JPH0725000Y2 - コンバインの刈取・走行速度同調機構 - Google Patents

コンバインの刈取・走行速度同調機構

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JPH0725000Y2
JPH0725000Y2 JP4148289U JP4148289U JPH0725000Y2 JP H0725000 Y2 JPH0725000 Y2 JP H0725000Y2 JP 4148289 U JP4148289 U JP 4148289U JP 4148289 U JP4148289 U JP 4148289U JP H0725000 Y2 JPH0725000 Y2 JP H0725000Y2
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transmission
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traveling
harvesting
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廣美 十川
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はコンバインにおいて、倒伏刈取時においても通
常の立毛状態の刈取においても、常時刈取速度と走行速
度をバランスされた同調速度にせんとするものである。
(ロ) 従来技術 第5図は、従来のクローラ式走行装置2と引起し装置1
との変速装置をブロック線図にして示したものである。
エンジンEの駆動力をHST式主変速装置6により変速し
た後に、2方向に分岐し、歯車摺動式副変速装置7と刈
取駆動装置とに分割している。
そして歯車摺動式副変速装置7により変速後の駆動力が
クローラ式走行装置2に伝達されているのである。
また刈取駆動装置側に分岐された回転が、株元搬送装置
3と穂先搬送装置4と引起し装置1に伝達されるのであ
るが、引起し装置1に入力される前段階において、更に
もう一段の変速装置である歯車摺動式引起し変速装置9
が設けられている。
該歯車摺動式引起し変速装置9により引起し速度のみ再
変速されて引起し装置1に伝達されているのである。
以上のようなコンバインの刈取・走行同調機構におい
て、従来は第6図に示す如く引起し速度と走行速度が設
定されていたのである。
即ち、引起し装置1の引起し速度は、HST式主変速装置
6により変速された後に歯車摺動式引起し変速装置9に
より変速される。
またクローラ式走行装置2の速度は、HST式主変速装置
6と歯車摺動式副変速装置7の2段に変速され、歯車摺
動式副変速装置7が標準速度段の場合には、最低速度0
から最高速度Lまでの間でHST式主変速装置6により無
段階に変速されるのである。
この歯車摺動式副変速装置7が低速状態で、引起し速度
は、歯車摺動式引起し変速装置9が標準速度の場合に
は、HST式主変速装置6により変速され、クローラ式走
行装置2の変化と共に、直線SLの線に示す線上で速度0
から引起し速度bまでの間に変速されるのである。
また歯車摺動式副変速装置7が低速で、歯車摺動式引起
し変速装置9が高速状態では、直線SHに示す線上で、引
起し速度0からaまでの間を、HST式主変速装置6の変
速と共に変速されるのである。
次に、歯車摺動式副変速装置7が高速に変速されると、
クローラ式走行装置2の速度は0からHまでHST式主変
速装置6により無段階に変速されるのである。
この歯車摺動式副変速装置7の高速状態で、歯車摺動式
引起し変速装置9が低速の場合には、引起し速度は0か
ら引起し速度bまでの間で、HST式主変速装置6の無段
変速により、クローラ式走行装置2の速度に追随して、
直線HLの線上に沿って変速されるのである。
また歯車摺動式副変速装置7が高速の場合には、引起し
速度は0からaまでの間で、直線HHに沿って、HST式主
変速装置6の変速によりクローラ式走行装置2の速度に
追随して無段階に変速されるのである。
そして、走行速度と引起し速度との相対関係において、
倒伏穀稈に対する最適速度ゾーンが、第4図の倒伏最適
速度ゾーンMとして経験的に決められているのである。
この倒伏最適速度ゾーンM内においては、クローラ式走
行装置2の速度に対して、引起し速度が相対的に速く構
成されており、クローラ式走行装置2をゆっくりと走行
させた状態で、十分な引起し速度が得られるようなゾー
ンとされているのである。
逆に穀稈の立毛状態が良好な場合には、標準速度ゾーン
Nが倒伏最適速度ゾーンMの下側にあり、この場合には
クローラ式走行装置2の速度に対して、相対的に引起し
速度が遅く構成されているのである。
これにより走行速度が速く出来るように構成しているの
である。
以上のような、走行速度と引起し速度の変速関係状態に
おいて、問題が発生していたのである。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 即ち、第6図において歯車摺動式副変速装置7が低速の
状態で、歯車摺動式引起し変速装置9が標準速度の状態
では、引起し速度は直線SLに沿って、HST式主変速装置
6の変速により無断変速されており、倒伏最適速度ゾー
