキーシリンダからの離脱が制限されてステーに対して板バネ部材がずれ難くなり、キーシリンダのステーに対する傾きを抑えた上でこれらを強固に連結可能となるため、ロック装置のキー操作がスムーズになると共に悪戯の発生を抑制できる。
請求項5に記載した発明によれば、板バネ部材が取り扱い易くかつリブに対する係脱も容易になるため、キーシリンダの着脱作業性を向上できる。
請求項6に記載した発明によれば、ステーに対して板バネ部材をより一層ずれ難くすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体後部の左側面図である。 上記自動二輪車のシートロック装置用のキーシリンダ周辺の左側面図である。 上記キーシリンダ周辺をステー内方から見た斜視図である。 図4のA−A断面図である。 上記キーシリンダの斜視図である。 上記キーシリンダを径方向から見た矢視図である。 上記キーシリンダを保持するステーをシリンダ軸方向から見た矢視図である。 上記キーシリンダ保持用のワッシャ部材をシリンダ軸方向から見た矢視図である。 上記キーシリンダ保持用の板バネ部材をシリンダ軸方向から見た矢視図である。 上記キーシリンダの組み付け手順の第一説明図である。 上記キーシリンダの組み付け手順の第二説明図である。 (a)は上記キーシリンダの組み付け手順の第三説明図、(b)は上記キーシリンダの組み付け手順の第四説明図である。 上記キーシリンダの組み付け手順の第五説明図である。 上記キーシリンダの組み付け手順の第六説明図である。 上記実施形態の変形例を示す図4に相当する斜視図である。 上記変形例を示す図15に相当する説明図である。 上記実施形態の他の変形例を示す図9に相当する矢視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。なお、図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支され、左右フロントフォーク3の上部はステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4上には操向用のバーハンドル4aが取り付けられる。左右フロントフォーク3間にはフロントフェンダ7が支持される。ステアリングステム4の前方にはフロントカウル4bが取り付けられる。
自動二輪車1の後輪8は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム9の後端部に軸支される。スイングアーム9の前端部は、車体フレーム5下部の左右ピボット部11に上下揺動可能に枢支される。後輪8は、自動二輪車1の原動機であるエンジン12に対して、車体後部左側に配設された例えばチェーン式の伝動機構9aを介して連結される。
エンジン12は、その下部を構成するクランクケース13の前部上方にシリンダ部14を立設した構成を有する。シリンダ部14の上方には燃料タンク15が配置され、燃料タンク15の後方には前後に長いシート16が配置される。シート16は、運転者用の前シート16aとパッセンジャー用の後シート16bとを相互に一体形成してなる。なお、図中符号23はフロントサイドカバーを、符号24はサイドカバーを、符号25はリヤサイドカバーを、符号26はリヤエンドカバーを、符号27はリヤフェンダをそれぞれ示す。
車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等によって一体結合してなり、ヘッドパイプ6の上部後側から斜め下後方へ延びた後に下方へ屈曲して延びるメインフレーム17と、ヘッドパイプ6の下部後側から斜め下後方へ延びるダウンフレーム18と、ダウンフレーム18の下端部に連なるハンガーブラケット19と、メインフレーム17の後下端部に設けられる前記ピボット部11と、メインフレーム17の屈曲部後側から後方へ延びる左右一対のシートレール21と、ピボット部11後側から左右シートレール21の前後中間部下側に向けて斜め上後方へ延びる左右一対のシートサポートパイプ22とを有する。シートレール21及びシートサポートパイプ22の下部間にはガセット21bが取り付けられる。
