JP6491827B2 - 構造物検証システム、構造物検証プログラム - Google Patents
構造物検証システム、構造物検証プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6491827B2 JP6491827B2 JP2014140790A JP2014140790A JP6491827B2 JP 6491827 B2 JP6491827 B2 JP 6491827B2 JP 2014140790 A JP2014140790 A JP 2014140790A JP 2014140790 A JP2014140790 A JP 2014140790A JP 6491827 B2 JP6491827 B2 JP 6491827B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensor
- data
- unit
- control unit
- sensor data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000012795 verification Methods 0.000 title claims description 75
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 137
- 238000013500 data storage Methods 0.000 claims description 20
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 15
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 71
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 37
- 238000000034 method Methods 0.000 description 36
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 33
- 230000008569 process Effects 0.000 description 22
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 19
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 19
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 17
- 238000013461 design Methods 0.000 description 16
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 11
- 238000000547 structure data Methods 0.000 description 11
- 230000006870 function Effects 0.000 description 10
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 10
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 6
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 6
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 5
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 5
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 5
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 4
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 4
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 3
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 206010011878 Deafness Diseases 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 206010049040 Weight fluctuation Diseases 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000008855 peristalsis Effects 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000011179 visual inspection Methods 0.000 description 1
Images
Description
り外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサ
データを受信するセンサデータ制御ステップと、設備制御部により前記構造物に設けられ
た設備の動作モードを、外的要因による前記構造物の揺れが生じる前の段階で指定する動
作モードである平常時モードから、前記外的要因に応じた前記構造物の揺れによる影響を
回避するように前記設備に設定する動作モードである非常時モードに切り替える設備制御
ステップと、非常時モード解除判定部により前記設備制御部により非常時モードに切り替
えられている設備の動作モードを、前記センサデータ制御部が受信したセンサデータに基
づいて、当該非常時モードを継続させるか否かを、前記外的要因により前記構造物が搖動
した後に判定する非常時モード解除判定ステップと、外的要因に応じた前記構造物の応答特性を示す応答特性データを応答特性データ記憶部に記憶させるステップと、前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を要因データ受付部が受け付けるステップと、前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該構造物の応答を予測するステップと、前記設備制御部により、前記応答の予測結果に基づいて、前記構造物に付属する設備の動作モードを、前記非常時モードを継続させるか、前記平常時モードへ移行させるかを判定するステップと、を実行させる構造物検証プログラムである。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態による構造物検証システム1の構成を示すブロック図である。構造物検証システム1は、監視対象の構造物である建物900の健全性の検証を支援する。構造物検証システム1は、緊急地震速報サーバ100と、監視対象の構造物に設置された複数のセンサ200(センサ200−1、センサ200−2、センサ200−3、センサ200−4、センサ200−5)と、監視対象の構造物に付属する複数の設備300(設備300−1、設備300−2、設備300−3、設備300−4、設備300−5)と、構造物検証装置400と、コントローラ600とを備えている。複数のセンサ200は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略してセンサ200として説明する。同様に、複数の設備300は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略して設備300として説明する。
