JP2016029894A - コンバイン - Google Patents

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和田 俊郎
Toshiro Wada
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Abstract

【課題】第1ケース61と第2ケース62をコンパクトに設置できると共に、簡単な支持構造にて第1ケース61と第2ケース62を固着できるようにしたコンバインを提供しようとするものである。【解決手段】刈取装置3と、脱穀装置5と、刈取装置3または脱穀装置5を駆動するエンジン14と、エンジン14の排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケース61と、エンジン14の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケース62を備えるコンバインにおいて、第1ケース61と第2ケース62を直列状に連結し、エンジン14が内設されたエンジンルーム92と脱穀装置5間に、直列状の第1ケース61と第2ケース62を支持したものである。【選択図】図6

Description

本発明は、圃場に植立した穀稈を刈取って穀粒を収集するコンバイン、又は飼料用穀稈を刈取って飼料として収集する飼料コンバイン等のコンバインに係り、より詳しくは、エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースが備えられたコンバインに関するものである。
従来、圃場用の農作業機としてのコンバインは、エンジンを搭載した走行機体を備え、走行機体に左右一対の走行クローラ(走行部)を装設し、左右一対の走行クローラを駆動制御して圃場等を移動する一方、圃場に植立した未刈り穀稈の株元を刈刃装置によって切断し、穀稈搬送装置によって脱穀装置にその穀稈を搬送し、脱穀装置によってその穀稈を脱穀して、穀粒を収集するように構成している。また、従来、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置がエンジンに隣接して配置され、エンジンから排気ガス浄化装置に向けて排気ガスを排出するように構成していた(例えば、特許文献1参照)。エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースを設ける技術もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−63417号公報 特開2012−177233号公報
前記従来技術は、等の問題がある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したコンバインを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、刈取装置と、脱穀装置と、前記刈取装置または脱穀装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースを備えるコンバインにおいて、前記第1ケースと第2ケースを直列状に連結し、前記エンジンが内設されたエンジンルームと脱穀装置間に、直列状の前記第1ケースと第2ケースを支持したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記脱穀装置の側方に穀物タンクを配置する構造であって、前記穀物タンクの穀粒排出コンベヤの下方側に直列状の前記第1ケースと第2ケースを配置したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記第1ケースの後方側に第2ケースを直列状に配置し、前記エンジンの排気ガス出口に前記第1ケース後端部を接続させ、前記第1ケース前端部に尿素混合管を介して第2ケース前端部を接続させ、前記第2ケース後端部にテールパイプを接続させたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記エンジンルームまたは穀物タンクの側面と前記脱穀装置の側面の間にケース支持フレーム体を張設させ、前記ケース支持フレーム体に直列状の前記第1ケースと第2ケースを取付けたものである。
請求項1に係る発明によれば、刈取装置と、脱穀装置と、前記刈取装置または脱穀装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースを備えるコンバインにおいて、前記第1ケースと第2ケースを直列状に連結し、前記エンジンが内設されたエンジンルームと脱穀装置間に、直列状の前記第1ケースと第2ケースを支持したものであるから、前記エンジンルームと、該ルームに隣接した脱穀装置間のスペースに、前記第1ケースと前記第2ケースをコンパクトに設置できると共に、前記エンジンルームまたは脱穀装置などに簡単なケース支持構造にて前記第1ケースと第2ケースを固着できる。また、前記エンジンルームまたは脱穀装置などの機枠を活用して、前記第1ケースと第2ケースのケース支持強度も容易に確保できる。
