JP2000083449A - 農作業車の方向制御装置 - Google Patents

農作業車の方向制御装置

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JP2000083449A
JP2000083449A JP10254154A JP25415498A JP2000083449A JP 2000083449 A JP2000083449 A JP 2000083449A JP 10254154 A JP10254154 A JP 10254154A JP 25415498 A JP25415498 A JP 25415498A JP 2000083449 A JP2000083449 A JP 2000083449A
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direction control
cutting
reaping
lateral
gear
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JP10254154A
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Inventor
Yasushi Fujita
靖 藤田
Toshihiko Okada
利彦 岡田
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】刈取作業時に、条刈方向制御と横刈方向制御と
をON・OFFさせる押し釦等によりON時照光する方
向制御スイッチにより、横刈制御切替手段による横刈方
向制御のみのOFF状態の認識を明確にする。 【解決手段】未刈穀稈の条間Aを条刈用方向センサ1に
より検出して操向制御する条刈方向制御、及び未刈穀稈
領域Bの端縁bを横刈用方向センサ2により検出して操
向制御する横刈方向制御をON・OFFさせる押し釦等
によりON時照光する方向制御スイッチ3と、横刈方向
制御のみをOFFさせる横刈制御切替手段4とを有する
農作業車において、該方向制御スイッチ3のONによる
条刈及び横刈方向制御時に該横刈制御切替手段4をOF
Fしたときは、該方向制御スイッチ3のONによる照光
状態を点滅又は消灯させる照光制御切替手段5を設けた
ことを特徴とする方向制御装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農作業車の方向
制御装置に関し、未刈穀稈の刈取時に自動による条刈方
向制御及び横刈方向制御をON・OFFさせる押し釦形
態でON時照光する方向制御スイッチを有するもの等の
分野に属し、農作業車としてのコンバイン等に利用でき
る。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】多条
刈のコンバイン等における刈取作業時に、押し釦形態で
ON時照光する方向制御スイッチのONにより、刈取装
置の左端部寄りの分草体を支持する分草杆に取り付けた
条刈用方向センサによって、未刈穀稈の条間左右側を検
出しこの条間に沿って自動的に直進させる条刈方向制御
と、右端部の分草体を支持する分草杆に取り付けた横刈
用方向センサによって、未刈穀稈領域の端縁を検出しこ
の端縁に沿って自動的に直進させる横刈方向制御とを作
用させる。
【0003】このように、該方向制御スイッチのON状
態において、例えば、条刈りから90度操向旋回して横
刈りとなったときに、土壌面の凹凸や穀稈の倒伏状態等
により横刈方向制御を実行する際に不具合が発生するた
め、従来では、この横刈方向制御を横刈制御切替手段に
よりOFFしてパワステレバーによる手動操作に切り替
えるようにしているが、この手動操作時に方向制御スイ
ッチがONのままで照光していることにより、オペレー
タは横刈方向制御が実行されているものと誤認識して操
作を誤る恐れがある。
【0004】そこでこの発明は、横刈制御切替手段によ
り横刈方向制御のみをOFFしたときは、方向制御スイ
