JP2021170978A - コンバイン - Google Patents

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Toshitake Furui
達也 山根
Tatsuya Yamane
大 松本
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裕司 山下
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Abstract

【課題】操縦部とグレンタンクとの間に形成されるスペースに、エンジンに空気を供給する吸気管と、浄化装置から排出される排出管とを配置したコンバインにおいて、排ガスによって熱を持った前記排気管が前記吸気管側に影響することを効率的に防止し、前記吸気管の吸気効率の低下を防止できるコンバインを提供することを課題とする。【解決手段】エンジン側に空気を供給する吸気管と、前記エンジンから排出される排ガスを浄化する浄化装置と、前記浄化装置によって浄化された排ガスを機外に排出する排気管とを備え、前記操縦部と前記グレンタンクとの間に形成されるスペースに、左右外側から前記吸気管と、前記浄化装置とを左右に並べて順番に配置し、前記吸気管は、前記走行機体の左右外側で前記浄化装置に沿って上下方向に延設され、前記排気管は、前記吸気管の左右内側から左右横方向に延設され、前記排気管の排気口が前記走行機体の左右内側に設けられた。【選択図】図7

Description

本発明は、操縦部とグレンタンクとの間のスペースにエンジンを設けたコンバインに関する。
走行機体と、前記走行機体の左右一方側に寄せて配置された操縦部と、前記操縦部の後方に配置されたグレンタンクと、エンジンに空気を供給する吸気管と、前記エンジンから排出される排ガスを浄化する浄化装置と、前記浄化装置によって浄化された排ガスを排出する排気管とを備え、前記排気管を前記グレンタンクの上方側まで延設した特許文献1及び2に記載のコンバインが従来公知である。
上記文献のコンバインによれば、前記エンジンの上方に排気路が形成されるとともに、排ガスが排出される排気口を前記グレンタンク側の上方に設けることができるため、排ガスの熱や、排ガスにより高温となった排気管によって、前記エンジンの周辺の温度が上昇したり、これらの熱が前記グレンタンク内の穀粒等に影響したりすることを効率的に防止できるものである。
その一方で、前記吸気管と前記排気管とが近接配置されることによって、排ガスによる前記排気管の熱が前記吸気管側に影響して吸気する空気の温度が上昇したり、前記吸気管がクランク状に屈曲形成されることにより、前記エンジンに空気を供給する吸気効率が低下したりする場合があり得るという問題もあり得た。
特開2018−134033号公報 特開2017−216885号公報
本発明は、前記操縦部と前記グレンタンクとの間に形成されるスペースに、前記エンジンに空気を供給する吸気管と、前記浄化装置から排出される排出管とが配置されたコンバインにおいて、排ガスによって熱を持った前記排気管が前記吸気管側に影響することを防ぐことにより、前記吸気管の吸気効率の低下を防止できるコンバインを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、走行機体と、前記走行機体の左右一方側に配置された操縦部と、前記操縦部の後方に配置されたグレンタンクと、エンジン側に空気を供給する吸気管と、前記エンジンから排出される排ガスを浄化する浄化装置と、前記浄化装置によって浄化された排ガスを機外に排出する排気管とを備え、前記操縦部と前記グレンタンクとの間に形成されるスペースに、左右外側から前記吸気管と、前記浄化装置とを左右に並べて配置し、前記吸気管は、前記走行機体の左右外側で前記浄化装置に沿って上下方向に延設され、前記排気管は、前記吸気管の左右内側から左右横方向に延設され、前記排気管の排気口が前記走行機体の左右内側に設けられたことを特徴としている。
第2に、前記排気管は、前記浄化装置側から前記吸気管と近接する位置まで延設される小径排気管と、前記小径排気管よりも断面積が大きく形成されるとともに、一端側が前記小径排気管の端部側に接続され、他端側が前記排気口まで延設された大径排気管とから構成されたことを特徴としている。
