JP2016032949A - 鞍乗り型車両におけるステップ構造 - Google Patents

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悠一 横山
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Abstract

【課題】ステップの位置および角度の調整を容易に行うことのできる鞍乗り型車両におけるステップ構造を提供する。【解決手段】鞍乗り型車両の車体に設けられるブラケット30に形成され、偏心カラー40を径方向両側から挟み込むよう設けられた一対のクランプ片35,36が、締結ボルト43で締結されることによって、偏心カラー40を回転不能に固定し、偏心カラー40は、偏心カラー40が回転不能に固定された状態では、シャフト挿通孔44でステップ19のシャフト部62cを回転不能に固定し、偏心シャフト40の固定が解除された状態では、シャフト挿通孔44に支持されたステップ19をシャフト部62c回りに回転可能とする。【選択図】図4

Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両におけるステップ構造に関する。
自動二輪車において、乗員の足を載せるためのステップは、車体フレームにブラケットを介して設けられることが多い。
特許文献1には、ブラケットに回転可能に保持される回転子を設け、回転子の回転中心から偏った位置に、車体の側方へ突出するステップ(フートレスト)を備えた構成が開示される。この構成によれば、回転子を回転させることによって、ステップの位置を回転子の回転中心回りに移動させて、ステップの位置を調整できる。
特許文献1に記載の構成では、ブラケットに形成された保持孔に回転子が保持される。ブラケットは、例えば保持孔の外周側が切断されることによって、保持孔の周囲が弾性変形可能とされる。この保持孔に回転子を保持させた状態で、ブラケットの切断位置の両側の切断縁同士をボルトで締結すると、保持孔の内周面と回転子の外周面とが圧接し、回転子の回転が阻止される。一方、前記ボルトを緩めると、ブラケットが切断位置の両側の切断縁同士が離間する方向に弾性変形し、保持孔内で回転子が回転可能となる。
また、ステップは、その支持軸(ボルト軸)が、回転子の回転中心から偏った位置に穿設された取付孔に挿入される。支持軸は、軸端にナットを取り付けることによって、回転子に締結固定される。これにより、前記ナットを緩めると、ステップが回転子の取付孔中心に回転可能となる。一方、前記ナットを締めると、ステップが回転子の取付孔に回転不能に固定される。
特開昭62−61888号公報
上記従来の技術においては、ステップの位置を調整する場合、ボルトを緩めてブラケットの保持孔内で回転子を回転させることによって、ステップの位置を変更する。このとき、回転子の回転に伴いステップの取付角度が変わるので、ステップを固定するナットを緩め、ステップの位置に応じてステップの角度を調整する必要が生じてしまう。
このように、ステップの位置変更とステップの角度調整とで、相互に異なる締結部材を緩めたり締めたりしなければならず、作業が煩雑であるという課題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ステップの位置および角度の調整を容易に行うことのできる鞍乗り型車両におけるステップ構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、鞍乗り型車両(1)の車体に設けられるブラケット(30)と、前記ブラケット(30)に車幅方向に延びる軸を中心に回転可能に保持される回転子(40)と、前記ブラケット(30)に形成され、前記回転子(40)を該回転子(40)の径方向両側から挟み込むよう設けられる一対の回転子固定部(35、36)と、前記一対の前記回転子固定部(35、36)同士を締結する締結部材(43)と、前記回転子(40)に設けられ、前記回転子(40)の回転中心(C2)に対してオフセットして形成されるステップ挿入部(44)と、車幅方向に延びて前記ステップ挿入部(44)に挿入される支持軸(62c)、および前記支持軸(62c)から車幅方向外側に向けて突出するステップ本体(61)を有するステップ(19)と、を備え、前記一対の前記回転子固定部(35、36)は、前記締結部材(43)で締結されることによって、前記回転子(40)を回転不能に固定し、前記回転子(40)は、前記締結部材(43)の締結により前記回転子(40)が回転不能に固定された状態では、前記ステップ挿入部(44)で前記ステップ(19)の前記支持軸(62c)を回転不能に固定し、前記締結部材(43)の締結が解かれて前記回転子(40)の固定が解除された状態では、前記ステップ挿入部(44)に支持された前記ステップ(19)を前記支持軸(62c)回りに回転可能とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記回転子(40)は、前記ステップ挿入部(44)に挿入した前記支持軸(62c)を径方向両側から挟み込むよう設けられる一対のステップ固定部(46A,46B)を有し、前記一対のステップ固定部(46A,46B)は、前記一対の回転子固定部(35、36)によって前記回転子(40)が回転不能に固定される状態で、前記支持軸(62c)を挟み込んで該支持軸(62