JP6497540B2 - 車両用開閉体の操作検出装置 - Google Patents

車両用開閉体の操作検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用開閉体の操作検出装置に関する。
被検出物の位置又は動作を静電容量の変化によって検出する静電容量センサが知られている。静電容量センサは検出用の1つ又は複数の電極を有する。被検出物が検出用の電極に接近すると、電極と電極の間又は電極とグラウンドとの間に生じる静電容量の容量値が変化する。静電容量センサはこの容量値の変化を電気信号として計測することによって、被検出物の動作を検出する装置である。
特許文献1(特開2011−252881号公報)には、静電容量センサによって検出された被検出体(ユーザの手など)の動きが所定の動作パターンと一致した場合に自動扉を開動作させる、自動扉の制御用センサモジュールが開示されている。
特開2011−252881号公報
上述の静電容量センサは自動開閉に対応した車両用開閉体(スライドドア、バックドアなど)の操作検出に適用できる。このような車両用開閉体は、ユーザの操作により、開閉動作又は停止を行う。したがって、開閉体の動作中にユーザが操作を行う場合がある。例えば、開閉体に物体が挟み込まれそうな場合、あるいは、開閉体が壁に衝突しそうな場合に緊急停止のための操作を行うことが想定される。このような操作に対応した車両用開閉体に特許文献1に記載の被検出体の動きを検出するセンサモジュールを適用すると、操作手順が複雑となり、操作に長時間を要するという問題がある。そのため、開閉体の動作中において、緊急停止のための操作を短時間に行えない場合がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、開閉体の動作中において、短時間に操作を行うことができる車両用開閉体の操作検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、車両用開閉体に対するユーザからの操作を検出するための検出部と、開閉体が動作しているか又は停止しているかを示す開閉体動作信号が入力される入力部と、開閉体が動作している場合と、停止している場合とで、異なる検出条件により操作の有無を判断する判断部と、判断部の判断結果に基づいて、開閉体を動作又は停止させる制御信号を出力する出力部とを備える、車両用開閉体の操作検出装置が提供される。
本発明によれば、開閉体の動作中において、短時間に操作を行うことができる車両用開閉体の操作検出装置が提供される。
第1の実施形態に係る車両用開閉体の静電容量センサの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る車両用開閉体の容量計測部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る静電容量センサ電極の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る静電容量センサ電極のA−A’断面図である。 第1の実施形態に係る静電容量センサ電極による容量変化の検出を示す図である。 第1の実施形態に係る静電容量センサの制御方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る静電容量センサの制御方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る静電容量センサ電極の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る静電容量センサの制御方法を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る静電容量センサ電極の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る静電容量センサ電極のB−B’断面図である。 第4の実施形態に係る静電容量センサ電極による容量変化の検出を示す図である。 第5の実施形態に係る静電容量センサ電極を有するエンブレムの断面図である。 第5の実施形態に係るエンブレムの車両への取り付け例を示す図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に説明される実施形態で具体的に記載された形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
<第1の実施形態>
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る車両用開閉体の操作検出装置の構成を示すブロック図である。車両用開閉体の操作検出装置である静電容量センサ100は静電容量センサ電極110及び静電容量センサ制御部120を含む。静電容量センサ電極110は、ユーザによる車両用開閉体の操作を検出するための静電容量センサ100の検出部である。静電容量センサ制御部120は、静電容量センサ電極110の動作を制御するとともに、静電容量センサ電極110での検出結果を開閉体制御装置140に出力する部分である。
本実施形態の静電容量センサ100は相互容量型の静電容量センサである。静電容量センサ電極110は、送信電極111、第1の受信電極112及び第2の受信電極113を含む。送信電極111は電圧を印加することにより電気力線を生じさせる電極であり、第1の受信電極112及び第2の受信電極113は当該電気力線を受信する電極である。これにより、送信電極111と第1の受信電極112との間、及び送信電極111と第2の受信電極113との間には静電容量が生じる。本実施形態の静電容量センサ100は、この静電容量の変化を計測することにより、ユーザの手などの被検出物の接近及び離れを検出するものである。
静電容量センサ電極110は、ユーザが操作可能で、かつ電気力線が導電体により遮られない位置であれば車両の任意の位置に設置可能である。例えば、ドアハンドル、センターピラー(車両の側面であって、前部座席と後部座席の間の位置に設けられる柱)、センターピラーガーニッシュ、ベルトモール、エンブレムの裏側、バックドアガーニッシュ、バンパーなどに設置可能である。静電容量センサ電極110は車両の開閉体150の可動部材上に設置されてもよく、それ以外の部分に設置されてもよい。さらに、開閉体を構成する部材の一部が金属製でない場合にはその金属製でない部分の内側に設置してもよい。
静電容量センサ制御部120は、バス121、計測制御部122、判断部123、演算部124、メモリ125、タイマ126、制御信号入出力部127及び容量計測部130を含む。バス121は静電容量センサ制御部120の各部を接続する配線である。容量計測部130は静電容量センサ電極110の各電極間の静電容量を計測する部分である。
制御信号入出力部127は、静電容量センサ制御部120と開閉体制御装置140との間で信号を送受信するインターフェイスとなる部分である。制御信号入出力部127は、静電容量センサ電極110によるユーザからの操作有無などのユーザ操作に関する信号を、開閉体制御装置140に出力する、出力部として機能する。さらに、制御信号入出力部127は、開閉体制御装置140から開閉体150の状態(開状態、閉状態など)を示す開閉体動作信号を受信する入力部として機能する。
開閉体制御装置140は、例えば車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit)であり、静電容量センサ制御部120の制御信号入出力部127から入力されたユーザ操作に関する信号に基づいて、開閉体150の開閉動作を制御する。開閉体150は、モータなどの動力源により自動で開閉動作を行うことができる車両用の開閉体である。より具体的には、開閉体150は、スライドドア、サンルーフ、バックドア、パワーウィンドウ、スウィングドアなどを含み得る。開閉体150には、動力源の動作状態を検出するセンサが備えられている。例えば、開閉体150は、モータの回転を検出するセンサとして、ホール素子を用いたパルスセンサを備えることができる。当該センサの出力は、開閉体150から開閉体制御装置140に出力され、そして静電容量センサ制御部120の制御信号入出力部127を介して判断部123に入力される。なお、当該センサの出力は、直接判断部123に入力せず、一旦メモリ125に保持し、その後判断部123が読み出すようにしてもよい。
計測制御部122は容量計測部130の計測状態を制御するための部分である。例えば、計測制御部122からの出力信号により、スイッチ131の接続状態が切り替えられる。これにより第1の受信電極112による計測と、第2の受信電極113とのいずれにより計測を行うかを切り替えることができる。
メモリ125は、ROM、RAM等からなり、容量計測部130からの出力値、タイマ126から出力される時刻又は時間、開閉体制御装置140から出力される開閉体150の状態などのデータを一時的又は永続的に記憶する記憶媒体である。メモリ125は、判断部123及び演算部124からの指示に応じて記憶しているデータを供給する。タイマ126は各部に対し時刻情報の提供などを行う部分である。
判断部123は、メモリ125に記憶された容量計測部130からの出力値などに基づいて、ユーザからの正規の操作があったかどうかを判断する部分である。正規の操作とは、ユーザが開閉体150の開閉操作を行いたいという意思を示す際に行われる、特定の操作手順である。
演算部124は、容量計測部130から出力された容量値を示す出力信号に対し、ノイズ低減、オフセット除去などのデータ処理のための各種演算を行う部分である。
図1Bは、第1の実施形態に係る車両用開閉体の容量計測部の構成を示すブロック図である。容量計測部130はスイッチ131、電圧供給部132、CV(Capacitance-to-Voltage)変換部133及びAD(Analog-to-Digital)変換部134を含む。
