JP2023030245A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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正義 石川
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Abstract

【課題】車体カバーの強度を向上する。【解決手段】自動二輪車1は、車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆うリアカウル45を備え、リアカウル45は、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部50と、板状部50を補強する補強部70と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来、鞍乗型車両において、車体フレーム(車体)を車体カバーで覆う構造が知られている。例えば、特許文献1には、シートの下方をサイドカバーで覆い、サイドカバーの後端部をリアカウルの先端部へ接続した構造が開示されている。リアカウルは、シートの後端部から後方へ延出している。
特開2015-58921号公報
ところで、車体カバーの態様によっては、車体カバーの一部を板状の薄肉部材で形成する場合がある。そのため、車体カバーの強度を向上することが望まれている。
本発明は、車体カバーの強度を向上することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る鞍乗型車両は、車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆う車体カバー(40)を備え、前記車体カバー(40)は、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部(50)と、前記板状部(50)を補強する補強部(70)と、を備える。
(2)上記(1)に記載の鞍乗型車両では、前記補強部(70)は、車両上下方向における前記板状部(50)の下面を補強してもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の鞍乗型車両では、前記補強部(70)の車幅方向端部は、前記車体カバー(40)の車幅方向端部の内側に設けられていてもよい。
(4)上記(1)から(3)の何れか一項に記載の鞍乗型車両では、前記補強部(70)は、前記板状部(50)の少なくとも一部と当接する当接部(76)を有し、前記板状部(50)は、車幅方向外側において折れ曲がっている屈曲部(53,54,55)を有し、
前記屈曲部(53,54,55)の内側に前記補強部(70)の端部が当接していてもよい。
(5)上記(1)から(4)の何れか一項に記載の鞍乗型車両では、前記補強部(70)は、シート(8)を受けるシート受け部(77)を有してもよい。
(6)上記(1)から(5)の何れか一項に記載の鞍乗型車両では、前記補強部(70)は、シート(8)に設けられたグリップ(81)を受けるグリップ受け部(78)を有してもよい。
(7)上記(1)から(6)の何れか一項に記載の鞍乗型車両では、前記車体カバー(40)は、車両後方に開口する開口部(61)を有し、前記車体カバー(40)は、前記板状部(50)と一体に形成され、かつ、前記板状部(50)から車幅方向内側に延びる延在部(60)を更に備え、前記開口部(61)は、前記板状部(50)と前記延在部(60)とにより形成されていてもよい。
本発明の上記(1)に記載の鞍乗型車両によれば、車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆う車体カバーを備え、車体カバーは、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部と、板状部を補強する補強部と、を備えることで、以下の効果を奏する。
車体カバーが少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部を備える場合においても、補強部により板状部を補強することができる。したがって、車体カバーの強度を向上することができる。
本発明の上記(2)に記載の鞍乗型車両によれば、補強部は、車両上下方向における板状部の下面を補強することで、以下の効果を奏する。
板状部の上面に対して車両上方からの外力が作用した場合、板状部の下面を通じて補強部により車両上方からの外力を受けることができる。加えて、補強部が板状部の上面を補強する場合と比較して、外観性の向上に寄与する。
本発明の上記(3)に記載の鞍乗型車両によれば、補強部の車幅方向端部は、車体カバーの車幅方向端部の内側に設けられていることで、以下の効果を奏する。
補強部の車幅方向端部が車体カバーの車幅方向端部の外側に設けられている場合と比較して、外観性の向上に寄与する。
本発明の上記(4)に記載の鞍乗型車両によれば、補強部は、板状部の少なくとも一部と当接する当接部を有し、板状部は、車幅方向外側において折れ曲がっている屈曲部を有し、屈曲部の内側に補強部の端部が当接していることで、以下の効果を奏する。
当接部により板状部の位置決めを行うことができる。
本発明の上記(5)に記載の鞍乗型車両によれば、補強部は、シートを受けるシート受け部を有することで、以下の効果を奏する。