c)を回転不能に固定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記一対の前記回転子固定部(35、36)の間の間隔W1と、前記一対のステップ固定部(46A,46B)の間の間隔W2とは、「W1≧W2」の関係にあることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記回転子(40)の外周部に、周方向に連続する溝部(48)が形成され、前記溝部(48)内に、前記ブラケット(30)に取り付けた前記締結部材(43)が入り込むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、車体に装着される装着部材(SB)を支持する装着部材支持部(50)を備え、前記装着部材支持部(50)は、側面視において前記ブラケット(30)と重なる位置に収納される収納状態と、前記ブラケット(30)から突出して前記装着部材(SB)を支持する使用状態との間で回動可能に設けられることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記回転子(40)は、前記ブラケット(30)から車幅方向内側に突出して延びて前記装着部材支持部(50)を回動可能に支持する回動支持部(40g)を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記回動支持部(40g)の車幅方向内側の端部に外周側に突出する凸部(47)が形成され、前記装着部材支持部(50)は、前記ブラケット(30)と前記凸部(47)との間で、車幅方向への移動が規制されつつ回動可能に支持されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記ステップ本体(61)は、前記支持軸(62c)に対して可倒式とされ、前記支持軸(62c)は、前記ステップ挿入部(44)に挿入された状態で、車幅方向移動規制部材(60)によって車幅方向への移動が規制されつつ、前記支持軸(62c)回りに回転可能に支持されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造において、前記支持軸(62c)の該支持軸(62c)回りの回転角度を段階的に位置決め可能とすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、締結部材で一対の回転子固定部を締結すれば、回転子が回転不能に固定されるとともに、ステップ挿入部でステップの支持軸が回転不能に固定される。また、締結部材による一対の回転子固定部の締結を解除すれば、回転子の固定が解除されるとともに、ステップ挿入部に支持されたステップが支持軸回りに回転可能となる。このようにして、回転子の固定および固定解除を行う締結部材によって、ステップの固定および固定解除も行うことができる。したがって、ステップの位置および角度の調整を容易に行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、締結部材で一対の回転子固定部を締結すれば、一対のステップ固定部で支持軸を挟み込んで支持軸を回転不能に固定することができる。また、複雑なチャック機構を用いる場合と比べて、回転子の構造を簡易にすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、一対の回転子固定部を締結すれば、必ず、一対のステップ固定部で支持軸を挟み込んで支持軸を回転不能に固定することができる。したがって、回転子の固定とステップの固定を確実に行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、締結部材が溝部内に入り込むことによって、回転子の車幅方向における移動を規制しつつ、回転子を回転させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、装着部材支持部を収納状態から回動させて使用状態とすれば、サイドバッグ、パニアケース等の装着部材を装着部材支持部によって支持することができる。また、装着部材支持部の不使用時には、装着部材支持部を使用状態から回動させて収納状態とし、ブラケットと重なる位置に収納することで、外観性を高めることができる。
請求項6に記載した発明によれば、回転子によって装着部材支持部を回動可能に支持することで、部品点数を削減して構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
請求項7に記載した発明によれば、回転子の車幅方向内側の端部に凸部を設けることで、装着部材支持部をブラケットと凸部との間で回動可能に支持することができる。したがって、この点においても、部品点数を削減して構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
請求項8に記載した発明によれば、ステップの支持軸は、車幅方向移動規制部材によって、車幅方向への移動を規制しつつ回転可能に支持される。これによっても、構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
