JP2010051239A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2010051239A
JP2010051239A JP2008219414A JP2008219414A JP2010051239A JP 2010051239 A JP2010051239 A JP 2010051239A JP 2008219414 A JP2008219414 A JP 2008219414A JP 2008219414 A JP2008219414 A JP 2008219414A JP 2010051239 A JP2010051239 A JP 2010051239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nox catalyst
diesel engine
exhaust gas
diesel
particulate filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008219414A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Abe
正純 安部
Nobuyuki Irie
信行 入江
Keisuke Yamamoto
桂輔 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2008219414A priority Critical patent/JP2010051239A/ja
Publication of JP2010051239A publication Critical patent/JP2010051239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combines (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

【課題】ディーゼルパティキュレートフィルタ65又はNOx触媒68等を簡単に組付けることができるものでありながら、ディーゼルパティキュレートフィルタ65又はNOx触媒68の温度管理等の取扱い性を向上できるようにしたコンバインを提供するものである。
【解決手段】ディーゼルエンジン20を搭載した走行機体1と、左右の走行クローラ2と、刈取装置3と、脱穀装置5と、グレンタンク7とを備えたコンバインにおいて、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の粒子状物質等を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ65(DPF)と、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物を還元するNOx触媒68とを備え、ディーゼルエンジン20の相対向する側方部に振分けて、ディーゼルパティキュレートフィルタ65と、NOx触媒68を配置したことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、刈取装置によって圃場の未刈り穀稈を刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置によって脱穀するコンバインに係り、より詳しくは、ディーゼルエンジンを搭載したコンバインに関するものである。
従来、作業車両としてのトラクタ等において、走行機体に搭載されたディーゼルエンジンの排気ガス排出径路中に、ディーゼルパティキュレートフィルタ又はNOx触媒等が設けられ、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスが、ディーゼルパティキュレートフィルタ又はNOx触媒等によって浄化処理されるようにした技術がある(特許文献1参照)。
特開2008−31955号公報
刈取装置や脱穀装置を備えたコンバインでは、運転席の下方にディーゼルエンジンを設けて、刈取装置や脱穀装置等の作業部と、走行用のミッションケースとに、ディーゼルエンジンの動力を短距離で伝達するように構成していた。例えば、運転席から離れた脱穀装置の上方や、走行機体の下方等に排気管を延長させることによって、脱穀装置の上方や走行機体の下方にディーゼルパティキュレートフィルタ又はNOx触媒等を設けるスペースを簡単に確保できるが、ディーゼルパティキュレートフィルタ又はNOx触媒の温度管理等が面倒になる等の問題があった。
