JP6499547B2 - 止水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、止水装置に関する。
従来、構造物の開口部に適用して当該構造物の内部への浸水を抑制する防水板(止水板)が知られている。例えば、構造物の開口部より幅の広い防水板を開口部に堰状に立設させて、防水板固定手段を用いて開口部を構成する枠体に固定する構造が提案されている(特許文献1参照)。この防水板は、防水板固定手段のガイド金具が備える第一の押圧具による締め付けを行うことで、枠体(門柱)の支持金具を押圧固定している。また、ガイド金具が備える第二の押圧具により支持金具と防水板のスライド部材を連結するリンク部材を押圧することにより、支持金具を枠体に押圧するとともに防水板を前方下向きに押圧している。
特開2012−246668号公報
特許文献1の防水板(止水板)は、リンク部材を押圧することにより支持金具を枠体に押圧するとともに防水板を前方下向きに押圧する構造であるが、コストダウンや取り扱いの容易性、耐久性等を考慮し、さらにシンプルな構造で効率的に防水板(止水板)を固定できる構造が得られれば有意義である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、シンプルな構造で効率的に止水板の固定ができる止水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態に係る止水装置は、構造物の内部側と外部側とを連通する開口部を覆うように配置される当該開口部の幅よりも大きな幅を有する止水板と、上記開口部が形成される床面と上記止水板との間に介在する第1の止水部材と、上記開口部を構成する左右一対の立設部材の対向する第1の立設面と直交する第2の立設面と上記止水板との間に介在する第2の止水部材と、上記止水板に設けられ、上記第1の止水部材が接触する面とは反対側の面に固定された一対のベース部材と、上記第1の立設面と上記第2の立設面とに当接可能な固定部材と、上記ベース部材に一端側が揺動自在に支持されるとともに、他端側に貫通したねじ部が形成されたアーム部材と、上記アーム部材のねじ部に螺合しつつ上記アーム部材を貫通して上記固定部材の上記第1の立設面に当接する面とは反対側の第1の固定面を押圧する第1の押圧部材と、上記固定部材が上記第1の立設面に押圧されている状態で、上記固定部材の一部に螺合しつつ貫通して上記第1の止水部材および上記第2の止水部材が圧縮される方向に上記ベース部材を押圧する第2の押圧部材と、を備える。
また、本実施形態に係る止水装置の上記固定部材は、例えば、上記第2の押圧部材の螺合時の進退方向と直交する面を有する突出部を備えてもよい。
また、本実施形態に係る止水装置のベース部材は、例えば、上記第2の押圧部材の螺合時の進退方向と直交する面を有する受け座を備えてもよい。
上述の構成によれば、第2の押圧部材が止水板に設けられたベース部材を直接押圧するので、押圧力を効率的に止水板に伝達することができる。また、直接押圧する構成とすることで、構造のシンプル化に寄与できる。
図1は、実施形態に係る止水装置を開口部に装着した状態を説明する平面図である。 図2は、実施形態に係る止水装置を開口部に装着した状態を説明する正面図である。 図3は、実施形態に係る止水装置を開口部に装着する前の状態を説明する斜視図である。 図4は、実施形態に係る止水装置の止水板の内部側面を示す正面図である。 図5は、実施形態に係る止水装置の止水板を開口部に固定するための取付機構の上面図である。 図6は、図5に示す取付機構の正面図である。 図7は、図5に示す取付機構の側面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施形態に係る止水装置10を構造物12の開口部14に装着した状態を説明する平面図である。また、図2は、図1の正面図である。図3は、図2の止水装置10を開口部14に装着する前の状態を説明する斜視図である。図4は、図2の止水装置10の内部側面を示す正面図である。
止水装置10は、開口部14から構造物12の内部側に水が浸入することを防止するものである。開口部14は、構造物12の壁部16などの一部に形成されると共に、床面18からほぼ垂直に立ち上がる立設部材により開口幅が決められている。図1〜図3の場合、立設部材である縦枠部材20と、上枠部材22とによって形成される枠体24および床面18によって開口部14が画成されている。そして、開口部14は、構造物12の一方の空間側(外部側、屋外側)と他方の空間側(内部側、屋内側)とを連通するように形成される。また、外部側や屋外側および内部側や屋内側とは、説明上わかりやすくするための便宜上の表現であって、水が浸入する可能性がある場合の上流側および下流側を意味する。
