JP2016050498A - コンバイン - Google Patents

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西村 昭人
Akito Nishimura
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Abstract

【課題】グレンタンク7と、該グレンタンク7に隣接した脱穀装置5間に、第2排気ガス浄化ケース78をコンパクトに設置できるようにしたコンバインを提供しようとするものである。【解決手段】刈取装置3と、脱穀装置5と、刈取装置3及び脱穀装置5を装設する走行機体1と、走行機体1上のエンジンルーム43に内設させるエンジン20を備えると共に、エンジン20の排気ガス中の粒子状物質を除去する第1排気ガス浄化ケース50と、エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2排気ガス浄化ケース78を備えるコンバインにおいて、エンジン20の排気出口に第1排気ガス浄化ケース50を接続させる構造であって、第1排気ガス浄化ケース50に尿素混合管77を介して第2排気ガス浄化ケース78を直列状に連結させると共に、グレンタンク7と、グレンタンク7に隣接した脱穀装置5間に、第2排気浄化ケース78を支持させるように構成したものである。【選択図】図5

Description

本発明は、圃場に植立した穀稈を刈取って穀粒を収集するコンバインに係り、より詳しくは、ディーゼルエンジン等の排気ガス中に含まれた粒子状物質(すす、パティキュレート)、または排気ガス中に含まれた窒素酸化物質(NOx)等を除去する排気ガス浄化装置が備えられたコンバインに関するものである。
従来から、ディーゼルエンジンの排気経路中に、排気ガス浄化装置(排気ガス後処理装置)として、ディーゼルパティキュレートフィルタを内設したケース(以下、第1排気ガス浄化ケースという)と、尿素選択還元型触媒を内設したケース(以下、第2排気ガス浄化ケースという)を設け、第1排気ガス浄化ケースと第2排気ガス浄化ケースに排気ガスを導入して、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスを浄化処理する技術が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。また、コンバインでは、圃場の未刈り穀稈を刈刃装置によって切断し、穀稈搬送装置によって脱穀装置にその刈取り穀稈を搬送して脱穀し、穀物タンクに穀粒を収集する構造であって、走行機体にエンジンが搭載され、そのエンジン上面側に第1排気ガス浄化ケースが横向き姿勢に配置され、エンジンから第1排気ガス浄化ケースに向けて排気ガスを排出するように構成していた。(例えば、特許文献4参照)。
特開2009−74420号公報 特開2012−21505号公報 特開2012−177233号公報 特開2010−209813号公報
特許文献1または2のように、エンジンに対して離間させて第1排気ガス浄化ケースと第2排気ガス浄化ケースを組付ける場合、エンジンから第1排気ガス浄化ケースまたは第2排気ガス浄化ケースに供給される排気ガスの温度が低下して、ディーゼルパティキュレートフィルタの再生、または選択触媒還元作用などの化学反応が不完全になりやすいから、第2排気ガス浄化ケース内の排気ガスの温度を高温に維持する特別の装置が必要になる等の問題がある。
一方、特許文献3または特許文献4のように、エンジンに第1排気ガス浄化ケースと第2排気ガス浄化ケースを組付ける場合、エンジンから第2排気ガス浄化ケースに供給される排気ガスの温度低下を低減して、第2排気ガス浄化ケース内の排気ガスの温度を高温に維持しやすいが、エンジンルーム内に第1排気ガス浄化ケースと第2排気ガス浄化ケース用の設置空間を確保する必要があり、エンジンルームをコンパクトに構成しにくいと共に、第1排気ガス浄化ケースまたは第2排気ガス浄化ケース等を簡単に支持できない等の問題がある。また、狭少なエンジンルームでは、第1排気ガス浄化ケースまたは第2排気ガス浄化ケース等の組付け作業性又はメンテナンス作業性などを向上できない等の問題もある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したコンバインを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンバインは、刈取装置と、脱穀装置と、前記刈取装置及び脱穀装置を装設する走行機体と、前記走行機体上のエンジンルームに内設させるエンジンを備えると共に、前記エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1排気ガス浄化ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2排気ガス浄化ケースを備えるコンバインにおいて、前記エンジンの排気出口に前記第1排気ガス浄化ケースを接続させる構造であって、前記第1排気ガス浄化ケースに尿素混合管を介して第2排気ガス浄化ケースを直列状に連結させると共に、グレンタンクと、グレンタンクに隣接した脱穀装置間に、前記第2排気浄化ケースを支持させるように構成したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記走行機体の上面のうち、前記グレンタンクと脱穀装置間の上面に、前記第2排気ガス浄化ケースを配置したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記脱穀装置の機外側部に揚穀筒を立設させ、前記グレンタンクに前記脱穀装置の穀粒を揚穀筒にて搬入させる構造であって、前記揚穀筒に沿わせてテールパイプを立設させ、前記第2排気ガス浄化ケースの排気ガス出口に前記テールパイプ下端側を連結したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、二重構造の前記エンジンルームカバーの内部空間に前記エンジンと第1排気ガス浄化ケースを配置し、前記エンジンルームカバーにて形成されるエンジンルームの後方側に前記尿素混合管を立設させ、前記尿素混合管の排気ガス出口に前記第2排気ガス浄化ケースの排気ガス入口を接続させるように構成したものである。
