JP2003256585A - 地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法 - Google Patents

地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法

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JP2003256585A
JP2003256585A JP2002052803A JP2002052803A JP2003256585A JP 2003256585 A JP2003256585 A JP 2003256585A JP 2002052803 A JP2002052803 A JP 2002052803A JP 2002052803 A JP2002052803 A JP 2002052803A JP 2003256585 A JP2003256585 A JP 2003256585A
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Taro Nakagawa
太郎 中川
Tokumin Hiyou
徳民 馮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットを利用して、利用者にその者
の実状に合わせた家具等の転倒予測情報と共に、転倒予
測危険性に適った転倒防止策を提供する。 【解決手段】 建物内の家具等の設置物の地震時におけ
る転倒可能性を、利用者側端末11からインターネット
を介して提供されるデータに基づき、情報提供者側シス
テム13の演算装置15で演算して、その結果を利用者
にインターネットを介して、サーバー14から提供す
る。情報としては、上記転倒可能性と共に転倒防止策等
の情報を併せて提供してもよい。利用者は、提供された
情報を元に、必要な転倒防止策を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
介して利用者端末から送信された家具等の提供データを
情報提供者側コンピュータシステムで受け付け、前記提
供データに基づき震度に応じて演算された家具等の設置
物の転倒可能性判定情報を前記利用者に前記インターネ
ットを介して提供する情報提供技術に関する。
【0002】
【従来の技術】地震による被害は甚大なものがあり、人
的にも、社会的にもその影響は大きい。かかる被害をで
きるだけ最小限にくい止めるべく、地震リスクを予測す
るシステムが幾つか提案されている。
【0003】例えば、建物の使用期間中に地震が発生す
る危険性を考慮して、建物の地震発生時における被災度
を事前予測するシステムがある。事前予測された結果
は、地震発生時の被災度を低減させるための耐震補強対
策等に使用される。
【0004】かかるシステムの運用に当たっては、入力
データ等の扱いに専門知識が必要となるため、ある特定
の者が管理運用する場合が多く、一般個人の運用にはな
じまない。例えば、事務所ビル、病院、集合住宅等の大
規模建物の所有者、あるいは建物管理会社等で使用され
ているの現状である。
【0005】地震時の被災度の予測技術としては、例え
ば、特開2001−133556号公報には、当該地域
の過去の地震状況、活断層の地質状況等のデータから当
該地域の震度を予測するシステムが開示されている。ま
た、特開平11−211839号公報には、実際に地震
が発生した状況下、観測された実測データから当該地域
の被害分布を迅速に推定する技術が開示されている。
【0006】しかし、いずれの場合も入力データ等の扱
いには、専門的知識が求められる。
【0007】一方、地震における人的被害については、
建物倒壊そのものに基づく被害に比べて、建物内の家具
等の倒壊に基づく死傷者がかなりに登ることが報告され
ている。そのため、地震発生時の家具転倒防止装置に関
する技術が、従来より、幾つか提案されている。
【0008】例えば、特開平8−336434号公報に
は、天井と家具との間につっかえ棒状のものを介在させ
て転倒を防止する提案が見られる。また、特開平09−
000373には、従来の家具の場合よりも床面への設
置面積を大きくすることにより転倒防止を図る技術が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】地震発生時に建物の倒
壊、破損が生じた場合、被害は甚大なものとなるが、人
的被害に関しては、建物倒壊、破損によるものととも
に、家具等の室内にある重量物の下敷きに基づく場合が
多いことが報告されている。
【0010】そのため、地震時に家具等が転倒しないよ
うな対策をたてることが強く求められる。地震震度によ
る転倒の危険性を事前にある程度把握することは、一般
個人にとって極めて有用である。
【0011】しかし、かかる家具等の転倒予測は、一般
個人では、簡単には行えない。一般個人のかかる疑問等
については、各自治体の窓口、あるいは建築家等の専門
家に個別に訪ねる等の途しかないのが現状である。
【0012】また、家具等の転倒防止策は、市販の器