請求項9に記載した発明によれば、支持軸の回転角度を容易に位置決めすることができ、ステップの角度調整を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のステップ周辺の右側面図である 上記ステップを支持するブラケットの右側面図である。 上記ブラケットの後端部の部品構成を示す斜視展開図である。 上記ブラケットからサイドバッグ支持部材を突出させた状態を示す右側面図である。 上記ブラケットの後端部の断面を含む、図5のVI矢視図である。 上記ブラケットの偏心カラーとステップの支持軸との回転角度規制構造を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4上には、操向用のバーハンドル4aが取り付けられる。ステアリングステム4の前方には、フロントカウル4bが取り付けられる。
車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等によって一体結合してなる。車体フレーム5は、ヘッドパイプ6の上部後側から斜め下後方へ延びた後に下方へ屈曲して延びる単一のメインフレーム7と、ヘッドパイプ6の下部後側から斜め下後方へ延びる単一のダウンフレーム8と、ダウンフレーム8の下端部に連なるハンガーブラケット9と、メインフレーム7の後下端部に設けられるピボットブラケット11と、メインフレーム7の屈曲部後側から後方へ延びる左右一対のシートレール12と、ピボットブラケット11後側から左右のシートレール12の前後中間部下側に向けて斜め上後方へ延びる左右一対のサポートパイプ13と、を有する。
自動二輪車1の後輪14は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム15の後端部に軸支される。スイングアーム15の前端部は、車体フレーム5の前後中間部のピボットブラケット11にピポット軸51pを介して上下揺動可能に枢支される。スイングアーム15の後部は、車体フレーム5に上端が連結されたサスペンション15dの下端に、直接または適宜のアーム部材を介して連結される。
後輪14は、自動二輪車1の原動機であるエンジン21に対して、車体後部左側に配設された例えばチェーン式の伝動機構14aを介して連結される。
エンジン21は、その下部を構成するクランクケース22の前部上方にシリンダ23を起立させる。シリンダ23は、クランクケース22側から順に、シリンダ本体23a、シリンダヘッド23b及びヘッドカバー23cが積み重なる。図中符号C1はシリンダ23の起立方向に沿うシリンダ軸線を示す。シリンダ23の上方には燃料タンク16が配置され、燃料タンク16の後方にはシート17が配置される。図中符号18は運転者用のメインステップ(ステップ)を、符号19は後部同乗者用のピリオンステップ(ステップ)をそれぞれ示す。
シリンダヘッド23bの前部には、排気管24aが接続される。排気管24aは、エンジン21の前方及び下方を跨いで屈曲し、後方に延びる。排気管24aの後端部には、マフラー24bが接続される。マフラー24bは、車体後部右側に配置され、メインステップ18の下方から斜め上後方に延びる。図中符号SBは、車体後部の左右両側に着脱可能に支持されるサイドバッグを示す。
自動二輪車1の車体の周囲には、合成樹脂製の各種カバ一類が取り付けられる。具体的に、ステアリングステム4には、前記フロントカウル4bが取り付けられる。左右フロントフォーク3間には、フロントフェンダ4cが取り付けられる。車体フレーム5前部の左右側方には、左右シュラウド25が取り付けられる。車体フレーム5前後中間部の左右側方には、左右サイドカバー26が取り付けられる。車体フレーム5後部の左右側方には、左右リヤサイドカバー27が取り付けられる。車体フレーム5後端部には、リヤエンドカバー28が取り付けられる。車体フレーム5後端部の下方には、リヤフェンダ29が取り付けられる。
図2を併せて参照し、左右メインステップ18及び左右ピリオンステップ19のそれぞれは、ピボットブラケット11の側面に左右ブラケット30を介して支持される。
以下、左右ブラケット30のうち右ブラケット30(以下、単にブラケット30と称することがある。)を例示して説明する。左ブラケット30は、その形状が右ブラケット30と左右対称であることを除いて右ブラケット30と同様の構成であるため、その詳細な説明を省略する。
図2、図3に示すように、ブラケット30は、その前端部を構成する前壁部31と、前壁部31の後方に延びる上壁部32及び下壁部33と、上壁部32及び下壁部33のそれぞれの後端部を結合する結合部34と、を有する。ブラケット30は、例えば、鉄やアルミニウム合金等の金属を用いた鋳造により一体に形成されてなる。
前壁部31の前上端部30aは、ピボットブラケット11の右側端部の上部にボルトにより締結固定される。前壁部31の前下端部30bは、ピボットブラケット11の右側端部の下部にボルトにより締結固定される。
前壁部31は、車両上下方向に対して上側ほど車両後方に位置するように傾斜して上下に延びる。前壁部31の前面31f1と後面31f2とは、略平行である。前壁部31は、車両前後方向で略一定の幅(前面31f1と後面31f2との間の距離)を有すると共に、車幅方向で略一定の厚みを有する。
上壁部32は、前壁部31の上側後端部から後方へ略水平に延びる。上壁部32の前端部は、前壁部31の上側後端部と−体に連なる。上壁部32の上面32f1と下面32f2とは、略平行である。上壁部32は、車両上下方向で略一定の幅(上面32f1と下面32f2との間の距離)を有すると共に、車幅方向で略一定の厚みを有する。
