JP2019066324A - 検出装置及び電子機器 - Google Patents

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祐司 鈴木
利範 上原
Toshinori Uehara
利範 上原
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Hayato Kurasawa
隼人 倉澤
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Abstract

【課題】検出感度の向上が可能な検出装置及び電子機器を提供する。【解決手段】複数の検出電極を有する絶縁性基板と、検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、送信用導電体に接続される駆動信号生成部と、検出電極に接続される検出部と、を備え、駆動信号生成部は、検出用の駆動信号を生成して送信用導電体に供給し、検出部は、検出電極の容量の変化に応じた検出信号を検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、検出装置及び電子機器に関する。
指の表面の凹凸を検出することで、指紋の形状を検出する静電容量式の検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−317353号公報
静電容量式の検出装置において、検出感度の向上が望まれている。
本発明は、検出感度の向上が可能な検出装置及び電子機器を提供することを目的とする。
一態様に係る検出装置は、複数の検出電極を有する絶縁性基板と、前記検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、前記送信用導電体に接続される駆動信号生成部と、前記検出電極に接続される検出部と、を備え、前記駆動信号生成部は、検出用の駆動信号を生成して前記送信用導電体に供給し、前記検出部は、前記検出電極の容量の変化に応じた検出信号を検出する。
図1は、実施形態1に係る指紋検出装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、指紋検出装置の構成例を示す模式図である。 図3は、指紋検出装置が備える指紋センサ部の構成例を示す模式図である。 図4は、指紋検出装置が備える検出制御部の構成例を示すブロック図である。 図5は、相互静電容量方式の検出の基本原理を説明するための説明図である。 図6は、相互静電容量方式の検出の基本原理を説明するための等価回路の一例を示す説明図である。 図7は、相互静電容量方式の検出の駆動信号及び検出信号の波形の一例を表す図である。 図8は、送信用導電体から指を介して検出電極に交流矩形波が伝わる様子を模式的に示す図である。 図9は、絶縁性基板の構成例を示す断面図である。 図10は、指紋検出装置の構成例を示す平面図である。 図11は、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。 図12は、実施形態1に係る検出装置の一動作例を示すタイミング波形図である。 図13は、複数の検出電極ブロックについて、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。 図14は、複数の検出電極ブロックについて、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。 図15は、複数の検出電極ブロックについて、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。 図16は、複数の検出電極ブロックについて、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。 図17は、符号分割選択駆動の実行順(データの出力順)の一例を示す図である。 図18は、検出電極の検出の順番を説明するための模式図である。 図19は、センサ番号と相関係数との関係を模式的に示すグラフである。 図20は、ノイズの周期的な変動を模式的に示す図である。 図21は、実施形態1に係る検出装置の検出手順の一例を示すフローチャートである。 図22は、実施形態2に係る、第1検出動作及び第2検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図23は、第3検出動作及び第4検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図24は、第5検出動作及び第6検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図25は、第7検出動作及び第8検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図26は、第9検出動作及び第10検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図27は、第11検出動作及び第12検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図28は、第13検出動作及び第14検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図29は、第15検出動作及び第16検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。 図30は、実施形態2に係る電子機器の構成例を示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る指紋検出装置の構成例を示すブロック図である。図2は、指紋検出装置の構成例を示す模式図である。図3は、指紋検出装置が備える指紋センサ部の構成例を示す模式図である。図1に示すように、検出装置100は、指紋センサ部1と、検出制御部11と、マルチプレクサ14と、ゲートドライバ15と、検出部40、送信用導電体70と、を備える。
図2及び図3に示すように、指紋センサ部1は、絶縁性の基材101と、基材101の一方の面101a側に設けられたシールド層24と、シールド層24の上方に設けられた複数の検出電極25と、複数の薄膜トランジスタTrと、薄膜トランジスタTrのゲートに接続するゲート線GCLと、薄膜トランジスタTrのソースに接続するデータ線SGLと、を備える。基材101は、例えばガラス製である。例えば、基材101の一方の面101aとシールド層24との間に、薄膜トランジスタTr、ゲート線GCL及びデータ線SGLがそれぞれ設けられている。
マルチプレクサ14及びゲートドライバ15は、基材101の一方の面101a側にそれぞれ設けられている。データ線SGLはマルチプレクサ14に接続されている。ゲート線GCLはゲートドライバ15に接続されている。シールド層24は、固定電位(例えば、接地電位)に接続されている。これにより、検出電極25の電位がデータ線SGL等に影響してノイズとなることが抑制されている。なお、シールド層24は、電位が固定されていないフローティング状態にされていてもよい。
図2に示すように、指紋センサ部1の周囲には、容量検出用導電体26と、送信用導電体70とが配置されている。容量検出用導電体26は、外部物体(例えば、指)の指紋センサ部1への接近を検出するための電極である。例えば、指が容量検出用導電体26に接近すると、容量検出用導電体26と指との間に静電容量が生じ、容量検出用導電体26の容量値が増大する。容量検出用導電体26の容量値の変化を検出することで、外部物体(例えば、指)の指紋センサ部1への接近を検出することができる。
送信用導電体70は、駆動信号Vsを送信用導電体70の外部に送信するための導電体である。検出装置100では、例えば、指紋センサ部1の外側に容量検出用導電体26が配置され、さらに外側に送信用導電体70が配置されている。つまり、指紋センサ部1と送信用導電体70との間に、容量検出用導電体26が配置されている。検出電極25、容量検出用導電体26及び送信用導電体70は、それぞれ離して配置されている。
検出制御部11は、指紋センサ部1、マルチプレクサ14、ゲートドライバ15、検出部40の各動作を制御する。また、検出制御部11は、送信用導電体70に検出用の駆動信号Vsを供給する。ゲートドライバ15は、検出制御部11から供給される信号に基づいて、ゲート線GCLに走査信号を供給して、検出電極25(後述の図12参照)を選択する。選択された検出電極25は、データ線SGLを介してマルチプレクサ14に接続される。マルチプレクサ14は、検出制御部11から供給される信号に基づいて、データ線CGLを検出部40に接続する。
例えば、図3に示すように、指紋センサ部1は、検出電極25と、ゲート線GCL(n)、GCL(n+1)…と、データ線SGL(m)、SGL(m+1)…とを有する。n、mはそれぞれ1以上の整数である。検出電極25は、行方向(X方向)及び列方向(Y方向)にそれぞれ並んで配置されている。ゲート線GCL(n)、GCL(n+1)…は、薄膜トランジスタTrをオン、オフするための配線である。ゲート線GCL(n)、GCL(n+1)…は、列方向(Y方向)に並び、行方向(X方向)に延在している。データ線SGL(m)、SGL(m+1)…は、検出信号Svを出力するための配線である。データ線SGL(m)、SGL(m+1)…は、行方向(X方向)に並び、列方向(Y方向)に延在している。なお、以下の説明で、ゲート線GCL(n)、GCL(n+1)…を区別して説明する必要がないときは、単にゲート線GCLという。また、データ線SGL(m)、SGL(m+1)…を区別して説明する必要がないときは、単にデータ線SGLという。
ゲートドライバ15は、検出制御部11から供給される信号に基づいて、複数のゲート線GCLの中から所定のゲート線(例えば、GCL(n)、GCL(n+2))を選択する。そして、ゲートドライバ15は、選択したゲート線CGL(n)、GCL(n+2)に所定の電圧を印加する。これにより、n行目に属する検出電極25と、(n+2)行目に属する検出電極25は、データ線SGL(m)、SGL(m+1)…を介してマルチプレクサ14に接続される。マルチプレクサ14は、検出制御部11から供給される信号に基づいて、複数のデータ線SGLの中から所定のデータ線SGL(例えば、SGL(n))を選択する。そして、マルチプレクサ14は、選択したデータ線SGL(n)を検出部40に接続する。これにより、n行n列目の検出電極25と、(n+2)行n列目の検出電極25とから検出部40に検出信号Svが供給される。
検出部40は、検出制御部11から供給される信号と、マルチプレクサ14から出力される検出信号Svとに基づいて、指紋センサ部1に接触又は近接する指等の表面の凹凸を検出して、指の形状や指紋を検出する回路である。検出部40は、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号演算部44と、座標抽出部45と、合成部46と、検出タイミング制御部47と、記憶部48とを備える。検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給されるクロック信号に基づいて、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号演算部44と、座標抽出部45と、合成部46とが同期して動作するように制御する。
検出信号Svは、指紋センサ部1から検出部40の検出信号増幅部42に供給される。検出信号増幅部42は、検出信号Svを増幅する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号演算部44は、A/D変換部43の出力信号に基づいて、指紋センサ部1に対する指の接触又は近接の有無を検出する論理回路である。信号演算部44は、指による検出信号の差分の信号(絶対値|ΔV|)を取り出す処理を行う。信号演算部44は、絶対値|ΔV|を所定のしきい値電圧と比較し、この絶対値|ΔV|がしきい値電圧未満であれば、指が非接触状態であると判断する。一方、信号演算部44は、絶対値|ΔV|がしきい値電圧以上であれば、指が接触又は近接状態であると判断する。このようにして、検出部40は、指の接触又は近接を検出することが可能となる。
また、信号演算部44は、後述するように、検出電極25からの検出信号Svを受け取って、所定の符号に基づいて演算処置を行う。演算された検出信号Svが記憶部48に一時的に保存される。さらに、信号演算部44は、記憶部48に保存された検出信号Svを受け取って、所定の符号に基づいて復号処理を行う。所定の符号は、例えば記憶部48に予め記憶されている。検出制御部11及び信号演算部44は、記憶部48に記憶された所定の符号を任意のタイミングで読み出すことができる。記憶部48は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出部45は、信号演算部44において指の接触又は近接が検出されたときに、その検出座標を求める論理回路である。座標抽出部45は、復号された検出信号に基づいて検出座標を算出し、得られた検出座標を合成部46に出力する。合成部46は、座標抽出部45から出力された検出座標を組み合わせて、接触又は近接する指の形状や指紋を示す二次元情報を生成する。合成部46は、二次元情報を検出部40の出力Voutとして出力する。または、合成部46は、二次元情報に基づいた画像を生成し、画像情報を出力Voutとしてもよい。
図4は、指紋検出装置が備える検出制御部の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、検出制御部11は、クロック信号生成部110と、駆動信号生成部112と、ゲートドライバ制御部114と、カウンタ116と、マルチプレクサ制御部118とを有する。また、ゲートドライバ制御部114は、第1選択信号Vgcl(後述の図12参照)を生成する選択信号生成部114Aと、第1選択信号Vgclの高レベル部分と低レベル部分とを反転させた第2選択信号Vgcl(後述の図12参照)を生成する反転回路114Bとを含む。
クロック信号生成部110は、クロック信号を生成する。このクロック信号は、例えば、検出制御部11のカウンタ116と、検出部40の検出タイミング制御部47とに供給される。
カウンタ116は、クロック信号生成部110が生成するクロック信号のパルス数を計測する。そして、カウンタ116は、そのパルス数の計測値に基づいて、ゲート線GCLを選択するタイミングを制御するための第1タイミング制御信号を生成して、ゲートドライバ制御部114に供給する。ゲートドライバ制御部114は、カウンタ116から供給される第1タイミング制御信号に基づいて、検出電極25(図3参照)を選択するための選択信号(例えば、後述の図12に示す第1選択信号Vgcl、第2選択信号Vgcl)を生成して、ゲートドライバ15に供給する。ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される選択信号に基づいて、ゲート線GCLに走査信号を供給する。これにより、複数のゲート線GCLの中から所定のゲート線GCLが選択される。選択されたゲート線GCLに接続する検出電極25は、データ線SGLに接続される。
