JP6489638B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、圃場に植立した穀稈を刈取って穀粒を収集するコンバイン、又は飼料用穀稈を刈取って飼料として収集する飼料コンバイン等のコンバインに係り、より詳しくは、ディーゼルエンジン等の排気ガス中に含まれた粒子状物質(すす、パティキュレート)、または排気ガス中に含まれた窒素酸化物質(NOx)等を除去する排気ガス浄化装置が備えられたコンバインに関するものである。
従来から、ディーゼルエンジンの排気経路中に、排気ガス浄化装置(排気ガス後処理装置)として、ディーゼルパティキュレートフィルタを内設したケース(以下、DPFケースという)と、尿素選択還元型触媒を内設したケース(以下、SCRケースという)を設け、DPFケースとSCRケースに排気ガスを導入して、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスを浄化処理する技術が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。また、従来、コンバインは、圃場の未刈り穀稈を刈刃装置によって切断し、穀稈搬送装置によって脱穀装置にその刈取り穀稈を搬送して脱穀し、穀物タンクに穀粒を収集する構造であって、走行機体にエンジンが搭載され、そのエンジン上面側にDPFケースが横向き姿勢に配置され、エンジンからDPFケースに向けて排気ガスを排出するように構成していた。(例えば、特許文献4参照)。
特開2009−74420号公報 特開2012−21505号公報 特開2012−177233号公報 特開2010−209813号公報
前記従来技術は、エンジンルームに、エンジンと排気ガス浄化装置(DPFケース)を近接させて設置する構造では、エンジン取付け部の周辺に排気ガス浄化装置(SCRケース)の設置スペースを確保する必要があり、エンジンルーム容積または排気ガス浄化装置(DPFケースまたはSCRケース)容積が制限される等の問題がある。また、エンジンルーム外側に排気ガス浄化装置(DPFケースまたはSCRケース)を支持させる構造では、DPFケースにSCRケースを接続させる尿素混合管、または排気ガス浄化装置などの取付け位置が制限され、排気ガス浄化装置の取付け構造を簡略化できない等の問題がある。なお、貨物自動車のように、エンジンから離れた位置の走行機体に排気ガス浄化装置(DPFケースまたはSCRケース)を設置する構造では、排気ガス浄化装置の設置スペースを容易に確保できるが、排気ガス浄化装置内の排気ガス温度が所定温度以下に低下し易い不具合がある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したコンバインを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、本願発明のコンバインは、動力源であるエンジンと、該エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースとで構成される排気ガス浄化装置と、前記エンジンを内設させるエンジンルームと、収穫した穀物を搬入する穀物タンクとを備えたコンバインにおいて、前記穀物タンクは、前記エンジンルームと対向する面に凹部を有しており、前記第1ケースと前記第2ケースとは、それぞれの長手方向を進行方向前後となるようにして、前記穀物タンクの凹部に左右に並設して配置され、並列状に連結した前記第1ケースと前記第2ケースを一体で固定させる固定部材を有しており、走行機体から立設させた支持フレームで前記固定部材を支持して、前記排気ガス浄化装置を固定させたものである。
上記コンバインにおいて、走行機体上に前記穀物タンク、前記脱穀装置、及び前記エンジンルームを配置させた構造であって、前記第1及び第2ケースそれぞれの長手方向を前後方向として、前記第1及び第2ケースを左右に並設しており、前記第1ケースを前記脱穀装置側に配置させても構わない。また、上記コンバインにおいて、前記第1及び第2ケースそれぞれの長手方向を前後方向として、前記第1及び第2ケースを左右に並設しており、前記第2ケースを前記脱穀装置側に配置させても構わない。
また、上記コンバインにおいて、前記第1及び第2ケースそれぞれの長手方向を左右方向として、前記第1及び第2ケースを前後に並設しており、前記第1ケースを前記エンジンルーム側に配置させても構わない。このように前記第1及び第2ケースを前後に並設し、前記エンジンルーム側に前記第1ケースを配置することで、穀物タンク前面に沿わせて、前記第1ケース及び前記第2ケースと前記尿素混合管をコンパクトに設置できるものでありながら、前記第2ケースの排気出口に前記脱穀装置右側のテールパイプを容易に接続できる。また、エンジンとテールパイプ間の排気経路を短尺に形成して、排気ガスの浄化に必要な高温度に、排気経路中の排気ガスの温度を容易に維持できる。
また、上記コンバインにおいて、前記第1ケースの排気出口に尿素混合管を介して前記第2ケースの排気入口を接続し、前記第1及び第2ケースの間で前記第1及び第2ケースそれぞれと平行に前記尿素混合管を配置させるものとしても構わない。
更に、上記コンバインにおいて、前記支持フレーム、前記エンジンフレーム、及び前記脱穀装置上面で前記固定部材を支持して、前記排気ガス浄化装置を固定させるものとしても構わない。
また、上記コンバインにおいて、前記排気ガス浄化装置と前記穀物タンクとの間に断熱材を配置させるものとしてもよい。更に、前記排気ガス浄化装置の一側方から上方にかけて前記断熱材を覆う一方、前記排気ガス浄化装置の他側方から上方にかけて前記脱穀装置に固定された遮熱板で覆うものとしてもよい。