下壁部33は、前壁部31の下側後端部から後上がりに後方へ延びる。下壁部33の前端部は、前壁部31の下側後端部と一体に連なる。下壁部33の上面33f1と下面33f2とは、略平行である。下壁部33は、略一定の幅(上面33f1と下面33f2との間の距離)を有すると共に、車幅方向で略一定の厚みを有する。
結合部34は、車両前後方向に対して後側ほど上下幅が小さくなるように車両後方に凸に形成される。結合部34の上下中央前端部の前面34f1は、後方に凸の湾曲状に形成される。結合部34の上側前端部は、上壁部32の後端部と一体に連なる。結合部34の下側前端部は、下壁部33の後端部と一体に連なる。結合部34は、車幅方向で略一定の厚みを有する。
前壁部31の前面31f1は、前上方に面するように傾斜する傾斜面をなす。前壁部31の上面31f3、上壁部32の上面32f1及び結合部34の上面34f2は、略面−をなし、全体として、略水平面をなす。前壁部31の下面31f4、下壁部33の下面33f2及び結合部34の下面34f3は、略面一をなし、全体として、後下方に面するように傾斜する傾斜面をなす。これにより、ブラケット30は、右側面視において後方に凸の三角形状となる。
前壁部31、上壁部32、下壁部33及び結合部34のそれぞれは、車幅方向で略同じ厚みを有する。
ブラケット30の上下前後中央部には、車幅方向に貫通する開口部36kが設けられる。開口部36kは、前壁部31の後面31f2、上壁部32の下面32f2、下壁部33の上面33f1及び結合部34の前面34f1によって区画される空間である。開口部36kは、右側面視においてブラケット30の外形と概ね相似する外形を有し、後方に凸の三角形状となる。
尚、開口部36kは車幅方向に貫通することに限らず、車幅方向外側及び内側の少なくとも一方に開口する凹状であってもよい。
図2に示すように、ブラケット30の前側頂部(前上端部30a及び前下端部30b)はピボットブラケット11に取り付けられる。車体右側において、ブラケット30の後側頂部30cには、マフラー24bを支持するマフラーステー24cが取り付けられる。
メインステップ18およびピリオンステップ19は、上記ブラケット30に支持される。
メインステップ18は、前壁部31の下部に取り付けられる。
ピリオンステップ19は、メインステップ18の後方で、結合部34に取り付けられる。ピリオンステップ19は、車体右側においては、マフラー24bの上部前方でマフラー24bの近傍に配置される。
図3、図4に示すように、ピリオンステップ19は、ブラケット30に、偏心カラー(回転子)40を介して取り付けられる。
なお、本実施形態では、ピリオンステップ19側に特徴構成を適用するが、メインステップ18側にも特徴構成を適用可能である。
偏心カラー40は、ブラケット30の結合部34に形成された貫通孔41に挿入される。貫通孔41は、側面視円形をなし、ブラケット30を車幅方向に貫通する。
ブラケット30の結合部34には、貫通孔41と結合部34の後端面34rとを連通するスリット42が形成される。スリット42は、略水平方向に連続して形成される。
このスリット42により、結合部34には、スリット42の上側の上部クランプ片(回転子固定部)35と、スリット42の下側の下部クランプ片(回転子固定部)36とが、スリット42を挟んで対向して形成される。これら上部クランプ片35、下部クランプ片36は、貫通孔41から、車体後方に延びるように形成される。
上部クランプ片35の上面35f1および下面35f2、下部クランプ片36の下面36f1および上面36f2は、それぞれ平面とされる。
下部クランプ片36には、上面36f2と下面36f1とを結ぶように上下に貫通するボルト挿通孔37が形成される。
上部クランプ片35には、下面35f2から上方に向けて雌ネジ孔38が形成される。この雌ネジ孔38は、ボルト挿通孔37と、それぞれの中心軸が略一致するよう形成される。雌ネジ孔38が上下に貫通するか否かは問わない。
ボルト挿通孔37および雌ネジ孔38には、締結ボルト(締結部材)43が挿入される。締結ボルト43は、頭部43aと、頭部43aから一方の側に延びる雄ネジ部43bと、を一体に備える。この締結ボルト43は、その雄ネジ部43bを、下方から下部クランプ片36のボルト挿通孔37に貫通させ、上部クランプ片35の雌ネジ孔38に螺合させる。
ここで、ボルト挿通孔37および雌ネジ孔38は、その一部が貫通孔41に連通し、貫通孔41の内周面41fを一部切り欠く。これにより、図6にも示すように、ボルト挿通孔37および雌ネジ孔38に締結ボルト43の雄ネジ部43bを挿入すると、締結ボルト43の雄ネジ部43bの一部が、貫通孔41内に張り出す。
図3、図4を参照し、ボルト挿通孔37を通じて雌ネジ孔38に螺合した締結ボルト43を締結すると、その軸力により上部クランプ片35と下部クランプ片36とが互いに接近する方向に引き合う。すると、上部クランプ片35と下部クランプ片36とは、スリット42が狭まる方向に弾性変形し、これによって貫通孔41の内周面41fの内径が小さくなり、周方向の長さが小さくなる。
また、反対に、締結ボルト43を緩めると、その軸力が低下し、上部クランプ片35、下部クランプ片36は、弾性変形が戻る方向に復元し、スリット42が広がる。これによって、貫通孔41の内周面41fの内径が大きくなり、周方向の長さが大きくなる。