また、カウンタ116は、上記したクロック信号のパルスの計測値に基づいて、データ線SGLを選択するタイミングを制御するための第2タイミング制御信号を生成する。そして、カウンタ116は、生成した第2タイミング制御信号をマルチプレクサ制御部118に供給する。マルチプレクサ制御部118は、カウンタ116から供給される第2タイミング制御信号に基づいてマルチプレクサ14に信号を送信して、マルチプレクサ14内のスイッチを操作する。これにより、複数のデータ線SGLの中から所定のデータ線SGLが選択される。選択されたデータ線SGLは、マルチプレクサ14を介して検出部40に接続される。
駆動信号生成部112は、検出用の駆動信号Vsを生成して、送信用導電体70に出力する。
図1から図3に示した指紋センサ部1は、静電容量型の検出の基本原理に基づいて動作する。ここで、図5から図8を参照して、指紋センサ部1による検出の基本原理について説明する。図5は、相互静電容量方式の検出の基本原理を説明するための説明図である。図6は、相互静電容量方式の検出の基本原理を説明するための等価回路の一例を示す説明図である。図7は、相互静電容量方式の検出の駆動信号及び検出信号の波形の一例を表す図である。図8は、送信用導電体から指を介して検出電極に交流矩形波が伝わる様子を模式的に示す図である。なお、図5に示す駆動電極E1は図8に示す送信用導電体70に相当し、図5に示す検出電極E2は図8に示す検出電極25に相当する。
例えば、図5に示すように、容量素子C1は、誘電体Dを挟んで互いに対向配置された一対の電極、駆動電極E1及び検出電極E2を備えている。図6に示すように、容量素子C1は、その一端が交流信号源(駆動信号源)Sに接続され、他端は電圧検出器DETに接続される。電圧検出器DETは、例えば、図1に示した検出部40に含まれる積分回路である。
交流信号源Sから駆動電極E1(容量素子C1の一端)に所定の周波数(例えば数kHz〜数百kHz程度)の交流矩形波Sgが印加されると、検出電極E2(容量素子C1の他端)側に接続された電圧検出器DETを介して、図7に示すような出力波形(検出信号Vdet)が現れる。なお、この交流矩形波Sgは、図1に示した検出制御部11が出力する駆動信号Vsに相当するものである。
指が接触又は近接していない状態(非接触状態)では、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流が流れる。図6に示す電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流Iの変動を電圧の変動(点線の波形V(図7参照))に変換する。
一方、指が接触又は近接した状態(接触状態)では、図8に示すように、送信用導電体70(駆動電極E1に相当)に指Finが接触する。そして、検出制御部11から送信用導電体70に供給される駆動信号Vs(交流矩形波Sgに相当)は、指Finと、指紋センサ部1を保護する絶縁性の保護層(例えば、絶縁性樹脂)33とを介して検出電極25(検出電極E2に相当)に影響を与える。つまり、指Finが駆動電極E1の一部として作用する。このため、接触状態では、駆動電極E1と検出電極E2との離隔距離が実質的に小さくなり、図5に示した容量素子C1は、非接触状態での容量値よりも容量値の大きい容量素子として作用する。そして、図7に示すように、電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流Iの変動を電圧の変動(実線の波形V)に変換する。
この場合、波形Vは、上述した波形Vと比べて振幅が大きくなる。これにより、波形Vと波形Vとの電圧差分の絶対値|ΔV|は、指などの外部から接触又は近接する外部物体の影響に応じて変化することになる。なお、電圧検出器DETは、波形Vと波形Vとの電圧差分の絶対値|ΔV|を精度よく検出するため、回路内のスイッチングにより、交流矩形波Sgの周波数に合わせて、コンデンサの充放電をリセットする期間Resetを設けた動作とすることがより好ましい。
検出部40は、絶対値|ΔV|を所定のしきい値電圧と比較し、絶対値|ΔV|がしきい値電圧未満であれば、指が非接触状態であると判断する。一方、検出部40は、絶対値|ΔV|がしきい値電圧以上であれば、指が接触又は近接状態であると判断する。また、指が接触又は近接状態であると判断されると、検出部40は、絶対値|ΔV|の差異に基づいて、指の表面の凹凸による容量変化を検出する。
図9は、絶縁性基板の構成例を示す断面図である。図9は、後述の図10をA11−A12線で切断した断面の一部を示す図である。上述の指紋センサ部1は、絶縁性基板10に設けられている。図9に示すように、絶縁性基板10は、例えばガラス製の基材101と、半導体層103と、第1層間絶縁膜105と、ゲート電極107と、配線層109と、第2層間絶縁膜111と、ソース電極113と、ドレイン電極115と、第3層間絶縁膜117と、シールド層24と、第4層間絶縁膜121と、検出電極25と、容量検出用導電体26と、パシベーション膜131とを有する。
また、図9に示すように、絶縁性基板10は、検出電極25が配置される第1検出領域Rsen1と、薄膜トランジスタTrが配置されるトランジスタ領域Rtftと、容量検出用導電体26が配置される第2検出領域Rsen2とを有する。
半導体層103は、トランジスタ領域Rtftの基材101の一方の面101a上に設けられている。第1層間絶縁膜105は、基材101上に設けられており、半導体層103を覆っている。第1層間絶縁膜105の上面は平坦化されている。
ゲート電極107は、トランジスタ領域Rtftの第1層間絶縁膜105上に設けられている。第2層間絶縁膜111は、第1層間絶縁膜105上に設けられており、ゲート電極107を覆っている。第2層間絶縁膜111の上面は平坦化されている。
トランジスタ領域Rtftの第2層間絶縁膜111及び第1層間絶縁膜105には、半導体層103を底面とする貫通穴が設けられている。また、トランジスタ領域Rtftの第2層間絶縁膜111上に、ソース電極113及びドレイン電極115が設けられている。ソース電極113及びドレイン電極115は、トランジスタ領域Rtftの第2層間絶縁膜111及び第1層間絶縁膜105に設けられた貫通穴を埋め込んでいる。これにより、ソース電極113及びドレイン電極115は、半導体層103にそれぞれ接続している。
第3層間絶縁膜117は、第2層間絶縁膜111上に設けられており、ソース電極113及びドレイン電極115を覆っている。第3層間絶縁膜117の上面は平坦化されている。第3層間絶縁膜117にシールド層24が設けられている。第4層間絶縁膜121は、第3層間絶縁膜117に設けられており、シールド層24を覆っている。第4層間絶縁膜121の上面は平坦化されている。第4層間絶縁膜121及び第3層間絶縁膜117には、ドレイン電極115を底面とする貫通穴が設けられている。検出電極25は、第1検出領域Rsen1の第4層間絶縁膜121上に設けられている。検出電極25は、第4層間絶縁膜121及び第3層間絶縁膜117に設けられた貫通穴を埋め込んでいる。これにより、検出電極25は、ドレイン電極115に接続している。また、容量検出用導電体26は、第2検出領域Rsen2の第4層間絶縁膜121上に設けられている。パシベーション膜131は、第4層間絶縁膜121上に設けられており、検出電極25及び容量検出用導電体26を覆っている。
基材101上に積層される各膜の材料について、一例を挙げる。第1層間絶縁膜105は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はシリコン酸化窒化膜で構成されている。また、第1層間絶縁膜105は単層に限定されず、積層構造の膜でもよい。例えば、第1層間絶縁膜105は、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が形成された、積層構造の膜であってもよい。同様に、第2層間絶縁膜111、第3層間絶縁膜117及び第4層間絶縁膜121も、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はシリコン酸化窒化膜で構成されている。第2層間絶縁膜111、第3層間絶縁膜117及び第4層間絶縁膜121も単層に限定されず、積層構造の膜でもよい。
半導体層103は、ポリシリコン膜又は酸化物半導体膜で構成されている。ゲート電極107は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)又はこれらの合金膜で構成されている。ソース電極113と、ドレイン電極115は、チタンとアルミニウムとの合金である、チタンアルミニウム(TiAl)膜で構成されている。シールド層24、検出電極25及び容量検出用導電体26は、可視光を透過可能な導電膜で構成されている。以下、可視光を透過可能な性質を透光性という。透光性の導電膜として、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜が挙げられる。パシベーション膜131は、絶縁膜であり、シリコン窒化膜等の無機材料の膜、又は樹脂膜で構成されている。
図10は、指紋検出装置の構成例を示す平面図である。図10に示すように、検出装置100は、絶縁性基板10と、第1回路基板20と、第2回路基板30とを備える。例えば、第2回路基板30の一方の面30a側に絶縁性基板10と第1回路基板20とが配置されている。第1回路基板20は、フレキシブル基板である。第2回路基板30は、プリント回路板(Printed Circuit Board:PCB)等のリジッド基板である。第1回路基板20は、絶縁性基板10と第2回路基板30とを中継している。
図10に示すように、絶縁性基板10には、指紋センサ部1と、マルチプレクサ14と、ゲートドライバ15と、カウンタ116とが設けられている。カウンタ116は、マルチプレクサ14と、ゲートドライバ15とに配線を介して接続している。指紋センサ部1は、複数の配線16Aを介してマルチプレクサ14の入力側に接続している。
第1回路基板20には、アナログ・フロント・エンド(Analog Front End;以下、AFE)21が設けられている。マルチプレクサ14の出力側は、複数の配線16Bを介してAFE21の複数のチャンネルに接続している。また、容量検出用導電体26は、配線16Cを介してAFE21の1つのチャンネルに接続している。また、カウンタ116は、配線を介してAFE21に接続している。
図1に示した検出制御部11の少なくとも一部の機能と、検出部40の少なくとも一部の機能は、IC素子80に含まれている。例えば、図1に示した検出部40の各種機能のうち、信号演算部44の機能と、座標抽出部45の機能と、合成部46の機能と、検出タイミング制御部47の機能と、記憶部48の機能は、IC素子80に含まれている。また、図4に示した検出制御部11の各種機能のうち、クロック信号生成部110の機能と、駆動信号生成部112の機能と、ゲートドライバ制御部114の機能と、マルチプレクサ制御部118の機能は、IC素子80に含まれている。また、図1に示した検出部40の少なくとも一部の機能は、AFE21に含まれている。例えば、図1に示した検出部40の各種機能のうち、検出信号増幅部42の機能と、A/D変換部43の機能は、AFE21に含まれている。
なお、図1に示した検出制御部11の少なくとも一部の機能は、ゲートドライバ15に含まれていてもよい。例えば、ゲートドライバ制御部114が有する選択信号生成部114Aの機能と、反転回路114Bの機能は、ゲートドライバ15に含まれていてもよい。また、図1に示した検出制御部11の少なくとも一部の機能、又は、検出部40の少なくとも一部の機能は、IC素子80とは別個に設けられた、図示しないIC素子、CPU(Central Processing Unit)に含まれていてもよい。また、絶縁性基板10は、図示しない集積回路を有していてもよい。この場合、図1に示した検出制御部11の少なくとも一部の機能、又は、検出部40の少なくとも一部の機能は、絶縁性基板10が有する集積回路に含まれていてもよい。例えば、検出部40の各種機能のうち、信号演算部44の機能は、絶縁性基板10が有する集積回路に含まれていてもよい。また、カウンタ116は、IC素子80に含まれていてもよいし、絶縁性基板10が有する集積回路に含まれていてもよい。
第2回路基板30の一方の面30a側には、送信用導電体70と、IC(Integrated Circuit)素子80とが設けられている。IC素子80は、配線を介して送信用導電体70に接続している。また、IC素子80は、配線を介してAFE21にも接続している。送信用導電体70は、指紋センサ部1を囲むリング形状でもよいが、図10に示すように、指紋センサ部1を囲むリングの一部を欠いた形状であってもよい。例えば、指紋センサ部1を囲む矩形のリングにおいて、4辺のうちの1辺を欠いた形状であってもよい。このような構成であれば、例えば、指紋センサ部1とマルチプレクサ14とを接続する配線16Aに送信用導電体70が重畳することを防ぐことができる。または、マルチプレクサ14とAFE21とを接続する配線16Bに送信用導電体70が重畳することを防ぐことができる。これにより、送信用導電体70に供給される駆動信号Vsが、配線16A又は配線16Bに影響してノイズとなることを抑制することができる。
次に、検出装置100による指紋の検出方法について説明する。検出装置100は、複数の検出電極25を含む検出電極ブロック25Bについて、符号分割選択駆動を行うことで、指紋を検出する。図11は、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。図11の(A)は、第1検出動作Tdにおける検出電極25の選択パターンを示す。図11の(B)は、第2検出動作Tdにおける検出電極25の選択パターンを示す。図11の(C)は、第3検出動作Tdにおける検出電極25の選択パターンを示す。図11の(D)は、第4検出動作Tdにおける検出電極25の選択パターンを示す。図12は、実施形態1に係る検出装置の一動作例を示すタイミング波形図である。
まず、1つの検出電極ブロック25B(m)について、符号分割選択駆動を行うことを説明する。図11に示すように、検出電極ブロック25B(m)は、列方向(Y方向)に並ぶ4つの検出電極25を含む。4つの検出電極25は、薄膜トランジスタTrを介して共通のデータ線SGL(m)(図3参照)に接続している。ゲートドライバ15は、検出電極ブロック25B(m)において、選択された検出電極25に対応するゲート線GCLに走査信号を供給して、薄膜トランジスタTrをオンにする。これにより、選択された検出電極25はデータ線SGL(m)に接続され、データ線SGL(m)からマルチプレクサ14に検出信号Svが出力される。