電圧供給部132はバス121を介して入力される計測制御部122からの制御信号に応じて、送信電極111に、電気力線の出力のための電圧を供給する部分である。電圧供給部132は、送信電極111に供給する電圧を調整するために、電圧変換回路、増幅回路などを含みうる。
スイッチ131は容量の計測を行う電極の選択などのために各電極の接続を切り替える部分である。スイッチ131は、送信電極111と電圧供給部132の間のオン/オフの切り替え部分を含む。また、スイッチ131は、CV変換部133を第1の受信電極112又は第2の受信電極113のいずれに接続するかを切り替える切り替え部分をさらに含む。
CV変換部133は、送信電極111と第1の受信電極112との間の静電容量又は送信電極111と第2の受信電極113との間の静電容量を電圧値に変換して出力するCV変換回路である。CV変換部133は、CV変換の際に出力電圧を可変とするための増幅器を含んでもよい。
AD変換部134は、CV変換部133から出力される電圧値をアナログ信号からデジタル信号に変換して出力するAD変換回路である。AD変換部134から出力された、容量値を示すデジタル信号はバス121を介してメモリ125に保持される。
なお、本実施形態では容量計測部130はCV変換回路により静電容量の計測を行う回路を有しているが、静電容量の計測はこれ以外の方法により行ってもよい。例えば、基準容量素子に電荷を繰り返し転送してその回数をカウントする回路、CR共振回路などの種々の回路による静電容量計測方法が適用可能である。
図1A及び図1Bに示された本発明に係る1又は複数の機能部分は、ハードウェアにより提供されるものであってもよく、CPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータのハードウェア上で動作するプログラムにより提供されるものであってもよい。これらのプログラムはメモリ125に格納することができる。
図2Aは、第1の実施形態に係る静電容量センサ電極110の構成を示す図である。また、図2Bは、第1の実施形態に係る静電容量センサ電極のA−A’断面図である。静電容量センサ電極110の送信電極111、第1の受信電極112及び第2の受信電極113は、薄板状の基体211の一主面上に形成される。基体211は樹脂、ガラス、セラミックスなどの高抵抗材料又は絶縁体材料により構成される。第1の受信電極112は間隙212を介して送信電極111に囲まれている。同様に、第2の受信電極113は間隙213を介して送信電極111に囲まれている。なお、本実施形態では送信電極111が第1の受信電極112及び第2の受信電極113を包囲する配置となっているがこれは必須ではなく、所定の間隙を有して隣接していればよい。
図2Cは、第1の実施形態に係る静電容量センサ電極110による容量変化の検出を示す図である。送信電極111に電圧が印加されると、送信電極111から電気力線が送信される。送信電極111から送信された電気力線のうちの一部は第1の受信電極112で受信される。これにより、送信電極111と第1の受信電極112の間には静電容量が生じる。同様に、送信電極111と第2の受信電極113の間にも静電容量が生じる。
図2Cには、送信電極111と第2の受信電極113の間の間隙213に人の手などの導電性を有する被検出物214が接近した場合の電気力線の分布が示されている。被検出物214は等価的にグラウンドとして機能するので、送信電極111から送信された電気力線は被検出物214に遮られる。これにより、送信電極111と第2の受信電極113との間の静電容量は減少する。この静電容量の減少を第2の受信電極113を介して計測することにより、被検出物214の接近及び離れを検出することができる。第1の受信電極112に被検出物214が接近した場合も同様である。すなわち、本実施形態の静電容量センサ電極110は、2つの検出領域を有しているので、2チャンネルでの計測に対応可能である。なお、本明細書において、検出領域とは被検出物214が侵入した際に静電容量の変化が検出可能な空間的範囲を指す。
ただし、静電容量センサ電極110が有する電極及び検出領域の個数並びに静電容量センサ100の検出方式(相互容量型、自己容量型など)は任意であり、適宜変更することが可能である。