補強部により、板状部の補強機能とシート受け機能とを兼ねることができる。加えて、シート受け部を補強部とは別に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
本発明の上記(6)に記載の鞍乗型車両によれば、補強部は、シートに設けられたグリップを受けるグリップ受け部を有することで、以下の効果を奏する。
補強部により、板状部の補強機能とグリップ受け機能とを兼ねることができる。加えて、グリップ受け部を補強部とは別に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
本発明の上記(7)に記載の鞍乗型車両によれば、車体カバーは、車両後方に開口する開口部を有し、車体カバーは、板状部と一体に形成され、かつ、板状部から車幅方向内側に延びる延在部を更に備え、開口部は、板状部と延在部とにより形成されていることで、以下の効果を奏する。
開口部が板状部とは別に設けられた別部材と板状部とにより形成されている場合と比較して、車体カバーにおいて開口部周辺の強度を向上することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車の後上部を左上後方から見た斜視図である。 図2において板状部を取り外した状態を示す斜視図である。 図3において後シート本体を取り外した状態を示す斜視図である。 図1のV-V断面を含む後面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、バータイプのハンドル2によって操向される前輪3(操向輪)と、エンジン11(駆動装置)を含むパワーユニット10によって駆動される後輪4(駆動輪)と、を備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム20前端側のヘッドパイプ21に操向可能に支持されている。前輪3は、左右フロントフォーク5の下端部に支持されている。左右フロントフォーク5の上部は、ステアリングステム6を介してヘッドパイプ21に支持されている。ステアリングステム6の上部には、ハンドル2が取り付けられている。
車体フレーム20は、車両の骨格である。例えば、車体フレーム20は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。車体フレーム20は、ヘッドパイプ21、メインフレーム22、ダウンフレーム23、ピボットプレート24、シートレール25及びサブフレーム26を備える。
ヘッドパイプ21は、ステアリングステム6の軸部が挿通可能な筒状に形成されている。ヘッドパイプ21は、車両側面視で、ヘッドパイプ21の上端が後方に位置し、かつ、ヘッドパイプ21の下端が前方に位置するように傾斜している。
メインフレーム22は、左右一対設けられている。メインフレーム22は、ヘッドパイプ21とピボットプレート24とを連結する。メインフレーム22は、車両側面視で、ヘッドパイプ21から斜め後下方に延びている。
ダウンフレーム23は、左右一対設けられている。ダウンフレーム23は、車両側面視で、ヘッドパイプ21上のメインフレーム22との連結部の下方位置からメインフレーム22よりも急傾斜で斜め後下方に延びている。ダウンフレーム23は、車両側面視で、ヘッドパイプ21から下方に向かうに従ってメインフレーム22に対して徐々に遠ざかっている。
ピボットプレート24は、メインフレーム22の後下部から下方に延びるように左右一対設けられている。ピボットプレート24は、車両側面視で、メインフレーム22の下端から下方に延びた後、前下方へ向かうように湾曲して延びている。
シートレール25は、メインフレーム22の後上部から後上方に延びるように左右一対設けられている。シートレール25は、車両側面視で、シートレール25の前端が下方に位置し、かつ、シートレール25の後端が上方に位置するように傾斜している。
サブフレーム26は、ピボットプレート24の上後端部から後上方に延びるように左右一対設けられている。サブフレーム26は、ピボットプレート24とシートレール25の後部とを連結する。サブフレーム26は、車両側面視で、ピボットプレート24の上後端部からシートレール25よりも急傾斜で斜め後上方に延びている。
エンジン11は、メインフレーム22の下方に配置されている。エンジン11は、車両の動力源である。エンジン11は、車幅方向に平行なクランクシャフト15を備える。例えば、エンジン11は、単気筒エンジンである。エンジン11は、クランクシャフト15を収容するクランクケース16と、クランクケース16の上部から斜め前上方に起立するシリンダ17と、を備える。シリンダ17は、クランクケース16の上部に一体に結合されている。
変速機12は、クランクケース16の後部に設けられている。クランクケース16の後部は、クラッチ及びトランスミッションを収容する変速機ケースを兼ねている。変速機12は、エンジン11の動力を外部に取り出すための図示しない出力軸を備える。
パワーユニット10は、車体フレーム20の前後中央部に配置されている。パワーユニット10の前部は、エンジンハンガ(不図示)を介してダウンフレーム23に支持されている。パワーユニット10の後部は、左右ピボットプレート24に支持されている。左右ピボットプレート24には、スイングアーム36の前端部が揺動可能に支持されている。スイングアーム36の後部には、後輪4の車軸が支持されている。変速機12の出力軸と後輪4の車軸とは、ドライブチェーン等を含む動力伝達機構(不図示、例えば、チェーン式伝動機構)を介して連結されている。スイングアーム36の前部と車体フレーム20との間には、不図示のリアサスペンションが介装されている。