本発明の目的は、ディーゼルパティキュレートフィルタ又はNOx触媒等を簡単に組付けることができるものでありながら、ディーゼルパティキュレートフィルタ又はNOx触媒の温度管理等の取扱い性を向上できるようにしたコンバインを提供するものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンバインは、ディーゼルエンジンを搭載した走行機体と、左右の走行クローラと、刈取装置と、脱穀装置と、グレンタンクとを備えたコンバインにおいて、前記ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質等を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタと、前記ディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物を還元するNOx触媒とを備え、前記ディーゼルエンジンの相対向する側方部に振分けて、前記ディーゼルパティキュレートフィルタと、前記NOx触媒を配置したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記ディーゼルエンジンの側方で、且つ前記ディーゼルパティキュレートフィルタの設置位置よりも低位置に、前記NOx触媒を配置したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記NOx触媒の排気ガス排出側を下向きにした姿勢に傾斜させて、前記NOx触媒を設置したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記ディーゼルエンジンと前記グレンタンクの間で、前記ディーゼルエンジンから前記グレンタンク方向に排気管を延長させ、排気ガス排出側が低くなる姿勢に前記排気管を傾斜させ、前記排気管の傾斜途中に前記NOx触媒を配置したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記NOx触媒の排気ガス流入側から、前記NOx触媒内に、還元剤を供給するように構成したものである。
請求項1に記載の発明によれば、ディーゼルエンジンを搭載した走行機体と、左右の走行クローラと、刈取装置と、脱穀装置と、グレンタンクとを備えたコンバインにおいて、前記ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質等を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタと、前記ディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物を還元するNOx触媒とを備え、前記ディーゼルエンジンの相対向する側方部に振分けて、前記ディーゼルパティキュレートフィルタと、前記NOx触媒を配置したものであるから、前記ディーゼルエンジンを内設するためのエンジンルームの設置高さを低く抑えて、運転座席の下方等の機体内部に前記ディーゼルエンジンをコンパクトに収納できる。例えば、前記グレンタンクの前方に前記ディーゼルエンジン及び運転座席を設けたコンバイン機体構造において、前記ディーゼルパティキュレートフィルタ及び前記NOx触媒をコンパクトに配置できる。また、前記ディーゼルパティキュレートフィルタにて捕集された未燃焼物の燃焼処理用の加熱手段等を不要にでき、前記ディーゼルパティキュレートフィルタ等を簡単に組付けることができる。また、前記ディーゼルパティキュレートフィルタ又は前記NOx触媒の温度管理等の取扱い性を向上できる。
請求項2に記載の発明によれば、前記ディーゼルエンジンの側方で、且つ前記ディーゼルパティキュレートフィルタの設置位置よりも低位置に、前記NOx触媒を配置したものであるから、NOx触媒にて発生する水が前記ディーゼルパティキュレートフィルタ側に移動するのを簡単に防止できる。前記脱穀装置の選別風取入れ側又は前記グレンタンク底部などに近接させて前記NOx触媒やテールパイプを設置して、前記脱穀装置の選別風又は前記グレンタンクなどの加温に、前記NOx触媒やテールパイプの発熱を利用でき、湿材の収穫作業性を向上できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記NOx触媒の排気ガス排出側を下向きにした姿勢に傾斜させて、前記NOx触媒を設置したものであるから、前記NOx触媒の設置高を抑えながら、NOx触媒の排水等に有利な姿勢に前記ディーゼルパティキュレートフィルタ又は前記NOx触媒を支持できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記ディーゼルエンジンと前記グレンタンクの間で、前記ディーゼルエンジンから前記グレンタンク方向に排気管を延長させ、排気ガス排出側が低くなる姿勢に前記排気管を傾斜させ、前記排気管の傾斜途中に前記NOx触媒を配置したものであるから、前記排気管の折り曲げ角度を大きくして前記排気管の排気ガス流動抵抗を低減できる。また、前記グレンタンクの底部外側のデッドスペースを活用して前記NOx触媒を配置した構造において、前記ディーゼルエンジンに前記排気管を介して前記NOx触媒を短距離で接続して、前記ディーゼルエンジンの排気効率を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、前記NOx触媒の排気ガス流入側から、前記NOx触媒内に、還元剤を供給するように構成したものであるから、前記還元剤が前記DPFケース側に移動するのを簡単に防止できる。前記ディーゼルエンジンの排気マニホールド等に前記還元剤が入るのを阻止できる。