本実施形態の静電容量センサ100は、複数の電極を有する静電容量センサ電極110を有しているので、ユーザのジェスチャーを検出することができる。例えば、ユーザが「第1の受信電極112に手を近づける操作」と、「第2の受信電極113に手を近づける操作」とを連続して行うジェスチャーが、開閉体150を動作させるための正規の操作として定義されている場合を想定する。この場合、まず第1の受信電極112により検出される静電容量が減少し、これに続いて第2の受信電極113により検出される静電容量が減少する。このような容量変化のパターンが検出された場合に、判断部123は正規の操作が行われたと判断する。これにより、静電容量センサ100はユーザのジェスチャーを検出することができる。静電容量センサ電極110が水に濡れた場合、静電容量センサ電極110の近傍を人が通りすぎた場合などに生じうる静電容量の変化パターンが、このようなユーザのジェスチャーと偶然に一致する可能性は低い。したがって、ジェスチャーを検出する方式を採用することにより、水濡れ、人の通過などによる誤検出の発生を低減することができる。
図3は、第1の実施形態に係る静電容量センサ100の制御方法を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、開閉体150の停止中又は動作中に、ユーザが静電容量センサ電極110に対し開閉のための操作を行う際の制御フローを示すものである。なお、本フローチャートは「START」から始まり、「END」で終了するように図示されているが、ユーザから操作が行われるタイミングは不定期であるため、この制御フローは連続的又は断続的に繰り返し行われることが好ましい。しかしながら、走行中などの開閉体150の開閉動作が行われないことが想定される状況においては本制御フローを停止してもよい。
ステップS301において、判断部123は、開閉体制御装置140から制御信号入出力部127を介して入力される、開閉体150の状態を示す信号に基づいて、開閉体150が動作しているか又は停止しているかを判断する。開閉体が停止していると判断された場合、フローはステップS302に進み(ステップS301の「停止中」)、動作していると判断された場合、フローはステップS305に進む(ステップS301の「動作中」)。開閉体動作信号は、少なくとも開閉体150が動作しているか又は停止しているかを情報として含む。また、これらに加えてさらに開閉体150の位置情報、速度情報、加速度情報などを含んでもよく、これらのうちの1つ又は複数に基づいてステップS301の判断を行ってもよい。なお、これらの開閉体動作信号に含まれる情報は、開閉体150を動作させるためのモータに備えられたパルスセンサなどにより、モータの回転状態を計測することで取得可能である。
ステップS302において、静電容量センサ100はユーザのジェスチャー操作を検出するモードで動作する。具体的には、容量計測部130は、送信電極111と第1の受信電極112の間の容量値(第1の容量値)の計測と、送信電極111と第2の受信電極113の間の容量値(第2の容量値)の計測とを交互に繰り返し行い、計測結果をメモリ125に保持させる。判断部123は、メモリ125に保持された第1の容量値と第2の容量値の時間変化がジェスチャー操作として定義された所定のパターンと一致するかどうかを判断する。
開閉体150を動作させるための所定のジェスチャー操作が、「ユーザが第1の受信電極112に手を近づけ、その後第2の受信電極113に手を近づける」というものである場合を想定する。ユーザがこのジェスチャー操作を行った場合、第1の容量値が減少し、その後第2の容量値が減少するという容量値の時間変化が起こる。このような容量値の時間変化が検出された場合に、判断部123は、ユーザが所定のジェスチャー操作により開閉体150を動作させる意思を示したと判断することができる。すなわち、ステップS303において、第1の容量値と第2の容量値の時間変化が所定のパターンと一致した場合に、判断部123はユーザが操作を行ったと判断して、フローはステップS304に進む(ステップS303の「YES」)。そうでない場合は、判断部123は、ユーザは操作を行っていないと判断し、フローは終了する(ステップS303の「NO」)。なお、上記のジェスチャー操作における「手を近づける」動作は、手を電極に接触させる(タッチする)動作であってもよい。すなわち、開閉体150を動作させるためのジェスチャー操作が、「ユーザが第1の受信電極112にタッチし、その後第2の受信電極113にタッチする」という操作であってもよい。
ステップS304において、判断部123はユーザが開閉動作のための操作を行ったことを示す信号を開閉体制御装置140に出力する。これにより、開閉体制御装置140は、開閉体150を開動作又は閉動作させる制御を行う。なお、開動作と閉動作のいずれを行うかを決定する方法の一例としては、開閉体150が開状態の時は閉動作を行い、開閉体150が閉状態の時は開動作を行うようにすることができる。また、開動作と閉動作の操作を異なるジェスチャーで行うようにしてもよく、開動作と閉動作の操作を異なるセンサで行うようにしてもよい。開動作又は閉動作が行われると、フローは終了となる。
