JP6496520B2 - ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物及びタイヤ - Google Patents

ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物及びタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物及びタイヤに関する。
タイヤに用いるゴム組成物には、自動車の低燃費化のための低発熱性、タイヤ寿命の長期化のための良好な耐摩耗性、乾燥路面、WET路面及び/又は氷雪路面における走行性能等の様々な性能が求められる。
低発熱性を有するゴム組成物の製造方法として、ゴム成分、充填剤、シランカップリング剤、及び加硫促進剤を含む第一混合物を調製し、該第一混合物を混練することによって予備組成物を調製する、第一混練工程と、予備組成物に加硫剤を加えた第二混合物を調製し、該第二混合物を混練することによってゴム組成物を調製する、第二混練工程と、を含むゴム組成物の製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このゴム組成物の製造方法によれば、加硫剤を加える第二混練工程の前の第一混練工程において加硫促進剤を加えることによって、シランカップリング剤と充填剤(例えば、無機充填剤であるシリカ)との反応を生じやすくし、シランカップリング剤の活性を高めることができる。
国際公開第2012/043853号
一方で、上記タイヤでは、氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性をさらに並立させて向上させることも求められていた。そこで、本発明は、(i)タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるゴム組成物を得るための、ゴム組成物の製造方法を提供すること、(ii)タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるゴム組成物を提供すること、並びに、(iii)氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるタイヤを提供することを目的とする。
本発明のゴム組成物の製造方法は、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムを50質量%以上含むゴム成分(A)100質量部;シリカ80〜130質量部を含む充填剤(B);シランカップリング剤(C);熱可塑性樹脂(D)7〜20質量部;グアニジン類、スルフェンアミド類及びチアゾール類から選択される少なくとも1種の化合物(E);有機酸化合物(F);及び加硫剤(G);を含むゴム組成物の製造方法であって、該製造方法は、前記ゴム組成物を複数段階で混練する混練工程を含み、該混練工程は、前記ゴム成分(A)100質量部、前記シリカ80質量部以上を含む充填剤(B)、前記シランカップリング剤(C)、前記熱可塑性樹脂(D)7質量部以上、前記化合物(E)の一部又は全部、及び前記有機酸化合物(F)の一部又は全部を混練する第1の混練段階と、前記第1の混練段階の後に、前記第1の混練段階における混練によって調製された混練物と前記加硫剤(G)とを混練する第2の混練段階を含むことを特徴とする。
本発明のゴム組成物の製造方法によれば、タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立させることができる。
また、加硫剤(G)を加える第二混練工程の前の第一混練工程において有機酸化合物(F)を加えることによって、シランカップリング剤と充填剤(例えば、無機充填剤であるシリカ)との反応を生じやすくし、シランカップリング剤の活性を高めることができる。
またここで、前記充填剤(B)は、カーボンブラックをさらに含み、前記カーボンブラックは、前記充填剤(B)の20質量%以下である場合、タイヤの氷雪性能をより向上させることができる。
またここで、前記ゴム組成物は、オイル(H)をさらに含み、前記オイル(H)の配合量が、前記ゴム成分(A)100質量部に対して、40質量部以上である場合、タイヤの氷雪性能をさらに向上させることができる。
またここで、前記有機酸化合物(F)の50%以上がステアリン酸である。
本発明のゴム組成物は、本発明のゴム組成物の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
この構成では、ゴム組成物を用いたタイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立させることができる。
本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物をトレッドに用いたことを特徴とする。
この構成では、タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立させることができる。
本発明によれば、(i)タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるゴム組成物を得るための、ゴム組成物の製造方法を提供すること、(ii)タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるゴム組成物を提供すること、並びに、(iii)氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるタイヤを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤのタイヤ幅方向断面図である。
以下、本発明のゴム組成物の製造方法及びゴム組成物の実施形態について詳細に例示説明する。
(ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物)
本発明のゴム組成物の製造方法は、少なくとも、混練工程を含み、必要に応じて、乾燥工程等のその他の工程を含む。
また、本発明のゴム組成物の製造方法によって製造される、本発明のゴム組成物は、少なくとも、ゴム成分(A)と、充填剤(B)と、シランカップリング剤(C)と、熱可塑性樹脂(D)と、化合物(E)と、有機酸化合物(F)と、加硫剤(G)とを含み、必要に応じて、オイル(H)、その他の成分を含む。
<混練工程>
前記混練工程は、ゴム組成物を複数段階で混練する工程である。前記混練工程は、少なくとも、第1の混練段階と、第2の混練段階とを含み、さらに必要に応じて、第1の混練段階と第2の混練段階との間の中間混練段階、その他の混練段階を含む。
−第1の混練段階−
前記第1の混練段階では、前記ゴム成分(A)100質量部、シリカ80質量部以上を含む前記充填剤(B)、前記シランカップリング剤(C)(例えば、2質量部以上)、前記熱可塑性樹脂(D)7質量部以上、前記化合物(E)の一部又は全部、及び前記有機酸化合物(F)の一部又は全部を混練する。斯かる混練により、予備組成物を調製する。