ッチのONによる照光状態を点滅又は消灯させる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、未刈穀稈の
条間Aを条刈用方向センサ1により検出し該条間Aに沿
って自動的に進行させる条刈方向制御、及び未刈穀稈領
域Bの端縁bを横刈用方向センサ2により検出し該端縁
bに沿って自動的に進行させる横刈方向制御をON・O
FFさせる押し釦等によりON時照光する方向制御スイ
ッチ3と、横刈方向制御をOFFさせる横刈制御切替手
段4とを有する農作業車において、該方向制御スイッチ
3のONによる条刈及び横刈方向制御時に該横刈制御切
替手段4により横刈方向制御のみをOFFしたときは、
該方向制御スイッチ3のONによる照光状態を点滅又は
消灯させる照光制御切替手段5を設けたことを特徴とす
る方向制御装置の構成とする。
【0006】
【作用】上記の構成により、多条刈のコンバイン等にお
ける刈取作業時に、押し釦形態でON時照光する方向制
御スイッチ3のONにより、刈取装置の左端部寄りと右
端部の各分草体を支持する分草杆に、各別に条刈用方向
センサ1と横刈用方向センサ2を取り付ける。
【0007】この条刈用方向センサ1により未刈穀稈の
条間Aを検出して自動的に操向直進させる条刈方向制御
と、横刈用方向センサ2により未刈穀稈領域Bの端縁b
を検出して自動的に操向直進させる横刈方向制御とを実
行しているときに、横刈制御切替手段4により横刈方向
制御のみをOFFさせたときは、方向制御スイッチ3が
ONのままで照光状態となっているものを照光制御切替
手段5により点滅又は消灯させる。
【0008】
【発明の効果】上記作用の如く、多条刈のコンバイン等
における刈取作業時に、該方向制御スイッチ3のONに
より、条刈用方向センサ1による条刈方向制御と横刈用
方向センサ2による横刈方向制御を実行しているとき
に、例えば、条刈りから90度操向旋回して横刈りとな
ったときに、土壌面の凹凸や穀稈の倒伏状態等により横
刈方向制御を実行する際に不具合が発生するときは、横
刈制御切替手段4により横刈方向制御のみをOFFし
て、パワステレバーによる手動操作に切り替えて刈取作
業を行わせる。
【0009】このパワステレバーによる横刈りの手動操
作時に、照光制御切替手段5によりONのまま照光状態
となっている方向制御スイッチ3を点滅又は消灯させる
ことによって、オペレータが自動制御から手動操作に切
り替えられていることを認識できるから、従来の如く、
横刈方向制御を手動操作に切り替えていても、方向制御
スイッチ3がONのままで照光しているときは自動制御
を行うものと誤認識することにより、横刈り時に脱線等
による不具合が発生することを防止することができる。
【0010】なお、該方向制御スイッチ3のONによる
照光を、横刈制御切替手段4による横刈方向制御OFF
時に、横刈用方向センサ2による横刈りの検出によって
照光制御切替手段5により点滅又は消灯させるようにし
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を多条
刈のコンバインについて図面に基づき説明する。図17
はコンバインの全体構成を示すもので、車台6の下部側
に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ7を張設し
た走行装置8を配設すると共に、該車台6上にはフィー
ドチェン9に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、こ
の脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタ
ンク10と、このタンク10に貯留された穀粒を機外へ
排出する排穀オーガ11を備えた脱穀装置12を載置構
成している。
【0012】該脱穀装置12の前方に、前側から未刈穀
稈を分草する分草体13と、分草した穀稈を引き起こす
引起部14と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部15
と、この刈り取った穀稈を掻き込むと共に扱深さを調節
する掻込調節搬送部16と、この掻き込み調節される穀
稈を引き継いで該フィードチェン9へ受け渡しする供給