例えば、設備300には、照明設備、ドア施錠管理設備、電源設備(負荷に電力を分配する分電盤内の遮断器等)、空調設備及びポンプ設備等の設備がある。
コントローラ600は、各階に設けられた設備300の動作状態をそれぞれの階ごとに制御する。さらに同一の階のうちで複数のゾーンに分けられている場合には、コントローラ600は、ゾーンごとに設備300を制御してもよい。コントローラ600は、構造物検証装置400から通知される動作モードを示す情報(コマンド)に応じて、各設備の動作状態を制御する。構造物検証装置400から通知される動作モードには、平常時モード、及び非常時モードがある。
入力部410は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、管理者等であるユーザの操作に応じた入力信号を生成し、制御部440に出力する。
層間変形角Δが限界層間変形角を超えており、かつ固有周期閾値に比較して固有周期が長くなり剛性が低下していると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。建物の状況は、構造躯体の損傷は想定以上であり、建物の損傷の大きさが想定以上であると推定される。これにより、判定結果は、「建物の損傷の早急な調査が必要である」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角を超えており、一方、固有周期閾値に比較して固有周期Tに変化がなく剛性が維持されていると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。固有周期Tの変化がないため、建物の構造躯体が設計における限界層間変形角より大きい層間変形角として実際に建造されたとして、限界層間変形角を超えても損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能であるが、注意して利用する必要がある」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角以下であり、一方、固有周期閾値に比較して固有周期Tが長くなり剛性が低下していると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。固有周期Tが長くなっているが、層間変形角Δが限界層間変形以下であるため、構造躯体ではなく建物の非構造躯体が損傷を受けており、構造躯体の損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能であるが、注意して利用する必要がある」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角以下であり、かつ固有周期閾値に比較して固有周期Tに変化がなく剛性が維持されていると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。層間変形角Δが限界層間変形以下であり、かつ固有周期Tに変化がなく剛性が維持されているため、建物の構造躯体及び建物の非構造躯体のいずれも損傷を受けおらず、構造躯体の損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能」とされている。
緊急地震速報サーバ100から緊急地震速報が送信されると、構造物検証装置400の緊急地震速報制御部441は、通信部420を介して緊急地震速報を受信する(ステップS1)。緊急地震速報制御部441は、受信した緊急地震速報に基づいて要因データを算出し、算出した要因データを要因データ受付部442に入力する。
非常時モードにおいて、照明設備では、避難・誘導・救助を容易とするため、非点灯箇所の照明器具を点灯させる。また、照明設備では、避難・誘導を在室者に知らせるために照明器具の点灯状態をフラッシュさせる。
非常時モードにおいて、ドア施錠管理設備では、避難・救助のため、全館のドアの施錠状態を開錠させる。
非常時モードにおいて、電源設備では、二次災害発生を防ぐため、配電を停止させる。
非常時モードにおいて、空調設備では、他設備の機能維持に必要な個所以外の空調機を停止させる。例えば、直流電源装置が置かれた電気室や通信機械室などは、非常時といえども機能を停止させることができない。このような特別な設備が置かれた箇所を除く他の個所の空調を停止させる。
非常時モードにおいて、ポンプ設備では、他設備の機能維持に必要な個所以外のポンプ設備を停止させる。
非常時モードにおいて、通信設備では、現在の在室状況を管理者にメールや電話などにより通知する。
平常時モードにおいて、照明設備では、点灯状態を平常時の点灯状態に戻す。
平常時モードにおいて、ドア施錠管理設備では、全館のドアの施錠状態を平常時の施錠管理状態に戻す。
平常時モードにおいて、電源設備では、配電を開始させて復旧させる。
平常時モードにおいて、空調設備では、全館の空調機の運転状態を平常時に戻す。
平常時モードにおいて、ポンプ設備では、ポンプ設備の運転状態を平常時に戻す。
平常時モードにおいて、通信設備では、実際の震度状況を管理者にメールや電話などにより通知する。
例えば、地震が発生したのが夜である場合、照明が点灯していない箇所がある。このような箇所の照明器具を強制的に点灯させることにより、在室者を各階から逃げやすくしたり、助けやすくしたりすることが可能になる。また、照明器具をフラッシュさせることにより、在室者が耳の不自由な人であっても、緊急事態の発生を知らせることが可能になる。
ドアが開錠されることにより、階(又はゾーン)ごとに設定されたセキュリティポリシーにより、入場が制限されている階(又はゾーン)を全て開錠することにより、入場権限が無い人が在室者を助けに入ることが可能になる。ただし、このように自由に出入りできるようにしても、入退出履歴を記録して、在室者の有無、出入りした人数などを管理するとよい。
図8を参照して、第1の実施形態と異なる実施形態について説明する。図8は、第2の実施形態による構造物検証システム1Aの構成例を示すブロック図である。構造物検証システム1Aは、監視対象の構造物である建物900Aの健全性の検証を支援する。第1実施形態に示す構成と異なる構成について説明する。なお、図1と同じ部分については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