なお、以下の説明では、水平方向に沿った方向であって一対の縦枠部材20(方立という場合もある)が向かい合う方向を「扉幅方向」という場合がある。なお、構造物12の開口部14は、水が浸入する可能性がある開口部分を意味する。そして、この開口部14は、例えば、建物の外部(屋外)と内部(屋内)とを仕切る壁面に形成されたドアが設けられた部分や廊下等の通路と部屋とを仕切る壁面に形成されたドアが設けられた部分等、内外を仕切る壁面に形成されるものを含む。
開閉扉26は、図1に示すように、枠体24の内部側(屋内側)に配設され、例えば、扉幅方向にスライド可能に支持された両開き式の一対の扉28を有する。開閉扉26は、扉28が開口部14を閉塞させる閉塞位置と、開口部14を開放させる開放位置とを縦枠部材20(立設部材)に対して扉幅方向にスライド(移動)することで、開口部14を開放あるいは閉塞する。扉28の移動は、手動でなされてもよいし、モータ等の駆動装置によって自動でなされてもよい。なお、本実施形態の図1に示すように、開閉扉26と止水装置10の止水板30とが接触しないように配置することができるので、止水装置10を開口部14に設置した状態でも開閉扉26の開閉動作が可能である。
扉28は、図示しないガイドレールによって案内される。ガイドレールは、開口部14の上下両端に配設され、壁部16の表面と平行に形成される。扉28の上下方向両端部は、それぞれガイドレールの溝部に挿入されている。溝部は、開閉方向、すなわち、扉幅方向に延在しており、扉28を扉幅方向にスライド自在に案内する。図1に示すように、扉28の扉幅方向の両端には、扉28よりも厚い扉側縦フレーム28aが配設される。また、図2、図3に示すように、扉28の下端部には、扉28よりも厚い扉側下フレーム28bが配設されている。扉側縦フレーム28aの厚みと扉側下フレーム28bの厚みは等しい。なお、本実施形態でいう床面18とは、説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、通常の床面18のみならず、コンクリート面や地面等の開口部14の下方に位置する面を総称する。
枠体24は、図1、図3に示すように、開口部14の周囲の壁部16よりも厚く、例えば、防錆性を有する金属材等で構成され、開口部14の周囲を囲むように構造物12に固定的に設置されている。枠体24は、図2に示すように、左右一対の立設部材としての縦枠部材20および上枠部材22と下枠部材32とを含んで構成される。一対の縦枠部材20、上枠部材22、下枠部材32は、例えば板状の金属材により中空状の断面矩形状に形成されている。
縦枠部材20は、開口部14の扉幅方向両端部に1つずつ、上下方向に沿って配設されている。一対の縦枠部材20は、図1、図3に示すように、開閉扉26よりも外部側(屋外側)に配設されている。一対の縦枠部材20は、扉幅方向において開口部14の空間部分を挟んで対向する第1の立設面20aを有している。
上枠部材22は、図2に示すように、開口部14の上下方向上側に配設されている。下枠部材32は、開口部14と隣接する壁部16の下方で床面18の上に配設されている。上枠部材22および下枠部材32は、扉幅方向に沿って配設されている。
枠体24は、開口部14の内面側にて一対の縦枠部材20の上端部と上枠部材22の両端部とが連結されており、一対の縦枠部材20の下端部と下枠部材32の一端部とが連結されており、全体として開口部14に対応した形状に構成されている。
止水板30は、図2、図3に示すように、開口部14の上下方向下側の領域を閉塞することが可能な幅および高さを有する直方体状であり、例えば、防錆性を有する板状の金属材を加工してパネル状に形成されている。開口部14を覆うように配置される止水板30は、人が跨ぐことで開閉扉26を介して構造物12の出入りが可能なものにすることができる。つまり、止水板30は、開口部14の幅L1よりも大きな幅で、人が跨ぐことができる高さ、例えば、数十cmに設定することができる。すなわち、止水板30は、開口部14が形成される床面18から数十cmの高さを閉塞し、浸水時に内部側(屋内空間側)への水の浸入を防止する。なお、止水板30の高さは、想定される水害の水かさに応じて設定可能であり、例えば開閉扉26の高さ方向の半分やそれ以上を閉塞するような高さに設定することもできる。