第3に、前記操縦部の後方に、前記エンジンと該エンジンを冷却する送風ファンとが配置されるエンジンルームを設け、前記エンジンルームの上部に、前記浄化装置と、前記排気管とが配置されるように構成したことを特徴としている。
第4に、前記グレンタンクの後部側に、基端側が上下揺動及び左右旋回可能に支持されて先端側の吐出部から前記グレンタンク内の穀粒を機外に排出するオーガを設け、前記オーガは、前記吐出部が前記走行機体前側における前記操縦部と左右反対側に配置された状態で下端側まで下方揺動された収容姿勢に切換可能に構成され、前記排気管は、前記エンジンルームの外側まで延設され、前記走行機体の内側に配置された前記排気管の排気口が、前記収納姿勢に切換えられた前記オーガの下方に配置されるように構成されたことを特徴としている。
前記操縦部と前記グレンタンクとの間に形成されるスペースに配置された前記吸気管が、前記浄化装置の左右外側に配置されるとともに、該浄化装置に沿って上下方向に延設されたことにより、前記吸気管を直線状に構成できるため、前記エンジンへの空気の供給効率が向上する。また、前記排気管を前記供給管の左右内側から左右横方向に延設して前記排気口を走行機体の内側に設けたことにより、前記排気管を介して排ガスが排出される際に発生する熱によって前記吸気管が昇温することを効率的に防止することができる。
また、前記排気管は、前記浄化装置側から前記吸気管と近接する位置まで延設される小径排気管と、前記小径排気管よりも断面積が大きく形成されるとともに、一端側が前記小径排気管の端部側に接続され、他端側が前記排気口まで延設された大径排気管とから構成されたものによれば、前記排気管の断面積を拡径したディフューザ構造により前記排気管の温度上昇を抑制できるため、前記吸気管周辺の温度上昇も効率的に抑制することができる。
また、前記操縦部の後方に、前記エンジンと該エンジンを冷却する送風ファンとが配置されるエンジンルームを設け、前記エンジンルームの上部に、前記浄化装置と、前記排気管とが配置されるように構成したものによれば、前記送風ファンによる風によって前記浄化装置や前記排気管を冷却できるとともに、前記エンジンルーム内の前記浄化装置や前記排気管等に埃や藁屑等が堆積することを防止できる。
なお、前記グレンタンクの後部側には、基端側が上下揺動及び左右旋回可能に支持されて先端側の吐出部から前記グレンタンク内の穀粒を機外に排出するオーガが設けられ、前記オーガは、前記吐出部が前記走行機体前側における前記操縦部と左右反対側に配置された状態で下端側まで下方揺動された収容姿勢に切換可能に構成され、前記排気管は、前記エンジンルームの外側まで延設され、前記走行機体の内側に配置された前記排気管の排気口が、前記収納姿勢に切換えられた前記オーガの下方に配置されるように構成されたものによれば、前記排気管の排気口を前記エンジンルームの外に配置できるため、排ガスを効率的に機外に排出できる他、前記排気口の上方を前記収納姿勢に切換えられた前記オーガによってカバーできるため、前記排気口に異物が入ったり、接触したりすることも防止することができる。
本発明を適用した自脱式のコンバインを示した平面図である。 本発明を適用した自脱式のコンバインを示した右側面図である。 本発明を適用した自脱式のコンバインを示した左側面図である。 本発明を適用した自脱式のコンバインを示した背面図である。 走行機体のエンジンルーム周辺を示した要部左側面図である。 走行機体のエンジンルーム周辺を示した要部背面図である。 エンジンルーム内の配置構成を示した後面図である。
図1乃至4は、本発明を適用した自脱式コンバインの平面図、右側面図、左側面図及び背面図である。図示されたコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1,1を有する走行機体2と、該走行機体2の前部に昇降可能に連結された前処理部3とを備えている。
前記前処理部3は、前記走行機体2の前進走行中に左右方向に往復作動することによって圃場の穀稈を刈取るレシプロ式の刈刃4と、該刈刃4によって刈取られた刈取穀稈を後方搬送する搬送装置6と備え、該刈取穀稈を前記走行機体2側に設けられた脱穀装置7まで後方搬送するように構成されている。
