JP6389663B2 - 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による構造物検証システム1の構成を示すブロック図である。構造物検証システム1は、監視対象の構造物である建物900の健全性の検証を支援する。構造物検証システム1は、緊急地震速報サーバ100と、監視対象の構造物に設置された複数のセンサ200(センサ200−1、センサ200−2、センサ200−3、センサ200−4、センサ200−5)と、監視対象である構造物内に配された複数の設備300(設備300−1、設備300−2、設備300−3、設備300−4、設備300−5)と、構造物検証装置400とを備えている。複数のセンサ200は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略してセンサ200として説明する。同様に、複数の設備300は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略して設備300として説明する。
入力部410は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、管理者等であるユーザの操作に応じた入力信号を生成し、制御部440に出力する。
例えば、通信部420は、緊急地震速報サーバ100から送信される緊急地震速報を受信する。また、通信部420は、センサ200から送信されるセンサデータを受信する。また、通信部420は、設備300に対して制御信号を送信する。
図2は、例として、監視対象とする構造物の2階の様子を模式的に表している。図2に示すように、当該構造物の2階のフロアには、下床A1及び上床A2からなるフリーアクセス構造(二重床構造)とされたサーバルームが設けられている。
図2に示すように、構造物の2階のフロアには、設備300−2として、複数の収納架(ラック)300−2a、300−2b、300−2c、・・・が配されている。収納架300−2a等には、サーバを構成する各種電子機器(ハードディスクドライブ、CPU、冷却ファン等)が収納されている。収納架300−2a等は、二重床の下床A1に設けられた架台Uに支持されながら、二重床の上床A2上に並べて配されている。
収納架300−2a等に収納されるサーバは、構造物検証装置400(後述する設備制御部446)からの制御信号に応じて、収納架300−2a、300−2b、・・・ごとに動作の停止または停止解除(再稼働)がなされる。
センサ200−2Aは、下床A1に設けられることで、構造物の2階のフロア全体における代表的な加速度を計測する。センサ200−2Aが観測したセンサデータは、構造物のそれぞれの階の層間変位δ等を算出するのに用いられる。
一方、センサ200−2a1、200−2a2は、収納架300−2aに対応して設けられている。同様に、2つのセンサ200−2b1、200−2b2は収納架300−2bに、2つのセンサ200−2c1、200−2c2は収納架300−2cにそれぞれ対応して設けられている。ここで、収納架300−2aに対応する2つのセンサ200−2a1、200−2a2のうち、200−2a1は、収納架300−2aの架台U上(収納架300−2aが載置される上床A2上)の部分に設けられている。また、センサ200−2a2は、収納架300−2aの高さ方向の頂上部分に設けられている。他の収納架300−2b、300−2c、・・・においても、各収納架に対応するセンサ200−2も同様に設けられている。
図1、図2に示す全てのセンサ200は、構造物検証装置400と有線にて接続されているものとして図示しているが、実際には、有線接続には限定されない。例えば、2階に設置されたセンサ200−2は、2階に別途設けられたアクセスポイントとの間で無線通信可能なセンサであってもよい。この場合、センサ200−2が計測したセンサデータは、無線通信により当該アクセスポイントを経由して構造物検証装置400に送信される。
例えば、主軸の向きに「NE45」が対応付けられている場合、その構造物の主軸が北東45度の方向を向いていることを示す。
また、設備データには、設備ID、設備種別、固有周期、収納架の配列方向(主軸の向き)、等のデータが含まれる。設備IDは、監視対象の設備300を識別する識別情報である。設備IDは、例えば、構造物の2階に配された複数の収納架300−2a、300−2b、・・・の各々に、固有に割り当てられる。設備種別は、監視対象物である設備300の種別を示す情報であり、例えば、「サーバ」等の値が対応付けられる。固有周期は、監視対象物である設備300(収納架300−2a、300−2b、・・・)ごとの固有周期である。主軸の向きは、設備300が振動しやすい構面の向きを示す。例えば、2階に配された設備200−2の主軸の向きは、収納架300−2a、300−2b、・・・の配列方向となる。
最大加速度は、対応するセンサ200による計測値である。最大速度は、監視対象の構造物における各階毎の速度の最大値を示す。最大変位は、監視対象の構造物における各階毎の変位の最大値を示す。このような速度・変位は、例えば、センサ200−1からセンサ200−5の各々から送信される加速度のセンサデータを1回又は2回積分して、1階から屋上までの加速度方向の速度・変位を求め、隣接する階同士の変位の差分を算出することにより、構造物のそれぞれの階の層間変位δを求めることができる。
また、上記と同様の仕組みで、例えば、センサ200−2a1及びセンサ200−2a2の各々から送信される加速度のセンサデータに基づいて、構造物の基準対象個所(後述)を基準とした、収納架300−2aの頂上部分の水平方向の変位δaを求めることができる。同様に、センサ200−2b1、200−2b2、200−2c1、200−2c2、・・・の各々から送信される加速度のセンサデータに基づいて、収納架300−2b、300−2c、・・・の各々の頂上部分の水平方向の変位δb、δc、・・・を求めることができる。
例えば、収納架300−2aの頂上部分に対応する応答特性データは、センサ200−1(図1)が計測したセンサデータを基準として、収納架300−2aの頂上部分に設置されたセンサ200−2a2(図2)が計測したセンサデータに基づいて算出、記憶される。
層間変形角Δが限界層間変形角を超えており、かつ固有周期閾値に比較して固有周期が長くなり剛性が低下していると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。建物の状況は、構造躯体の損傷は想定以上であり、建物の損傷の大きさが想定以上であると推定される。これにより、判定結果は、「建物の損傷の早急な調査が必要である」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角を超えており、一方、固有周期閾値に比較して固有周期Tに変化がなく剛性が維持されていると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。固有周期Tの変化がないため、建物の構造躯体が設計における限界層間変形角より大きい層間変形角として実際に建造されたとして、限界層間変形角を超えても損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能であるが、注意して利用する必要がある」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角以下であり、一方、固有周期閾値に比較して固有周期Tが長くなり剛性が低下していると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。固有周期Tが長くなっているが、層間変形角Δが限界層間変形以下であるため、構造躯体ではなく建物の非構造躯体が損傷を受けており、構造躯体の損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能であるが、注意して利用する必要がある」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角以下であり、かつ固有周期閾値に比較して固有周期Tに変化がなく剛性が維持されていると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。層間変形角Δが限界層間変形以下であり、かつ固有周期Tに変化がなく剛性が維持されているため、建物の構造躯体及び建物の非構造躯体のいずれも損傷を受けおらず、構造躯体の損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能」とされている。
例えば、設備制御部446は、2階に配されている収納架300−2a等に対する停止閾値を記憶している。応答予測部445による収納架300−2aの揺れの大きさの予測結果が予め規定された停止閾値を超えた場合には、設備制御部446は、収納架300−2aに収納されるサーバの動作を停止させる。なお、上記のような停止閾値は、収納架300−2a等の耐震性能(即ち、収納架を構成する部材が損傷を受け得る最大加速度、又は、当該収納架の固有周波数等)に基づいて決定される。
図7は、本実施形態による構造物検証装置400の動作例を示すフローチャートである。
緊急地震速報サーバ100から緊急地震速報が送信されると、構造物検証装置400の緊急地震速報制御部441は、通信部420を介して緊急地震速報を受信する(ステップS1)。緊急地震速報制御部441は、受信した緊急地震速報に基づいて要因データを算出し、算出した要因データを要因データ受付部442に入力する。
また、本実施形態によれば、監視対象の構造物内に付属する複数の設備300の各々に対応してセンサ200が設置されることで、当該複数の設備300ごとに、実測値に基づいて応答特性を算出することができる。したがって、緊急地震速報に基づいて設備300の運転を停止させるか否かを精度よく判断することができ、設備300の運転停止に伴うパフォーマンスの低下を最小限に抑制することができる。
また、本実施形態に係る構造物検証システム1は、構造物自体が健全であっても、例えば収納架300−2aの構造躯体の損傷が大きいと判断された場合には、当該収納架300−2aに収納されたサーバのみを停止する。このように、構造物検証システム1は、複数の構成機器(例えば、収納架300−2a、収納架300−2b、・・・)からなる設備300に対し、当該複数の構成機器ごとに稼働再開が可能な否かを判断することができるので、地震発生に起因する設備のパフォーマンス低下の度合いを最小限に留めることができる。
図8を参照して、前述の実施形態と異なる実施形態について説明する。図8は、本実施形態による構造物検証システム1Aの構成を示すブロック図である。構造物検証システム1Aは、監視対象の構造物である建物900の健全性の検証を支援する。第1実施形態に示す構成と異なる構成について説明する。
また、停止解除判定部447Aは、傾斜角センサを含むセンサ200Aから送信されたセンサデータから傾斜角θを算出する。なお、センサ200Aが出力する加速度データから傾斜角θを求めてもよい。傾斜角θを算出する方法は、本実施形態に記載されているもの以外の他の方法を用いても良い。
この図10において、3次元の判定空間がパターンP1からパターンP8の8個の領域に分割されている。
・パターンP2 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるパターン
・パターンP3 層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるパターン
・パターンP4 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるパターン
・パターンP5 層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
・パターンP6 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
・パターンP7 層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
・パターンP8 層間変形角Δが設計層間変形角を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているパターン
判定結果:継続使用可能。
判定理由:パターンP1については、層間変形角Δが設計層間変形角以下であり、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるため、建物900に対する損傷がないと判定される。また、パターンP2については、層間変形角Δが設計層間変形角を超えているが、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であるため、建物900に対する損傷がないと判定される。ここで、層間変形角Δが設計層間変形角を超えているのに、固有周期Tが固有周期閾値以下であり、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であることから、建物900の実際の耐震性能が設計時より高く建設されているためと推定される。
判定結果:応急復旧時には使用可能と判断できるが、通常時に使用できるかどうかは調査が必要。
判定理由:固有周期Tが固有周期閾値以下であり、建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値を超えている場合、建物900の立っている地盤が損傷していると推定される。
判定結果:非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要。
判定理由:固有周期Tが固有周期閾値を超えており、建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値を超えており、層間変形角Δが設計層間変形角以下である場合、建物900の非構造部材及び建物900の立っている地盤が損傷していると推定される。
判定結果:非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要であるが、通常時の使用に関しては非構造部材を補修すれば継続使用可能。
判定理由:建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値以下であるが、固有周期Tが固有周期閾値を超えているため、建物900の構造躯体に損傷が無く、非構造躯体に損傷の可能性があると推定される。
判定結果:継続使用不可。
判定理由:建物900の傾斜角θが傾斜角の閾値を超え、かつ固有周期Tが固有周期閾値を超え、かつ層間変形角Δが設計層間変形角を超えているため、建物900の構造躯体、非構造躯体及び地盤に損傷の可能性があると推定される。
前述の図7のステップS1からステップS5と同じ処理をする。
ステップS21:
停止解除判定部447Aは、供給されるセンサ200A−1が計測した加速度データから加速度を抽出する。そして、停止解除判定部447Aは、この抽出した加速度を2回積分し、積分の結果から1階部分の最大変位を算出する。
停止解除判定部447Aは、建物900のk階(1≦k≦n)に配置されたセンサ200A−kから供給される、それぞれのセンサ200A−kにおいて計測した加速度データから、センサ200A−1の加速度を抽出する。そして、停止解除判定部447Aは、この抽出した加速度を2回積分し、各階の変位を算出し、それぞれ隣接する階の変位と当該階の差分から、当該階に隣接する階の最大変位を算出して、各階の層間変位δを算出する。ここで、建物900の1階の層間変位δは、2階の変位から1階部分の変位を減算して求められる。
なお、全体曲げ変形やロッキングが支配的な建物などに対しては、層間変位を算出する際に、傾斜角θの計測データを用いることでせん断変形成分をより精緻に算出する。
停止解除判定部447Aは、算出したk階の層間変位δの各々を、k階の高さでそれぞれ除算し、k階の層間変形角Δを算出する。なお、加速度データから変位を求める方法は、本実施形態に記載されているもの以外の他の方法を用いても良い。
停止解除判定部447A(固有周期計測部)は、屋上に配置された微振動センサSBから、地震発生後に供給される微振動データに対し、信号処理を行う。すなわち、建物安全性評価部23は、微振動データのフーリエ解析を行い、最も高いパワースペクトルを有する周波数を抽出し、この周波数を固有周波数とする。そして、建物安全性評価部23は、抽出した固有周波数の周期を求め、この周期を固有周期Tとする。
停止解除判定部447A(傾斜角計測部)は、建物900の屋上に配置されているセンサ200A−5(傾斜角センサ)から供給される傾斜角データにより、建物900の傾斜角θを求める。
停止解除判定部447A(建物安全性評価部)は、建物900における1階からn階までの全ての階における損傷程度の判定が行われたか否かの判定を行う。
このとき、停止解除判定部447Aは、建物900における全ての階に対する判定が終了した場合、処理をステップS36に進め、建物900における全ての階に対する判定が終了していない場合、処理をステップS27へ進める。
停止解除判定部447Aは、算出した傾斜角θと建物900の傾斜角の初期値との比較を行い、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えているか否かを判定する(第3の判定結果を求める)。このとき、停止解除判定部447Aは、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えていない場合、処理をステップS28へ進め、一方、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えている場合、処理をステップS29へ進める。
停止解除判定部447Aは、算出した固有周期Tと固有周期閾値とを比較し、固有周期Tが固有周期閾値以下であるか否かの判定を行う(第2の判定結果を求める)。このとき、停止解除判定部447Aは、固有周期Tが固有周期閾値を超える場合、処理をステップS32へ進め、一方、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、処理をステップS31へ進める。ここで、説明においては、建物900の固有周期の初期値ではなく、この固有周期の初期値に対してマージンを持たせた固有周期閾値を用いている。
停止解除判定部447Aは、算出した固有周期Tと固有周期閾値とを比較し、固有周期Tが固有周期閾値以下であるか否かの判定を行う。このとき、停止解除判定部447Aは、固有周期Tが固有周期閾値を超える場合、処理をステップS30へ進め、一方、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、処理をステップS33へ進める。
停止解除判定部447Aは、建物900の判定の終了していない階の層間変形角Δを停止解除判定部447Aから読み込み、この読み込んだ判定対象のk階の層間変形角Δと設計層間変形角との比較を行い、層間変形角Δが設計層間変形角を超えているかを判定する(第1の判定結果を求める)。このとき、停止解除判定部447Aは、層間変形角Δが設計層間変形角を超えている場合、処理をステップS35へ進め、一方層間変形角Δが設計層間変形角を超えていない場合、処理をステップS34へ進める。
停止解除判定部447Aは、健全性判定ルール記憶部434Aの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であり、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、パラメータパターンが状態Dであることを検出する。
次に、停止解除判定部447Aは、パラメータパターンが状態Dの判定である「継続使用可能(D)」を、健全性判定ルール記憶部434Aの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
停止解除判定部447Aは、健全性判定ルール記憶部434Aの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値以下であり、固有周期Tが固有周期閾値を超えている場合、パラメータパターンが状態Gであることを検出する。
次に、停止解除判定部447Aは、パラメータパターンが状態Gの判定である「非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要であるが、通常時の使用に関しては非構造部材を補修すれば継続使用可能(G)」を、健全性判定ルール記憶部434Aの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
停止解除判定部447Aは、健全性判定ルール記憶部434Aの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えており、固有周期Tが固有周期閾値以下である場合、パラメータパターンが状態Eであることを検出する。
次に、停止解除判定部447Aは、パラメータパターンが状態Eの判定である「応急復旧時には使用可能と判断できるが、通常時に使用できるかどうかは調査が必要(E)」を、健全性判定ルール記憶部434Aの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
停止解除判定部447Aは、健全性判定ルール記憶部434Aの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、層間変形角Δが設計層間変形角以下である場合、パラメータパターンが状態Fであることを検出する。
次に、停止解除判定部447Aは、パラメータパターンが状態Fの判定である「非構造部材が損傷している可能性があり、応急復旧時に使用するとしても調査が必要(F)」を、健全性判定ルール記憶部434Aの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
停止解除判定部447Aは、健全性判定ルール記憶部434Aの判定テーブルを参照し、傾斜角θが傾斜角の初期値を超えており、固有周期Tが固有周期閾値を超えており、層間変形角Δが設計層間変形角を超えている場合、パラメータパターンが状態Hであることを検出する。
次に、停止解除判定部447Aは、パラメータパターンが状態Hの判定である「継続使用不可(H)」を、健全性判定ルール記憶部434Aの判定結果テーブルにおける対応するk階の判定結果の欄に書き込んで記憶させ、処理をステップS26へ進める。
停止解除判定部447Aは、建物900における全ての階に対する判定が終了した場合、何れかの階の判定結果に状態Hが含まれるか否かを判定する。このとき、停止解除判定部447Aは、何れかの階の判定結果に状態Hが含まれる場合、処理をステップS8へ進め、一方、何れかの階の判定結果に状態Hが含まれない場合、処理をステップS9へ進める。
応答特性データ算出部444は、前述の図7のステップS8と同じ処理をして、処理をステップS10に進める。
ステップS9:
応答特性データ算出部444は、前述の図7のステップS9と同じ処理をして、処理をステップS10に進める。
応答特性データ算出部444は、前述の図7のステップS10からステップS12と同じ処理をする。
また、階層構造の構造物に対して、各層の応答特性を算出して、各層の震度等を予測することができるため、例えば特定の階のみに警報を出したり、機器、設備を限定して制御信号を送信したりすることができる。これによって、構造物内の設備や構造物内の人物への影響を、最小限にとどめることが可能となる。
また、構造物検証装置400が備える各機能部は、クラウド環境やネットワーク環境、監視対象の構造物や構造物の収容人員の規模、構造物検証装置400を構成するために用意されたハードウェアの数やスペック等に応じて、任意の台数のコンピュータ装置に分散または集約して配置することができる。
100 緊急地震速報サーバ
200 センサ
300 設備
400 構造物検証装置
410 入力部
420 通信部
430 記憶部
431 構造物データ記憶部
432 センサデータ履歴記憶部
433 応答特性データ記憶部
434 健全性判定ルール記憶部
440 制御部
441 緊急地震速報制御部
442 要因データ受付部
443 センサデータ制御部
444 応答特性データ算出部
445 応答予測部
446 設備制御部
447 停止解除判定部
Claims (8)
- 監視対象である構造物と、当該構造物内に配された設備と、にそれぞれ設けられた複数のセンサであって当該構造物及び当該設備の外的要因に応じた揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部と、
外的要因に応じた前記設備の応答特性を示す応答特性データを記憶する応答特性データ記憶部と、
前記センサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、前記設備の前記応答特性データを算出し、算出した当該応答特性データを前記応答特性データ記憶部に記憶させる応答特性データ算出部と、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を受け付ける要因データ受付部と、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該設備の応答を予測する応答予測部と、
を備えることを特徴とする構造物検証システム。 - 前記応答予測部による予測結果に基づいて、前記設備に対する制御信号を送信する設備制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の構造物検証システム。 - 前記外的要因である地震の規模を含む緊急地震速報を受信し、受信した緊急地震速報を前記要因データとして前記要因データ受付部に入力する緊急地震速報制御部と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の構造物検証システム。 - 前記緊急地震速報制御部が前記緊急地震速報を受信してから所定時間内に前記センサによって計測されたセンサデータを、前記センサデータ履歴記憶部に記憶させるセンサデータ制御部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の構造物検証システム。 - 前記外的要因である地震により前記設備が応答した後に、当該地震に応じて前記センサによって計測されたセンサデータに基づいて、当該地震によって停止された当該設備の停止を解除するか否かを判定する停止解除判定部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の構造物検証システム。 - 前記センサデータ履歴記憶部は、
さらに、外的要因に応じた前記構造物の揺れを計測するための基準となるセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶し、
前記応答特性データ算出部は、
前記基準となるセンサによって計測されたセンサデータを基準にして、前記設備の前記応答特性データを算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の構造物検証システム。 - 監視対象である構造物と、当該構造物内に配された設備と、にそれぞれ設けられた複数のセンサであって当該構造物及び当該設備の外的要因に応じた揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、外的要因に応じた前記設備の応答特性を示す応答特性データを算出し、算出した当該応答特性データを応答特性データ記憶部に記憶させる応答特性データ算出部と、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を受け付ける要因データ受付部と、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該設備の応答を予測する応答予測部と、
を備えることを特徴とする構造物検証装置。 - 構造物検証装置のコンピュータに、
監視対象である構造物と、当該構造物内に配された設備と、にそれぞれ設けられた複数のセンサであって当該構造物及び当該設備の外的要因に応じた揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、外的要因に応じた前記設備の応答特性を示す応答特性データを算出するステップと、
算出した当該応答特性データを応答特性データ記憶部に記憶させるステップと、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を、要因データ受付部が受け付けるステップと、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該設備の応答を予測するステップと、
を実行させる構造物検証プログラム。
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