請求項2に係る発明によれば、前記脱穀装置の側方に穀物タンクを配置する構造であって、前記穀物タンクの穀粒排出コンベヤの下方側に直列状の前記第1ケースと第2ケースを配置したものであるから、前記エンジンまたは穀物タンク側部の高位置に、前記第1ケースと第2ケースを前後に長尺に配列させて、前記各ケースを左右幅コンパクトに設置できる。前後方向に延設させる収納位置の前記穀粒排出コンベヤにて、前記第1ケースと第2ケースの上面側を遮蔽でき、運搬時に、機体高位置の前記第1ケースまたは第2ケースが障害物などに衝突するのを容易に防止できる。
請求項3に係る発明によれば、前記第1ケースの後方側に第2ケースを直列状に配置し、前記エンジンの排気ガス出口に前記第1ケース後端部を接続させ、前記第1ケース前端部に尿素混合管を介して第2ケース前端部を接続させ、前記第2ケース後端部にテールパイプを接続させたものであるから、前記第1ケースと第2ケースの連結長さを長尺に形成することなく、尿素水の加水分解にてアンモニアを形成するのに必要な長さに尿素混合管の長さを形成できるものでありながら、前記各ケースの前後幅及び左右幅をコンパクトに形成できる。
請求項4に係る発明によれば、前記エンジンルームまたは穀物タンクの側面と前記脱穀装置の側面の間にケース支持フレーム体を張設させ、前記ケース支持フレーム体に直列状の前記第1ケースと第2ケースを取付けたものであるから、前記エンジンルームまたは穀物タンクと脱穀装置の間に形成されるスペースを活用して、前記ケース支持フレーム体を設置できると共に、前記エンジンルームまたは穀物タンクと脱穀装置間の上方側から、前記ケース支持フレーム体の上面側に直列状の前記第1ケースと第2ケースを固定でき、比較的重い部品である前記第1ケースと第2ケースの組付け作業を簡略化できる。
本発明の実施形態の普通型コンバインの左側面図である。 同平面図である。 同右側面図である。 普通型コンバインを後方側から視た斜視図である。 エンジンと穀物タンク部の左側説明図である。 図5の拡大説明図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3を参照して、普通型コンバインの全体構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。図1〜図3に示す如く、走行部としての左右一対の走行クローラ2にて支持された走行機体1を備える。走行機体1の前部には、穀稈を刈取りながら取込む刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着される。走行機体1には、扱胴6を有する脱穀装置5と、該脱穀装置5から取出された穀粒を貯留する穀物タンク7とが横並び状に搭載される。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向左側に、穀物タンク7が走行機体1の前進方向右側に配置される。走行機体1の後部に旋回可能な穀粒排出コンベヤ8が設けられ、穀物タンク7の内部の穀粒が、穀粒排出コンベヤ8の籾投げ口9からトラックの荷台またはコンテナ等に排出されるように構成されている。刈取装置3の右側方で、穀物タンク7の前側方には、運転キャビン10が設けられている。
運転キャビン10内には、操縦ハンドル11と、運転座席12と、主変速レバー43と、副変速レバー44と、脱穀クラッチ及び刈取クラッチを入り切り操作する作業クラッチレバー45とを配置している。なお、運転キャビン10には、オペレータが搭乗するステップと、操縦ハンドル11を設けたハンドルコラム46と、前記各レバー43,44,45を設けたレバーコラム47とが配置されている。穀物タンク7の後方の走行機体1上には、動力源としてのディーゼルエンジン14が配置されている。
図1、図3に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にディーゼルエンジン14の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24と、走行クローラ2の非接地側を保持する前後の中間ローラ25とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持し、中間ローラ25によって走行クローラ2の非接地側を支持する。