具、装置等を利用することにより行えるが、本来的に
は、当該家具等の転倒可能性に応じて、器具、装置等の
転倒防止機能を選択して使用しなければ、十分な対策と
は言えないものである。
【0013】しかし、上記の如く、家具等の転倒予測
は、個人的には簡単に行えないため、極めて漠とした判
断の下、気休め程度に家具転倒防止装置等の使用を行っ
ている場合がある。
【0014】従来の予測システムを利用することも当然
に考えられるが、しかし、パソコンを使用するシステム
では、そのソフト自体が専門家用に構築されている場合
が多く、一般個人としては馴染みが薄くその存在すら知
らない場合が多い。このようにその普及率が低いため、
誰でもが容易に見つけ出して使用し得るものとは言えな
い。
【0015】また、当初から業務用等専門家向けに作ら
れているものでは、価格的に高額で、自分の家の家具等
の転倒防止策のためにわざわざ購入するには、ためらい
がある。さらに、データ入力にしてもある程度の専門知
識が求められ、その点でも一般個人では使いこなせない
場合が多い。
【0016】さらに、かかる専門家向けソフトの場合に
は、高精度が要求されるため、入力データが膨大なもの
となり、一般個人が、少しの暇を見つけて、入力すると
いレベルではない。かなりの入力時間を要することとな
る。
【0017】かかる現状に、本発明者は、次のような技
術開発が必要と考えた。すなわち、震災被害を、特に、
家具等の転倒による建物内での痛ましい人的被害を少し
でも少なくするためには、一般個人が簡単に、自分の置
かれている実状に適った家具等の転倒危険性の情報を得
ることができるような技術開発が必要と考えた。併せ
て、かかる転倒危険性と共に、適切な家具等の転倒防止
策を教示することができればより好ましい。
【0018】特に、家具等の転倒危険性情報について
は、近年その利用が著しく、誰でもが簡単にアクセスで
きるよう状況のインターネットを利用することにより、
簡単に情報取得ができる利便性を確保すべき必要がある
と考えた。
【0019】本発明の目的は、インターネットを利用し
て、利用者にその者の実状に合わせた家具等の転倒予測
情報を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、インターネットを利
用して、利用者にその者の実状に合わせた家具等の転倒
予測情報と共に、転倒予測危険性に適った転倒防止策を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物内の家具
等の設置物の地震時における転倒可能性を、利用者側か
らインターネットを介して提供されるデータに基づき予
測して、予測結果を前記利用者に設置物の転倒可能性判
定情報として提供する方法であって、利用者側端末から
前記建物内の家具等の設置物に関するデータを、インタ
ーネットを介して、情報提供者側のサーバーに入力する
ステップと、予め想定した前記データに基づき演算され
た前記設置物の転倒可能性を判定した転倒可能性判定情
報を有するデータベースから、前記サーバーに入力され
た前記データに対応した転倒可能性判定情報を検索する
ステップと、検索された転倒可能性判定情報を、利用者
側端末で取得可能に、前記サーバー、前記インターネッ
トを介して提供することを特徴とする地震時の家具等設
置物転倒可能性判定情報提供方法である。
【0022】上記構成では、予め想定されたデータに基
づき家具等設置物の転倒可能性を、演算により求めてお
き、かかる結果を蓄積したデータベースから、利用者側
から提供されたデータに見合った情報を検索して、利用
者側に提供する構成を示したが、入力されたデータに基
づきその都度演算結果を求めるようにしてもよい。
【0023】すなわち、別の本発明の地震時の家具等設
置物転倒可能性判定情報提供方法は、建物内の家具等の
設置物の地震時における転倒可能性を、利用者側からイ
ンターネットを介して提供されるデータに基づき予測し
て、予測結果を前記利用者に設置物の転倒可能性判定情
報として提供する方法であって、利用者側端末から前記
建物内の家具等の設置物に関するデータを、インターネ
ットを介して、情報提供者側のサーバーに入力するステ
ップと、前記サーバーに入力された前記データに基づい
て、前記設置物の転倒可能性を演算装置により演算する
ステップと、演算された転倒可能性に基づく転倒可能性
判定情報を、利用者側端末で取得可能に、前記サーバ
ー、前記インターネットを介して提供することを特徴と
する。
【0024】上記いずれかの構成において、前記データ
は、前記設置物の転倒可能性を判断するに際しての予測
震度、建物構造種別、建物の階数、前記設置物の設置
階、設置物寸法、および設置物用途であることを特徴と
する。前記データには、利用者の住所を含むようにして
も構わない。
【0025】上記いずれかの構成において、前記設置物
の転倒可能性の判定は、入力された予測震度に対応する
最大加速度値に建物内の増幅率を乗じて得られた設置物
の重心位置に作用する最大加速度値と、前記設置物が回
転により転倒すると仮定した場合における転倒時の回転
支点を通る鉛直線上に、前記設置物の重心位置を移動さ