在室状況判定部448は、在室検知センサ250の出力により、各階に在室者が居るか否かを判定する。
設備制御部446Aは、設備制御部446と同様の働きを行うが、ステップS3における(図6)判定の後に、在室状況判定部448の判定結果を用いて非常時モードへ移行するか否かを判定する。設備制御部446Aは、構造物に設けられた設備が設けられている場所にユーザが存在するか否かに応じて、当該設備の動作モードを平常時モードから非常時モードに切り替える際に、ユーザが存在する場所と存在しない場所とにおいて互いに異なる動作状態になるように制御する。
非常時モード解除判定部447Aは、非常時モード解除判定部447と同様の働きを行うが、ステップS7における(図6)判定において、在室者がいる場合に、非常時モードを継続するか否かの判定を行う。
図10(a)は、非常時モードについて示す。
非常時モードにおいて、照明設備では、避難・誘導・救助を容易とするため、非点灯箇所の照明器具を点灯させる。また、照明設備では、避難・誘導を在室者に知らせるために照明器具の点灯状態をフラッシュさせる。
非常時モードにおいて、ドア施錠管理設備では、避難・救助のため、全館のドアの施錠状態を開錠させる。
非常時モードにおいて、電源設備では、二次災害発生を防ぐため、配電を停止させる。
平常時モードにおいて、照明設備では、点灯状態を平常時の点灯状態に戻す。
平常時モードにおいて、ドア施錠管理設備では、全館のドアの施錠状態を平常時の施錠管理状態に戻す。
平常時モードにおいて、電源設備では、配電を開始させて復旧させる。
なお、在室者がいない場合については、図10には示していないが、例えば、ステップS8において、図10(a)に示す非常時モードに移行してもよい。
図11を参照して、前述の実施形態と異なる実施形態について説明する。図11は、本実施形態による構造物検証システム1Bの構成を示すブロック図である。構造物検証システム1Bは、監視対象の構造物である建物900の健全性の検証を支援する。第1実施形態に示す構成と異なる構成について説明する。
また、非常時モード解除判定部447Bは、傾斜角センサを含むセンサ200Bから送信されたセンサデータから傾斜角θを算出する。なお、センサ200Bが出力する加速度データから傾斜角θを求めてもよい。傾斜角θを算出する方法は、本実施形態に記載されているもの以外の他の方法を用いても良い。
この図13において、3次元の判定空間がパターンP1からパターンP8の8個の領域に分割されている。
・パターンP2 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるパターン
・パターンP3 層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるパターン
・パターンP4 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるパターン
・パターンP5 層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
・パターンP6 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
・パターンP7 層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
・パターンP8 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
判定結果:継続使用可能。
判定理由:パターンP1については、層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるため、建物900に対する損傷がないと判定される。また、パターンP2については、層間変形角Δが設計層間変形角を超えているが、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるため、建物900に対する損傷がないと判定される。ここで、層間変形角Δが設計層間変形角を超えているのに、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であることから、建物900の実際の耐震性能が設計時より高く建設されているためと推定される。
判定結果:応急復旧時には使用可能と判断できるが、通常時に使用できるかどうかは調査が必要。
判定理由:固有周期Tが固有周期閾値以下であり、建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値を超えている場合、建物900の立っている地盤が損傷していると推定される。
判定結果:非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要。
判定理由:固有周期Tが固有周期閾値を超えており、建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値を超えており、層間変形角Δが設計層間変形角以下である場合、建物900の非構造部材及び建物900の立っている地盤が損傷していると推定される。
判定結果:非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要であるが、通常時の使用に関しては非構造部材を補修すれば継続使用可能。
判定理由:建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値以下であるが、固有周期Tが固有周期閾値を超えているため、建物900の構造躯体に損傷が無く、非構造躯体に損傷の可能性があると推定される。
判定結果:継続使用不可。
判定理由:建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値を超え、かつ固有周期Tが固有周期閾値を超え、かつ層間変形角Δが設計層間変形角を超えているため、建物900の構造躯体、非構造躯体及び地盤に損傷の可能性があると推定される。
前述の図6のステップS1からステップS5と同じ処理をする。
ステップS21:
非常時モード解除判定部447Bは、供給されるセンサ200B−1が計測した加速度データから加速度を抽出する。そして、非常時モード解除判定部447Bは、この抽出した加速度を2回積分し、積分の結果から1階部分の最大変位を算出する。
非常時モード解除判定部447Bは、建物900のk階(1≦k≦n)に配置されたセンサ200B−kから供給される、それぞれのセンサ200B−kにおいて計測した加速度データから、センサ200B−1の加速度を抽出する。そして、非常時モード解除判定部447Bは、この抽出した加速度を2回積分し、各階の変位を算出し、それぞれ隣接する階の変位と当該階の差分から、当該階に隣接する階の最大変位を算出して、各階の層間変位δを算出する。ここで、建物900の1階の層間変位δは、2階の変位から1階部分の変位を減算して求められる。