前記走行機体2は、左右一対のクローラ式走行装置1,1に支持される機体フレーム8を有し、該機体フレーム8上には、オペレータが乗込むキャビン9と、穀粒を貯めるグレンタンク11と、前記脱穀装置7とが設置されている。前記脱穀装置7は、前記走行機体2の左部(進行方向左側、以下単に左)に配置され、前記グレンタンク11が前記走行機体2の右部(進行方向右側、以下単に右)に配置され、前記キャビン9は、前記グレンタンク11の前方に配置されている。
ちなみに、前記キャビン9と該キャビン9の後方に配置された前記グレンタンク11との間に形成されるスペースには、エンジン10と、該エンジン10に空気を供給する吸気管12と、前記エンジン10から排出される排ガスを浄化する浄化装置13,14と、該浄化装置13,14から排出される排ガスを機外に排出する排気管16とが収容されるエンジンルーム17が形成されている。該エンジンルーム17内の具体的な配置構成については後述する。
前記脱穀装置7は、前記前処理部3側の搬送装置6によって後方搬送された刈取穀稈を受取り、該刈取穀稈の脱穀・選別処理を行う。該脱穀装置7により脱穀処理された穀稈は、排藁搬送体19によって前記走行機体2の後端側に設けた後処理部18まで搬送され、そのまま機外に排出されるか、或いは前記後処理部18により切断処理された後に機外へと排出される。刈取穀稈から脱粒された処理物は、藁屑等の排出物と、籾等の穀粒とに選別される。該脱穀装置7により選別された排出物は機外に排出される一方で、選別された穀粒は前記脱穀装置7から前記グレンタンク11へと搬送される。
前記グレンタンク11は、前記脱穀装置7によって脱穀・選別された穀粒を貯留することができるように構成され、該グレンタンク11内に貯留された穀粒は、前記走行機体2の後端部から延設されたオーガ21によって、機外に排出することができるように構成されている。
上記オーガ21は、前記グレンタンク11の後部に配置された上下方向の縦筒22と、該縦筒22の上端側を基端部として該基端部から先端部に向かって一直線状に延設された排出管23と、該排出管23の先端側に設けられて搬送された穀粒が排出される穀粒排出口(吐出口)24とを有している。
該オーガ21は、前記排出管23がその基端(縦筒22の上端)側を支点として全体が上下揺動(昇降作動)可能であるとともに、前記縦筒22の軸回りに全体が左右揺動(左右旋回)可能に構成されている。該オーガ21の昇降及び左右旋回によって、前記穀粒排出口24の平面位置及び高さ位置を調整することにより、穀粒の排出位置を適宜変更・調整することができる。
また、前記脱穀装置7前部の右端側(左右内側)には、前記オーガ21を下支えする収納支持部26が設けられている。これにより、前記オーガ21は、前記穀粒排出口24が前記走行機体2前側で且つ前記縦筒22と左右反対側(左側)となる位置に左右旋回された後に、該オーガ21が前記収納支持部26により下支えされる高さまで下降作動された収納姿勢に切換えることができるように構成されている(図1参照)。
また、該グレンタンク11は、その上面の左右外(右)側には、前後方向に長い方形状の開閉蓋27が設けられており、該グレンタンク11内のメンテナンス作業をスムーズに行うことができるように構成されている。
また、該開閉蓋27の後部寄りには、前記グレンタンク11内を走行機体2の外側から確認するための覗き窓28が設けられており、該覗き窓28は、平面視で前記エンジンルーム17(前記吸気管12及び排気管16)側からは離れた位置で且つ、走行機体2の左右外(右端)側に寄せた位置に配置されている。これにより、作業者は前記覗き窓28による前記グレンタンク11内の穀粒量の確認作業等をより安全且つスムーズに行うことができる。
次に、図1乃至7に基づいて、前記エンジンルームの構成について説明する。図5及び図6は、走行機体のエンジンルーム周辺を示した要部左側面図及び要部背面図である。