せるのに必要な加速度値とを比較して行うことを特徴と
する。
【0026】あるいは、前記設置物の転倒可能性の判定
は、入力された予測震度に対応する速度値に建物内の増
幅率を乗じて得られた設置物の重心位置に作用する速度
値と、前記設置物が回転により転倒すると仮定した場合
における転倒時の回転支点を通る鉛直線上に、前記設置
物の重心位置を移動させるのに必要な速度値とを比較し
て行うことを特徴とする。
【0027】以上いずれかの構成において、前記設置値
物の転倒可能性は、前記設置物が回転により転倒すると
仮定した場合における転倒時の回転支点を通る鉛直線上
に、前記設置物の重心位置を移動させるのに必要な加速
度値、あるいは、前記設置物が回転により転倒すると仮
定した場合における転倒時の回転支点を通る鉛直線上
に、前記設置物の重心位置を移動させるのに必要な速度
値の、前記予測震度に対応した加速度範囲における相対
位置表示で行うことを特徴とする。
【0028】以上いずれかの構成において、利用者側端
末で取得する前記転倒可能性判定情報には、転倒可能性
に適合する転倒防止対策が含まれていることを特徴とす
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の地震時の家具等設置物転
倒可能性判定情報提供方法で使用するシステムにおける
インターネットへの接続状況を示す説明図である。
【0031】図1に示すように、本発明の地震時の家具
等設置物転倒可能性判定情報提供方法では、インターネ
ット10に、地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報
を求める利用者側の利用者側端末11が接続されてい
る。利用者側端末11としては、例えば、電話回線に回
線接続されている電話、あるいは携帯電話、あるいはP
DA等の携帯情報端末、あるいはパソコン等を想定する
ことができる。
【0032】利用者側端末11には、入力手段と、通信
手段と、出力手段とが設けられている。入力手段として
は、電話等におけるプッシュボタン、PDA、パソコン
等のキーボード等であればよい。
【0033】通信手段としては、最終的にインターネッ
トに接続できる方法であればどのような通信手段であっ
ても構わない。例えば、電話回線を使用して、所定のア
クセスポイントからプロバイダーの専用回線を通してイ
ンターネットに接続する手段が考えられる。あるいは、
無線で基地局に接続し、基地局から電話回線を使用して
上記の如くインターネットに接続する手段でもよい。
【0034】例えば、より具体的には、インターネット
接続に際しては、例えば、インターネット上のWWWシ
ステムを利用して、利用者側端末11からWWWブラウ
ザにより通信を行うようにする利用形態が想定できる。
【0035】出力手段としては、例えば、CRTディス
プレイ、液晶ディスプレイ等の画面上に、家具等設置物
転倒可能性判定情報を表示させる構成が考えられる。あ
るいは、テレビの画面を利用するようにしても構わな
い。このように、画面表示により上記情報を出力させる
手段が考えられる。
【0036】あるいは、上記画面表示と共に、あるいは
単独で、音声により上記家具等設置物転倒可能性判定情
報を出力する手段でも構わない。あるいは、FAX、あ
るいはプリントアウトによる紙面による出力表示を行う
手段でも構わない。
【0037】このように利用者側端末11が接続された
インターネット上には、図1に示すように、情報提供者
側のウエブサイト12が設けられ、利用者側からは、ウ
ェブサイトのネットワークアドレスを指定することによ
り情報提供者側にアクセスすることができる。
【0038】ウエブサイト12を介して、図1に示すよ
うに、情報提供者側システム13に繋がっている。図1
に示すように、情報提供者側システム13は、例えば、
サーバー14、演算装置15、課金装置16から構成さ
れている。
【0039】サーバ14により、利用者側端末11から
入力されたデータを受け付けている。サーバ14に入力
されたデータは、演算装置15に送られ、そのデータに
基づく地震時の家具等設置物の転倒可能性が演算され
る。あるいは、受け付けたデータに基づき演算装置15
内で、データベースにアクセスしてそのデータに合った
家具等設置物転倒可能性判定結果を検索させることもで
きる。
【0040】このようにして演算、あるいは検索により
得られた家具等設置物転倒可能性判定情報は、利用者側
端末11側にサーバー14からインターネット10を介
して提供される。
【0041】次に、上記構成の家具等設置物転倒可能性
情報提供システムを用いて、地震時の家具等設置物転倒
可能性判定情報を利用者に提供し、この情報を利用者が
取得する方法について説明する。
【0042】かかる方法には、図2に示すように、利用
者側端末11側から、情報提供者側のサーバー14に、
家具等設置物転倒可能性判定に必要なデータを入力する
ステップS1が含まれる。
【0043】次いで、ステップS1の終了後、ステップ
S2に入る。ステップS2では、利用者側端末11から
の入力データに基づき、転倒可能性を情報提供者側シス