なお、全体曲げ変形やロッキングが支配的な建物などに対しては、層間変位を算出する際に、傾斜角θの計測データを用いることでせん断変形成分をより精緻に算出する。
非常時モード解除判定部447Bは、算出したk階の層間変位δの各々を、k階の高さでそれぞれ除算し、k階の層間変形角Δを算出する。なお、加速度データから変位を求める方法は、本実施形態に記載されているもの以外の他の方法を用いても良い。
非常時モード解除判定部447B(固有周期計測部)は、屋上に配置された微振動センサから、地震発生後に供給される微振動データに対し、信号処理を行う。すなわち、建物安全性評価部23は、微振動データのフーリエ解析を行い、最も高いパワースペクトルを有する周波数を抽出し、この周波数を固有周波数とする。そして、建物安全性評価部23は、抽出した固有周波数の周期を求め、この周期を固有周期Tとする。
非常時モード解除判定部447B(傾斜角計測部)は、建物900の屋上に配置されているセンサ200B−5(傾斜角センサ)から供給される傾斜角データにより、建物900の傾斜角θを求める。
非常時モード解除判定部447B(建物安全性評価部)は、建物900における1階からn階までの全ての階における損傷程度の判定が行われたか否かの判定を行う。
このとき、非常時モード解除判定部447Bは、建物900における全ての階に対する判定が終了した場合、処理をステップS36に進め、建物900における全ての階に対する判定が終了していない場合、処理をステップS27へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、算出した傾斜角θと建物900の傾斜角の初期値との比較を行い、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているか否かを判定する(第3の判定結果を求める)。このとき、非常時モード解除判定部447Bは、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えていない場合、処理をステップS28へ進め、一方、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えている場合、処理をステップS29へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、算出した固有周期Tと固有周期閾値とを比較し、固有周期Tが固有周期閾値以下であるか否かの判定を行う(第2の判定結果を求める)。このとき、非常時モード解除判定部447Bは、固有周期Tが固有周期閾値を超える場合、処理をステップS32へ進め、一方、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、処理をステップS31へ進める。ここで、説明においては、建物900の固有周期の初期値ではなく、この固有周期の初期値に対してマージンを持たせた固有周期閾値を用いている。
非常時モード解除判定部447Bは、算出した固有周期Tと固有周期閾値とを比較し、固有周期Tが固有周期閾値以下であるか否かの判定を行う。このとき、非常時モード解除判定部447Bは、固有周期Tが固有周期閾値を超える場合、処理をステップS30へ進め、一方、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、処理をステップS33へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、建物900の判定の終了していない階の層間変形角Δを非常時モード解除判定部447Bから読み込み、この読み込んだ判定対象のk階の層間変形角Δと設計層間変形角との比較を行い、層間変形角Δが設計層間変形角を超えているかを判定する(第1の判定結果を求める)。このとき、非常時モード解除判定部447Bは、層間変形角Δが設計層間変形角を超えている場合、処理をステップS35へ進め、一方層間変形角Δが設計層間変形角を超えていない場合、処理をステップS34へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、健全性判定ルール記憶部434Bの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であり、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、パラメータパターンが状態Dであることを検出する。
次に、非常時モード解除判定部447Bは、パラメータパターンが状態Dの判定である「継続使用可能(D)」を、健全性判定ルール記憶部434Bの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、健全性判定ルール記憶部434Bの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であり、固有周期Tが固有周期閾値を超えている場合、パラメータパターンが状態Gであることを検出する。
次に、非常時モード解除判定部447Bは、パラメータパターンが状態Gの判定である「非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要であるが、通常時の使用に関しては非構造部材を補修すれば継続使用可能(G)」を、健全性判定ルール記憶部434Bの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、健全性判定ルール記憶部434Bの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えており、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、パラメータパターンが状態Eであることを検出する。
次に、非常時モード解除判定部447Bは、パラメータパターンが状態Eの判定である「応急復旧時には使用可能と判断できるが、通常時に使用できるかどうかは調査が必要(E)」を、健全性判定ルール記憶部434Bの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、健全性判定ルール記憶部434Bの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、層間変形角Δが設計層間変形角以下である場合、パラメータパターンが状態Fであることを検出する。
次に、非常時モード解除判定部447Bは、パラメータパターンが状態Fの判定である「非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要(F)」を、健全性判定ルール記憶部434Bの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、健全性判定ルール記憶部434Bの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、層間変形角Δが設計層間変形角を超えている場合、パラメータパターンが状態Hであることを検出する。