調節搬送部17等を有する刈取装置18を、油圧駆動に
よる伸縮シリンダ19により土壌面に対して昇降自在な
るよう該車台6の前端部へ懸架構成している。
【0013】該刈取装置18の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席2
1を設け、この操作席21の後方側に前記グレンタンク
10を配置すると共に下方側にエンジン22を搭載し、
該操作装置20と操作席21を覆うキャビン23を配設
する。これらの走行装置8,脱穀装置12,刈取装置1
8,操作装置20,エンジン22,キャビン23等によ
ってコンバインの車体24を構成している。
【0014】該刈取装置18は図2,図3,図4に示す
如く、前記車台6の前端部に装架した走行用ミッション
ケース25の上端部に刈取架台26を固定すると共に、
この刈取架台26に刈取入力ケース27を上下回動可能
に支承して設け、この刈取入力ケース27から下方側に
向け延長したパイプ状の刈取主フレーム28とを接合し
て構成させる。
【0015】刈取入力プ−リ29を一端部に軸止した刈
取入力軸30を該入力ケース27に内装軸支し、該入力
軸30と主フレーム28に内装した刈取主軸31とをべ
ベルギヤを介して連動連結して構成させる。該刈取主フ
レーム28と、刈取装置18の下部にその全幅に亘って
設けた下部横伝動ケ−ス32とを接合し、該刈取主軸3
1と下部横伝動ケ−ス32に内装した下部横軸33とを
連動連結すると共に、該下部横伝動ケ−ス32の左端部
近傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム34を延設
し、該下部横軸33と中間縦フレーム34に内装した中
間縦軸35とをべベルギヤを介して連動連結して構成さ
せる。
【0016】該中間縦フレーム34と、刈取装置18の
上部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス36と
をギヤ変速による変速ケース37を介して接合し、該中
間縦軸35からべベルギヤ及びベルトクラッチ38を経
由すると共に、該変速ケース37のギヤを介し上部横伝
動ケ−ス36に内装した上部横軸39の左端部とを連動
連結して構成させる。
【0017】該上部横伝動ケ−ス36に接合した、中央
の1条と左右側の各2条による5条列の植立穀稈を引き
起す前記引起部14に対応する5本の引起駆動ケ−ス4
0を下方へ向け突設し、該上部横軸39と引起駆動ケ−
ス40に内装した各引起駆動軸41とを各々べベルギヤ
を介して連動連結すると共に、該各引起駆動軸41と引
起ラグ42aを取り付けた引起チェン42bを駆動する
引起スプロケット42を軸止した引起軸43とをべベル
ギヤを介して各々連動連結して構成させる。
【0018】前記各分草体13の後方側に刈り取った穀
稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグ
ベルト44(a,b,c)と、この各掻込ラグベルト4
4により掻き込んだ穀稈を、更に掻き込み保持させる各
掻込スターホイル45(a,b,c)を配設し、この各
掻込スターホイル45からY字状に配設した左・中・右
の各株元搬送チェン46(a,b,c)の合流部から、
搬送穀稈の扱深さを深浅に調節する扱深さ調節チェン4
7に引き継ぎ連動連結して構成させる。
【0019】該扱深さ調節チェン47を、その前端部を
支点として扱深さ調節モータ48の駆動により上下揺動
可能に配設すると共に、該各株元搬送チェン46(a,
b,c)及び扱深さ調節チェン47の上方側に、穀稈の
株元側に対応して各々その穂先側を搬送させる左・中・
右の各穂先搬送ラグ49(a,b,c)を配設して前記
掻込調節搬送部16を構成させる。
【0020】該右穂先搬送ラグ49cの後部側位置にお
いて、搬送穀稈の稈長による扱深さ位置を穂先側検出杆
50a及び株元側検出杆50bのON・OFFによって
検出する扱深さ検出センサ50を配設して構成させる。
該扱深さ調節チェン47から引き継いで前記脱穀装置1
2へ供給する穀稈を、その稈長に応じて通常では標準状