なお、第1の混練段階で調製される予備組成物は、前記加硫剤(G)を含まない。またなお、第1の混練段階で調製される予備組成物は、充填剤(B)としてシリカを含み、充填剤(B)としてシリカ以外のもののみを含むことはない。
前記第1の混練段階におけるゴム組成物の最高温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、シランカップリング剤(C)のカップリング機能の活性をより好適に高める観点から、120〜190℃が好ましく、130〜175℃がより好ましく、140〜170℃が特に好ましい。
前記第1の混練段階における混練時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
第1の混練段階において、ゴム成分(A)、シリカを含む充填剤(B)、及びシランカップリング剤(C)を混練した後に、熱可塑性樹脂(D)、化合物(E)、及び有機酸化合物(F)を加えて、更に混練する場合は、ゴム成分(A)、シリカを含む充填剤(B)、及びシランカップリング剤(C)を加えた後、該第1の混練段階の途中で熱可塑性樹脂(D)、化合物(E)、及び有機酸化合物(F)を加えるまでの時間を、90〜210秒間とすることが好ましい。この時間は、100〜180秒間がより好ましく、120〜150秒間が更に好ましく、125〜145秒間が特に好ましい。
この時間が90秒間以上であれば、充填剤(B)及びシランカップリング剤(C)の反応を十分に進行させることができる。上記時間が210秒間を超えても、充填剤(B)及びシランカップリング剤(C)の反応は既に十分に進行しているので、更なる効果は享受しにくく、上限値を210秒間とすることが好ましい。
−第2の混練段階−
前記第1の混練段階の後に、前記第1の混練段階における混練によって調製された混練物(予備組成物)と前記加硫剤(G)とを混練する。斯かる混練により、ゴム組成物を調製する。
また、前記第2の混練段階において、前記熱可塑性樹脂(D)、前記化合物(E)、及び前記有機酸化合物(F)の少なくとも1種の一部を添加してもよい。ここで、前記有機酸化合物(F)の50%以上がステアリン酸であり、前記第2の混練段階において、ステアリン酸の一部を添加してもよい。
またなお、第2の混練段階では、加硫を促進させる観点から、化合物(E)としての加硫促進剤を、所望により、適量だけ、更に加えてもよい。
第2の混練段階におけるゴム組成物の最高温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、60〜140℃が好ましく、80〜120℃がより好ましく、100〜120℃が特に好ましい。
第2の混練段階における混練時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10秒間〜20分間が好ましく、10秒間〜10分間がより好ましく、20秒間〜5分間が特に好ましい。
なお、第1の混練段階から第2の混練段階に、又は後述する中間混練段階から第2の混練段階に移行する際には、ゴム組成物の温度を、第1の混練段階又は中間混練段階における混練が終了した直後の温度から10℃以上低下させた後に、第2の混練段階に移行することが好ましい。
−中間混練段階−
本発明のゴム組成物の製造方法では、第1の混練段階と、第2の混練段階との間に、必要に応じて、第1の混練段階で調製された前記予備組成物を更に混練する、中間混練段階を含んでもよい。
なお、中間混練段階では、加硫剤(G)を添加しない。
前記中間混練段階におけるゴム組成物の最高温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、120〜190℃が好ましく、130〜175℃がより好ましく、140〜170℃が特に好ましい。
前記中間混練段階における混練時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10秒間〜20分間が好ましく、10秒間〜10分間がより好ましく、30秒間〜5分間が特に好ましい。
第1の混練段階、中間混練段階、第2の混練段階において用いられる混練装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、単軸混練押出機;多軸混練押出機(連続式混練装置);バンバリミキサー、インターミックス、ニーダー等の噛合い式又は非噛合い式回転ローターを有する混練機;ロール(バッチ式混練装置);などが挙げられる。
前記混練における、ローターの回転速度、ラム圧、混練温度、混練時間、混練装置の種類等の諸条件は、適宜選択することができる。
<ゴム成分(A)>
本発明のゴム組成物に用いられるゴム成分(A)としては、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)を50質量%以上含む限り、特に制限はなく、ジエン系ゴムであればよい。
前記スチレン−ブタジエン共重合体ゴム以外の合成ゴムとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(EPDM)等の合成ジエン系重合体ゴム、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ゴム成分(A)中におけるスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)の含有量としては、50質量%以上である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50〜60質量%が好ましく、60〜70質量%がより好ましく、70〜80質量%が特に好ましい。
前記含有量が50質量%以上であると、ウェット性能を優位に保つことができる。また、前記含有量が、前記好ましい範囲内、前記より好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、同様の観点でさらに有利である。
<充填剤(B)>
本発明のゴム組成物に用いられる充填剤(B)としては、シリカを特定量含む限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シリカ単体、シリカとカーボンブラックとの混合物、シリカとシリカ以外の無機充填剤との混合物、などが挙げられる。
−シリカ−
前記シリカとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、コロイダルシリカ、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記シリカの配合量としては、ゴム成分(A)100質量部に対して、80〜130質量部である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、80〜90質量部が好ましく、90〜100質量部がより好ましく、105〜115質量部が特に好ましい。
前記配合量が、80〜130質量部であると、ウェット性能を向上させることができる。また、前記配合量が、前記好ましい範囲内、前記より好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、同様の観点でさらに有利である。