偏心カラー40は、円柱状をなし、その中心軸を車幅方向に一致させて貫通孔41に挿入される。このとき、偏心カラー40の円柱形状の軸中心が、貫通孔41内での偏心カラー40の回転中心C2となる。なお、偏心カラー40の回転中心C2は、車幅方向と平行に限らず角度を有してもよい。
偏心カラー40には、その中心軸から径方向にオフセットした位置に、偏心カラー40を回転中心C2と平行に貫通するシャフト挿通孔(ステップ挿入部)44が形成される。
また、偏心カラー40には、側面視円形のシャフト挿通孔44と、偏心カラー40の外周面40fとを連通するスリット45が形成される。このスリット45は、シャフト挿通孔44から偏心カラー40の中心軸を通り、偏心カラー40の外周面40fまで直線的に形成される。これにより偏心カラー40には、スリット45の両側に、シャフト挿通孔44側からスリット45に沿って延びるステップ固定部46A,46Bが形成される。
偏心カラー40には、スリット45の両側に、偏心カラー40を車幅方向外側に開口する肉抜き部40hがそれぞれ形成される。
図6に示すように、偏心カラー40は、車幅方向の長さが、貫通孔41よりも長く設定される。これにより、偏心カラー40は、ブラケット30への取り付け状態で、車幅方向内側の一端40a側を貫通孔41から車幅方向内側に突出させる。このとき、偏心カラー40の車幅方向外側の他端40bは、ブラケット30の外側面30sと略面一になる。偏心カラー40のブラケット30から車幅方向内側に突出した部分が、後述するサイドバッグ支持部材(装着部材支持部)50を回動可能にする回動支持部40gとされる。
また、偏心カラー40において、車幅方向内側の一端40aには、偏心カラー40の外周面40fの外径寸法よりも大きな外径寸法を有し、偏心カラー40の周方向に連続するフランジ部(凸部)47が形成される。
さらに、偏心カラー40の外周面40fにおいて、車幅方向の中間部で他端40b寄りの位置には、外周面40fの周方向に連続する周溝(溝部)48が形成される。
偏心カラー40をブラケット30に取り付けた状態で、偏心カラー40の外周面40fに形成された周溝48には、ボルト挿通孔37および雌ネジ孔38から貫通孔41内に張り出した締結ボルト43の雄ネジ部43bが、周溝48の周方向の一部に入り込む。これにより、偏心カラー40は、貫通孔41に挿入された状態での車幅方向の変位が規制され、車幅方向における位置決めがなされる。
図3〜図6に示すように、ブラケット30の車幅方向内側には、車体に装着する装着部材としての前記サイドバッグSBを支持するサイドバッグ支持部材50が設けられる。サイドバッグSBは、その上部の係止爪t(図1参照)をシートレール12に係止することで、シートレール12に荷重を支持されつつ固定される。サイドバッグ支持部材50は、主にサイドバッグSBの下部の左右方向のズレを抑える。
サイドバッグ支持部材50は、円環状のリング部51と、リング部51の外周部から接線方向に延びるアーム部52と、を一体に有する。
リング部51は、車幅方向に貫通する貫通孔53を備える。貫通孔53の内径は、偏心カラー40に回動可能に外嵌する大きさだが、偏心カラー40のフランジ部47の外径よりは小さく設定される。
リング部51は、貫通孔53において車幅方向一方側に、貫通孔53よりも大きな内径を有して貫通孔53の周方向に連続する段溝部54を備える。段溝部54の内径は、偏心カラー40のフランジ部47の外径よりも大きく設定される。
偏心カラー40は、サイドバッグ支持部材50の貫通孔53を通して、ブラケット30の貫通孔41に車幅方向内側から挿入される。偏心カラー40をブラケット30に取り付けた状態で、サイドバッグ支持部材50の段溝部54には偏心カラー40のフランジ部47が係合する。サイドバッグ支持部材50は、車幅方向に位置決めされた偏心カラー40のフランジ部47とブラケット30との間に設定された回動支持部40gにより、偏心カラー40の回動支持部40gに沿って周方向に回動可能に支持される。サイドバッグ支持部材50は、ブラケット30と偏心カラー40のフランジ部47との間に挟み込まれることで、車幅方向への変位が規制される。
図3、図5を参照し、サイドバッグ支持部材50は、偏心カラー40の回動支持部40gに沿って周方向に回動させることで、図5に示す使用状態と図3に示す収納状態とを切り替える。
ここで、「サイドバッグ支持部材50の使用状態」は、サイドバッグ支持部材50が車体後方に向けて突出した状態を意味する。また、「サイドバッグ支持部材50の収納状態」は、サイドバッグ支持部材50がブラケット30に対して車幅方向内側で下壁部33に沿って延びる状態を意味する。
例えば結合部34の上前部には、サイドバッグ支持部材50のリング部51に係合してサイドバッグ支持部材50を使用状態及び収納状態のそれぞれに弾性的に保持するストッパ機構STが設けられる。ストッパ機構STは、例えば、結合部34の上前部に設けられたプランジャPrを、サイドバッグ支持部材50のリング部51外周に設けた凹部h1,h2に、使用状態及び収納状態のそれぞれにおいて係合させる。これにより、サイドバッグ支持部材50の回動が前記各状態のそれぞれにおいて規制される。