次に、非常時モード解除判定部447Bは、パラメータパターンが状態Hの判定である「継続使用不可(H)」を、健全性判定ルール記憶部434Bの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
非常時モード解除判定部447Bは、建物900における全ての階に対する判定が終了した場合、何れかの階の判定結果に状態Hが含まれるか否かを判定する。このとき、非常時モード解除判定部447Bは、何れかの階の判定結果に状態Hが含まれる場合、処理をステップS8へ進め、一方、何れかの階の判定結果に状態Hが含まれない場合、処理をステップS9へ進める。
応答特性データ算出部444は、前述の図6のステップS8と同じ処理をして、処理をステップS10に進める。
ステップS9:
応答特性データ算出部444は、前述の図6のステップS9と同じ処理をして、処理をステップS10に進める。
応答特性データ算出部444は、前述の図6のステップS10からステップS12と同じ処理をする。
また、階層構造の構造物に対して、各層の応答特性を算出して、各層の震度等を予測することができるため、予測の結果に基づいて、例えば特定の階のみに警報を出したり、特定の階の機器、設備を限定して、限定した機器、設備に対して制御信号を送信したりすることができる。これによって、構造物内の設備や構造物内の人物への影響を、最小限にとどめることが可能となる。
また、構造物検証装置400が備える各機能部は、クラウド環境やネットワーク環境、監視対象の構造物や構造物の収容人員の規模、構造物検証装置400を構成するために用意されたハードウェアの数やスペック等に応じて、任意の台数のコンピュータ装置に分散または集約して配置することができる。
100 緊急地震速報サーバ
200 センサ
250 在室検知センサ
300 設備
400 構造物検証装置
410 入力部
420 通信部
430 記憶部
431 構造物データ記憶部
432 センサデータ履歴記憶部
433 応答特性データ記憶部
434 健全性判定ルール記憶部
440 制御部
441 緊急地震速報制御部
442 要因データ受付部
443 センサデータ制御部
444 応答特性データ算出部
445 応答予測部
446、446A 設備制御部
447、447A、447B 非常時モード解除判定部
448 在室状況判定部
600 コントローラ
900 建物(構造物)
Claims (5)
- 外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータを受信するセンサデータ制御部と、
前記構造物に設けられた設備の動作モードを、外的要因による前記構造物の揺れが生じる前の段階で指定する動作モードである平常時モードから、前記外的要因に応じた前記構造物の揺れによる影響を回避するように前記設備に設定する動作モードである非常時モードに切り替える設備制御部と、
前記設備制御部により非常時モードに切り替えられている設備の動作モードを、前記センサデータ制御部が受信したセンサデータに基づいて、当該非常時モードを継続させるか否かを、前記外的要因により前記構造物が搖動した後に判定する非常時モード解除判定部と、
外的要因に応じた前記構造物の応答特性を示す応答特性データを記憶する応答特性データ記憶部と、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を受け付ける要因データ受付部と、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該構造物の応答を予測する応答予測部と、
を備え、
前記設備制御部は、前記応答予測部による予測結果に基づいて、前記構造物に付属する設備の動作モードを、前記非常時モードを継続させるか、前記平常時モードへ移行させるかを判定する
ことを特徴とする構造物検証システム。 - 外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部と、
前記センサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、前記応答特性データを算出し、算出した当該応答特性データを前記応答特性データ記憶部に記憶させる応答特性データ算出部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の構造物検証システム。 - 前記外的要因である地震の規模を含む緊急地震速報を受信し、受信した緊急地震速報を前記要因データとして前記要因データ受付部に入力する緊急地震速報制御部を備え、
前記センサデータ制御部は、前記緊急地震速報制御部が前記緊急地震速報を受信してから所定時間内に前記センサによって計測されたセンサデータを、前記センサデータ履歴記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2に記載の構造物検証システム。 - 前記設備制御部は、
前記構造物に設けられた設備が設けられている場所にユーザが存在するか否かに応じて、当該設備の動作モードを前記平常時モードから前記非常時モードに切り替える際に、ユーザが存在する場所と存在しない場所とにおいて互いに異なる動作状態になるように制御する
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の構造物検証システム。 - 構造物検証装置のコンピュータに、
センサデータ制御部により外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータを受信するセンサデータ制御ステップと、
設備制御部により前記構造物に設けられた設備の動作モードを、外的要因による前記構造物の揺れが生じる前の段階で指定する動作モードである平常時モードから、前記外的要因に応じた前記構造物の揺れによる影響を回避するように前記設備に設定する動作モードである非常時モードに切り替える設備制御ステップと、
非常時モード解除判定部により前記設備制御部により非常時モードに切り替えられている設備の動作モードを、前記センサデータ制御部が受信したセンサデータに基づいて、当該非常時モードを継続させるか否かを、前記外的要因により前記構造物が搖動した後に判定する非常時モード解除判定ステップと、
外的要因に応じた前記構造物の応答特性を示す応答特性データを応答特性データ記憶部に記憶させるステップと、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を要因データ受付部が受け付けるステップと、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該構造物の応答を予測するステップと、
前記設備制御部により、前記応答の予測結果に基づいて、前記構造物に付属する設備の動作モードを、前記非常時モードを継続させるか、前記平常時モードへ移行させるかを判定するステップと、