車体フレーム5の周囲には合成樹脂製の車体カバーが配設される。具体的には、ダウンフレーム18の外側方には左右フロントサイドカバー23が配設され、メインフレーム17の後部及び左右シートレール21の前部の外側方には左右サイドカバー24が配設され、左右シートレール21の前後中間部の外側方には左右リヤサイドカバー25が配設され、左右シートレール21の後部上方にはリヤエンドカバー26が配設され、左右シートレール21の後方下方にはリヤフェンダ27が配設される。
図2を併せて参照し、車体フレーム5の側面視において、左右シートレール21は、メインフレーム17から略水平に後方に延びた後、前後中間部(シートサポートの上端近傍)で斜め上後方へ緩やかに屈曲し、さらに後端部21aがやや傾斜を急にするように斜め上後方へ屈曲する。左右シートレール21上にはシート16が支持され、このシート16がシートロック装置Lによって取り外し不能に施錠可能とされる。シートロック装置Lはキーシリンダ31の作動によって開錠作動し、もってシート16が取り外し可能となる。なお、図2中符号28aは左右シートレール21間に渡るロック支持ブラケットを、符号28b,28cは左右シートレール21に左右アシストグリップ29を取り付け可能とする前後グリップ支持ブラケットをそれぞれ示す。
図2,3に示すように、左シートレール21の後端部21a下側には、キーシリンダ31を支持するステー41が溶接固定される。
図8を併せて参照し、ステー41は、正面視矩形状の平板状の支持板部42を有し、この支持板部42に形成されたシリンダ挿通孔43にキーシリンダ31を挿通、保持する。支持板部42は、その上下辺42a,42bをシートレール21の後端部21aに沿わせるように傾斜させ、かつ外側面42eをやや後方に向けるように傾斜させて配置される。
以下、支持板部42の上下辺42a,42bに沿う向きを前後方向、前後辺42c,42dに沿う向きを上下方向、外側面42eと直交する向きを左右方向として説明を行う。また、以下の説明に用いる図中適所には、前記前後方向の前方を示す矢印FR’、前記上下方向の上方を示す矢印UP’、前記左右方向の左方を示す矢印LH’が示されている。
図3,4,8を参照し、ステー41は一体の鋼板製部品であり、支持板部42の上辺42aから斜め右上方に延びる上壁部45と、支持板部42の下辺42bから斜め右下方に延びる下壁部46と、上壁部45の前端縁から直角に屈曲してステー内方に延びるケーブル支持腕47と、支持板部42及び上下壁部45,46の後端縁からステー内方に起立する短リブ48とを有する。短リブ48は、支持板部42及び上下壁部45,46の後端縁に連続的に設けられてステー41を補強する。上壁部45の先端は左シートレール21の後端部21aの外面に沿うように切り欠かれる。下壁部46にはリヤフェンダ27取り付け用の孔49aを有する突片49が設けられる。
支持板部42のシリンダ挿通孔43には、シリンダ外周面31aに沿う円形状に形成され、かつその内周縁部の径方向一端(前端)には、キーシリンダ31における後述するキー部34に対応する(キー部34を挿通可能とする)キー溝部44が形成される。
図5,6,7を参照し、キーシリンダ31は、円筒状のシリンダ外周面31aを有する外筒32と、前記外筒32内に回動可能に挿通される内筒36とを有する。シリンダ外周面31aの中心軸線はキーシリンダ31の中心軸線(シリンダ軸線)C1であり、このシリンダ軸線C1を中心に内筒36が回動する。以下、シリンダ軸線C1に沿う方向をシリンダ軸方向(又は端に軸方向)、シリンダ軸線C1と直交する方向をシリンダ径方向(又は単に径方向)、シリンダ軸線C1中心の回転方向をシリンダ周方向(又は単に周方向)ということがある。
キーシリンダ31は、支持板部42の外内側面42e,42f(左右側面)にシリンダ軸線C1を直交させるように配置される。キーシリンダ31は、その軸方向基端側(左端側)をシリンダ挿通孔43に挿通した状態で、後述するワッシャ部材51及び板バネ部材61を用いて支持板部42に保持される。
キーシリンダ31の外筒32は、その軸方向基端部(左端部)の外周に設けられるシリンダ外周面31aよりも大径のフランジ部33と、このフランジ部33よりも軸方向先端側(右端側)でシリンダ外周面31aの径方向一端部(前端部)に突設されるキー部34とを有する。キー部34は、フランジ部33の内側面(右側面)33aからシリンダ外周面31aの軸方向中心の手前まで軸方向に沿って延びる。キー部34のフランジ部33寄りの部位には、当該部位をシリンダ周方向に沿って横断するように切り欠く係合溝35が設けられる。
キーシリンダ31の内筒36は、その軸方向基端(左端)に開口して操作キーKを軸方向に沿って挿脱可能とするキー孔37(図2,3参照)と、軸方向先端部(右端部)に固定されてシートロック装置Lに操作ケーブル39(図4参照)を介して連結される出力アーム38とを有する。キー孔37から内筒36内に操作キーKが挿入されると、操作キーKに形成された凹凸に応じて内外筒32,36間に配された係止部材が変位し、外筒32に対して内筒36を回動可能とする。キー孔37は、車体カバー(例えばリヤフェンダ27)におけるステー41の外側方を覆う側壁部に形成した開口より車両外方に向けて露出する。
出力アーム38は、内筒36の先端部(右端部)に一体回転可能に装着されるカップ状のキャップ体38aと、キャップ体38aの径方向一端(上端)から外周方(上方)に延びる平板状の左右一対のアーム体38bと、各アーム体38bの先端部に形成されて操作ケーブル39におけるインナケーブル39bの先端部(タイコ)を係合させる係止部38cとを有する。
図4を併せて参照し、内筒36は、出力アーム38の先端を上方に指向させた回動初期位置(シートロック装置Lの施錠位置)と、キー孔37側から見た軸方向視で後回りに略90度回動して出力アーム38の先端を後方に指向させた回動停止位置(シートロック装置Lの開錠位置)との間で回動可能である。キーシリンダ31には、内筒36を回動初期位置に向けて付勢するリターンスプリングが内蔵される。
回動初期位置にある出力アーム38の前方には、ケーブル支持腕47の先端部が位置する。ケーブル支持腕47の先端部には、操作ケーブル39におけるアウタケーブル39aの先端部が支持される。出力アーム38は、内筒36が回動初期位置から回動停止位置側に回動した際には、その先端部をケーブル支持腕47の先端部から離間させ、アウタケーブル39aに対してインナケーブル39bを引っ張り、もってシートロック装置Lによるシート16の施錠を解除する(開錠する)。シートロック装置Lには、その機構部品を施錠状態に向けて付勢するリターンスプリングが内蔵される。
すなわち、内筒36に挿入した操作キーKに前記後回りの操作力が付与されると、この操作力によってシートロック装置Lの開錠動作がなされる。一方、前記操作力の付与が無くなると、シートロック装置Lがもつ付勢力によってその施錠動作がなされると共に、内筒36がもつ付勢力によってその回動前状態への復帰動作がなされる。
図4,5,9を参照し、シリンダ挿通孔43に挿通されたキーシリンダ31のステー内方への突出部分には、環状のワッシャ部材51が外嵌される。
ワッシャ部材51は鋼板製の平板状のもので、シリンダ外周面31aに沿うワッシャ挿通孔52と、ワッシャ挿通孔52の径方向一端を径方向一端側に開放させると共にキー部34を通過可能とするワッシャ開放部53とを有する。
図9は、ワッシャ部材51におけるワッシャ開放部53がワッシャ挿通孔52の前端側(キー部34側)に位置する状態(ワッシャロック前状態)の平面視であり、本図において、ワッシャ部材51は、鉛直方向に沿う直線状の前後辺51c,51dと水平方向に沿う直線状の下辺51bとを有すると共に、上方に凸の円弧状の上辺51aを有する。
図4,5,10を参照し、キーシリンダ31のステー内方への突出部分には、バネ鋼板を所定の凹凸形状に形成してなる板バネ部材61が装着される。
板バネ部材61は、シリンダ外周面31aの上下端の接線方向に沿うように前後に延びる一対のバネ片62と、各バネ片62の基端側(後端側)を相互に連結する連結片63とを一体に有し、シリンダ軸方向視で前方に開放するU字形状に形成される。
図6,7を参照し、面取り部65は、外筒32におけるフランジ部33よりも軸方向先端側の径方向両端部でシリンダ外周面31aを切り欠くように設けられる。
面取り部65は、フランジ部33の内側面33aから軸方向で所定幅に設けられる矩形状の平坦面66と、この平坦面66の軸方向先端側の端縁(右端縁)から軸方向と直交するように立ち上がる段差面67とを形成する。
図4を参照し、連結片63は、シートロック装置Lの開錠操作時にキーシリンダ31の出力アーム38が回動する側(前側)に配置される。連結片63には、各バネ片62と反対側の端縁(後端縁)からステー内方に向けて立ち上がる折り返し部64が形成される。折り返し部64は、その基端側(屈曲部)を、支持板部42後端縁に形成された短リブ48に、板バネ部材61の着脱方向でキーシリンダ31側(前側)から接触(係合)させる。