前記ディーゼルエンジンの排気ガス排出部品が前記還元剤にて腐食するのを低減でき、前記ディーゼルエンジン又は付属部品の耐久性を向上できる。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1はコンバインの左側面図、図2はコンバインの右側面図、図3はコンバインの平面図、図4はディーゼルエンジンの左側面図、図5はディーゼルエンジンの正面図、図6はディーゼルエンジンの平面図である。図1〜図3を参照しながら、コンバインの全体構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態のコンバインは、左右一対の走行クローラ2(走行部)にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈取る4条刈り用の刈取装置3が配置されている。単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に、走行機体1の前部に刈取装置3が装着されている。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7とが横並び状に搭載されている。脱穀装置5が走行機体1の前進方向に向かって左側に配置され、グレンタンク7が走行機体1の前進方向に向かって右側に配置されている(図3参照)。グレンタンク7内の穀粒を機体外部に排出する穀粒排出オーガ8が配設されている。
走行機体1の右側前部には、運転部10が設けられている。グレンタンク7の前方の運転部10には、オペレータが搭乗するステップ11、運転座席12、操向ハンドル13や各種の操作レバーなどを備えた操作装置を配置している。運転座席12の下方の走行機体1には、動力源としてのディーゼルエンジン20が配置されている。
図1及び図2に示されるように、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にディーゼルエンジン20の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持する。
図1〜図3に示されるように、刈取装置3の刈取回動支点軸4aに刈取フレーム9を連結している。刈取装置3は、圃場の未刈り穀稈の株元を切断するバリカン式の刈刃装置47と、圃場の未刈り穀稈を引起す4条分の穀稈引起装置48と、刈刃装置47によって刈取られた刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置49と、圃場の未刈り穀稈を分草する4条分の分草体50とを備える。刈取フレーム9の下方に刈刃装置47が設けられている。刈取フレーム9の前方に穀稈引起装置48が配置されている。穀稈引起装置48とフィードチェン6の前端部(送り始端側)との間に穀稈搬送装置49が配置されている。穀稈引起装置48の下部前方に分草体50が突設されている。ディーゼルエンジン20にて走行クローラ2を駆動して圃場内を移動しながら、刈取装置3を駆動して圃場の未刈り穀稈を連続的に刈取る。
図1及び図2に示されるように、脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴26と、扱胴26の下方に落下する脱粒物を選別する揺動選別機構としての揺動選別盤27と、揺動選別盤27に選別風を供給する唐箕ファン28と、扱胴26の後部から取出される脱穀排出物を再処理する処理胴29と、揺動選別盤27の後部の排塵を機外に排出する排塵ファン30とを備えている。
図1乃至図3に示す如く、フィードチェン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェン34が配置されている。フィードチェン6の後端側から排藁チェン34に受け継がれた排藁(穀粒が脱粒された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設けた排藁カッタ35にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方下方に排出される。
揺動選別盤27の下方側には、揺動選別盤27にて選別された穀粒(一番選別物)を取出す一番コンベヤ31と、枝梗付き穀粒等の二番選別物を取出す二番コンベヤ32とが設けられている。本実施形態の両コンベヤ31,32は、走行機体1の進行方向前側から一番コンベヤ31、二番コンベヤ32の順で、側面視において走行機体1の上面側に横設されている。
図1乃至図3に示す如く、揺動選別盤27は、扱胴26の下方に落下した脱穀物を、揺動選別(比重選別)するように構成している。揺動選別盤27から落下した穀粒(一番選別物)は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン28からの選別風によって除去され、一番コンベヤ31に落下する。一番コンベヤ31のうち脱穀装置5におけるグレンタンク7寄りの一側壁(実施形態では右側壁)から外向きに突出した終端部には、上下方向に延びる一番揚穀筒33が連通接続されている。一番コンベヤ31から取出された穀粒は、一番揚穀筒33内の一番揚穀コンベヤ(図示せず)によってグレンタンク7に搬入され、グレンタンク7に収集される。