データ線SGL(m)から出力される検出信号Svと、それぞれの検出電極25から出力される検出信号Siとの関係は、下記の式(1)で表される。式(1)が示すように、選択された検出電極25の検出信号Siを統合した値が、検出信号Svとして出力される。すなわち、検出信号SVは、選択された検出電極25から出力される信号値Siの和で表される。なお、検出電極25から出力される検出信号Siが、上述した相互静電容量方式のタッチ検出の基本原理における検出信号Vdetに対応する。
Figure 2019066324
検出信号Svは、検出電極ブロック25B(m)のうち所定の符号に基づいて選択された検出電極25から出力される信号を演算して求められる。所定の符号は、例えば、下記の式(2)の正方行列Hで定義される。正方行列Hは、アダマール行列であり、「1」又は「−1」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列である。例えば、検出電極ブロック25B(m)において、検出電極25の選択は、アダマール行列の正負の符号に基づいて行われる。このため、検出電極ブロック25B(m)から出力される信号(つまり、選択された検出電極25から出力される信号)の位相は、アダマール行列の正負の符号によって決定される。
Figure 2019066324
正方行列Hの次数は、検出電極ブロック25B(m)に含まれる検出電極25の数、すなわち、図11に示す例では4となる。
図11の(A)から(D)に示すように、第1検出動作Td、第2検出動作Td、第3検出動作Td及び第4検出動作Tdの4つの検出動作に分けて符号分割選択駆動の一例を説明する。第1検出動作Td、第2検出動作Td、第3検出動作Td及び第4検出動作Tdはそれぞれ、正符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td と、負符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td とを含む。なお、以下の説明において、正符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td を区別して説明する必要がないときは、単に正符号選択動作Tdという。同様に、負符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td を区別して説明する必要がないときは、単に負符号選択動作Tdという。なお、正符号選択動作は、本開示の「第1選択動作」に対応している。負符号選択動作は、本開示の「第2選択動作」に対応している。
図12に示すように正符号選択動作Td と負符号選択動作Td は連続して実行される。また、正符号選択動作Td と負符号選択動作Td とが交互に実行される。本実施形態では、第1期間で実行される正符号選択動作Tdにおいて、検出制御部11(図1参照)は、正方行列Hの成分「1」に対応する第1選択信号Vgclに応じて、第1選択対象の検出電極25を選択する。また、検出制御部11は、検出電極25のうち、第1選択対象の検出電極25に含まれない第2選択対象の検出電極25を選択する。検出制御部11はゲートドライバ15(図1参照)に第1選択信号Vgclを供給し、ゲートドライバ15は第1選択信号Vgclに基づく走査信号をゲート線GCL(図3参照)に供給する。
これにより、第1選択対象の検出電極25は検出部40(図1参照)に対して接続状態となり、第2選択対象の検出電極25は検出部40に対して非接続状態となる。接続状態とは、選択された検出電極25が、データ線SGL及びマルチプレクサ14(図1参照)を介して検出部40に接続される状態のことである。非接続状態とは、選択された検出電極25が検出部40に接続されない状態のことである。なお、図11の(A)から(D)では、第1選択対象と第2選択対象とを区別しやすくするために、第1選択対象の検出電極25に斜線を付して示している。
第1検出信号Sv (p=0、1、2、3)は、検出電極25から1本のデータ線SGL及びマルチプレクサ14を介して検出部40に出力される。ここで、第1検出信号Sv は、第1選択信号Vgclに応じて選択された第1選択対象の検出電極25からの検出信号が統合された信号である。上述したように、第1選択信号は、正方行列Hの成分「1」に対応している。
第1期間と異なる第2期間で実行される負符号選択動作Tdにおいて、検出制御部11は、正方行列Hの成分「−1」に対応する第2選択信号Vgclに応じて、第1選択対象の検出電極25を選択する。また、検出制御部11は、検出電極25のうち、第1選択対象の検出電極25に含まれない第2選択対象の検出電極25を選択する。検出制御部11はゲートドライバ15(図1参照)に第2選択信号Vgclを供給し、ゲートドライバ15は第2選択信号Vgclに基づく走査信号をゲート線GCL(図3参照)に供給する。これにより、第1選択対象の検出電極25は接続状態となり、第2選択対象の検出電極25は非接続状態となる。ここで、正符号選択動作Tdにおける第1選択対象の検出電極25は、負符号選択動作Tdにおける第2選択対象の検出電極25に対応する。つまり負符号選択動作Tdは、正符号選択動作Tdの検出電極25の選択パターンを反転させた動作となる。
第2検出信号Sv (p=0、1、2、3)は、検出電極25から1本のデータ線SGL及びマルチプレクサ14を介して検出部40に出力される。ここで、第2検出信号Sv は、第2選択信号に応じて選択された第1選択対象の検出電極25からの検出信号が統合された信号である。上述したように、第2選択信号は、正方行列Hの成分「−1」に対応している。
検出部40の信号演算部44(図1参照)は、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分を演算することにより、検出信号Sv=Sv −Sv を算出する。信号演算部44は、検出信号Svを記憶部48に出力して、検出信号Svを一時的に記憶させる。
正方行列Hの次数が4の場合、下記の式(3)に示すように、1つの検出電極ブロック25Bから、4つの検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)が得られる。この場合、4つの第1検出信号Sv 、Sv 、Sv 、Sv と、4つの第2検出信号Sv 、Sv 、Sv 、Sv から、検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)がそれぞれ求められる。
Figure 2019066324
以下の説明では、仮に、検出信号Siが(Si、Si、Si、Si)=(1、7、3、2)である場合を例にとって説明する。検出信号Siは、検出電極25(n)から出力される信号である。検出信号Siは、検出電極25(n+1)から出力される信号である。検出信号Siは、検出電極25(n+2)から出力される信号である。検出信号Siは、検出電極25(n+3)から出力される信号である。検出センサ部1では、1つの検出電極ブロック25Bから検出信号Si、Si、Si、Siを統合した1つの検出信号Svが出力される。そこで、検出部40は、以下のような演算により個別の検出信号Siを算出する。
図11の(A)に示すように、第1検出動作Tdの正符号選択動作Td において、検出制御部11(図1参照)は、正方行列Hの1行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、4つの検出電極25(n)、25(n+1)、25(n+2)、25(n+3)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+1)、25(n+2)、25(n+3)は接続状態になる。第2選択対象の検出電極25は、選択されない。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第1検出信号Sv が出力される。第1検出信号Sv は、正符号選択動作Td において、第1選択対象の検出電極25から出力される検出信号Siが統合された信号値である。第1検出信号Sv は、式(3)から、Sv =1×1+1×7+1×3+1×2=13となる。
第1検出動作Tdの負符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの1行目の成分「−1」が存在しないため、成分「−1」に対応する第1選択対象として検出電極25は選択されない。検出制御部11は、第2選択対象として、4つの検出電極25(n)、25(n+1)、25(n+2)、25(n+3)を選択する。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第2検出信号Sv が出力される。第2検出信号Sv は、負符号選択動作Td において、第1選択対象の検出電極25から出力される検出信号Siが統合された信号値である。上述したように、負符号選択動作Td では、第1選択対象として検出電極25は選択されない。このため、第2検出信号Sv は、Sv =0×1+0×7+0×3+0×2=0となる。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分であり、Sv=Sv −Sv =13−0=13が得られる。
次に、図11の(B)に示すように、第2検出動作Tdの正符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの2行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、検出電極25(n)、25(n+2)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+2)は接続状態になる。また、検出制御部11は、第2選択対象として、検出電極25(n+1)、25(n+3)を選択する。このとき、検出電極ブロック25B(m)から第1検出信号Sv が出力される。第1検出信号Sv は、正符号選択動作Td において、第1選択対象の検出電極25から出力される検出信号Siが統合された信号値である。第1検出信号Sv は、式(3)から、Sv =1×1+0×7+1×3+0×2=4となる。
第2検出動作Tdの負符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの2行目の成分「−1」に対応する第1選択対象として、検出電極25(n+1)、25(n+3)を選択する。これにより、検出電極25(n+1)、25(n+3)は接続状態になる。また、検出制御部11は、第2選択対象として、検出電極25(n)、25(n+2)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+2)は非接続状態になる。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第2検出信号Sv が出力される。第2検出信号Sv は、負符号選択動作Td において、第1選択対象の検出電極25から出力される検出信号Siが統合された信号値である。第2検出信号Sv は、Sv =0×1+1×7+0×3+1×2=9となる。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分であり、Sv=Sv −Sv =4−9=−5が得られる。
次に、図11の(C)に示すように、第3検出動作Tdの正符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの3行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、検出電極25(n)、25(n+1)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+1)は接続状態になる。また、検出制御部11は、第2選択対象として、検出電極25(n+2)、25(n+3)を選択する。これにより、検出電極25(n+2)、25(n+3)は非接続状態になる。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第1検出信号Sv が出力される。第1検出信号Sv は、式(3)から、Sv =1×1+1×7+0×3+0×2=8となる。
第3検出動作Tdの負符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの3行目の成分「−1」に対応する第1検出対象として、検出電極25(n+2)、25(n+3)を選択する。これにより、検出電極25(n+2)、25(n+3)は接続状態になる。また、検出制御部11は、第2選択対象として、検出電極25(n)、25(n+1)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+1)は非接続状態になる。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第2検出信号Sv が出力される。第2検出信号Sv は、Sv =0×1+0×7+1×3+1×2=5となる。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分であり、Sv=Sv −Sv =8−5=3が得られる。
次に、図11の(D)に示すように、第4検出動作Tdの正符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの4行目の成分「1」に対応する第1選択対象として、検出電極25(n)、25(n+3)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+3)は接続状態になる。また、検出制御部11は、第2選択対象として、検出電極25(n+1)、25(n+2)を選択する。これにより、検出電極25(n+1)、25(n+2)は非接続状態になる。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第1検出信号Sv が出力される。第1検出信号Sv は、式(3)から、Sv =1×1+0×7+0×3+1×2=3となる。
第4検出動作Tdの負符号選択動作Td において、検出制御部11は、正方行列Hの4行目の成分「−1」に対応する第1選択対象として、検出電極25(n+1)、25(n+2)を選択する。これにより、検出電極25(n+1)、25(n+2)は接続状態となる。また、検出制御部11は、第2選択対象として、検出電極25(n)、25(n+3)を選択する。これにより、検出電極25(n)、25(n+3)は非接続状態になる。このとき、検出制御部11は送信用導電体70に駆動信号Vsを供給し、検出電極ブロック25B(m)から第2検出信号Sv が出力される。第2検出信号Sv は、Sv =0×1+1×7+1×3+0×2=10となる。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分であり、Sv=Sv −Sv =3−10=−7が得られる。