本願発明によれば、穀物タンクとエンジンルームの間でエンジンに近い位置に排気ガス浄化装置を配置できるものでありながら、高温になる排気ガス浄化装置に作業者が接触するのを防止できる。また、エンジンルーム後方に穀物タンクの凹部を対面させて、当該凹部に排気ガス浄化装置を配置させる構成であるため、エンジンルームからの排熱を排気ガス浄化装置に誘導させることができる。したがって、排気ガスの浄化に必要な高温環境下に排気ガス浄化装置を配置し、排気ガス浄化装置において高い浄化効果を維持できる。
本願発明によれば、第1ケース及び第2ケースを水平に支持することで、エンジンよりも高い位置でコンパクトに配置でき、エンジンからの高温の排気ガスを排気ガス浄化装置に誘導しやすい構造とできる。また、排気ガス浄化装置を高い位置に配置することにより、停止時の温度低下による結露などで発生した水が排気ガス浄化装置内に溜まることを防止できる。また、第1ケース及び第2ケースと尿素混合管と一体的ユニット構造に構成し、穀物タンク前方の凹部内側でコンパクトに設置できる。したがって、排気ガス浄化装置の設置スペースを容易に確保できるものでありながら、穀物タンクの凹部を狭小に構成して、穀物タンクの穀物収納容量を確保できる。
本願発明によれば、第1ケースを脱穀装置側に配置する一方、第2ケースを穀物タンクの凹部奥側に配置することで、脱穀装置から穀物タンクの凹部に亘って第1ケースと第2ケースを水平に支持させて、第1ケース及び第2ケースを並列に配置させることができる。これにより、第2ケース及び尿素混合管を穀物タンクで覆うように配置できると同時に、エンジンの排気口に近い位置に第1ケースを配置できる。したがって、エンジンから第1ケースまでの排気経路を短経路で構成して、第1ケースでの再生処理を高性能に維持できる。また、第2ケース及び尿素混合管を高温環境下に配置でき、尿素水の凍結を防止すると同時に、第2ケースにおける浄化能力を高度に維持できる。
本願発明によれば、第2ケースを脱穀装置側に配置する一方、第1ケースを穀物タンクの凹部の奥に配置するため、第1ケースを穀物タンクと第2ケースとで囲むように配置できる。したがって、エンジンルームからの高温の排熱により第1ケースを高温環境下に配置でき、第1ケースでの再生処理を高性能に維持できるとともに、第2ケースの排気出口に脱穀装置右側のテールパイプを容易に接続できる。
本願発明によれば、支持フレームに固定した固定部材を介して排気ガス浄化装置を固定配置するため、エンジンルーム外側で排気ガス浄化装置と尿素混合管をコンパクトに支持できる。また、エンジンルームまたは脱穀装置にて排気ガス浄化装置の支持荷重を分担することで、重量部品である排気ガス浄化装置を高剛性に支持できる。
本願発明によれば、排気ガス浄化装置と穀物タンクとの間に断熱材を配置するため、穀物タンク内側への排気ガス浄化装置による熱的影響を低減できる。また、排気ガス浄化装置の一側方から上方にかけて断熱材を覆う一方、排気ガス浄化装置の他側方から上方にかけて脱穀装置に固定された遮熱板で覆うものとすることで、排気ガス浄化装置による周辺部品への熱的影響を抑制するとともに高温の排気ガス浄化装置への接触を防止できる一方で、排気ガス浄化装置の周辺雰囲気をエンジンからの排熱により高温に維持できる。
本発明の実施形態を示す6条刈りコンバインの左側面図である。 同平面図である。 同右側面図である。 エンジンルーム内の構成を示す正面斜視図である。 エンジン及び排気ガス浄化装置の配置を示す斜視図である。 図4の拡大説明図である。 排気ガス浄化装置取付け部の背面斜視図である。 走行機体上の部品配置を示す斜視図である。 尿素水供給説明図である。 排気ガス浄化装置の配置における第1変形例である。 排気ガス浄化装置の配置における第2変形例である。 エンジン及び排気ガス浄化装置周辺の構成を示す正面図である。 排気ガス浄化装置取付け部周辺の構成を示す斜視図である。 排気ガス浄化装置取付け部周辺の構成を示す背面斜視図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1〜図3を参照して、ディーゼルエンジンが搭載された実施形態のコンバインの全体構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。図1〜図3に示す如く、走行部としての左右一対の走行クローラ2にて支持された走行機体1を備える。走行機体1の前部には、穀稈を刈取りながら取込む6条刈り用の刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着される。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、該脱穀装置5から取出された穀粒を貯留する穀物タンク(グレンタンク)7とが横並び状に搭載される。なお、脱穀装置5が走行機体1の左側に、穀物タンク7が走行機体1の右側に配置される。
また、走行機体1の後部に縦取出しコンベヤ8aを介して旋回可能な穀物排出コンベヤ8が設けられ、穀物タンク7の内部の穀粒が、穀物排出コンベヤ8の籾投げ口9からトラックの荷台またはコンテナ等に排出されるように構成している。刈取装置3の右側方で、穀物タンク7の前側方には、運転キャビン10が設けられている。運転キャビン10の前面下部にキャビン回動支点軸10aを設け、キャビン回動支点軸10aを介して走行機体1に運転キャビン10の前面下部を回動可能に軸支し、機外前側方に向けて運転キャビン10を移動可能に設置し、キャビン回動支点軸10a回りに運転キャビン10を前方側に回動させるように構成している。
運転キャビン10内には、操縦ハンドル11と、運転座席12と、主変速レバー15と、副変速レバー16と、脱穀クラッチを入り切り操作する脱穀クラッチレバー17と、刈取クラッチを入り切り操作する刈取クラッチレバー18とを配置している。運転座席12の下方の走行機体1には、動力源としてのディーゼルエンジン14が配置されている。なお、運転キャビン10には、オペレータが搭乗するステップと、操縦ハンドル11を設けたハンドルコラムと、前記各レバー15,16,17,18を設けたレバーコラム等が配置されている。
図1に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にエンジン14の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24と、走行クローラ2の非接地側を保持する中間ローラ25とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持し、中間ローラ25によって走行クローラ2の非接地側を支持する。
図1及び図2に示す如く、エンジン14に供給する燃料を貯蔵する燃料タンク31を、走行機体1の左側後部に配置し、脱穀装置5左側の機外側方から燃料タンク31内にディーゼル燃料を補充可能に構成している。すなわち、燃料タンク31は、走行機体1上であって、脱穀装置5後部の排藁カッタ65下方となる位置に設置されており、給油口32(図8参照)を脱穀装置5左側に延設させて、機外側方より給油可能としている。
図1及び図2に示す如く、刈取装置3の刈取回動支点軸4aに連結した刈取フレーム51には、圃場に植立した未刈り穀稈の株元を切断するバリカン式の刈刃装置52が設けられている。刈取フレーム51の前方には、圃場に植立した未刈り穀稈を引起す6条分の穀稈引起装置53が配置されている。穀稈引起装置53とフィードチェン6の前端部(送り始端側)との間には、刈刃装置52によって刈取られた刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置54が配置される。なお、穀稈引起装置53の下部前方には、未刈り穀稈を分草する6条分の分草体55が突設されている。圃場内を移動しながら、刈取装置3によって圃場に植立した未刈り穀稈を連続的に刈取るように構成している。
次に、図1及び図2を参照して、脱穀装置5の構造を説明する。図1及び図2に示す如く、脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴56と、扱胴56の下方に落下する脱粒物を選別する揺動選別盤57及び唐箕ファン58と、扱胴56の後部から取出される脱穀排出物を再処理する処理胴59と、揺動選別盤57の後部の排塵を排出する排塵ファン60を備えている。なお、刈取装置3から穀稈搬送装置54によって搬送された穀稈は、フィードチェン6に受継がれて、脱穀装置5に搬入されて扱胴56にて脱穀される。
図1に示す如く、揺動選別盤57の下方側には、揺動選別盤57にて選別された穀粒(一番物)を取出す一番コンベヤ61と、枝梗付き穀粒等の二番物を取出す二番コンベヤ62とが設けられている。揺動選別盤57は、扱胴56の下方に張設された受網67から漏下した脱穀物が、フィードパン68及びチャフシーブ69によって揺動選別(比重選別)されるように構成している。揺動選別盤57から落下した穀粒は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン58からの選別風によって除去され、一番コンベヤ61に落下する。一番コンベヤ61から取出された穀粒は、揚穀コンベヤ63を介して穀物タンク7に搬入され、穀物タンク7に収集される。
また、図1に示す如く、揺動選別盤57は、揺動選別によってチャフシーブ69から枝梗付き穀粒等の二番物を二番コンベヤ62に落下させるように構成している。チャフシーブ69の下方に落下する二番物を風選する選別ファン71を備える。チャフシーブ69から落下した二番物は、その穀粒中の粉塵及び藁屑が選別ファン71からの選別風によって除去され、二番コンベヤ62に落下する。二番コンベヤ62の終端部は、還元コンベヤ66を介して、フィードパン68の上面側に連通接続され、二番物を揺動選別盤67の上面側に戻して再選別するように構成している。
一方、図1及び図2に示す如く、フィードチェン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェン64と排藁カッタ65が配置されている。フィードチェン6の後端側から排藁チェン64に受継がれた排藁(穀粒が脱粒された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後部に設けられた排藁カッタ65にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方下方に排出されるように構成している。
次に、図4〜図8を参照して、排気ガス浄化装置74としての第1ケース75(ディーゼルパティキュレートフィルタ、DPF)及び第2ケース229(選択触媒還元、SCR)と、ディーゼルエンジン14とについて説明する。ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)としての第1ケース75と、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する尿素選択触媒還元(SCR)システムとしての第2ケース229を備える。図5に示すように、第1ケース75には、酸化触媒79と、スートフィルタ80が内設されている。図7に示すように、第2ケース229には、尿素選択触媒還元用のSCR触媒232と、酸化触媒233が内設されている。
また、第1ケース75は、入口側ケース76と、出口側ケース77を有している。入口側ケース76の内部に、二酸化窒素(NO2)を生成する白金等のディーゼル酸化触媒79を配置している。入口側ケース76と出口側ケース77の内部に、捕集した粒子状物質(PM)を比較的低温で連続的に酸化除去するハニカム構造のスートフィルタ80を配置している。入口側ケース76及び出口側ケース77内で排気ガスの移動方向に直列に配置したディーゼル酸化触媒79とスートフィルタ80によって、ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒子状物質(PM)の除去に加え、排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を低減する。一方、第2ケース229内で排気ガスの移動方向に直列にSCR触媒232と酸化触媒233を配置している。第2ケース229内のSCR触媒232と酸化触媒233にて窒素酸化物質(NOx)を低減するように構成している。
さらに、図4〜図8に示す如く、第1ケース75と第2ケース229は、機体左右方向に長く延びた長尺円筒形状に構成している。第1ケース75の筒形状両側(排気ガス移動方向一端側と同他端側)には、排気ガスを取入れるDPF入口管81と、排気ガスを排出するDPF出口管82を設けている。同様に、第2ケース29の両側(排気ガス移動方向一端側と同他端側)には、排気ガスを取入れるSCR入口管236と、排気ガスを排出するSCR出口管237を設けている。
また、図4〜図8に示す如く、ディーゼルエンジン14の排気ガス出口(排気マニホールド117)に、ディーゼルエンジン14に空気を強制的に送り込む過給機118を配置している。過給機118の排気ガス出口側に排気連結管119を介してDPF入口管81を連通させ、ディーゼルエンジン14の排気ガスを第1ケース75内に導入する。DPF出口管82にSCR入口管236を接続させる尿素混合管239を連結し、第1ケース75から尿素混合管239を介して第2ケース229内に排気ガスを導入するように構成している。加えて、過給機118の排気ガス出口側と排気連結管119は、折曲げ及び伸縮可能な蛇腹状連結パイプ98にて接続され、過給機118側のエンジン14振動が排気連結管119側に伝達されないように構成している。
一方、DPF出口管82と、尿素混合管239の尿素水噴射部240は、パイプフランジにて着脱可能にボルト締結している。入口側ケース76と出口側ケース77は、複数組の厚板状中間フランジ体84のボルト締結にて着脱可能に連結し、出口側ケース77を分離してスートフィルタ80の分解メンテナンスを実行可能に構成している。また、SCR出口管237にテールパイプ83を連結して、機体上側方に向けてテールパイプ83の排気ガス出口を開設するものであり、ディーゼルエンジン14(各気筒)の排気ガスは、過給機118から第1ケース75内に導入され、第1ケース75から尿素混合管239に移動し、後述する尿素水タンク174内の尿素水が排気ガスに混合されてから、その排気ガスが第2ケース229内に導入され、テールパイプ83から機外に放出されるように構成している。
上記の構成により、ディーゼルエンジン14の排気ガス中に含まれた粒子状物質(PM)は、第1ケース75内のスートフィルタ80に捕集されて、二酸化窒素(NO2)によって連続的に酸化除去される。ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン14の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の含有量が低減される。次いで、尿素混合管239の内部で、ディーゼルエンジン14からの排気ガスに、尿素水噴射部240の尿素水噴射ノズル体から尿素水が噴射され、加水分解にて生成されたアンモニアが混合された第2ケース229内の排気ガスは、尿素選択触媒還元用のSCR触媒232、酸化触媒233にて窒素酸化物質(NOx)の含有量が低減される。第1ケース75と第2ケース229にてディーゼルエンジン14の排気ガスが浄化されて、テールパイプ83から機外に放出される。
次いで、図4及び図6に示す如く、穀物タンク7前方の走行機体1上に機体フレームとしてのエンジンルームフレーム91を立設し、エンジンルームフレーム91にてエンジンルーム97を形成している。走行機体1上面側にディーゼルエンジン14を載置し、エンジンルーム97内部にディーゼルエンジン14を内設する。また、エンジンルーム97内部のうちディーゼルエンジン14側方に水冷用ラジエータ(図示省略)及び冷却ファン115などの冷却部品を内設する。冷却ファン115にてラジエータ(図示省略)などの冷却部品に向けてコンバイン機体の右側外方から外気を取込む一方、脱穀装置5側に向けてディーゼルエンジン14の暖気を排出させるように構成している。
また、ディーゼルエンジン14と冷却部品の右側と背面側と上面側がエンジンルームフレーム91にて囲まれ、ディーゼルエンジン14の冷却ファン115にて、エンジンルームフレーム91の右側外方からエンジンルーム97内部に冷却用外気を取込む一方、ディーゼルエンジン14と冷却部品を冷却した後の暖気が、エンジンルームフレーム91(エンジンルーム97)に隣接した作業部としての脱穀装置5右側に向けて排出されるように構成している。
エンジンルームフレーム91は、左の角パイプ状支柱体92と、右の逆U字形状支柱体93と、左右の支柱体92,93に両端側を一体的に固定させた角パイプ状横フレーム94を有する。角パイプ状横フレーム94は、一端が角パイプ状支柱体92上端と連結する一方、他端を逆U字形状支柱体93上方に固定した角パイプ状フレーム93aと連結して、固定されている。
また、運転キャビン10の底面後部に設けるゴム製の圧接脚体(図示省略)を、横フレーム94の左右の受け台96上面に上方側から当接させて、横フレーム94の各受け台96に運転キャビン10の後部を上下方向に接離可能に支持している。運転キャビン10底面側とエンジンルームフレーム91にて形成されるエンジンルーム97の内部にディーゼルエンジン14を設置している。なお、図4に示す如く、左支柱体92の上端側にコンベヤ支持体90を設け、コンベヤ支持体90を介して穀物排出コンベヤ8を収納位置に支持させる。
さらに、ディーゼルエンジン14に外気を供給するエアクリーナ123と、エアクリーナ123に外気を取込むプリクリーナ124を備える。エンジンルーム97の上面のうち、排気ガス浄化装置74右側方にエアクリーナ123を配置すると共に、穀物タンク7前方右側であってエンジンルーム94上方にプリクリーナ124を配置し、プリクリーナ124に給気管125を介してエアクリーナ123を接続させている。プリクリーナ124からエアクリーナ123を介してディーゼルエンジン14の過給機118のコンプレッサケース118aに燃焼用空気を取込むように構成している。エアクリーナ123は、エンジンルームフレーム91の横フレーム94の後面右側で固定されることで、排気ガス浄化装置74の前方右側に位置している。
図4〜図6等に示す如く、過給機118は、ディーゼルエンジン14の上方前側に設置されており、その右側にブロアホイルを内蔵したコンプレッサケース118aを設ける一方、左側にタービンホイルを内蔵したタービンケース118bを設けている。そして、コンプレッサ118a右端に設けた吸気取入れ側が、給気管120を介してエアクリーナ123の吸気排出側と連通する。一方、タービンケース118b左端に設置される排気出口管99が、折曲可能な蛇腹状排気導入管98を介して、後処理装置である排気ガス浄化装置74の排気ガス入口(DPF入口管81)に接続させた排気連結管119と連結する。
図3〜図6及び図8に示す如く、第1ケース75及び第2ケース229を備える排気ガス浄化装置74と、エアクリーナ123及びプリクリーナ124とは、エンジンルームフレーム91背面でエンジン14に対して左右に振り分けて配置されている。すなわち、エンジン14前面の過給機118に対して、右側のコンプレッサケース118a側に吸気系となるエアクリーナ123及びプリクリーナ124を配置する一方、左側のタービンケース119b側に排気系となる排気ガス浄化装置74を配置している。従って、過給機118を備えるエンジン14の吸気経路及び排気経路を左右に振り分けて配置するため、吸気経路及び排気経路を短経路で構成できるとともに、高温の排気ガスが通過する排気経路に対して吸気経路を離間させて配置できる。
次に、図4〜図7を参照して、排気ガス浄化装置74の取付け構造及び支持構造について説明する。排気ガス浄化装置74は、第1ケース(DPF)75と第2ケース(SCR)229をケース固定体231にて並列状に連結してユニット構成している。ケース固定体231上において、第1ケース75を複数の締結バンド85で着脱可能に固定するとともに、第2ケース229を複数の締結バンド230で着脱可能に固定する。すなわち、複数の締結バンド85,230それぞれの両端をケース固定体231にボルト締結させることで、第1ケース75及び第2ケース229が平行となるようにケース固定体231上に並設させる。
第1ケース75及び第2ケース229を上面に搭載したケース固定体231を支持台250に固定することで、走行機体1上で排気ガス浄化装置74を支持している。図4〜図8に示すように、支持台250は、穀物タンク7の前面左側(脱穀装置5側)に設けた浄化装置設置用凹部7a下方に配置しており、排気ガス浄化装置74をエンジンルーム97から浄化装置設置用凹部7aに亘って支持している。支持台250は、図5〜図7に示すように、左縁が脱穀装置5の機筐フレーム右側で固定され、前側がエンジンルームフレーム94で固定され、右縁が走行機体1より立設させた支柱フレーム251で固定されることにより、穀物タンク7の凹部7aにおける上方位置に支持されている。
支持台250前側は、図4及び図6に示すように、一端を支持台250裏面で固定された架橋フレーム252の他端をエンジンルームフレーム91の横フレーム94と連結させることで、エンジンルームフレーム91により支持されている。また、支持台250左縁は、図5に示すように、脱穀装置5上面の右側部(脱穀機筐右側上部の脱穀上面フレーム)と組付調整フレーム253を介して連結することで、脱穀装置5の右側部で支持されている。更に、支持台250右縁は、図7に示すように、支柱フレーム251上端と横桟フレーム254を介して連結することで、支柱フレーム251上に支持されている。
図4及び図5に示すように、架橋フレーム252は、エアクリーナ123と浄化入口管81の間となる位置で、支持台250から横フレーム94に向かって延設されている。これにより、横フレーム94下方に配置された蛇腹状排気導入管98と第1ケース75の浄化入口管91との連結のための空間を確保できるだけでなく、エアクリーナ123との緩衝をも防止できる。更には、エアクリーナ123を含む吸気経路と、第1ケース75と連結させる排気経路のあいだとなる位置に架橋フレーム252を配置することとなるため、エアクリーナ123に対する排気経路からの排熱の影響を低減できる。
図4〜図8に示すように、穀物タンク7が、エンジンルーム97と対向する面に浄化装置設置用凹部7aを有しており、穀物タンク7の凹部7aに第1ケース75と第2ケース229による排気ガス浄化装置75を配置している。これにより、穀物タンク7とエンジンルーム97の間でエンジン14に近い位置に排気ガス浄化装置74を配置できるものでありながら、高温になる排気ガス浄化装置74に作業者が接触するのを防止できる。また、エンジンルーム97からの排熱を排気ガス浄化装置74に誘導させることができるため、排気ガスの浄化に必要な高温環境下に排気ガス浄化装置74を配置し、排気ガス浄化装置74において高い浄化効果を維持できる。
このとき、図4〜図8に示すように、脱穀装置5から穀物タンク7の凹部7aに亘って第1ケース75と第2ケース229を水平に支持させて、第1ケース75及び第2ケース229を並列に配置させている。第1ケース75及び第2ケース229を水平に支持することで、排気ガス浄化装置74をエンジン14よりも高い位置でコンパクトに配置でき、エンジン14からの高温の排気ガスを排気ガス浄化装置74に誘導しやすい構造とできる。また、排気ガス浄化装置74を高い位置に配置することで、エンジン14停止時の温度低下による結露などで発生した水が排気ガス浄化装置74内に溜まることを防止できる。
図4〜図8に示すように、排気ガス浄化装置74の第1ケース75と第2ケース229をケース固定体231にて並列状に連結するとともに、第1ケース75の排気出口に尿素混合管239を介して第2ケース229の排気入口を接続し、第1及び第2ケース75,229の間で第1及び第2ケース75,229それぞれと平行に尿素混合管239を配置させている。これにより、第1ケース及び第2ケースと尿素混合管と一体的ユニット構造に構成し、穀物タンク7前方の凹部7a内側で排気ガス浄化装置74をコンパクトに設置できる。したがって、排気ガス浄化装置74の設置スペースを容易に確保できるものでありながら、穀物タンク7の凹部7aを狭小に構成して、穀物タンク7の穀物収納容量を確保できる。
排気ガス浄化装置74の第1及び第2ケース75,229それぞれの長手方向を前後方向として、第1及び第2ケース75,229を左右に並設させており、第1ケース75を脱穀装置5側に配置させている。第1ケース75を脱穀装置5側に配置する一方、第2ケース229を穀物タンク7の凹部7a奥側に配置することで、第2ケース229及び尿素混合管239を穀物タンク7で覆うように配置できると同時に、エンジン14の排気口に近い位置に第1ケース75を配置できる。したがって、エンジン14から第1ケース75までの排気経路を短経路で構成して、第1ケース75での再生処理を高性能に維持できる。また、第2ケース229及び尿素混合管239をエンジンルーム97後方の穀物タンク7で囲まれた高温環境下に配置でき、尿素水の凍結を防止すると同時に、第2ケース229における浄化能力を高度に維持できる。
図5及び図7〜図9に示す如く、尿素水(選択触媒還元用尿素水溶液)を貯蔵する尿素水タンク174と、尿素混合管239の尿素水噴射部240に尿素水を供給する尿素水供給装置175を備えている。尿素水供給装置175が尿素水タンク174内の尿素水を尿素混合管239の尿素水噴射部240に供給することで、尿素水噴射部240の尿素水噴射弁178から尿素水を尿素混合管239内に噴霧させる。
図9に示す如く、尿素水供給装置175は、尿素水タンク174内の尿素水溶液を圧送する尿素水ポンプ171と、尿素水ポンプ171を駆動する尿素水供給用電動モータ172を備える。尿素水タンク174と尿素水供給装置175の間に、尿素水供給管179と尿素水戻し管180を接続させると共に、ディーゼルエンジン14の燃料噴射制御などを実行するエンジンコントローラ181と、尿素水供給装置175または尿素水噴射弁178を制御する尿素噴射コントローラ182を備えている。
そして、尿素混合管239の尿素噴射部240に尿素水噴射弁178を取付け、尿素混合管239の内部に尿素水噴射弁178から尿素水溶液を噴霧する。尿素混合管239内に供給される尿素水が、第1ケース75から第2ケース229に至る排気ガス中にアンモニアとして混合されるように構成している。なお、尿素水タンク174の尿素水温度センサ183と、尿素水タンク174の尿素水量センサ184に、尿素噴射コントローラ182を接続すると共に、エンジンコントローラ181と尿素噴射コントローラ182を接続し、ディーゼルエンジン14の作動状況などに応じて、尿素混合管239内に尿素水が適正時期に供給されるように構成している。
図7及び図8に示す如く、穀物タンク7前面とエンジンルーム97後面の間であって、排気ガス浄化装置74下方に尿素水タンク174を配置する。尿素水タンク174は、タンク上方に設けた給水口174aを機外側方(右側方)に向けて配置し、穀物タンク7とエンジンルーム97間の機外側方から尿素水タンク174内に尿素水溶液を補充可能に構成している。また、尿素水タンク174は、脱穀装置5の右側方に配置されており、エンジンルームフレーム91、脱穀装置5右側面、及び穀物タンク7前面によって包囲されている。これにより、エンジンルーム97を通過して加熱された空気を誘導する位置に尿素水タンク174を配置させることとなり、尿素水タンク174を適温に維持でき、貯蔵させた尿素水の凍結を防止できる。更に、走行機体1の左右に燃料タンク31及び尿素水タンク174を配置させるとともに、走行機体1の左側方に向けて給油口32と反対側の右側方に向けて給水口174aを突出させるため、燃料タンク31への給油作業又は尿素水タンク174への給水作業を行う際に、給油口32と給水口174aとの誤判断を防止できる。
図7及び図8に示す如く、尿素水供給装置175を、脱穀装置5と穀物タンク7との間であって、排気ガス浄化装置74よりも下側となる高さ位置に配置する。また、尿素水供給装置175を、尿素水タンク174よりも高い位置で前後方向(又は左右方向)にオフセットさせて配置している。すなわち、尿素水供給装置175は、尿素水タンク174よりも高い位置で且つ尿素水噴射弁178よりも低い位置に固定されている。
従って、尿素水の噴射停止後において、尿素水供給装置175と尿素水噴射弁178との高低差により、尿素水噴射管177などに残留した尿素水を、尿素水供給装置175に還流させることもできる。同様に、尿素水の噴射停止後において、尿素水タンク174と尿素水供給装置175との高低差により、尿素水供給装置175、尿素水供給管179、及び尿素水戻し管180などに残留した尿素水を、尿素水タンク174に還流させることもできる。また、尿素水タンク174と尿素水供給装置175とを水平方向でオフセット配置しているため、尿素水タンク174より高い位置にある尿素水供給装置175のフィルタ交換などといったメンテナンス作業が容易になる。
図7及び図8に示す如く、脱穀装置5右側(穀物タンク7側)側面であって、揚穀コンベヤ63と還元コンベヤ66とで挟まれた領域に、尿素水供給装置175を固定している。これにより、尿素水供給装置175を、脱穀装置5に隣接した穀物タンク7前面に位置する排気ガス浄化装置74及び尿素水タンク174近傍に配置できるため、尿素水タンク174から尿素水噴射部240までをつなぐ尿素水配管を短尺に構成できる。また、エンジンルーム97後方の脱穀装置5及び穀物タンク7間に構成される排熱空気の流路に、排気ガス浄化装置74、尿素水タンク174及び尿素水供給装置175によるSCRシステムを配置できる。そのため、SCRシステムの搭載を容易にできるだけでなく、尿素水の凍結を防止できるなど、SCRシステムを最適な温度環境下で動作させることができる。
図8に示すように、穀物タンク7は、前面左側を切り欠いた形状による浄化装置設置用凹部7aと、上面左側に前後方向の溝形状による穀物排出コンベヤ設置用凹部7bと、左側面中央に上下方向に沿って段差を設けた形状による揚穀コンベヤ設置用凹部7cとを備えている。穀物タンク7前面の浄化装置設置用凹部7aには、エンジンルーム97後方に空間が設けられ、排気ガス浄化装置74及び尿素水タンク174が配置される。穀物タンク7上面の穀物排出コンベヤ設置用凹部7bには、コンベヤ支持体に先端を収容した穀物排出コンベヤ8が穀物排出コンベヤ設置用凹部7bに沿って収容される。更に、穀物タンク7左側面の揚穀コンベヤ設置用凹部7cには、揚穀コンベヤ63が揚穀コンベヤ設置用凹部7cに沿って固定されており、揚穀コンベヤ設置用凹部7c上部に設けた受け口で連結される。
穀物タンク7は、縦取出しコンベヤ8a上に穀物タンク7後部を支持され、縦取出しコンベヤ8a軸心線回りに機外側に向けて横移動可能に構成されている。穀物タンク7を縦取出しコンベヤ8aの垂直回動軸を中心として垂直周りに機外側方に回動させることで、脱穀装置5右側面とエンジンルーム97後面を開放できる。したがって、作業者は、穀物タンク7の横移動により開放させたときに、エンジンルーム97後方の、排気ガス浄化装置74、尿素水タンク174及び尿素水供給装置175によるSCRシステムに容易にアクセスできる一方、穀物タンク7を収納した場合に、上記SCRシステムにアクセス不可能な状態となる。そのため、作業者は、作動中に高温となる排気ガス浄化装置74、尿素水タンク174及び尿素水供給装置175に対して接触不可能となるため、安全性を確保できるとともに、尿素水補給やメンテナンスなどの各種作業においてSCRシステムへのアクセスを簡単に行える。
図10は、排気ガス浄−化装置74(第1ケース75または第2ケース229)取付け構造における第1変形例の説明図である。図4などに示す上記実施形態では、排気ガス浄化装置74のうちの第1ケース75を脱穀装置5側に配置したが、図10に示す第1変形例では、並列状に連結された第1ケース75と第2ケース229を左右で隣接するようにケース固定体231にて支持させて、第2ケースを脱穀装置5側に配置させた。これにより、長尺な円筒状の第1ケース75と第2ケース229と尿素混合管239を、前後方向に向けて支持するとともに、脱穀装置5の右側で第2ケース229後方にテールパイプ83を配置させて、SCR出口管237に連結させる。
図10に示す如く、第1変形例では、排気ガス浄化装置74の第1ケース75及び第2ケース229それぞれの長手方向を前後方向として、第1ケース75及び第2ケース75,229を左右に並設しており、第2ケース229を脱穀装置5側に配置させる。すなわち、第1変形例では、第2ケース229を脱穀装置5側に配置する一方、第1ケース75を穀物タンク7の凹部7aの奥(右奥)に配置するため、第1ケース75を穀物タンク7と第2ケース229とで囲むように配置できる。したがって、エンジンルーム97からの高温の排熱により第1ケース75を高温環境下に配置でき、第1ケース75での再生処理を高性能に維持できる。また、第2ケース229のSCR出口管(排気出口)237から脱穀装置5右側に配置したテールパイプ83までの経路を短縮でき、テールパイプ83に対してSCR出口管237を容易に接続できる。
図11は、排気ガス浄化装置74(第1ケース75または第2ケース229)取付け構造における第2変形例の説明図である。図4などに示す上記実施形態では、前後に長尺な円筒状の第1ケース75と第2ケース229とを左右に並べて配置したが、図11に示す第2変形例では、並列状に連結された第1ケース75と第2ケース229を前後で隣接するようにケース固定体231にて支持させ、左右に長尺な円筒状の第1ケース75と第2ケース229間に尿素混合管239を配置させた。このとき、第1ケース75は、エンジン14側となるように第2ケース229の前側に配置する。そして、SCR出口管(排気出口)237が左側となるように第2ケース229を配置するとともに、脱穀装置5の右側で第2ケース229後方にテールパイプ83を配置させて、SCR出口管237にテールパイプ83を連結させる。
図11に示す如く、第2変形例では、排気ガス浄化装置74の第1ケース75及び第2ケース229それぞれの長手方向を左右方向として、第1ケース75及び第2ケース229を前後に並設しており、第1ケース75をエンジンルーム97側に配置させる。すなわち、第2変形例では、第1ケース75をエンジン14側に配置する一方、第2ケース229を穀物タンク7側に配置している。
上記構成による第2変形例では、穀物タンク7前面に沿わせて、第1ケース75及び第2ケース229と尿素混合管239をコンパクトに設置できるものでありながら、第2ケース229のSCR出口管(排気出口)237に脱穀装置5右側のテールパイプ83を容易に接続できる。したがって、エンジンルーム97からの高温の排熱により第1ケース75を高温環境下に配置でき、第1ケース75での再生処理を高性能に維持できる。また、エンジン14とテールパイプ83間の排気経路を短尺に形成して、排気経路中の排気ガスの温度を、排気ガス浄化装置74における排気ガスの浄化に必要な高温度に維持できる。
上記第2変形例では、図11に示す如く、第1ケース74右端側に浄化入口管81を設ける一方、第1ケース74左端側に浄化出口管82を設けるとともに、第2ケース229右端側にSCR入口管236を設ける一方、第2ケース229左端側にSCR出口管237を設けた構成としている。そして、左右に長尺な円筒状の第1ケース75と第2ケース229間で、各ケース75,229の上側方に、左右に長尺な円筒状の尿素混合管239を平行に延設している。なお、本変形例において、第1ケース74左端側に浄化入口管81を設ける一方、第1ケース74右端側に浄化出口管82を設けるとともに、第2ケース229左端側にSCR入口管236を設ける一方、第2ケース229右端側にSCR出口管237を設けた構成とし、エンジン14から第1ケース74の浄化入口管81への接続を短尺に構成できるものとしてもよい。
上記実施形態の構成に加えて、熱源となる排気ガス浄化装置74からの放熱による周辺部品への影響を低減させるべく、排気ガス浄化装置74外周に遮熱部材を配置するものとしても構わない。図12に示す如く、遮熱板となる浄化装置カバー体261により排気ガス浄化装置74の上面及び左側面(脱穀装置5側)を覆うことで、排気ガス浄化装置74からの熱を遮断し、脱穀装置5側への熱的影響を低減する一方、排気ガス浄化装置74周辺の温度低下を抑制する。また、図13に示す如く、浄化装置カバー体261は、その側面部に多数の孔を開口させるものとすることで、排気ガス浄化装置74周辺で加熱された空気の滞留を抑制し、穀物タンク7が排気ガス浄化装置74により過度に加熱されることを防止できる。
図12及び図13に示す如く、ロックピン固定フレーム160を脱穀装置5の機筐フレーム右側上方より延設し、ロックピン固定フレーム160上端に穀物タンク7を固定支持するロックピン161を固着している。穀物タンク7前面にロックアーム162を取付けており、走行機体1の収納位置に穀物タンク7を収納させたとき、ロックアーム162がロックピン161に咬合する。また、穀物タンク7前面にロック解除レバー(図示省略)を取付けており、ロックアーム162に連係ロッド163を介してロック解除レバーを連結させ、ロック解除レバー操作にてロックピン161からロックアーム162を離脱可能に構成する。穀物タンク7後部を縦取出しコンベヤ8a上に支持させており、ロック解除レバーのロックアーム162離脱操作にて、縦取出しコンベヤ8a軸心線回りに穀物タンク7を機外側に向けて横移動させ、脱穀装置5右側面とエンジンルーム97後面を開放可能に構成している。
図12及び図13に示す如く、浄化装置カバー体261をロックピン固定フレーム160で支持する一方、穀物タンク7の左側面を断熱材260で覆うことで、排気ガス浄化装置74の周辺を遮熱する構成としても構わない。すなわち、排気ガス浄化装置74の右側面及び上面の一部を断熱材260で覆う一方、排気ガス浄化装置74の左側面及び上面の残り部分を浄化装置カバー体261で覆うことで、排気ガス浄化装置74からの熱を遮熱できる。そのため、排気ガス浄化装置74による周辺部品への熱的影響を抑制するとともに高温の排気ガス浄化装置74への作業者による接触を防止できる一方で、排気ガス浄化装置74の周辺雰囲気をエンジン14からの排熱により高温に維持できる。そして、穀物タンク7の浄化装置設置用凹部7aに断熱材260を貼設するため、穀物タンク7内側への排気ガス浄化装置74による熱的影響を低減できる。
また、図14に示すように、高温の熱源となる排気ガス浄化装置74による穀物タンク7への加温を抑制するべく、断熱材260を設ける以外に、支持台250の右縁より遮熱板262を排気ガス浄化装置74の上側に向かって延設するものとしてもよい。すなわち、穀物タンク7の左側面と排気ガス浄化装置74の右側面との間に遮熱板262を設けることにより、排気ガス浄化装置74からの輻射熱を遮熱板262で遮断することで、穀物タンク7が排気ガス浄化装置74により加熱されることを防止できる。
5 脱穀装置
10 運転キャビン
14 ディーゼルエンジン
74 排気ガス浄化装置
75 第1ケース
81 浄化入口管(排気ガス取入れ口)
82 浄化出口管(排気ガス出口)
83 テールパイプ
97 エンジンルーム
91 エンジンルームフレーム
92 左支柱体(背面側フレーム)
94 横フレーム(背面側フレーム)
97 エンジンルーム
229 第2ケース
236 SCR入口管(排気ガス取入れ口)
237 SCR出口管(排気ガス排出口)
239 尿素混合管

Claims (3)

  1. 動力源であるエンジンと、該エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースとで構成される排気ガス浄化装置と、前記エンジンを内設させるエンジンルームと、収穫した穀物を搬入する穀物タンクとを備えたコンバインにおいて、
    前記穀物タンクは、前記エンジンルームと対向する面に凹部を有しており、
    前記第1ケースと前記第2ケースとは、それぞれの長手方向が進行方向前後となるようにして、前記穀物タンクの凹部に左右に並設して配置され
    並列状に連結した前記第1ケースと前記第2ケースを一体で固定させる固定部材を有しており、走行機体から立設させた支持フレームで前記固定部材を支持して、前記排気ガス浄化装置を固定させたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記第1ケースの排気出口に尿素混合管を介して前記第2ケースの排気入口を接続し、前記第1及び第2ケースの間で前記第1及び第2ケースそれぞれと平行に前記尿素混合管を配置させたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記排気ガス浄化装置と前記穀物タンクとの間に断熱材を配置させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
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