態としてのフィードチェン9側へ、また特に畦際制御時
における極短稈等では脱穀短稈チェン9aによる深扱ぎ
側へ供給を変更する供給調節チェン51を、前記刈取入
力軸30にべベルギヤを介して連動連結する供給駆動軸
52により駆動可能に配設して構成させる。
【0021】該供給調節チェン51を案内するチェンガ
イド51aを、調節アーム53aを介して供給調節モー
タ53の駆動により前後移動可能に配設して前記供給調
節搬送部17を構成させる。前記掻込調節搬送部16の
左右の掻込ラグベルト44a,44cの各前端位置近傍
において、搬送穀稈の有無をON・OFF検出する左右
の穀稈センサ前54と、前記供給調節チェン51の前部
位置近傍において搬送穀稈の有無をON・OFF検出す
る穀稈センサ後55とを配設して構成させる。
【0022】未刈穀稈を刈り取る刈刃部15を、前記各
掻込スターホイル45の下方側で、各分草体13を支持
する分草杆56を固着した下部フレーム57に刈取装置
18の全幅に亘り左右に分割して配設し、この下部フレ
ーム57を前記下部横伝動ケース32に接合すると共
に、左右の刈刃部15を前記下部横軸33の両端部へ各
々軸止した左右のクランク機構によって左右往復動可能
に構成させる。
【0023】図5及び図7に示す如く、該刈取装置18
の左端側に位置する一対の引起部14の中央分草体13
aを支持する分草杆56aの前記掻込ラグベルト44a
の先端部近傍位置に、アナログ方式の条刈用方向センサ
1の左条刈方向センサ1aと右条刈方向センサ1bとを
前後縦並びに取り付けると共に、この左右の条刈方向セ
ンサ1a,1bから各々左右方向に左右の条刈検出杆1
c,1dを検出可能な長さで一定の後退角を持たせて前
後回動可能に突出支承して構成させる。
【0024】図6及び図7に示す如く、該刈取装置18
の右端側に位置する分草体13bを支持する分草杆56
bの前記掻込ラグベルト44cの先端部近傍位置に、ア
ナログ方式の横刈用方向センサ2を取り付けると共に、
この横刈用方向センサ2から左方向へ横刈検出杆2aを
検出可能な長さで前後回動可能に突出支承して構成させ
る。なお、該左右の条刈検出杆1c,1dと横刈検出杆
2aの各回動角度をポテンショメータ等による電圧の高
低により検出させる。
【0025】条刈り時に該条刈用方向センサ1により未
刈穀稈の条間Aを検出して左右操向制御させる条刈方向
制御と、横刈り時に該横刈用方向センサ2により未刈穀
稈領域Bの端縁bを検出して左右操向制御させる横刈方
向制御とを、ON・OFFさせる押し釦形式でON時点
灯照光させる方向制御スイッチ3と、上下傾動により刈
取装置18の昇降を行うと共に、左右傾動により車体2
4の左右操向を行うパワステレバー58とを各々前記操
作装置20の一側に配設して構成させる。
【0026】図1に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行うと共に、横刈制御切替手段と
してのジャンパスイッチ4により横刈方向制御のみをO
FFしたときは、該方向制御スイッチ3の照光を点滅ま
たは消灯させる照光制御切替手段5を内蔵したコントロ
ーラ59を設けて構成させる。該コントローラ59の入
力側へ、入力インタフェース59aを介して前記条刈用
方向センサ1,横刈用方向センサ2,方向制御スイッチ
3,ジャンパスイッチ4,扱深さ検出センサ50,左右
の穀稈センサ前54,穀稈センサ後55等を各々接続し
て構成させる。
【0027】該コントローラ59の出力側へ、出力イン
タフェース59bを介して前記車体24の左右操向を制
御する方向電磁弁3aと、扱深さ調節モータ48を深扱
ぎ側と浅扱ぎ側へ各々駆動させる深扱ぎ及び浅扱ぎ調節
リレー60a,60bと、供給調節モータ53を脱穀短
稈チェン9a側へ駆動させる供給調節リレー61等を各
々接続して構成させる。
【0028】分草体13を土壌面に近接させ走行装置8
によって車体24を前進させて刈取装置18により未刈
穀稈の刈り取りを行うが、この刈り取り時に中央の1条
と左右側の各2条の穀稈5条列を左・中・右の各引起部
14により引き起し作用を行うと同時に、左・中・右の