揺動選別盤27は、揺動選別(比重選別)によって、枝梗付き穀粒等の二番選別物(穀粒と藁屑等が混在した再選別用の還元再処理物)を二番コンベヤ32に落下させるように構成している。二番コンベヤ32によって取出された二番選別物は、二番還元筒36及び二番処理部37を介して揺動選別盤27の上面側に戻されて再選別される。また、扱胴26からの脱粒物中の藁屑及び粉塵等は、唐箕ファン28からの選別風によって、走行機体1の後部から圃場に向けて排出される。
図4乃至図6を参照して、ディーゼルエンジン20の吸気構造と排気構造を説明する。ディーゼルエンジン20は、上面にシリンダヘッド60が締結されたシリンダブロック(図示省略)を備えている。シリンダヘッド60には、ターボ過給機61が取付けられている。ターボ過給機61は、タービンホィール(図示省略)を内蔵したタービンケース62と、ブロアホィール(図示省略)を内蔵したコンプレッサケース63とを有する。
図5に示す如く、シリンダヘッド60の前側面に排気マニホールド64が配置されている。タービンケース62の排気ガス取入れ側に排気マニホールド64が接続されている。タービンケース62の排気ガス排出側には、排気ガス処理装置としてのディーゼルパティキュレートフィルタ65(以下、DPFという)が設けられている。タービンケース62の排気ガス排出側にDPF65の排気ガス取入れ側が接続されている。
図4に示す如く、DPF65の排気ガス排出側に中間排気管67を介してNOx触媒68の排気ガス取入れ側が接続されている。NOx触媒68の排気ガス排出側にテールパイプ69が接続されている。即ち、ディーゼルエンジン20の各気筒から排気マニホールド64に排出された排気ガスは、DPF65を経由して浄化処理されたのち、NOx触媒68を経由して浄化処理され、テールパイプ69から外部に放出される。また、DPF65は排気ガス中の粒子状物質(PM)等を捕集するためのものである。図7に示す如く、DPF65は、耐熱金属材料製のDPFケーシング100に内蔵した略筒型のフィルタケース101,102に、例えば白金等のディーゼル酸化触媒103とハニカム構造のフィルタ体であるすすフィルタ104とを直列に並べて収容した構造になっている。DPFケーシング100は、シリンダヘッド60の左側面にボルト等にて着脱可能に締結されている。
また、消音機能を有したNOx触媒68は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を還元して無害化し、且つ排気音を減衰するためのものである。図8に示す如く、NOx触媒68としては、尿素水を還元剤とした選択接触還元触媒であるNOx除去触媒105を用いている。NOx触媒68は、耐熱金属材料製のNOx触媒ケーシング106に内蔵した略筒型のフィルタケース107,108に、NOx除去触媒105とアンモニア除去触媒109とを直列に並べて収容した構造になっている。また、DPF65とNOx触媒68との間、即ち、NOx触媒68の排気ガス流入側からNOx触媒68内に、尿素供給タンク装置66から尿素供給ポンプ(図示省略)等によって尿素水溶液が噴射される。尿素供給タンク装置66は、脱穀装置5の扱口81の下方に形成されたデッドスペースを活用して、脱穀装置5の前面側の走行機体1の上面にコンパクトに設置されている(図5参照)。
図5に示す如く、ディーゼルエンジン20の前面に、ターボ過給機61が配置されている。ディーゼルエンジン20の左側面に、DPF65(前記DPFケーシング)が配置されている。DPF65から後方に向けて中間排気管67が延長される。中間排気管67の延長後端側を下向きに開口させてNOx触媒68の排気ガス取入れ側を連結している。脱穀装置5とグレンタンク7の間で、NOx触媒68からテールパイプ69の前端側を下向きに延長させる。脱穀装置5の下面よりも低い走行機体1の下面側で、テールパイプ69の後端側を後方に向けて開口させている。
一方、図4乃至図6に示す如く、コンプレッサケース63の給気取入れ側に給気管70を介してエアクリーナ71の給気排出側が接続されている。プリクリーナ72に給気ダクト73を介してエアクリーナ71の給気取入れ側が接続されている。シリンダヘッド60の後側面に給気マニホールド75が配置されている。コンプレッサケース63の給気排出側に過給管74を介して給気マニホールド75が接続されている。即ち、プリクリーナ72からエアクリーナ71に吸込まれた外気は、エアクリーナ71によって除塵されたのち、給気マニホールド75からディーゼルエンジン20の各気筒に供給される。
図4乃至図6に示す如く、ディーゼルエンジン20の前面側で、ディーゼルエンジン20の高位置に、ターボ過給機61とDPF65が配置されている。ディーゼルエンジン20の右側方に、ディーゼルエンジン20の水冷用のラジエータ76と、ディーゼルエンジン20の空冷用の冷却ファン77が配置されている。ディーゼルエンジン20が内設されたエンジンルーム79の右側方に冷却ファン77が配置され、エンジンルーム79の前部上方にターボ過給機61とDPF65が配置されている。即ち、ディーゼルエンジン20の前面右側にターボ過給機61が配置され、ディーゼルエンジン20の前面左側にDPF65が配置されている。ディーゼルエンジン20の前部の高位置に、ターボ過給機61とDPF65が左右に並置されている。
