JP6827350B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1には、排気管系を覆うサイドカバーの前部に段差部を設け、段差部に切欠き部を形成したことが開示されている。車両走行時には、切欠き部を通して車体中央部内に走行風が導入される。
実開平4−83988号公報
しかしながら、サイドカバーに段差部を設け、段差部に切欠き部を形成しているため、外観部品の意匠性が損なわれるとともに、加工工数が生じるという課題があった。
そこで本発明は、鞍乗り型車両において、外観部品の意匠性を確保するとともに、車両部品を冷却するための走行風取入口を容易に形成することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、鞍乗り型車両(1)において、外装カバー(16)と、前面視で、前記外装カバー(16)よりも車幅方向内側に設けられるとともに、車幅方向外側に走行風のガイド面(S1)が設けられた車体フレーム(2)と、を備え、前面視で、前記ガイド面(S1)と前記外装カバー(16)との間には、車両部品(14)の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口(E1)が設けられ、前記車体フレーム(2)は、シート(9)の下方に設けられたピボットフレーム(24)を含み、前記ガイド面(S1)は、前記ピボットフレーム(24)の車幅方向外側に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記車体フレーム(2)において前記ガイド面(S1)が設けられた部分の前端幅(L1)は、前記ガイド面(S1)の前後長さ(L2)よりも短いことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記車体フレーム(2)において前記ガイド面(S1)が設けられた部分の断面後端部(2b)は、後方に凸の円弧状をなしていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記車体フレーム(2)において前記ガイド面(S1)が設けられた部分の断面前端部(2a)は、前方に凸の円弧状をなしていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記ガイド面(S1)は、前記シート(9)の前後方向中央部における車幅方向外端(P1)とステップ(29)の車幅方向内端(P2)とを結んだ仮想線(D1)よりも車幅方向内側に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記外装カバー(16)は、前記車両部品(14)を車幅方向外方から覆うサイドカバー(35)を含み、前記走行風取入口(E1)は、前記サイドカバー(35)の前端縁(35a)で形成されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記車両部品(14)は、前面視で前記走行風取入口(E1)に面する排気管(14a)を含み、前記鞍乗り型車両(1)は、前記排気管(14a)よりも車幅方向内側に設けられたエアクリーナボックス(32)を更に備えることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、側面視で、前記走行風取入口(E1)は、少なくとも排気管(14a)とエアクリーナボックス(32)とが重なる部分の高さに設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、前面視で、ガイド面と外装カバーとの間には、車両部品の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口が設けられていることで、走行風取入口を設けるために部材を加工する必要がないため、車両部品を冷却するための走行風取入口を容易に形成することができる。加えて、外装カバーに切欠き部等を形成する必要がないため、外観部品の意匠性を確保することができる。したがって、外観部品の意匠性を確保するとともに、車両部品を冷却するための走行風取入口を容易に形成することができる。加えて、車体フレームは、シートの下方に設けられたピボットフレームを含み、ガイド面は、ピボットフレームの車幅方向外側に設けられていることで、シート下方の構造を車幅方向に短くすることができるため、跨ぎ性を向上することができる。