図1〜図3に示す如く、刈取装置3は、脱穀装置5前部の扱口5aに連通したフィーダハウス51と、フィーダハウス51の前端に連設された横長バケット状の穀物ヘッダー52とを備える。穀物ヘッダー52内に掻込みオーガ53(プラットホームオーガ)を回転可能に軸支する。掻込みオーガ53の前部上方にタインバー付き掻込みリール54を配置する。穀物ヘッダー52の前部にバリカン状の刈刃55を配置する。穀物ヘッダー52前部の左右両側に左右の分草体56を突設する。また、フィーダハウス51に供給コンベヤ57を内設する。なお、フィーダハウス51の下面部と走行機体1の前端部とが昇降用油圧シリンダ4を介して連結され、刈取回動支点軸4a(刈取入力軸であるフィーダハウスコンベヤ軸)を昇降支点として、刈取装置3が昇降用油圧シリンダ4にて昇降動する。
上記の構成により、左右の分草体56間の未刈り穀稈の穂先側が掻込みリール54にて掻込まれ、未刈り穀稈の稈側が刈刃55にて刈取られ、掻込みオーガ53の回転駆動によって、穀物ヘッダー52の左右幅の中央部寄りのフィーダハウス51入口付近に刈取穀稈が集められる。穀物ヘッダー52の刈取穀稈の全量は、供給コンベヤ57によって搬送され、脱穀装置5の扱口5aに投入されるように構成している。
また、図1、図2に示す如く、フィーダハウス51の前部に左右傾斜調節支点軸58を介して穀物ヘッダー52を左右傾斜調節可能に連結している。穀物ヘッダー52を左右傾斜調節支点軸58回りに回動させる左右傾斜調節用油圧ローリングシリンダ59を備え、穀物ヘッダー52の左右方向の傾斜角度をローリングシリンダ59にて調節して、穀物ヘッダー52、刈刃55、及び掻込みリール54を圃場面に対して水平に支持する。
また、図1〜図3に示す如く、脱穀装置5の扱室内に扱胴6を回転可能に設ける。走行機体1の前後方向に延長させた扱胴軸71に扱胴6を軸支する。扱胴6の下方側には、穀粒を漏下させる受網74を張設する。なお、扱胴6前部の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根状の取込み羽根が半径方向外向きに突設されている。
上記の構成により、扱口5aから投入された刈取穀稈は、扱胴6の回転にて走行機体1の後方に向けて搬送されながら、扱胴6と受網74との間などにて混練されて脱穀される。受網74の網目よりも小さい穀粒等の脱穀物は受網74から漏下する。受網74から漏下しない藁屑等は、扱胴6の搬送作用によって、脱穀装置5後部の排塵口73から圃場に排出される。
なお、扱胴6の上方側には、扱室内の脱穀物の搬送速度を調節する複数の送塵弁(図示省略)を回動可能に枢着する。前記送塵弁の角度調整によって、扱室内の脱穀物の搬送速度(滞留時間)を、刈取穀稈の品種や性状に応じて調節できる。一方、脱穀装置5の下方に配置された穀粒選別機構75として、グレンパン、チャフシーブ、グレンシーブ、及びストローラック等を有する比重選別用の揺動選別盤76を備える。
また、穀粒選別機構75として、揺動選別盤76に選別風を供給する唐箕ファン77等を備える。扱胴6にて脱穀されて受網74から漏下した脱穀物は、揺動選別盤76の比重選別作用と唐箕ファン77の風選別作用とにより、穀粒(精粒等の一番物)、穀粒と藁の混合物(枝梗付き穀粒等の二番物)、及び藁屑等に選別されて取出されるように構成する。
揺動選別盤76の下側方には、穀粒選別機構75として、一番コンベヤ機構78及び二番コンベヤ機構79を備える。揺動選別盤76及び唐箕ファン77の選別によって、揺動選別盤76から落下した穀粒(一番物)は、一番コンベヤ機構78及び揚穀コンベヤ80によって穀物タンク7に収集される。穀粒と藁の混合物(二番物)は、二番コンベヤ機構79及び二番還元コンベヤ81等を介して扱胴6の脱穀始端側に戻され、扱胴6によって再脱穀される。藁屑等は、走行機体1後部の排塵口73から圃場に排出されるように構成する。
次に、図4〜図6を参照して、ディーゼルエンジン14と、排気ガス浄化装置としての第1ケース61(ディーゼルパティキュレートフィルタ、DPF)と第2ケース62(選択触媒還元、SCR)並びにその取付け構造について説明する。ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒子状物質を除去するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)としての第1ケース61と、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する尿素選択触媒還元(SCR)システムとしての第2ケース62を備える。図6に示すように、第1ケース61には、酸化触媒65、スートフィルタ66が内設される。第2ケース62には、尿素選択触媒還元用のSCR触媒68、酸化触媒69が内設される。