図4及び図5に示す如く、ディーゼルエンジン20から左側方に出力軸83を突出させる。出力軸83上にフライホィール84を設けている。フライホィール84に、刈取装置3や脱穀装置5に駆動力を伝達する作業部駆動プーリ85や、走行クローラ2にミッションケース86から駆動力を伝達する走行駆動プーリ87を固着させ、ディーゼルエンジン20の出力部を構成している。ディーゼルエンジン20の出力部としての作業部駆動プーリ85や走行駆動プーリ87の上方のデッドスペースを活用して、ディーゼルエンジン20の前部の高位置から走行機体1の下面側に向けて、中間排気管67及びテールパイプ69をコンパクトに延長している。
即ち、中間排気管67の延長後端側を下向きに開口させてNOx触媒68の排気ガス取入れ側を連結している。テールパイプ69の前端側を上向きに開口させてNOx触媒68の排気ガス排出側を連結している。脱穀装置5とグレンタンク7の間で、NOx触媒68の排気ガス取入れ側を高くし、NOx触媒68の排気ガス排出側を低くした姿勢に、NOx触媒68を傾斜させて支持している。なお、走行機体1等に固着した中間排気管67及びテールパイプ69によってNOx触媒68を支持させ、脱穀装置5とグレンタンク7の間にNOx触媒68を組付けている。走行機体1等にNOx触媒68を直接連結させないから、ブラケット等の支持構造が不要になる。
また、グレンタンク7の底部や脱穀装置5の扱口81に近接させてNOx触媒68を組付けることができる。ディーゼルエンジン20の出力用のVベルト延長部の上方に形成されるデッドスペースに、中間排気管67及びNOx触媒68をコンパクトに設置できる。DPF65やNOx触媒68の放熱によって、刈取装置3の穂先搬送機構やグレンタンク7や扱口81が加温されるから、湿材等の刈取作業において、扱口81に付着する湿材(穀稈の袴等)を低減できる。グレンタンク7からの穀粒排出作業性や、朝露等によって湿った穀稈(湿材)を刈取り脱穀する収穫作業性を向上できる。
図4乃至図6から明かなように、ディーゼルエンジン20を搭載した走行機体1と、左右の走行クローラ2と、刈取装置3と、脱穀装置5と、グレンタンク7とを備えたコンバインにおいて、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の粒子状物質等を捕集するDPF65と、ディーゼルエンジン20の排気ガス中の窒素酸化物を還元するNOx触媒68とを備える。ディーゼルエンジン20の相対向する側方部に振分けて、DPF65と、NOx触媒68を配置している。したがって、ディーゼルエンジン20を内設するためのエンジンルーム79の設置高さを低く抑えて、運転座席12の下方等の機体内部にディーゼルエンジン20をコンパクトに収納できる。例えば、グレンタンク7の前方にディーゼルエンジン20及び運転座席12を設けたコンバイン機体構造において、DPF65及びNOx触媒68をコンパクトに配置できる。また、DPF65にて捕集された未燃焼物の燃焼処理用の加熱手段等を不要にでき、DPF65等を簡単に組付けることができる。また、DPF65又はNOx触媒68の温度管理等の取扱い性を向上できる。
図4及び図5から明かなように、ディーゼルエンジン20の側方で、且つDPF65の設置位置よりも低位置に、NOx触媒68を配置したものであるから、NOx触媒68にて発生する水がDPF65側に移動するのを簡単に防止できる。脱穀装置5の選別風取入れ側又はグレンタンク7底部などに近接させてNOx触媒68やテールパイプ69を設置して、脱穀装置5の選別風又はグレンタンク7などの加温に、NOx触媒68やテールパイプ69の発熱を利用でき、湿材の収穫作業性を向上できる。
図4から明かなように、NOx触媒68の排気ガス排出側を下向きにした姿勢に傾斜させて、NOx触媒68を設置したものであるから、NOx触媒68の設置高を抑えながら、NOx触媒68の排水等に有利な姿勢にDPF65又はNOx触媒68を支持できる。
図4及び図5から明かなように、ディーゼルエンジン20とグレンタンク7の間で、ディーゼルエンジン20からグレンタンク7方向に排気管67やテールパイプ69を延長させ、排気ガス排出側が低くなる姿勢に排気管67やテールパイプ69を傾斜させ、排気管67やテールパイプ69の傾斜途中にNOx触媒68を配置したものであるから、排気管67やテールパイプ69の折り曲げ角度を大きくして排気管67やテールパイプ69の排気ガス流動抵抗を低減できる。また、グレンタンク7の底部外側のデッドスペースを活用してNOx触媒68を配置した構造において、ディーゼルエンジン20に排気管67やテールパイプ69を介してNOx触媒68を短距離で接続して、ディーゼルエンジン20の排気効率を向上できる。
図4及び図5から明かなように、NOx触媒68の排気ガス流入側から、NOx触媒68内に、還元剤(尿素液)を供給するように構成したものであるから、還元剤がDPF65側に移動するのを簡単に防止できる。ディーゼルエンジン20の排気マニホールド64等に前記還元剤が入るのを阻止できる。ディーゼルエンジン20の排気ガス排出部品が前記還元剤にて腐食するのを低減でき、ディーゼルエンジン20又は付属部品の耐久性を向上できる。