次に、キーシリンダ31の保持方法について説明する。
まず、図11に示すように、キーシリンダ31を、ステー41のシリンダ挿通孔43に、ステー外方(支持板部42の左方)より軸方向先端側(右端側)から軸方向に沿って挿通し、図12に示すように、キーシリンダ31の軸方向基端側(左端側)をシリンダ挿通孔43内に配置する。
このとき、キーシリンダ31のフランジ部33の内側面33aを支持板部42の外側面42eに当接させることで、キーシリンダ31のシリンダ挿通孔43への挿通停止位置が規定される。また、キーシリンダ31が前記挿通停止位置に至った時点で、前記係合溝35がキー溝部44を通過しきってステー内方(支持板部42の右方)に露出(突出)する。
次いで、キーシリンダ31におけるステー内方への突出部分にワッシャ部材51を外嵌させる。このとき、図13(a)に示すように、ワッシャ部材51のワッシャ開放部53にキーシリンダ31のキー部34を挿通させつつ、ワッシャ部材51をキーシリンダ31の基端側まで嵌め込み、このワッシャ部材51を支持板部42の内側面42fに当接させる。
その後、ワッシャ部材51におけるワッシャ開放部53を避けた内周縁部54を、ステー内方に露出した係合溝35に係合させるべく、図13(b)に示すように、ワッシャ部材51をシリンダ周方向に沿って例えば後回りに90°回転させる。これにより、ワッシャ部材51とフランジ部33とで支持壁部が挟み込まれ(図5参照)、支持板部42に対するキーシリンダ31の特に前端側の軸方向移動が強固に制限される。
ここで、シートロック装置Lの開錠操作時には、インナケーブル39bの張力によって出力アーム38(キーシリンダ31の右端部)が前方に引かれるが(図4参照)、キーシリンダ31の前端部がステー41に固定的に支持されることで、当該部位が板バネ部材61で弾性支持される場合と比べてキーシリンダ31の前方への倒れが抑えられる。また、キーシリンダ31が倒れ難くなることで、ステー内方からキーシリンダ31に触れての悪戯も抑制される。
ワッシャ部材51の装着後、図14に示すように、板バネ部材61をキーシリンダ31の後方より各バネ片62の先端側(前端側)から外筒32を跨ぐように装着する。このとき、図15に鎖線で示すように、板バネ部材61が支持板部42後端縁に形成された短リブ48を乗り越えるように、連結片63側をステー内方に弾性変位させながら板バネ部材61をキーシリンダ31に装着する。
図15に実線で示すように、シリンダ装着後の板バネ部材61は、その折り返し部64の基端側(屈曲部)が支持板部42後端の短リブ48にキーシリンダ31側(前側)から接触(係合)する。これにより、板バネ部材61のキーシリンダ31からの離脱方向(後方)への移動が制限される。
また、シリンダ装着後の板バネ部材61は、各バネ片62の先端部及び連結片63(各バネ片62の基端部)の外側面を、ワッシャ部材51の内側面に当接させると共に、各バネ片62の長手方向中間部におけるキーシリンダ31に隣接する端縁部の内側面を、外筒32に形成した面取り部65におけるステー外方を向く段差面67に当接(係合)させる。これにより、ワッシャ部材51を介して支持板部42がステー外方に向けて押圧されると共に、その反力によりキーシリンダ31がステー内方に向けて付勢される。
なお、図16,17に示すように、支持板部42の後端縁の短リブ48に、前記折り返し部64をキーシリンダ31と反対側(後側)から覆う延長部48aを形成することで、板バネ部材61のキーシリンダ31からの離脱方向への移動をより確実に制限することも可能である。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造は、自動二輪車1におけるシート16の施錠のためのシートロック装置Lと、前記シートロック装置Lを操作ケーブル39を介して作動させて前記施錠の解除を可能とするキーシリンダ31と、前記キーシリンダ31を保持するべく車体側に設けられるステー41とを備えたものにおいて、前記キーシリンダ31が、円筒状のシリンダ外周面31aよりも径方向外側に張り出すように軸方向基端側に設けられたフランジ部33と、このフランジ部33よりも軸方向先端側で前記シリンダ外周面31aに部分的に突設されて軸方向に沿って延びるキー部34とを有し、前記ステー41が、前記