前記シリカのBET比表面積としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、40〜350m2/gが好ましく、80〜350m2/gがより好ましく、130超350以下m2/gがさらにより好ましく、135〜350m2/gが特に好ましい。
前記BET比表面積が、40〜350m2/gであると、シリカのゴム補強性とゴム成分中への分散性とを両立することができる。また、前記BET比表面積が、前記より好ましい範囲内、前記さらにより好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、シリカのゴム補強性とゴム成分中への分散性とをより効率的に両立することができる点で有利である。
斯かるシリカとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、商品名「ニップシールAQ」(東ソー・シリカ株式会社製、BET比表面積=205m2/g)、「ニップシールKQ」(東ソー・シリカ株式会社製、BET比表面積=240m2/g)、商品名「ウルトラジルVN3」(デグッサ社製、BET比表面積=175m2/g)等の市販品、などが挙げられる。
なお、BET比表面積とは、ISO 5794/1に準拠して測定されるものを指す。
−カーボンブラック−
前記カーボンブラックは、ゴム組成物の電気抵抗を下げて帯電を抑止する効果を得ることができる。
前記カーボンブラックとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、高、中又は低ストラクチャーのSAF、ISAF、IISAF、N339、HAF、FEF、GPF、SRFグレードのカーボンブラック、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、SAF、ISAF、IISAF、N339、HAF、FEFグレードのカーボンブラック、が好ましい。
なお、本発明において、カーボンブラックは無機充填材に含まれない。
前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30〜250m2/gが好ましい。
なお、窒素吸着比表面積(N2SA)とは、JIS K 6217−2 2001に準拠して測定されるものを指す。
前記カーボンブラックの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記充填剤(B)の、20質量%以下が好ましく、15〜20質量%がより好ましく、10〜15質量%が特に好ましい。
前記配合量が、20質量%以下であると、転がり抵抗を改良することができる。また、前記配合量が、前記より好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、同様の観点でさらに有利である。
−シリカ以外の無機充填剤−
前記シリカ以外の無機充填剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記式(I)で表わされる無機化合物、などが挙げられる。
Figure 0006496520
[式中、M1は、(i)アルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウム、及びジルコニウムからなる群から選ばれる金属、(ii)これらの金属の酸化物、(iii)これらの金属の水酸化物、(iv)これらの金属の水和物、及び(v)これらの金属の炭酸塩から選ばれる少なくとも1種であり;d、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整数である。なお、x、zがともに0である場合、式(I)はアルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウム及びジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の金属、金属酸化物又は金属水酸化物である。]
前記式(I)で表わされる無機化合物の例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、γ−アルミナ、α−アルミナ等のアルミナ(Al23);ベーマイト、ダイアスポア等のアルミナ−水和物(Al23・H2O);ギブサイト、バイヤライト等の水酸化アルミニウム[Al(OH)3];炭酸アルミニウム[Al2(CO32];水酸化マグネシウム[Mg(OH)2];酸化マグネシウム(MgO);炭酸マグネシウム(MgCO3);タルク(3MgO・4SiO2・H2O);アタパルジャイト(5MgO・8SiO2・9H2O);チタン白(TiO2);チタン黒(TiO2n-1);酸化カルシウム(CaO);水酸化カルシウム[Ca(OH)2];酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al23);クレー(Al23・2SiO2);カオリン(Al23・2SiO2・2H2O);パイロフィライト(Al23・4SiO2・H2O);ベントナイト(Al23・4SiO2・2H2O);ケイ酸アルミニウム(Al2SiO5 、Al4・3SiO4・5H2O等);ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4、MgSiO3等);ケイ酸カルシウム(Ca2・SiO4等);ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al23・CaO・2SiO2等);ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4);炭酸カルシウム(CaCO3);酸化ジルコニウム(ZrO2);水酸化ジルコニウム(ZrO(OH)2・nH2O);炭酸ジルコニウム(Zr(CO32);各種ゼオライトのように電荷を補正する水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含む結晶性アルミノケイ酸塩;などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、式(I)中のM1が、アルミニウム、アルミニウムの酸化物、アルミニウムの水酸化物、それらの水和物、アルミニウムの炭酸塩、から選ばれる少なくとも1種である無機化合物が好ましい。
前記無機化合物の平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、混練作業性、耐摩耗性及びウェットグリップ性能のバランスなどの観点から、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5.0μmがより好ましい。
前記充填剤(B)の配合量としては、ゴム成分(A)100質量部に対して、80質量部以上である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、80〜150質量部が好ましく、85〜130質量部がより好ましく、95〜120質量部が特に好ましい。