シリンダ17の上方には、燃料タンク7が配置されている。燃料タンク7は、メインフレーム22を上方から覆うように設けられている。燃料タンク7の後方のシートレール25上には、乗員が着座するためのシート8が配置されている。シート8は、前後方向に延びている。シート8の前部は、燃料タンク7の後部上面に支持されている。シート8は、運転者が着座する前シート8aと、同乗者が着座する後シート8bと、を別体に備える。ピボットプレート24には、運転者が足を乗せるメインステップ31が設けられている。サブフレーム26には、同乗者が足を乗せるピリオンステップ32が設けられている。
車体フレーム20の周囲は、例えば合成樹脂製の車体カバー40によって覆われている。車体カバー40は、車体前部の上側を覆うアッパーカウル41と、アッパーカウル41の左右側部の下後方に連なり車体前部の左右両側を覆う左右一対のサイドカウル42と、車体前部の下側を覆うロアカウル43と、左右サイドカウル42の後方に連なり車体側部を覆う左右一対のサイドカバー44と、左右サイドカバー44の後方に連なり車体後部の上側を覆うリアカウル45と、を備える。
<リアカウルの補強構造>
図2に示すように、リアカウル45は、車体カバー40の後上部を構成している。例えば、リアカウル45は、樹脂材料により形成されている。
リアカウル45は、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部50と、板状部50から車幅方向内側に延びる延在部60と、板状部50を補強する補強部70と、を備える。
板状部50は、前シート8aの後部近傍から後シート8bの車幅方向外縁に沿って車両後方かつ車幅方向内側に向けて延びている。図5の後面視で、板状部50は、後シート8bの車幅方向外縁近傍から車幅方向外方かつ車両下方へ広がっている。
延在部60は、板状部50と一体に形成されている。延在部60は、板状部50の前部の車幅方向外縁から車両下方かつ車幅方向内側に延びた後、更に車幅方向内側に湾曲して延びている。
リアカウル45は、車両後方に開口する開口部61を有する。開口部61は、板状部50と延在部60とにより形成されている。図5の後面視で、開口部61(開口部61の開口縁)は、車幅方向外側に向かって湾曲するU字形状に形成されている。
図2に示すように、後シート8bは、同乗者が着座する後シート本体80と、紐状のグリップと、を備える。
後シート本体80は、前シート8aの後部近傍から車両後側に向かうに従って車幅方向外側に位置するように傾斜して延びる前部側縁82と、前部側縁82の後端から車両後側に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる後部側縁83と、後部側縁83の後端から更に車幅方向内側に向けて延びる後縁84と、を有する。
グリップ81は、後シート8bの前部に設けられている。グリップ81は、後シート本体80の車幅方向両側の前部側縁82をわたすように後シート本体80の外面(上面)に沿って車幅方向に延びている。図示はしないが、グリップ81の長手方向の両端部は、後シート本体80の下面に取り付けられている。
板状部50は、後シート本体80の前部側縁82の車幅方向外方に配置される前側板部51と、前側板部51に連なり且つ後シート本体80の後部側縁83の車幅方向外方に配置される後側板部52と、を備える。前側板部51及び後側板部52は、同一の部材で一体に形成されている。
前側板部51の車幅方向の最大長さは、後側板部52の車幅方向の最大長さよりも長い。前側板部51は、グリップ81よりも車幅方向外側に配置されている。前側板部51の前端は、グリップ81よりも車両前側に配置されている。前側板部51において開口部61の上縁に沿う部分は、車幅方向内側かつ車両後側に向けて斜めに延びている。
後側板部52の車幅方向の長さは、車両後側に向かうに従って徐々に短くなっている。図5の断面視で、後側板部52は、J字形状の断面を有する。図5の断面視で、後側板部52は、後シート8b近傍から車幅方向外側に向かうに従って車両下側に位置するように傾斜する上壁部53と、上壁部53の車幅方向外端から車両下方かつ車幅方向内側に傾斜して延びる側壁部54と、側壁部54の下端から車幅方向内側に延びる下壁部55と、を備える。上壁部53、側壁部54及び下壁部55は、板状部50の車幅方向外側において折れ曲がっている屈曲部を構成する。
<補強部>
補強部70は、車両上下方向における板状部50の下面を補強する構造体である。補強部70の車幅方向端部は、リアカウル45の車幅方向端部の内側に設けられている。図3に示すように、補強部70は、板状部50(図2参照)よりも車両下側に配置される補強本体71と、補強本体71の上面に設けられた複数のリブ72~75と、板状部50の少なくとも一部と当接する当接部76と、後シート8bを受けるシート受け部77と、後シート8bに設けられた紐状のグリップを受けるグリップ受け部78と、を備える。当接部76は、板状部50の屈曲部(上壁部53、側壁部54及び下壁部55)の内側に当接する補強部70の端部に相当する。