一方、ステップS301で「動作中」と判断された場合のステップS305において、静電容量センサ100はユーザのタッチ操作を検出するモードで動作する。具体的には、容量計測部130は、送信電極111と第1の受信電極112の間の容量値(第1の容量値)の計測と、送信電極111と第2の受信電極113の間の容量値(第2の容量値)の計測とを繰り返し行い、計測結果をメモリ125に保持させる。判断部123は、メモリ125に保持された第1の容量値と第2の容量値のいずれかが所定の閾値以上変化したことを検出したかどうかを判断する。
第1の容量値と第2の容量値のいずれかが所定の閾値以上変化した場合、判断部123は、ユーザが静電容量センサ電極110を手などでタッチ(又は手などを所定の距離よりも近づける)することにより開閉体150を動作させる意思を示したと判断することができる。すなわち、ステップS306において、第1の容量値と第2の容量値の少なくとも一つが所定の閾値以上変化した場合に、判断部123はユーザが操作を行ったと判断して、フローはステップS307に進む(ステップS306の「YES」)。そうでない場合は、判断部123は、ユーザは操作を行っていないと判断して、フローはステップS308に進む(ステップS306の「NO」)。なお、上記の条件は「所定の閾値以上容量値が変化した状態が所定の時間T2以上継続した場合」と変形してもよい。例えば、時間T2は、開閉体150の動作時間よりも十分に短い0.1秒以下とすることが好適である。このように条件を変形することにより、ノイズにより瞬間的に容量値が変化した場合に生じ得る誤検出を低減することができる。
なお、ステップS306における判断条件は、上記のように第1の容量値と第2の容量値との少なくとも一つが変化したことであってもよく、両方が変化したことであってもよい。また、第1の容量値と第2の容量値とのうちの一方のみを取得し、これに基づいて判断を行ってもよい。しかしながら、第1の容量値と第2の容量値の両方を取得し、そのうちの少なくとも一つが変化した場合に操作があったと判断することが最も好適である。多くの電極から取得された容量値を判断に用いることで、検出可能範囲が広くなり、開閉体150の動作時の停止操作がより容易になるためである。
ステップS307において、判断部123は、ユーザが開閉体150の動作を停止させるために操作を行ったことを示す信号を開閉体制御装置140に出力する。これにより、開閉体制御装置140は、開閉体150を停止させる制御を行う。停止制御が行われると、フローは終了する。
一方、ユーザが操作を行っていないと判断された場合であるステップS308において、判断部123は、開閉体制御装置140から入力される開閉体150の位置情報などに基づいて開閉体150が全開状態又は全閉状態であるかどうかを判断する。開閉体150が全開状態又は全閉状態である場合、それ以上開閉動作を継続させることができないため、ステップS307に進む(ステップS308の「YES」)。以下同様にして開閉体150の停止制御が行われ、フローは終了する。全開又は全閉状態ではない場合、判断部123は、開動作又は閉動作を継続させても良いと判断し、フローは終了する(ステップS308の「NO」)。
以上により、本実施形態によれば、開閉体150の動作中にはユーザのタッチにより操作が行われるため、短時間での操作が可能となる。これにより、開閉体150に物体が挟み込まれそうな場合、開閉体150が壁に衝突しそうな場合など、すぐに開閉体150の動作を停止したい状況において、短時間での操作が可能となる。
また、開閉体150の可動部材上(スライドドア上、バックドア上など)に静電容量センサ電極110が設置されている場合、開閉体150の動作中には静電容量センサ電極110自体も動くためジェスチャーによる操作が難しいという問題がある。しかしながら、本実施形態によれば、このような場合であってもタッチ操作により容易かつ短時間に操作可能である。
以上のうちの少なくとも一つの理由により、本実施形態によれば、開閉体150の動作中において短時間での操作が可能となる。これにより、開閉体150への挟み込み、開閉体150の壁への衝突などが起りそうな場合に短時間に停止操作が可能となる。一方、開閉体150の停止中には、ユーザはジェスチャーにより操作を行うことができるため、誤検出の低減も両立される。
なお、上記実施形態の説明では静電容量センサ電極110に含まれる受信電極の個数を2個としているが、3個以上の場合も同様に本発明を適用可能である。受信電極が3個以上の場合、ジェスチャー操作に供される受信電極の個数よりもタッチ操作に供される受信電極の個数を多くしてもよい。例えば、受信電極が3個備えられている場合に、ジェスチャー操作に用いる受信電極は2個のみとし、タッチ操作に用いる受信電極は3個すべてとすることができる。これにより、開閉体150が停止中の場合は検出可能範囲を狭くして誤検出を低減し、開閉体150が動作中の場合は検出可能範囲を広くして操作を容易にすることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、開閉体150が停止中の場合の操作方法は、ユーザのジェスチャー操作である。これに対し、第2の実施形態では、ユーザは、静電容量センサ電極110に対して手を所定の時間かざす操作(以下、かざし操作と呼ぶ)を行うものとする。本実施形態の静電容量センサ100の検出方法及び検出条件は、このかざし操作を検出できるように変形されている。