シリンダ外周面31aに沿うシリンダ挿通孔43を形成する支持板部42と、前記シリンダ挿通孔43の内周縁部に部分的に形成されて前記キー部34を挿通可能とするキー溝部44とを有し、前記キーシリンダ31が、前記シリンダ挿通孔43にステー外方より前記軸方向先端側から軸方向に沿って挿通される一方、このキーシリンダ31のステー内方への突出部分に外嵌するワッシャ部材51を備え、前記ワッシャ部材51が、前記シリンダ外周面31aに沿うワッシャ挿通孔52と、前記ワッシャ挿通孔52の内周縁部54に部分的に形成されて前記キー部34を挿通可能とするワッシャ開放部53とを有し、前記キー部34には、これをシリンダ周方向に沿って切り欠くと共に前記フランジ部33が前記支持板部42の外側面42eに当接した状態でステー内方に露出する係合溝35が形成され、前記係合溝35には、前記キーシリンダ31に外嵌して前記支持板部42の内側面42fに当接した前記ワッシャ部材51における前記ワッシャ開放部53を避けた内周縁部54が係合可能であり、このワッシャ部材51と前記フランジ部33とで前記支持板部42が挟持されるものである。
この構成によれば、車体側のステー41における支持板部42のシリンダ挿通孔43に、キーシリンダ31をその軸方向先端側から軸方向に沿ってステー外方より挿通する際、シリンダ外周面31aに突設したキー部34をシリンダ挿通孔43に形成したキー溝部44に挿通することで、ステー41に対するキーシリンダ31の回り止めがなされると共に、外筒32のフランジ部33を支持板部42の外側面42eに当接させることで、キーシリンダ31のステー41への挿通位置が規定される。この状態で、キーシリンダ31におけるステー内方への突出部分にワッシャ部材51を外嵌させ、ワッシャ部材51のワッシャ開放部53を用いてキーシリンダ31のキー部34を挿通させることで、ワッシャ部材51を支持板部42の内側面42fに当接可能となり、かつこのワッシャ部材51をシリンダ周方向に沿って回転させることで、ワッシャ部材51におけるワッシャ開放部53を避けた内周縁部54をキー部34におけるステー内方に露出した係合溝35に係合させることが可能となる。
これにより、ワッシャ部材51とフランジ部33とで支持板部42を挟持することが可能となり、キーシリンダ31を車体側のステー41に弾性部材を介さず保持することとなるため、キーシリンダ31を板バネで保持する場合と比べてキーシリンダ31の軸心の倒れが抑えられ、キーシリンダ31への操作力がシートロック装置Lに無駄なく伝達されてスムーズなキー操作が可能になると共に、悪戯の発生が抑制される。
また、上記キーシリンダ保持構造は、前記キーシリンダ31のステー内方への突出部分に装着される板バネ部材61を備え、前記板バネ部材61が、前記シリンダ外周面31aの径方向両端の接線方向に沿うように延びると共に前記キーシリンダ31に係合してこれをステー内方に向けて付勢する一対のバネ片62と、前記各バネ片62の基端側を相互に連結する連結片63とを有し、この板バネ部材61が、前記各バネ片62の先端側から前記キーシリンダ31に装着され、かつ前記施錠の解除時に前記キーシリンダ31の出力アーム38が回動する側に前記連結片63を配置するものである。
この構成によれば、シートロック装置Lの開錠操作時に板バネ部材61の付勢力がキーシリンダ31に効果的に作用し、キーシリンダ31のステー41に対する傾きを抑えた上でこれらを強固に連結可能となるため、シートロック装置Lのキー操作がスムーズになると共に悪戯の発生を抑制できる。
また、上記キーシリンダ保持構造は、前記板バネ部材61が、前記ワッシャ部材51を介して前記支持板部42をステー外方に向けて押圧すると共に、その反力で前記キーシリンダ31をステー内方に向けて付勢するものである。
この構成によれば、キーシリンダ31と共にワッシャ部材51のガタツキも抑制されるため、シートロック装置Lのキー操作がスムーズになると共に悪戯の発生を抑制できる。
また、上記キーシリンダ保持構造は、前記ステー41の支持板部42における前記板バネ部材61の連結片63が位置する側に、ステー内方に向けて立ち上がる短リブ48が設けられ、この短リブ48に前記連結片63が前記キーシリンダ31側から接触するものである。