なお、ストッパ機構STとしては、例えばサイドバッグ支持部材50にストッパを突設し、サイドバッグ支持部材50を偏心カラー40の回動支持部40gに沿って回動させたときに、ブラケット30の適宜の個所に前記ストッパが突き当たることで、サイドバッグ支持部材50の回動範囲を規制する構成としてもよい。
図6を参照し、ピリオンステップ19は、ステップ本体61と、支持ブラケット62と、を有する。
ステップ本体61には、車幅方向内側に向けて延びる支持基部61aが一体に形成される。
支持ブラケット62は、基部62aと、基部62aから互いに間隔をあけて車幅方向外側に向けて延びる一対のサイドプレート部62bと、基部62aから車幅方向内側に向けて延びるシャフト部(支持軸)62cと、を一体に備える。
ステップ本体61の支持基部61aは、一対のサイドプレート部62b間に挿入配置される。そして、支持基部61aは、一対のサイドプレート部62bに、車幅方向に直交する方向に延びる連結軸63を介して、連結軸63回りに回動可能に連結される。
このようなピリオンステップ19は、ステップ本体61が、支持ブラケット62に対して連結軸63回りに回動することで、いわゆる可倒式とされ、使用状態と収納状態とを切り替える。ここで、「ピリオンステップ19の使用状態」は、ピリオンステップ19が車幅方向に起立して上方からの荷重を受けることが可能な状態を意味する。また、「ピリオンステップ19の収納状態」は、ピリオンステップ19が上後方に跳ね上がるように回動して車体側面に沿うよう畳まれた状態を意味する。
図4、図6を参照し、ピリオンステップ19は、貫通孔41内に挿入された偏心カラー40のシャフト挿通孔44に、支持ブラケット62のシャフト部62cが挿入される。シャフト部62cは、偏心カラー40の一端40a側に先端部が突出し、その先端部にボルト(車幅方向移動規制部材)60が締結される。このボルト60は、頭部60aがシャフト挿通孔44の内径よりも外径が大きく、これによって、ピリオンステップ19は、ボルト60の頭部60aによって、車幅方向外側に向けての変位が規制される。なお、ボルト60の頭部60aと偏心カラー40との間に、シャフト挿通孔44より大径のワッシャを挟み込むことで、ピリオンステップ19の車幅方向外側に向けての変位を規制してもよい。
なお、図7に示すように、シャフト挿通孔44とシャフト部62cとにセレーション等を設け、ピリオンステップ19のシャフト部62c回りの回転角度を段階的に位置決めする回転角度規制構造としてもよい。ただし、シャフト部62cをシャフト挿通孔44に抜き差しする必要が生じることがある。
このような回転角度規制構造としては、他にも、例えばプランジャを用いたノッチ機構や係止爪を用いたラチェット機構等を備えてもよい。
このような構成の自動二輪車1のステップ構造において、ブラケット30を締結する締結ボルト43を緩めると、上部クランプ片35、下部クランプ片36が互いに離間してスリット42が広がり、貫通孔41の内周面41fの内径が大きくなる。すると、貫通孔41内で、偏心カラー40が貫通孔41の中心軸回りに回転可能となり、ピリオンステップ19の位置を調整することができる。
また、貫通孔41の内径が大きくなると、貫通孔41内でステップ固定部46A,46Bが互いに離間して偏心カラー40のスリット45が広がり、シャフト挿通孔44の内径が大きくなる。すると、シャフト挿通孔44内で、ピリオンステップ19のシャフト部62cがその中心軸回りに回転可能となり、ピリオンステップ19のシャフト部62cの中心軸回りの向き(角度)を調整することができる。
一方、締結ボルト43を締め付けると、上部クランプ片35、下部クランプ片36が互いに接近してスリット42が狭まり、貫通孔41の内周面41fの内径が小さくなる。これにより、貫通孔41内の偏心カラー40が上部クランプ片35、下部クランプ片36に挟み込まれるようにして締め付けられる。この緊縛により、偏心カラー40が貫通孔41内で拘束され、ピリオンステップ19の位置が固定される。
また、偏心カラー40が締め付けられることによって、ステップ固定部46A,46Bが互いに接近して偏心カラー40のスリット45が狭まり、シャフト挿通孔44の内径が小さくなる。これにより、シャフト挿通孔44内のピリオンステップ19のシャフト部62cがステップ固定部46A,46Bに挟み込まれるようにして拘束され、ピリオンステップ19のシャフト部62cの中心軸回りの向き(角度)が固定される。
ここで、図3を参照し、締結ボルト43で締め付けない状態におけるブラケット30のスリット42の間隔W1は、偏心カラー40のスリット45の間隔W2と同一か間隔W2よりも広く設定される(W1≧W2)。
これにより、締結ボルト43を締め付けたときに、スリット42が狭まって貫通孔41内で偏心カラー40が固定されれば、偏心カラー40のスリット45は必ず狭まってシャフト挿通孔44内でピリオンステップ19の角度が固定される。
上述したような構成によれば、締結ボルト43で一対の上部クランプ片35、下部クランプ片36を締結することで、偏心カラー40が回転不能に固定されるとともに、シャフト挿通孔44でステップ19のシャフト部62cが回転不能に固定される。また、締結ボルト43による一対の上部クランプ片35、下部クランプ片36の締結を解除すれば、偏心カラー40の固定が解除されるとともに、シャフト挿通孔44に挿入されたステップ19がシャフト部62c回りに回転可能となる。このようにして、締結ボルト43のみにより、偏心カラー40およびピリオンステップ19の固定および固定解除を行うことができる。したがって、ピリオンステップ19の位置および角度の調整を容易に行うことができる。