各掻込ラグベルト44によって株元側を掻き込み、この
掻き込まれた株元側を各掻込スターホイル45によって
挟持すると同時に刈刃部15によって刈り取りを行う。
【0029】この刈り取られた株元側を、左・中・右の
各株元集送部の株元搬送チェン46により集送合流さ
せ、この合流部から扱深さ調節チェン47を経て供給調
節チェン51へ引き継いで、扱深さの調節を行いながら
脱穀装置12へ搬送供給させると共に、穂先側を左・中
・右の各穂先集送部の穂先搬送ラグ49により集送して
右穂先搬送ラグ49cの中間位置に合流させ、この合流
部から更に右穂先搬送ラグ49cによって脱穀装置12
へ搬送供給させる。
【0030】このような刈取作業時に、方向制御スイッ
チ3をONすることにより該スイッチ3自体が点灯照光
し、前記分草体13aにより分草された条間左右側の未
刈穀稈の株元部に対し、分草杆56aに取り付けた条刈
用方向センサ1の左右の条刈方向センサ1a,1bか
ら、各々左右方向へ突出させた一定の後退角をもつ左右
の条刈検出杆1c,1dが接当回動して、左右側の株元
部を同時検出することにより車体24の直進時における
左右方向への操向制御を行わせる。
【0031】同時に、該方向制御スイッチ3のONによ
り、前記分草体13bにより分草された未刈穀稈領域B
の端縁bの株元部に対し、分草杆56bに取り付けた横
刈用方向センサ2から左方向へ突出させた横刈検出杆2
aが接当回動して、端縁bの株元部を検出することによ
り車体24の直進時における左右方向への操向制御を行
わせる。
【0032】このように、該方向制御スイッチ3のON
による条刈及び横刈方向制御時に、条刈りから90度操
向旋回して横刈りとなったときに、土壌面の凹凸や穀稈
の倒伏状態等により横刈方向制御を実行する際に不具合
が発生するときは、ジャンパスイッチ4により横刈方向
制御のみをOFFし、パワステレバー58による手動操
作に切り替えて刈取作業を行わせる。
【0033】このパワステレバー58による手動操作時
には、方向制御スイッチ3の照光状態を照光制御切替手
段5により点滅又は消灯させることにより、オペレータ
が横刈方向制御から手動操作に切り替えられていること
を認識できるから、横刈り時に脱線等による不具合の発
生を防止することができる。また、従来の前記走行用ミ
ッションケース25におけるギヤ伝動機構を2系統に分
けて説明する。
【0034】まず最初に、図8(a)及び図9に示す如
く、油圧式無段変速モータ62aから入力する第1軸の
入力軸62に軸止した入力ギヤ62bと、第2軸の変速
軸63の左端部に軸止する入力伝動ギヤ63aとを噛合
連動させ、この変速軸63に横並びに二連の変速駆動ギ
ヤ64を軸回転摺動可能に構成させる。該変速駆動ギヤ
64側面のクラッチ爪64aと噛合接続する高速駆動ギ
ヤ64bを変速軸63の右端部に遊転軸承し、この高速
駆動ギヤ64bと、第3軸のカウンタ軸65の右端部に
軸止する高速ギヤ65aとを噛合連動させ、この高速ギ
ヤ65aの左側に適宜間隔に軸止した中速ギヤ65b及
び低速ギヤ65cと、該変速駆動ギヤ64とを各々切り
替え噛合連動させて3速の副変速を構成させる。
【0035】該低速ギヤ65cと第4軸の操向軸66に
軸止する操向センタギヤ66aとを噛合連動させると共
に、この操向センタギヤ66aの両側面に各々噛合接続
する左右の操向クラッチ67を操向軸66に遊転摺動可
能に軸承して構成させる。該左右の操向クラッチ67
に、操向センタギヤ66a側からギヤ部67aとシフタ
溝部67bとボス部67cとを設け、左右のシフタ溝部
67bに、操向クラッチ67を前記方向電磁弁3aによ
る油圧駆動によって左右摺動させる左右の操向シフタ6
8を係合し、左右のボス部67cに、該方向電磁弁3a
による油圧駆動により制動させる左右の操向ブレーキ6
9の回転ディスク側を軸止し、停止ディスク側を内壁に
固定させた構成とする。
【0036】該操向クラッチ67の左右のギヤ部67a
と、第5軸の減速軸70に遊転軸承した左右の操向伝動
大径ギヤ70aとを各々噛合連動させ、この操向伝動大
径ギヤ70aと連結する他方の小径ギヤ70bと、第6
軸の左右のホイル軸71の一端部に軸止した左右のホイ