前記エンジンルーム17は、前記キャビン9と、前記グレンタンク11の間にスペースに形成されており、前記キャビン9側の前壁17aと、前記グレンタンク11側の後壁17bと、前記機体フレーム8側の底面17cと、上面側の天井面17dとによって囲繞され、該エンジンルーム17の進行方向右側の側面には後述するエンジンルームカバー32が設けられ、左側の側面は開放形成されている。
また、該エンジンルーム17の前壁17aは、前記キャビン9内に配置された座席31の下方側が前方に向かって凹設されることにより、前記エンジンルームの下部が上部側と比較して前後方向に幅広に形成されており、該エンジンルーム17下端側の機体フレーム8上に前記エンジン10が載置固定されている(図5等参照)。
具体的に説明すると、該エンジンルーム17は、その左右幅は前記キャビン9(又はグレンタンク11)の左右幅と同程度に形成され、該エンジンルーム17の後面側は前記グレンタンク11に沿って鉛直面状に形成され、該エンジンルーム17の前壁17a側は、側面視でエンジンルーム17の上端から前記座席31上部側まで鉛直状に形成された上面部17a1と、前記座席31の後方から前方に向かって傾斜された傾斜面17a2と、前記座席31の下方側から機体フレームに向かって鉛直状に形成された下面部17a3とから構成されている(図5等参照)。また、該構成のエンジンルーム17の天井面17dは、前記キャビン9と前記グレンタンク11の上面側よりも低く構成されている。
さらに、前記前壁17aは、前方側の前記キャビン9との間に配置される壁面カバー35Aを設けることにより、該前壁17aを断熱効果の高い二重壁構造とした(図5等参照)。これにより、前記エンジンルーム17内のエンジンから発生する熱が前記キャビン9側に伝わることをより効果的に防止することができる。
同様に、前記天井面17dの上面側に、壁面カバー35Bを設けることにより、該天井面17dを、左右方向が開口された二重壁構造とした(図5等参照)。これにより、前記エンジンの熱によって前記天井面17dの上面側が高温になることを効率的に防止できるため、例えば、作業者が前記開閉窓27や覗き窓28を利用して、前記グレンタンク11の確認する際に、前記エンジンルーム17の天井面17d側に触れても安全な構成になる。
なお、該エンジンルーム17は、左右外(右)面側に、該エンジンルーム17の下部側を開閉可能にする前記エンジンルームカバー32が設けられており、該エンジンルームカバー32を開状態に切換えることにより、作業者はエンジンルーム17内のメンテナンス作業を容易に行うことができる(図3及び図5参照)。
また、該エンジンルームカバー32は、前記エンジンルーム17の外から外気を吸気するための吸気孔32aが開口形成されており、該吸気孔32aには、前記エンジンルーム17内に粉塵が侵入することを防止する防塵網30が設けられている(図3参照)。該構成によれば、前記エンジンルーム17は、前後面及び上下面が囲繞される一方で、左右方向は外気が流れやすいように構成されている。該エンジンルーム17内の具体的な構成については後述する。
前記キャビン9(操縦部)は、作業者が着座する前記座席31の上方を覆うルーフ33と、前記座席31の四方を囲繞する各パネルによって、前記座席31を収容する箱状に形成されており、作業者が操向操作を行う操縦部を構成している。該キャビン9を構成するパネルとして、前記座席31の前方に配置されたフロントパネル34と、前記座席31の後方に配置されたリアパネル36と、前記座席31の左側に配置されたサイドパネル37と、前記座席31の右側に配置されて前記キャビン9内に作業者が出入りするためのドアとなる開閉パネル38とが設けられている。
各パネルについて、前記フロントパネル34と前記開閉パネル38は、キャビン9内の前記座席31に着座した状態で作業者が前記キャビン9の外側を視認するために透明のパネルによって構成されている。また、前記サイドパネル37には、前記キャビン9内から前記前処理部3(左)側を視認するサイド視認窓37aが設けられ(図5参照)、前記リアパネル36の上部側、具体的には前記エンジンルーム17上端の上方側には、前記グレンタンク11(後)側を視認するための後方視認窓36aが設けられている(図6参照)。
次に、図5乃至7に基づいて、前記エンジンルーム内の具体的な配置構成について説明する。図7は、エンジンルーム内の配置構成を示した後面図である。
前記エンジンルーム17は、前後方向が幅広に形成された機体フレーム8(下端)側に載置固定された前記エンジン10と、前記エンジン10の上方で且つ前記エンジンルーム17の傾斜面17b側の近傍に支持されたエアクリーナー41と、該エアクリーナー41に接続されて前記エンジンルーム17の左右外側で鉛直方向に延設された前記吸気管12と、前記エンジン10の上方で且つ前記吸気管12の左右内側に支持された前記浄化装置13,14と、該浄化装置13,14によって浄化された排ガスを排出する排気管16とが設けられている。
前記エンジン10は、前記エンジンルーム17下端の機体フレーム8側に強固に取付固定されており、該エンジン10の左右外側に前記エンジン全体を冷却するための大型の冷却ファン42が設けられている。
すなわち、前記冷却ファン42が駆動されると、走行機体の外側の空気が、前記エンジンルーム17の左右外(右)側、言い換えると、前記エンジンルームカバー32の防塵網30側から、開放された前記エンジンルーム17の左右内(左)側に向けて、左右方向に順次流れるように構成されている。
該構成によれば、該冷却ファン42によって、前記エンジンルーム17内のエンジン10に向けて走行機体外側の冷たい空気が送風され続けるため、前記エンジン10が効率的に空冷される。また、前記エンジンルームカバー32と、前記エンジン10との間にラジエータが設けられることにより、該ラジエータも併せて効率良く冷却することができる。
また、前記冷却ファン42によって、前記エンジン10に送風された風がエンジンルーム17内を左右方向に吹き抜けることにより、前記エアクリーナー41、前記浄化装置13,14、前記吸気管12、前記排気管16等の上に藁屑や埃等が堆積することも効率的に防止される。
前記浄化装置は、前記エンジン10の上方で且つ前記エアクリーナー41の後方に配置された粒子状物質除去装置13と、前記粒子状物質除去装置13の上方に支持された窒素酸化物浄化装置14とを有し、各装置によって前記エンジン10からの排ガスを浄化できるように構成されている。
上記粒子状物質除去装置13は、本例では、ディーゼル式の前記エンジン10から排出された排ガス中に含まれる煤等の粒子状物質を補足する補足フィルタを有するDPF(登録商標)である。この粒子状物質除去装置13は、第1排気パイプ16Aを介して前記エンジンと接続されている。
上記窒素酸化物浄化装置14は、前記エンジン10からの排ガスを浄化する浄化装置の一種である尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)である。該窒素酸化物浄化装置14は、アンモニアが窒素酸化物を還元して窒素ガス及び水になることに着目し、尿素タンクに溜めた尿素を排ガス中に噴射することによりアンモニアを生成し、このアンモニアガスによる酸化によって窒素酸化物を還元することで浄化を行う。この窒素酸化物浄化装置14は、第2排気パイプ16Bを介して前記粒子状物質除去装置13と接続されている。
また、前記浄化装置13,14は、前記粒子状物質除去装置13と、前記窒素酸化物浄化装置14とを上下に並べて配置した状態で前記エンジンルームの上部側に支持されている。該構成によれば、前記浄化装置13,14を、前記エンジンルーム17下部に比較して前後方向が幅狭に形成された前記エンジンルーム17上部側でもコンパクトに配置できる。
また、該粒子状物質除去装置13を、前記エンジンルーム17の後端側に支持し、前記エアクリーナー41を、前記エンジンルーム前部を形成する傾斜面17bの近傍に配置した。該構成により、前記エンジン10に供給される空気を浄化する前記エアクリーナー41と、前記エンジン10から排出される高温の排ガスが供給される前記粒子状物質除去装置13との間の距離を十分に離して配置できるため、前記エアクリーナー41を介して前記エンジン10に供給される空気が、前記浄化装置13,14側の熱によって温度が上昇することを防止できる。
また、該浄化装置13,14が平面視で前記エンジンルーム17内の左右内(左)側に寄せて配置することができるため、前記エンジンルーム17の左右外側に前記吸気管12を設置するスペースを確保できる。詳しくは以下、説明する。