補強本体71は、前シート8aの後部近傍から後シート8bの車幅方向外縁に沿って車両後方かつ車幅方向内側に向けて延びている。図5に示すように、補強本体71は、ボルト等の締結部材(不図示)により車体フレーム20(例えばシートレール25)に固定されている。例えば、補強本体71に作用した外力は、車体フレームに伝わるように構成されている。
図3に示すように、複数のリブ72~75は、補強本体71の上面から板状部50(図2参照)の下面に向けて車両上方に突出している。例えば、複数のリブ72~75の少なくとも一部の上端は、板状部50の下面に当接している。複数のリブ72~75は、前シート8aの後部近傍から後シート8bの車幅方向外縁に沿って車両後方かつ車幅方向内側に向けて延びる内側リブ72と、内側リブ72から外方へ延びる複数の外側リブ73~75と、である。
複数の外側リブ73~75は、内側リブ72の前部から車幅方向外側に延びる複数(例えば本実施形態では3つ)の第一外側リブ73と、内側リブ72の後部から車幅方向外側かつ車両後側に延びた後に屈曲して更に車両後側に延びる複数(例えば本実施形態では2つ)の第二外側リブ74と、内側リブ72において最後方の第一外側リブ73と最前方の第二外側リブ74の間の部分から車幅方向外側かつ車両後側に延びる複数(例えば本実施形態では2つ)の第三外側リブ75と、である。
板状部50の下面には、車両下方に突出する前後一対の爪部(不図示)が設けられている。補強部70は、前後一対の爪部の一方(第一爪部)を係合するための第一係合孔91と、前後一対の爪部の他方(第二爪部)を係合するための第二係合孔92と、を有する。第一係合孔91は、補強本体71において内側リブ72の前部外側近傍の部分を車両上方に開口している。第二係合孔92は、補強本体71において内側リブ72の後端近傍の部分を車両上方に開口している。例えば、前後一対の爪部を各係合孔に係合することにより、板状部50(図2参照)を補強部70に取り付けることができる。
当接部76は、補強部70において板状部50の少なくとも一部と当接する部分である。例えば、複数のリブ72~75のうち板状部50の下面に当接する部分(リブ72~75の上端)は、補強部70において板状部50の下面と当接する当接部76に相当する。リブ72~75の上端が板状部50の下面に当接することにより、板状部50の車両下方への移動が制限される。
図5の断面視で、補強本体71は、上壁部53に沿うように後シート8b近傍から車幅方向外側に向かうに従って車両下側に位置するように傾斜する第一補強延在部71aと、第一傾斜部の車幅方向外端から車幅方向外側に延びる第二補強延在部71bと、を備える。
第二補強延在部71bの先端(車幅方向外端)は、側壁部54の車幅方向内側面と当接している。例えば、第二補強延在部71bの先端は、補強部70において板状部50の側壁部54の車幅方向内側面と当接する当接部76に相当する。第二補強延在部71bの先端が側壁部54の車幅方向内側面と当接することにより、板状部50の車幅方向内方への移動が制限される。
第二補強延在部71bの車幅方向外縁は、車両後側かつ車幅方向内側に向けて傾斜している。第二補強延在部71bの車幅方向外縁は、側壁部54の車幅方向内側面と車両前後方向から見て重なるように当接している。例えば、第二補強延在部71bの車幅方向外縁は、補強部70において板状部50の側壁部54の車幅方向内側面に対し車両前後方向において当接する当接部76に相当する。第二補強延在部71bの車幅方向外縁が側壁部54の車幅方向内側面と車両前後方向から見て重なるように当接することにより、板状部50の車両前後方向への移動が制限される。
第二補強延在部71bの下面は、下壁部55の上面と当接している。例えば、第二補強延在部71bの下面は、補強部70において板状部50の下壁部55の上面と当接する当接部76に相当する。第二補強延在部71bの下面が下壁部55の上面と当接することにより、板状部50の車両上方への移動が制限される。
図3に示すように、シート受け部77は、補強部70において後シート8bの座面となる部分である。シート受け部77は、補強本体71の上面において内側リブ72よりも車幅方向内側の部分に設けられている。シート受け部77は、前シート8aの後部近傍から後シート8bの車幅方向外縁に沿って車両後方かつ車幅方向内側に向けて延びている。
グリップ受け部78は、補強部70においてグリップ81の座面となる部分である。グリップ受け部78は、補強本体71の上面において内側リブ72の前部よりも車幅方向内側の部分に設けられている。グリップ受け部78は、車両上下方向から見て、グリップ81の長手方向両端部(車幅方向両端部)と重なる位置に設けられている。
図4に示すように、前シート8aかつ後シート8b(図3参照)の下方には、物品94を収納可能な内部空間である収納部95が設けられている。収納部95は、後シート8bを取り外した状態において、車両上方に開口する。図4の例では、収納部95には、車両前後方向に長手を有する矩形状の物品94が収納されている。車両上下方向から見て、収納部95の外縁は、後シート8b(図3参照)の外縁よりも小さい形状に形成されている。収納部95は、シート受け部77よりも車幅方向内側に配置されている。
<作用効果>
以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1は、車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆うリアカウル45を備え、リアカウル45は、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部50と、板状部50を補強する補強部70と、を備える。