信号演算部44は、第1検出信号Svと第2検出信号Svから検出信号Svを順次算出し、4つの検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)=(13、−5、3、−7)を順次、記憶部48に出力する。なお、信号演算部44は、4つの第1検出信号Sv 、Sv 、Sv 、Sv と、4つの第2検出信号Sv 、Sv 、Sv 、Sv を、それぞれ記憶部48に記憶させて、全ての期間の検出を行った後に4つの検出信号Sv、Sv、Sv、Svの演算を行ってもよい。
信号演算部44は、4つの検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)=(13、−5、3、−7)を下記の式(4)で復号する。信号演算部44は、式(4)に基づいて、復号した検出信号(Sid、Sid、Sid、Sid)=(4、28、12、8)を算出する。
Figure 2019066324
復号した検出信号Sidは、検出電極25(n)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極25(n+1)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極25(n+2)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極25(n+3)に割り当てられる。指が接触又は近接した場合、その位置に対応する検出電極25の復号した検出信号Sid、Sid、Sid、Sidの値が変化する。
以上の符号分割選択駆動によれば、部分検出信号値(Si、Si、Si、Si)=(1、7、3、2)に対して、式(4)による信号演算部44の復号処理により、復号した検出信号(Sid、Sid、Sid、Sid)=(4、28、12、8)が得られる。検出信号(Si、Si、Si、Si)=(1、7、3、2)と、復号した検出信号(Sid、Sid、Sid、Sid)=(4、28、12、8)とを比較してわかるように、復号した検出信号Sidは、検出信号Siの4倍の信号強度となっている。すなわち、駆動信号Vsの電圧を上げることなく、時分割選択駆動の4倍の信号強度が得られることとなる。また、第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分により求められるため、外部からノイズが侵入した場合であっても、第1検出信号Sv のノイズ成分と第2検出信号Sv のノイズ成分がキャンセルされる。これにより、検出装置100のノイズ耐性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、検出制御部11は、所定の符号に基づいて選択された第1選択対象の検出電極25と、第1検出対象に含まれない第2選択対象の検出電極25とについて、接続状態と非接続状態とを切り換える。検出制御部16の検出部40は、異なる検出電極25の選択パターンごとに検出電極25から出力された各検出信号の復号処理を行う。
図12は、実施形態1に係る検出部の一動作例を示すタイミング波形図である。図12に示すように正符号選択動作Td と負符号選択動作Td は連続して実行される。また、正符号選択動作Td と負符号選択動作Td とが交互に実行される。例えば、1つの検出電極ブロック25B(m)(図11参照)に対して、正符号選択動作Td 、負符号選択動作Td 、正符号選択動作Td 、負符号選択動作Td 、正符号選択動作Td 、負符号選択動作Td 、正符号選択動作Td 、負符号選択動作Td が、この順で連続して実行される。正符号選択動作Tdと負符号選択動作Tdとは異なるタイミングで実行されるので、検出電極間の容量結合を抑制して良好な検出感度が得られる。
次に、複数の検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)について、符号分割選択駆動を行うことを説明する。図13から図16は、複数の検出電極ブロックについて、符号分割選択駆動による検出電極の選択パターンを示す図である。図13から図16のそれぞれの(A)は、正符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td における検出電極25の選択パターンを示す。図13から図16のそれぞれの(B)は、負符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td における検出電極25の選択パターンを示す。図17は、符号分割選択駆動の実行順(データの出力順)の一例を示す図である。
図13から図16に示すように、4つの検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)は、列方向に並ぶ4つの検出電極25(n)、25(n+1)、25(n+2)、25(n+3)をそれぞれ有する。また、4つの検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)は行方向に等間隔で並んでいる。
また、検出電極ブロック25B(m)に含まれる4つの検出電極25は、薄膜トランジスタTrを介してデータ線SGL(m)に接続している。検出電極ブロック25B(m+1)に含まれる4つの検出電極25は、薄膜トランジスタTrを介してデータ線SGL(m+1)に接続している。同様に、検出電極ブロック25B(m+2)に含まれる4つの検出電極25はデータ線SGL(m+2)に接続し、検出電極ブロック25B(m+3)に含まれる4つの検出電極25はデータ線SGL(m+3)に接続している。なお、以下の説明で、検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)を区別して説明する必要がないときは、単に検出電極ブロック25Bという。
マルチプレクサ14は、例えば、4つのスイッチSW(m)、SW(m+1)、SW(m+2)、SW(m+3)を有する。スイッチSW(m)は、データ線SGL(m)と検出部40との接続をオン、オフする。スイッチSW(m+1)は、データ線SGL(m+1)と検出部40との接続をオン、オフする。同様に、スイッチSW(m+2)、SW(m+3)は、データ線SGL(m+2)、SGL(m+3)と検出部40との接続をオン、オフする。なお、以下の説明で、スイッチSW(m)、SW(m+1)、SW(m+2)、SW(m+3)を区別して説明する必要がないときは、単にスイッチSWという。
検出装置100は、それぞれの検出電極ブロック25Bごとに、第1検出動作Tdの正符号選択動作Td 及び負符号選択動作Td と、第2検出動作Tdの正符号選択動作Td 及び負符号選択動作Td と、第3検出動作Tdの正符号選択動作Td 及び負符号選択動作Td と、第4検出動作Tdの正符号選択動作Td 及び負符号選択動作Td と、を行う。
それぞれの検出電極ブロック25Bに対する正符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td と、負符号選択動作Td 、Td 、Td 、Td の実行順は特に限定されないが、一例を挙げると図17の矢印が示す順で行うことが好ましい。
例えば、検出装置100は、複数の検出電極ブロック25Bについて、第1検出動作Tdを順次行う。具体的には、図13の(A)に示すように、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118(図4参照)から供給される信号に基づいて、スイッチSW(m)をオンにし、スイッチSW(m+1)、SW(m+2)、SW(m+3)をオフにする。これにより、4本のデータ線SGLのうち、検出電極ブロック25B(m)に接続するデータ線SGL(m)が検出部40に接続され、他のデータ線SGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15(図1参照)は、ゲートドライバ制御部114(図4参照)から供給される第1選択信号Vgclに基づいて、図13の(A)に示すように第1検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第2選択信号Vgclに基づいて、図13の(B)に示すように第1検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。第1検出動作Tdの正符号選択動作Td と負符号選択動作Td の手順は、図11の(A)を参照しながら説明した手順と同じである。これにより、データ線SGL(m)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m+1)をオンにし、スイッチSW(m)、SW(m+2)、SW(m+3)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m+1)に接続するデータ線SGL(m+1)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第1選択信号Vgclに基づいて、第1検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第2選択信号Vgclに基づいて、第1検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGL(m+1)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m+1)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m+2)をオンにし、スイッチSW(m)、SW(m+1)、SW(m+3)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m+2)に接続するデータ線SGL(m+2)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第1選択信号Vgclに基づいて、第1検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第2選択信号Vgclに基づいて、第1検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGL(m+2)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m+2)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m+3)をオンにし、スイッチSW(m)、SW(m+1)、SW(m+2)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m+3)に接続するデータ線SGL(m+3)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第1選択信号Vgclに基づいて、第1検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、ゲートドライバ制御部114から供給される第2選択信号Vgclに基づいて、第1検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGL(m+3)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m+3)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、検出装置100は、複数の検出電極ブロック25Bについて、第2検出動作Tdを順次行う。具体的には、図14の(A)に示すように、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m)をオンにし、スイッチSW(m+1)、SW(m+2)、SW(m+3)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m)に接続するデータ線SGL(m)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、第1選択信号Vgclに基づいて、図14の(A)に示すように第2検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、第2選択信号Vgclに基づいて、図14の(B)に示すように第2検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。第2検出動作Tdの正符号選択動作Td と負符号選択動作Td の手順は、図11の(B)を参照しながら説明した手順と同じである。これにより、データ線SGL(m)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m+1)をオンにし、スイッチSW(m)、SW(m+2)、SW(m+3)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m+1)に接続するデータ線SGL(m+1)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、第1選択信号Vgclに基づいて、第2検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、第2選択信号Vgclに基づいて、第2検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGL(m+1)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m+1)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m+2)をオンにし、スイッチSW(m)、SW(m+1)、SW(m+3)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m+2)に接続するデータ線SGL(m+2)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、第1選択信号Vgclに基づいて、第2検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、第2選択信号Vgclに基づいて、第2検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGL(m+2)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m+2)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、マルチプレクサ14は、マルチプレクサ制御部118からの信号に基づいて、スイッチSW(m+3)をオンにし、スイッチSW(m)、SW(m+1)、SW(m+2)をオフにする。これにより、検出電極ブロック25B(m+3)に接続するデータ線SGL(m+3)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、第1選択信号Vgclに基づいて、第2検出動作Tdの正符号選択動作Td を行う。次に、ゲートドライバ15は、第2選択信号Vgclに基づいて、第2検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGL(m+3)から第1検出信号Sv が出力され、次に、データ線SGL(m+3)から第2検出信号Sv が出力される。