また、第1ケース61は、入口側ケース63と、出口側ケース64を有する。入口側ケース63と出口側ケース64の内部に、二酸化窒素(NO2)を生成する白金等のディーゼル酸化触媒65を配置している。出口側ケース64の内部に、捕集した粒子状物質(PM)を比較的低温で連続的に酸化除去するハニカム構造のスートフィルタ66を配置している。入口側ケース63及び出口側ケース64内で排気ガスの移動方向に直列に配置したディーゼル酸化触媒65とスートフィルタ66によって、ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒子状物質(PM)の除去に加え、排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を低減する一方、第2ケース62内で排気ガスの移動方向に直列に配置したSCR触媒68と酸化触媒69にて窒素酸化物質(NOx)を低減するように構成している。
さらに、図4〜図6に示す如く、第1ケース61と第2ケース62は、機体前後方向に長く延びた長尺円筒形状に構成している。第1ケース61の筒形状両側(排気ガス移動方向一端側と同他端側)には、排気ガスを取入れるDPF入口管34と、排気ガスを排出するDPF出口管35を設けている。同様に、第2ケース29の両側(排気ガス移動方向一端側と同他端側)には、排気ガスを取入れるSCR入口管36と、排気ガスを排出するSCR出口管37を設けている。
また、ディーゼルエンジン14の排気ガス出口(排気マニホールド)に、ディーゼルエンジン1に空気を強制的に送り込む過給機38を配置している。過給機38に排気連結管39を介してDPF入口管34を連通させ、ディーゼルエンジン1の排気ガスを第1ケース61内に導入する一方、DPF出口管35にSCR入口管36を接続させる尿素混合管39を備え、第1ケース28から尿素混合管39を介して第2ケース29内に排気ガスを導入するように構成している。加えて、過給機38と排気連結管40は、折曲げ及び伸縮可能な蛇腹状連結パイプ41にて接続され、過給機38側のエンジン14振動が排気連結管40側に伝達されないように構成している。なお、図示しない尿素水タンク内の尿素水溶液を圧送する尿素水噴射ポンプ(図示省略)と、前記尿素水噴射ポンプを駆動する電動モータ(図示省略)を備え、尿素混合管39の尿素水噴射部39aに設けた尿素水噴射ノズル体から尿素水溶液を噴霧して、尿素混合管39内に供給される尿素水が、第1ケース61から第2ケース62に至る排気ガス中にアンモニアとして混合されるように構成している。
一方、DPF出口管35と、尿素混合管39の尿素水噴射部39aは、パイプフランジ42にて着脱可能にボルト締結している。入口側ケース63と出口側ケース64は、複数組の厚板状中間フランジ体88のボルト締結にて着脱可能に連結し、出口側ケース64を分離してスートフィルタ66の分解メンテナンスを実行可能に構成している。また、SCR出口管37にテールパイプ87を連結して、機体後方に向けて直線的にテールパイプ87の排気ガス出口側を延設するものであり、ディーゼルエンジン14(各気筒)の排気ガスは、過給機38から第1ケース61内に導入され、第1ケース61から尿素混合管39に移動し、排気ガスに尿素水が混合されてから第2ケース62内に導入され、テールパイプ87から機外に放出されるように構成している。
上記の構成により、ディーゼルエンジン14の排気ガス中に含まれた粒子状物質(PM)は、第1ケース61内のスートフィルタ66に捕集されて、二酸化窒素(NO2)によって連続的に酸化除去される。ディーゼルエンジン14の排気ガス中の粒状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン14の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の含有量が低減される。次いで、尿素混合管39の内部で、ディーゼルエンジン14からの排気ガスに、尿素水噴射部39aの尿素水噴射ノズル体から尿素水が噴射され、加水分解にて生成されたアンモニアが混合された第2ケース62内の排気ガスは、尿素選択触媒還元用のSCR触媒68、酸化触媒69にて窒素酸化物質(NOx)の含有量が低減される。第1ケース61と第2ケース62にてディーゼルエンジン14の排気ガスが浄化されて、テールパイプ87から機外に放出される。