前記配合量が、80質量部以上であると、ウェット性能を向上させることができる。一方、前記配合量が、前記好ましい範囲内、前記より好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、ウェット性能向上の点で有利である。
<シランカップリング剤(C)>
シランカップリング剤(C)を用いることによって、ゴム加工時の作業性に更に優れると共に、より耐摩耗性の良好なタイヤを与えることができる。
本発明のゴム組成物に用いられるシランカップリング剤(C)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記の式(II)で表わされる化合物、下記の式(III)で表わされる化合物、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、式(II)で表わされる化合物が特に好ましい。後述する化合物(E)はゴム成分(A)と反応するポリスルフィド結合部位の活性化を起こし易いからである。
Figure 0006496520
[式中、R1は複数ある場合には同一でも異なっていてもよく、各々炭素数1〜8の直鎖、環状もしくは分枝のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖もしくは分枝のアルコキシアルキル基又は水素原子であり、R2は複数ある場合には同一でも異なっていてもよく、各々炭素数1〜8の直鎖、環状もしくは分枝のアルキル基であり、R3は複数ある場合には同一でも異なっていてもよく、各々炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝のアルキレン基である。aは平均値として2〜6であり、p及びrは同一でも異なっていてもよく、各々平均値として0〜3である。但しp及びrの双方が3であることはない。]
Figure 0006496520
[式中、R4は複数ある場合には同一でも異なっていてもよく、各々炭素数1〜8の直鎖、環状もしくは分枝のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖もしくは分枝のアルコキシアルキル基又は水素原子であり、R5は複数ある場合には同一でも異なっていてもよく、各々炭素数1〜8の直鎖、環状もしくは分枝のアルキル基であり、R6は複数ある場合には同一でも異なっていてもよく、各々炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝のアルキレン基である。R7は一般式(−S−R8−S−)、(−R9−Sm1−R10−)及び(−R11−Sm2−R12−Sm3−R13−)のいずれかの二価の基(R8〜R13は各々炭素数1〜20の二価の炭化水素基、二価の芳香族基、又は硫黄及び酸素以外のヘテロ元素を含む二価の有機基であり、m1、m2及びm3は同一でも異なっていてもよく、各々平均値として1以上4未満である。)であり、複数あるkは同一でも異なっていてもよく、各々平均値として1〜6であり、s及びtは各々平均値として0〜3である。但しs及びtの双方が3であることはない。]
上記の式(II)で表わされるシランカップリング剤(C)の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(3−モノエトキシジメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−モノエトキシジメチルシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−モノエトキシジメチルシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−モノメトキシジメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−モノメトキシジメチルシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−モノメトキシジメチルシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−モノエトキシジメチルシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(2−モノエトキシジメチルシリルエチル)トリスルフィド、ビス(2−モノエトキシジメチルシリルエチル)ジスルフィド、などが挙げられる。
上記の式(III)で表わされるシランカップリング剤(C)の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S2−(CH26−S2−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S2−(CH210−S2−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S3−(CH26−S3−(C
23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S4−(CH26−S4−(C
23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S−(CH26−S2−(CH26−S−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S−(CH26−S2.5−(CH26−S−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S−(CH26−S3−(CH26−S−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S−(CH26−S4−(CH26−S−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S−(CH210−S2−(C
210−S−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S4−(CH26−S4−(C
26−S4−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S2−(CH26−S2−(C
26−S2−(CH23−Si(OCH2CH33
平均組成式(CH3CH2O)3Si−(CH23−S−(CH26−S2−(CH26−S2−(CH26−S−(CH23−Si(OCH2CH33、などが挙げられる。
前記シランカップリング剤(C)の配合量としては、ゴム成分(A)100質量部に対して、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、2〜15質量部が好ましく、5〜15質量部がより好ましく、6〜12質量部がさらにより好ましく、8〜10質量部が特に好ましい。
前記配合量が、2〜15質量部であると、シリカの分散を確保することができる。また、前記配合量が、前記より好ましい範囲内、前記さらにより好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、シリカの分散の確保の点で有利である。
<熱可塑性樹脂(D)>