テム13で、演算装置15を用いて演算させる。あるい
は、演算に代わり、データベースから、入力データに適
った転倒可能性判定結果を検索するようにさせても構わ
ない。
【0044】ステップS2の終了後は、ステップS3
で、上記演算結果あるいは検索結果を、サーバー14か
ら利用者側に提供する。
【0045】なお、以下の説明に際しては、設置物とし
て家具を例に挙げて説明する。勿論、家具以外のもので
あっても構わない。建物内に置かれ、地震時に転倒する
虞があると判断されるものを本発明における設置物の対
象とすればよい。上記家具以外にも、例えば、花瓶、彫
刻品等の置物、仏壇、仏具、墓石(石屋の作業所内にお
かれる場合が考えられる)、テレビ、冷蔵庫等の家電製
品、パソコン、比較的に背の高い置き時計等が挙げられ
る。
【0046】先ず、ステップS1について、以下詳細に
説明する。利用者は、前記説明の利用者側端末11によ
り、例えば、WWWブラウザを起動させ、情報提供者側
のインターネットアドレスを入力し、インターネット1
0を介して、情報提供者側ウエブサイト12に接続す
る。
【0047】なお、説明では、図3に示すように、携帯
電話11aを利用者側端末11として使用した場合を例
に挙げて説明する。しかし、前記説明の携帯電話以外の
電話、PDA、パソコンを用いても同じように使用でき
るため、かかる利用形態については説明を省く。
【0048】情報提供者側のウェブサイト12に接続す
ると、利用者側端末11としての携帯電話11aのディ
スプレイ11b等の出力手段に、地震時の家具等設置物
転倒可能性情報提供サービスサイトに接続された旨が表
示され、図3(A)に示すように、「家具の転倒判定を
始めます。」との初期メッセージが表示される。
【0049】その後、図3(B)に示すように、画面が
変わり、「震度を入力して下さい。」と、家具に関して
のデータ入力を促すメッセージが表示される。利用者
は、携帯電話11aのボタン11cを操作して、家具転
倒可能性判定を行うに際して、どの震度で判定してもら
うかの予測震度を入力する。
【0050】入力すべき上記予測震度としては、一般的
に使用されている0〜7の震度の値を入力することとす
る。地震の強さを表すにはその他の指標も存在してお
り、かかる指標を入力しても構わないが、本発明では、
一般個人を主な利用者と想定しているため、ここでは、
一般的に使用されている震度表示を採用した。入力は、
例えば、「3」とか、「4」とか、震度を示す数字を直
接入力すればよい。
【0051】震度入力が終了すると、図3(C)に示す
ように、「建物構造種別を入力して下さい。」という入
力を促す画面に変わる。建物構造種別としては、図3
(C)ではその表示を省略したが、例えば、木造、鉄骨
構造、鉄筋コンクリート構造等の選択肢を示し、その選
択肢についている番号を入力させるようにすればよい。
【0052】このようにして建物構造の入力が終了する
と、図3(D)に示すように、「建物階数を入力して下
さい。」と入力を促す別の画面表示に変わる。建物階数
とは、建物が何階建てかに合わせて、例えば、二階建て
の場合には「2」を、三階建ての場合に「3」を直接入
力すればよい。
【0053】建物階数の入力終了に伴い、画面は図3
(E)に示すように、「家具の設置階を入力して下さ
い。」と入力を促す画面に変わる。転倒可能性判定の対
象となる家具が設置されている階を、例えば、2階に設
置している場合には、「2」と数値の直接入力を行う。
【0054】設置階数の入力が終了すると、図3(F)
に示すように、「家具の寸法を入力して下さい。」と入
力を促す画面に切り替わる。入力画面には、図3(F)
に示すように、幅、奥行き、高さについて、cm単位で
入力することが促される。例えば、幅が1mの場合に
は、「100」と数値のみ入力すればよい。
【0055】家具の寸法入力が終了すると、図3(G)
に示すように、「家具の用途を入力して下さい。」と入
力を促す画面に変わる。入力画面では、家具の用途に応
じた具体的な名称が表示されており、該当する家具を選
択して、その番号を入力すればよい。例えば、図3
(G)に示すように、タンスについてその転倒可能性を
知りたい場合には、「1」とその番号を入力すればよ
い。
【0056】家具用途の入力が終了したら、例えば、入
力の訂正はないか、あるいは入力はこれで良いかを確認
して、OKの番号を入力すると、例えば、図3(H)に
示すように、「計算を開始します。」と表示して、計算
が開始されることを伝える画面に切り替えられる。
【0057】上記のようにして携帯電話11aから入力
された必要なデータは、図4に示すように、情報提供者
側のサーバー14に送られてサーバー入力データ14a
として扱われ、そのデータは演算装置15に送られる。
【0058】次に、ステップS2について、詳細に以下
説明する。すなわち、演算装置15では、簡易算定式に
より入力されたデータに基づき、家具の転倒可能性につ
いて演算する。演算に際しては、図5(A)に示すよう
に、入力された震度および建物構造種別により建物の増
幅率を求める。
【0059】また、建物階数、家具設置階数から傾き方
を求める。家具寸法から重心位置を求める。家具用途か
ら、家具の重量を求める。
【0060】なお、上記増幅率に関しては、建物の設置
地盤条件等によっても異なるが、本発明の目標としてい
る判定は、あくまで、簡易判定であり、判定に極めて高
い精度を当初より要求するものではない。そのため、増
幅率に関しては、地盤状況の要因を考慮しないでも構わ
ない。勿論、精度を高めるためにかかる地盤状況を判定
データに含めても構わないことは言うまでもない。
【0061】増幅率は、建物の減衰と固有振動数を含む
算術式により求めればよい。図5(A)では、7階建て
の建物17の6階部分に家具18が設けられている場合
を例示した。建物17が地表(G.L.と表示)に建て
られているとき、地震が発生したとすると、その震度に
応じて建物は揺れるが、建物の揺れは増幅され、上階程
大きくなる。かかる状況を判定に反映するため増幅率を
考慮した。
【0062】勿論、上記の如く、精度を高めるためにか
かる地盤状況を判定データに含めても構わない。かかる
地盤状況を判定データに含める場合には、入力データ
に、利用者側の住所入力を求めておき、かかる入力住所
から利用者の居住地の地質状況を、既存の地質データ
(例えば、国土数値情報ホームページhttp://nlftp.mli
t.go.jp/ksj/)から求めるようにすればよい。
【0063】かかる利用者の住所入力も、他の入力デー
タと同様に、入力画面に切り替えて行うようにすればよ
い。例えば、図3(B)に示す震度入力画面と、図3
(C)の建物構造種別入力画面との間に住所入力画面を
入れるようにしておけばよい。入力された住所データ
は、サーバ入力データ14aで他のデータと共に扱われ
る。
【0064】より精度を高くするには、図5(B)に示
すように、過去の地震データから、利用者住所地が入力
震度に適った過去の地震状況を加味するようにしても構
わない。
【0065】家具に作用する加速度や速度は震度、増幅
率、建物階数、家具設置階数から求める。また、家具寸
法と形状から重心位置を演算により求める。併せて、家
具用途から、家具重量を算定する。家具は、個々別々に
重量は異なるが、用途による単位荷重を設定しておけば
簡易判定として使用できる範囲での重量を算定すること
ができる。
【0066】このようにして求めた家具に作用する加速
度あるいは速度、家具の寸法、形状、用途から家具の傾
き方を求めれば、家具の転倒状況を判断することができ
る。
【0067】家具重量、重心位置の判断としては、例え
ば、図6(A)に示すように、幅W、奥行きD、高さH
の入力データから、かかる寸法を有する角柱を想定す
る。さらに、選定した家具用途に使用される平均的材質
に基づき家具自体の重量を算定し、併せて、選定した家
具用途に利用される平均的収納空間に対して平均的に収
納される収納物を想定して収納した場合の収納物の重量
を加算して、転倒可能性の判定を求める家具を、上記加
算重量の角柱と単純化する。このようにして、演算を簡
易に行えるようにする。
【0068】地震により家具18が揺れて転倒しようと
する場合には、図6(B)に示すように、家具18の重
心位置P1が、家具18の設置側に想定される回転支点
Qを通る鉛直線L上へ移動することとなる。重心位置P
1が鉛直線L上に移動した状況を、重心位置P2で示し
ている。
【0069】家具18が転倒しない場合には、図7
(A)に示すように、重心位置P1は鉛直線Lを越えず
に、すなわち、重心位置P2は鉛直線Lより内側にある
こととなる。家具18が転倒する場合には、図7(B)
に示すように、重心位置P1は鉛直線Lを越えて、すな
わち重心位置P2は鉛直線Lより外側に出ることとな
る。
【0070】そこで、重心位置P2は、家具18が転倒
するか否かの分岐点と見做せば、入力震度に基づく回転
支点Qの回りに家具18を回転させて重心位置P1を移
動させるエネルギーE1と、家具18を回転支点Qの回
りに回転させて重心位置P1を重心位置P2に移動させ
るのに必要なエネルギーEとの大小を比較することによ
り、家具18が転倒するか否かを判定することができ
る。
【0071】本実施の形態では、演算を簡単にするた
め、エネルギー量E、E1を直接比較するのではなく、
エネルギー量Eから算出された速度値Vと、入力された
震度に対応した速度値V1とを比較することにより、転
倒可能性を簡易判定することとした。なお、かかる判定
に使用する値は、速度値以外にも、加速度値を使用して
も構わない。
【0072】判定に使用する速度値Vは、Mを家具質
量、gを重力加速度、ΔHを転倒に必要な重心高さとす
る場合には、家具18の重心位置P1を重心位置P2に
移動させるのに必要なエネルギーEは、MgΔHとして
表せるため、かかるEに対応する速度値として、V=
(2E/M)1/2と表すことができる。なお、ΔHは、
重心位置P1と重心位置P2の高さの差を示している。
【0073】一方、入力震度に応じた速度値V1は、入
力震度と対応した加速度値A1を基に、例えば式v1≒
1/10A1より求めた速度値v1に前記説明の増幅率
を乗じた値として求めることができる。
【0074】そこで、V≧V1の場合には、家具18は
転倒しない。V<V1の場合には、家具18は転倒する
と判定することができる。判定結果は、転倒の有無のみ
を伝えるようにしても構わないが、より好ましくは、転
倒可能性を%表示で示すようにするとよい。
【0075】転倒可能性を、%表示とする場合には、演
算装置において次の演算を行わせればよい。図8(A)
に示すように、0〜7までの段階表示される地震の震度
は、それぞれ加速度(Gal単位)で所定の範囲をもっ
て示されている。そこで上記震度に対応した加速度範囲
を0〜100とした場合に、どの位置に相当するかとい
う相対位置%で求める演算を行わせる。
【0076】例えば、震度5を入力震度とした場合に
は、かかる震度と他の入力データに基づき、演算装置1
5により家具18の重心に作用する最大速度値を演算す
る。演算により、最大速度は、V1=9と演算された場
合には、上記簡易等号式に基づき、家具18の重心に作
用する最大加速度は90Galと変換される。
【0077】一方、図8(A)に示すように、震度5に
は、80〜250Galの加速度が対応していることが
分かる。そこで、加速度80Galを100%に対応さ
せ、250Galを0%に対応させて、80〜250G
al間を10等分しておけば、90Galに相当する位
置は、転倒可能性90%の範囲に入ることが分かる。
【0078】なお、表示に際しては、転倒可能性0%、
100%の境界値は表示しないようにしても構わない。
【0079】このようにして、転倒可能性を%表示する
ことにより、転倒可否の有無のみで回答する場合より
も、利用者側にとっては転倒防止策の必要性の判断が行
い易い。なお、転倒可能性の表示は、%表示でなくて
も、割表示としてもよく、要は、利用者の判断がし易い
相対表示を行うようにすればよい。例えば、転倒可能性
を、高、中、低、あるいは、高、低等の段階表示とする
場合も考えられる。
【0080】判定結果としては、上記のように、転倒可
否の有無、あるいは、転倒可能性を%表示する等の種々
の表示方法が考えられるが、その他に、判定結果の転倒
可能性に基づく、どのような対策が適切かをアドバイス
するような支援情報を併せて提供するようにすれば、よ
り利用者にとっては好ましい。
【0081】例えば、転倒可能性を高低の2段階表示と
した場合を例に挙げると、転倒可能性が「低」と判定さ
れた場合には、家具の足元に固定治具を用いる方法を指
示すればよい。かかる対策は、特に、重心位置が低い家
具に有効な対策となる。
【0082】一方、転倒可能性が「高」と判定された場
合には、天井からついたてを家具の上面に設ける対策を
指示する。かかる対策は、特に、背の高い家具に有効と
なる。さらに、転倒可能性の演算途中において算定され
た家具の想定重量に合わせて、指示するついたての強度
を指示するようにすればより好ましい。
【0083】また、併せて、どうしても転倒させてはい
けないものの場合には設置部分の免震化を指摘するメッ
セージを示すようにしても構わない。
【0084】転倒防止策は、上記のように家具の支持方
法からばかりでなく、収納方法、あるいは適切な設置場
所を提示して設置変更等も視野に入れたアドバイスを行
えばより好ましい。
【0085】次に、ステップS3について、以下詳細に
説明する。上記のようにして演算装置15により演算さ
れた転倒可能性の判定結果は、図4に示すように、サー
バー14からインターネットを介して利用者側端末11
である携帯電話11a側に提供される。携帯電話11a
のディスプレイ11b側で、例えば、図9(A)に示す
ように、その結果を表示させて求める家具等設置物転倒
可能性判定情報を取得する。
【0086】転倒可能性を確認した利用者は、必要に応
じて、画面を切り替えて、転倒防止対策を表示させても
構わない。例えば、図9(B)に示すように、転倒防止
対策として、支持方法等の情報を具体的に取得すること
ができる。
【0087】このようにして、転倒可能性の情報、転倒
防止対策の情報を得た後は、画面を切替え、例えば、
「料金表示」として表示された金額により、判定にかか
った費用をリアルタイムに確認することができる。
【0088】かかる料金算出は、例えば、図4に示すよ
うに、課金装置16により行われる。課金装置16で
は、データ入力時間、演算時間、結果表示時間にかかっ
た回線使用時間を積算して電話料金を算出し、併せて、
演算料としての手数料を加算して、その合計額を判定料
金として算定する。
【0089】算定金額は、図4に示すように、1件毎に
判定料金としてサーバー14から、利用者側端末11a
側へ提供されるが、判定が終了していれば、請求書が発
行され料金徴収を行うようにする。続けて判定を行う場
合には、再度入力データ側に戻って、前記説明の一連の
転倒可能性判定のステップを再度繰り返すこととなる。
【0090】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で必要に応じて
変更してもよい。
【0091】例えば、上記説明では、判定に際して最大
速度値を使用する場合を示したが、前記の如く、最大加
速度値を使用することもできる。その場合には、図10
に示すように、家具18を、高さ2H、奥行き2Dの角