請求項2に記載した発明によれば、車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の前端幅は、ガイド面の前後長さよりも短いことで、ガイド面が設けられた部分の前端幅をガイド面の前後長さよりも長くした場合と比較して、ガイド面が設けられた部分において走行風の抵抗を軽減することができるため、走行風を取り入れ易い。
請求項3に記載した発明によれば、車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面後端部は、後方に凸の円弧状をなしていることで、ガイド面に沿って案内された走行風を車幅方向内方に案内することができるため、ガイド面が設けられた部分の後方の車両部品に向けて走行風を的確に案内することができる。
請求項4に記載した発明によれば、車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面前端部は、前方に凸の円弧状をなしていることで、ガイド面が設けられた部分の断面前端部を平坦にした場合と比較して、ガイド面が設けられた部分において走行風の抵抗を軽減することができるため、走行風を取り入れ易い
請求項に記載した発明によれば、ガイド面は、シートの前後方向中央部における車幅方向外端とステップの車幅方向内端とを結んだ仮想線よりも車幅方向内側に設けられていることで、ガイド面が車体側面よりも車幅方向内側に設けられることになるため、乗車時に乗員の足がピボットフレームに接触することを回避することができる。
請求項に記載した発明によれば、外装カバーは車両部品を車幅方向外方から覆うサイドカバーを含み、走行風取入口はサイドカバーの前端縁で形成されていることで、走行風取入口の車両前方側が開放されるため、走行風を取り入れ易い。
請求項に記載した発明によれば、車両部品は、前面視で走行風取入口に面する排気管を含み、鞍乗り型車両は、排気管よりも車幅方向内側に設けられたエアクリーナボックスを更に備えることで、走行風取入口から取り入れられた走行風によって排気管を積極的に冷却することができるため、排気管とエアクリーナボックスとを車幅方向に近づけて配置することができ、車幅を狭くすることができる。
請求項に記載した発明によれば、側面視で、走行風取入口は、少なくとも排気管とエアクリーナボックスとが重なる部分の高さに設けられていることで、排気管全体を積極的に冷却することができるため、排気管とエアクリーナボックスとを車幅方向に近づけて配置することができ、車幅を狭くすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。 上記自動二輪車の要部の右側面図である。 図1のIII−III線断面を含む前面図である。 図1のIV−IV線断面を含む上面図である。 図1のV−V線断面を含む図である。 上記自動二輪車の車体フレームのガイド面の作用の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備えている。実施形態に係る自動二輪車1は、オフロードタイプの自動二輪車である。
以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
ハンドル5及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム2前端部に形成されたヘッドパイプ20に操向可能に枢支されている。例えば、ハンドル5は、円筒状の一本の金属製ハンドルパイプを曲げて製作したバーハンドルである。ヘッドパイプ20には、ハンドル5に接続されたハンドル操向軸が挿通されている。車体フレーム2の前後中央部にはパワーユニット10が配置されている。パワーユニット10の後方には、スイングアーム6が配置されている。スイングアーム6は、車体フレーム2の後下部において、ピボット軸6aを中心に上下に揺動可能に枢支されている。
例えば、車体フレーム2は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。以下の図において、溶接箇所をドットハッチ(例えば、図3参照)で示すことがある。
図1の側面視で、車体フレーム2は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びる円筒状のヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20の上部から左右に分岐し後下方に延びる左右一対のメインフレーム21と、ヘッドパイプ20の下部から車体左右中心に沿ってメインフレーム21よりも急傾斜で後下方へ延びる一本のダウンフレーム22と、左右メインフレーム21の後部から後方に延びる左右一対のシートフレーム23と、左右メインフレーム21の後端部からメインフレーム21よりも急傾斜で後下方へ直線状に延びた後に屈曲部24a(具体的には、後方に凸をなして湾曲する部分)で向きを変えて前下方に延びる左右一対のピボットフレーム24と、左右ピボットフレーム24の屈曲部24aから左右シートフレーム23の後部へ向けて斜め後上方に延びる左右一対のシートサブフレーム25と、を備えている。以下、ピボットフレーム24において、左右メインフレーム21の後端部からメインフレーム21よりも急傾斜で後下方へ直線状に延びている部分を「延在部24b」という。
