JP2015048676A - 防水装置の止水板 - Google Patents

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Abstract

【課題】地下施設の出入口等に設置される防水装置に着脱自由に装着される止水板を軽量化して取扱いを便利にする。【解決手段】縦長長方形断面形をなすアルミ押出型材から成る中空板体2の複数個を、長さを揃え、且つその上下の面板部2a,2b同士を衝き合わせにして平面状に並べると共に、この両者の衝き合わせの間にシール材12を介挿してこの状態でネジ9の締め付けで中空板体2,2同士を一体に連結結合し、これによって同時に上記シール材12を圧締して水密性に優れた板本体1Aを形成し、この板本体1Aの外面側に持運び用の把手13と固定用締付け具14を設けることにより止水板1形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、道路上に開口する建物の出入口や地下鉄駅の出入口、地下駐車場の出入口等に設置される防水装置の止水板に関する。
防水装置は、洪水や集中豪雨などによって道路が冠水したとき、ビルの出入口や道路上に開放する地下施設の出入口、例えば地下鉄駅の構内や地下の商業施設、地下駐車場等の出入口からの水の浸入を防ぐため設置される設備であるが、この装置は平常時は人や車の出入りの妨げにならないように水止めの止水板を取り外してこれを格納庫などに格納し、出水など緊急時にこれを取り出して出入口に取付け、建物や地下の施設への水の浸入を遮断するものとして活用される。
この防水装置については、防水のための止水板を動力を利用して開閉する構造のもの、或は止水板を防水装置を設置する出入口の下に設ける格納室に格納して通行の妨げにならないようにしたもの、等各種構造を異にした装置が提案されている。この中で構造が簡単であり、取扱いが容易な装置として、出入口の側壁面に向い合わせに縦の装着溝を形成してこれに横長に形成した板体、つまり止水板を落し込んで所要の高さの堰を作り、出入口を閉鎖する構造のものが広く一般化され、実用化されている。
この普及型とも言える止水板を着脱するタイプの防水装置は、堰板を構成する止水板を予め横長の複数個の板に分割して小型化し、これによって取扱いを便利にしているが、平常時はこの分割して小型化した止水板(以下、単に「止水板」という。)を装着溝から抜き取り、通行の妨げにならない場所に設ける格納庫等に格納して保管し、洪水等の緊急使用時にこの格納場所から取り出して前記装着溝に順次差し入れ、出入口を遮断する構造のものにしている。
この止水板を着脱する構造の防水装置は、構造が簡潔であって設置が容易であることに加え、開閉のために特別な動力を必要としないことから、緊急時の使用において故障の心配がなく、また取扱いも止水板の抜き差しの操作によって行えることから簡便であり、広く普及するものとなっている。
しかし、この装置における一つの難点は、止水板を人手を使って持ち運び、着脱操作することにある。ことに、使用に当って止水板を離れた格納場所に持ち運び移動させなければならないことである。この作業において最も問題となることは、止水板の重量であり、作業者にとって大きな負担となっていることである。
上記止水板は、前述した様に一般には出入口の開口部を一枚の堰板で堰き止めるものではなく、持ち運びや格納の便利さから複数枚に分割したものにして、この複数枚を組み合わせることによって堰板を形成し、出入口を閉鎖するように設定されている。
従って、分割によってその重量が軽減されるものとなっているが、それでいてもその一枚一枚には水圧に耐え得る所要の強度が求められることや、着脱作業の容易性等から出入口の開口幅に合わせた長さに設計されると言った事情があり、必然的、自動的に重量物になる傾向にあった。
この様な事から当然のこととして前記問題の解決策は、一つに止水板自体を軽量化することにある。
従来、この対策として、素材からの軽量化が図られ、これによりアルミ製の止水板が提案されるに至ったのである。現在多くの防水装置の止水板がこのアルミ製になり、実用化されるに至っているのである。
従来のアルミ製の止水板は、板状に形成したアルミ製押出型材の複数枚を構成体としてこの複数枚の押出型材を互いの縁を揃えて平面状に並べ、所定の止水板の形状に整えた後に、この平面状に並べた型材の四辺に同じくアルミ製の押出型材で形成した固定用の枠材を添わせ、囲み込んで複数枚の押出型材を一体に連結し、枠材と共に型材相互を水密に固定して強度と防水性能を備えた止水板に形成していたのである。
つまり、板状に形成した型材を所定枚数並べた後、その四辺全体にアルミ製の押出型材で形成した枠材を添わせて、この枠材相互の連結によって複数枚の上記型材同士を一体化し、横長矩形状の止水板に組立てるようにしていたのである。
このアルミ製の止水板は、その全体を軽量なアルミ素材としていることから、それまでの鉄等の金属製止水板に較べて軽量化を実現することができたが、それでも作業者が持ち運ぶ重量としては尚負担となるものであり、一人の作業者が簡単に持ち運べる軽さにはなっていなかったのである。