次に、検出装置100は、複数の検出電極ブロック25Bについて、第3検出動作Tdを順次行う。具体的には、図15の(A)に示すように、マルチプレクサ14は、スイッチSW(m)をオンにし、スイッチSW(m+1)、SW(m+2)、SW(m+3)をオフにする。これにより、データ線SGL(m)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、図15の(A)に示すように第3検出動作Tdの正符号選択動作Td を行い、次に、図15の(B)に示すように第3検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。第3検出動作Tdの正符号選択動作Td と負符号選択動作Td の手順は、図11の(C)を参照しながら説明した手順と同じである。これにより、データ線SGL(m)から第1検出信号Sv が出力され、次に、第2検出信号Sv が出力される。
第3検出動作Tdにおいても、第1検出動作Td及び第2検出動作Tdと同様に、マルチプレクサ14はスイッチSWを切り替えて、データ線SGL(m)、SGL(m+1)、SGL(m+2)を検出部40にそれぞれ1本ずつ接続する。ゲートドライバ15は、データ線SGLを介して検出部40に接続された検出電極ブロック25Bに対して、第3検出動作Tdの正符号選択動作Td を行い、次に、第3検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGLから検出部40に第1検出信号Sv が出力され、次に、第2検出信号Sv が出力される。
次に、検出装置100は、複数の検出電極ブロック25Bについて、第4検出動作Tdを順次行う。具体的には、図16の(A)に示すように、マルチプレクサ14は、スイッチSW(m)をオンにし、スイッチSW(m+1)、SW(m+2)、SW(m+3)をオフにする。これにより、データ線SGL(m)が検出部40に接続され、他の接続線CGLは検出部40とは非接続となる。この状態で、ゲートドライバ15は、図16の(A)に示すように第4検出動作Tdの正符号選択動作Td を行い、次に、図16の(B)に示すように第4検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。第4検出動作Tdの正符号選択動作Td と負符号選択動作Td の手順は、図11の(D)を参照しながら説明した手順と同じである。これにより、データ線SGL(m)から第1検出信号Sv が出力され、次に、第2検出信号Sv が出力される。
第4検出動作Tdにおいても、第1検出動作Td及び第2検出動作Tdと同様に、マルチプレクサ14はスイッチSWを切り替えて、データ線SGL(m)、SGL(m+1)、SGL(m+2)を検出部40にそれぞれ1本ずつ接続する。ゲートドライバ15は、データ線SGLを介して検出部40に接続された検出電極ブロック25Bに対して、第4検出動作Tdの正符号選択動作Td を行い、次に、第4検出動作Tdの負符号選択動作Td を行う。これにより、データ線SGLから検出部40に第1検出信号Sv が出力され、次に、第2検出信号Sv が出力される。
信号演算部44(図1参照)は、それぞれの検出電極ブロック25Bごとに、4つの第3検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)を算出する。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv とから算出される。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv とから算出される。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv とから算出される。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv とから算出される。そして、信号演算部44は、それぞれの検出電極ブロック25Bごとに、4つの第3検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)を記憶部48に出力する。信号演算部44は、それぞれの検出電極ブロック25Bごとに、4つの第3検出信号(Sv、Sv、Sv、Sv)を上記の式(4)で復号する。
それぞれの検出電極ブロック25Bにおいて、復号した検出信号Sidは、検出電極25(n)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極25(n+1)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極25(n+2)に割り当てられる。復号した検出信号Sidは、検出電極25(n+3)に割り当てられる。それぞれの検出電極ブロック25Bにおいて、指が接触又は近接した場合、その位置に対応する検出電極25の復号した検出信号Sid、Sid、Sid、Sidの値が変化する。
座標抽出部45は、それぞれの検出電極ブロック25Bにおいて、復号した検出信号Sid、Sid、Sid、Sidに基づいて、検出電極25のうち指が接触又は近接した検出電極25の座標を求めることができる。座標抽出部45は、検出座標を合成部46に出力する。合成部46は、復号した検出信号Sid、Sid、Sid、Sidを組み合わせて、接触又は近接する物体の形状を示す二次元情報を生成する。合成部46は、二次元情報を検出部40の出力Voutとして出力する。または、合成部46は、二次元情報に基づいた画像を生成し、画像情報を出力Voutとしてもよい。なお、検出部40は、座標抽出部45が出力する座標を出力Voutとして出力してもよい。また、検出部40は、座標抽出部45及び合成部46を設けず、復号した検出信号Sid、Sid、Sid、Sidを出力Voutとして出力してもよい。
次に、図18から図20を参照して、ノイズの影響と検出タイミングとの関係を説明する。図18は、検出電極の検出の順番を説明するための模式図である。図19は、センサ番号と相関係数との関係を模式的に示すグラフである。図20は、ノイズの周期的な変動を模式的に示す図である。図18から図20に関しては、本実施形態と同様の構成の検出装置において、ノイズの影響と検出タイミングとの関係を示すための図面であり、ノイズの影響がどのように推移するかを説明するための図面である。
図18に示すように、検出電極25は、検出電極25(0)、25(1)、25(2)、…25(7)の順番で選択されて、検出動作を行う。具体的には、まず、ゲート線GCL(0)が選択される。マルチプレクサ14は、スイッチを、スイッチSW(1)、SW(2)、SW(3)、SW(4)の順に1つずつオンにする。スイッチSW(1)、SW(2)、SW(3)、SW(4)のうち、オンになるスイッチは1つのみであり、他のスイッチはオフになる。また、図示しない送信用導電体が検出電極25(1)、25(2)、…25(7)の周囲に配置されている。送信用導電体には、駆動信号Vsが供給される。これにより、検出電極25(0)、25(1)、25(2)、25(3)の順番で検出が行われる。
次に、ゲート線GCL(1)が選択される。マルチプレクサ14は、スイッチを、スイッチSW(1)、SW(2)、SW(3)、SW(4)の順に1つずつオンにする。ゲート線GCL(0)が選択されたときと同様、スイッチSW(1)、SW(2)、SW(3)、SW(4)のうち、オンになるスイッチは1つのみであり、他のスイッチはオフになる。これにより、検出電極25(4)、25(5)、25(6)、25(7)の順番で検出が行われる。なお、図18に示す検出の順番は、説明のために示した順番であり、本実施形態において検出の順番はこれに限定されるものではない。
図19及び図20の横軸は、センサ番号であり、上述した検出電極25の測定順番に対応する。図19の縦軸は、各検出電極25から出力される検出信号の相関係数である。図20の縦軸は、ノイズ成分の大きさである。検出部40にノイズが侵入した場合、各検出電極25の検出信号に誤差が生じる。図19に示すように各検出電極25の検出信号の相関係数は、センサ番号が大きくなるにしたがって減少する傾向を示している。つまり、時間の経過とともにノイズによる誤差成分が大きくなることが示される。例えば、1番目に測定した検出電極25(1)の検出信号と、5番目に測定した検出電極25(5)の検出信号との間で、ノイズの影響による誤差が大きくなっている。これは、検出装置では、図20に示すように、データの測定間隔よりも長い周期で変動するノイズ成分が支配的となりやすいからである。
このため、正符号選択動作Tdと負符号選択動作Tdは、図17に示すように、Td 、Td 、Td 、Td −…のように交互に測定することが好ましい。これにより、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との検出時間の間隔が小さくなり、第1検出信号Sv に含まれるノイズ成分と、第2検出信号Sv に含まれるノイズ成分との差が小さくなる。第3検出信号Svは、Sv=Sv −Sv のように、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分によって求められる。このため、第3検出信号Svにおいて、第1検出信号Sv のノイズ成分と第2検出信号Sv のノイズ成分とがキャンセルされる。
以上説明したように、実施形態1に係る検出装置100は、複数の検出電極25を有する絶縁性基板と、検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、送信用導電体に接続される駆動信号生成部112と、検出電極に接続される検出部40と、を備える。駆動信号生成部112は、送信用導電体70に検出用の駆動信号Vsを供給する。検出部40は、検出電極25の容量の変化に応じた第3検出信号Svを検出する。これによれば、送信用導電体70から指Fin等を介して、検出電極25に駆動信号Vsを伝えることができる。駆動信号Vsが指Finを介さない場合と比べて、指の表面の凹凸が検出電極25の容量変化に反映され易く、指紋の検出感度が高くなる。このため、外部物体(例えば、指Fin)等に対する検出感度の向上が可能な検出装置100を提供することができる。
また、絶縁性基板10は基材101を有する。検出電極25は基材101の一方の面101a側に位置する。例えば図8に示すように、一方の面101aからの送信用導電体70の高さh3は、一方の面101aからの検出電極25の高さh1よりも高い。また、例えば図8に示すように、一方の面101aからの送信用導電体70の高さh3は、一方の面101aからの絶縁性樹脂33の高さh2よりも高い。これによれば、指Finが検出電極25に近づいたときに、指Finが送信用導電体70に自然に接触することが容易となる。
検出電極25は、第1方向と、第1方向と交差する第2方向とにそれぞれ並ぶ。例えば、第1方向は行方向であり、第2方向は列方向である。これによれば、指の形状や指紋の検出の解像度を高めることができる。
また、検出装置100は、検出電極25と検出部40とを接続又は非接続にする接続回路を備える。接続回路は、例えば、検出制御部11、マルチプレクサ14及びゲートドライバ15である。接続回路は、複数の検出電極25のうち第1選択対象の検出電極25を検出部40に接続される接続状態にし、第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極25を検出部40に接続されない非接続状態にする正符号選択動作Tdを行う。また、上記の接続回路は、正符号選択動作Tdと異なるタイミングで、正符号選択動作Tdにおける第1選択対象の検出電極25を非接続状態にし、正符号選択動作Tdにおける第2選択対象の検出電極を接続状態にする負符号選択動作Tdと、を行う。これによれば、符号分割選択駆動により指紋を検出することができるので、駆動信号Vsの電圧を上げることなく、時分割選択駆動よりも高い強度の信号を得ることができる。また、正符号選択動作Tdと負符号選択動作Tdとは異なるタイミングで実行されるので、検出電極25間の容量結合を抑制して良好な検出感度が得られる。
正符号選択動作Tdにおいて、第1選択対象の検出電極25から検出部40に第1検出信号Sv が出力される。負符号選択動作Tdでは、正符号選択動作Tdにおける第2選択対象の検出電極25から検出部40に第2検出信号Sv が出力される。検出部40は、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分を算出する。第3検出信号Svは、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との差分により求められるため、外部からノイズが侵入した場合であっても、第1検出信号Sv のノイズ成分と第2検出信号Sv のノイズ成分がキャンセルされる。これにより、検出装置100のノイズ耐性を向上させることができる。
また、上記の接続回路は、第1選択対象の検出電極25と第2選択対象の検出電極25とを、アダマール行列の正負の符号に基づいて選択する。これによれば、検出電極25から出力される検出信号Siの符号化と復号化とが容易である。
また、検出部40は、第1選択対象の検出電極25から出力される検出信号が統合された第1検出信号Sv と、第2選択対象の検出電極25から出力される検出信号が統合された第2検出信号Sv とに基づいて、複数の検出電極25の各々から出力される第3検出信号Svを算出する。例えば、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv の差分から、第3検出信号Sv が算出される。そして、第3検出信号Svが復号化されることによって、複数の検出電極25の各々から出力される検出信号が算出される。検出部40は、各検出電極25の検出信号を統合した検出信号に基づいて復号処理を行うことで、各ノードの信号値の電圧を上げることなく、時分割選択駆動よりも高い信号強度を得ることができる。
また、上記の接続回路は、正符号選択動作Tdと負符号選択動作Tdとを連続して行う。これによれば、第1検出信号Sv と第2検出信号Sv との検出時間の間隔が小さくなり、第1検出信号Sv に含まれるノイズ成分と、第2検出信号Sv に含まれるノイズ成分との差が小さくなる。このため、検出装置100のノイズ耐性をさらに向上させることが可能である。