前記吸気管12は、上端側に前記エンジンルーム17の上方且つ左右外側に配置された吸気部12A(プレクリーナ)と、該吸気部12Aから下方に向けて延設されて前記エアクリーナー41に接続される第1吸気パイプ(吸気管)12Bと、前記エアクリーナー41によって浄化した空気を前記エンジン10に供給する第2吸気パイプ12Cとから構成されている。
上記吸気部12Aは、前記エンジンルーム17の天井面17dよりも上方側に配置されるとともに、該天井面17d側に前記壁面カバー35Bを設けて二重壁構造となったことにより、前記エンジンルーム17内の熱が伝わり難くなっている(図5参照)。これに加え、該吸気部12Aとエンジンルーム17上部側との間にカバー体40を別途に設けることにより、エンジンルーム17側からの熱風が吸気部12A側に影響することをより確実に防止できるように構成しても良い(図3等参照)。
上記第1吸気パイプ12Bは、前記吸気部12Aから側面視でエアクリーナー41(粒子状物質除去装置13)が支持される高さ位置まで、真下方に向けて一直線状(略鉛直状)に延設され、そこから前記エアクリーナー41に向けて左右内側且つ前方に向けて屈曲形成されている(図5等参照)。
該構成によれば、該第1吸気パイプ12Bは、前記吸気部12Aから直線状に延設され、最低限の屈曲によって前記エアクリーナー41側に接続されているため、前記吸気部12Aから吸入された空気の吸気抵抗を極力減らして、空気をよりスムーズに前記エンジン10側に供給することができる。
上記第2吸気パイプ12Cは、前記エアクリーナー41から前記傾斜面17bに沿って前方下方側に向けて延設されることにより、前記エンジン10側へと接続されている(図5等参照)。これにより、該第2吸気パイプ12Cも屈曲箇所が少なくした状態で空気を真っすぐ前記エンジンに向けて供給できるため、空気の吸気効率がより良くなる。
前記排気管16は、前記第1排気パイプ16Aと、前記第2排気パイプ16Bと、前記窒素酸化物浄化装置14に接続されて前記エンジンルーム17の外側まで延設される第3排気パイプ(排気管)16Cとから構成されている。
上記第1排気パイプ16Aは、一端側が前記エンジン10の上部左側に接続され、上方に延設されることによりその他端側が左右方向に長い筒状の前記粒子状物質除去装置13の左端側に接続されている。
上記第2排気パイプ16Bは、一端側が前記粒子状物質除去装置13の右端上側に接続され、左右方向左方向に延設されることによりその他端側が前記窒素酸化物浄化装置14の左端側に接続されている。
上記第3排気パイプ16Cは、一端側が前記窒素酸化物浄化装置14の右端側に接続され、左右方向左方向(機体内側)に向けて略水平方向に向けて延設されることにより、その他端側に形成された排ガスの排気口16Dが、前記エンジンルームの外(左)側となる前記脱穀装置7上方に配置される。
該構成によれば、前記排気管16は、前記エンジンルーム17の下端側のエンジン10側からスタートして前記浄化装置13,14を経由しながら上方に向かう螺旋状に配管されている(図7及び図8等参照)。このため、前記排気管16は、その全体が前記エンジンルーム17内に省スペースで配置されるとともに、前記エンジン10側から前記排気口16Dまでの移送距離がより長く形成される。
すなわち、前記エンジン10によって高温となった排ガスが、前記排気管16の中を通過する長さを伸びたことにより、各浄化装置13,14に流入させる排ガスや、前記排気口16Dから機外へと排出される排ガスの温度をより効率的に下げることができる。
また、前記第3排気パイプ16Cは、前記窒素酸化物浄化装置14から上方に向かって延設されて前記エンジンルームの上端側で左右内側に向かって屈曲形成された小径排気管43と、該小径排気管43よりも大径に形成されて一端側が前記小径排気管43に接続されて、左右内(左)側に向けて水平方向に延設された大径排気管44とから構成されている。
このとき、前記小径排気管43と大径排気管44との接続箇所は、前記大径排気管44を前記小径排気管43に外装することにより、前記第3排気パイプ16Cの中途部を拡径するとともに、外装した隙間から前記エンジンルーム17内の空気を吸気できるように構成されている。さらに、前記小径排気管43と大径排気管44との接続箇所は、前記吸気管12の近傍に配置されるように構成されている(図7及び図8参照)。