次いで、図5、図6に示す如く、穀物タンク7後方の走行機体1上に機体フレームとしてのエンジンルームフレーム91を立設し、エンジンルームフレーム91にてエンジンルーム92を形成している。走行機体1上面側にディーゼルエンジン14を載置し、エンジンルーム92内部の下方側にディーゼルエンジン14を内設すると共に、エンジンルーム92内部のうちディーゼルエンジン14の上側方に水冷用ラジエータ(図示省略)及び冷却ファン94などの冷却部品を内設する。即ち、ディーゼルエンジン14と、ディーゼルエンジン14の水冷用ラジエータなどの冷却部品とを、縦長形状のエンジンルーム92内部に上下二段構造に配置している。冷却ファン94にてラジエータなどの冷却部品に向けてコンバイン機体の右側外方から外気を取込む一方、脱穀装置5側に向けてラジエータなどの冷却部品部の暖気を冷却ファン94にて排出させるように構成している。
また、ディーゼルエンジン14と冷却部品の右側と背面側と上面側がエンジンルームフレーム91にて囲まれ、ディーゼルエンジン14の冷却ファンと前記冷却ファン94にて、エンジンルームフレーム91の右側外方からエンジンルーム92内部に冷却用外気を取込む一方、ディーゼルエンジン14と前記冷却部品を冷却した後の暖気が、エンジンルームフレーム91(エンジンルーム92)に隣接した作業部としての脱穀装置5右側に向けて排出されるように構成している。
次いで、図4〜図6に示す如く、脱穀装置5に対面したエンジンルーム92上部の左側に排気ガス浄化装置としての第1ケース61と第2ケース62を配置させている。脱穀装置5寄りのエンジンルーム92左側上部と、前方の穀物タンク7左側上部の間に、ケース支持フレーム体としての搭載台フレーム95を配置する。即ち、機体前後方向に配列される穀物タンク7左側及びエンジンルーム92左側と、それらに対向する脱穀装置5右側の間に形成される駆動ベルト設置空間上方の高位置に、前後方向に延設させる円筒パイプ状の搭載台フレーム95を配置している。
穀物タンク7左側の搭載台フレーム95の前端側乃至中間に前支持枠体96を固着すると共に、エンジンルーム92左側の搭載台フレーム95の中間乃至後端側に後支持枠体97を固着する。排気ガス移動方向に間隔を設けた複数の上置き固定具としての前支持枠体96と後支持枠体97を搭載台フレーム95に設けるものであり、入口側ケース63のフランジ体88に前支持枠体96を着脱可能にボルト締結させ、搭載台フレーム95の前半側に前支持枠体96を介して第1ケース61の底面側を連結させると共に、第2ケース62の底面に後支持枠体97を溶接固定させ、搭載台フレーム95の後半側に後支持枠体97を介して第2ケース62の底面側を連結させている。また、搭載台フレーム95の後端部にパイプ支持体98を介してテールパイプ87を取付けている。即ち、略同一外径の円筒状の第1ケース61及び第2ケース62と、中筒体と外筒体からなる二重パイプ構造のテールパイプ87を、搭載台フレーム95に一列状に直列配置している。
上記の構成により、第1ケース61と第2ケース62の組立作業において、例えば、チェンブロックまたはホイストなどの荷役機器に第1ケース61と第2ケース62を吊下げて、前支持枠体96と後支持枠体97に、エンジンルーム92の上方側から第1ケース61と第2ケース62を組付け、脱穀装置5の右側面に対して第1ケース61と第2ケース62の排気ガス移動方向が平行になるように、円筒状の第1ケース61と第2ケース62を横置き姿勢(前後向き姿勢)に搭載台フレーム95に上載させるものであり、前支持枠体96と後支持枠体97を介して第1ケース61と第2ケース62を脱穀装置5に隣接させて配置して、第1ケース61の下面側にDPF入口管34を下向きに開口させ、過給機38の排気ガス出口とDPF入口管34の間に排気連結管40と蛇腹状連結パイプ41を接続させる。
図6に示す如く、エンジンルーム92後側のエンジンルームフレーム91に搭載台フレーム95の後端側を固着すると共に、搭載台フレーム95の前端側と中間部に前部支脚フレーム111と中間支脚フレーム112の各一端側を支持ブラケット113,114にて着脱可能にそれぞれ連結させる。揚穀コンベヤ80の機筐左側面に前部支脚ブラケット115を介して前部支脚フレーム111の他端側を着脱可能に締結させると共に、脱穀装置5の機筐右側面に中間支脚ブラケット116を介して中間支脚フレーム112の他端側を着脱可能に締結させる。脱穀装置5の右側面に対して平行になるように、前後方向に向けて搭載台フレーム95を延設させ、穀物タンク7及びディーゼルエンジン14設置部(エンジンルーム92)と、脱穀装置5にて、第1ケース61と第2ケース62の左右側を包囲して、高温になる第1ケース61と第2ケース62に作業者などが接触するのを防止するように構成している。