また、偏心カラー40は、シャフト部62cの径方向外側に、シャフト部62cを径方向両側から挟み込むよう設けられた一対のステップ固定部46A,46Bを備える。これにより、締結ボルト43で一対の上部クランプ片35、下部クランプ片36を締結して偏心カラー40を回転不能に固定すれば、一対のステップ固定部46A,46Bでシャフト部62cを挟み込んでシャフト部62cを回転不能に固定することができる。
そして、一対の上部クランプ片35、下部クランプ片36の間隔W1は、一対のステップ固定部46A,46Bの間隔W2よりも広く設定される。これにより、一対の上部クランプ片35、下部クランプ片36を締結すれば、必ず、一対のステップ固定部46A,46Bでシャフト部62cを挟み込んで回転不能に固定することができる。したがって、偏心カラー40の固定とピリオンステップ19の固定を同時に確実に行うことができる。
さらに、偏心カラー40の外周部に、周方向に連続する周溝48が形成され、この周溝48内に締結ボルト43が位置する。これにより、偏心カラー40の車幅方向における位置を規制しつつ、偏心カラー40をガイドしながら回転させることができる。
また、車体5に装着されるサイドバッグSBを支持するサイドバッグ支持部材50が、側面視においてブラケット30と重なる位置に収納される収納状態と、ブラケット30から突出して装着部材を支持する使用状態との間で回動可能に設けられる。これにより、サイドバッグ支持部材50を収納状態から回動させて使用状態とすれば、サイドバッグSBをサイドバッグ支持部材50によって支持することができる。また、サイドバッグ支持部材50の不使用時には、サイドバッグ支持部材50を使用状態から回動させて収納状態とし、ブラケット30と重なる位置に収納することで、外観性を高めることができる。
また、偏心カラー40は、ブラケット30から車体5の車幅方向内側に突出して延びてサイドバッグ支持部材50を回動可能に支持する回動支持部40gを備える。このように、偏心カラー40によってサイドバッグ支持部材50を回動可能に支持することで、部品点数を削減して構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
また、回動支持部40gの車幅方向内側の端部に外周側に突出するフランジ部47が形成され、サイドバッグ支持部材50が、ブラケット30とフランジ部47との間で、車幅方向への移動が規制されつつ回動可能に支持される。
このように、サイドバッグ支持部材50をブラケット30とフランジ部47との間で、回動可能に支持することができる。したがって、この点においても、部品点数を削減して構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
また、ステップ本体61がシャフト部62cに対して可倒式とされ、シャフト部62cが、シャフト挿通孔44に挿入された状態で、ボルト60によって車幅方向への移動が規制されつつ、シャフト部62c回りに回転可能に支持される。これによっても、構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
また、シャフト部62cのシャフト部62c回りの回転角度を段階的に位置決め可能とする。これにより、シャフト部62cの回転角度を容易に位置決めすることができ、ピリオンステップ19の角度調整を容易に行うことができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、ステップとして、ピリオンステップ19を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、前記ステップとして、メインステップ18を適用してもよいし、メインステップ18及びピリオンステップ19のそれぞれを適用してもよい。
また、ブラケット30は車体の主構成である車体フレーム5に固定するようにしたが、車体フレーム5とは別体のフレーム部材やエンジン21の構造体等、確実に固定できるのであれば車体を構成する他の部材に固定してもよい。また、ブラケットが車体に一体に設けられてもよい。
サイドバッグ支持部材50で例示した装着部材支持部が支持するものは、バッグやケースの他にも、外装部品や電装部品等の各種オプション部品であってもよい。
さらに、上記実施形態では、偏心カラー40は、シャフト部62cを径方向両側から挟み込む一対のステップ固定部46A,46Bを備えるようにしたが、これに限らない。偏心カラー40が回転不能に固定された状態で、シャフト挿通孔44でステップ19のシャフト部62cが回転不能に固定されるのであれば、適宜他の構成を採用得きる。例えば、いわゆるドリルビットのチャック機構等のように、シャフト部62cの外周側から複数のチャック部材をシャフト部62cに向けて接近・離間させ、これら複数のチャック部材でシャフト部62cを回転不能に固定するように構成してもよい。ただし、このような場合、偏心カラー40の構造が複雑化し易い。
また、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれ、かつ電気モータを原動機に含む車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