その一つの要因は、複数枚のアルミの型材を一体化するため全周に亘って巡らす前記枠材の存在である。
しかし、この枠材は、上述したように複数枚の型材同士を一体に連結固定する上で不可欠の構成体であり、これを欠いて従来の止水板の形成は不可能であると同時に、この枠材が止水板全体の強度を出す上から所要の剛性が求められるものとなっていることから必然的に強固な構造に造られるものとなり、その結果、自動的に重量物とならざるを得なかったのである。
その一方、上記構造の止水板は、四辺を囲む枠材について各辺に対して添わせる枠材の直角に衝き合う端部同士を接続するためにこれを連結する連結金具が必要になっていることであり、これが止水板の全体重量を増すことになっていたのである。また、この構造においては、その組付け連結のための作業が必要となり、これが別の問題として製造性を著しく悪くしていたのである。
特許文献1の型枠材のコーナー衝き合せ部の接合構造において使用される連結金具は、正に上記枠材の端部同士を連結する部材であり、強固な連結を実現する上から、また水密な連結を図る上から特殊な構造に作られ、同時に、その取付けには精密な作業が求められ、組み付けが行われるものとなっている。
この様に、従来のアルミ製の止水板は、それまでの金属製止水板に比較して素材の選択によって軽量化が図られたが、実際の製造においては、複数枚の押出型材を組合せる上でこれらの連結のため、また補強のための枠材を要することになっていることから充分な軽量化を図ることができず、また同時に、この枠材同士の連結のために特別の作業を要することとなり、その製造性を悪くすると言った別の問題が生じていたのである。
特許第3417431号公報。
従って、本発明は、上述したことから明らかな様に、アルミ製の止水板にあって更なる軽量化を図ることを目的としたものである。
本発明は、従来のアルミ製止水板においての問題が板本体を構成する複数枚の型材を一体に囲み固定する枠材が存在することによって充分な軽量化が図られていないことに鑑みこれを改善すること、ことに、この枠材の組み付けを除いた上でアルミ製型材同士の直接的な連結組合せによって耐水圧強度に優れると同時に、充分な水密機能を有した軽量化に係る改善された防水装置の止水板を提供することを目的にしたものである。
本発明は、上記の目的を達成するため、長方形の断面形をなす中空板状のアルミ製押出型材の複数個を互いに長さ方向を揃えて平面状に並べ、それぞれの型材の一側面(一側縁)同士を直接接合することによって横長矩形状をなす板本体を形成し、これを基本体として形成する止水板を提供するものである。
そして、本発明では上記アルミ製型材を中空体にすると共に、その内部に補強片を渡すことによって軽量化を図りながら所要の強度を出すようにしたことに一つの特徴を有し、更にこれら中空体の複数個を直接的に連結接合することによって一つの集合体を形成し、止水板としたもので、これによって全体の軽量化と一体的な組立によって所要強度を持った止水板の獲得を実現したのである。
更に本発明を詳述すると、本発明は、縦長長方形の断面形状をなす中空の板状体の前面板部と後面板部の間に1又は複数の補強片を渡したアルミ押出型材からなる中空板体の複数個をその長さ方向を横向きに揃え、且つ互いの上面板部と下面板部を接面状に衝き合せて該面板部同士を一体に接合し、連結組合せてこれにより前記中空板体の長さを横幅に、また前記連結した複数個の中空板体の全幅員を縦幅にする矩形の板本体を形成し、その一方、前記板本体の前面側の適所に把手を、また前面側の左右両側部に固定用締付け具を取付け一体に備えてなることを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項1に記載の発明)。
上記発明において、前記中空板体は、アルミ材を押出成形することによって長尺な型材に形成し、これを止水板の設計に合わせて所定の長さに切断することで形成される。
そして、この中空板体は、断面形を縦長の長方形断面形に形成することによって所要の厚みを持った板状に成形し、中空の内部に1又は複数個の補強片を渡すことで板自体に所要の強度を持たせ、止水板としての使用に耐えられるものにするのである。
上記中空板体は、使用時に上下の面となる短辺側の上面板部と下面板部を互いに衝き合せるようにして複数個(枚)を平面状に並べ、更に衝き合う上下の面板部同士を直接に接合することにより連結し、その全体が予め設計する止水板に相応した一枚の板状にして板本体を形成するのである。
従って、ここに形成される板本体は、実質的に止水板を構成するものとなる。この板本体の横幅は、防水装置が設置される出入口開口部の左右に対向して設けられる装着溝の間隔に適合した長さに形成し、また上下、つまり縦の長さは止水板の設計に従って定められることになる。尚、上記板本体を構成する前記中空板体の横幅については、設計上この板本体を何枚の中空板体の組合せによって形成するかによって決定されることになる。
上記板本体を形成する中空板体同士の接合は、一つに特定されないが、互いに接面状に衝き合う上下の面板部をこれらを貫通する止めネジの締付けによって固定し連結する方法が適しており、有利である。