請求項1に記載の発明によれば、刈取装置と、脱穀装置と、前記刈取装置及び脱穀装置を装設する走行機体と、前記走行機体上のエンジンルームに内設させるエンジンを備えると共に、前記エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1排気ガス浄化ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2排気ガス浄化ケースを備えるコンバインにおいて、前記エンジンの排気出口に前記第1排気ガス浄化ケースを接続させる構造であって、前記第1排気ガス浄化ケースに尿素混合管を介して第2排気ガス浄化ケースを直列状に連結させると共に、グレンタンクと、グレンタンクに隣接した脱穀装置間に、前記第2排気浄化ケースを支持させるように構成したものであるから、前記グレンタンクと、該グレンタンクに隣接した脱穀装置間に、前記第2排気ガス浄化ケースをコンパクトに設置できると共に、前記走行機体などに前記第2排気ガス浄化ケースを固着させるためのケース支持構造を簡略化できる。
請求項2に記載の発明によれば、前記走行機体の上面のうち、前記グレンタンクと脱穀装置間の上面に、前記第2排気ガス浄化ケースを配置したものであるから、前記グレンタンクと脱穀装置間の低位置に、前記第2排気ガス浄化ケースを前後に長尺に配置でき、前記エンジンルームの拡張などを不要にして、前記第2排気ガス浄化ケースをコンパクトに設置できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記脱穀装置の機外側部に揚穀筒を立設させ、前記グレンタンクに前記脱穀装置の穀粒を揚穀筒にて搬入させる構造であって、前記揚穀筒に沿わせてテールパイプを立設させ、前記第2排気ガス浄化ケースの排気ガス出口に前記テールパイプ下端側を連結したものであるから、前記揚穀筒を支持部材として前記テールパイプを配置でき、前記テールパイプの支持構造を簡略化できるものでありながら、前記グレンタンクと脱穀装置の底部に沿わせて前記第2排気ガス浄化ケースを延設できる。即ち、前記揚穀筒にテールパイプを並設させ、前記グレンタンクと脱穀装置間のスペースを有効に活用して、前記第2排気ガス浄化ケースとテールパイプを組付けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、二重構造の前記エンジンルームカバーの内部空間に前記エンジンと第1排気ガス浄化ケースを配置し、前記エンジンルームカバーにて形成されるエンジンルームの後方側に前記尿素混合管を立設させ、前記尿素混合管の排気ガス出口に前記第2排気ガス浄化ケースの排気ガス入口を接続させるように構成したものであるから、前記第1排気ガス浄化ケースが配置される前記エンジンの上面高さと、前記第2排気ガス浄化ケースが配置される前記走行機体の上面高さとの高さ寸法差を利用して、前記エンジンの背面に近接させて縦長姿勢の前記尿素混合管を配置できる。即ち、前記エンジンの背面に近接させて前記第2排気ガス浄化ケースを支持でき、前記エンジンの排気出口と前記第2排気ガス浄化ケースを短尺な排気経路にて接続でき、前記エンジンから前記第2排気ガス浄化ケースに排出される排気ガスの温度が低下するのを容易に低減できる。
本発明の4条刈り用のコンバインの左側面図である。 同コンバインの右側面図である。 同コンバインの平面図である。 左側後方から視た運転部とグレンタンク前部の斜視図である。 運転部とグレンタンクの左側面図である。 運転部とエンジンの左側面図である。 エンジンルームの左側面図である。 エンジンルームの正面図である。 エンジンルームの背面図である。 尿素混合管の尿素水供給経路図である。 コンバインの制御回路図である。 尿素混合管の尿素水供給制御のフローチャートである。 運転部の表示器の尿素水量表示画面の説明図である。 運転部の表示器の尿素水制御表示画面の説明図である。
以下、本発明に係るコンバインを具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。図1乃至図4を参照して、本実施形態のコンバインを説明する。図1乃至図4に示す如く、左右一対の走行クローラ2(走行部)にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈取る4条刈り用の刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7とが横並び状に搭載されている。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向に向かって左側に配置され、グレンタンク7が走行機体1の前進方向に向かって右側に配置されている(図3参照)。