図4は、第2の実施形態に係る静電容量センサ100の制御方法を示すフローチャートである。第1の実施形態と同様のステップについては説明を省略する。
ステップS402において、静電容量センサ100はユーザのかざし操作を検出するモードで動作する。具体的には、容量計測部130は、送信電極111と第1の受信電極112の間の容量値(第1の容量値)の計測と、送信電極111と第2の受信電極113の間の容量値(第2の容量値)の計測とを交互に繰り返し行い、計測結果をメモリ125に保持させる。判断部123は、メモリ125に保持された第1の容量値又は第2の容量値が所定の閾値以上変化する状態が時間T1以上継続した場合にユーザの操作があったと判断する。
ここで、ステップS305のタッチ操作の判断条件が「所定の閾値以上容量値が変化した状態が所定の時間T2以上継続した場合」であるとすると、かざし操作の検出条件における時間T1をタッチ操作の検出条件の時間T2よりも長くする。例えば、時間T1は1秒以上とし、時間T2は0.1秒以下とすることが好適である。かざし操作の検出時間を十分に長く設定することにより、水濡れ、人の通過などによる誤検出を低減することができる。また、タッチ操作に要する時間を十分に短くできるため、第1の実施形態と同様に開閉体150の動作時には短時間での操作が可能となる。
なお、本実施形態の操作方法として、ユーザが手をかざして操作する例を説明したが、操作方法は手をかざす操作に限定されない。足や体など手以外を近づける操作方法としてもよく、荷物などの物体を近づけることによる操作が可能であってもよい。例えば静電容量センサ電極110を車両のバンパー付近に設置することにより、足で操作するように構成してもよい。
第1の実施形態のジェスチャー操作と第2の実施形態のかざし操作とは、計測制御部122における計測の制御と判断部123における判断条件が異なる。これらの機能がソフトウェアで提供されている場合、静電容量センサ100を構成するハードウェアは同一とすることができる。この場合、ユーザからの操作などに応じて、開閉体150が停止している際の検出方法をジェスチャー操作とかざし操作とのいずれかに切り替え可能としてもよい。これにより、ユーザの好みに合わせた操作方法の提供が可能となる。
0052
<第3の実施形態>
図5は、第3の実施形態に係る静電容量センサ電極110の構成を示す図である。静電容量センサ電極110は、基体211の一主面上に形成された送信電極511、検出電極512、雨滴検出電極513及び検出エリア限定電極514を有する。基体211は楕円形状を有する。検出電極512は基体211の長軸よりも上部に配置される楕円形状の電極である。基体211と検出電極512は長軸、短軸の向きを一致させて配置する。雨滴検出電極513は基体211の上端に沿って検出電極512と基体211の上端の間を通るように配置された細長形状の電極である。検出エリア限定電極514は、基体211の下端に沿って配置された細長形状の電極である。送信電極511は、検出電極512及び雨滴検出電極513と、検出エリア限定電極514との間であって、基体211の中心付近に配置される電極である。なお、この配置は必須ではなく、種々の変形が可能である。
本実施形態の静電容量センサは第1及び第2の実施形態と同様に相互容量型の静電容量センサである。送信電極511は、第1及び第2の実施形態の送信電極111に対応する。検出電極512、雨滴検出電極513及び検出エリア限定電極514は、第1及び第2の実施形態の第1の受信電極112又は第2の受信電極113に対応する。静電容量センサ制御部120など、その他の部分の構成は第1及び第2の実施形態と同様である。
本実施形態の静電容量センサは、第1及び第2の実施形態の場合と同様に、検出電極512によるタッチ操作及びかざし操作が可能である。これに加え本実施形態の静電容量センサは雨滴検出電極513及び検出エリア限定電極514を備えている。検出電極512、雨滴検出電極513及び検出エリア限定電極514はいずれも相互容量型の静電容量センサ用の受信電極として機能する。
雨滴などの液体が静電容量センサ電極110の上方から流れてきた場合、雨滴検出電極513に接触し、その後検出電極512に接触する。このとき、送信電極511と検出電極512との間の容量値だけでなく、送信電極511と雨滴検出電極513との間の容量値も減少する。これらを計測することにより、送信電極511と検出電極512との間の容量変化が雨滴による誤検出かどうかを判断することができる。