加えて、エンジンルームフレーム91の最上面よりも低い位置に搭載台フレーム95を支持させ、搭載台フレーム95上に載置した第1ケース61と第2ケース62と尿素混合管39を含む排気ガス浄化装置の上面高さが、エンジンルームフレーム91の最上面高さと同じか低くなるように構成するものであり、穀粒排出コンベヤ8の移動軌跡よりも低い位置(脱穀装置5の上面より高位置)に、搭載台フレーム95を介して第1ケース61と第2ケース62を含む排気ガス浄化装置が配置される。第1ケース61と第2ケース62に供給される排気ガスの温度が低下しない(自己再生能力が低減しない)範囲内で、ディーゼルエンジン14から離間させた位置に第1ケース61と第2ケース62の設置部を形成し、脱穀装置5に対向するエンジンルーム92(穀物タンク7)上側面部の高位置に第1ケース61と第2ケース62を組付け、ディーゼルエンジン14を停止させたときに、第1ケース61と第2ケース62の放熱にてディーゼルエンジン14の周辺が高温になる弊害を低減している。
即ち、前記穀粒排出コンベヤ8下面高さよりも第1ケース61と第2ケース62の上面高さを低く形成し、脱穀装置5上面高さよりも第1ケース61と第2ケース62の下面高さを高く形成している。収納位置(収穫作業姿勢)の穀粒排出コンベヤ8下面よりも低い位置に第1ケース61と第2ケース62が支持される。したがって、収納位置または機外側方の穀粒排出位置のいずれに穀粒排出コンベヤ8を移動させても、穀粒排出コンベヤ8が第1ケース61または第2ケース62などに衝突することがないから、穀物タンク7の穀粒排出作業において、機体内外に穀粒排出コンベヤ8を容易に旋回移動できる。
さらに、図1、図2、図5に示す如く、第1ケース61と第2ケース62の上面及び右側面を覆う浄化装置カバー体121を備える。浄化装置カバー体121は、その側面部に多数の孔を開口させている。搭載台フレーム95のカバーブラケット部に浄化装置カバー体121を着脱可能に締結している。第1ケース61または第2ケース62周辺の換気などを考慮しながら、浄化装置カバー体216にて第1ケース61と第2ケース62などを保護している。エンジンルーム92外側面の高位置に搭載台フレーム211を配置して、排気ガス浄化装置61の設置スペースを容易に確保できるから、エンジンルーム92容積または第1ケース61(第2ケース62)容積が制限されることがない。
しかも、搭載台フレーム95の上方側を大きく開放して、チェンブロックまたはホイストなどの荷役機器に重量部品である第1ケース61または第2ケース62などを吊下げて組付けることができ、第1ケース61または第2ケース62などの取付けまたは取外し等の作業を簡単に実行できる。また、エンジン14の冷却効率またはエンジン14の防音性を維持できるものでありながら、第1ケース61と第2ケース62などの温度を適正に維持できると共に、ディーゼルエンジン14が停止したときに第1ケース61と第2ケース62などの温度を速やかに下降させることができる。即ち、第1ケース61と第2ケース62などの側方または上方を機外に向けて大きく開放できるから、ディーゼルエンジン14を停止させたときに、第1ケース61または第2ケース62などの放熱作用にて周辺の空気が高温になるのを防止でき、低耐熱性の部品(ハーネス等)が損傷する等の弊害を低減できる。
図1、図4〜図6に示す如く、刈取装置3と、脱穀装置5と、刈取装置3または脱穀装置5を駆動するエンジン14と、エンジン14の排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケース61と、エンジン14の排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケース62を備えるコンバインにおいて、第1ケース61と第2ケース62を直列状に連結し、エンジン14が内設されたエンジンルーム92と脱穀装置5間に、直列状の第1ケース61と第2ケース62を支持している。したがって、エンジンルーム92と、該ルーム92に隣接した脱穀装置5間のスペースに、第1ケース61と第2ケース62をコンパクトに設置できると共に、エンジンルーム92または脱穀装置5などに簡単なケース支持構造にて第1ケース61と第2ケース62を固着できる。また、エンジンルーム92または脱穀装置5などの機枠を活用して、第1ケース61と第2ケース62のケース支持強度も容易に確保できる。
図4〜図6に示す如く、脱穀装置5の側方に穀物タンク7を配置する構造であって、穀物タンクの穀粒排出コンベヤ8の下方側に直列状の第1ケース61と第2ケース62を配置している。したがって、エンジン14または穀物タンク7側部の高位置に、第1ケース61と第2ケース62を前後に長尺に配列させて、前記各ケース61,62を左右幅コンパクトに設置できる。前後方向に延設させる収納位置の穀粒排出コンベヤ8にて、第1ケース61と第2ケース62の上面側を遮蔽でき、運搬時に、機体高位置の第1ケース61または第2ケース62が障害物などに衝突するのを容易に防止できる。