パワーユニット10は、クランクケース11と、図1の側面視でクランクケース11の前部から前上方に突出する(具体的には、上側ほど前方に位置するように鉛直上方に対し緩やかに傾斜する)シリンダ部12と、を備えている。クランクケース11の前部は、前側エンジンハンガ13aを介して、ダウンフレーム22の下端部に取り付けられている。クランクケース11の後上部は、上エンジンハンガ13bを介して、左右ピボットフレーム24の上端部に取り付けられている。クランクケース11の後下部は、下エンジンハンガ13cを介して、左右ピボットフレーム24の下端部に取り付けられている。
シリンダ部12には、吸気装置30及び排気装置14が接続されている。例えば、吸気装置30は、シリンダ部12の後壁に接続され且つ吸気ポートに連通して吸気量を調整するスロットルボディ31と、スロットルボディ31への吸気を清浄化してパワーユニット10へ吸気を行うエアクリーナボックス32と、を備えている。
排気装置14は、シリンダ部12の前壁に接続され且つ排気ポートに連通してパワーユニット10の前方を後下方に延びた後に屈曲してパワーユニット10の右側方を前後に延び、その後、右ピボットフレーム24の車幅方向内方に回り込むように湾曲して後上方に緩やかに傾斜して延びる排気管14aと、排気管14aの後端に接続されるとともに後輪4の右上方において斜め後上方に延びるマフラ14bと、を備えている。
左右メインフレーム21及び左右シートフレーム23には、燃料タンク8が取り付けられている。具体的に、燃料タンク8下部の左右側部は、不図示のサイドブラケット、ゴムブッシュ等の弾性部材、及びボルト等の締結部材を介して、左右メインフレーム21に固定されている。燃料タンク8の後端部は、リアブラケット15、ゴムブッシュ等の弾性部材、及びボルト等の締結部材を介して、左右シートレール23に固定されている。
燃料タンク8の後方であって左右シートフレーム23の上方には、左右シートフレーム23に沿うように前後に延びるシート9が設けられている。ピボットフレーム24は、シート9の下方に設けられている。なお、図1において、符号16は車体フレーム2を車幅方向外方から覆う外装カバー、符号17は前輪3の左右に配置される左右一対のフロントフォーク、符号18は左右フロントフォーク17の上部をヘッドパイプ20に支持するステアリングステム、符号18aはステアリングステム18のボトムブリッジ、符号18bはステアリングステム18のトップブリッジ、符号19はクッションユニットをそれぞれ示す。
<サイドカバー>
シート9とピボットフレーム24との上下間には、排気装置14を車幅方向外方から覆うサイドカバー35が設けられている。サイドカバー35は、外装カバー16の一部を構成する。便宜上、図2において、シート9及び外装カバー6は仮想線(二点鎖線)で示している。
図2の側面視で、サイドカバー35の前端縁35aは、メインフレーム21及びピボットフレーム24の上端縁(後端縁)と車両前後方向に離間している。図2の側面視で、サイドカバー35の前端縁35aとピボットフレーム24における延在部24bの後端縁24eとの間隔は、延在部24bの長手方向に延びる領域において実質的に一定の大きさとなっている。
図2の側面視で、サイドカバー35の下端縁35bは、ピボットフレーム24における屈曲部24aよりも上方に離間している。図2の側面視で、サイドカバー35の下端縁35bとピボットフレーム24における延在部24bとシートサブフレーム25とで囲まれる領域(空間)は、下方に凸をなす三角形状(すなわち、逆三角形状)をなしている。
図2の側面視で、サイドカバー35の後端縁35cは、シートサブフレーム25よりも後方に位置している。図2の側面視で、サイドカバー35の後端縁35cは、上側ほど後方に位置するように傾斜している。サイドカバー35においてシートサブフレーム25よりも後方に位置する部分(すなわち、サイドカバー35の後部)は、マフラ14bの前上部を車幅方向外方から覆っている。以下、車両の構成要素において、左側に配置された構成要素には「L」、右側に配置された構成要素には「R」を付すことがある。