ルギヤ71aとを各々噛合連動させ、該ホイル軸71の
他端部に前記走行クローラ7を駆動する左右の駆動輪7
aを各々軸止して構成させる。
【0037】次に、図8(b)及び図9に示す如く、第
1軸の入力軸62から第2軸の変速軸63を経て、第3
軸のカウンタ軸65に至るまでは前記の如き伝動経路と
なるが、このカウンタ軸65の一端部に軸回転摺動する
旋回切替ギヤ72の一方側のスピン旋回ギヤ72aと、
第7軸の旋回中間軸73の一端部に軸止したスピン中間
ギヤ73aとを噛合連動させると共に、このスピン中間
ギヤ73aの右側に適宜間隔に軸止したスピン駆動ギヤ
73bと、第8軸の旋回軸74に軸止した旋回ギヤ74
aとを噛合連動させた構成とする。
【0038】該第3軸の旋回切替ギヤ72の他方側のマ
イルド旋回ギヤ72bと、旋回軸74の旋回ギヤ74a
とを噛合連動させ、旋回軸74の左右端部に、油圧駆動
により作動させる左右の旋回クラッチ75の回転ディス
ク側を軸止すると共に、停止ディスク側から内側に向け
て延長したボス部75aに軸止した左右の旋回駆動ギヤ
75bと、前記減速軸70の操向伝動大径ギヤ70aと
を噛合連動させた構成とする。
【0039】以上の如き構成における従来の走行用ミッ
ションケース25では、前記ギヤ噛合による3速の副変
速部位置において、該ミッションケース25の幅が広幅
wとなり色々と不都合が生じることとなる。このため、
従来の走行用ミッションケース25に対し、3速の副変
速部のみを変更して該ミッションケース25の幅が狭幅
Wとなるよう改良を行う。
【0040】図10に示す如く(同一作用のものに対し
ては同一符号を付す)、第1軸の入力軸62に軸止した
入力ギヤ62bと、第2軸の変速軸63の左端部に軸止
する入力伝動ギヤ63aとを噛合連動させ、この変速軸
63に、左右両側面に各々スプライン爪76aと左側に
シフタ溝76bを配した変速駆動ギヤ76を軸回転摺動
可能に構成させる。76cはシフタを示す。
【0041】該変速駆動ギヤ76の左右のスプライン爪
76aと各々噛合接続する、スプライン溝77aを有す
る低速駆動ギヤ77とスプライン溝78aを有する高速
駆動ギヤ78とを各々変速軸63の左右端部に遊転軸承
して構成させる。該低速駆動ギヤ77と高速駆動ギヤ7
8とを、第3軸のカウンタ軸65に各々軸止する低速ギ
ヤ79と高速ギヤ80とに常時噛合連動させ、この低速
ギヤ79と高速ギヤ80の中間に該変速駆動ギヤ76と
噛合連動する中速ギヤ81を軸止し、該変速駆動ギヤ7
6の切り替えにより接続噛合連動させて3速の副変速を
構成させる。なお、第3軸以降については従来と同様の
構成とする。
【0042】該無段変速モータ62aから入力した動力
を、入力軸62(第1軸)の入力ギヤ62bから変速軸
63(第2軸)の入力伝動ギヤ63aに連動し、この変
速軸63に軸回転する変速駆動ギヤ76を左右側に摺動
して副変速を行わせる。該変速駆動ギヤ76の左側への
摺動により左側面のスプライン爪76aと、左側に配置
している低速駆動ギヤ77のスプライン溝77aとを噛
合接続したときは低速伝動を行い、変速駆動ギヤ76を
右側に摺動して中速ギヤ81とギヤ噛合させたときは中
速伝動を行い、更に、変速駆動ギヤ76の右側への摺動
により右側面のスプライン爪76aと、右側に配置して
いる高速駆動ギヤ78のスプライン溝78aとを噛合接
続したときは高速伝動を行う。
【0043】このように、低・中・高による3速の副変
速伝動を行うとき、変速軸63の左右両端側に位置する
低速ギヤ79と常時噛合する低速駆動ギヤ77、及び高
速ギヤ80と常時噛合する高速駆動ギヤ78に、中央配
置の変速駆動ギヤ76を左右摺動してスプラインにより
噛合接続させることによって、変速駆動ギヤ76のギヤ
幅を広く確保でき、ギヤの倒れやチェンジ抜け等を防止
することができると共に、前記ミッションケース25内
における副変速部の幅を狭幅Wに収納することが可能と
なり、該ミッションケース25のコンパクト化に効果が
ある。
【0044】また、前記走行装置8や刈取装置18等に
おいて油圧駆動回路に使用されるマニホールドに形成し
たチェック弁82は、従来では、図11に示す如く、ま