このネジによる固定,連結は、適宜の間隔をおいて複数箇所で止め付けることになる。複数箇所での固定によって中空板体相互を充分な強度で強固に連結することができると同時に、この連結に当たって、両者の面板部の間に止水のためのシール材を介挿することによってネジの締付けと同時にこれを圧締し、中空板体間の防水処理を簡単に、且つ確実にすることができる。
一方、本発明は、前記の防水装置の止水板において、前記板本体を構成する中空板体の接面状に衝き合せる上下の板面部同士はこれらを貫通する止めネジの締付けによって接合することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項2に記載の発明)。
この発明は、中空板体相互の接合を止めネジの締付けによって行うもので、中空板体相互を容易に、且つ確実に連結できるものとなる。この場合の止めネジは、中空板体の上下の面板部の長さに沿って適宜の間隔を置いて複数箇所で締付けることになるが、その間隔や止め付け箇所は接合する中空板体の長さ等に応じて設計者により選択される。
また本発明は、前記記載の防水装置の止水板において、前記板本体を構成する中空板体の接面状に衝き合せる上下の板面部の間には防水用シール材を介挿して当該上下の板面部同士を接合する際に該防水用シール材を圧締し、前記中空板体間を水密に連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項3に記載の発明)。
この発明は、中空板体相互の接合に当って利用者間に防水用シール材を介挿することによって板本体を形成したとき、更には止水板となったとき、この止水板本体部分からの水漏れを防止するもので、中空板体の接合を通して同時にこの水漏れ防止機能を兼ね備えるものとしたのである。
また本発明は、前記記載の防水装置の止水板において、前記中空板体の上下の面板部に長さ方向に沿って先端隆起面を平滑面にする連結用突条部を全長に亘り隆設し、前記中空板体相互の連結において該連結用突条部の先端隆起面同士を衝き合せにすると共に、該先端隆起面間を貫く止めネジの締付けによって接合し、これにより前記複数個の中空板体相互を一体に連結して前記板本体を形成することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項4に記載の発明)。
この発明は、中空板体の上下の面板部に連結用突条部を全長に亘り隆設することによって接合位置を特定し、これにより接合点を絞って確実な接合を図ると共に、相互の連結によって形成される板本体が平面状に組立てられるようにすることにある。そして同時に、この突条部の先端隆起面を限定し、且つ平滑面にしたことによって両者の一体的な接面性を良好にして止水(封水)効果が高められることになる。
また、本発明は、前記記載の防水装置の止水板において、前記中空板体の互いに向き合う上下の面板部には前記連結用突条部を避けた空隙部分に前記防水用シール材を介挿し、前記止めネジの締付けにより前記上下の面板部間に圧縮収納して水密に連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項5に記載の発明)。
この発明は、前記互いに衝き合わせとなる連結用突条部を避けた空隙部分に防水用シール材を介挿することによって突条部相互の緊密な接合が図れるようにすると同時に、この接合のためのネジの締付けを利用して両中空板体の間に設けられる空隙部分にシール材を閉じ込め、これを圧縮して安定したシール効果を挙げるものである。
また、本発明は、前記記載の防水装置の止水板において、前記中空板体の上下の面板部の共通一側縁部に前記連結用突条部に並行して全長に亘り小突出片を突設し、これにより前記上下の面板部に相対向状に溝形凹部を形成すると共に、該向き合う溝形凹部間に連結位置を合せる嵌合部材を嵌め入れ、前記中空板体相互を連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項6に記載の発明)。
この発明は、前記連結用突条部に並行して小突出片を突設し、溝形凹部を形成することによって中空板体相互の上下の面板部を接合するに当って向い合せとなる上記溝形凹部間に位置合せ用部材を嵌め込むことで自動的に中空板体の接合位置を確定し、中空板体相互を平面状に揃え、この接合をより正確に且つ簡潔に実現できるようにしたのである。
ことに、この発明は、上下の中空板体の溝形凹部間に嵌合する嵌合部材が中空板体相互の前後方向の位置ずれを防止することから両者間のずれから生じる水漏れを防ぐことになり、簡単に水密性に優れた止水板を得ることができる。
また、本発明は、前記記載の防水装置の止水板において、前記止水板の板本体を構成するうちの上部の中空板体の上面板部に形成される溝形凹部と、これに向き合う下部の中空板体の下面板部に形成される溝形凹部には断面コ字形に形成される受け枠をそれぞれ開口部を外向きにして固定し、前記止水板相互を上下に衝き合せて連設する際、向き合う前記受け枠の間に連結用棒材を嵌合して上下の止水板同士を該連結用棒材を介して一定位置で接合連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項7に記載の発明)。