を実行させる構造物検証プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140790A JP6491827B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 構造物検証システム、構造物検証プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140790A JP6491827B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 構造物検証システム、構造物検証プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016017850A JP2016017850A (ja) | 2016-02-01 |
JP6491827B2 true JP6491827B2 (ja) | 2019-03-27 |
Family
ID=55233161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014140790A Active JP6491827B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 構造物検証システム、構造物検証プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6491827B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045635A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 富士電機株式会社 | 情報処理システム及び情報処理方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3105450B2 (ja) * | 1995-07-27 | 2000-10-30 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 構造物の地震被害危険度判定方法及びその装置 |
JP2006170739A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Kajima Corp | 緊急地震速報を用いた地震防災システム |
JP4986715B2 (ja) * | 2007-06-04 | 2012-07-25 | 積水化学工業株式会社 | 建物の被災診断システム |
JP5090935B2 (ja) * | 2008-01-21 | 2012-12-05 | 綜合警備保障株式会社 | 監視システムおよび監視方法 |
JP5955527B2 (ja) * | 2011-10-19 | 2016-07-20 | 日本電子工学株式会社 | 電力機器の出力制御装置及び電力機器の出力制御方法 |
JP6082191B2 (ja) * | 2012-06-05 | 2017-02-15 | 戸田建設株式会社 | モニタリングシステム |
-
2014
- 2014-07-08 JP JP2014140790A patent/JP6491827B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016017850A (ja) | 2016-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6506922B2 (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
KR101766540B1 (ko) | 구조물 상태 위험 감지 방법 및 시스템 | |
JP6082597B2 (ja) | 損傷状況報知システム及び地震防災システム | |
KR101815121B1 (ko) | 통합 스마트 센서 및 관제서버를 통한 건축물 상태 감시 장치 및 방법 | |
CN109205430B (zh) | 电梯的安全检查装置、系统以及方法 | |
KR102097039B1 (ko) | 공간정보 기반의 지능형 구조물 안전 모니터링 플랫폼 | |
US11378485B2 (en) | Structural monitoring system | |
JP6179962B2 (ja) | オンサイト警報のネットワークシステム | |
KR101860872B1 (ko) | 건물 침수 재난 예방시스템 | |
JP6609403B2 (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
JP6389663B2 (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
JP6475930B2 (ja) | 総合監視装置、総合監視プログラム | |
CN113390390A (zh) | 测定构筑物的安全相关数据的智能安全管理传感器 | |
Naeim | Real-time damage detection and performance evaluation for buildings | |
JP6491827B2 (ja) | 構造物検証システム、構造物検証プログラム | |
JP2021080076A (ja) | エレベーター安全作業管理システムおよびエレベーター安全作業管理装置 | |
JP2016017848A (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
JP2018045635A (ja) | 情報処理システム及び情報処理方法 | |
JP6664776B1 (ja) | 構造物の異常判別方法及び異常判別システム | |
JP2015017421A (ja) | オンサイト地震情報を利用した建物の設計方法 | |
JP6286264B2 (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
CN116311770A (zh) | 基于物联边缘计算网关的房屋安全预警系统、方法及终端 | |
WO2018069897A1 (en) | Measurement system and method for measuring displacements of a structure elements | |
KR101962921B1 (ko) | 구조물 관리 시스템 및 관리 방법 | |
JP2006249833A (ja) | 免震効果評価装置、振動測定システム、制御システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180717 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180912 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6491827 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |