JP2003344213A - 建物の耐震性能評価方法及び装置 - Google Patents

建物の耐震性能評価方法及び装置

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JP2003344213A JP2002151085A JP2002151085A JP2003344213A JP 2003344213 A JP2003344213 A JP 2003344213A JP 2002151085 A JP2002151085 A JP 2002151085A JP 2002151085 A JP2002151085 A JP 2002151085A JP 2003344213 A JP2003344213 A JP 2003344213A
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Koichi Kusunoki
浩一 楠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震発生後の建物の残余耐震性能を迅速に且
つ客観的に判定できるようにし、被災建物の管理を適切
に行うことができ、余震に対する2次災害を軽減できる
と共に不必要な避難者数を低減する。 【解決手段】 建物の基礎部と上層階に設置した加速度
センサ10a,10bにより計測した加速度計測値を2
階積分して計測点での絶対変位を算出し、建物の振動モ
ード形を仮定して建物各階の相対変位と絶対加速度を算
出し、それらの値から建物の応答変形量を代表する代表
変位及び建物の応答加速度を代表する代表加速度を計算
して建物の性能曲線を求める。他方、基礎部での加速度
計測値を建物に入力した入力地震動として加速度応答ス
ペクトル及び変位応答スペクトルを計算して建物の要求
曲線を求める。そして、それら性能曲線と要求曲線の比
較から建物の残余耐震性能を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震時における建
物の耐震性能を客観的に且つ迅速に評価するための技術
に関し、更に詳しく述べると、建物の地震時の挙動を代
表する位置での慣性力−水平変位関係を、建物に配置し
た加速度センサによって計測することにより、地震時に
建物が経験した損傷を算出し、更に基礎部の加速度セン
サで計測された入力地震動から加速度・変位応答スペク
トルを算出し、両者を比較することにより建物の被災度
及び残余耐震性能を評価・表示可能な建物の耐震性能評
価方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】巨大地震発生時には、多くの建築物が被
災することが予想される。例えば1995年兵庫県南部
地震の際には、約31万人が被害を受け、全・半壊建物
数は、神戸市内だけでも8万棟を超えた。
【0003】震災後、建物への立ち入りの可否、居住の
安全性などを判断することが必要であり、そのために応
急危険度判定が行われる。この応急危険度判定は、専ら
技術者・設計者等の目視による調査によってなされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、技術者・設計
者等の目視に頼る従来方法では、調査日数がかかり(例
えば前記震災の場合、40日程度もかかった)、迅速な
判定ができない。また、目視調査では、技術者・設計者
等の経験や熟練度などによって判定結果が異なることも
多く客観性が乏しい欠点がある。更に、「要注意」とい
う灰色の判定となる件数が、「危険」や「安全」という
明確な判定よりも格段に多くなり、これによる詳細調査
の必要性が調査日数の増大を招いている。
【0005】もし、震災後、どの程度の地震にまで耐え
うる性能が残っているかを迅速に的確に判定できるよう
な技術が確立されれば、被災建物の選別を適切に且つ迅
速に行うことができ、余震に対する2次災害を軽減でき
ると共に、不必要な避難者数を低減することが可能とな
る。
【0006】本発明の目的は、地震発生後の建物の残余
耐震性能(建物にどの程度の地震まで耐えうる性能が残
っているか)を迅速に且つ客観的に判定できるような技
術を提供することである。本発明の他の目的は、被災建
物の選別を適切に且つ迅速に行うことができるため、余
震に対する2次災害を軽減できると共に、不必要な避難
者数を低減することが可能となるような建物の耐震性能
評価方法及び装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の少なく
とも基礎部と上層階に設置した加速度センサにより計測
した加速度計測値を2階積分して計測点での絶対変位を
算出し、建物の振動モード形を仮定して建物各階の相対
変位と絶対加速度を算出し、それらの値から建物の応答
変形量を代表する代表変位及び建物の応答加速度を代表
する代表加速度を計算して建物の性能曲線を求め、他
方、基礎部での加速度計測値を建物に入力した入力地震
動として加速度応答スペクトル及び変位応答スペクトル
を計算して建物の要求曲線を求め、それら性能曲線と要
求曲線の比較から建物の残余耐震性能を判定することを
特徴とする建物の耐震性能評価方法である。
【0008】また本発明は、地震発生時に、建物の少な
くとも基礎部と上層階に設置した加速度センサにより計
測した加速度計測値を2階積分して計測点での絶対変位
を算出し、建物の振動モード形を仮定して建物各階の相
対変位と絶対加速度を算出し、それらの値から建物の応
答変形量を代表する代表変位Sd及び建物の応答加速度
を代表する代表加速度Saを計算してSa−Sd曲線を
作成し疑似包絡線としての性能曲線を求め、建物の限界
変形までの性能曲線を推定し、他方、基礎部での加速度
計測値を建物に入力した入力地震動として5%減衰での
加速度応答スペクトルRa及び変位応答スペクトルRd
を計算してRa−Rd曲線を作成して本震の要求曲線を
求め、その要求曲線が建物の限界点を通るように拡大し
たときの拡大率によって残余耐震性能を評価することを
特徴とする建物の耐震性能評価方法である。
【0009】更に本発明は、加速度センサを建物の少な
くとも基礎部と上層階に設置し、A/D変換器とデータ
収録部とデータ処理表示部を有するデータ収録・処理装
置を設置して、アナログ信号ケーブルで各加速度センサ
とデータ収録・処理装置を接続し、該データ収録・処理
装置に搭載した耐震性能評価プログラムによって上記の
方法を実行し判定結果を表示する建物の耐震性能評価装
置である。
【0010】また本発明は、加速度センサとA/D変換
器とCPUと記憶手段を有し、地震発生時にトリガ処理
により加速度データをデジタルデータとして記憶手段に
蓄積するユニット化されたデータ収録装置を、建物の少
なくとも基礎部と上層階に設置し、収録したそれらのデ
ジタルデータを有線方式もしくは無線方式で受け取るデ
ータ処理表示装置を設け、該データ処理表示装置に搭載
した耐震性能評価プログラムによって上記の方法を実行
し判定結果を表示する建物の耐震性能評価装置である。
データ収録装置とデータ処理表示装置の間での有線方式
もしくは無線方式によるデータの送受は、LAN、電話
線や電力線を利用する搬送、無線電話を利用する方式な
ど、任意であってよい。但し、これらの構成では、波形
データの収集にあたり時間軸が共通である必要があるた
め、同期信号用のケーブルを接続するか、あるいは各デ
ータ収録装置で正確な時刻を記録するなど、何らかの同
期機能を持たせる必要がある。
【0011】
【発明の実施の形態】基本となる機器配置構成として
は、図1に示すように、建物の基礎部(例えば1階)と
上層階(好ましくは最上階)にそれぞれ加速度センサ1
0a、10bを設置する。実際には、3〜4階毎に1個
の目安で建物床面の中央部に加速度センサを設けるのが
好ましい。そして任意の位置(例えば基礎部)にデータ
収録・処理装置12を設置する。このデータ収録・処理
装置12によって、地震時の建物応答及び入力地震動を
求め、残余耐震性能(どの程度の地震にまで耐えうる性
能が残っているか)を求め危険か安全かを表示する。こ
れによって、建物の地震後の安全性についてほぼリアル
タイムで判定することが可能となる。
【0012】データ収録・処理装置12は、次のような
機能を有する耐震性能評価プログラムを搭載している。 (1)加速度センサの計測値を2階積分することによ
り、建物全体の絶対応答変形量を算出する。 (2)建物のモード形を適切に仮定することにより、建
物各階の相対変位と絶対加速度を算出し、それらの値か
ら建物の応答変形量を代表する代表変位及び建物の応答
加速度を代表する代表加速度を計算して建物の性能曲線
を求める。 (3)基礎部の加速度計測値を建物に入力した入力地震
動として加速度応答スペクトル及び変位応答スペクトル
を計算して建物の要求曲線を求める。 (4)得られた性能曲線と要求曲線の比較から、建物の
残余耐震性能を評価し、結果を表示する。
【0013】このように、実建物の応答に対して詳細な
設計情報なしに性能曲線・要求曲線を適切に作成する
点、及びそれらの曲線から残余耐震性能を判定する点
は、従来技術にはない本発明の大きな特徴である。
【0014】図2に判定の概要を示す。限界変形まで求
めた建物の性能曲線に対して、その限界変形点で交わる
よう、本震の5%減衰での要求曲線を拡大する。この拡
大率γは耐震性能を意味し、このγが1以上の場合は余
震(通常、余震は本震を上回らないとされている)に対
して『安全』と判断され、1未満の場合は『危険』と判
断される。つまり、限界変形点が、本震の5%減衰での
要求曲線に対して、その内側にあれば『危険』であり、
外側にあれば『安全』となる。なお、建物が弾性範囲に
とどまっている場合は、別途その剛性を確認することに
より『弾性』と判断される。
【0015】
【実施例】例えば、図3のAに示すような3階建ての建
物を想定する。この3階建ての建物は、Bに示すよう
に、各階に対応した3質点(質量:M1 ,M2 ,M3
にモデル化できる。この3質点系モデルに、地震時に慣
性によって生じる力を仮定した外力分布に応じて、Cに
示すように地震時と同じように水平力(P1 ,P2 ,P
3 )を作用させると、Dに示すように変形(X1
2 ,X3 )を生じ、各階は水平力(層せん断力)を負
担することになる。各階の層せん断力−層間変形関係は
図4に示すようになり、各階とも、保有する耐力に応じ
て損傷を生じ、非線形を示すことが分かる。各階の層せ
ん断力−層間変形関係は、図3のCに示す外力分布に応
じて、それらを代表する性能曲線に置き換えることがで
きる。
【0016】一方、地震動の加速度応答スペクトルRa
を縦軸に、変位応答スペクトルRdを横軸にとったもの
を要求曲線と呼ぶ。このRa及びRdを計算するために
は、減衰定数を仮定する必要があるが、一般的な建物の
弾性時の減衰定数は5%とすることができる。なお、建
物に損傷が生じた場合、その損傷による非線形性に応じ
て付加的に減衰力が作用する。地震時の建物の応答は、
図5に示す性能曲線とこの付加減衰力を考慮した要求曲
線が交わる点となる。従って、性能曲線及び要求曲線が
得られると、建物の応答は予測可能である。
【0017】本発明方法では、この応答スペクトル法
を、実建物の実地震応答に対して適用する。実地震動下
では、建物に作用する外力は、図3のCに示すような単
純なものではなく、3次モードまでの高次モード成分も
含む。この実応答を、比較的少ない加速度センサによっ
て計測し、計測していない階は建物のモード形を仮定す
ることによって算出し、実建物の応答から性能曲線を得
る。建物の基礎部(例えば1階)に設置した加速度セン
サにより、建物に入力する地震動を計測することができ
る。この地震動から要求曲線を得る。
【0018】応答スペクトル法では、要求曲線から応答
値を得る。しかし、本方法では、性能曲線の限界点か
ら、要求曲線がその点を通るように要求曲線を拡大する
ことにより、建物が耐えうる最大の要求曲線を得る(図
7参照)。この最大の要求曲線の地震動レベルから、建
物の耐震性能を評価する。
【0019】図6は、本発明による建物の耐震性能評価
方法の一実施例を示す処理・判定のフロー図である。以
下の括弧内数字は、図6の括弧内数字に対応している。 (1)建物の基礎部と最上階に配置した加速度センサに
より、加速度 mαj を計測する。 (2)計測した加速度 mαj を2階積分し、計測点での
絶対変位を算出する。各絶対変位から、基礎部での絶対
変位を引くことにより、計測点での基礎部に対する相対
変位 mj を算出する。 (3)建物の振動モード形を仮定する(ここでは計測点
を直線で結んだモード形を採用している)。勿論、モー
ド形自体を計測してもよい。 (4)上記(3)のモード形及び(2)の相対変位 m
j から、各階の相対変位 cj を算出する。 (5)上記(3)のモード形及び(1)の計測加速度 m
αj から、各階の絶対加速度 cαj を算出する。 (6)高さ方向の各階の質量比mi を入力する。この質
量比は、例えば床面積の比とする。各階とも質量が同じ
ならばmi =1.0となる。 (7)上記(4)の cj 及び(6)のmi を用いて、
建物の応答変形量を代表する代表変位Sdを次式により
計算する。 Sd=(Σmi ci )/(Σmi ci 2 ) (8)上記(5)の cαj 及び(6)のmi を用いて、
建物の応答加速度を代表する代表加速度Saを次式によ
り計算する。 Sa=(Σmi cαi )/(Σmi ) (9)上記(7)のSdを横軸、(8)のSaを縦軸に
とったSa−Sd曲線(性能曲線)を作成する。 (10)実際の地震時には、(9)の性能曲線はループ
を描く。そこで、性能曲線のそれまでの時刻の最大値と
なる点を抽出する(疑似包絡線)。これにより、図7中
のaに示す性能曲線が得られる。また、本震の最大応答
点a−1は、地震終了時に自動的に得られることとな
る。 (11)建物の限界変形Ruを入力する(図7中のa−
2)。この限界変形は、現時点では建築基準法が大きく
改正された1971年、1981年を境に、建築年に応
じて建物を3グループに分け、各グループに対して限界
変形量を仮定する方法をとる。その際、耐震診断を行っ
た建物は、その診断結果に応じて限界変形を決めてもよ
い。あるいは各階の高さに対する水平変形量の比(層間
変形角)を用いて、建築年代や構造形式によって数パタ
ーンの限界変形角を仮定し(例えば層間変形角1/50
を限界変形角とするなど)、限界変形量を仮定する方法
もある。また、性能曲線において、変形が進行するにも
かかわらず耐力が低下する点(例えば耐力が50%に低
下する点)を限界点とする方法もある。将来的には、更
にセンサを柱や梁などに埋め込み、限界変形量について
の情報を計測する方法を採用することも可能である。 (12)上記(10)で得られた性能曲線を、限界変形
まで延ばすことにより、限界変形点までの性能曲線を推
定する(図7中のa−3)。 (13)前記(1)で計測した基礎部での加速度 mα0
を建物に入力した入力地震動と考え、 mα0 から加速度
応答スペクトルRa及び変位応答スペクトルRdを計算
する。この際の減衰定数は5%とする。ある周期に対し
て角振動数を計算し、減衰定数を仮定すると、地震動の
継続時間に対して1質点系の弾性の建物の運動方程式を
積分することにより建物の応答時刻歴が計算できる。地
震動の継続時間中、最大の絶対加速度応答と最大の応答
変形量を選出できる。周期を横軸にとって最大の絶対加
速度応答を縦軸にとったものが加速度応答スペクトルR
a、最大の応答変形量を縦軸にとったものが変位応答ス
ペクトルRdとなる。 (14)上記(13)のRaを縦軸に、Rdを横軸にと
ったRa−Rd曲線を作成する。このRa−Rd曲線
は、5%減衰での要求曲線となる。実建物では、建物が
非線形になると、非線形によってエネルギーが吸収さ
れ、それによって5%以上の減衰が作用する。減衰はR
a−Rd曲線を低下させる。 (15)将来の地震動に対して、どの程度の大きさまで
建物が耐えられるかを、上記(14)の5%減衰でのR
a−Rd曲線及び(12)の性能曲線から判断する。具
体的には、得られたRa−Rd曲線が、建物の限界点
(図7中a−2)を通るようにRa−Rd曲線を拡大す
る。こうして得られるRa−Rd曲線は建物が耐えうる
最大の要求曲線となる(図7中c)。この拡大率をγと
すると、本被災建物は本震のγ倍の地震まで耐えうるこ
ととなる。この際、γ<1.0の場合は、本震レベルの
地震動に対して耐えられないことになり、「危険」と判
断される。γ≧1.0の場合は「安全」と判断される。
ここで、非線形性により付加減衰が作用するにもかかわ
らず、判断用の最大の要求曲線(図7中c)では5%減
衰を用いているが、これは非線形性による付加減衰を正
確に判断することが難しく安全側の評価を行うためであ
る。なお、地震後においても建物の性能曲線が弾性範囲
の場合、その直線を限界変位まで延長しても性能曲線と
はならないため、この場合は「弾性」という判断が下さ
れる。 (16)実際に装置としては、上記(15)で得られた
判定結果を分かり易く判定装置で表示する。また、どの
程度の残余耐震性能があるかを数値的に表示することも
できる。
【0020】加速度記録から変位を得るための2階積分
は、大別して、時間領域で行う方法と周波数領域で行う
方法がある。前者には、加速度記録を直接積分する方法
と積分回路をシミュレートしたデジタルフィルタを通す
方法などがあり、後者は、通常、FFT(高速フーリエ
変換)を用いる。本発明では、これらを含めて任意の手
法を用いてよい。
【0021】本発明に係る建物の耐震性能評価装置の基
本的な構成は、図1に示すとおりである。加速度センサ
10a、10bのみを必要階(図示の例では1階と最上
階)に設置し、A/D変換器とデータ収録部とデータ処
理表示部などを有するデータ収録・処理装置12を例え
ば1階に設置して、各加速度センサ10a,10bとデ
ータ収録・処理装置12との間をアナログ信号ケーブル
で接続する。データ収録・処理装置12に搭載した耐震
性能評価プログラムを実行して判定結果を表示する。加
速度センサ10a,10bからの信号はデータ収録・処
理装置12で受信され、データ収録・処理装置12側で
A/D変換及びデータ収録が行われ、それに基づくデー
タ処理が行われる。この方式は最も一般的なもので、既
存の地震観測システムで用いられているのと同様の方式
である。
【0022】本発明に係る建物の耐震性能評価装置の他
の構成例を図8に示す。データ収録装置をユニット化し
て、建物に所定の位置に容易に設置できるようにした点
に特徴がある。ここでは建物を10階建てと想定してお
り、その場合には例えば最上階(10階)と基礎部(1
階)、及び中間階(例えば5階)にそれぞれデータ収録
装置20を設置する。そして、各データ収録装置20で
収録したそれぞれのデータを受け取るデータ処理表示装
置40を1箇所、例えば1階に設置する。ここでは、R
S232CあるいはLANなどケーブル42を用いてデ
ータを送受する構成となっている。この構成は、インテ
リジェントビルなどで、ビル内のLANに直接接続でき
る利点がある。なお、データ処理表示装置には耐震性能
評価のプログラムが搭載されている。
【0023】この実施例では、各データ収録装置20
は、加速度センサ22、A/D変換器24、データ収録
部26、I/Oインターフェース28、電源(バッテ
リ)などを有し、堅牢なケースに収容されたユニット構
造とする。加速度センサ22は、X,Y,Zの3成分を
検知可能で、加速度の大きさに応じた電圧が出力される
構造である。その出力電圧は、A/D変換器24に導か
れ、例えばシグマデルタAD変換器によって24ビット
デジタル値に変換される。
【0024】データ収録部26は、時刻校正器30とC
PU32と記憶手段(メモリ)34などを有する。常時
検知している加速度値が予め設定した閾値を超えた時
(地震発生時)、トリガがかかり自動的に加速度データ
(波形データ)が記憶手段34に蓄積され、また時刻校
正器(GPS時刻校正器や電波時計等)30による時刻
情報も記録される。この実施例で時刻校正器30を組み
込んでいるのは、波形データの収集に当たり、データ収
録される加速度データの時間軸は共通である必要があ
り、各データ収録装置20相互の時間及び記録開始時刻
を同期する必要があるためである。データ収録装置20
相互の間、あるいは各データ収録装置20とデータ処理
表示装置40との間を同期信号用ケーブルで接続するな
どして同期をとる機能を設けるならば、上記の時刻校正
器は無くてもよい。地震による揺れが治まると、波形記
録も自動的に終了し、耐震性能評価のプログラムが搭載
されているデータ処理表示装置40が自動的に立ち上が
り、判定処理を行う。
【0025】判定処理では、加速度データに対してデジ
タル2階積分によって変位データを計算し、加速度デー
タと変位データを入力として耐震性能評価プログラムを
実行し、耐震評価結果を出力表示する。
【0026】各データ収録装置とデータ処理表示装置と
の間のデータの送受は、任意の方法を用いてよい。例え
ば、電力搬送式電話機によって接続する方法でもよく、
この方法は、若干精度は低下するものの、新たにケーブ
ル類を敷設する必要が無い。また、PHSや携帯電話、
その他の無線式通信手段を利用する方法でもよく、この
方法もケーブル類を敷設する必要が無いため、設置の自
由度が大きい。
【0027】従って、これら電話回線や無線通信手段を
用いる方式では、必ずしも建物毎にデータ処理表示装置
を設置する必要は無く、ある地域内などの複数の建物に
対して1台のデータ処理表示装置を設置することで設置
コストを削減する手法も可能である。また、リアルタイ
ムで判定する必要が無ければ、判定を必要とする場合に
データ処理表示装置を接続してデータ処理する手法も可
能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように、地震時の建物応
答及び入力地震動を加速度センサによって計測し、残余
耐震性能を迅速に表示可能な建物の耐震性能評価方法及
び装置であるので、建物にどの程度の地震まで耐えうる
性能が残っているかを迅速に且つ客観的に判定できる。
そのため、被災建物の管理を適切に行うことができ、余
震に対する2次災害を軽減できると共に不必要な避難者
数を低減することが可能となる。計測目的が限定されて
いるために装置は安価に製造でき、配置の自由度も広が
り、容易に設置できるため、普及し易い構成となり、防
災上の効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための機器配置構成を示
す説明図。
【図2】本発明方法による建物耐震判定の説明図。
【図3】3階建て建物とそのモデル化の説明図。
【図4】(層間)変形量−(層)せん断力の関係を示す
グラフ。
【図5】スペクトル法を説明するための水平変形量Sd
−せん断力係数及び応答加速度Saの関係図。
【図6】本発明方法の実施手順の一例を示すフロー図。
【図7】実際の計測の手順を説明するためのSd・Rd
−Sa・Ra関係図。
【図8】本発明に係る耐震性能評価装置の一実施例を示
すブロック図。
【符号の説明】
10a,10b 加速度センサ 12 データ収録・処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠 浩一 茨城県つくば市立原1番地 独立行政法人 建築研究所内 (72)発明者 原 徹夫 埼玉県さいたま市太田窪2丁目2番19号 応用地震計測株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の少なくとも基礎部と上層階に設置
    した加速度センサにより計測した加速度計測値を2階積
    分して計測点での絶対変位を算出し、建物の振動モード
    形を仮定して建物各階の相対変位と絶対加速度を算出
    し、それらの値から建物の応答変形量を代表する代表変
    位及び建物の応答加速度を代表する代表加速度を計算し
    て建物の性能曲線を求め、他方、基礎部での加速度計測
    値を建物に入力した入力地震動として加速度応答スペク
    トル及び変位応答スペクトルを計算して建物の要求曲線
    を求め、それら性能曲線と要求曲線の比較から建物の残
    余耐震性能を判定することを特徴とする建物の耐震性能
    評価方法。
  2. 【請求項2】 地震発生時に、建物の少なくとも基礎部
    と上層階に設置した加速度センサにより計測した加速度
    計測値を2階積分して計測点での絶対変位を算出し、建
    物の振動モード形を仮定して建物各階の相対変位と絶対
    加速度を算出し、それらの値から建物の応答変形量を代
    表する代表変位Sd及び建物の応答加速度を代表する代
    表加速度Saを計算してSa−Sd曲線を作成し疑似包
    絡線としての性能曲線を求め、建物の限界変形までの性
    能曲線を推定し、他方、基礎部での加速度計測値を建物
    に入力した入力地震動として5%減衰での加速度応答ス
    ペクトルRa及び変位応答スペクトルRdを計算してR
    a−Rd曲線を作成して本震の要求曲線を求め、その要
    求曲線が建物の限界点を通るように拡大したときの拡大
    率によって残余耐震性能を評価することを特徴とする建
    物の耐震性能評価方法。
  3. 【請求項3】 加速度センサを建物の少なくとも基礎部
    と上層階に設置し、A/D変換器とデータ収録部とデー
    タ処理表示部を有するデータ収録・処理装置を設置し
    て、アナログ信号ケーブルで各加速度センサとデータ収
    録・処理装置を接続し、該データ収録・処理装置に搭載
    した耐震性能評価プログラムによって請求項1又は2記
    載の方法を実行し判定結果を表示する建物の耐震性能評
    価装置。
  4. 【請求項4】 加速度センサとA/D変換器とCPUと
    記憶手段を有し、地震発生時にトリガ処理により加速度
    データをデジタルデータとして記憶手段に蓄積するユニ
    ット化されたデータ収録装置を、建物の少なくとも基礎
    部と上層階に設置し、収録したそれらのデジタルデータ
    を有線方式もしくは無線方式で受け取るデータ処理表示
    装置を設け、該データ処理表示装置に搭載した耐震性能
    評価プログラムによって請求項1又は2記載の方法を実
    行し判定結果を表示する建物の耐震性能評価装置。
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