この発明は、防水装置の装着溝に上下続けて止水板を差し入れて相互を連結する際に、上記溝形凹部を利用して上下の面板部を一定位置で安定した状態で連結できるようにしたものである。
防水装置の開口部を閉塞するため用意される所定枚数の止水板のうち、最上部の止水板の下面板部の溝形凹部と、最下部の止水板の上面板部及びこれらの中間に配置組合せられる中間の止水板の上、下の面板部にそれぞれ形成される溝形凹部に対して、予め断面コ字形に形成される受け枠を組付け、これに連結用棒材を嵌め込むようにして止水板同士の連結の際に、この連結用棒材を介して止水板相互の接合位置を確定し、これによって正確な位置で止水板同士の連結が図れるようにしたものである。また、この時の連結作業を容易に行えるようにしたものである。
この発明は、上下に重なる止水板相互を単に連結するのみでなく、受け枠を介して1本の連結用棒材を噛み合うことによって幅方向の全長に亘って互いの位置を確定することができるため位置ずれを起すことがなく、従って、この位置ずれから生じる止水板間の水漏れを効果的に防止することができるのである。
また、本発明は、前記記載の防水装置の止水板において、止水板の前記連結用突条部並びに前記溝形凹部を避けた上下の面板部の間にシール材を介挿し、止水板を上下に重ねて連結する際に上方の止水板の重量で当該シール材を圧縮し、止水板間の空隙を密閉封水することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項8に記載の発明)。
この発明は、止水板の前記連結用突条部並びに前記溝形凹部を避けた上下の面板部の間にシール材を介挿することによって、防水装置の出入口開口部に設けられる装着溝に順次上下に重なる状態で差し入れたとき、上に重なる止水板の重量をこのシール材に直接受けられるようにして上下の止水板との密着度を高め、これによって封水効果を挙げて防水能力を高めるようにしたものである。
ここに使用されるシール材は、耐水性に優れる弾力性素材が適しており、止水板を差し入れるだけで上下の止水板間の空隙を塞ぐことになる。
なお、止水板に取付けられる前記把手は、止水板を防水装置に着脱操作するとき、或は格納箇所に持ち運ぶとき使用するものであり、通常は一人の作業員による操作に合わせて両手で持てる間隔を置いて少なくとも左右一対が取付けられる。
また、固定用締付け具は、止水板に植設する支軸を支点にハンドルを回転させることで止水板を装着溝に固定するものであり、この締付け具は上記ハンドルの先端部、つまり支軸の支点を越えた先に突出する係止爪をハンドルの回転で止水板の前面側の端部と出入口の開口部に設けられる装着溝との間に割込ませ、差し入れることによって締付けを図り、固定するものにしてある。この締付け具は、止水板の前面側の両端部に少なくとも1個づつ設けることになる。
上記の構成から、本発明によれば、アルミ製の複数個の中空板体同士の直接的な接合によって組立てて板本体を形成することから全体重量の軽減化が図られ、軽量体とすることができる。従って、この軽量化に伴って作業性,操作性に優れた止水板を提供することができることになる。
また、この止水板は上記中空板体の内部に補強片を予め配置する一方、当該中空板体相互の接合を通して中空板体の上下の面板部を接面状に直接連結固定することにより、ここに形成される前記板本体の縦幅の中間位置に1乃至複数の補強部を形成することができることになり、この結果この組立を通して自動的に所要の強度を持った止水板を得ることができる。
また、本発明は、上記中空板体相互の間にシール材を介挿し、これを中空板体同士の接合を通して圧締することで両者間の空隙を塞ぎ、水密に連結固定することができることから前記耐水圧性に優れた止水板が得られ、また、これに加えて防水性に優れた信頼性の高い止水板を提供することができるのである。
更に加えれば、本発明は、板本体を構成する中空板体の上下の面板部に連結用突条部と溝形凹部を形成し、これらを利用して嵌合部材乃至連結用部材の嵌め付け固定ができる構造とすることから、中空板体相互の、また止水板相互の連結を位置ずれすることなく行うことができ、水密性に優れた止水板を提供できるものとなっている。
本発明に係る止水板の正面図。 本発明に係る止水板の背面図。 本発明に係る止水板の平面図。 本発明に係る止水板の拡大右側面図。 図1のA−A拡大断面図。 図1のC−C’拡大正面図。 図1のC−C’拡大平面図。 止水板を構成する中空板体の拡大右側面図。 使用状態を説明する正面図。 使用状態を説明する平面図。 図9のF−F’拡大図。 図9のG−G’拡大図。 図10のE−E’拡大図。 使用状態を説明する拡大右側面図。 図14のH部の分解拡大図。 図14のI部の分解拡大図。 他の実施例における止水板の拡大右側面図である。
添付の図面は、本発明に係る防水装置の止水板の一実施形態を表わしたものである。以下、この図面に基づき本発明を説明し、その特徴とするところを明らかにする。
図面において、符号1は、本発明に係る止水板であり、2は、止水板1を構成する中空板体である。
中空板体2は、アルミ合金を材料に押出成形によって内部を中空にする長尺型材として形成し、この長尺な押出型材を後述する様に所要の長さに切断することによって中空板体としたものである。