また、止水板30は、持ち運び自在な重量とすることが望ましく、浸水時の水圧に耐え得る剛性を有する。止水板30は、例えば、アルミニウムを含む防錆性を有する軽量の金属板をチャネル形状に加工して骨材とする。そして、4つの骨材を組み合わせて四角形のフレームとする。さらに、フレームの正面および背面の開口部を四角形のパネルでそれぞれ閉塞する。なお、フレームとパネルとで囲われた内部の空間に例えば充填剤(例えば、発泡材料等)を充填することで、軽量かつ剛性の高い止水板30を得ることができる。
なお、止水板30は、開口部14への設置時に正しい設置方向を作業者に示すため、内部側面30a(屋内側面)には「屋内側」、外部側面30b(屋外側面)には「屋外側」と表示されてもよい。また、止水板30の内部側面30aの中央部上側および外部側面30bの中央部上側にはそれぞれ、運搬時や設置、取外し時の取り扱いを容易にするための把持部34が形成されてもよい。
止水板30は、図4に示すように、第1の止水部材36と第2の止水部材38を有する。第1の止水部材36は、止水板30を設置する場合の下端面、すなわち開口部14が形成された床面18と対向する位置に固定される。また、第2の止水部材38は、内部側面30aで、縦枠部材20に対応する位置に縦枠部材20の延在方向に沿って固定されている。後述するが、第2の止水部材38は、開口部14を構成する左右一対の立設部材(縦枠部材20)の対向する第1の立設面20aと直交する第2の立設面20bに対向する位置に固定されている。第1の止水部材36および第2の止水部材38は柔軟性(可撓性、弾性)を有する材料、例えば合成樹脂材料(ゴム、エラストマ、柔軟性樹脂等)で形成されている。第1の止水部材36および第2の止水部材38は、止水板30の表面から突出した状態で固定され、止水板30が開口部14に装着される際に圧縮変形することにより、第1の止水部材36が床面18に密着し、第2の止水部材38が第2の立設面20bに密着する。その結果、外部側(屋外側)からの水の浸入を抑制する。なお、第1の止水部材36および第2の止水部材38の突出量および幅は、実験等により水密性が維持できるサイズに予め決定することができる。例えば、第1の止水部材36や第2の止水部材38が対向面との間に小石や塵等の小形の異物を挟み込んだ場合でも、第1の止水部材36や第2の止水部材38が弾性変形することにより、その異物の全体または一部を包み込み、水密性を維持する。なお、第1の止水部材36および第2の止水部材38は、経時変化により柔軟性(可撓性、弾性)が低下する場合がある。したがって、第1の止水部材36および第2の止水部材38は、交換可能な形態で止水板30に固定されることが望ましい。なお、図4の例の場合、一例として、第1の止水部材36を止水板30の下端面に固定し、第2の止水部材38を止水板30の内部側面30aに固定した例を示した。ただし、第1の止水部材36は、床面18と止水板30の下端面との間に介在していればよく、第2の止水部材38は、第2の立設面20bと止水板30の内部側面30aとの間に介在していればよい。例えば、第1の止水部材36を床面18に固定し、第2の止水部材38を第2の立設面20bに固定するようにしてもよい。
止水板30は、図1〜図4に示すように、一対の固定機構40を備える。そして、固定機構40は、図5〜図7に示すように、ベース部材42と、固定部材44と、アーム部材46と、第1の押圧部材48と、第2の押圧部材50と、を有する。
ベース部材42は、止水板30に設けられ、図4に示されるように、第1の止水部材36が固定された面(接触する面)とは反対側の面(止水板30を設置する場合の上端面30c)に固定されている。ベース部材42は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料で形成される板状の部材であり、一面側に第1の押圧部材48を揺動自在に支持するための一対の支持ステイ42aを有する。支持ステイ42aは、第1の押圧部材48の厚みサイズより僅かに大きな離間距離を有して対向して形成されるとともに、揺動シャフト42bが挿通可能な貫通孔42cが形成されている。揺動シャフト42bは、例えば、円柱状のシャフトの一端にフランジが形成され、他端にスナップリング等が固定され、一対の支持ステイ42aの間に配置したアーム部材46を揺動自在に支持するとともに、支持ステイ42aから脱落しないように構成されている。