図4〜図6に示す如く、第1ケース61の後方側に第2ケース62を直列状に配置し、エンジン14の排気ガス出口に第1ケース61後端部を接続させ、第1ケース61前端部に尿素混合管39を介して第2ケース62前端部を接続させ、第2ケース62後端部にテールパイプ87を接続させている。したがって、第1ケース61と第2ケース62の連結長さを長尺に形成することなく、尿素水の加水分解にてアンモニアを形成するのに必要な長さに尿素混合管39の長さを形成できるものでありながら、前記各ケース61,62の前後幅及び左右幅をコンパクトに形成できる。
図5〜図6に示す如く、エンジンルーム92または穀物タンク7の側面と脱穀装置5の側面の間にケース支持フレーム体としての搭載台フレーム95を張設させ、搭載台フレーム95に直列状の第1ケース61と第2ケース62を取付けている。したがって、エンジンルーム92または穀物タンク7と脱穀装置5の間に形成されるスペースを活用して、搭載台フレーム95を設置できると共に、エンジンルーム92または穀物タンク7と脱穀装置5間の上方側から、搭載台フレーム95の上面側に直列状の第1ケース61と第2ケース62を固定でき、比較的重い部品である第1ケース61と第2ケース62の組付け作業を簡略化できる。
さらに、図6に示す如く、ディーゼルエンジン14に外気を供給するエアクリーナ123と、エアクリーナ123に外気を取込むプリクリーナ124を備える。エンジンルーム92の上面のうち、穀物タンク7後面側の上面にプリクリーナ124を配置すると共に、ディーゼルエンジン14の上面側と第2ケース62(テールパイプ87)の下面側の間にエアクリーナ123を配置し、プリクリーナ124に給気管125を介してエアクリーナ123を接続させている。プリクリーナ124からエアクリーナ123を介してディーゼルエンジン14の吸気マニホールドに燃焼用空気を取込むように構成している。
また、第2ケース62(排気ガス浄化装置)周辺の熱風が上方に向けて排出され、エアクリーナ123に対して第2ケース62などの発熱が悪影響を及ぼすのを容易に低減でき、エアクリーナ123の耐久性を向上できる。さらに、エンジンルーム92の上部空間に排気ガス浄化装置(第2ケース62)とエアクリーナ123をコンパクトに支持でき、第2ケース62などを所定温度に簡単に維持できると共に、冷却ファン94の排風にてエアクリーナ123が不適切に高温になるのを防止できる。
3 刈取装置
5 脱穀装置
7 穀物タンク
8 穀粒排出コンベヤ
14 ディーゼルエンジン
39 尿素混合管
61 第1ケース
62 第2ケース
87 テールパイプ
92 エンジンルーム
95 搭載台フレーム(ケース支持フレーム体)

Claims (4)

  1. 刈取装置と、脱穀装置と、前記刈取装置または脱穀装置を駆動するエンジンと、前記エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する第1ケースと、前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物質を除去する第2ケースを備えるコンバインにおいて、
    前記第1ケースと第2ケースを直列状に連結し、前記エンジンが内設されたエンジンルームと脱穀装置間に、直列状の前記第1ケースと第2ケースを支持したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記脱穀装置の側方に穀物タンクを配置する構造であって、前記穀物タンクの穀粒排出コンベヤの下方側に直列状の前記第1ケースと第2ケースを配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記第1ケースの後方側に第2ケースを直列状に配置し、前記エンジンの排気ガス出口に前記第1ケース後端部を接続させ、前記第1ケース前端部に尿素混合管を介して第2ケース前端部を接続させ、前記第2ケース後端部にテールパイプを接続させたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  4. 前記エンジンルームまたは穀物タンクの側面と前記脱穀装置の側面の間にケース支持フレーム体を張設させ、前記ケース支持フレーム体に直列状の前記第1ケースと第2ケースを取付けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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JP2011024510A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Iseki & Co Ltd コンバイン

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