この中空板体2は、図8に示したように横向きにした姿において、縦長矩形状の断面形状に形成してあり、縦の面となる長辺側の前面板部2aと後面板部2bの間に互いに中間点を繋ぐ補強片2cを渡して型材全体の強化が図られており、全体的な外観形状としてやや肉厚の板状をなす中空体にしてある。
そして、この中空板体2の短辺側に当る上及び下の面板部2d,2eには僅かな高さ隆起してその隆起先端面3a,4aを平滑面に形成する連結用突条部3,4を長さ方向の全長に亘り隆設してある。そして、これら連結用突条部3,4にそれぞれ高さを揃え、且つ相対向するように前記前面板部2aの上下の縁に沿ってそれぞれ小突出片5,6を長さの全長に亘り突設し、これによってこの小突出片5,6と前記連結用突条部3,4との間にそれぞれ溝形凹部7,8を形成している。
尚、この実施形態では、図示するように上記連結用突条部3,4は、上下の面板部2d,2eにおいて前面板部2a側に片寄って設けてある。これにより上下対称となるようにしてある。そして、その狭い幅側に前記溝形凹部7,8を設け、他方の広い幅側に上下の面板部2d,2eが広く開放するようにしてある。尚、この広く開放された面(空間)には後述するようにシール材が添えられることになる。
この連結用突条部3,4は、中空板体2,2の上下の面板部2d,2e同士を衝き合せに接合するとき、隆起先端面3a,4a同士を衝き合せることで両者の正確な接面が果たされ、これにより一体的な接合が実現するものとる。また同時に、これによって互いの接合位置を確定し、手際よく接合作業が行えるようにしてあるのである。
尚、ここではこの連結用突条部を僅かな突き出し高さに形成すると共に、隆起先端面3a,4aの幅を比較的狭くして、接合の精度を高め、また後述するネジ止めの際の作業が容易に行えるようにしてある。
ところで、ここに示す実施の形態は、2つの中空板体2,2を上下に重ねて連結することによって1枚(個)の止水板1を形成する例について示している。そして、この連結において上記中空板体2,2は、図示するように(図4,5、図15を参照。)横向きにして2つの中空板体2,2の上下の面板部2d,2eを重ね合わせに揃え、相互の連結用突条部3,4の隆起先端面3a,4a同士を接面状に衝き合わせてこの両面に止めネジ9を貫き通し、これを締付けることによって連結接合している。
尚、ここでの上記止めネジ9は、連結用突条部3,4の長さ方向に沿って適宜間隔を置いて複数箇所に貫き通し、締め付けることになる。
このネジ止めに当って、互いに向き合う溝形凹部7,8の一方(ここでは、下方に位置する中空板体1の上方の溝形凹部7)に、この2つの凹部の合計した深さを超えない肉厚の棒状をなす嵌合部材10を嵌め入れ、これをネジ11で固定する一方、上記接合に当ってこの嵌合部材10を上方の中空板体1の他方の溝形凹部(8)に嵌め入れ、これにより前記連結用突条部3,4同士の位置合せを行うようにしている。そして同時に、向い合せとなる上下の面板部2d,2e間の空隙部分にシール材(シリコン製シール材)12を介挿し、前記ネジ9の締付けを利用してこれを圧締し、両中空板体2,2間の封水処理を行うようにしているのである。
この中空板体2,2の連結によって止水板1の基体となる板本体1Aが形成されることになる。そして、上に重なる中空板体2の前面側(正面側)の左右にアルミダイキャスト製の把手13,13をネジ止め固定し、更にこの前面側の左右両端部に固定用締付け具14,14を取付けることで止水板1が形成されるのである。
上記固定用締付け具14は、図4〜7、及び図15に示したように固定の基板15に植設する支軸16に締付けのハンドル17を回転自由に枢着して構成したものであり、ハンドルの回転操作で枢着側端部に設ける係止片18を中空板体2と後述する装着溝との間に割り込ませ、係止することで、この装着溝に対する止水板1の固定が図られるようにしてある。
締付け具の上記基板15は、上下の中空板体2,2が衝き合う接続部分を跨ぐようにしてネジ止め固定してある。これにより2つの中空板体2,2の連結を強化し、またこの2つの中空板体2,2の上下の面板部2a,2bが接面状に衝き合い、揃うことによってこの接合部分の強度が高められるようになっており、またこれによって締付け具14は安定した状態で固定されることになっている。
尚、図15には、支軸16の本体部分が省略され、頭部のナット部分のみが記載されている。この図面の符号19は、ハンドル17の回転を助けるワッシャを示している。
次に、本発明止水板1の使用の実際について、図9〜図14に基づいて説明する。
ここに示す使用例は、間口の広い地下鉄駅の出入口20に設置する防水装置の止水板として使用した場合である。
ここでの防水装置は、間口の広い出入口20に対応させたものであり、出入口20の左右を囲む側壁21,21に相対向して縦に設ける装着溝22,22の中間位置に着脱自由な支柱23を立上げ、この支柱23を介してその左右にそれぞれ止水板1を装着する構造のものであり、この支柱23の左右の面に設ける装着溝24,24と、上記装着溝22,22との間にそれぞれ止水板1を嵌め込み装着することによって止水する構造のものにしてある。