また、検出装置100は、検出電極25と隣り合う位置に配置される容量検出用導電体26、を備える。これによれば、検出装置100は、容量検出用導電体26の容量値の変化を検出することで、指Fin等の検出電極25への接近を検出することができる。検出装置100は、容量検出用導電体26の容量値の変化を検出してから、送信用導電体70に駆動信号Vsを供給して、検出電極25による指紋検出を開始することができる。以下、その一例を示す。
図21は、実施形態1に係る検出装置の検出手順の一例を示すフローチャートである。検出装置100(図1参照)は、容量検出用導電体26(図3参照)の容量値を検出する(ステップST1)。次に、検出装置100は、容量検出用導電体26の容量値を所定の値と比較する(ステップST2)。例えば、指Fin(図3参照)が容量検出用導電体26に接近すると、容量検出用導電体26と指Finとの間に容量が生じ、容量検出用導電体26の容量値が増大する。容量検出用導電体26の容量値が所定の値以上の場合(ステップST2;Yes)、検出装置100は、指紋センサ部1(図3参照)による指紋検出を開始する(ステップST3)。
例えば、容量検出用導電体26の容量値が予め設定した値以上の場合、検出制御部11は、送信用導電体70に駆動信号Vsを供給する。また、図13から図17を参照しながら説明したように、検出制御部11は、ゲートドライバ15及びマルチプレクサ14に信号を送信し、符号分割選択駆動によって指紋検出を行う。一方、容量検出用導電体26の容量値が所定の値未満の場合(ステップST2;No)、検出制御部11は、送信用導電体70に駆動信号Vsを供給しない。容量検出用導電体26の容量値が所定の値未満の場合、検出手順のステップはステップST1に戻る。ステップST3の指紋検出が行われた後、検出装置100は指紋センサ部1による指紋検出を停止する。そして、検出装置100は、検出処理を継続するか否かを判断する(ステップST4)。検出装置100が検出処理を継続すると判断する場合(ステップST4;Yes)、検出手順のステップは、ステップST1へ戻る。また、検出装置100が検出処理を終了すると判断する場合(ステップST4;No)、図21に示すフローは終了する。
また、検出装置100は、絶縁性基板10に接続される第1回路基板20と、第1回路基板20に設けられるAFE21と、を備える。検出電極25はマルチプレクサ14を介してAFE21に接続する。容量検出用導電体26は、マルチプレクサ14を介さずに、AFE21に接続する。これによれば、図21に示したステップST1(待ち受けモード)では、マルチプレクサ14を動作させる必要がない。このため、検出装置100は、待ち受けモードの消費電力を低減することができる。
また、容量検出用導電体26の容量は、送信用導電体70の容量よりも小さい。これによれば、検容量検出用導電体として送信用導電体70を使用する場合と比べて、容量検出用導電体の充電に伴う電力の損失が抑制される。このため、検出装置100は、待ち受けモードの消費電力を低減することができる。
また、容量検出用導電体26は、検出電極25と送信用導電体70との間に配置される。これによれば、容量検出用導電体26は送信用導電体70よりも面積を小さくすることができる。このため、容量検出用導電体26の低容量化が容易である。
なお、実施形態1では、検出電極ブロック25B(m)に含まれる検出電極25の個数が4つである場合について説明したが、これに限定されず、検出電極25の個数は2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。この場合、正方行列Hの次数も検出電極25の個数に応じて変更される。例えば、1つの検出電極ブロック25B(m)に含まれる検出電極25の個数は15個でもよい。その場合、正方行列Hvの次数は15個となる。次数が15個の正方行列Hとして、式(5)に示す正方行列Aを用いることができる。式(5)に示す正方行列Aは、次数が15個のアダマール行列であり、「1」又は「−1」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列である。
Figure 2019066324
また、上記の実施形態1では、検出装置100が指Finの形状や指紋を検出することを説明した。しかしながら、検出装置100の検出対象は指Finに限定されるものではない。検出装置100は、指Finではなく、手のひらを検出対象としてもよい。また、検出装置100、指Fin及び手のひらの両方を検出対象としてもよい。検出装置は、手のひらの凹凸による容量変化を検出することで、手のひらの形状や掌紋を検出することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、第2方向Dの指紋検出について、符号分割選択駆動を適用した場合の動作例を説明した。実施形態2では、第1方向D及び第2方向Dの指紋検出について、符号分割選択駆動を適用した場合の動作例を説明する。
図22は、実施形態2に係る、第1検出動作及び第2検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図23は、第3検出動作及び第4検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図24は、第5検出動作及び第6検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図25は、第7検出動作及び第8検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図26は、第9検出動作及び第10検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図27は、第11検出動作及び第12検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図28は、第13検出動作及び第14検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。図29は、第15検出動作及び第16検出動作における検出対象として選択される第1電極の選択パターンの例を説明するための説明図である。
図22(A)は、第1検出動作の正符号選択動作Te00 を示し、図22(B)は、第1検出動作の負符号選択動作Te00 を示し、図22(C)は、第2検出動作の正符号選択動作Te01 を示し、図22(D)は、第2検出動作の負符号選択動作Te01 を示す。図22(A)において、第2方向Dの符号分割選択駆動は、式(2)に示す正方行列Hの1行目の成分「1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n)、BKNB(n+1)、BKNB(n+2)、BKNB(n+3)に属する検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。
なお、第2検出電極ブロックBKNB(n)は、ゲート線GCL(n)に接続された検出電極25である。第2検出電極ブロックBKNB(n+1)は、ゲート線GCL(n+1)に接続された検出電極25である。第2検出電極ブロックBKNB(n+2)は、ゲート線GCL(n+2)に接続された検出電極25である。第2検出電極ブロックBKNB(n+3)は、ゲート線GCL(n+3)に接続された検出電極25である。
また、図22(A)において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正符号選択動作と負符号選択動作とが同時に実行される。下記の式(6)に示す正方行列Hの1行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)に属する検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択され、マルチプレクサ14を介して第1検出器DET1に接続される。正方行列Hの1行目の成分「−1」が存在しないため、成分「−1」に対応する正方行列Hの第2検出対象として検出電極25は選択されない。
Figure 2019066324
上記の式(6)の正方行列Hはアダマール行列であり、「1」又は「−1」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列である。正方行列Hの次数は、第2検出電極ブロックBKNB(m)に含まれる検出電極25の数、すなわち、図22から図29に示す例では4となる。
なお、図22から図29に示す第1検出器DET1及び第2検出器DET2は、上述した静電容量型の検出の基本原理における電圧検出器DET(図6参照)に対応する。例えば、第1検出器DET1及び第2検出器DET2は、図1に示した検出部40の検出信号増幅部42にそれぞれ含まれている。
各検出電極25の検出信号を統合した信号が第1検出信号Svh00 ++として出力される。第2検出信号Svh00 +−は、Svh00 +−=0となる。これらの差分から、検出信号Svh00 =Svh00 ++−Svh00 +−が算出される。
図22(B)において、第2方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの1行目の成分「−1」が存在しないため、第2検出電極ブロックBKNB(n)、BKNB(n+1)、BKNB(n+2)、BKNB(n+3)に属する検出電極25は、成分「−1」に対応する正方行列Hの第2検出対象として選択されない。
第1検出信号Svh00 −+と第2検出信号Svh00 −−とは、Svh00 −+=Svh00 −−=0となる。これらの差分から、検出信号Svh00 =Svh00 −+−Svh00 −−が算出される。検出信号Svh00 と検出信号Svh00 の差分から、第1検出動作における第3検出信号Svh00が算出される。
図22(C)、図22(D)は、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が図22(A)、図22(B)と同様の選択となっている。第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの2行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの2行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。図22(C)に示す第2検出動作の正符号選択動作Te01 では、検出信号Svh01 =Svh01 ++−Svh01 +−が算出される。図22(D)に示す第2検出動作の負符号選択動作Te01 では、検出信号Svh01 =Svh01 −+−Svh01 −−が算出される。検出信号Svh01 と検出信号Svh01 の差分から、第2検出動作における第3検出信号Svh01が算出される。
図23(A)は、第3検出動作の正符号選択動作Te02 を示し、図23(B)は、第3検出動作の負符号選択動作Te02 を示し、図23(C)は、第4検出動作の正符号選択動作Te03 を示し、図23(D)は、第4検出動作の負符号選択動作Te03 を示す。図23(A)から図23(D)において、第2方向Dの符号分割選択駆動は、図22(A)から図22(D)と同様である。つまり、正方行列Hの1行目の成分「1」に対応して、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25及び正方行列Hの第2検出対象の検出電極25が選択される。
図23(A)及び図23(B)において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの3行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの3行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+2)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。図23(A)に示す第3検出動作の正符号選択動作Te02 では、検出信号Svh02 =Svh02 ++−Svh02 +−が算出される。図23(B)に示す第3検出動作の負符号選択動作Te02 では、検出信号Svh02 =Svh02 −+−Svh02 −−が算出される。検出信号Svh02 と検出信号Svh02 の差分から、第3検出動作における第3検出信号Svh02が算出される。
図23(C)及び図23(D)において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの4行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの4行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。図23(C)に示す第4検出動作の正符号選択動作Te03 では、検出信号Svh03 =Svh03 ++−Svh03 +−が算出される。図23(D)に示す第4検出動作の負符号選択動作Te03 では、検出信号Svh03 =Svh03 −+−Svh03 −−が算出される。検出信号Svh03 と検出信号Svh03 の差分から、第4検出動作における第3検出信号Svh03が算出される。
図24(A)は、第5検出動作の正符号選択動作Te10 を示し、図24(B)は、第5検出動作の負符号選択動作Te10 を示し、図24(C)は、第6検出動作の正符号選択動作Te11 を示し、図24(D)は、第6検出動作の負符号選択動作Te11 を示す。図25(A)は、第7検出動作の正符号選択動作Te12 を示し、図25(B)は、第7検出動作の負符号選択動作Te12 を示し、図25(C)は、第8検出動作の正符号選択動作Te13 を示し、図25(D)は、第8検出動作の負符号選択動作Te13 を示す。
図24及び図25に示すように、第5検出動作から第8検出動作における第1方向Dの符号分割選択駆動は、図22(A)から図22(D)及び図23(A)から図23(D)と同様に、正方行列Hの第1検出対象と正方行列Hの第2検出対象の検出電極25が選択される。
図24(A)に示す第5検出動作の正符号選択動作Te10 において、正方行列Hの2行目の成分「1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n)、BKNB(n+2)の検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。また、正方行列Hの1行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)に属する検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。図24(A)に示す第5検出動作の正符号選択動作Te10 では、検出信号Svh10 =Svh10 ++−Svh10 +−が算出される。
