JP5760268B2 - 地震動継続時間予測システム - Google Patents
地震動継続時間予測システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5760268B2 JP5760268B2 JP2011263072A JP2011263072A JP5760268B2 JP 5760268 B2 JP5760268 B2 JP 5760268B2 JP 2011263072 A JP2011263072 A JP 2011263072A JP 2011263072 A JP2011263072 A JP 2011263072A JP 5760268 B2 JP5760268 B2 JP 5760268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duration
- motion
- earthquake
- ground
- target point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Description
すなわち、予め、過去に発生した地震について、震源位置、マグニチュード、各受震域の観測データに基づいて、地震動のスペクトルの特性や継続時間に関する傾向を回帰分析などにより求めておく。同じ震源域で発生する地震は、ほぼ同じ地震発生メカニズムで発生するので震源特性が類似するうえに、同じ受震域では、ほぼ同じ地震動特性であることから、震源域および受震域の組合せごとにマグニチュードに応じた地震動スペクトル特性や継続時間のデータベースを構築する。
そして、受信部によりリアルタイム地震情報を受信すると、震源距離算出部により、リアルタイム地震情報の震源位置および記憶した対象地点の座標に基づいて震源距離を算出する。次に、継続時間算出部により、記憶した回帰式に、対象地点の地盤条件、震源距離、および気象庁マグニチュードを代入して、地震動の継続時間を算出する。
よって、任意の地点について、地震動の継続時間を予測し、避難開始などの防災情報を建物内に報知できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る地震動継続時間予測システム1のブロック図である。
地震動継続時間予測システム1は、緊急地震速報などのリアルタイム地震情報に基づいて対象地点の地震動の継続時間を予測するものであり、受信部2、表示部3、および演算処理部4、および記憶部5を備える。
表示部3は、受信部2で受信した情報や演算処理部4から出力された情報を表示するものであり、例えば、モニタである。
具体的には、演算処理部4は、回帰式算出部41と、震源距離算出部42と、予測震度算出部43と、継続時間算出部44と、を備える。
予測震度算出部43は、震度の計算式(例えば、予報業務許可の技術基準について 気象庁地震火山部 2010年3月18日)に、震源距離算出部42で算出した震源距離および気象庁マグニチュードを代入して、対象地点の予測震度を算出する。
ステップS3では、予測震度算出部43により、震源距離算出部42で算出した震源距離Xおよび気象庁マグニチュードMjを震度の計算式に代入して、対象地点の予測震度を算出する。
また、記憶部5から軟質地盤についての地盤条件を読み出して、軟質地盤における地震動の継続時間td−taを求める。すなわち、a、b、c、d、e、σ1、σ2を読み出して(1)式に代入する。
ステップS10では、表示部3により、地震動の終了時刻tdを表示する。
図3に示す1996年以降に発生した気象庁マグニチュードMjが5.0以上の海溝性地震18地震を選定し、これら18地震の2378の観測データを利用した。なお、図3中の丸印は、震央の位置を示す。
まず、各観測データを軟質地盤と硬質地盤とに分類した。すなわち、地表から深度30mまでの平均S波速度VS30を指標として、対象地点の地盤条件を整理した。具体的には、各観測データについてVS30を推定し、VS30が400m/s以上を硬質地盤、400m/s未満を軟質地盤とした。
このときの回帰係数a、b、c、d、e、および対数標準偏差σ1、σ2を以下に示す。
図6(a)は、硬質地盤における強震部の継続時間tc−tbと震源距離Xとの関係を示す図である。図6(b)は、硬質地盤における減衰部の継続時間td−tcと震源距離Xとの関係を示す図である。
(1)記憶部5により、対象地点の座標および対象地点の地盤条件を記憶しておく。また、予め、回帰式算出部41により、複数の実際の地震動の波形の経時特性を包絡関数でモデル化し、震源距離および気象庁マグニチュードをパラメータとした回帰式で表して、この回帰式を記憶部5に記憶させておく。
そして、受信部2によりリアルタイム地震情報を受信すると、震源距離算出部42により、リアルタイム地震情報の震源位置に基づいて震源距離を算出する。次に、継続時間算出部44により、記憶した回帰式に、対象地点の地盤条件、震源距離、および気象庁マグニチュードを代入して、地震動の継続時間を算出する。
よって、任意の地点について、地震動の継続時間を予測し、避難開始などの防災情報を建物内に報知できる。
2…受信部
3…表示部
4…演算処理部
5…記憶部
41…回帰式算出部
42…震源距離算出部
43…予測震度算出部
44…継続時間算出部
Claims (1)
- 対象地点における地震動の継続時間を予測する地震動継続時間予測システムであって、
前記対象地点の座標および実際の地震動の複数の観測データから得られた前記対象地点の地盤条件を記憶する記憶部と、
予め実際の地震動の複数の観測データの波形の経時特性を包絡関数でモデル化して、地震動の継続時間を震源距離、気象庁マグニチュードおよび前記対象地点における地盤条件をパラメータとして求めた回帰式で表して、当該回帰式を前記記憶部に記憶させる回帰式算出部と、
震源位置および気象庁マグニチュードを含むリアルタイム地震情報を受信する受信部と、
前記リアルタイム地震情報の震源位置および前記記憶した対象地点の座標に基づいて震源距離を算出する震源距離算出部と、
前記記憶した回帰式に、前記震源距離および気象庁マグニチュードを代入するとともに、前記対象地点の地盤条件に基づいて軟質地盤の場合の値または硬質地盤の場合の値を代入して、地震動の継続時間を算出する継続時間算出部と、を備えることを特徴とする地震動継続時間予測システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011263072A JP5760268B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 地震動継続時間予測システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011263072A JP5760268B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 地震動継続時間予測システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013113815A JP2013113815A (ja) | 2013-06-10 |
JP5760268B2 true JP5760268B2 (ja) | 2015-08-05 |
Family
ID=48709461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011263072A Expired - Fee Related JP5760268B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 地震動継続時間予測システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5760268B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6286264B2 (ja) * | 2014-04-08 | 2018-02-28 | 株式会社Nttファシリティーズ | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム |
JP7422103B2 (ja) * | 2021-03-23 | 2024-01-25 | 大成建設株式会社 | 地震動波形の推定方法、地震動の予測システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009150817A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Tohoku Univ | 早期地震情報処理システム |
-
2011
- 2011-11-30 JP JP2011263072A patent/JP5760268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013113815A (ja) | 2013-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Diaferio et al. | Prediction of the fundamental frequencies and modal shapes of historic masonry towers by empirical equations based on experimental data | |
KR102027252B1 (ko) | 임의 지진구역 대상 무작위 생성 지진학습데이터를 이용한 지진여부판별 방법 및 이에 의한 진도예측 시스템 | |
JP5791680B2 (ja) | 建造物の地震被害予測方法及び予測システム | |
JP4480630B2 (ja) | 雷位置予測方法及び雷位置予測システム | |
Hu et al. | SHM-based seismic performance assessment of high-rise buildings under long-period ground motion | |
KR102209749B1 (ko) | 지진가속도 시간이력 생성 방법 및 장치 | |
JP4506625B2 (ja) | リアルタイム地震情報を利用した地震動の予測システム | |
JP5126143B2 (ja) | 地震動の予測システム | |
JP6101950B2 (ja) | 地震の主要動強さの予測方法および予測システム | |
Harith et al. | ESTIMATION OF PEAK GROUND ACCELERATION OF RANAU BASED ON RECENT | |
JP2014169960A (ja) | 地震の主要動到達時刻の予測方法 | |
JP5495684B2 (ja) | エレベーター地震被害予測装置 | |
Bayraktar et al. | Evaluation of blast effects on reinforced concrete buildings considering operational modal analysis results | |
JP6291648B2 (ja) | 地震の主要動の到達判定方法および判定システム | |
JP5760268B2 (ja) | 地震動継続時間予測システム | |
JP4385948B2 (ja) | リアルタイム地震情報を利用したリアルタイム地震応答波形推定方法 | |
JP2003296396A (ja) | 建物の期待ライフサイクルコスト評価システムおよび期待ライフサイクルコスト評価プログラムを記録した記録媒体 | |
JP6891001B2 (ja) | 地震動強さ分布の推定方法および推定システム | |
JP2020004052A (ja) | 地震解析装置、地震解析システム、および、地震解析方法 | |
JP6609403B2 (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
JP2016017848A (ja) | 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム | |
JP2020112445A (ja) | 地震情報処理装置 | |
JP7512151B2 (ja) | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 | |
KR20160035671A (ko) | 지진피해예측 장치 및 방법 | |
JP3131683U (ja) | 越波予測装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150515 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5760268 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |