JP5666724B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
このようなコンバインにおいて、エンジンのマフラをエギゾーストマニホールドから延設される連結パイプに接続し、脱穀部とグレンタンクのタンク傾斜底壁との間に形成される空間部に配置したものが公知である(例えば特許文献1。)。
そして、上記のようなDPF装置を備えたトラック等では、一般にDPFを有効に作用させるためにエンジンを高回転域で運転させる強制再生モード切換え用の再生モードスイッチを備えており、該再生モードスイッチを必要により操作すると、エンジンを高回転させて排気ガス温度を上昇させることができ、フィルタに煤状に付着した粒子状物質を完全燃焼させて除去し、フィルタの目詰まりを防いで長期にわたるDPFの再生使用を可能にする。
またコンバインは一般に最高回転域をコンバイン作業時の定格回転にしているため、装着されるDPFは作業中に常時効果的に加熱されて排気ガスを浄化処理することができると共に、前記再生モードスイッチ操作及びその操作を省略することもできる。
然しながら、マフラ装着用の長い連結パイプにDPFを接続すると、エンジンから大きく離れた機体の後部に設置されることになり、その間の熱ロスが大きくなってDPFの高温化を妨げ粒子状物質の燃焼効率が低下するといった不具合がある。
またDPFはマフラより大型で且つ高温で加熱されるため、連結パイプにより在来のマフラと同じように機体の後部位置に設置すると、DPFの後部に接続される排気パイプの長さに制約を受けて短くなり、十分な放熱が行なわれないまま高温状態の排気ガスを放出する等の課題がある。
また、カバー体内の空気をDPFによって加熱しながら閉じ込め、DPFの放熱を抑制した高温状態を維持し粒子状物質の燃焼効率を上げて排気ガスを浄化することができる。
左傾斜側壁(35)を互いに上辺を接続することによりカバー体(27)を気密性を有し
た箱体にすることで、カバー体(27)内に形成されるDPFルーム28の断熱性を高め
ることができると共に、従来のマフラより大型化されるDPF(26)を収容するカバー体(27)を、グレンタンク(8)のタンク傾斜底壁(20)の下方スペースを有効利用して設置することができ、また、上方から落ちてくる藁屑や塵埃等を傾斜面によって速やかに滑落させて付着堆積を防止することができる。
わるDPF装置2を備えたコンバインであり、クローラ式の走行装置3を有する走行機台4に、従来のものと同様に前処理部5と脱穀部6等の作業部を前後方向に配置し、前処理部5の後方で脱穀部6の右側に運転部7とグレンタンク8を配置している。上記運転部7は運転座席9を走行機台4に箱枠状に構成されるエンジンカバー10上に支持しており、該エンジンカバー10は冷却風路を形成するエンジンルーム10a内に、走行機台4に搭載されるエンジン11を収容している。
上記コンバイン1の運転部7は、運転部フロア7aの前側で横方向に立設される前部運転パネル部7bと、該前部運転パネル部7bに連なり運転部フロア7a及び運転座席9の左側で前後方向に立設される側部運転パネル部7cとを平面視でL字状に構成している。そして、運転座席9の後方に、穀粒排出オーガ13等を操作する排出オーガ操作部15を配置している。
そして、コンバイン1の操縦部6には、エンジン11を随時操作によって強制的に高回転させる再生モードスイッチ(不図示)を備えている。これによりコンバイン1は、エンジン11がアイドリング中である場合に、上記再生モードスイッチを操作することによりエンジン11を定格回転に制御するので、高温の排気ガスによってDPF26内の温度を上げてフィルタに付着する粒子状物質を随時燃やし、フィルタの目詰まりを防止し排気ガスの浄化処理性能を保持するようにしている。
上記前壁31と後壁32は図4で示すように、右斜辺をグレンタンク8のタンク傾斜底壁20の傾斜と略同じにし、左斜辺をタンク傾斜底壁20の上端コーナ部に接当する位置から急傾斜又は鉛直状となるように形成している。
カバー体27は在来のマフラより大型化されるDPF26を収容した状態で、タンク傾斜底壁20の下方スペースを有効利用して収納状態で設置することができ、また上方から落ちてくる藁屑や塵埃等を急傾斜面によって速やかに滑落させて付着堆積を防止することができる。
尚、カバー体27は、各壁面に断熱材を施工付与することができ、この場合には断熱性及び吸音性をより高めることができる。
そして、右傾斜側壁33はグレンタンク8のタンク傾斜底壁20に対面する位置を切欠又は穿設することによりメンテナンス用の開口部39を形成し、該開口部39をグレンタンク8が穀粒収容作業位置にあるとき、そのタンク傾斜底壁20によって塞いで閉鎖するようにしている。
このときコンバイン1は、脱穀部6とグレンタンク8のタンク傾斜底壁20下方でエンジン11の直後位置に、DPF26を配置していることにより、エンジン11から排出される排気ガスを連結パイプ25を介してDPF26に送り、該DPF26内のフィルタに付着する煤状の粒子状物質を燃焼処理させたのち、処理排気ガスを排気パイプ30から機体の後方に向けて排出する。
またDPF26を気密構造のカバー体27内に収容することにより、DPF26によってカバー体27内の空気を過熱しながら閉じ込めるので、DPF26の放熱を抑制した高温状態を維持して粒子状物質の燃焼効率を上げて排気ガスを浄化処理することができ、またカバー体27の気密構造により消音効果も高めることができる。
またDPF26のフィルタ交換等のメンテナンス作業を行なうとき、グレンタンク8は縦オーガ16を支点にメンテナンス作業位置に開動させると、脱穀部6の右側方を大きく解放する際にカバー体27の全体を露出させメンテナンス作業を行い易くすることができる。このときカバー体27は開口部39を全開させることができ、該開口部39からDPF26の点検や整備及びフィルタ交換等の作業を能率よく行うことができる。
さらに、カバー体27は在来のマフラより大型化されるDPF26を収容した状態で、タンク傾斜底壁20の下方スペースを有効利用して収納状態で設置することができ、また上方から落ちてくる藁屑や塵埃等を急傾斜面によって速やかに滑落させて付着堆積を防止することができる。
先ず図7,図8に示す第2実施形態に関わるDPF装置2は、前記実施形態のものと同様なカバー体27のDPFルーム28の右側寄り後部に、排気パイプ30の基部側を収容するパイプルーム28aを一体的に延長形成し、DPFルーム28から後方に向けてタンク傾斜底壁20の下部側に沿わせて設けている。
これによりDPF装置2は、DPF26をタンク傾斜底壁20に近接させた状態で、排気パイプ30を前記穀粒搬送オーガ21を内装するグレンタンク底部の外側面に沿わせて配置することができる。
また排気パイプ30は基部側をパイプルーム28aに収容した状態でタンク傾斜底壁20によって覆われているので、温度の高い排気パイプ30基部側への塵埃等の侵入及び堆積を防止し安全性を高めることができる。
また排気パイプ30は揚穀筒12に沿う部分を、外側から断面コ字状の遮熱カバー40によって覆うことにより、排気パイプ30の熱を揚穀筒12に効率よく伝熱するようにしている。
2 DPF装置
4 走行機台
5 前処理部
6 脱穀部
7 運転部
8 グレンタンク
10 エンジンカバー
11 エンジン
20 タンク傾斜底壁
21 穀粒搬送オーガ
26 DPF
27 カバー体
30 排気パイプ
Claims (1)
- 前処理部(5)の後方で走行機台(4)の左側に脱穀部(6)を、右側に運転部(7)及びエンジンカバー(10)で囲われるエンジン(11)並びにグレンタンク(8)を配置したコンバイン(1)において、エンジン(11)の直後位置で脱穀部(6)とグレンタンク(8)のタンク傾斜底壁(20)の下方とで形成される空間部(29)内に、排気ガスに含まれる粒子状物質を除去するDPF(26)を配置するにあたり、該DPF(26)に接続される排気パイプ(30)を、走行機台(4)の下方に沿わせ走行装置(3)の後部に至るように長く設けて、前記DPF(26)を、平面視方形状の底壁(27a)と、該底壁(27a)の前後に、その上部に傾斜辺を有して立設される前壁(31)と後壁(32)と、該前壁(31)と後壁(32)の右斜辺と左斜辺とをそれぞれ接続するように形成される右傾斜側壁(33)と左傾斜側壁(35)とからなり、該右傾斜側壁(33)と該左傾斜側壁(35)を互いの上辺を接続した箱状のカバー体(27)内に収容して覆うと共に、該カバー体(27)を前記走行機台(4)に設置したことを特徴とするコンバイン。
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