JP6286264B2 - 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態による構造物検証システム1の構成を示すブロック図である。構造物検証システム1は、緊急地震速報サーバ100と、監視対象の構造物に設置された複数のセンサ200(センサ200−1、センサ200−2、センサ200−3、センサ200−4、センサ200−5)と、監視対象の構造物に付属する複数の設備300(設備300−1、設備300−2、設備300−3、設備300−4、設備300−5)と、構造物検証装置400とを備えている。複数のセンサ200は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略してセンサ200として説明する。同様に、複数の設備300は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略して設備300として説明する。
入力部410は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、管理者等であるユーザの操作に応じた入力信号を生成し、制御部440に出力する。
層間変形角Δが限界層間変形角を超えており、かつ固有周期閾値に比較して固有周期が長くなり剛性が低下していると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。建物の状況は、構造躯体の損傷は想定以上であり、建物の損傷の大きさが想定以上であると推定される。これにより、判定結果は、「建物の損傷の早急な調査が必要である」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角を超えており、一方、固有周期閾値に比較して固有周期Tに変化がなく剛性が維持されていると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。固有周期Tの変化がないため、建物の構造躯体が設計における限界層間変形角より大きい層間変形角として実際に建造されたとして、限界層間変形角を超えても損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能であるが、注意して利用する必要がある」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角以下であり、一方、固有周期閾値に比較して固有周期Tが長くなり剛性が低下していると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。固有周期Tが長くなっているが、層間変形角Δが限界層間変形以下であるため、構造躯体ではなく建物の非構造躯体が損傷を受けており、構造躯体の損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能であるが、注意して利用する必要がある」とされている。
層間変形角Δが限界層間変形角以下であり、かつ固有周期閾値に比較して固有周期Tに変化がなく剛性が維持されていると判断される場合には、建物の損傷の程度は以下に示すように推定される。層間変形角Δが限界層間変形以下であり、かつ固有周期Tに変化がなく剛性が維持されているため、建物の構造躯体及び建物の非構造躯体のいずれも損傷を受けおらず、構造躯体の損傷は想定以下と推定することができる。これにより、判定結果は、「継続使用可能」とされている。
緊急地震速報サーバ100から緊急地震速報が送信されると、構造物検証装置400の緊急地震速報制御部441は、通信部420を介して緊急地震速報を受信する(ステップS1)。緊急地震速報制御部441は、受信した緊急地震速報に基づいて要因データを算出し、算出した要因データを要因データ受付部442に入力する。
また、階層構造の構造物に対して、各層の応答特性を算出して、各層の震度等を予測することができるため、例えば特定の階のみに警報を出したり、機器、設備を限定して制御信号を送信したりすることができる。これによって、構造物内の設備や構造物内の人物への影響を、最小限にとどめることが可能となる。
また、構造物検証装置400が備える各機能部は、クラウド環境やネットワーク環境、監視対象の構造物や構造物の収容人員の規模、構造物検証装置400を構成するために用意されたハードウェアの数やスペック等に応じて、任意の台数のコンピュータ装置に分散または集約して配置することができる。
100 緊急地震速報サーバ
200 センサ
300 設備
400 構造物検証装置
410 入力部
420 通信部
430 記憶部
431 構造物データ記憶部
432 センサデータ履歴記憶部
433 応答特性データ記憶部
434 健全性判定ルール記憶部
440 制御部
441 緊急地震速報制御部
442 要因データ受付部
443 センサデータ制御部
444 応答特性データ算出部
445 応答予測部
446 設備制御部
447 停止解除判定部
Claims (7)
- 外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサ
データの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部と、
外的要因に応じた前記構造物の応答特性を示す応答特性データを記憶する応答特性デー
タ記憶部と、
前記センサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、前記応答特
性データを算出し、算出した当該応答特性データを前記応答特性データ記憶部に記憶させ
る応答特性データ算出部と、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を受け付ける要因データ受付部と、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該構造物の応答を予測する応答予測部と、
を備えることを特徴とする構造物検証システム。 - 前記応答予測部による予測結果に基づいて、前記構造物に付属する設備に対する制御信
号を送信する設備制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の構造物検証システム。 - 前記外的要因である地震の規模を含む緊急地震速報を受信し、受信した緊急地震速報を
前記要因データとして前記要因データ受付部に入力する緊急地震速報制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の構造物検証システム。 - 前記緊急地震速報制御部が前記緊急地震速報を受信してから所定時間内に前記センサに
よって計測されたセンサデータを、前記センサデータ履歴記憶部に記憶させるセンサデー
タ制御部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の構造物検証システム。 - 前記外的要因である地震により前記構造物が応答した後に、当該地震に応じて前記セン
サによって計測されたセンサデータに基づいて、当該地震によって停止された当該構造物
に付属する設備の停止を解除するか否かを判定する停止解除判定部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の構造物検
証システム。 - 外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、外的要因に応じた前記構造物の応答特性を示す応答特性データを算出し、算出した当該応答特性データを応答特性データ記憶部に記憶させる応答特性データ算出部と、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を受け付ける要因データ受付部と、
前記要因データ受付部に入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該構造物の応答を予測する応答予測部と、
を備えることを特徴とする構造物検証装置。 - 構造物検証装置のコンピュータに、
外的要因に応じた監視対象の構造物の揺れを計測するセンサによって計測されたセンサデータの履歴を記憶するセンサデータ履歴記憶部に記憶されたセンサデータの履歴に基づいて、外的要因に応じた前記構造物の応答特性を示す応答特性データを算出するステップと、
算出した当該応答特性データを応答特性データ記憶部に記憶させるステップと、
前記構造物に対する外的要因の規模を示す要因データの入力を受け付けるステップと、
前記入力された前記要因データに対応する前記応答特性データを前記応答特性データ記憶部から読み出し、読み出した応答特性データに基づいて、当該外的要因による当該構造物の応答を予測するステップと、
を実行させるための構造物検証プログラム。
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