ず、鋼球82aを密着により油をストップする球受82
bを締め付け、この球受82bに密着するよう鋼球82
aを挿入した後、球保持具82cを締め込むように構成
しており、この球保持具82cにホース接続具83を締
め付けるようにしている。
【0045】このようなチェック弁82のメンテナンス
を行うときは、故障箇所が鋼球82a及び球受82b部
分が多いため、まず電磁弁や油圧ホースと共にホース接
続具83の取外しを行い、続いて球保持具82cを取り
外した後、鋼球82a及び球受82bを取り外すように
するが、この球受82bの取外しに大変苦労をしてい
た。
【0046】このため、本発明では、チェック弁84
を、図12に示す如く、鋼球84aと球受保持具84b
とを一体構成として締め込むようにしており、該ホース
接続具83による油圧ホースの取り出しは別回路(マニ
ホールド)に設けることによって、チェック弁84が故
障したときは、油圧ホースの取外しの必要もなくチェッ
ク弁84を一体構成部品として組み替えるのみで、容易
に交換によるメンテナンスを行うことができる。
【0047】なお、チェック弁84の位置を、前記刈取
装置18の懸架部近傍に配設することにより、メンテナ
ンスをより容易に行うことができる。また、前記車台6
上に搭載したエンジン22の周囲を隔壁により覆うエン
ジンルーム85を設け、このエンジンルーム85の上面
部にエンジン22の吸気を行うエアクリーナ等を収納し
た吸気ボックス86を配設し、この吸気ボックス86内
に、エンジン22関係(スタータ,グロー,オイルプレ
ッシャ)等の複数のリレー22aを取り付けたリレー取
付板87等を配置構成しているものにおいて、このリレ
ー22aを中継して各ハーネス類の配索を行うようにし
ている。
【0048】しかし、これらの各ハーネス類の配索が、
従来では、図13に示す如く、前記操作装置20に内装
したコントローラ59等から、エンジン22及び前記脱
穀装置12等に接続するメインハーネス88とエンジン
22に接続するエンジンハーネス89とを、該エンジン
ルーム85の後面部位置で接続させるようにしているた
め、エンジンハーネス89に接続するメインハーネス8
8が長くなり、重量増加と共にコストアップの要因とな
っていた。
【0049】このため、本発明では、図14に示す如
く、該メインハーネス88を、エンジンルーム85上部
の吸気ボックス86内において、前記リレー取付板87
等を介した配索によりエンジンハーネス89と接続させ
ることによって、メインハーネス88が短縮され重量低
減と共にコストダウンが可能となる。また、該吸気ボッ
クス86内の一側に配置した複数のリレー22a等を取
り付けた該リレー取付板87において、図15に示す如
く、この取付板87のリレー22a等に接続されるメイ
ンハーネス88に対し、エンジンハーネス89を接続さ
せる複数個の接続器90を該取付板87領域内の一側に
取り付け、この接続器90によりエンジンハーネス89
とメインハーネス88との接続箇所を固定化することが
できるから、該両ハーネス88,89の接続状態を強固
にして品質の向上を図ることができる。
【0050】また、図16に示す如く、前記車台6上の
エンジンルーム85内に搭載されているエンジン22の
上部側に位置する排気ダクト91から、エンジン22の
右側面(車体24から見て後側)を下方へ向けて緩やか
なS字状で外周を防塵カバー92aにより被覆した短い
排気管92を接続し、この排気管92の下端部と、車台
6の下側を車体24後方へ延長配置したL字状部分の外
周を防塵カバー93aで被覆した排気尾管93の上端部
との間を、適宜長さ振動吸収のための蛇腹管94によっ
て接続して構成させる。
【0051】該排気管92と排気尾管93との間を接続
する蛇腹管94部分の外周を、下方側を末広がりのラッ
パ状の防塵カバー94aによって、その上端部を、排気
管92の防塵カバー92a下端部に接続すると共に、そ
の下端部を、排気尾管93の防塵カバー93a上端部に
空間を有して覆う状態に配置して構成させる。このよう
に、エンジン22の振動を吸収するために排気管92と