19 ピリオンステップ(ステップ)
30 ブラケット
35 上部クランプ片(回転子固定部)
36 下部クランプ片(回転子固定部)
40 偏心カラー(回転子)
C2 回転中心
40g 回動支持部
43 締結ボルト(締結部材)
44 シャフト挿通孔(ステップ挿入部)
46A,46B ステップ固定部
47 フランジ部(凸部)
48 周溝(溝部)
50 サイドバッグ支持部材(装着部材支持部)
60 ボルト(車幅方向移動規制部材)
61 ステップ本体
62c シャフト部(支持軸)
W1,W2 間隔
SB サイドバッグ(装着部材)

Claims (9)

  1. 鞍乗り型車両(1)の車体に設けられるブラケット(30)と、
    前記ブラケット(30)に車幅方向に延びる軸を中心に回転可能に保持される回転子(40)と、
    前記ブラケット(30)に形成され、前記回転子(40)を該回転子(40)の径方向両側から挟み込むよう設けられる一対の回転子固定部(35、36)と、
    前記一対の回転子固定部(35、36)同士を締結する締結部材(43)と、
    前記回転子(40)に設けられ、前記回転子(40)の回転中心(C2)に対してオフセットして形成されるステップ挿入部(44)と、
    車幅方向に延びて前記ステップ挿入部(44)に挿入される支持軸(62c)、および前記支持軸(62c)から車幅方向外側に向けて突出するステップ本体(61)を有するステップ(19)と、を備え、
    前記一対の回転子固定部(35、36)は、前記締結部材(43)で締結されることによって、前記回転子(40)を回転不能に固定し、
    前記回転子(40)は、前記締結部材(43)の締結により前記回転子(40)が回転不能に固定された状態では、前記ステップ挿入部(44)で前記ステップ(19)の前記支持軸(62c)を回転不能に固定し、前記締結部材(43)の締結が解かれて前記回転子(40)の固定が解除された状態では、前記ステップ挿入部(44)に支持された前記ステップ(19)を前記支持軸(62c)回りに回転可能とすることを特徴とする鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  2. 前記回転子(40)は、前記ステップ挿入部(44)に挿入した前記支持軸(62c)を径方向両側から挟み込むよう設けられる一対のステップ固定部(46A,46B)を有し、
    前記一対のステップ固定部(46A,46B)は、前記一対の回転子固定部(35、36)によって前記回転子(40)が回転不能に固定される状態で、前記支持軸(62c)を挟み込んで該支持軸(62c)を回転不能に固定することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  3. 前記一対の回転子固定部(35、36)の間の間隔W1と、前記一対のステップ固定部(46A,46B)の間の間隔W2とは、「W1≧W2」の関係にあることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  4. 前記回転子(40)の外周部に、周方向に連続する溝部(48)が形成され、
    前記溝部(48)内に、前記ブラケット(30)に取り付けた前記締結部材(43)が入り込むことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  5. 車体に装着される装着部材(SB)を支持する装着部材支持部(50)を備え、
    前記装着部材支持部(50)は、側面視において前記ブラケット(30)と重なる位置に収納される収納状態と、前記ブラケット(30)から突出して前記装着部材(SB)を支持する使用状態との間で回動可能に設けられることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  6. 前記回転子(40)は、前記ブラケット(30)から車幅方向内側に突出して延びて前記装着部材支持部(50)を回動可能に支持する回動支持部(40g)を有することを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  7. 前記回動支持部(40g)の車幅方向内側の端部に外周側に突出する凸部(47)が形成され、
    前記装着部材支持部(50)は、前記ブラケット(30)と前記凸部(47)との間で、車幅方向への移動が規制されつつ回動可能に支持されることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  8. 前記ステップ本体(61)は、前記支持軸(62c)に対して可倒式とされ、
    前記支持軸(62c)は、前記ステップ挿入部(44)に挿入された状態で、車幅方向移動規制部材(60)によって車幅方向への移動が規制されつつ、前記支持軸(62c)回りに回転可能に支持されることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
  9. 前記支持軸(62c)の該支持軸(62c)回りの回転角度を段階的に位置決め可能とすることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両におけるステップ構造。
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