ベース部材42は、例えば2個の固定孔42dを有し、ネジ等の締結部材により止水板30の上端面30cに強固に固定される。なお、ベース部材42は、止水板30の所定の位置に固定されてもよいし、この所定の位置を基準に扉幅方向にスライド調整可能に固定されてもよい。この場合、例えば、固定孔42dを扉幅方向に延びる長孔としてもよい。また、上端面30cにベース部材42が係合可能な扉幅方向に延びる溝を設け、その溝の任意の位置でベース部材42が締結部材によって固定できるようにしてもよい。
また、ベース部材42は、アーム部材46から外れた位置(ずれた位置)で第2の押圧部材50の先端部を受け止める受け座42eを備える。受け座42eは、後述する第2の押圧部材50の螺合時の進退方向にと直交する面を有する断面がV字形状の溝であり(図7参照)、第2の押圧部材50が締め込まれたときの押圧力を効率よく受けられるように、第2の押圧部材50の先端部の形状に対応する形状を有する。なお、本実施形態の場合、受け座42eは、図5、図6に示すように、支持ステイ42aを挟んで2カ所に形成されている。固定機構40の場合、第2の押圧部材50は、1つであるが、図3等に示すように、第2の押圧部材50は、止水板30において扉幅方向に一対形成されている。つまり、ベース部材42は、第2の押圧部材50を支持ステイ42aを挟んで左側でも右側でも配置できるように構成され、部品の共用ができるようにしている。なお、受け座42eをいずれか一方に設け、左専用のベース部材42、または右専用のベース部材42としてもよい。図5、図6に示すように、本実施形態の場合、受け座42eは、長溝形状で形成されている。この場合、ベース部材42に対する固定部材44の位置が相対的にずれた場合でも第2の押圧部材50が受け座42eに着床して、効率的な押圧力を付与できるようになっている。
固定部材44は、縦枠部材20(立設部材)の第1の立設面20aと第2の立設面20bとに当接可能な断面形状が略L字形状の部品で、第1の立設面20aと第2の立設面20bに対して十分な当接面が確保できるサイズを有する。固定部材44において、第1の立設面20aと当接する第1の固定部44aには、第1の立設面20a側に凹部44bが形成され、第1の固定部44aを貫通して挿入された第1の押圧部材48の先端部が収容されるようになっている。第1の押圧部材48の先端部には、例えばスナップリング48a等の抜け止めが装着され、第1の押圧部材48が固定部材44に回動自在に係止されている。一方、固定部材44において、第2の立設面20bと当接する第2の固定部44cには、第2の押圧部材50が螺合するときの進退方向と直交する面52a(固定面)を有する突出部52が形成されている。突出部52は、固定部材44(第2の固定部44c)の形成時に一体的に形成されてもよいし、突出部52を固定部材44とは別体で形成し、締結部品を用いて締結固定してもよいし、溶接等の接合手段を用いて固定してもよい。突出部52には、面52aと直交する方向に第2の押圧部材50が螺合する雌ネジ部52bが形成されている。つまり、面52aを突出部52に対して傾けることにより、後述するように固定部材44が第1の立設面20aに押圧されている状態で、第1の止水部材36および第2の止水部材38が圧縮されるように第2の押圧部材50を容易かつ効率よく締め込むための角度を容易に得ることができる。つまり、雌ネジ部52bを面52aに対して垂直に形成するだけで、上述したような第1の止水部材36および第2の止水部材38が同時に圧縮されるよう第2の押圧部材50の締め込み方向を得ることができる。前述したように、第2の押圧部材50は、雌ネジ部52bに締め込まれた場合に、その先端部がベース部材42の受け座42eに収まるように、面52aの角度および受け座42eの位置、受け座42eの形状(V溝の角度)等が調整されて形成されている。
また、固定部材44は、縦枠部材20(立設部材)との当接面に可撓部材54(弾性部材、柔軟性部材)を有する。つまり、固定部材44の第1の固定部44aは、当該第1の固定部44aと第1の立設面20aとの間に挟み込むように第1の可撓部材54aを支持する。同様に、固定部材44の第2の固定部44cは、当該第2の固定部44cと第2の立設面20bとの間に挟み込むように第2の可撓部材54bを支持する。可撓部材54は、例えば、合成樹脂材料(ゴム、エラストマ、柔軟性樹脂等)で形成されて圧縮変形することで、第1の押圧部材48により固定部材44が縦枠部材20(立設部材)に押圧されたときに、密着して十分な支持力(固定力)が確保できるようにしている。また、固定部材44が縦枠部材20(立設部材)に押圧されたときに、縦枠部材20に傷を付けないように保護機能を実現している。なお、後述するが固定部材44を縦枠部材20に固定する際は、主として第1の押圧部材48により第1の固定部44aを第1の立設面20aに押圧する。そのため、図5に示す例の場合、第1の可撓部材54aは第2の可撓部材54bに比べて厚く設定され、十分に圧縮変形して固定力を得られるようにしている。なお、可撓部材54の厚みが厚すぎる場合、止水板30を固定する際に生じる反力により可撓部材54が不規則に変形して固定部材44の位置が不安定になってしまう場合があるので、予め試験により可撓部材54の厚みを決定することが望ましい。また、他の実施形態では、第1の可撓部材54aと第2の可撓部材54bの厚さは同等であってもよい。なお、第1の固定部44a、第2の固定部44cが直接縦枠部材20に当接し押圧することで十分な押圧力を確保できる場合で固定部材44による傷の発生が許容できる場合には、可撓部材54を省略してもよい。
アーム部材46は、例えば金属材料で形成される棒状部品であり、長手方向の一端側に貫通孔46aが形成されている。この貫通孔46aと支持ステイ42aの貫通孔42cに揺動シャフト42bが貫通することによってアーム部材46がベース部材42に対して揺動自在に支持される。また、アーム部材46の長手方向の他端側には、当該アーム部材46を厚み方向に貫通した雌ネジ部46bが形成され、第1の押圧部材48が螺合する。
第1の押圧部材48は、アーム部材46の雌ネジ部46bに螺合しつつ、アーム部材46を貫通して固定部材44の第1の立設面20aに当接する面とは反対側の第1の固定面44dを押圧する。第1の押圧部材48の雄ネジ部48bの先端側には、段部48cが形成され、当該段部48cより先端側が雄ネジ部48bより細い細径部48dとなっている。細径部48dは、第1の固定部44aに形成された貫通孔44eを通り、先端部を凹部44bに進入させている。細径部48dは凹部44b内でスナップリング48aにより係止されている。そして、段部48cが第1の固定面44dに当接する。したがって、第1の押圧部材48がアーム部材46に締め込まれた場合に、第1の固定部44a、つまり固定部材44を押圧する。このように、第1の押圧部材48は、アーム部材46に螺合しつつ第1の固定部44a(固定部材44)に脱落しないように支持されるとともに、締め込まれた場合には、固定部材44を縦枠部材20の第1の立設面20aに押圧して強固に固定することができる。この場合、第1の押圧部材48による押圧により第1の可撓部材54aが圧縮変形することにより押圧力が安定するとともに、縦枠部材20に対する固定部材44の滑りやずれが抑制される。
第1の押圧部材48は、細径部48dと反対側の後端側にノブ48eを備え、第1の押圧部材48の締め込みおよび緩め操作を容易にできるようにしている。なお、ノブ48eの形状は適宜選択可能であり、例えば、ローレットノブ等でもよい。また、ドライバーやレンチ等の工具を用いて回動させる構成でもよい。
第2の押圧部材50は、雄ネジ部50aが突出部52に形成された雌ネジ部52bに螺合するとともに、突出部52を貫通してベース部材42に形成された受け座42eに先端部50bが当接するように構成されている。先端部50bは例えば平面形状であり、受け座42eに先端面全体が当接し、第2の押圧部材50が締め込まれた場合に、アーム部材46とは異なる位置(アーム部材46からずれた位置)でベース部材42を効果的に押し下げるように構成されている。具体的には、第2の押圧部材50は、固定部材44が第1の立設面20aに押圧されている状態で、固定部材44の一部である突出部52の雌ネジ部52bに螺合しつつ、突出部52を貫通する。そして、先端部50bが受け座42eを押圧することで、止水板30に固定された第1の止水部材36および第2の止水部材38が圧縮される方向にベース部材42を押圧する。このように、第2の押圧部材50によりベース部材42(止水板30)を直接的に押圧する構成にすることで、押圧力の伝達を効率的に行うことができるとともに、押圧構造のシンプル化が可能となり、耐久性の向上にも寄与できる。
なお、止水板30の保管時や運搬時には、第2の押圧部材50の締め込み状態は自由であるが、例えば、第2の押圧部材50の先端部50bが受け座42eに軽く当たる程度に締め込んでおくことができる。つまり、ベース部材42に対して突出部52、すなわち固定部材44が仮固定された状態とすることができる。例えば、このような仮固定が行われない場合、運搬時等にベース部材42に対して揺動するアーム部材46や固定部材44が他の部材と接触して、アーム部材46や固定部材44が破損したり打音(騒音)を発生したりする場合がある。上述のように、第2の押圧部材50により仮止めしておくことにより、がたつきが抑制されて、破損や打音の発生等を抑制することができる。なお、第1の押圧部材48の場合は、緩め方向に回動させることにより。スナップリング48aがアーム部材46側に引き寄せられ固定部材44とアーム部材46とが密着して一体となり、がたつきが抑制される。つまり、第1の押圧部材48を緩め方向に回動させ仮止めし、第2の押圧部材50を締め込み方向に回動させ仮止めさせて固定機構40全体を一体化することで、固定機構40の保護を行うことができる。
上述のように構成される止水装置10の開口部14への着脱手順を説明する。まず、開口部14に止水装置10を装着する場合を示す。通常、止水装置10は開口部14とは別の場所、例えば倉庫等に保管されて、必要な場合に開口部14の場所に運搬される。この場合、前述したように、第1の押圧部材48および第2の押圧部材50による仮止めを行い固定機構40の一体化を行っておくことにより止水装置10の運搬が容易になる。
図3に示すように、止水装置10を開口部14の外部側(屋外側)に運搬したら、外部側から第2の止水部材38側(内部側、屋内側)が開閉扉26に対向するように仮置きする。このとき、止水板30に固定された第2の止水部材38が、縦枠部材20の第2の立設面20bに当接するとともに、第1の止水部材36が床面18に当接するようにする。例えば、止水板30を床面18に対してほぼ垂直、望ましくは、止水板30の下端側を第2の立設面20bの下端部に密着させ、かつ止水板30の外部側面30b側が屋外側に傾いた姿勢から屋内側に押し付けるようにして止水板30を垂直に立て掛ける。なお、この場合、第1の止水部材36が当接する床面18、第2の止水部材38や第2の固定部44cの第2の可撓部材54bが当接する第2の立設面20b、第1の固定部44aの第1の可撓部材54aが当接する第1の立設面20aに存在する異物(小石や塵等)は予め排除しておくことが望ましい。
止水板30を上述したように仮置きした姿勢で、止水板30の上端面30cに設けられた一対の固定機構40による本固定操作を行う。具体的には、固定部材44の第1の固定部44a(第1の可撓部材54a)を縦枠部材20の第1の立設面20aに当接させるとともに、第2の固定部44c(第2の可撓部材54b)を縦枠部材20の第2の立設面20bに当接させる。そして、第1の押圧部材48を締め込み方向に回動させて、固定部材44の第1の固定部44aを第1の立設面20aに押圧するとともに、第1の可撓部材54aを圧縮させる。この操作を左右一対の固定機構40に対して行う。この状態で固定機構40が縦枠部材20(立設部材)に強固に固定される。
続いて、第2の押圧部材50を締め込み方向に回動させて、ベース部材42を押し下げる。つまり、止水板30を押し下げる。図7に示すように、突出部52の面52aは、突出部52に対して傾いている。この傾き角度は、第2の押圧部材50によってベース部材42が押圧されたときに、止水板30の底面に固定された第1の止水部材36と止水板30の内部側面30a側に固定された第2の止水部材38とが同時に圧縮されるように斜め下方向を向く。図7に示すように、第2の押圧部材50は、水平方向に対して例えばα=60°〜70°で屋外側に傾くように面52aの角度を設定することにより、第1の止水部材36と第2の止水部材38とが同時に良好に圧縮されることが実験により確認されている。なお、固定部材44を縦枠部材20に固定する場合、固定部材44のアーム部材46に対する位置を図7に示すように第1の押圧部材48の雄ネジ部48bの中心と揺動シャフト42bの中心を通る直線が水平方向に対して例えばβ=20°〜30°で傾くようにする。このように、アーム部材46を傾けることにより、第2の押圧部材50を締め込んだ場合にアーム部材46が図7において反時計方向に回動してベース部材42をスムーズに斜め下方向、すなわち、止水板30を押し下げつつ縦枠部材20に向かう方向に押圧させることができる。なお、上述した角度αやβは、第1の止水部材36や第2の止水部材38の可撓特性や止水板30の高さ方向のサイズに応じて、第1の止水部材36や第2の止水部材38の水密性が確保できる最適な値に変更可能である。
このように、第2の押圧部材50を締め込んでベース部材42(止水板30)を斜め下方に押し下げることにより、第1の止水部材36を床面18に密着させ、かつ第2の止水部材38を縦枠部材20の第2の立設面20bに密着させることができる。なお、止水板30の外部側面30b(屋外側、上流側)から水圧がかかった場合、第2の止水部材38がさらに第2の立設面20bに押圧され、水密性が増加されうる。その結果、止水板30により開口部14の下端側を閉塞し、水が外部側(屋外側)から内部側(屋内側)に浸入することを抑制(防止)することができる。なお、第1の押圧部材48および第2の押圧部材50の締め込み力は、ネジ山を崩さない程度の力加減を予め取り扱い説明書や止水板30の外部側面30b等に明記して利用者に周知させておくことが望ましい。
止水装置10を開口部14から取り外す場合は取り付け時とは逆の手順で行えばよく、まず、第2の押圧部材50を緩め、続いて第1の押圧部材48を緩める。この状態で、止水装置10の開口部14に対する拘束力が解除され取り外し自在となる。そして、各部材のクリーニング後に所定の収納場所に運搬し保管する。なお、運搬、保管の際には、上述したように第1の押圧部材48および第2の押圧部材50を仮締めしておくことにより、各部品のがたつきが抑制され、運搬および保管が容易になるとともに破損防止にも寄与できる。
上述した実施形態では、止水装置10を壁部16の枠体24(縦枠部材20)に装着する例を示したが、止水装置10を壁部16に直接装着するようにしてもよい。この場合、壁部16のコーナー部に、第1の固定部44aの第1の可撓部材54aおよび第2の固定部44cの第2の可撓部材54bが当接するように装着することになり、枠体24に装着する場合と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した本発明の実施形態、変形例に係る止水装置10は、上述した実施形態、変形例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る止水装置10は、以上で説明した各実施形態の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
10 止水装置
12 構造物
14 開口部
18 床面
20 縦枠部材
20a 第1の立設面
20b 第2の立設面
24 枠体
26 開閉扉
30 止水板
36 第1の止水部材
38 第2の止水部材
40 固定機構
42 ベース部材
42a 支持ステイ
42b 揺動シャフト
44 固定部材
44a 第1の固定部
44c 第2の固定部
44d 第1の固定面
46 アーム部材
48 第1の押圧部材
50 第2の押圧部材
52a 面
52 突出部
54a 第1の可撓部材
54b 第2の可撓部材

Claims (3)

  1. 構造物の内部側と外部側とを連通する開口部を覆うように配置される当該開口部の幅よりも大きな幅を有する止水板と、
    前記開口部が形成される床面と前記止水板との間に介在する第1の止水部材と、
    前記開口部を構成する左右一対の立設部材の対向する第1の立設面と直交する第2の立設面と前記止水板との間に介在する第2の止水部材と、
    前記止水板に設けられ、前記第1の止水部材が接触する面とは反対側の面に固定された一対のベース部材と、
    前記第1の立設面と前記第2の立設面とに当接可能な固定部材と、
    前記ベース部材に一端側が揺動自在に支持されるとともに、他端側に貫通したねじ部が形成されたアーム部材と、
    前記アーム部材のねじ部に螺合しつつ前記アーム部材を貫通して前記固定部材の前記第1の立設面に当接する面とは反対側の第1の固定面を押圧する第1の押圧部材と、
    前記固定部材が前記第1の立設面に押圧されている状態で、前記固定部材の一部に螺合しつつ貫通して前記第1の止水部材および前記第2の止水部材が圧縮される方向に前記ベース部材を押圧する第2の押圧部材と、
    を備える止水装置。
  2. 前記固定部材は、前記第2の押圧部材の螺合時の進退方向と直交する面を有する突出部を備える請求項1に記載の止水装置。
  3. 前記ベース部材は、前記第2の押圧部材の螺合時の進退方向と直交する面を有する受け座を備える請求項1または請求項2に記載の止水装置。
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