この構成によれば、リアカウル45が少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部50を備える場合においても、補強部70により板状部50を補強することができる。したがって、リアカウル45の強度を向上することができる。
上記実施形態では、補強部70は、車両上下方向における板状部50の下面を補強する。
この構成によれば、板状部50の上面に対して車両上方からの外力が作用した場合、板状部50の下面を通じて補強部70により車両上方からの外力を受けることができる。加えて、補強部70が板状部50の上面を補強する場合と比較して、外観性の向上に寄与する。
上記実施形態では、補強部70の車幅方向端部は、リアカウル45の車幅方向端部の内側に設けられている。
この構成によれば、補強部70の車幅方向端部がリアカウル45の車幅方向端部の外側に設けられている場合と比較して、外観性の向上に寄与する。
上記実施形態では、補強部70は、板状部50の少なくとも一部と当接する当接部76を有し、板状部50は、車幅方向外側において折れ曲がっている屈曲部53,54,55を有し、屈曲部53,54,55の内側に補強部70の端部が当接している。
この構成によれば、当接部76により板状部50の位置決めを行うことができる。
上記実施形態では、補強部70は、シート8を受けるシート受け部77を有する。
この構成によれば、補強部70により、板状部50の補強機能とシート受け機能とを兼ねることができる。加えて、シート受け部77を補強部70とは別に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
上記実施形態では、補強部70は、シート8に設けられたグリップ81を受けるグリップ受け部78を有する。
この構成によれば、補強部70により、板状部50の補強機能とグリップ受け機能とを兼ねることができる。加えて、グリップ受け部78を補強部70とは別に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
上記実施形態では、リアカウル45は、車両後方に開口する開口部61を有し、リアカウル45は、板状部50と一体に形成され、かつ、板状部50から車幅方向内側に延びる延在部60を更に備え、開口部61は、板状部50と延在部60とにより形成されている。
この構成によれば、開口部61が板状部50とは別に設けられた別部材と板状部50とにより形成されている場合と比較して、リアカウル45において開口部61周辺の強度を向上することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆うリアカウルを備え、リアカウルは、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部と、板状部を補強する補強部と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、板状部及び補強部は、車体カバーにおいてリアカウル以外の部分に設けられていてもよい。例えば、板状部は、車体カバーにおいてリアカウル以外の部分を少なくとも車幅方向に広がる板状に形成されていてもよい。例えば、自動二輪車は、車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆う車体カバーを備え、前記車体カバーは、少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部と、前記板状部を補強する補強部と、を備えていてもよい。例えば、板状部及び補強部の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、補強部は、車両上下方向における板状部の下面を補強する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、補強部は、車両上下方向における板状部の上面を補強してもよい。例えば、補強部の補強態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、補強部の車幅方向端部は、リアカウルの車幅方向端部の内側に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、補強部の車幅方向端部は、リアカウルの車幅方向端部の外側に設けられていてもよい。例えば、リアカウルの車幅方向端部に対する補強部の車幅方向端部の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、補強部は、板状部の少なくとも一部と当接する当接部を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、補強部は、板状部の少なくとも一部と当接する当接部を有しなくてもよい。例えば、当接部の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、補強部は、シートを受けるシート受け部を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、補強部は、シートを受けるシート受け部を有しなくてもよい。例えば、シート受け部は、補強部とは別に設けられていてもよい。