該構成によれば、前記第3排気パイプ16Cは、小径排気管43と大径排気管44との接続箇所で径を拡大させつつ吸気することによって、第3排気パイプ16C内の排ガスの温度をより効率的に下げることができる。また、前記排気管16と前記吸気管12との間の距離が近い箇所で、前記排気管16の温度を下げることができるため、前記吸気管12によって供給される空気が、前記排気管16(排ガス)の熱で上昇する事態をより効率的に防止できる。
このとき、上記構成によって該第3排気パイプ16Cの中途部で径を急激に拡大させたことにより大径排気管44側に負圧が発生するため、第3排気パイプ16C端部の排気口16Dからの排気を促すことができる(ディフューザ効果)。
さらに、前記第3排気パイプ16Cは、平面視で走行機体2後側向けて傾斜するように屈曲させつつ左右方向内(左)側に延設されることにより、前記排気口16Dが前記収納支持部26の真後ろ近傍に配置されるように構成されている。これにより、前記オーガ21が収納姿勢に切換えられた場合に、前記排気管16の排気口16Dの上方が、収納姿勢の前記オーガ12によって覆われるように構成されている(図1参照)。
該構成によれば、前記排気口16Dの上方が収納姿勢時の前記オーガ21によってカバーされるため、前記排気口16D側に藁屑等が入ることを効率的に防止することができる。
2 走行機体
9 キャビン(操縦部)
10 エンジン
11 グレンタンク
12 吸気管
13 粒子状物質除去装置(浄化装置)
14 窒素酸化物浄化装置(浄化装置)
16 排気管
16D 排気口
17 エンジンルーム
21 オーガ
24 穀粒排出口(吐出口)
42 送風ファン
43 小径排気管
44 大径排気管

Claims (4)

  1. 走行機体と、
    前記走行機体の左右一方側に配置された操縦部と、
    前記操縦部の後方に配置されたグレンタンクと、
    エンジン側に空気を供給する吸気管と、
    前記エンジンから排出される排ガスを浄化する浄化装置と、
    前記浄化装置によって浄化された排ガスを機外に排出する排気管とを備え、
    前記操縦部と前記グレンタンクとの間に形成されるスペースに、左右外側から前記吸気管と、前記浄化装置とを左右に並べて配置し、
    前記吸気管は、前記走行機体の左右外側で前記浄化装置に沿って上下方向に延設され、
    前記排気管は、前記吸気管の左右内側から左右横方向に延設され、前記排気管の排気口が前記走行機体の左右内側に設けられた
    コンバイン。
  2. 前記排気管は、前記浄化装置側から前記吸気管と近接する位置まで延設される小径排気管と、前記小径排気管よりも断面積が大きく形成されるとともに、一端側が前記小径排気管の端部側に接続され、他端側が前記排気口まで延設された大径排気管とから構成された
    請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記操縦部の後方に、前記エンジンと該エンジンを冷却する送風ファンとが配置されるエンジンルームを設け、
    前記エンジンルームの上部に、前記浄化装置と、前記排気管とが配置されるように構成した
    請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記グレンタンクの後部側に、基端側が上下揺動及び左右旋回可能に支持されて先端側の吐出部から前記グレンタンク内の穀粒を機外に排出するオーガを設け、
    前記オーガは、前記吐出部が前記走行機体前側における前記操縦部と左右反対側に配置された状態で下端側まで下方揺動された収容姿勢に切換可能に構成され、
    前記排気管は、前記エンジンルームの外側まで延設され、前記走行機体の内側に配置された前記排気管の排気口が、前記収納姿勢に切換えられた前記オーガの下方に配置されるように構成された
    請求項3に記載のコンバイン。
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