上記防水装置の装着溝22,22は、止水板1の厚みを受け入れるに充分な溝幅を持った断面コ字形に形成されるステンレス製のレール材からなり、出入口20の側壁21,21の内面に向い合せの状態で設けてある。そして、この装着溝は、それぞれの上端部を上から差し入れる止水板1の左右の端部を受け入れるために上に向けて開放させてある。
一方、上記装着溝22,22の中間位置に立ち上がる支柱23は、金属製の柱であって垂直に起立する主柱部分23aの左右両面には前記装着溝22と同一形状の装着溝24,24を設け、背面側には補強用柱部分23bを備えて前記出入口20の床面25に形成する凹部(図示せず)に下端を突き入れることによって起立するようにしてある。
上記支柱23は、平常時は止水板1と共に取り除かれ、出入口20を開放した状態に置くことになる。
そして、洪水等の非常時には出入口20の定位置に、先ず前記支柱23を立上げ、次に向い合った支柱23と側壁21の装着溝22,24の間に止水板1を差し入れて出入口20を封鎖するのである。
この実施形態では、支柱23を挟んでその左右に2枚づつの止水板1を重ねる様にして順次装着し、その後、それぞれの止水板1に設ける固定用締付け具14のハンドル17を回転させてそれぞれの係止片18を止水板1の前面とこの前面の端部が嵌り込む装着溝22,24の前方側の内面との間に差し入れ、これによって各止水板1を固定することになる。
尚、上記装着溝22及び24の各後方側(出入口20の内側)の内面には、止水用のネオプレンスポンジ製のシール材26を縦方向に沿ってその全長に亘り止着し、前記止水板1の装着時に左右両端の背面をこれに接面させ、止水板1に水圧を受けたとき密着させて水の透過を阻止するようにしてある。
つまり、このシール材26は、止水板1が出入口20の前方側からの水圧を受けて後退方向に押圧されたとき、上記左右端部の背面部を受けて密着し、装着溝22,24との一体性が図られ、止水することになるもので、同時に、このシール材26の密着によって各止水板1は装着溝22,24に対し固定されることになる。
従って、このことから前記固定用締付け具14は、装着溝に対して止水板を仮止めする程度の固定となっており、ここでのこの締め付けには特段封水機能を持たせていない。
図中の符号27は、重ね合わせに装着される上下の止水板1,1間の水止めとなるシール材であり、符号28は下になる止水板1の下縁部と出入口20の床面25との空隙を塞ぐためのシール材である。また、符号29は、上下の止水板1,1を衝き合せるとき両者を定位置に誘導する受け枠であり、符号30は、この受け枠29の間に嵌め込まれる連結誘導用の棒材である。
シール材27は、耐水性に優れ、反発力を有する弾性素材、例えばネオプレンスポンジを材料に成形される。矩形の断面形に形成される一面を上下に衝き合う上の止水板1の下面側の下面板部2eと、下になる止水板1の上面側の上面板部2dにそれぞれ止着して向い合わせの状態で個別に取付けることになる。
一方、この上下の止水板1,1を衝き合わせるように誘導する受け枠29は、金属材(ここではアルミ材)を以て断面コ字形の長尺材として形成してあり、これを止水板1の長さに合せて切断したものであり、それぞれは開口部を外に向けて(上下に向けて)前記溝形凹部7,8に嵌め込み、位置を固定した上で止めネジ31で固定し、上下において向い合わせとなるようにしてある。
前記棒材30は、断面矩形に形成した金属材にして下方の止水板の受け枠29に予め嵌め入れ、その上半分程を上に突き出すようにして固定する。そして、上下の止水板1,1の連結時には、上から臨む止水板1の下面から突き出す前記他方の受け枠29に対して上記露出する上半分を嵌め入れ、両止水板1,1同士の衝き合わせを誘導すると同時に、この受け枠29,29同士の連結を図ることになる。
この棒材30を介して結合する上下の受け枠29,29は、上下の止水板1,1同士の前後方向の位置ずれを防止することに機能し、下方になる止水板1から順次水圧を受けたとき、上になる止水板1と相互に連携して止水板1,1間の内外方向の位置ずれを止め、これによりシール材27,27間の位置ずれによる水漏れを防止することになるのである。
一方、この連結において、同時に前記上下のシール材27,27同士を圧縮する状態で衝き合わせることになる。これにより、両止水板1,1間の間隙を閉ざして止水することになるのである。
このため、ここでは前記上下に向き合う受け枠29,29と、この両者間に割り込む棒材30とは、上下の止水板1,1が衝き合って組み合わされた時、その全体の高さが前記2つのシール材27,27同士が重なり合った時の高さ(厚み)を超えないこと、つまり、これによってシール材相互の衝き合せ時の圧縮状態が妨げられないようにしてある。
また一方、前記下の止水板1の下面に設けられるシール材28は、同じく耐水性の弾性素材を材料にして前記シール材27より断面形状を大型に形成してある。これにより、止水板1と床面25との空隙を確実に塞げるようにしてある。
尚、このシール材28は、上記床面25が、人の出入によって平面状態が荒らされることに鑑み、この形状変形に対応するため柔軟性を兼ね備えた弾性素材の選択が望まれることになる。
ところで、この実施の形態で示された止水板1は、具体的な実施においては、止水板を構成する1枚の中空板体2について、各面板部のそれぞれの板厚を約1.5mmとし、この板厚で形成された中空板体2全体の実質的な厚み(前後の厚み)を61mmとすると共に、左右の長さ(出入口の幅方向の長さ)を1415mmとしたものを2枚重ねに連結して縦の長さ(縦幅)を350mmとする板本体1Aを得た。これにより得られた止水板1の全体重量は、約6.93kgであった。従って、ここに得られた止水板は、作業員一人で容易に持ち運ぶことができる重量のものであり、またこれにより装着溝21,24に対する抜き差し操作においても一人の作業員によって楽に行えるものとなっていた。
尚、上記実施の形態では、左右の側壁21,21間に支柱23を立上げて左右に2枚づつの止水板1を装着する例について説明したが、出入口20の開口幅が狭い場合には支柱23を略して止水板1を側壁間に直接渡すようにしてもよいことは言うまでもない。通常の実施においては、地下鉄駅の出入口の一般的な開口幅から左右の長さを1800mmとすることが多いが、この場合においても充分な軽量化が図られると同時に、耐水圧性に優れる止水板1を得ることができる。
止水板1を構成する中空板体2について、その補強のために内部空間に1つの補強片2cを渡したが、図17に示した様に空間内に等間隔に2つ乃至それ以上の補強片2cを渡して前後の面板部2a,2bを連結し、中空板体2の強化を図ることができる。
ことに、上記補強片2cを増加することは、中空板体2自体を大型化して止水板1を大型化するとき有効であり、中空体の肉厚を抑えることで全体の強度が低下する場合、これをカバーする上で有効に働くことになる。
更に、中空板体2の連結によって止水板1を組立てるに当たって前記ネジ止めだけでは連結状態に不安が生じる場合は、前記中空板体2,2相互の連結に合わせてこの中空板体2,2の背面に縦方向に沿って補強用金属帯板を添わせ、これをネジ止めすれば、簡単に連結の補強をすることができる。この場合、補強用金属帯板は、止水板の背面側の左右に一対並行状に付設すれば充分であり、安定的な中空板体同士の連結を図ることができる。勿論、ここにおける補強用金属帯板は、肉薄の金属板であればよく、これによって止水板の重量を増やすことはないのでその軽量化を阻害することはない。
以上、本発明に係る止水板につき実施の形態を通して説明したが、止水板1は、中空の板体2,2同士の組合せに係る板本体1Aを主体にして構成されることから全体の重量が軽減され、軽量化が図られることから人の持ち運びに際しても、また防水装置に対する着脱操作をするにしても簡単に行うことができるものとなる。
また、本発明の止水板1は、中空板体2相互のネジ締めによる連結に当って、中空板体2,2間に介挿するシール材12を圧縮して、この圧縮を通して両中空板体間の空隙部を完全に遮断する構造になっていることから、水密な連結を実現することとなり、従って、使用時の水漏れを完全に防止することができるものとなる。
また、これに加えて本発明の止水板1は、止水板の板本体1Aを構成する中空板体2の連結を、相互の上下の面板部2d,2e同士を止めネジ9の締め付けによって行うことから、強固な連結が実現することになり、洪水時に押し寄せる水圧に対して充分に耐えられる止水板を提供することができることになる。
そして、本発明の止水板は、構造が簡素であり、また前述の様にネジの締め付けで簡単に組立てられるものとなっていることから製造性に優れ、また前記従来のアルミ製止水板に比較して低コストで提供できる利点がある。
1 止水板
1A 止水板の基体となる板本体
2 板本体を構成する中空板体
2a 中空板体の前面板部
2b 中空板体の後面板部
2c 補強片
2d 中空板体の上面板部
2e 中空板体の下面板部
3,4 連結用突条部
3a,4a 連結用突条部の隆起先端面
5,6 小突出片
7,8 溝形凹部
9 止めネジ
10 嵌合部材
11 嵌合部材を止めるネジ
12 シール材
13 把手
14 固定用締付け具
17 固定用締付け具のハンドル
18 固定用締付け具の係止片
20 地下鉄駅の出入口
21 出入口の側壁
22 側壁に設けられる装着溝
23 支柱
24 支柱に設けられる装着溝
25 出入口の床面
27 止水板相互の間に介挿されるシール材
28 止水板と出入口の床面との間を塞ぐシール材
29 受け枠
30 棒材
H部 中空板体同士の連結部
I部 止水板同士の衝き合わせ部分
更に本発明を詳述すると、本発明は、縦長長方形の断面形状をなす中空の板状体の前面板部と後面板部の間に1又は複数の補強片を渡したアルミ押出型材からなる中空板体の複数個をその長さ方向を横向きに揃え、且つ互いに対面する上面板部と下面板部を接面状に衝き合せて該面板部同士を一体に接合し連結組合せてこれにより前記中空板体の長さを横幅とし、また前記連結した複数個の中空板体の全幅員を縦幅する矩形の板本体を形成する一方、前記板本体の前面側の適所に把手を、また前面側の左右両側部に固定用締付け具を取付け一体に備えてなることを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項1に記載の発明)。