静電容量センサ電極110の近傍に大きな物体(人、壁など)がある場合、送信電極511と検出電極512との間の容量値だけでなく、送信電極511と検出エリア限定電極514との間の容量値も減少する。この場合、判断部123は、この容量変化が正規の操作ではなく、誤検出であると判断することができる。これにより、送信電極511と検出電極512との間の容量の変化が近くにある大きな物体による誤検出かどうかを判断することができる。
一方、人が検出電極512を操作の意図をもってタッチ操作(又はかざし操作)する場合は、送信電極511と雨滴検出電極513との間の容量値及び送信電極511と検出エリア限定電極514との間容量値は、いずれも増加しないか、又は送信電極511と検出電極512との間の容量値の変化に比べて十分に小さい変化となる。この場合、誤検出ではなく正規の操作であると判断することができる。
図6は、第3の実施形態に係る静電容量センサ100の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態では、ステップS303とステップS304の間にステップS601が挿入されており、ステップS306とステップS307の間にステップS602が挿入されている。第1及び第2の実施形態と同様のステップについては説明を省略する。
ステップS601において、静電容量センサ100は、雨滴検出電極513及び検出エリア限定電極514により、ユーザのかざし操作を検出する。具体的には、容量計測部130及び演算部124は、送信電極511と雨滴検出電極513との間の容量値(第3の容量値)の計測と、送信電極511と検出エリア限定電極613との間の容量値(第4の容量値)の計測とを繰り返し行い、計測結果をメモリ125に保持する。判断部123は、メモリ125に保持された第3の容量値が所定の閾値以上変化する状態が所定の時間T3以上継続した場合又は第4の容量値が所定の閾値以上変化する状態が所定の時間T4以上継続した場合に誤検出と判断する。誤検出と判断された場合、フローは終了する(ステップS601の「YES」)。そうでない場合は、フローはステップS304に進む(ステップS601の「NO」)。

ステップS602においても同様の判断が行われ、誤検出と判断された場合、フローは終了する(ステップS602の「YES」)。そうでない場合は、フローはステップS307に進む(ステップS602の「NO」)。
本実施形態の自己容量型の静電容量センサ100は、第1及び第2の実施形態の場合と同様に、検出電極512によるタッチ操作及びかざし操作が可能である。よって、同様の効果を奏する。これに加え、本実施形態の静電容量センサは、雨滴検出電極513及び検出エリア限定電極514を備えているため、雨滴などの液体による誤検出及び近傍にある大きな物体による誤検出の可能性を低減することができる。
<第4の実施形態>
第1乃至第3の実施形態の説明では、相互容量型の静電容量センサが例示されているが、静電容量センサは自己容量型であってもよい。以下、第4の実施形態として自己容量型の静電容量センサの例を示す。
図7Aは、第4の実施形態に係る静電容量センサ電極110の構成を示す図である。また、図7Bは、第4の実施形態に係る静電容量センサ電極のB−B’断面図である。静電容量センサ電極110は、基体211上に形成された第1の検出電極712及び第2の検出電極713を有する。第1の検出電極712及び第2の検出電極713は基体211の同一面上に並んで配置されている。なお、この配置は必須ではなく、例えば一方の検出電極が他方の検出電極を包囲するような形状であってもよく、一方の検出電極が他方の検出電極より大きくてもよい。
図7Cには、第2の検出電極713の近傍に人の手などの導電性を有する被検出物214が接近した場合の電気力線の分布が示されている。被検出物214は等価的にグラウンドとして機能する。そのため、第2の検出電極713から出力された電気力線の一部が被検出物214に吸収される。これにより、第2の検出電極713により生じる静電容量は増加する。この静電容量の増加を第2の検出電極713を介して計測することにより、被検出物214の接近を検出することができる。第1の検出電極712に被検出物214が接近した場合も同様である。すなわち、本実施形態の静電容量センサ電極110は2つの検出領域を有しているので、2チャンネルでの計測が可能である。なお、電極の個数を変更することにより、計測チャンネルの個数は変更可能である。すなわち、電極の個数は2個ではなく1個又は3個以上であってもよい。
本実施形態の自己容量型の静電容量センサ100は、第1及び第2の実施形態の場合と同様にジェスチャー操作、タッチ操作及びかざし操作が可能である。よって、自己容量型の静電容量センサ100を用いた場合であっても第1及び第2の実施形態と同様の制御が可能であり、同様の効果を奏する。また、第3の実施形態の静電容量センサにおいて、送信電極511を省略することにより、本実施形態と同様に自己容量型の静電容量センサに変形してもよい。
<第5の実施形態>
前述のように本発明の各実施形態に係る静電容量センサ電極110は、車両に設けられるエンブレムの外装面の内側に設置することができる。