柱に見立てると、最大加速度値Aは図10に示す式で表
される。
【0092】図中、αは、回転支点Qを通る鉛直線L
と、回転支点Qと重心位置P1とを結んだ線分との成す
角度である。rは、かかる線分の長さである。
【0093】また、前記説明では、家具を例にして説明
したが、前記説明のように家具以外のものであっても構
わない。例えば、彫刻品等の美術品等では、不整形の場
合が多く、データ入力に際して、寸法入力時に判断に迷
う場合も十分に想定される。
【0094】そこで、かかる不整形品に対しては、図1
1(A)、(B)、(C)に示すように、逆角錐形、四
角錐形、正方形等の予め想定された概略整形体を提示し
て、どの整形体に利用者側が考えている対象が入るか、
選択させるようにすればよい。
【0095】一方かかる場合の転倒可能性判定の演算に
際しては、前記重心位置の算出は、個々にデータから演
算する必要はなくなり簡単に処理させることができる。
例えば、図11(A)に示す場合には高さHの下から2
/3の位置に、(B)に示す場合には下から1/3の位
置に、(C)に示す場合には1/2の位置あると一義的
に規定しておけばよい。
【0096】また、上記説明では、入力手段として、ボ
タンを使用する場合について説明したが、音声入力で
も、あるいは画面に指で振れるタッチ式入力方法でも、
あるいはペンタッチ入力でも構わない。
【0097】さらに、出力手段としては、画面表示の場
合を例示として示したが、例えば、音声出力、あるいは
FAX出力、プリントアウト出力、電子メールによる出
力等を使用しても構わない。また、複数の手段を併用す
るようにしても一向に構わない。
【0098】
【発明の効果】本発明により、利用者の実状に合わせた
建物内の地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報を、
簡便に得ることができる。そのため、震災時の人的被害
の主な原因ともみなされる家具等設置物の転倒を防止し
て、痛ましい人的被害を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家具等設置物転倒可能性判定情報提供
方法で使用するシステムにおけるインターネットへの接
続状況を示す説明図である。
【図2】本発明の家具等設置物転倒可能性判定情報提供
方法の各ステップを示すフロー図である。
【図3】(A)〜(H)は、家具等設置物転倒可能性判
定情報提供方法におけるデータ入力時の画面表示を示す
説明図である。
【図4】家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法にお
ける利用者側の入力から、利用者側への情報提供までの
ステップの流れを示すフロー図である。
【図5】(A)は建物の増幅率を示す説明図であり、
(B)は地震の震源と震度分布を示した概念図である。
【図6】(A)家具の転倒可能性を判定するために家具
を角柱と見做す場合を示す説明図であり、(B)は転倒
可能性の判断に必要な重心位置の移動状況を示す説明図
である。
【図7】(A)は家具が転倒しない場合の状況を、
(B)は家具が転倒する場合の状況をそれぞれ示す説明
図である。
【図8】(A)は震度の各々に対応する加速度の関係を
示す図表であり、(B)は転倒可能性を%表示する場合
を示す説明図である。
【図9】(A)〜(C)は、転倒可能性判定結果、転倒
防止策、料金表示をそれぞれ示す画面表示を示す説明図
である。
【図10】転倒可能性判定に、最大加速度を使用する場
合における算定式を説明する説明図である。
【図11】(A)、(B)、(C)は、転倒可能性判定
対象が不整形物の場合に適用する入力時の選択肢をそれ
ぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
10 インターネット 11 利用者側端末 11a 携帯電話 11b ディスプレイ 11c プッシュボタン 12 ウェブサイト 13 情報提供者側システム 14 サーバー 15 演算装置 16 課金装置 17 建物 18 家具 D 奥行き E エネルギー E1 エネルギー H 高さ S1 ステップ S2 ステップ S3 ステップ W 幅

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内の家具等の設置物の地震時におけ
    る転倒可能性を、利用者側からインターネットを介して
    提供されるデータに基づき予測して、予測結果を前記利
    用者に設置物の転倒可能性判定情報として提供する方法
    であって、 利用者側端末から前記建物内の家具等の設置物に関する
    データを、インターネットを介して、情報提供者側のサ
    ーバーに入力するステップと、 予め想定した前記データに基づき演算された前記設置物
    の転倒可能性を判定した転倒可能性判定情報を有するデ
    ータベースから、前記サーバーに入力された前記データ
    に対応した転倒可能性判定情報を検索するステップと、 検索された転倒可能性判定情報を、利用者側端末で取得
    可能に、前記サーバー、前記インターネットを介して提