熱可塑性樹脂(D)を用いることによって、ウェット性能を向上することができる。
本発明のゴム組成物に用いられる熱可塑性樹脂(D)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、C5系樹脂、C5〜C9系樹脂、テルペン系樹脂、テルペン−芳香族化合物系樹脂、C9系樹脂、ロジン系樹脂、アルキルフェノール系樹脂、クマロン−インデン樹脂、キシレン系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体、などが挙げられる。
前記C5系樹脂とは、C5系合成石油樹脂を指し、C5留分を、AlCl3やBF3などのフリーデルクラフツ型触媒を用いて重合して得られる固体重合体である。
前記C5系樹脂の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イソプレンを主成分とする共重合体、シクロペンタジエンを主成分とする共重合体、1,3−ペンタジエンを主成分とする共重合体、1−ペンテンを主成分とする共重合体、2−ペンテンとジシクロペンタジエンとの共重合体、1,3−ペンタジエンを主体とする重合体、などが挙げられる。
前記C5〜C9系樹脂とは、C5〜C9系合成石油樹脂を指し、C5〜C11留分を、AlCl3やBF3などのフリーデルクラフツ触媒を用いて重合して得られる固体重合体である。
前記C5〜C9系樹脂の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スチレンを主成分とする共重合体、ビニルトルエンを主成分とする共重合体、α−メチルスチレンを主成分とする共重合体、インデンを主成分とする共重合体、などが挙げられる。
前記テルペン系樹脂とは、松属の木からロジンを得る際に同時に得られるテレビン油、あるいはこれから分離した重合成分を配合し、フリーデルクラフツ型触媒を用いて重合して得られる固体状の樹脂である。
前記テルペン系樹脂の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、β−ピネン樹脂、α−ピネン樹脂、などが挙げられる。
前記テルペン−芳香族化合物系樹脂の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、テルペン−フェノール樹脂、などを挙げることができる。
前記テルペン−フェノール樹脂は、テルペン類と種々のフェノール類とを、フリーデルクラフツ型触媒を用いて反応させたり、あるいはさらにホルマリンで縮合する方法で得ることができる。
前記テルペン−芳香族化合物系樹脂の原料のテルペン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、α−ピネン、リモネン等のモノテルペン炭化水素、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、α−ピネンが特に好ましい。
前記C9系樹脂とは、C9系合成石油樹脂を指し、C9留分をAlCl3やBF3などのフリーデルクラフツ型触媒を用い、重合して得られる固体重合体である。
前記C9系樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、インデンを主成分とする共重合体、メチルインデンを主成分とする共重合体、α−メチルスチレンを主成分とする共重合体、ビニルトルエンを主成分とする共重合体、などが挙げられる。
前記ロジン系樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、天然樹脂ロジン、変性ロジン、ロジン誘導体、変性ロジン誘導体のいずれであってもよく、例えば、生松ヤニやトール油に含まれるガムロジン、トール油レジン、ウッドロジン;重合ロジン、その部分水添ロジン;グリセリンエステルロジン、その部分水添ロジンや完全水添ロジン;ペンタエリスリトールエステルロジン、その部分水添ロジンや重合ロジン;などが挙げられる。
前記アルキルフェノール系樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、p−tert−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のアルキルフェノール−アセチレン樹脂、低重合度のアルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、などが挙げられる。
前記熱可塑性樹脂(D)の配合量としては、ゴム成分(A)100質量部に対して、7〜20質量部である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、8〜19質量部が好ましく、9〜16質量部がより好ましく、10〜15質量部が特に好ましい。
前記配合量が、8〜19質量部であると、ウェット性能を向上することができる。また、前記配合量が、前記好ましい範囲内、前記より好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、ウェット性能向上の点で有利である。
<化合物(E)>
化合物(E)を用いることによって、シランカップリング剤(C)の活性を高めることができる。
本発明のゴム組成物に用いられる化合物(E)としては、グアニジン類、スルフェンアミド類及びチアゾール類から選択される少なくとも1種である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記グアニジン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド、ジカテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン塩、1,3−ジ−o−クメニルグアニジン、1,3−ジ−o−ビフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−クメニル−2−プロピオニルグアニジン、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、反応性が高い点で、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニドが好ましく、1,3−ジフェニルグアニジンがより好ましい。