この構成によれば、板バネ部材61のキーシリンダ31からの離脱が制限されてステー41に対して板バネ部材61がずれ難くなり、キーシリンダ31のステー41に対する傾きを抑えた上でこれらを強固に連結可能となるため、シートロック装置Lのキー操作がスムーズになると共に悪戯の発生を抑制できる。
また、上記キーシリンダ保持構造は、前記板バネ部材61の連結片63に、前記各バネ片62と反対側の端縁からステー内方に向けて立ち上がる折り返し部64が形成されるものである。
この構成によれば、板バネ部材61が取り扱い易くかつ短リブ48に対する係脱も容易になるため、キーシリンダ31の着脱作業性を向上できる。
また、上記キーシリンダ保持構造は、前記短リブ48に、前記折り返し部64を前記キーシリンダ31と反対側から覆う延長部48aが形成されるものでもある。
この構成によれば、ステー41に対して板バネ部材61をより一層ずれ難くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、図18に示すように、キーシリンダ31のシリンダ外周面31aに複数のキー部34を突設すると共に、ワッシャ挿通孔52の内周縁部54に各キー部34に対応する複数のワッシャ溝部53’を設けたワッシャ部材51’を備える構成としてもよい。各ワッシャ溝部53’は、ワッシャ開放部53と異なりワッシャ外方に開放しない凹状に形成される。
また、フランジ部33は、キーシリンダ31のシリンダ挿通孔43への挿通停止位置を規定し、かつワッシャ部材51と共に支持板部42を挟持するものであるが、当該機能を有する他形態の外周突部としてもよい。
また、出力アーム38や操作ケーブル39に限らず、リンクやカム等の機構を用いてキーシリンダとロック装置とを連係させた構成でもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の鞍乗り型車両にも適用できる等、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
31 キーシリンダ
31a シリンダ外周面
32 外筒
33 フランジ部(外周突部)
34 キー部
35 係合溝
36 内筒
37 キー孔
K 操作キー
38 出力アーム(出力部)
39 操作ケーブル(連係機構)
41 ステー
42 支持板部
42e 外側面
42f 内側面
43 シリンダ挿通孔
44 キー溝部
48 短リブ(リブ)
48a 延長部
51 ワッシャ部材
52 ワッシャ挿通孔
53 ワッシャ開放部(ワッシャ溝部)
54 内周縁部
61 板バネ部材
62 バネ片
63 連結片
64 折り返し部
L シートロック装置(ロック装置)

Claims (7)

  1. 鞍乗り型車両(1)における所定の施錠のためのロック装置(L)と、前記ロック装置(L)を連係機構(39)を介して作動させて前記施錠の解除を可能とするキーシリンダ(31)と、前記キーシリンダ(31)を保持するべく車体側に設けられるステー(41)とを備えた鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造において、
    前記キーシリンダ(31)が、円筒状のシリンダ外周面(31a)を有する外筒(32)と、操作キー(K)を挿脱させるキー孔(37)を有して前記外筒(32)内に回動可能に挿通される内筒(36)とを備え、
    前記外筒(32)が、前記シリンダ外周面(31a)よりも径方向外側に張り出すように軸方向基端側に設けられた外周突部(33)と、この外周突部(33)よりも軸方向先端側で前記シリンダ外周面(31a)に部分的に突設されて軸方向に沿って延びるキー部(34)とを有し、
    前記ステー(41)が、前記シリンダ外周面(31a)に沿うシリンダ挿通孔(43)を形成する支持板部(42)と、前記シリンダ挿通孔(43)の内周縁部に部分的に形成されて前記キー部(34)を挿通可能とするキー溝部(44)とを有し、
    前記キーシリンダ(31)が、前記シリンダ挿通孔(43)にステー外方より前記軸方向先端側から軸方向に沿って挿通される一方、このキーシリンダ(31)のステー内方への突出部分に外嵌するワッシャ部材(51)を備え、
    前記ワッシャ部材(51)が、前記シリンダ外周面(31a)に沿うワッシャ挿通孔(52)と、前記ワッシャ挿通孔(52)の内周縁部(54)に部分的に形成されて前記キー部(34)を挿通可能とするワッシャ溝部(53)とを有し、
    前記キー部(34)には、これをシリンダ周方向に沿って切り欠くと共に前記外周突部(33)が前記支持板部(42)の外側面(42e)に当接した状態でステー内方に露出する係合溝(35)が形成され、
    前記係合溝(35)には、前記キーシリンダ(31)に外嵌して前記支持板部(42)の内側面(42f)に当接した前記ワッシャ部材(51)における前記ワッシャ溝部(53)を避けた内周縁部(54)が係合可能であり、このワッシャ部材(51)と前記外周突部(33)とで前記支持板部(42)が挟持されることを特徴とする鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造。
  2. 前記キーシリンダ(31)のステー内方への突出部分に装着される板バネ部材(61)を備え、
    前記板バネ部材(61)が、前記シリンダ外周面(31a)の径方向両端の接線方向に沿うように延びると共に前記キーシリンダ(31)に係合してこれをステー内方に向けて付勢する一対のバネ片(62)と、前記各バネ片(62)の基端側を相互に連結する連結片(63)とを有し、
    この板バネ部材(61)が、前記各バネ片(62)の先端側から前記キーシリンダ(31)に装着され、かつ前記施錠の解除時における前記キーシリンダ(31)の回転方向に前記連結片(63)を配置することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造。
  3. 前記板バネ部材(61)が、前記ワッシャ部材(51)を介して前記支持板部(42)をステー外方に向けて押圧すると共に、その反力で前記キーシリンダ(31)をステー内方に向けて付勢することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造。
  4. 前記ステー(41)の支持板部(42)における前記板バネ部材(61)の連結片(63)が位置する側に、前記キーシリンダ(31)の軸方向先端側に向けて立ち上がるリブ(48)が設けられ、このリブ(48)が前記連結片(63)に前記キーシリンダ(31)の回転方向に対抗して接触することを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造。
  5. 前記板バネ部材(61)の連結片(63)には、前記各バネ片(62)と反対側の端縁からステー内方に向けて立ち上がる折り返し部(64)が形成されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造。
  6. 前記リブ(48)には、前記折り返し部(64)を前記キーシリンダ(31)の回転方向に対抗して覆う延長部(48a)が形成されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のキーシリンダ保持構造。
  7. 鞍乗り型車両(1)における所定の施錠のためのロック装置(L)と、前記ロック装置(L)を連係機構(39)を介して作動させて前記施錠の解除を可能とするキーシリンダ(31)と、前記キーシリンダ(31)を保持するべく車体側に設けられるステー(41)とを備えた鞍乗り型車両のキーシリンダ保持方法において、
    車体側のステー(41)における支持板部(42)のシリンダ挿通孔(43)に、前記キーシリンダ(31)をその軸方向先端側から軸方向に沿ってステー外方より挿通し、前記キーシリンダ(31)の軸方向基端側の外周突部(33)を前記支持板部(42)の外側面(42e)に当接させた後、
    前記キーシリンダ(31)におけるステー内方への突出部分にワッシャ部材(51)を外嵌させ、前記ワッシャ部材(51)のワッシャ溝部(53)に前記キーシリンダ(31)のキー部(34)を挿通させると共に、前記ワッシャ部材(51)を前記支持板部(42)の内側面(42f)に当接させ、
    このワッシャ部材(51)をシリンダ周方向に沿って回転させて、前記ワッシャ部材(51)における前記ワッシャ溝部(53)を避けた内周縁部(54)を、前記キー部(34)におけるステー内方に露出した係合溝(35)に係合させることで、前記ワッシャ部材と前記外周突部(33)とで前記支持板部(42)を挟持することを特徴とする鞍乗り型車両のキーシリンダ保持方法。
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