図24(B)に示す第5検出動作の負符号選択動作Te10 において、正方行列Hの2行目の成分「−1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n+1)、BKNB(n+3)の検出電極25が、正方行列Hの第2検出対象の検出電極25として選択される。図24(B)に示す第5検出動作の負符号選択動作Te10 では、検出信号Svh10 =Svh10 −+−Svh10 −−が算出される。検出信号Svh10 と検出信号Svh10 の差分から、第5検出動作における第3検出信号Svh10が算出される。
図24(C)、図24(D)の第6検出動作は、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が図24(A)、図24(B)と同様の選択となっている。第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの2行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの2行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。図24(C)に示す第6検出動作の正符号選択動作Te11 では、検出信号Svh11 =Svh11 ++−Svh11 +−が算出される。図24(D)に示す第6検出動作の負符号選択動作Te11 では、検出信号Svh11 =Svh11 −+−Svh11 −−が算出される。検出信号Svh11 と検出信号Svh11 の差分から、第6検出動作における第3検出信号Svh11が算出される。
図25(A)、図25(B)に示す第7検出動作において、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動は、図24(A)、図24(B)と同様の選択となっている。第7検出動作において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの3行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの3行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+2)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。
図25(A)に示す第7検出動作の正符号選択動作Te12 では、検出信号Svh12 =Svh12 ++−Svh12 +−が算出される。図25(B)に示す第7検出動作の負符号選択動作Te12 では、検出信号Svh12 =Svh12 −+−Svh12 −−が算出される。検出信号Svh12 と検出信号Svh12 の差分から、第7検出動作における第3検出信号Svh12が算出される。
図25(C)、図25(D)に示す第8検出動作において、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が、図24(A)、図24(B)と同様の選択となっている。第8検出動作において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの4行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの4行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。
図25(C)に示す第8検出動作の正符号選択動作Te13 では、検出信号Svh13 =Svh13 ++−Svh13 +−が算出される。図25(D)に示す第8検出動作の負符号選択動作Te13 では、検出信号Svh13 =Svh13 −+−Svh13 −−が算出される。検出信号Svh13 と検出信号Svh13 の差分から、第8検出動作における第3検出信号Svh13が算出される。
図26(A)は、第9検出動作の正符号選択動作Te20 を示し、図26(B)は、第9検出動作の負符号選択動作Te20 を示し、図26(C)は、第10検出動作の正符号選択動作Te21 を示し、図26(D)は、第10検出動作の負符号選択動作Te21 を示す。図27(A)は、第11検出動作の正符号選択動作Te22 を示し、図27(B)は、第11検出動作の負符号選択動作Te22 を示し、図27(C)は、第12検出動作の正符号選択動作Te23 を示し、図27(D)は、第12検出動作の負符号選択動作Te23 を示す。
図26及び図27に示すように、第9検出動作から第12検出動作における第1方向Dの符号分割選択駆動は、図22(A)から図22(D)及び図23(A)から図23(D)と同様に、正方行列Hの第1検出対象と正方行列Hの第2検出対象の検出電極25が選択される。
図26(A)に示す第9検出動作の正符号選択動作Te20 において、正方行列Hの3行目の成分「1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n)、BKNB(n+1)の検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。また、正方行列Hの1行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)に属する検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。図26(A)に示す第9検出動作の正符号選択動作Te20 では、検出信号Svh20 =Svh20 ++−Svh20 +−が算出される。
図26(B)に示す第9検出動作の負符号選択動作Te20 において、正方行列Hの3行目の成分「−1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n+2)、BKNB(n+3)の検出電極25が、正方行列Hの第2検出対象の検出電極25として選択される。図26(B)に示す第9検出動作の負符号選択動作Te20 では、検出信号Svh20 =Svh20 −+−Svh20 −−が算出される。検出信号Svh20 と検出信号Svh20 の差分から、第9検出動作における第3検出信号Svh20が算出される。
図26(C)、図26(D)の第10検出動作は、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が図26(A)、図26(B)と同様の選択となっている。第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの2行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの2行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。図26(C)に示す第10検出動作の正符号選択動作Te21 では、検出信号Svh21 =Svh21 ++−Svh21 +−が算出される。図26(D)に示す第10検出動作の負符号選択動作Te21 では、検出信号Svh21 =Svh21 −+−Svh21 −−が算出される。検出信号Svh21 と検出信号Svh21 の差分から、第10検出動作における第3検出信号Svh21が算出される。
図27(A)、図27(B)に示す第11検出動作において、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動は、図26(A)、図26(B)と同様の選択となっている。第11検出動作において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの3行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの3行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+2)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。
図27(A)に示す第11検出動作の正符号選択動作Te22 では、検出信号Svh22 =Svh22 ++−Svh22 +−が算出される。図27(B)に示す第11検出動作の負符号選択動作Te22 では、検出信号Svh22 =Svh22 −+−Svh22 −−が算出される。検出信号Svh22 と検出信号Svh22 の差分から、第11検出動作における第3検出信号Svh22が算出される。
図27(C)、図27(D)に示す第12検出動作において、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が、図26(A)、図26(B)と同様の選択となっている。第12検出動作において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの4行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの4行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。
図27(C)に示す第12検出動作の正符号選択動作Te23 では、検出信号Svh23 =Svh23 ++−Svh23 +−が算出される。図27(D)に示す第12検出動作の負符号選択動作Te23 では、検出信号Svh23 =Svh23 −+−Svh23 −−が算出される。検出信号Svh23 と検出信号Svh23 の差分から、第12検出動作における第3検出信号Svh23が算出される。
図28(A)は、第13検出動作の正符号選択動作Te30 を示し、図28(B)は、第13検出動作の負符号選択動作Te30 を示し、図28(C)は、第14検出動作の正符号選択動作Te31 を示し、図28(D)は、第14検出動作の負符号選択動作Te31 を示す。図29(A)は、第15検出動作の正符号選択動作Te32 を示し、図29(B)は、第15検出動作の負符号選択動作Te32 を示し、図29(C)は、第16検出動作の正符号選択動作Te33 を示し、図29(D)は、第16検出動作の負符号選択動作Te33 を示す。
図28及び図29に示すように、第13検出動作から第16検出動作における第1方向Dの符号分割選択駆動は、図22(A)から図22(D)及び図23(A)から図23(D)と同様に、正方行列Hの第1検出対象と正方行列Hの第2検出対象の検出電極25が選択される。
図28(A)に示す第13検出動作の正符号選択動作Te30 において、正方行列Hの4行目の成分「1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n)、BKNB(n+3)の検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。また、正方行列Hの1行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)、25B(m+2)、25B(m+3)に属する検出電極25が、正方行列Hの第1検出対象の検出電極25として選択される。図28(A)に示す第13検出動作の正符号選択動作Te30 では、検出信号Svh30 =Svh30 ++−Svh30 +−が算出される。
図28(B)に示す第13検出動作の負符号選択動作Te30 において、正方行列Hの4行目の成分「−1」に対応して、第2検出電極ブロックBKNB(n+1)、BKNB(n+2)の検出電極25が、正方行列Hの第2検出対象の検出電極25として選択される。図28(B)に示す第13検出動作の負符号選択動作Te30 では、検出信号Svh30 =Svh30 −+−Svh30 −−が算出される。検出信号Svh30 と検出信号Svh30 の差分から、第13検出動作における第3検出信号Svh30が算出される。
図28(C)、図28(D)の第14検出動作は、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が図28(A)、図28(B)と同様の選択となっている。第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの2行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの2行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。図28(C)に示す第14検出動作の正符号選択動作Te31 では、検出信号Svh31 =Svh31 ++−Svh31 +−が算出される。図28(D)に示す第14検出動作の負符号選択動作Te31 では、検出信号Svh31 =Svh31 −+−Svh31 −−が算出される。検出信号Svh31 と検出信号Svh31 の差分から、第14検出動作における第3検出信号Svh31が算出される。
図29(A)、図29(B)に示す第15検出動作において、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動は、図28(A)、図28(B)と同様の選択となっている。第15検出動作において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの3行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+1)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの3行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+2)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。
図29(A)に示す第15検出動作の正符号選択動作Te32 では、検出信号Svh32 =Svh32 ++−Svh32 +−が算出される。図29(B)に示す第15検出動作の負符号選択動作Te32 では、検出信号Svh32 =Svh32 −+−Svh32 −−が算出される。検出信号Svh32 と検出信号Svh32 の差分から、第15検出動作における第3検出信号Svh32が算出される。
図29(C)、図29(D)に示す第16検出動作において、それぞれ、第2方向Dの符号分割選択駆動が、図28(A)、図28(B)と同様の選択となっている。第16検出動作において、第1方向Dの符号分割選択駆動は、正方行列Hの4行目の成分「1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m)、25B(m+3)の検出電極25が正方行列Hの第1検出対象として選択される。また、正方行列Hの4行目の成分「−1」に対応して、第1検出電極ブロック25B(m+1)、25B(m+2)の検出電極25が正方行列Hの第2検出対象として選択される。
図29(C)に示す第16検出動作の正符号選択動作Te33 では、検出信号Svh33 =Svh33 ++−Svh33 +−が算出される。図29(D)に示す第16検出動作の負符号選択動作Te33 では、検出信号Svh33 =Svh33 −+−Svh33 −−が算出される。検出信号Svh33 と検出信号Svh33 の差分から、第16検出動作における第3検出信号Svh33が算出される。
以上説明したように、第1検出動作から第16検出動作により、信号演算部44(図2参照)は、16個の検出信号Svhのデータを算出する。検出信号Svhのデータは記憶部47に保存される。座標抽出部45(図2参照)は、記憶部47から検出信号Svhのデータを受け取って、式(7)に基づいて復号処理を行う。
(数7)
Sid=H×Svh×H …(7)
ここで、Sidは、復号信号であり、図22から図29に示す各検出電極25に対応する行列である。Hは式(2)に示す正方行列であり、第2方向Dの変換行列である。Hは式(6)に示す正方行列であり、第1方向Dの変換行列である。座標抽出部45(図1参照)は、復号処理を実行することで第1検出電極ブロック25B(m)又は第2検出電極ブロックBKNB(n)に含まれる各検出電極の検出信号を取得することができる。座標抽出部45は、復号信号Sidに基づいて、接触又は近接する指等の二次元座標を算出することができる。本実施形態においても、各検出電極25の検出信号を統合した検出信号に基づいて復号処理を行うことで、各ノードの信号値の電圧を上げることなく、時分割選択駆動の16倍の信号強度が得られることとなる。
正符号選択動作と負符号選択動作とを連続して実行することで、ノイズ耐性を向上させることが可能である。例えば、図22に示す第1検出動作において、4つの第1検出信号Svh00 ++、第2検出信号Svh00 +−、第1検出信号Svh00 −+、第2検出信号Svh00 −−は、時分割で測定する場合、この順で測定することが好ましい。正方行列Hの第1検出対象と、第2検出対象の検出時間の間隔が短くなるので、各検出信号にのったノイズ成分がキャンセルされる。又は、例えば、第1検出信号Svh00 ++、第1検出信号Svh00 −+、第2検出信号Svh00 +−、第2検出信号Svh00 −−の順に測定してもよい。この場合、正方行列Hの第1検出対象と、第2検出対象の検出時間の間隔が短くなるので、各検出信号にのったノイズ成分がキャンセルされる。又は、正符号選択動作を複数回連続して実行した後に負符号選択動作を実行してもよい。図22から図29に示した各検出動作の順番は適宜変更してもよい。
(実施形態3)
図30は、実施形態3に係る電子機器の構成例を示す模式図である。図30に示すように、実施形態3に係る電子機器200は、例えば、実施形態1で説明した検出装置100(図3参照)と、検出装置100に接続される液晶ディスプレイ350とを備える。液晶ディスプレイ350は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)等が形成されたTFT基板310と、対向基板320と、TFT基板310と対向基板320との間に配置された液晶層(図示せず)と、を有する。この例では、TFT基板310はパッド電極311を有する。パッド電極311は、例えば、第1回路基板20のパッド電極28とACF369を介して接続されている。または、TFT基板310は、第1回路基板30、図示しない回路基板又は図示しない配線のいずれか1つ以上を介して、絶縁性基板10に接続されていてもよい。
このような構成であれば、検出機能付き電子機器200は、検出装置100による指紋等の検出結果を液晶ディスプレイ350に伝達することができる。電子機器200は、検出装置100による指紋等の検出結果に基づいて液晶ディスプレイ350の電源をオン、オフしたり、液晶ディスプレイ350に検出結果を表示したりすることができる。また、電子機器200は、上述した検出装置100を備える。このため、外部物体(例えば、指Fin)等に対する検出感度の向上が可能な電子機器200を提供することができる。
なお、実施形態3では、検出装置に接続される被接続装置として液晶ディスプレイ350を説明したが、被接続装置は液晶ディスプレイに限定されるものではない。被接続装置は、例えば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであってもよい。また、被接続装置は、ディスプレイ以外の他の機器であってもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。実施形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
例えば、本態様の検出装置及び電子機器は、以下の態様をとることができる。
(1)複数の検出電極を有する絶縁性基板と、
前記検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、
前記送信用導電体に接続される駆動信号生成部と、
前記検出電極に接続される検出部と、を備え、
前記駆動信号生成部は、検出用の駆動信号を生成して前記送信用導電体に供給し、
前記検出部は、前記検出電極の容量の変化に応じた検出信号を検出する、検出装置。
(2)前記絶縁性基板は基材を有し、
前記検出電極は前記基材の一方の面側に位置し、
前記一方の面からの前記送信用導電体の高さは、前記一方の面からの前記検出電極の高さよりも高い、上記(1)に記載の検出装置。
(3)前記検出電極は、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とにそれぞれ並ぶ、上記(1)又は(2)に記載の検出装置。
(4)前記検出電極と前記検出部とを接続又は非接続にする接続回路を、さらに備え、
前記接続回路は、
前記複数の検出電極のうち第1選択対象の検出電極を前記検出部に接続される接続状態にし、前記第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極を前記検出部に接続されない非接続状態にする第1選択動作と、
前記第1選択動作と異なるタイミングで、前記第1選択対象の検出電極を前記非接続状態にし、前記第2選択対象の検出電極を前記接続状態にする第2選択動作と、を行う上記(2)又は(3)に記載の検出装置。
(5)前記接続回路は、複数の前記検出電極を含む検出電極ブロックごとに、前記第1選択動作と前記第2選択動作とを行う上記(4)に記載の検出装置。
(6)前記接続回路は、前記第1選択対象の検出電極と前記第2選択対象の検出電極とを、アダマール行列の正負の符号に基づいて決定する、上記(4)又は(5)に記載の検出装置。
(7)前記検出部は、前記第1選択対象の検出電極から出力される検出信号が統合された第1検出信号と、前記第2選択対象の検出電極から出力される検出信号が統合された第2検出信号とに基づいて、前記複数の検出電極の各々から出力される検出信号を算出する、上記(6)に記載の検出装置。
(8)前記接続回路は、前記第1選択動作と前記第2選択動作とを連続して行う上記(4)乃至(7)のいずれか1項に記載の検出装置。
(9)前記検出電極と隣り合う位置に配置される容量検出用導電体、をさらに備える上記(1)乃至(8)のいずれか1項に記載の検出装置。
(10)前記検出電極と隣り合う位置に配置される容量検出用導電体と、
前記絶縁性基板に接続される第1回路基板と、
前記第1回路基板に設けられるアナログ・フロント・エンドと、をさらに備え、
前記検出電極は、前記接続回路を介して前記アナログ・フロント・エンドに接続し、
前記容量検出用導電体は、前記接続回路を介さずに、前記アナログ・フロント・エンドに接続する、上記(4)乃至(8)のいずれか1項に記載の検出装置。
(11)前記容量検出用導電体の容量は、前記送信用導電体の容量よりも小さい、上記(9)又は(10)に記載の検出装置。
(12)前記容量検出用導電体は、前記検出電極と前記送信用導電体との間に配置される、上記(9)乃至(11)のいずれか1項に記載の検出装置。
(13)前記容量検出用導電体の容量値が予め設定した値以上の場合、前記駆動信号生成部は、前記送信用導電体に前記駆動信号を供給し、
前記容量検出用導電体の容量値が前記予め設定した値未満の場合、前記駆動信号生成部は、前記送信用導電体に前記駆動信号を供給しない、上記(9)乃至(12)のいずれか1項に記載の検出装置。
(14)検出装置と、
前記検出装置に接続される被接続装置と、を備え、
前記検出装置は、
複数の検出電極を有する絶縁性基板と、
前記検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、
前記送信用導電体に接続される駆動信号生成部と、
前記検出電極に接続される検出部と、を備え、
前記駆動信号生成部は、検出用の駆動信号を生成して前記送信用導電体に供給し、
前記検出部は、前記検出電極の容量の変化に応じた検出信号を検出する、電子機器。
1 指紋センサ部
10 絶縁性基板
11 検出制御部
14 マルチプレクサ
15 ゲートドライバ
16 検出制御部
16A、16B、16C 配線
20 第1回路基板
24 シールド層
25 検出電極
25B 検出電極ブロック
26 容量検出用導電体
28 パッド電極
30 第2回路基板
33 絶縁性樹脂
40 検出部
42 検出信号増幅部
43 A/D変換部
44 信号演算部
45 座標抽出部
46 合成部
47 検出タイミング制御部
48 記憶部
70 送信用導電体
70 送信用導電体
80 IC素子
100 検出装置
101 基材
101a 一方の面
110 クロック信号生成部
112 駆動信号生成部
114 ゲートドライバ制御部
114A 選択信号生成部
114B 反転回路
116 カウンタ
118 マルチプレクサ制御部
200 電子機器
310 TFT基板
311 パッド電極
320 対向基板
350 液晶ディスプレイ
Td 第1検出動作
Td、Td 、Td 、Td 、Td 正符号選択動作
Td、Td 、Td 、Td 、Td 負符号選択動作
Td 第2検出動作
Td 第3検出動作
Td 第4検出動作
Vgcl 第1選択信号
Vgcl 第2選択信号

Claims (14)

  1. 複数の検出電極を有する絶縁性基板と、
    前記検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、
    前記送信用導電体に接続される駆動信号生成部と、
    前記検出電極に接続される検出部と、を備え、
    前記駆動信号生成部は、検出用の駆動信号を生成して前記送信用導電体に供給し、
    前記検出部は、前記検出電極の容量の変化に応じた検出信号を検出する、検出装置。
  2. 前記絶縁性基板は基材を有し、
    前記検出電極は前記基材の一方の面側に位置し、
    前記一方の面からの前記送信用導電体の高さは、前記一方の面からの前記検出電極の高さよりも高い、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出電極は、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とにそれぞれ並ぶ、請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記検出電極と前記検出部とを接続又は非接続にする接続回路を、さらに備え、
    前記接続回路は、
    前記複数の検出電極のうち第1選択対象の検出電極を前記検出部に接続される接続状態にし、前記第1選択対象に含まれない第2選択対象の検出電極を前記検出部に接続されない非接続状態にする第1選択動作と、
    前記第1選択動作と異なるタイミングで、前記第1選択対象の検出電極を前記非接続状態にし、前記第2選択対象の検出電極を前記接続状態にする第2選択動作と、を行う請求項2又は3に記載の検出装置。
  5. 前記接続回路は、
    複数の前記検出電極を含む検出電極ブロックごとに、前記第1選択動作と前記第2選択動作とを行う請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記接続回路は、
    前記第1選択対象の検出電極と前記第2選択対象の検出電極とを、アダマール行列の正負の符号に基づいて決定する、請求項4又は5に記載の検出装置。
  7. 前記検出部は、
    前記第1選択対象の検出電極から出力される検出信号が統合された第1検出信号と、前記第2選択対象の検出電極から出力される検出信号が統合された第2検出信号とに基づいて、前記複数の検出電極の各々から出力される検出信号を算出する、請求項6に記載の検出装置。
  8. 前記接続回路は、前記第1選択動作と前記第2選択動作とを連続して行う請求項4乃至7のいずれか1項に記載の検出装置。
  9. 前記検出電極と隣り合う位置に配置される容量検出用導電体、をさらに備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載の検出装置。
  10. 前記検出電極と隣り合う位置に配置される容量検出用導電体と、
    前記絶縁性基板に接続される第1回路基板と、
    前記第1回路基板に設けられるアナログ・フロント・エンドと、をさらに備え、
    前記検出電極は、前記接続回路を介して前記アナログ・フロント・エンドに接続し、
    前記容量検出用導電体は、前記接続回路を介さずに、前記アナログ・フロント・エンドに接続する、請求項4乃至8のいずれか1項に記載の検出装置。
  11. 前記容量検出用導電体の容量は、前記送信用導電体の容量よりも小さい、請求項9又は10に記載の検出装置。
  12. 前記容量検出用導電体は、前記検出電極と前記送信用導電体との間に配置される、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の検出装置。
  13. 前記容量検出用導電体の容量値が予め設定した値以上の場合、前記駆動信号生成部は、前記送信用導電体に前記駆動信号を供給し、
    前記容量検出用導電体の容量値が前記予め設定した値未満の場合、前記駆動信号生成部は、前記送信用導電体に前記駆動信号を供給しない、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の検出装置。
  14. 検出装置と、
    前記検出装置に接続される被接続装置と、を備え、
    前記検出装置は、
    複数の検出電極を有する絶縁性基板と、
    前記検出電極と隣り合う位置に配置される送信用導電体と、
    前記送信用導電体に接続される駆動信号生成部と、
    前記検出電極に接続される検出部と、を備え、
    前記駆動信号生成部は、検出用の駆動信号を生成して前記送信用導電体に供給し、
    前記検出部は、前記検出電極の容量の変化に応じた検出信号を検出する、電子機器。
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