例えば、シート受け部の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、補強部は、シートに設けられたグリップを受けるグリップ受け部を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、補強部は、シートに設けられたグリップを受けるグリップ受け部を有しなくてもよい。例えば、グリップ受け部は、補強部とは別に設けられていてもよい。例えば、グリップ受け部の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、リアカウルは、車両後方に開口する開口部を有し、リアカウルは、板状部と一体に形成され、かつ、板状部から車幅方向内側に延びる延在部を更に備え、開口部は、板状部と延在部とにより形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開口部は、板状部と延在部とにより形成されていなくてもよい。例えば、開口部は、板状部とは別に設けられた別部材と板状部とにより形成されていてもよい。例えば、開口部の形成態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、エンジンが単気筒エンジンである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、エンジンは多気筒エンジンであってもよい。例えば、エンジンの態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、駆動装置の一例としてエンジンを挙げて説明したが、これに限らない。例えば、駆動装置は、電動機等、エンジン(内燃機関)以外の装置であってもよい。例えば、駆動装置は、電動機、熱機関、流体機械等の原動機、又は前記原動機のうちの少なくとも2つを組み合わせた装置であってもよい。例えば、駆動装置の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、鞍乗型車両の一例として車体側にエンジンを搭載した自動二輪車を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、鞍乗型車両は、ユニットスイング式の自動二輪車であってもよい。例えば、鞍乗型車両の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、自動二輪車以外の鞍乗型車両に適用してもよい。例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪(四輪バギー等)の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
8 シート
40 車体カバー
50 板状部
53 上壁部(屈曲部)
54 側壁部(屈曲部)
55 下壁部(屈曲部)
60 延在部
61 開口部
70 補強部
76 当接部
77 シート受け部
78 グリップ受け部
81 グリップ

Claims (7)

  1. 車両の車体上部を少なくとも車両上側から覆う車体カバー(40)を備え、
    前記車体カバー(40)は、
    少なくとも車幅方向に広がる板状に形成された板状部(50)と、
    前記板状部(50)を補強する補強部(70)と、を備えることを特徴とする
    鞍乗型車両。
  2. 前記補強部(70)は、車両上下方向における前記板状部(50)の下面を補強することを特徴とする
    請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記補強部(70)の車幅方向端部は、前記車体カバー(40)の車幅方向端部の内側に設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記補強部(70)は、前記板状部(50)の少なくとも一部と当接する当接部(76)を有し、
    前記板状部(50)は、車幅方向外側において折れ曲がっている屈曲部(53,54,55)を有し、
    前記屈曲部(53,54,55)の内側に前記補強部(70)の端部が当接していることを特徴とする
    請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記補強部(70)は、シート(8)を受けるシート受け部(77)を有することを特徴とする
    請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記補強部(70)は、シート(8)に設けられたグリップ(81)を受けるグリップ受け部(78)を有することを特徴とする
    請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記車体カバー(40)は、車両後方に開口する開口部(61)を有し、
    前記車体カバー(40)は、前記板状部(50)と一体に形成され、かつ、前記板状部(50)から車幅方向内側に延びる延在部(60)を更に備え、
    前記開口部(61)は、前記板状部(50)と前記延在部(60)とにより形成されていることを特徴とする
    請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗型車両。
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