グレンタンク7の後方から上方にかけてグレンタンク7内の穀粒を機体外部に排出する排出オーガ8が配設されている。排出オーガ8の縦オーガ8aを中心として、グレンタンク8の前部を機体側方へ回動できるように構成されている。グレンタンク7の前方で走行機体1の右側前部には、運転部10が設けられている。運転部10には、オペレータが搭乗するステップ10aと、運転座席10bと、操向ハンドル10cを設けるハンドルコラム11と、主変速レバー12または副変速レバー13または作業クラッチレバー14またはスイッチ類等を備えたサイドコラム15を配置している。
図1及び図2に示す如く、運転座席10bの下方の走行機体1には、各駆動部の動力源としてのディーゼルエンジン20が配置されている。また、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にエンジン20の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持する。
図1乃至図3に示す如く、刈取装置3には、圃場の未刈り穀稈を引起す4条分の穀稈引起装置31と、圃場の未刈り穀稈の株元を切断するバリカン式の刈刃装置32と、穀稈引起装置31からフィードチェン6の前端部(送り始端側)に刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置33とが備えられている。穀稈引起装置31によって圃場の未刈り穀稈が引起され、刈刃装置32によって未刈り穀稈の株元が切断され、穀稈引起装置31によってフィードチェン6の前端部に刈取り穀稈が搬送される。
脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴51と、扱胴51の下方に落下する脱粒物を選別する揺動選別機構としての揺動選別盤52と、揺動選別盤52に選別風を供給する唐箕ファン53と、扱胴51の後部から取出される脱穀排出物を再処理する処理胴54と、揺動選別盤52の後部の排塵を機外に排出する排塵ファン61とを備えている。
図1及び図2に示す如く、フィードチェン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェン62が配置されている。フィードチェン6の後端側から排藁チェン62に受け継がれた排藁(穀粒が脱粒された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設けた排藁カッタ63にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方下方に排出される。
揺動選別盤52の下方側には、揺動選別盤52にて選別された穀粒(一番選別物)を取出す一番コンベヤ55と、穀粒や藁屑や枝梗付き穀粒等が混合した二番選別物を取出す二番コンベヤ56とが設けられている。なお、走行機体1の進行方向前側から一番コンベヤ55、二番コンベヤ56の順で、側面視において走行クローラ2の後部上方の走行機体1の上面側に横設されている。
揺動選別盤52は、扱胴51の下方に落下した脱穀物を、揺動選別(比重選別)するように構成している。揺動選別盤52から落下した穀粒(一番選別物)は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン53からの選別風によって除去され、一番コンベヤ55に落下する。一番コンベヤ55のうち脱穀装置5におけるグレンタンク7寄りの一側壁(実施形態では右側壁)から外向きに突出した終端部には、上下方向に延びる一番揚穀筒57が連通接続されている。一番コンベヤ55から取出された穀粒は、一番揚穀筒57に内設された一番揚穀コンベヤ(図示省略)によってグレンタンク7に搬入され、グレンタンク7の内部に収集される。
揺動選別盤52は、揺動選別(比重選別)によって、枝梗付き穀粒等の二番選別物(穀粒と藁屑等が混在した再選別用の還元再処理物)を二番コンベヤ56に落下させるように構成されている。二番コンベヤ56によって取出された二番選別物は、二番還元筒58及び二番処理部59を介して揺動選別盤52の上面側に戻されて再選別される。また、扱胴51からの脱粒物中の藁屑及び粉塵等は、唐箕ファン53からの選別風と排塵ファン61の吸排塵作用とによって、走行機体1の後部から圃場に向けて排出される。
次に、図4〜図9を参照して、ディーゼルエンジン20の搭載構造を説明する。図6〜図9に示す如く、運転部10の走行機体1上面のうち、運転座席10b下方の上面に、エンジンベッド41を介してディーゼルエンジン20を防振支持させる。トラックフレーム21前部の走行駆動用ミッションケース42または各部にディーゼルエンジン20の駆動力をベルト伝達させている。エンジンルーム43の前面側または上面側を形成するエンジンルームカバー44にて、ディーゼルエンジン20の前面側と上面側を覆う。加えて、サイドコラム15の下方に仕切り板体16を張設して、エンジンルーム43の上面側を仕切り板体16にて形成し、仕切り板体16にてディーゼルエンジン20の上面側を覆う。
また、図6〜図8に示す如く、運転部10の走行機体1右側端部に開閉支点軸45を介して箱状の風洞ケース46を立設させ、風洞ケース46の機内側面にエンジンルームカバー44の右側端部を連結させる。風洞ケース46機内側の走行機体1上面側に水冷用ラジエータ47を立設させ、ディーゼルエンジン20の冷却ファン48にラジエータ47を対向配置させる。風洞ケース46上部の機外側開口46aから風洞ケース46内に外気(冷却風)を取入れると共に、風洞ケース46下部の機内側開口46bから、ラジエータ47を介して、エンジンルーム43内に、冷却ファン48力にて除塵すみ冷却風を移動させ、その除塵すみ冷却風にてディーゼルエンジン20などを冷却する。なお、機外側開口46aに除塵網を張設して、風洞ケース46内部への藁屑などの侵入を防止している。
