JP2017216884A - コンバイン - Google Patents

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Yuji Yamashita
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Abstract

【課題】粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置の配置に起因するエンジンの整備性の低下を回避する。【解決手段】オペレータが座る運転座席11と、運転座席11の後方に設けられる穀粒タンク7と、運転座席11の後下方で、且つ穀粒タンク7の前方に設けられるエンジン14と、を備えるコンバイン1であって、エンジン14から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去する粒子状物質除去装置11と排気ガス中の窒素酸化物を浄化する窒素酸化物浄化装置23の両方又はいずれか一方を備え、粒子状物質除去装置22と窒素酸化物浄化装置23の両方又はいずれか一方が、エンジン14の上方で、且つ運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sに配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置を備えるコンバインに関する。
エンジンから排出される排気ガスの浄化を目的とし、排気ガス中の粒子状物質を除去する粒子状物質除去装置(DPF:Diesel Particulate Filter)や、排気ガス中の窒素酸化物を浄化する窒素酸化物浄化装置(SCR:Selective Catalytic Reduction)を備えるコンバインが知られている。例えば、特許文献1には、エンジンの後方近傍に粒子状物質除去装置を配置し、該粒子状物質除去装置で浄化した排気ガスを機体底部から機外に排出するコンバインが開示されている。
特開2015−128374号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコンバインでは、エンジンの後方に整備頻度が高いコモンレールなどの整備対象部品が配置されている場合、粒子状物質除去装置が邪魔になり、エンジンの整備性が低下する虞がある。このような問題は、エンジンから離れた位置に粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置を配置すれば解消されるが、そのようにすると粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置をエンジンに接続するための配管が長くなるだけでなく、脱穀部から発生する藁屑が粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置に堆積し、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置の熱で藁屑が熱せられる虞があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、オペレータが座る運転座席と、前記運転座席の後方に設けられる穀粒タンクと、前記運転座席の後下方で、且つ前記穀粒タンクの前方に設けられるエンジンと、を備えるコンバインであって、前記エンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質を除去する粒子状物質除去装置と排気ガス中の窒素酸化物を浄化する窒素酸化物浄化装置の両方又はいずれか一方を備え、前記粒子状物質除去装置と前記窒素酸化物浄化装置の両方又はいずれか一方が、前記エンジンの上方で、且つ前記運転座席と前記穀粒タンクとの間の空間に配置されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のコンバインであって、前記粒子状物質除去装置と前記窒素酸化物浄化装置の両方が、車幅方向に沿う横向きで、且つ上下に並列する姿勢で前記空間に配置されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のコンバインであって、前記空間が、前記エンジンを収容するエンジンルームに連通していることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバインであって、前記エンジンの吸気を浄化するエアクリーナを備え、前記エアクリーナが、前記空間において前記粒子状物質除去装置又は前記窒素酸化物浄化装置よりも前記運転座席側に配置されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバインであって、前記粒子状物質除去装置と前記窒素酸化物浄化装置の両方が、前記エンジン以外の別部材に取り付け支持されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、粒子状物質除去装置と窒素酸化物浄化装置の両方又はいずれか一方が、エンジンの上方で、且つ運転座席と穀粒タンクとの間の空間に配置されるので、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置をエンジンに接続するための配管が長くなることを回避しつつ、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置の配置に起因するエンジンの整備性の低下を回避できる。また、このような配置構成によれば、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置を脱穀部から離すことができるので、脱穀部から発生する藁屑が粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置に堆積することを抑制し、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置の熱で藁屑が熱せられる可能性を低減できる。
また、請求項2の発明によれば、粒子状物質除去装置と窒素酸化物浄化装置の両方が、車幅方向に沿う横向きで、且つ上下に並列する姿勢で配置されるので、粒子状物質除去装置と窒素酸化物浄化装置をコンパクトに配置し、運転座席と穀粒タンクとの間の空間を有効利用できる。
また、請求項3の発明によれば、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置が配置される空間が、エンジンを収容するエンジンルームに連通しているので、エンジンルームに導入されるエンジン冷却風を利用して粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置の周囲温度を下げることができる。
また、請求項4の発明によれば、エンジンの吸気を浄化するエアクリーナが、運転座席と穀粒タンクとの間の空間において粒子状物質除去装置又は窒素酸化物浄化装置よりも運転座席側に配置されるので、運転座席から粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置を離し、粒子状物質除去装置や窒素酸化物浄化装置の熱による作業環境の低下を抑制できる。
また、請求項5の発明によれば、粒子状物質除去装置と窒素酸化物浄化装置の両方が、エンジン以外の別部材に取り付け支持されているので、エンジンの整備性を更に向上させることができる。
本発明の実施形態に係るコンバインの右側面図である。 本発明の実施形態に係るコンバインの平面図である。 本発明の実施形態に係るコンバインの要部右側面図である。 本発明の実施形態に係るコンバインの要部正面図である。 (A)は本発明の実施形態に係るコンバインの配置構成を示す要部概略右側面図、(B)は他例を示す要部概略右側面図である。 本発明の実施形態に係るコンバインのフレーム部材を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、機体フレーム2の下方にクローラ式の走行部3を備える走行機体4と、走行機体4の前部に昇降自在に連結される前処理部5と、走行機体4の左側に配置され、前処理部5が刈り取った茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀部6と、走行機体4の右側に配置され、脱穀部6が選別した穀粒を貯留する穀粒タンク7と、穀粒タンク7内の穀粒を機外に排出する排出オーガ8と、走行機体4の右側で、且つ穀粒タンク7の前側に配置される運転部9とを備える。
本実施形態の穀粒タンク7は、排出オーガ8の縦パイプ8aを支点として機体外側方に回動可能に構成されており、穀粒タンク7を機体外側方に回動させると、脱穀部6の右側部などが露出され、該露出箇所(例えば、脱穀伝動機構など)の整備が容易になる。
本実施形態の運転部9は、運転空間を覆うキャビン10を備えており、キャビン10で覆われる運転空間には、オペレータが座る運転座席11や各種の操作具が配置されている。運転空間を覆うキャビン10は、乗降口を開閉するスライド式のドア12や開閉可能な窓を備える。例えば、キャビン10の後部上端側には、上端部を支点とする回動により開閉可能な外開き式の後方窓13が設けられている(図5(B)参照)。
図3及び図4に示すように、運転座席11の後下方で、且つ穀粒タンク7の前方には、エンジン14を収容するエンジンルーム15が構成されている。エンジン14の右側近傍には、ラジエータ16及び冷却ファン17が配置されており、冷却ファン17の駆動に応じて機体右側方から防塵網15aを介してエンジンルーム15内にエンジン冷却風が導入される。エンジンルーム15は、前方及び後方が覆われ、左側方が開放されているため、エンジンルーム15に導入されたエンジン冷却風は、ラジエータ16を通過した後、主にエンジン14の周囲を通ってエンジンルーム15の左側方に排出される。
エンジン14には、その吸気を機外から導入するための吸気経路と、排気ガスを機外に排出するための排気経路が接続されている。吸気経路には、プレクリーナ18及びエアクリーナ19が設けられており、プレクリーナ18によって浄化された外気が、プレクリーナ18の吸気出口とエアクリーナ19の吸気入口とを接続する吸気接続パイプ20を介してエアクリーナ19に吸入されるとともに、エアクリーナ19によって浄化された空気が、エアクリーナ19の吸気出口とエンジン14の吸気口とを接続する吸気パイプ21を介してエンジン14に吸入される。
排気経路には、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23が設けられており、エンジン14の排気ガスが、エンジン14の排気口と粒子状物質除去装置22の排気入口とを接続する排気パイプ24を介して粒子状物質除去装置22に排出されるとともに、粒子状物質除去装置22によって浄化された排気ガスが、粒子状物質除去装置22の排気出口と窒素酸化物浄化装置23の排気入口とを接続する排気接続パイプ25を介して窒素酸化物浄化装置23に排出される。そして、窒素酸化物浄化装置23によって浄化された排気ガスは、一端が窒素酸化物浄化装置23の排気出口に接続され、且つ他端に排気出口26aを有するテールパイプ26を介して機外に排出される。
因みに、プレクリーナ18は、吸気の力で渦を発生させ、吸気中の大きなゴミを分離する装置であり、エアクリーナ19は、交換可能なエレメントにより吸気を濾過する装置である。また、粒子状物質除去装置22は、排気ガス中の粒子状物質を除去する装置であり、捕集した粒子状物質による目詰りを解消するために、捕集した粒子状物質を燃焼などにより取り除く再生手段を備える。また、窒素酸化物浄化装置23は、排気ガス中の窒素酸化物を浄化する装置であり、具体的は、排気ガスに尿素水を噴射し、排気ガスに含まれる窒素酸化物を窒素、水蒸気などに変換して無害化する。
つぎに、粒子状物質除去装置22、窒素酸化物浄化装置23、テールパイプ26(排気出口26a)、プレクリーナ18及びエアクリーナ19の配置について、図1〜図5を参照して説明する。
粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23は、エンジン14の上方で、且つ運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sに配置されている。このようにすると、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23をエンジン14に接続するための配管が長くなることを回避しつつ、エンジン14の側方(エンジン14の機体前方側及び機体後方側を含む)に整備空間を確保し、エンジン14の整備性を向上させることができる。また、このような配置構成によれば、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23を脱穀部6から離すことができるので、脱穀部6から発生する藁屑が粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23に堆積することを抑制し、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の熱で藁屑が熱せられる可能性を低減できる。
また、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23が配置される空間Sは、エンジン14を収容するエンジンルーム15に連通している。このようにすると、冷却ファン17によってエンジンルーム15に導入されるエンジン冷却風を利用して粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23の周囲温度を下げることができる。なお、本実施形態では、図4に示すように、冷却ファン17よりも機体内側に粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23を配置することにより、冷却ファン17が導入するエンジン冷却風による粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23の冷却効果を高めている。
また、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23は、概ね円柱形状の外形を有するとともに、車幅方向に沿う横向きで、且つ上下に並列する姿勢で配置されている。このようにすると、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23をコンパクトに配置し、運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sを有効利用できる。なお、本実施形態では、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23を上下に並列配置するにあたり、粒子状物質除去装置22を下側、窒素酸化物浄化装置23を上側に配置しているが、粒子状物質除去装置22を上側、窒素酸化物浄化装置23を下側に配置してもよい。
また、本実施形態では、運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sに、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23を配置するだけでなく、エアクリーナ19も配置している。本実施形態のエアクリーナ19は、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23と同様に、概ね円柱形状の外形を有しており、車幅方向に沿う横向きで、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23と並列配置することにより、運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sをさらに有効利用できる。
また、エアクリーナ19は、運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sにおいて粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23よりも運転座席11側に配置されている。このようにすると、運転座席11から粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23を離し、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の熱による作業環境の低下を抑制できる。また、エアクリーナ19は、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23と車幅方向に位置をずらして配置されている。具体的には、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23よりも機体外側にエアクリーナ19を配置することでエレメントの交換が容易になるだけでなく、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23とエアクリーナ19との間に隙間を確保できるので、エアクリーナ19が粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23から受ける熱の影響を低減したり、エアクリーナ19、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23に接続されるパイプ類の配管が容易になる。特に、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23よりも機体外側にエアクリーナ19を配置すると、エンジン冷却風流路においてエアクリーナ19が粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23よりも上流側に位置することになるので、エアクリーナ19が粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23から受ける熱の影響を更に低減することが可能になる。
テールパイプ26の排気出口26aは、穀粒タンク7の上方に配置されている。例えば、本実施形態のテールパイプ26は、穀粒タンク7の前方に配置される窒素酸化物浄化装置23の排気出口から上方斜め後方に延出するとともに、先端側が穀粒タンク7の上面に沿って後方を向くことにより、先端の排気出口26aが穀粒タンク7の上方に配置される。このようにすると、テールパイプ26が脱穀部6から離れるので、脱穀部6から発生する藁屑がテールパイプ26上に堆積したり、堆積した藁屑がテールパイプ26の熱で熱せられる可能性を低減できる。また、テールパイプ26が高い位置に配置されるので、クローラが沈む湿田などの圃場であっても、テールパイプ26に泥が付着して詰まりを発生することがない。
また、テールパイプ26の排気出口26aは、穀粒タンク7の車幅方向中心位置よりも機体外側に配置されている。例えば、本実施形態の排気出口26aは、穀粒タンク7の右端部上方に配置されている。このようすると、穀粒タンク7の機体内側に隣接配置される脱穀部6から排気出口26aを確実に離すことができるので、テールパイプ26に対する藁屑などの堆積をより確実に防止できるだけでなく、脱穀部6を整備する際にテールパイプ26が邪魔になる可能性を低減できる。また、このような排気出口26aの配置構成によれば、後方窓13の開閉がテールパイプ26によって妨げられたり、後方窓13からの後方視界がテールパイプ26によって遮られることを回避できるだけでなく、排気出口26aから排出される排気ガスが排出オーガ8のギヤケース8bに向けて排出されることを回避できる。
また、本実施形態の排気出口26aは、円形でもよいが、図5の(B)に示すように、高ささに比して幅が広い潰れた形状としてもよい。このようにすると、排気熱の拡散を促進できるだけでなく、小動物の侵入を防止することが可能になる。
プレクリーナ18は、エアクリーナ19の後方上方に配置されている。この位置は、テールパイプ26の排気出口26aよりも低い位置であり、テールパイプ26の排気出口26aから排出される排気ガスがプレクリーナ18に吸入される可能性を低減できる。
また、プレクリーナ18は、後方窓13よりも低い位置に配置されている。このようにすると、後方窓13の開閉がプレクリーナ18によって妨げられる可能性を低減できる。
ところで、本実施形態のコンバイン1では、防塵網18の目詰りを解消するために、冷却ファン17を定期的に逆転させて、防塵網18に付着した藁屑や塵埃を吹き飛ばす機能を備えるが、ドア12を開けた状態で冷却ファン17の逆転制御が実行された場合、エンジンルーム15から排出された熱風がドア12の内側面に当って跳ね返り、プレクリーナ18に吸い込まれる可能性がある。そのため本実施形態のプレクリーナ18は、側面視において、開放状態のドア12と可及的に重ならないように、穀粒タンク7の前方空間における最も後側の位置に配置されている。
つぎに、カバー部材27について、図1〜図5を参照して説明する。
コンバイン1は、テールパイプ26を覆うカバー部材27を備えている。このようなカバー部材27によれば、高温になるテールパイプ26に接触する可能性を低減できるとともに、テールパイプ26をカバー部材27で保護することが可能になる。
本実施形態のカバー部材27は、テールパイプ26の上方を覆う上面カバー部27aと、テールパイプ26及び窒素酸化物浄化装置23の前方を覆う前面カバー部27bと、テールパイプ26及び窒素酸化物浄化装置23の左側方を覆う左側面カバー部27cと、テールパイプ26及び窒素酸化物浄化装置23の右側方を覆う右側面カバー部27dとを一体に備えている。
カバー部材27の下部は、エンジンルーム15に連通する一方、カバー部材27の上部には、テールパイプ26の排気出口26aを露出させる開口部27eが形成されている。これにより、カバー部材27は、冷却ファン17によってエンジンルーム15に導入されたエンジン冷却風を窒素酸化物浄化装置23及びテールパイプ26に導いて窒素酸化物浄化装置23及びテールパイプ26を冷却するとともに、冷却後のエンジン冷却風を開口部27eから排出させることができる。
図4に示すように、カバー部材27の右側面カバー部27dは、テールパイプ26とプレクリーナ18との間を仕切るとともに、プレクリーナ18の上方を覆うように設けられている。このようにすると、テールパイプ26の熱による吸気の温度上昇を回避できるだけでなく、脱穀部6から発生する藁屑がプレクリーナ18に吸い込まれる可能性を低減できる。
カバー部材27の前面カバー部27bは、後方窓13の開閉に際し、後方窓13の先端部と接触しないように配置することが好ましい。例えば、図5の(A)に示す形状の前面カバー部27bは、開閉に際して後方窓13の先端部と接触し、後方窓13の開閉を阻害するが、図5の(B)に示す前面カバー部27bのように、後方窓13の先端回動軌跡に沿う形状とすれば、開閉に際して後方窓13の先端部と接触することを回避できる。なお、図5の(B)に示す実施形態では、エアクリーナ19の周囲を覆う遮熱板28が設けられており、このような遮熱板28によれば、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の熱の影響でエアクリーナ19内の吸気が温度上昇することを抑制できる。
つぎに、フレーム部材30について、図3〜図6を参照して説明する。
エンジンルーム15には、フレーム部材30が立設されている。フレーム部材30は、車幅方向に所定の間隔を存して立設される左右の支柱フレーム30a、30bと、左右の支柱フレーム30a、30bを連結する上下の横フレーム30c、30dと、左側支柱フレーム30aと下側横フレーム30dとの連結部から前下方に延出する延出フレーム30eとを一体に備えている。
右側支柱フレーム30aの上端部には、プレクリーナ18を取付可能なプレクリーナ支持部31が設けられ、上側横フレーム30cには、エアクリーナ19を取付可能なエアクリーナ支持部32と、窒素酸化物浄化装置23を取付可能な窒素酸化物浄化装置支持部33とが設けられ、さらに、下側横フレーム30dには、粒子状物質除去装置22を取付可能な粒子状物質除去装置支持部34が設けられている。このようなフレーム部材30によれば、プレクリーナ18、エアクリーナ19、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23をあらかじめアッセンブリ化し、これらを一体的に走行機体4に取り付けられるので、プレクリーナ18、エアクリーナ19、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23を走行機体4に個別に取り付ける場合に比べ、組立性を向上させることができるだけでなく、相互の隙間管理が容易になる。また、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23をエンジン14に直接取り付ける場合に比べ、エンジン14の周囲に整備空間を確保してエンジン14の整備性を向上させることができる。
エアクリーナ19、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23は、フレーム部材30の横フレーム30c、30dに沿って横向きに取り付けられる。このようにすると、フレーム部材30に対してエアクリーナ19、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23をコンパクトに取り付けられるだけでなく、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23によってフレーム部材30の剛性を高めることができる。
左側支柱フレーム30a、右側支柱フレーム30b及び延出フレーム30eの下端部には、それぞれ走行機体4に対して締結固定するための固定部30f、30g、30hが一体に設けられている。左側支柱フレーム30aの下端部に設けられる第1固定部30fと、右側支柱フレーム30bの下端部に設けられる第2固定部30gは、走行機体4を支持する強固な機体フレーム2に締結固定され、延出フレーム30eの下端部に設けられる第3固定部30hは、前処理部5を昇降自在に支持する強固な前処理リフトフレーム35に締結固定されている。
前処理リフトフレーム35は、機体フレーム2の左側前端部に立設されており、その上端部に設けられる左右の軸支持部35a、35bで前処理部5の回動支軸(図示せず)を回動自在に支持している。前処理リフトフレーム35の近傍には、窒素酸化物浄化装置23に尿素水を供給する尿素水タンク36が配置されている。このような尿素水タンク36の配置構成によれば、尿素水タンク36から窒素酸化物浄化装置23に至る尿素水供給用の配管を配索するにあたり、該配管を、延出フレーム30e、左側支柱フレーム30a及び上側横フレーム30cに沿って容易に配索することが可能になる。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23が、エンジン14の上方で、且つ運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sに配置されるので、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23をエンジン14に接続するための配管が長くなることを回避しつつ、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の配置に起因するエンジン14の整備性の低下を回避できる。
また、このような配置構成によれば、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23を脱穀部6から離すことができるので、脱穀部6から発生する藁屑が粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23に堆積することを抑制し、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の熱で藁屑が熱せられる可能性を低減できる。
また、粒子状物質除去装置22及び窒素酸化物浄化装置23は、車幅方向に沿う横向きで、且つ上下に並列する姿勢で配置されるので、粒子状物質除去装置22と窒素酸化物浄化装置23をコンパクトに配置し、運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sを有効利用できる。
また、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23が配置される空間Sは、エンジン14を収容するエンジンルーム15に連通しているので、エンジンルーム15に導入されるエンジン冷却風を利用して粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の周囲温度を下げることができる。
また、エンジン14の吸気を浄化するエアクリーナ19は、運転座席11と穀粒タンク7との間の空間Sにおいて粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23よりも運転座席11側に配置されるので、運転座席11から粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23を離し、粒子状物質除去装置22や窒素酸化物浄化装置23の熱による作業環境の低下を抑制できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。例えば、前記実施形態のコンバインは、粒子状物質除去装置と窒素酸化物浄化装置の両方を備えるが、粒子状物質除去装置と窒素酸化物浄化装置のいずれか一方を備えるコンバインであってもよい。
1 コンバイン
5 前処理部
6 脱穀部
7 穀粒タンク
11 運転座席
14 エンジン
15 エンジンルーム
18 プレクリーナ
19 エアクリーナ
22 粒子状物質除去装置
23 窒素酸化物浄化装置
26 テールパイプ
26a 排気出口
27 カバー部材
30 フレーム部材
30a、30b 支柱フレーム
30c、30d 横フレーム
35 前処理リフトフレーム
36 尿素水タンク
S 空間

Claims (5)

  1. オペレータが座る運転座席と、
    前記運転座席の後方に設けられる穀粒タンクと、
    前記運転座席の後下方で、且つ前記穀粒タンクの前方に設けられるエンジンと、を備えるコンバインであって、
    前記エンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質を除去する粒子状物質除去装置と排気ガス中の窒素酸化物を浄化する窒素酸化物浄化装置の両方又はいずれか一方を備え、
    前記粒子状物質除去装置と前記窒素酸化物浄化装置の両方又はいずれか一方が、前記エンジンの上方で、且つ前記運転座席と前記穀粒タンクとの間の空間に配置されることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記粒子状物質除去装置と前記窒素酸化物浄化装置の両方が、車幅方向に沿う横向きで、且つ上下に並列する姿勢で前記空間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記空間が、前記エンジンを収容するエンジンルームに連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記エンジンの吸気を浄化するエアクリーナを備え、
    前記エアクリーナが、前記空間において前記粒子状物質除去装置又は前記窒素酸化物浄化装置よりも前記運転座席側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記粒子状物質除去装置と前記窒素酸化物浄化装置の両方が、前記エンジン以外の別部材に取り付け支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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