図3の前面視で、左右サイドカバー35L,35Rの前端縁35aは、下側ほど車幅方向外方に位置するように傾斜している。図3の前面視で、左右ピボットフレーム24L,24Rは、左右サイドカバー35L,35Rよりも車幅方向内側に設けられている。右サイドカバー35Rの車幅方向内方には、排気装置14が配置されている。図3の前面視で、右サイドカバー35Rは、車体左右中心線CLに対し、左サイドカバー35Lよりも車幅方向外方に膨出している。
<ガイド面>
図3の前面視で、左右ピボットフレーム24L,24Rは、左右メインフレーム21L,21Rの後端部から下方に向けて上下に延びている。左右メインフレーム21L,21Rの後部及び左右ピボットフレーム24L,24Rの車幅方向外側には、車両走行時に外気を案内するガイド面S1(走行風のガイド面)が設けられている。
実施形態において、ガイド面S1は、メインフレーム21の後部及びピボットフレーム24における車幅方向外側面である。ここで、メインフレーム21の後部及びピボットフレーム24は、請求項に記載の「車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分」に相当する。
<走行風取入口>
図3の前面視で、右メインフレーム21Rの後部及び右ピボットフレーム24Rにおけるガイド面S1と右サイドカバー35Rの前端縁35aとの間には、排気装置14の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口E1が設けられている。走行風取入口E1は、排気装置14に指向している。ここで、排気装置14は、請求項に記載の「車両部品」に相当する。
図3の前面視で、排気装置14における排気管14aは、走行風取入口E1に面している。具体的に、図3の前面視で、排気管14aにおいてマフラ14bとの接続部寄りの部分は、走行風取入口E1を介して外部に露出している。
走行風取入口E1は、右メインフレーム21Rの後部及び右ピボットフレーム24Rと、右サイドカバー35Rの前端縁35aとで形成されている。図3の前面視で、走行風取入口E1の車幅方向内側は、右メインフレーム21Rの後部及び右ピボットフレーム24Rの車幅方向外端縁(ガイド面S1)に沿っている。図3の前面視で、走行風取入口E1の車幅方向外側は、右サイドカバー35Rの前端縁35aに沿っている。図3の前面視で、走行風取入口E1は、下側ほど左右幅が大きくなるように形成されている。
なお、図中符号26は左右メインフレーム21L,21Rの車幅方向間を渡す第一クロスパイプ、図中符号27は左右ピボットフレーム24L,24Rの上部の車幅方向間を渡す第二クロスパイプを示す。
<ピボットフレーム>
図4の上面視で、左右ピボットフレーム24L,24Rは、車幅方向内方に緩やかな凸をなして湾曲する内側部材24jと、車幅方向外方に緩やかな凸をなして湾曲する外側部材24kとを溶接等により一体に結合して形成されている。図4の上面視で、左右ピボットフレーム24L,24Rの断面形状は、前後に長手を有する楕円環状をなしている。
具体的に、図4の上面視で、ピボットフレーム24の切断部(以下「ピボットフレーム切断部」ともいう。)の前端部2aは、前方に凸の円弧状をなしている。ここで、ピボットフレーム切断部の前端部2aは、請求項に記載の「車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面前端部」に相当する。
図4の上面視で、ピボットフレーム切断部の後端部2bは、後方に凸の円弧状をなしている。ここで、ピボットフレーム切断部の後端部2bは、請求項に記載の「車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面後端部」に相当する。
図4の上面視で、走行風取入口E1の車幅方向内側は、右ピボットフレーム24Rの延在部24bの車幅方向外端縁で形成されている。図2の側面視で右ピボットフレーム24Rの延在部24bは、右メインフレーム21の後端部から後下方へ直線状に延びているため、右サイドカバー35Rとの相関位置を出しやすい。すなわち、右ピボットフレーム24Rに対する右サイドカバー35Rの位置決めをし易い。
図4の上面視で、ピボットフレーム切断部の前端幅L1は、ピボットフレーム24のガイド面S1の前後長さL2よりも短い(L1<L2)。ここで、ピボットフレーム切断部の前端幅L1は、ピボットフレーム切断部の前端部2aの左右幅を意味する。ピボットフレーム24のガイド面S1の前後長さL2は、ピボットフレーム切断部の前後長さを意味する。
なお、図示はしないが、メインフレーム21の後部の断面形状も、前後に長手を有する楕円環状をなしている。すなわち、上面視で、メインフレーム21の後部の切断部(以下「メインフレーム切断部」ともいう。)の前端部は、前方に凸の円弧状をなしている。上面視で、メインフレーム切断部の後端部は、後方に凸の円弧状をなしている。上面視で、メインフレーム切断部の前端幅は、メインフレーム21のガイド面の前後長さよりも短い。
図中符号28は左右ピボットフレーム24L,24Rの下部の車幅方向間を渡す第三クロスパイプを示す。
<エアクリーナボックス>
図4の上面視で、エアクリーナボックス32は、排気管14aよりも車幅方向内側に設けられている。エアクリーナボックス32は、角丸を有する箱状に形成されている。例えば、エアクリーナボックス32は、樹脂製である。
エアクリーナボックス32は、前部に吸気孔33hが設けられた吸気部33と、吸気部33の後側に設けられた本体部34と、エアクリーナボックス32の内部であって吸気部33と本体部34との接続部に設けられているエアクリーナエレメント35と、を備えている。吸気部33には、スロットルボディ31(図1参照)から後方へ延びるコネクティングチューブ36が接続されている。
エアクリーナボックス32の内部空間は、エアクリーナエレメント35によって、吸気部33内のダーティサイド33sと、本体部34内のクリーンサイド34sとに区画されている。ダーティサイド33sはエアクリーナエレメント35の上流側に位置し、クリーンサイド34sはエアクリーナエレメント35の下流側に位置している。
図2の側面視で、走行風取入口E1は、少なくとも排気管14aとエアクリーナボックス32とが重なる部分の高さに設けられている。
<ガイド面の配置>
図5の断面視で、左右ピボットフレーム24L,24Rにおけるガイド面S1は、シート9の前後方向中央部における車幅方向外端P1とステップ29の車幅方向内端P2とを結んだ仮想線D1よりも車幅方向内側に設けられている。ここで、シート9の前後方向中央部における車幅方向外端P1は、図5の断面視においてシート9のうち最も車幅方向外方に位置する部分を意味する。ステップ29の車幅方向内端P2は、車幅方向に延びる左右ステップ29L,29Rのうち最も車幅方向内方に位置する部分を意味する。便宜上、図5において、左右ステップ29L,29R及び後輪4は仮想線(二点鎖線)で示している。
以上説明したように、上記実施形態は、自動二輪車1において、外装カバー16と、前面視で、外装カバー16よりも車幅方向内側に設けられるとともに、車幅方向外側に走行風のガイド面S1が設けられた車体フレーム2と、を備え、前面視で、ガイド面S1と外装カバー16との間には、排気装置14(車両部品)の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口E1が設けられているものである。
この構成によれば、前面視で、ガイド面S1と外装カバー16との間には、排気装置14の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口E1が設けられていることで、走行風取入口E1を設けるために部材を加工する必要がないため、排気装置14を冷却するための走行風取入口E1を容易に形成することができる。加えて、外装カバー16に切欠き部等を形成する必要がないため、外観部品の意匠性を確保することができる。したがって、外観部品の意匠性を確保するとともに、排気装置14を冷却するための走行風取入口E1を容易に形成することができる。
また、上記実施形態では、車体フレーム2においてガイド面S1が設けられた部分の前端幅L1は、ガイド面S1の前後長さL2よりも短いことで、ガイド面S1が設けられた部分の前端幅L1をガイド面S1の前後長さL2よりも長くした場合と比較して、ガイド面S1が設けられた部分において走行風の抵抗を軽減することができるため、走行風を取り入れ易い。
また、上記実施形態では、車体フレーム2においてガイド面S1が設けられた部分の断面後端部2bは、後方に凸の円弧状をなしていることで、ガイド面S1に沿って案内された走行風を車幅方向内方に案内することができるため、ガイド面S1が設けられた部分の後方の排気装置14に向けて走行風を的確に案内することができる。例えば、図6に示すように、ガイド面S1に沿って案内された走行風W1を前記断面後端部2bに沿わせて車幅方向内方に案内することができる。
また、上記実施形態では、車体フレーム2においてガイド面S1が設けられた部分の断面前端部2aは、前方に凸の円弧状をなしていることで、ガイド面S1が設けられた部分の断面前端部を平坦にした場合と比較して、ガイド面S1が設けられた部分において走行風の抵抗を軽減することができるため、走行風を取り入れ易い。例えば、図6に示すように、前方からの走行風W1を前記断面前端部2aに沿わせて車幅方向外方に案内し、その後、ガイド面S1に沿って案内することができる。