さらに、図6、図7、図9に示す如く、運転部10後側の走行機体1上面に左右のエンジンルーム支柱71を立設させ、左右のエンジンルーム支柱71間に背面板体72を張設させる。即ち、仕切り板体16と、エンジンルームカバー44と、風洞ケース46と、背面板体72にてエンジンルーム43を形成し、ディーゼルエンジン20の出力軸20a(クランク軸)を左右に向けて、エンジンルーム43にディーゼルエンジン20を内設している。なお、ディーゼルエンジン20の左側方に出力軸20aの左側端部を突設し、出力軸20aの左側端部に走行駆動ベルト73及び脱穀駆動ベルト74を連結させ、走行クローラ2及び脱穀装置5に向けてディーゼルエンジン20の駆動力を出力している。
一方、図4〜図9に示す如く、ディーゼルエンジン20に新気を供給するエアクリーナ49と、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の粒子状物質(PM)を除去する第1排気ガス浄化ケース50を備える。エンジンルームカバー44の上面側を階段状に多段に形成し、エンジンルームカバー44の上面側のうち、前部上面44aを低く形成し、後部上面44bを高く形成する。エンジンルームカバー44の後部上面44b後端と左右のエンジンルーム支柱71上端部間に補助カバー体44cを設け、補助カバー体44cの下面にエアクリーナ49を固着し、エンジンルームカバー44の後部上面44b及び補助カバー体44cの下面側にエアクリーナ49を配置すると共に、補助カバー体44cの上面側に消音箱体40を搭載し、風洞ケース46に新気取込みパイプ体39を介して消音箱体40内部を連通させ、消音箱体40内部にエアクリーナ49を連通させる。エアクリーナ49と新気取込み管49aを介して、ディーゼルエンジン20の吸気マニホールド19に風洞ケース46内の空気を取込むように構成している。なお、消音箱体40の上面側に電装ボックス38を設け、後述するエンジンコントローラ121などを内設する。
一方、エンジンルームカバー44の前部上面44aの上方側にシート支持機構10dを介して運転座席10bを支持させると共に、エンジンルームカバー44の前部上面44a及び仕切り板体16の下面側に第1排気ガス浄化ケース50を配置する。第1排気ガス浄化ケース50は、その外形状を長尺円筒状に形成し、ディーゼルエンジン20の上面側に支持させる。換言すると、ディーゼルエンジン20の出力軸20a軸心線方向と、第1排気ガス浄化ケース50内部の排気ガス移動方向を一致させる。長尺円筒状の第1排気ガス浄化ケース50が、ディーゼルエンジン20の出力軸20aと平行に支持される。
即ち、図7、図8に示す如く、エンジンルームカバー44の前部上面44aの下方に、排気入口管81が配置された第1排気ガス浄化ケース50の排気ガス取入れ側を位置させると共に、仕切り板体16の下方に、排気出口管82が配置された第1排気ガス浄化ケース50の排気ガス取出し側を位置させている。ディーゼルエンジン20の排気マニホールド83に排気入口管81を連通させる一方、エンジンルーム43背面側(走行機体1上面側)のうち、脱穀装置5とグレンタンク7の間に向けて排気連結管84を延設させ、後向きに開口させた排気出口管82に排気連結管84の前端側を連通させている。ディーゼルエンジン20の排気マニホールド83から排出される排気ガスは、第1排気ガス浄化ケース50から排気連結管84に排出される。
一方、図4、図5、図9に示す如く、第1排気ガス浄化ケース50内の排気ガスを排気連結管84から排出させる尿素混合管77と、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する尿素選択触媒還元(SCR)システムとしての第2排気ガス浄化ケース78を備える。前後方向に長いパイプ状の排気連結管84と、上下方向に長いパイプ状の尿素混合管77と、前後方向に長い円筒形状(横置き姿勢)の第2排気ガス浄化ケース78を、側面視クランク形状に連結させる。排気連結管84に前支持ブラケット85を溶接固定し、左エンジンルーム支柱71左側面のパイプ台86に前支持ブラケット85を取付け位置調節可能にボルト締結させる。パイプ台86に前支持ブラケット85を介して排気連結管84を左右方向に位置調節可能に支持させる。また、第2排気ガス浄化ケース78に後支持ブラケット87を溶接固定し、走行機体1の上面側に後支持ブラケット87をボルト締結させ、走行機体1の水平フレーム高さに第2排気ガス浄化ケース78を支持させる。
即ち、第1排気ガス浄化ケース50内のディーゼル酸化触媒とスートフィルタによって、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の粒子状物質(PM)を除去する一方、尿素混合管77を介して第1排気ガス浄化ケース50に第2排気ガス浄化ケース78を接続させ、第1排気ガス浄化ケース50の排気ガスを第2排気ガス浄化ケース78内に導入するものであり、後述する尿素水タンク95の尿素水が尿素混合管77内に供給され、第1排気ガス浄化ケース50から第2排気ガス浄化ケース78に至る排気ガス中に、尿素水が加水分解にてアンモニアとして混合され、第2排気ガス浄化ケース78内の尿素選択触媒還元用のSCR触媒と酸化触媒によって、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)を低減するように構成している。
なお、図5などに示す如く、ディーゼルエンジン20上面側の第1排気ガス浄化ケース50高さと略同一高さに排気連結管84を高く支持すると共に、脱穀装置5またはグレンタンク7が載置される走行機体1のフレーム高さと略同一高さに第2排気ガス浄化ケース78を低く支持させるものであり、尿素混合管77(クランク形排気経路中間の上下延設部)にプーリカバー板体88を近接配置し、脱穀装置5にディーゼルエンジン20駆動力を入力させるための唐箕プーリ89の外側に、尿素混合管77と第2排気ガス浄化ケース78を設置する。尿素混合管77または第2排気ガス浄化ケース78の排熱にて暖められた外気が選別風として唐箕ファン53に吸引されるように構成している。
また、図5に示す如く、第2排気ガス浄化ケース78後端面の排気出口にテールパイプ88の一端側を連結すると共に、一番揚穀筒57にパイプカバー89を固着し、一番揚穀筒57の背面に沿わせてパイプカバー89を設け、一番揚穀筒57の上端側に向けてパイプカバー89を介してテールパイプ88他端側の排気出口を延設させるものであり、テールパイプ88の支持部材として一番揚穀筒57を兼用して、脱穀装置5とグレンタンク7間の高位置にテールパイプ88上端側を後向きに開口させ、テールパイプ88上端側から後向きに第2排気ガス浄化ケース78の排気ガスを放出するように構成している。
さらに、図6〜図8に示す如く、仕切り板体16及びエンジンルームカバー44を二重構造に形成し、二重構造の仕切り板体16の内部空間16aの左右端部を開口させると共に、二重構造のエンジンルームカバー44の内部空間44dの左右端部を開口させている。仕切り板体16の上下厚み寸法と、エンジンルームカバー44の内部空間44dの上下幅寸法を略等しく形成し、エンジンルームカバー44の内部空間44dの左側端部に仕切り板体16の右側端部を嵌合挿入させる。即ち、仕切り板体16の右側端部にエンジンルームカバー44の左側端部を被嵌させ、仕切り板体16の内部空間16aとエンジンルームカバー44の内部空間44dを連通させている。
また、風洞ケース46の内部にエンジンルームカバー44の内部空間44dの右側端部を突入させ、風洞ケース46の内部にエンジンルームカバー44の内部空間44dを連通させ、二重構造のエンジンルームカバー44の内部空間44dを、ディーゼルエンジン20に隣接させたラジエータ47の外気吸入側に連通させている。二重構造の仕切り板体16とエンジンルームカバー44にて、第1排気ガス浄化ケース50を覆うものであり、仕切り板体16の内部空間16aの断熱作用と、エンジンルームカバー44の内部空間44dの断熱作用にて、エンジンルーム43側の熱が、エンジンルームカバー44上面側の運転座席10bまたはサイドコラム15の上面側に伝達されるのを抑制している。
加えて、図8、図9に示す如く、サイドコラム15の水平面部の下面側のうち、仕切り板体16の上面上方に、作業クラッチレバー14などが支持されるレバー支点軸機構17を配置すると共に、仕切り板体16の左側端部と第1排気ガス浄化ケース50の左側端面を垂直面一状に位置させ、仕切り板体16の左側端部と第1排気ガス浄化ケース50の左側端面の左側方に、作業クラッチレバー14操作などに連動して脱穀駆動ベルト74などが緊張または弛緩操作されるクラッチ操作リンク機構18を配置する。レバー支点軸機構17またはクラッチ操作リンク機構18などの左側を覆うサイドコラムカバー15aを備え、サイドコラム15の左側面下端部にサイドコラムカバー15aの上端部を連結させている。即ち、仕切り板体16の内部空間16aの左側開口に対向してサイドコラムカバー15aが配置され、仕切り板体16及び第1排気ガス浄化ケース50と、サイドコラムカバー15aの間に、クラッチ操作リンク機構18が配置される。
図1、図4〜図9に示す如く、刈取装置3と、脱穀装置5と、刈取装置3及び脱穀装置5を装設する走行機体1と、走行機体1上のエンジンルーム43に内設させるディーゼルエンジン20と、ディーゼルエンジン20の排気ガスを処理する第1排気ガス浄化ケース50を備えるコンバインにおいて、エンジンルーム43を形成するエンジンルームカバー44を設け、エンジンルームカバー44の上面側に運転座席10bを配置する構造であって、二重構造のエンジンルームカバー44にて第1排気ガス浄化ケース50を覆うように構成している。したがって、エンジンルーム43上面に配置する運転座席10bの直下方に第1第1排気ガス浄化ケース50を配置でき、運転座席10b下面とディーゼルエンジン20上面の間に前記第1排気ガス浄化ケース50を支持でき、運転座席10bとディーゼルエンジン20の左右方向の設置幅を容易に縮小できるものでありながら、ディーゼルエンジン20の上面側に第1排気ガス浄化ケース50をコンパクトに設置できる。また、エンジンルームカバー44外側の温度上昇を抑制でき、運転座席10bに座乗するオペレータにエンジンルーム43内の熱気が伝わるのを防止できる。第1排気ガス浄化ケース50内の排気ガス温度が高温に維持されるフィルタ再生運転などをスムーズに実行できる。
図4〜図9に示す如く、運転座席10bの下方のエンジンルーム43に第1排気ガス浄化ケース50を内設させると共に、運転座席10bの後方のエンジンルーム43にエアクリーナ49を内設させ、少なくとも第1排気ガス浄化ケース50の前面側または上面側が二重構造のエンジンルームカバー44にて覆われるように構成している。したがって、高温になる第1排気ガス浄化ケース50と、外気を取込むエアクリーナ49を、ディーゼルエンジン20の上方に、互いに隣接させてコンパクトに配置できる。例えば、ディーゼルエンジン20の冷却風取入れ部にディーゼルエンジン20とエアクリーナ49の両方を隣接でき、ディーゼルエンジン20の冷却風取入れ部からエアクリーナ49に外気を容易に導入できる。
図4〜図9に示す如く、ディーゼルエンジン20に隣接させてラジエータ47を配置する構造であって、二重構造のエンジンルームカバー44の内部空間を、ラジエータ47の外気吸入側に連通させている。したがって、ラジエータ47(冷却ファン48)の外気吸入力を利用して、エンジンルームカバー44の内部空間を換気できる。エンジンルームカバー44の内部空間の空気を出入させる換気ファンなどを特別に設ける必要がなく、低コストに構成できる。
次いで、図5、図10を参照して、尿素混合管77の内部に尿素水溶液を供給する構造を説明する。図5、図10に示す如く、尿素水溶液94を貯蔵する尿素水タンク95を備える。走行機体1の上面のうち、グレンタンク7後方の上面にタンク支持体95aを介して尿素水タンク95を支持させている。また、図10に示す如く、尿素水タンク95内の尿素水溶液94を圧送する尿素水ポンプ96と、尿素水ポンプ96を駆動する尿素水供給用電動モータ97を、尿素水供給部98に備える。
さらに、図10に示す如く、尿素混合管77の尿素噴射部77aに尿素水噴射弁99を設け、尿素水ポンプ96に尿素水噴射管123を介して尿素水噴射弁99を接続させる。尿素水タンク95と尿素水ポンプ96の間に、尿素水供給管124と尿素水戻し管125を接続させると共に、ディーゼルエンジン20の燃料噴射制御などを実行するエンジンコントローラ121と、尿素水ポンプまたは尿素水噴射弁を制御する尿素噴射コントローラ122を備え、尿素混合管239の内部に尿素水噴射弁99から尿素水溶液を噴霧して、尿素混合管77内に供給される尿素水が、第1排気ガス浄化ケース50から第2排気ガス浄化ケース78に至る排気ガス中にアンモニアとして混合されるように構成している。尿素水タンク95の尿素水温度センサ126と、尿素水タンク95の尿素水量計127に、尿素噴射コントローラ122を接続すると共に、エンジンコントローラ121と尿素噴射コントローラ122を接続し、ディーゼルエンジン20の作動状況などに応じて、尿素混合管77内に尿素水が適正時期に供給されるように構成している。
次に、図11を参照しながら、コンバインの収穫制御について説明する。図11に示す如く、ディーゼルエンジン20の駆動を制御するエンジンコントローラ121と、表示用液晶モニタ162の表示動作を制御する表示コントローラ351と、刈取装置3の駆動を制御する刈取コントローラ354と、フィードチェン6による穀稈搬送の速度制御といった走行部の駆動を制御する走行前コントローラ355と、走行機体1の姿勢の安定制御等といった走行部の駆動を制御する走行後コントローラ356と、排出オーガ8の昇降制御や揺動選別盤52のチャフシーブの開閉制御等を含む脱穀装置5の駆動を制御する脱穀前コントローラ357と、排出オーガ8の旋回制御等を含む脱穀装置5の駆動を制御する脱穀後コントローラ358とを備えている。
なお、表示用液晶モニタ162は、サイドコラム15の前部上面に配置される。また、互いに別体となる表示コントローラ351、刈取コントローラ354、走行前コントローラ355、走行後コントローラ356、脱穀前コントローラ357、及び脱穀後コントローラ358はそれぞれ、CAN通信バス349を介して相互に通信可能に接続されている。そして、互いに別体となるエンジンコントローラ121と脱穀前コントローラ357とは、CAN通信バス350を介して相互に通信可能に接続されている。
図11に示す如く、エンジンコントローラ121は、電源印加用のキースイッチ331を介してバッテリー(図示省略)に接続される。エンジンコントローラ121の入力側には、エンジン20の冷却水温度を検出する冷却水温度計319が接続される。表示コントローラ351の入力側には、液晶モニタ162の表示切換スイッチ164が接続される一方、表示コントローラ351の出力側に液晶モニタ162が接続される。刈取コントローラ354の入力側には、脱穀装置5に対する動力継断用の脱穀クラッチの入り切り状態を検出する作業クラッチセンサ352が接続される。走行前コントローラ355の入力側には、主変速レバー12の操作位置を検出する主変速位置センサ353が接続される。走行後コントローラ356の入力側には、走行部である左右の走行クローラ2を制動状態に維持操作する駐車ブレーキペダル(図示省略)の入り切り状態(制動状態か否か)を検出する駐車ブレーキセンサ324と、オーガ8に対する動力継断用のオーガクラッチの入り切り状態を検出するオーガクラッチセンサ325が接続される。
また、図11に示す如く、エンジンコントローラ121と脱穀前コントローラ357に対して、尿素噴射コントローラ122がCAN通信バス350を介して相互に通信可能に接続されている。尿素噴射コントローラ122の出力側には、尿素水ポンプ96動作に関連して明滅する警報ランプとしてのSCRランプ328と、尿素水供給用電動モータ97と、尿素水噴射弁99と、尿素水温度センサ126と、尿素水量計127が接続される。なお、尿素水温度センサ126または尿素水量計127の検出結果に基づくSCRランプ328の明滅や点灯色制御に関する初期設定データが、脱穀前コントローラ357のROMに予め記憶される。
そして、図12のフローチャート(SCR供給制御)に示す如く、オペレータによってキースイッチ331がエンジン運転位置に切換え操作され、ディーゼルエンジン20の暖気運転が実行されると、ディーゼルエンジン20の冷却水温度計319値及びエンジン回転センサ(図示省略)値と、尿素水温度計126値と、尿素水量計127値と、作業クラッチセンサ352値が読込まれ、尿素水温度が所定以上のときに、尿素水噴射弁99が作動可能な状態(尿素水噴射OKの状態)に保持されると共に、並びに作業クラッチレバー14の脱穀クラッチ入り操作が作業クラッチセンサ352にて検出された場合、尿素水噴射開始制御が実行されて、尿素水供給用電動モータ97(尿素水ポンプ96)と尿素水噴射弁99が作動制御される。尿素水ポンプ96と尿素水噴射弁99が作動したときに、尿素混合管77内に尿素水が供給されて、尿素水タンク95の尿素水が尿素混合管77内に供給され、第1排気ガス浄化ケース50から第2排気ガス浄化ケース78に至る排気ガス中に、アンモニア(尿素水の加水分解にて生成)が混合され、第2排気ガス浄化ケース78内の尿素選択触媒還元用のSCR触媒と酸化触媒によって、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)が低減する。
一方、オペレータによってキースイッチ331が凍結防止位置に切換え操作されたとき、またはディーゼルエンジン20の暖気運転が実行されないとき、またはディーゼルエンジン20の暖気運転が終了しても尿素水温度計126の尿素水温度が所定以下のとき、または尿素水噴射弁99が作動可能な状態(尿素水噴射OKの状態)に保持されないとき、または作業クラッチレバー14の脱穀クラッチ入り操作が作業クラッチセンサ352にて検出されない場合、尿素水温度計126の尿素水温度が所定以下では、尿素水循環開始制御が実行されて、尿素水供給用電動モータ97(尿素水ポンプ96)が作動制御される。尿素水温度計126の尿素水温度が所定以下のとき、尿素水ポンプ96を作動させて、尿素水供給管124と尿素水戻し管125を介して、尿素水タンク95内の尿素水溶液94を循環させ、尿素水供給部98または尿素水タンク95内の尿素水溶液94が凍結するのを防止する。
次に、図13、図14を参照しながら、液晶モニタ162の表示制御について説明する。図13に示す如く、コンバインの収穫作業における通常運転制御中は、液晶モニタ162に、通常運報として、走行機体1の走行速度(車速)を示す速度計361、エンジン負荷を示す負荷グラフ362、尿素水タンク95内の尿素水溶液94量を知らせる尿素水残量モニタ363、図1に示す燃料タンク360内の燃料の残量を知らせる燃料計364、副変速レバー13の設定状態を知らせる副変速モニタ365、及び、刈取装置3における駆動速度の設定状態を知らせる刈取変速モニタ366等を表示する。液晶モニタ162の速度計361表示部を挟んで、尿素水残量モニタ363表示部と燃料計364表示部を左右に振分けて、オペレータにて尿素水残量モニタ363と燃料計364が誤認されるのを低減するように構成している。
また、図14に示す如く、ディーゼルエンジン20の冷却水温度計319値に基づき、液晶モニタ162の画面表示を、暖気運転要求情報に遷移させる。液晶モニタ162の画面には、「暖気運転完了まで待機してください」の文字データ368、「尿素水温度が上昇するまで待機してください」の文字データ369、表示切換スイッチ164の機能を示す操作指示標識370等が表示される。
図1〜図5に示す如く、刈取装置3と、脱穀装置5と、刈取装置3及び脱穀装置5を装設する走行機体1と、走行機体1上のエンジンルーム43に内設させるディーゼルエンジン20を備えると共に、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の粒子状物質を除去する第1排気ガス浄化ケース50と、ディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2排気ガス浄化ケース78を備えるコンバインにおいて、ディーゼルエンジン20の排気出口に第1排気ガス浄化ケース50を接続させる構造であって、第1排気ガス浄化ケース50に尿素混合管77を介して第2排気ガス浄化ケース78を直列状に連結させると共に、グレンタンク7と、グレンタンク7に隣接した脱穀装置5間に、第2排気浄化ケース78を支持させるように構成している。したがって、グレンタンク7と、該グレンタンク7に隣接した脱穀装置5間に、第2排気ガス浄化ケース78をコンパクトに設置できると共に、走行機体1などに前記第2排気ガス浄化ケース78を固着させるためのケース支持構造を簡略化できる。
図3、図5に示す如く、走行機体1の上面のうち、グレンタンク7と脱穀装置5間の上面に、第2排気ガス浄化ケース78を配置している。したがって、グレンタンク7と脱穀装置5間の低位置に、第2排気ガス浄化ケース78を前後に長尺に配置でき、エンジンルーム43の拡張などを不要にして、第2排気ガス浄化ケース78をコンパクトに設置できる。
図5に示す如く、脱穀装置5の機外側部に一番揚穀筒57を立設させ、グレンタンク7に脱穀装置5の穀粒を一番揚穀筒57にて搬入させる構造であって、一番揚穀筒57に沿わせてテールパイプ88を立設させ、第2排気ガス浄化ケース78の排気ガス出口に前記テールパイプ88下端側を連結している。したがって、一番揚穀筒57を支持部材としてテールパイプ88を配置でき、テールパイプ88の支持構造を簡略化できるものでありながら、グレンタンク7と脱穀装置5の底部に沿わせて第2排気ガス浄化ケース78を延設できる。即ち、一番揚穀筒57にテールパイプ88を並設させ、グレンタンク7と脱穀装置5間のスペースを有効に活用して、第2排気ガス浄化ケース78とテールパイプ88を組付けることができる。
図5、図7に示す如く、二重構造のエンジンルームカバー44の内部空間にディーゼルエンジン20と第1排気ガス浄化ケース50を配置し、エンジンルームカバー44にて形成されるエンジンルーム43の後方側に尿素混合管77を立設させ、尿素混合管77の排気ガス出口に第2排気ガス浄化ケース78の排気ガス入口を接続させるように構成している。したがって、第1排気ガス浄化ケース50が配置されるディーゼルエンジン20の上面高さと、第2排気ガス浄化ケース78が配置される走行機体1の上面高さとの高さ寸法差を利用して、ディーゼルエンジン20の背面に近接させて縦長姿勢の尿素混合管77を配置できる。即ち、ディーゼルエンジン20の背面に近接させて第2排気ガス浄化ケース78を支持でき、ディーゼルエンジン20の排気出口と第2排気ガス浄化ケース78を短尺な排気経路にて接続でき、ディーゼルエンジン20から第2排気ガス浄化ケース78に排出される排気ガスの温度が低下するのを容易に低減できる。