図8は、第5の実施形態に係る静電容量センサ電極を有するエンブレムの断面図である。エンブレム800は、外装面801、ベース部802、静電容量センサ電極110が形成された基体211、接続部803、制御回路基板804、コネクタ805及びハーネス806を含む。外装面801は、車両のメーカや車種などを示すデザインが形成される面である。外装面801は静電容量センサ電極110から出力される電気力線を阻害しないように、樹脂などの絶縁体を主材料とする。ベース部802は表面に外装面801が設けられるとともに、静電容量センサ電極110が形成された基体211、接続部803及び制御回路基板804を内蔵し、保護する筐体として機能する。接続部803は静電容量センサ電極110と制御回路基板804を電気的に接続する部材である。制御回路基板804はIC(Integrated Circuit)などを含む回路部品である。制御回路基板804は静電容量センサ制御部120の機能の一部又は全部を含んでもよい。コネクタ805は制御回路基板804とベース部802の外部に電気信号を入出力するためのハーネス806とを接続する部材である。ハーネス806は、車両のECU(Electronic Control Unit)、電源などと接続される。
図9は、第5の実施形態に係るエンブレムの車両への取り付け例を示す図である。車両900はバックドア901を有する。バックドア901の中央部には、静電容量センサ電極110を内蔵したエンブレム800が備えられている。本実施形態では、動作させる開閉体の可動部材であるバックドア900の上に、操作部であるエンブレム800が設置されている。ユーザが直感的に操作できるようにするため、上述のように開閉体の可動部材上に操作部を設けることが好適である。エンブレム800の設置場所は任意であり、スライドドア、パワーウィンドウ、サンルーフ、スウィングドアなどの他の開閉体の操作のためのエンブレム800を設けてもよい。
本実施形態のエンブレム800は静電容量センサ電極110を内蔵しているため、第1乃至第4の実施形態の制御のための検出部として機能する。したがって、本実施形態のエンブレム800は、メーカや車種などの表示機能に加えて、ユーザに検出部の存在及び位置を知らせるための表示用装飾の機能を有する。
100:静電容量センサ(操作検出装置)、110:静電容量センサ電極(検出部)、111:送信電極、112:第1の受信電極、113:第2の受信電極、120:静電容量センサ制御部、121:バス、122:計測制御部、123:判断部、124:演算部、125:メモリ、126:タイマ、127:制御信号入出力部(入力部、出力部)、130:容量計測部、140:開閉体制御装置、150:開閉体

Claims (3)

  1. 車両用開閉体に対するユーザからの操作を検出する検出部と、
    前記開閉体が動作しているか又は停止しているかを示す開閉体動作信号が入力される入力部と、
    前記開閉体が動作している場合と、停止している場合とで、異なる検出条件により前記操作の有無を判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づいて、前記開閉体を動作又は停止させる制御信号を出力する出力部と
    を備え
    前記検出部は、前記操作により生じる静電容量値の変化を検出するための複数の電極を有し、
    前記開閉体が停止している場合、前記判断部は、前記複数の電極が検出する複数の静電容量値が前記ユーザの所定のジェスチャーに対応する変化を示した場合に前記操作があったと判断し、
    前記開閉体が動作している場合、前記判断部は、前記操作によって前記複数の電極が検出する複数の静電容量値のうちの少なくとも一つが所定の閾値以上変化したことを検出した場合に前記操作があったと判断し、
    前記開閉体が動作している場合、前記判断部は、前記開閉体が停止している場合よりも多くの個数の電極から検出された静電容量値に基づいて前記操作の有無を判断する、
    車両用開閉体の操作検出装置。
  2. 前記開閉体が停止している場合、前記判断部は、前記操作によって前記静電容量値が所定の閾値以上変化する状態が第1の時間以上継続したことを検出した場合に前記操作があったと判断し、
    前記開閉体が動作している場合、前記判断部は、前記操作によって前記静電容量値が所定の閾値以上変化する状態が、前記第1の時間よりも短い第2の時間以上継続したことを検出した場合に前記操作があったと判断する、
    請求項に記載の車両用開閉体の操作検出装置。
  3. 前記判断部が、前記開閉体の動作中に前記操作があったと判断した場合、
    前記出力部は、前記開閉体を停止させる制御信号を出力する、
    請求項1又は2に記載の車両用開閉体の操作検出装置。
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