ンMの中に入っているので、走行・引き起こし速度Pの
関係位置である。
この状態から、オペレーターが周囲の状況を判断し、歯
車摺動式副変速装置7を高速に変速したとすると、歯車
摺動式引起し変速装置9が標準のままであると、曲線は
直線HLに移動するのである。
故に前述の走行・引き起こし速度Pはそのままで走行・
引き起こし速度P′に移行してしまうのである。
しかしこの走行・引き起こし速度P′の位置は、前述の
倒伏最適速度ゾーンMから外れてしまうので、オペレー
ターは、該走行・引き起こし速度P′の位置が倒伏最適
速度ゾーンM内に入るように、歯車摺動式引起し変速装
置9を標準速度から、高速状態へ変速し、走行・引き起
こし速度P″の位置まで移動させる必要があるのであ
る。
この走行・引き起こし速度P′からP″への変速は、一
旦歯車摺動式副変速装置7またはマイコン制御自動刈取
変速装置8を中立にして、クローラ式走行装置2を停止
した後に、歯車摺動式引起し変速装置9の切換えを行う
必要があり面倒な操作となっていたのである。
倒伏圃場において往復刈りをする場合において、向かい
刈りと追い刈りでは、その引き起こしの難易度が相違す
るので、歯車摺動式副変速装置7を操作するのである
が、その都度、歯車摺動式引起し変速装置9も変速操作
する必要があり、素早い操作を必要とする圃場端回行時
において手間取っていたのである。
本考案はこの点を改善したものである。
(ニ) 問題を解決する為の手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的を達成す
る為の構成を説明すると。
エンジンEの回転を歯車摺動式変速装置7を介装したク
ローラ式走行装置2の駆動回路と、引起し装置1を駆動
する刈取駆動回路に分岐する構成において、分岐後より
引起し装置1に至る経路中にマイコン制御刈取変速装置
8を介装し、該マイコン制御刈取変速装置8は走行速度
センサー15と刈取・走行速度設定装置16により信号を入
力し、走行速度に対応する引起し速度の速度比を設定可
能とすると共に、歯車摺動式変速装置7が低速でマイコ
ン制御刈取変速装置8が標準の場合の直線SLと、歯車摺
動式変速装置7が高速でマイコン制御刈取変速装置8が
倒伏の場合の直線HHとを近接配置すべく、刈取・走行速
度設定装置16により設定したものである。
(ホ) 実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に添付の図
面に示した実施例の構成を説明すると。
第1図はコンバインの全体図、第2図は本考案のコンバ
インの刈取・走行同調機構の構成を示すブロック線図、
第3図は本考案のコンバインの刈取・走行同調機構によ
る変速状態を示す線図、第4図はマイコン制御刈取変速
装置8の構成を示す図面である。
第1図において、コンバインはクローラ式走行装置2の
上に脱穀装置Dを載置し、該脱穀装置Dの前部に刈取装
置を配置し、該刈取装置により刈取搬送した穀稈を脱穀
装置Dのフィードチェーン5により挟持して、脱穀装置
Dを通過すべく構成している。
刈取装置は、先端に引起し装置1に配置し、次に株元搬
送装置3と穂先搬送装置4を配置し、該株元搬送装置3
と穂先搬送装置4により搬送した穀稈の穂先部は脱穀装
置D内に挿入し、株元部はフィードチェーン5に受け継
ぐのである。
そして穀稈が倒伏した場合において、刈取速度の中で最
も問題となるのが、引起し装置1の引起し速度が速すぎ
る点である。
引起し速度が速すぎると途中から折れた状態の穀稈の中
途部を無理に係合して引き上げる状態が発生するので、
倒伏により地面に密着して半腐食状態となる引っ張り強
度の低下している腐食穀稈を引き千切ってしまうのであ
る。
逆に、正常に立毛状態の穀稈の引起しにおいて、引起し
速度や株元搬送装置3と穂先搬送装置4の搬送速度が遅
い場合には、クローラ式走行装置2の速度を速くするこ
とが出来ず、刈取能率が上がらないという状態が発生す
るのである。
このように、倒伏穀稈と標準穀稈の場合とにおいて最適
の走行速度と引起し速度とを得られるように変速機構が
各種付設されているのである。
本考案はこのような全体的な構成において、従来技術の
項において前述したような不具合いが発生するので、こ
の点を改善すべく構成したものである。
第2図のようなブロック線図とし、また第3図のような
走行速度と引起し速度の相対関係が得られるように構成
したものである。
即ち、第2図に示す如くHST式主変速装置6により変速
後の回転を分岐して、一方は歯車摺動式副変速装置7に
入力信号、他方はマイコン制御刈取変速装置8に入力し
て、刈取・搬送・引起し速度をマイコン制御刈取変速装
置8により自動的に選択可能としたものである。
マイコン制御刈取変速装置8は、第3図の図面に示す如
く構成されており、モーターMoによりピニオンを正逆回
転し、該ピニオンにより扇形のラック10を前後に回動
し、該扇形のラック10の回動をリンクとアームによりプ
ーリ間隙調節アーム11に伝達し、該プーリ間隙調節アー
ム11により変速プーリ12の幅を変更し、HST式主変速装
置6を経た後のプーリ14の回転を出力プーリ13に至る前
に変速すべく構成しているのである。
そしてマイコン制御刈取変速装置8による変速は、走行
回転軸の回転を走行速度センサー15により検出し、該走
行速度センサー15により検出した走行速度に対する刈取
・引起し速度を予め、刈取・走行速度設定装置16により
設定しておいて、この刈取・走行速度設定値に収斂する
ように、マイコン制御刈取変速装置8を作動させるので
ある。
故に、第5図・第6図において示した従来の制御機構と
相違する構成としては、従来引起し速度を歯車摺動式引
起し変速装置9により機械的に変速していたのである
が、この代わりに、マイコン制御刈取変速装置8を介装
して、該マイコン制御刈取変速装置8に対して刈取・走
行速度設定装置16により設定する設定値をスイッチによ
り切り換えることにより、直線SLとSH、及び、直線HLと
HHが変更できるようにしたのである。
また、第3図の本考案の作用状態を示す、走行速度と引
起し速度のグラフにおいて示す如く、直線SLとSHおよび
直線HLとHHにより構成された速度域を近接させて、歯車
摺動式副変速装置7が低速で、マイコン制御刈取変速装
置8が標準の場合の直線SLと、歯車摺動式副変速装置7
が高速で、マイコン制御刈取変速装置8が倒伏の場合の
直線HHとを近接配置すべく、刈取・走行速度設定装置16
による設定値を配置したものである。
以上のように構成することにより、前述の従来の構成に
おいて、歯車摺動式副変速装置7を高速から低速に切り
換えると、走行・引き起こし速度Pの位置が、走行・引
き起こし速度P′の位置に移動するので、これを元に戻
す為に、歯車摺動式引起し変速装置9を倒伏引起し速度
に変速し、走行・引き起こし速度P″の位置まで移動す
る為に、機体を一旦停止する必要があったが、この倒伏
最適速度ゾーンMの内部に戻す為の変速を、マイコン制
御刈取変速装置8への設定値を変更する刈取・走行速度
設定装置16の部分において設定値の変更をするスイッチ
の切換のみにより行うことが出来るのである。
(ヘ) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏
するものである。
第1に、倒伏穀稈には方向性があり、倒伏している方向
に向かい刈りをする場合と、倒伏方向の背中から追い刈
りをする場合では、追い刈りの方が引起しが容易であり
速度を上げることが出来るのである。
故にコンバインを往復して刈取をしている場合において
は、往復の方向により、走行速度に対する引起し速度の
最適速度が相違するのである。
従来の技術においては、歯車摺動式副変速装置7により
走行速度を変速すると、これに追随して機体を停止して
歯車摺動式引起し変速装置9も変速する必要があったの
であるが、本考案においては、引起し速度の変速はマイ
コン制御刈取変速装置8により行うことが出来るので、
刈取・走行速度設定装置16のスイッチの切換により、ク
ローラ式走行装置2を停止することなく行うことが出来
るようになったのである。
これにより、穀稈倒伏圃場における刈取りが容易に出来
るようになったものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンバインの全体図、第2図は本考案のコンバ
インの刈取・走行同調機構の構成を示すブロック線図、
第3図は本考案のコンバインの刈取・走行同調機構によ
る変速状態を示す線図、第4図はマイコン制御刈取変速
装置8の構成を示す図面、第5図は従来のコンバインの
刈取・走行同調機構のブロック線図、第6図は従来のコ
ンバインの刈取・走行同調機構の作用を示す図面であ
る。 M……倒伏最適速度ゾーン N……標準速度ゾーン 1……引起し装置 2……クローラ式走行装置 6……HST式主変速装置 7……歯車摺動式副変速装置 8……マイコン制御刈取変速装置 9……歯車摺動式引起し変速装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンEの回転を歯車摺動式変速装置7
    を介装したクローラ式走行装置2の駆動回路と、引起し
    装置1を駆動する刈取駆動回路に分岐する構成におい
    て、分岐後より引起し装置1に至る経路中にマイコン制
    御刈取変速装置8を介装し、該マイコン制御刈取変速装
    置8は走行速度センサー15と刈取・走行速度設定装置16
    により信号を入力し、走行速度に対応する引起し速度の
    速度比を設定可能とすると共に、歯車摺動式変速装置7
    が低速でマイコン制御刈取変速装置8が標準の場合の直
    線SLと、歯車摺動式変速装置7が高速でマイコン制御刈
    取変速装置8が倒伏の場合の直線HHとを近接配置すべ
    く、刈取・走行速度設定装置16により設定したことを特
    徴とするコンバインの刈取・走行速度同調機構。
JP4148289U 1989-04-07 1989-04-07 コンバインの刈取・走行速度同調機構 Expired - Lifetime JPH0725000Y2 (ja)

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JPH02134830U JPH02134830U (ja) 1990-11-08
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