さらに、図1、図10〜図14に示す如く、刈取装置3と、脱穀装置5と、刈取装置3及び脱穀装置5を装設する走行機体1と、走行機体1上のエンジンルーム43に内設させるディーゼルエンジン20を備えると共に、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の粒子状物質を除去する第1排気ガス浄化ケース50と、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2排気ガス浄化ケース78を備えるコンバインにおいて、ディーゼルエンジン20の排気出口に第1排気ガス浄化ケース50を接続させ、第1排気ガス浄化ケース50に尿素混合管77を介して第2排気ガス浄化ケース78を連結させると共に、尿素混合管77に尿素水タンク95から尿素水溶液94を尿素水ポンプ96にて供給する構造であって、ディーゼルエンジン20のキースイッチ331が入り操作されて、暖気運転が完了した状態で、尿素水タンク95内の尿素水溶液94温度が所定以上のときに、尿素水ポンプ96の尿素水溶液94供給動作が作動可能に構成している。したがって、ディーゼルエンジン20におけるNOx発生量が少ない暖気運転のときに、不要な尿素水溶液94の供給を停止でき、尿素水溶液94の使用量を低減できる。
図3、図10〜図14に示す如く、運転部10の車速表示用の速度計361を挟んでこの左右側方に、ディーゼルエンジン20に供給される燃料タンク360内の燃料残量を表示する燃料計364と、尿素水タンク95内の尿素水溶液94の残量を表示する尿素水残量モニタ363を振り分けて配置している。したがって、オペレータが速度表示を監視しながら、燃料表示と尿素水量表示を確認できるものでありながら、燃料表示部(燃料計364)と尿素水量表示部(尿素水残量モニタ363)を速度表示部(速度計361)の左右に離間させて、燃料の残量表示と尿素水溶液の残量表示の誤認を容易に防止できる。
図10〜図14に示す如く、オペレータにて操作される凍結防止操作具としてのキースイッチ331が凍結防止操作されたときに、尿素水タンク95と尿素水ポンプ96の間での尿素水タンク95内の尿素水溶液94の循環などにて、尿素水ポンプ96または配管(尿素水供給管124、尿素水戻し管125)などに貯蔵された尿素水溶液94が凍結するのを防止するための凍結防止制御を開始させるように構成している。したがって、尿素水ポンプ96または尿素水供給管124または尿素水戻し管125などに貯蔵された尿素水溶液94が凍結するのを防止でき、尿素水タンク95または前記尿素水ポンプ96または尿素水供給管124または尿素水戻し管125に設置させる加温装置などを省略できると共に、尿素水タンク95内に尿素水溶液84が充分貯蔵されている状態で、尿素水ポンプ86にて尿素混合管77に供給される尿素水溶液94が不足するのを防止できる。
1走行機体
3刈取装置
5脱穀装置
20ディーゼルエンジン
43 エンジンルーム
44 エンジンルームカバー
50 第1排気ガス浄化ケース
57 一番揚穀筒
77 尿素混合管
78 第2排気ガス浄化ケース
88 テールパイプ

Claims (4)

  1. 刈取装置と、脱穀装置と、前記刈取装置及び脱穀装置を装設する走行機体と、前記走行機体上のエンジンルームに内設させるエンジンを備えると共に、前記エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1排気ガス浄化ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2排気ガス浄化ケースを備えるコンバインにおいて、
    前記エンジンの排気出口に前記第1排気ガス浄化ケースを接続させる構造であって、前記第1排気ガス浄化ケースに尿素混合管を介して第2排気ガス浄化ケースを直列状に連結させると共に、グレンタンクと、グレンタンクに隣接した脱穀装置間に、前記第2排気浄化ケースを支持させるように構成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記走行機体の上面のうち、前記グレンタンクと脱穀装置間の上面に、前記第2排気ガス浄化ケースを配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記脱穀装置の機外側部に揚穀筒を立設させ、前記グレンタンクに前記脱穀装置の穀粒を揚穀筒にて搬入させる構造であって、前記揚穀筒に沿わせてテールパイプを立設させ、前記第2排気ガス浄化ケースの排気ガス出口に前記テールパイプ下端側を連結したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  4. 二重構造の前記エンジンルームカバーの内部空間に前記エンジンと第1排気ガス浄化ケースを配置し、前記エンジンルームカバーにて形成されるエンジンルームの後方側に前記尿素混合管を立設させ、前記尿素混合管の排気ガス出口に前記第2排気ガス浄化ケースの排気ガス入口を接続させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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