    供することを特徴とする地震時の家具等設置物転倒可能
    性判定情報提供方法。
  2. 【請求項2】 建物内の家具等の設置物の地震時におけ
    る転倒可能性を、利用者側からインターネットを介して
    提供されるデータに基づき予測して、予測結果を前記利
    用者に設置物の転倒可能性判定情報として提供する方法
    であって、 利用者側端末から前記建物内の家具等の設置物に関する
    データを、インターネットを介して、情報提供者側のサ
    ーバーに入力するステップと、 前記サーバーに入力された前記データに基づいて、前記
    設置物の転倒可能性を演算装置により演算するステップ
    と、 演算された転倒可能性に基づく転倒可能性判定情報を、
    利用者側端末で取得可能に、前記サーバー、前記インタ
    ーネットを介して提供することを特徴とする地震時の家
    具等設置物転倒可能性判定情報提供方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の地震時の家具等
    設置物転倒可能性判定情報提供方法において、 前記データは、前記設置物の転倒可能性を判断するに際
    しての予測震度、建物構造種別、建物の階数、前記設置
    物の設置階、設置物寸法、および設置物用途であること
    を特徴とする地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報
    提供方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の地震時の家具等設置物転
    倒可能性判定情報提供方法において、 前記データには、利用者の住所が含まれることを特徴と
    する地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法に
    おいて、 前記設置物の転倒可能性の判定は、入力された予測震度
    に対応する最大加速度値に建物内の増幅率を乗じて得ら
    れた設置物の重心位置に作用する最大加速度値と、 前記設置物が回転により転倒すると仮定した場合におけ
    る転倒時の回転支点を通る鉛直線上に、前記設置物の重
    心位置を移動させるのに必要な加速度値とを比較して行
    うことを特徴とする地震時の家具等設置物転倒可能性判
    定情報提供方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法に
    おいて、 前記設置物の転倒可能性の判定は、入力された予測震度
    に対応する速度値に建物内の増幅率を乗じて得られた設
    置物の重心位置に作用する速度値と、 前記設置物が回転により転倒すると仮定した場合におけ
    る転倒時の回転支点を通る鉛直線上に、前記設置物の重
    心位置を移動させるのに必要な速度値とを比較して行う
    ことを特徴とする地震時の家具等設置物転倒可能性判定
    情報提供方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法に
    おいて、 前記設置物の転倒可能性は、 前記設置物が回転により転倒すると仮定した場合におけ
    る転倒時の回転支点を通る鉛直線上に、前記設置物の重
    心位置を移動させるのに必要な加速度値、あるいは、前
    記設置物が回転により転倒すると仮定した場合における
    転倒時の回転支点を通る鉛直線上に、前記設置物の重心
    位置を移動させるのに必要な速度値の、 前記予測震度に対応した加速度範囲における相対位置表
    示で行うことを特徴とする地震時の家具等設置物転倒可
    能性判定情報提供方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報提供方法に
    おいて、 利用者側端末で取得する前記転倒可能性判定情報には、
    転倒可能性に適合する転倒防止対策が含まれていること
    を特徴とする地震時の家具等設置物転倒可能性判定情報
    提供方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010197101A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Nagoya Institute Of Technology 地震時負傷回避システム
JP2011028395A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Sumitomo Forestry Co Ltd 地震時の室内安全性予測システム
JP2015200571A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 株式会社Nttファシリティーズ 構造物検証システム、構造物検証装置、構造物検証プログラム

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