前記スルフェンアミド類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−メチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−エチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−プロピル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−ペンチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−ヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オクチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−2−エチルヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−デシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−ドデシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−ステアリル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジメチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジエチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジプロピル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジペンチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジオクチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジ−2−エチルヘキシルベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジドデシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジステアリル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、反応性が高い点で、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、が好ましい。
前記チアゾール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、2−(N,N−ジエチルチオカルバモイルチオ)ベンゾチアゾール、2−(4'−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール、4−メチル−2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−(4−メチル−2−ベンゾチアゾリル)ジスルフィド、5−クロロ−2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールナトリウム、2−メルカプト−6−ニトロベンゾチアゾール、2−メルカプト−ナフト[1,2−d]チアゾール、2−メルカプト−5−メトキシベンゾチアゾール、6−アミノ−2−メルカプトベンゾチアゾール、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、反応性が高い点で、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、が好ましい。
前記化合物(E)の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、0.4〜3.0質量部が好ましく、0.6〜2.0質量部がより好ましく、0.8〜1.5質量部が特に好ましい。
前記配合量が、0.4〜3.0質量部であると、活性を向上することができる。また、前記配合量が、前記より好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、活性向上の点で有利である。
<有機酸化合物(F)>
有機酸化合物(F)を用いることによって、加硫を促進することができる。
本発明のゴム組成物に用いられる有機酸化合物(F)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、カプリン酸、ペラルゴン酸、カプリル酸、エナント酸、カプロン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、ネルボン酸等の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸;ロジン酸や変性ロジン酸等の樹脂酸;飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸及び樹脂酸のエステル;などが挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、ゴム成分(A)として、乳化重合により得られるスチレン−ブタジエン共重合体を用いた場合には、これらに元から含まれるロジン酸(変性ロジン酸も包む)や脂肪酸を、有機酸化合物(F)として用いることもできる。なお、乳化剤が、通常、ロジン酸等を含むため、乳化重合により得られるスチレン−ブタジエン共重合体もロジン酸等を含む。
前記有機酸化合物(F)の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、0.5〜2.0質量部が好ましい。
<加硫剤(G)>
本発明のゴム組成物に用いられる加硫剤(G)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硫黄、などが挙げられる。
前記加硫剤(G)の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、1.0〜2.0質量部が好ましい。
<オイル(H)>
オイル(H)を用いることによって、加工性を改良することができる。
本発明のゴム組成物に必要に応じて用いられるオイル(H)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、アロマチック系オイル、などが挙げられる。
前記オイル(H)の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゴム成分(A)100質量部に対して、40質量部以上が好ましく、40〜70質量部がより好ましく、42〜65質量部がさらに好ましく、45〜55質量部が特に好ましい。
前記配合量が、40質量部以上であると、加工性の悪化を抑制することができる。また、前記配合量が、前記より好ましい範囲内、前記さらに好ましい範囲内、又は、前記特に好ましい範囲内であると、同様の観点でさらに有利である。
<その他の成分>
本発明のゴム組成物に必要に応じて用いられるその他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、老化防止剤、軟化剤、などが挙げられる。これらのその他の成分としては、市販品を用いることができる。
前記充填剤(B)の配合量(質量)に対する前記シランカップリング剤(C)の配合量(質量)の割合(シランカップリング剤(C)の配合量/充填材(B)の配合量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01〜0.20が好ましく、0.03〜0.20がより好ましく、0.04〜0.10が特に好ましい。
前記割合(シランカップリング剤(C)の配合量/充填材(B)の配合量)は、0.01以上であると、ゴム組成物の発熱性の低減の効果を得られやすく、0.20以下であると、ゴム組成物の製造コストが低減し、経済性を向上させることができる。
ここで、ゴム組成物の製造方法の第1の混練段階において、化合物(E)の分子数XE及び有機酸化合物(F)の分子数XFは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、下記式(Z)を満たすことが好ましい。なお、分子数とはモル数を指すものとする。
Figure 0006496520
有機酸化合物(F)は、第1の混練段階において化合物(E)を加えることによって、シランカップリング剤(C)の活性を高めるという効果を低減する虞がある。ここで、第1の混練段階で調製された予備組成物が有機酸化合物(F)を含み、XF/XEが上記範囲になるようにすれば、上記低減を効果的に抑制することができ、本発明の実施形態に係るゴム組成物を用いて作製されたタイヤの耐摩耗性を更に向上させることができる。
また、特に、ゴム組成物の製造方法の第1の混練段階において、シランカップリング剤(C)の分子数XCに対する化合物(E)の分子数XEの割合(XE/XC)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1〜1.0が好ましく、0.3〜1.0がより好ましく、0.4〜1.0が特に好ましい。
前記割合(XE/XC)は、0.1倍以上であると、シランカップリング剤(C)の活性化を十分に生じさせることができ、1.0倍以下であると、加硫速度に与える影響を小さくすることができる。
(タイヤ)
本発明のタイヤは、上述したゴム組成物をトレッドに用いたものである。
本発明の一実施形態に係るタイヤを、図1を用いて説明する。タイヤ100は、一対のビードコア111,112と、スティフナー113,114と、カーカスプライ121とを有する。スティフナー113,114は、ビードコア111,112からタイヤ径方向外側に延在する。カーカスプライ121は、ビードコア111,112において、スティフナー113,114のタイヤ幅方向外側に折り返されて、馬蹄形のタイヤケース形状を形成する。カーカスプライ121のタイヤ径方向外側には、複数のベルト層からなるベルト115が配設されている。
ベルト115のタイヤ径方向外側には、トレッド118が配設されている。また、カーカスプライ121の内側には、空気透過防止層としてインナーライナー130が配設されている。トレッド118は、本発明に係るゴム組成物を用いて形成されている。
また、カーカスプライ121のタイヤ幅方向外側には、サイドウォール119が形成されている。また、サイドウォール119は、有色ゴム(カラーゴム)であってもよい。
前記タイヤを製造する方法としては、慣用の方法を用いることができる。例えば、タイヤ成形用ドラム上に未加硫ゴムを含むカーカスプライ層、ベルト層、トレッド層等の通常タイヤ製造に用いられる部材を順次貼り重ね、ドラムを抜き去ってグリーンタイヤとする。次いで、このグリーンタイヤを常法に従って加熱加硫することにより、所望のタイヤ(例えば、空気入りタイヤ)を製造することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
下記の試験例(実施例、比較例)において、下記の材料をゴム組成物の成分として用いた。
*1:BR(A):ブタジエンゴム:JSR株式会社製ハイシスブタジエンゴム、商品名:「BR01」
*2:SBR(A):JSR株式会社製乳化重合スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、商品名:「#1500」
*3:カーボンブラック(B):N220(ISAF)、旭カーボン株式会社製、商品名:「#80」
*4:シリカ(B):東ソー・シリカ株式会社製、商品名:「ニップシールAQ」、BET比表面積205m2/g
*5:シランカップリング剤(C):ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド(平均硫黄鎖長:2.35)、Evonik社製シランカップリング剤、商品名「Si75」(登録商標)
*6:C5〜C9系樹脂(D):日本ゼオン株式会社製、商品名「クイントン(登録商標)G100B」
*7:C5系樹脂(D):Exxon Chemical 株式会社製、商品名「ESCOREZ(登録商標)1102B」
*8:テルペン系樹脂(D):ヤスハラケミカル社製、商品名「YSレジンPX1250」
*9:オイル(H):アロマティックオイル
*10:ステアリン酸(F)
*11:2−メルカプトベンゾチアゾール(E):大内新興化学工業株式会社、商品名「ノクセラーM」
*12:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(E):大内新興化学工業株式会社、商品名「ノクセラーCZ」
*13:1,3−ジフェニルグアニジン(E):三新化学工業株式会社製、商品名:「サンセラーD」
*14:老化防止剤6PPD:N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業株式会社製、商品名:「ノクラック6C」
*15:老化防止剤TMDQ:2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、大内新興化学工業株式会社製、商品名:「サンセラーDM」
*16:亜鉛華
*17:加硫促進剤MBTS(E):ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、三新化学工業株式会社製、商品名:「サンセラーDM」
*18:加硫促進剤TBBS(E):N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、三新化学工業株式会社製、商品名:「サンセラーNS」
*19:硫黄(G)
(実施例1〜12、比較例1〜15)
表1〜表2に示す配合処方及び混練方法により、混練の第一段階におけるゴム組成物の最高温度がいずれも160℃となるように調整してバンバリーミキサーで混練し、ゴム組成物を調製した。比較例1、2、12、13以外の全てのゴム組成物の混練の第一段階において、ゴム成分(A)、充填剤(B)、シランカップリング剤(C)、熱可塑性樹脂(D)、有機酸化合物(F)、オイル(H)の全部を混練した後に、化合物(E)(2−メルカプトベンゾチアゾール、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、又は1,3−ジフェニルグアニジン)を加えて、さらに混練し、次いで、混練の第二段階において、有機酸化合物(F)、老化防止剤、亜鉛華、化合物(E)及び加硫剤(G)を加えて、さらに混練し、ゴム組成物を得て、下記の性能評価を行った。
<性能評価>
上記ゴム組成物をタイヤのトレッドに用いて、サイズ(195/65R15)のタイヤを作製した。
作製したタイヤを、JATMA規格に定める適用リムに装着し、規定内圧の条件下で空気入りタイヤとした。そして、上記タイヤを車両に装着し、以下(1)〜(3)に示す試験を行い、ゴム組成物を用いて作製された空気入りタイヤの性能を評価した。
(1)氷雪路における走行性能(氷雪性能)試験
氷雪路のコース上において、テストライダーが、様々な走行を行い、走行中のタイヤの走行性能についてフィーリング評価を行った。具体的には、実施例1〜7、12及び比較例2〜7については比較例1の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例8については比較例8の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例9については比較例9の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例10については比較例10の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例11については比較例11の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、比較例13〜15については比較例12の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出した。評価結果を表1〜表2に示す。指数が大きいほどタイヤの氷雪性能が高いことを示す。
(2)湿潤路における走行性能(ウェット性能)試験
湿潤路のコース上において、テストライダーが、様々な走行を行い、走行中のタイヤの走行性能についてフィーリング評価を行った。具体的には実施例1〜7、12及び比較例2〜7については比較例1の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例8については比較例8の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例9については比較例9の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例10については比較例10の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例11については比較例11の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、比較例13〜15については比較例12の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出した。評価結果を表1〜表2に示す。指数が大きいほどタイヤのウェット性能が高いことを示す。
(3)耐摩耗性試験
舗装路面のテストコースにおいて、テストライダーが車両を20,000km走行させた。そして、走行後の残溝の量を計測し、該残溝の量からタイヤの耐摩耗性を評価した。具体的には、実施例1〜7、12及び比較例2〜7については比較例1の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例8については比較例8の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例9については比較例9の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例10については比較例10の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、実施例11については比較例11の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出し、比較例13〜15については比較例12の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出した。評価結果を表1〜表3に示す。指数が大きいほどタイヤの耐摩耗性が高いことを示す。
Figure 0006496520
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実施例11と比較例15とを比較することにより、本発明のゴム組成物を用いて作製されたタイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立させることができるという効果が示された。
本発明によれば、(i)タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるゴム組成物を得るための、ゴム組成物の製造方法を提供すること、(ii)タイヤの氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるゴム組成物を提供すること、並びに、(iii)氷雪性能、ウェット性能、及び耐摩耗性を並立できるタイヤを提供することができる。
100:タイヤ、 111,112:ビードコア、 113,114:スティフナー、 115:ベルト、 118:トレッド、 119:サイドウォール、 121:カーカスプライ、 130:インナーライナー、 CL:タイヤ赤道面

Claims (6)

  1. スチレン−ブタジエン共重合体ゴムを50質量%以上含み、且つ、ポリブタジエンゴムを更に含むゴム成分(A)100質量部;
    シリカ80〜130質量部を含む充填剤(B);
    シランカップリング剤(C);
    熱可塑性樹脂(D)7〜20質量部;
    グアニジン類、スルフェンアミド類及びチアゾール類から選択される少なくとも1種の化合物(E);
    有機酸化合物(F);及び
    加硫剤(G);を含むゴム組成物の製造方法であって、
    該製造方法は、前記ゴム組成物を複数段階で混練する混練工程を含み、
    該混練工程は、
    前記ゴム成分(A)100質量部、前記シリカ80質量部以上を含む充填剤(B)、前記シランカップリング剤(C)、前記熱可塑性樹脂(D)7質量部以上、前記化合物(E)の一部又は全部、及び前記有機酸化合物(F)の一部又は全部を混練する第1の混練段階と、
    前記第1の混練段階の後に、前記第1の混練段階における混練によって調製された混練物と前記加硫剤(G)とを混練する第2の混練段階を含むことを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  2. 前記充填剤(B)は、カーボンブラックをさらに含み、
    前記カーボンブラックは、前記充填剤(B)の20質量%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のゴム組成物の製造方法。
  3. 前記ゴム組成物は、オイル(H)をさらに含み、
    前記オイル(H)の配合量が、前記ゴム成分(A)100質量部に対して、40質量部以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のゴム組成物の製造方法。
  4. 前記有機酸化合物(F)の50%以上がステアリン酸である、請求項1から3のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法によって製造されたことを特徴とする、ゴム組成物。
  6. 請求項5に記載のゴム組成物をトレッドに用いたことを特徴とする、タイヤ。
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