排気尾管93との間に接続している蛇腹管94が、エン
ジン22の振動により揺動してもその防塵カバー94a
は排気尾管93の防塵カバー93aとはフリーの状態と
なっているから、防塵カバー94aが無理をして破損す
るようなことがないと共に、藁屑溜り等についても、防
塵カバー94aをラッパ状として排気尾管93の防塵カ
バー93a上に重複させて覆うようにしているから充分
に防止することが可能となり、よって火災についても完
全に防止することができる。
【0052】なお、従来では、該蛇腹管94の防塵カバ
ー94aを、前記エンジンルーム85の枠材等から張り
出して取り付けるようにしていたため、藁屑等の防塵が
不完全であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動制御関係の電気回路を示すブロック図。
【図2】刈取装置の全体構成を示す側面図。
【図3】刈取装置の全体構成と脱穀装置及び操作装置の
一部を示す平面図。
【図4】刈取装置の動力伝達経路を示すブロック図。
【図5】刈取装置の分草杆に条刈用方向センサの取り付
け状態を示す側面図。
【図6】刈取装置の分草杆に横刈用方向センサの取り付
け状態を示す側面図。
【図7】刈取装置の分草杆に条刈及び横刈用方向センサ
の取り付け状態を示す平面図。
【図8】(a)走行装置におけるミッションケースの伝
動機構を示す正断面配列図。 (b)走行装置におけるミッションケースの伝動機構を
示す正断面配列図。
【図9】走行装置におけるミッションケースの伝動機構
を示す側面配列図。
【図10】走行装置におけるミッションケースの伝動機
構の一部を示す拡大断面配列図。
【図11】油圧駆動回路に使用される従来形式のチェッ
ク弁を示す側断面図。
【図12】油圧駆動回路に使用される本発明によるチェ
ック弁を示す側断面図。
【図13】操作装置とエンジンルーム等の各ハーネス類
の従来の配索方法を示す斜視図。
【図14】操作装置とエンジンルーム等の各ハーネス類
の本発明配索方法を示す斜視図。
【図15】吸気ボックス内のリレー取付板に設けた各ハ
ーネスの接続器を示す正面図。
【図16】エンジンの排気管に接続する蛇腹管の防塵カ
バーの配置状態を示す側面図。
【図17】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 条刈用方向センサ 2. 横刈用方向センサ 3. 方向制御スイッチ 4. 横刈制御切替手段 5. 照光制御切替手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未刈穀稈の条間Aを条刈用方向センサ1
    により検出し該条間Aに沿って自動的に進行させる条刈
    方向制御、及び未刈穀稈領域Bの端縁bを横刈用方向セ
    ンサ2により検出し該端縁bに沿って自動的に進行させ
    る横刈方向制御をON・OFFさせる押し釦等によりO
    N時照光する方向制御スイッチ3と、横刈方向制御をO
    FFさせる横刈制御切替手段4とを有する農作業車にお
    いて、該方向制御スイッチ3のONによる条刈及び横刈
    方向制御時に該横刈制御切替手段4により横刈方向制御
    のみをOFFしたときは、該方向制御スイッチ3のON
    による照光状態を点滅又は消灯させる照光制御切替手段
    5を設けたことを特徴とする方向制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014128270A (ja) * 2014-01-15 2014-07-10 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバイン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014128270A (ja) * 2014-01-15 2014-07-10 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバイン

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