一方、本発明は、前記防水装置の止水板において、前記板本体を構成する複数個の中空板体接面状に衝き合せる上下の板面部同士これらを貫通する止めネジの締付けによって一体に接合することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項2に記載の発明)。
また、本発明は、前記防水装置の止水板において、前記中空板体の互いに向き合う上下の面板部には前記連結用突条部を避けた空隙部分に防水用シール材を介挿し前記止めネジの締付けにより前記上下の面板部間に圧縮収納して前記中空板体同士を水密に連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項5に記載の発明)。
また、本発明は、前記防水装置の止水板において、前記中空板体には上下の面板部の共通一側縁部に前記連結用突条部に並行して全長に亘り小突出片を突設し、これにより前記上下の面板部に相対向状に溝形凹部を形成し、前記中空板体相互を連結する際該向き合う溝形凹部間に連結位置を合せる嵌合部材を嵌め入れ、連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項6に記載の発明)。
また、本発明は、前記防水装置の止水板において、前記止水板の板本体を構成する複数個の中空板体のうちの上部の中空板体の上面板部に形成される溝形凹部と、これに向き合う下部の中空板体の下面板部に形成される溝形凹部には断面コ字形に形成される受け枠をそれぞれ開口部を外向きにして固定し、前記止水板相互を上下に衝き合せて連設する際、向き合う前記受け枠の間に連結用棒材を嵌合して上下の止水板同士を該連結用棒材を介して一定位置で接合連結することを特徴とした防水装置の止水板を提供することにある(請求項7に記載の発明)。

Claims (8)

  1. 縦長長方形の断面形状をなす中空の板状体の前面板部と後面板部の間に1又は複数の補強片を渡したアルミ押出型材からなる中空板体の複数個をその長さ方向を横向きに揃え、且つ互いの上面板部と下面板部を接面状に衝き合せて該面板部同士を一体に接合し、連結組合せてこれにより前記中空板体の長さを横幅とし、また前記連結した複数個の中空板体の全幅員を縦幅にする矩形の板本体を形成し、その一方、前記板本体の前面側の適所に把手を、また前面側の左右両側部に固定用締付け具を取付け一体に備えてなることを特徴とした防水装置の止水板。
  2. 請求項1に記載の防水装置の止水板において、前記板本体を構成する中空板体の接面状に衝き合せる上下の板面部同士はこれらを貫通する止めネジの締付けによって接合することを特徴とした防水装置の止水板。
  3. 請求項1又は2に記載の防水装置の止水板において、前記板本体を構成する中空板体の接面状に衝き合せる上下の板面部の間には防水用シール材を介挿して当該上下の板面部同士を接合する際に該防水用シール材を圧締し、前記中空板体間を水密に連結することを特徴とした防水装置の止水板。
  4. 請求項1又は2に記載の防水装置の止水板において、前記中空板体の上下の面板部には長さ方向に沿って先端隆起面を平滑面にする連結用突条部を全長に亘り隆設し、前記中空板体相互の連結において該連結用突条部の先端隆起面同士を衝き合せにすると共に、該先端隆起面間に前記止めネジを貫き通し、その締付けによって接合して前記複数個の中空板体相互を一体に連結し、前記板本体を形成することを特徴とした防水装置の止水板。
  5. 請求項4に記載の防水装置の止水板において、前記中空板体の互いに向き合う上下の面板部には前記連結用突条部を避けた空隙部分に前記防水用シール材を介挿し、前記止めネジの締付けにより前記上下の面板部間に圧縮収納して水密に連結することを特徴とした防水装置の止水板。
  6. 請求項4又は5に記載の防水装置の止水板において、前記中空板体の上下の面板部の共通一側縁部に前記連結用突条部に並行して全長に亘り小突出片を突設し、これにより前記上下の面板部に相対向状に溝形凹部を形成すると共に、該向き合う溝形凹部間に連結位置を合せる嵌合部材を嵌め入れ、前記中空板体相互を連結することを特徴とした防水装置の止水板。
  7. 請求項6に記載の防水装置の止水板において、前記止水板の板本体を構成するうちの上部の中空板体の上面板部に形成される溝形凹部と、これに向き合う下部の中空板体の下面板部に形成される溝形凹部には断面コ字形に形成される受け枠をそれぞれ開口部を外向きにして固定し、前記止水板相互を上下に衝き合せて連設する際、向き合う前記受け枠の間に連結用棒材を嵌合して上下の止水板同士を該連結用棒材を介して一定位置で接合連結することを特徴とした防水装置の止水板。
  8. 請求項7に記載の防水装置の止水板において、止水板の前記連結用突条部並びに前記溝形凹部を避けた上下の面板部の間にシール材を介挿し、止水板を上下に重ねて連結する際に上方の止水板の重量で当該シール材を圧縮し、上下の止水板間の空隙を密閉封水することを特徴とした防水装置の止水板。
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