また、上記実施形態では、車体フレーム2は、シート9の下方に設けられたピボットフレーム24を含み、ガイド面S1は、ピボットフレーム24の車幅方向外側に設けられていることで、シート9下方の構造を車幅方向に短くすることができるため、跨ぎ性を向上することができる。
また、上記実施形態では、ガイド面S1は、シート9の前後方向中央部における車幅方向外端P1とステップ29の車幅方向内端P2とを結んだ仮想線D1よりも車幅方向内側に設けられていることで、ガイド面S1が車体側面よりも車幅方向内側に設けられることになるため、乗車時に乗員の足がピボットフレーム24に接触することを回避することができる。
また、上記実施形態では、外装カバー16は排気装置14を車幅方向外方から覆うサイドカバー35を含み、走行風取入口E1はサイドカバー35の前端縁35aで形成されていることで、走行風取入口E1の車両前方側が開放されるため、走行風を取り入れ易い。
また、上記実施形態では、排気装置14は、前面視で走行風取入口E1に面する排気管14aを含み、自動二輪車1は、排気管14aよりも車幅方向内側に設けられたエアクリーナボックス32を更に備えることで、走行風取入口E1から取り入れられた走行風によって排気管14aを積極的に冷却することができるため、排気管14aとエアクリーナボックス32とを車幅方向に近づけて配置することができ、車幅を狭くすることができる。ところで、エアクリーナボックス32を樹脂製とした場合には、樹脂製のエアクリーナボックス32と熱くなる排気管14aとを離間(空気を介在)させて断熱する必要があるため、車幅が広くなり易い。これに対し、実施形態によれば、走行風取入口E1から取り入れられた走行風によって排気管14aを積極的に冷却することができる。したがって、エアクリーナボックス32を樹脂製とした場合であっても、排気管14aとエアクリーナボックス32とを車幅方向に近づけて配置することができ、車幅を狭くすることができる点で実益が大きい。
また、上記実施形態では、側面視で、走行風取入口E1は、少なくとも排気管14aとエアクリーナボックス32とが重なる部分の高さに設けられていることで、排気管14a全体を積極的に冷却することができるため、排気管14aとエアクリーナボックス32とを車幅方向に近づけて配置することができ、車幅を狭くすることができる。
また、上記実施形態では、ガイド面S1がメインフレーム21の後部及びピボットフレーム24における車幅方向外側面であることで、ガイド面S1がピボットフレーム24における車幅方向外側面のみである場合と比較して、広いガイド面S1に沿って走行風を案内することができるため、走行風を取り入れ易い。
また、上記実施形態では、走行風取入口E1の車幅方向内側は、ピボットフレーム24の延在部24bの車幅方向外端縁で形成されていることで、以下の効果を奏する。ピボットフレーム24の延在部24bは、メインフレーム21の後端部から後下方へ直線状に延びているため、サイドカバー35との相関位置を出しやすい。したがって、走行風取入口E1をより容易に形成することができる。
なお、上記実施形態では、前面視で、メインフレーム21の後部及びピボットフレーム24におけるガイド面S1とサイドカバー35との間には、車両部品としての排気装置14の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口E1が設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、前面視で、ダウンフレーム22におけるガイド面とシュラウドと間に、車両部品としてのエンジン又はラジエータの少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ガイド面S1がメインフレーム21の後部及びピボットフレーム24の両方に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ガイド面S1がピボットフレーム24にのみ設けられていてもよい。ガイド面S1は、メインフレーム21の後部及びピボットフレーム24の少なくとも一方に設けられていてもよい。すなわち、ガイド面S1は、車体フレーム2の車幅方向外側に設けられていればよい。
また、上記実施形態では、車体フレーム2においてガイド面S1が設けられた部分の断面形状が楕円環状をなしている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面形状は、楕円形状、円環状、円形状、矩形環状又は矩形状をなしていてもよい。