本発明の実施形態の4条刈り用のコンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 ディーゼルエンジンの左側面図である。 ディーゼルエンジンの正面図である。 ディーゼルエンジンの平面図である。 DPFの説明図である。 NOx触媒の説明図である。
符号の説明
1走行機体
2走行クローラ
3刈取装置
5脱穀装置
7グレンタンク
20ディーゼルエンジン
65ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
67中間排気管
68NOx触媒
69テールパイプ(排気管)

Claims (5)

  1. ディーゼルエンジンを搭載した走行機体と、左右の走行クローラと、刈取装置と、脱穀装置と、グレンタンクとを備えたコンバインにおいて、
    前記ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質等を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタと、前記ディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物を還元するNOx触媒とを備え、前記ディーゼルエンジンの相対向する側方部に振分けて、前記ディーゼルパティキュレートフィルタと、前記NOx触媒を配置したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記ディーゼルエンジンの側方で、且つ前記ディーゼルパティキュレートフィルタの設置位置よりも低位置に、前記NOx触媒を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記NOx触媒の排気ガス排出側を下向きにした姿勢に傾斜させて、前記NOx触媒を設置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  4. 前記ディーゼルエンジンと前記グレンタンクの間で、前記ディーゼルエンジンから前記グレンタンク方向に排気管を延長させ、排気ガス排出側が低くなる姿勢に前記排気管を傾斜させ、前記排気管の傾斜途中に前記NOx触媒を配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  5. 前記NOx触媒の排気ガス流入側から、前記NOx触媒内に、還元剤を供給するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
JP2008219414A 2008-08-28 2008-08-28 コンバイン Pending JP2010051239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008219414A JP2010051239A (ja) 2008-08-28 2008-08-28 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008219414A JP2010051239A (ja) 2008-08-28 2008-08-28 コンバイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010051239A true JP2010051239A (ja) 2010-03-11

Family

ID=42067827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008219414A Pending JP2010051239A (ja) 2008-08-28 2008-08-28 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010051239A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014142223A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 ヤンマー株式会社 作業車両のエンジン装置
WO2014142222A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 ヤンマー株式会社 作業車両のエンジン装置
JP2016029941A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 井関農機株式会社 コンバイン
JP2016185128A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ヤンマー株式会社 コンバイン
CN107249301A (zh) * 2015-03-04 2017-10-13 洋马株式会社 联合收割机
JP2018143145A (ja) * 2017-03-03 2018-09-20 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン
CN113079807A (zh) * 2015-12-11 2021-07-09 洋马动力科技有限公司 联合收割机

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102103687B1 (ko) 2013-03-15 2020-04-22 얀마 가부시키가이샤 작업 차량의 엔진 장치
WO2014142222A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 ヤンマー株式会社 作業車両のエンジン装置
JP2014177913A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Yanmar Co Ltd 作業車両のエンジン装置
KR20210012060A (ko) * 2013-03-15 2021-02-02 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 작업 차량의 엔진 장치
WO2014142223A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 ヤンマー株式会社 作業車両のエンジン装置
US9631532B2 (en) 2013-03-15 2017-04-25 Yanmar Co., Ltd. Engine device of working vehicle
US9752478B2 (en) 2013-03-15 2017-09-05 Yanmar Co., Ltd. Engine device of working vehicle
KR102210794B1 (ko) * 2013-03-15 2021-02-01 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 작업 차량의 엔진 장치
KR102329366B1 (ko) * 2013-03-15 2021-11-22 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 작업 차량의 엔진 장치
KR20200043495A (ko) * 2013-03-15 2020-04-27 얀마 가부시키가이샤 작업 차량의 엔진 장치
KR20200022529A (ko) * 2013-03-15 2020-03-03 얀마 가부시키가이샤 작업 차량의 엔진 장치
JP2016029941A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 井関農機株式会社 コンバイン
KR102057380B1 (ko) 2015-03-04 2019-12-18 얀마 가부시키가이샤 콤바인
CN107249301A (zh) * 2015-03-04 2017-10-13 洋马株式会社 联合收割机
JP2016185128A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ヤンマー株式会社 コンバイン
CN113079807A (zh) * 2015-12-11 2021-07-09 洋马动力科技有限公司 联合收割机
CN113079807B (zh) * 2015-12-11 2023-07-21 洋马动力科技有限公司 联合收割机
JP2018143145A (ja) * 2017-03-03 2018-09-20 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5224954B2 (ja) コンバイン
JP5140536B2 (ja) コンバイン
JP5235564B2 (ja) コンバイン
JP5373412B2 (ja) コンバイン
JP5443027B2 (ja) エンジン装置
JP2010083331A (ja) コンバイン
JP5968764B2 (ja) コンバイン
JP5275857B2 (ja) エンジン装置
JP2010209813A (ja) コンバイン
JP2010051239A (ja) コンバイン
JP2010209814A (ja) コンバイン
JP5085491B2 (ja) コンバイン
JP6305277B2 (ja) コンバイン
JP5806711B2 (ja) コンバイン搭載用のエンジン装置
JP2016029895A (ja) コンバイン
JP6378049B2 (ja) コンバインのエンジン装置
JP5828601B2 (ja) コンバイン
JP6120939B2 (ja) コンバイン
JP5806709B2 (ja) コンバイン搭載用のエンジン装置
JP5806710B2 (ja) コンバイン搭載用のエンジン装置
JP2016131547A (ja) コンバイン
JP2016042850A (ja) コンバイン
JP5828600B2 (ja) 作業車両搭載用のエンジン装置
JP5814412B2 (ja) コンバイン
JP2010216334A (ja) エンジン装置