また、上記実施形態では、左右ピボットフレーム24L,24Rは、車幅方向内方に緩やかな凸をなして湾曲する内側部材24jと、車幅方向外方に緩やかな凸をなして湾曲する外側部材24kとを溶接等により一体に結合して形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ピボットフレームは同一の部材で一体に形成されていてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
実施形態のエンジンは、前上方に突出するシリンダ部12(前傾シリンダ)を備えるエンジンであるが、後上方に突出するシリンダ部(後傾シリンダ)を備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 車体フレーム
2a 車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面前端部
2b 車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の断面後端部
9 シート
14 排気装置(車両部品)
14a 排気管
16 外装カバー
24 ピボットフレーム
29 ステップ
32 エアクリーナボックス
35 サイドカバー
35a サイドカバーの前端縁
D1 仮想線
E1 走行風取入口
L1 車体フレームにおいてガイド面が設けられた部分の前端幅
L2 ガイド面の前後長さ
P1 シートの前後方向中央部における車幅方向外端
P2 ステップの車幅方向内端
S1 ガイド面

Claims (8)

  1. 鞍乗り型車両(1)において、
    外装カバー(16)と、
    前面視で、前記外装カバー(16)よりも車幅方向内側に設けられるとともに、車幅方向外側に走行風のガイド面(S1)が設けられた車体フレーム(2)と、を備え、
    前面視で、前記ガイド面(S1)と前記外装カバー(16)との間には、車両部品(14)の少なくとも一部が露出するように開口した走行風取入口(E1)が設けられ
    前記車体フレーム(2)は、シート(9)の下方に設けられたピボットフレーム(24)を含み、
    前記ガイド面(S1)は、前記ピボットフレーム(24)の車幅方向外側に設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記車体フレーム(2)において前記ガイド面(S1)が設けられた部分の前端幅(L1)は、前記ガイド面(S1)の前後長さ(L2)よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車体フレーム(2)において前記ガイド面(S1)が設けられた部分の断面後端部(2b)は、後方に凸の円弧状をなしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記車体フレーム(2)において前記ガイド面(S1)が設けられた部分の断面前端部(2a)は、前方に凸の円弧状をなしていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ガイド面(S1)は、前記シート(9)の前後方向中央部における車幅方向外端(P1)とステップ(29)の車幅方向内端(P2)とを結んだ仮想線(D1)よりも車幅方向内側に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記外装カバー(16)は、前記車両部品(14)を車幅方向外方から覆うサイドカバー(35)を含み、
    前記走行風取入口(E1)は、前記サイドカバー(35)の前端縁(35a)で形成されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記車両部品(14)は、前面視で前記走行風取入口(E1)に面する排気管(14a)を含み、
    前記鞍乗り型車両(1)は、前記排気管(14a)よりも車幅方向内側に設けられたエアクリーナボックス(32)を更に備えることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 側面視で、前記走行風取入口(E1)は、少なくとも排気管(14a)とエアクリーナボックス(32)とが重なる部分の高さに設けられていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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