JP6489501B2 - 水栓取付用台座の取付構造 - Google Patents

水栓取付用台座の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、水栓取付用台座の取付構造に関する。
従来から、洗面化粧台等、手洗いや水飲みに使用する水を水槽で受ける水槽付き家具では、その水槽に近接して設けられる立壁を取付対象壁として、当該立壁に水栓を取り付ける構造が広く採用されている。
下記特許文献1には、洗面化粧台において水槽(ボール2)の奥側に立壁(壁面3)が設けられ、その立壁の背面側に給水管を配設する構造が開示されている。給水管の水槽側の端部は、立壁に形成された貫通孔(取付開口9)を挿通して前面側に引き出され、水栓(水栓本体4)と接続される。この水栓は、水栓取付用台座(取付金具11)を介して立壁部の前面に取り付けられる。すなわち、立壁部の前面に固定された水栓取付用台座に水栓を取り付けることにより、水栓は立壁部の前面に取り付けられる。これにより、水栓と給水管との接続作業と、水栓の立壁部への取付作業を、立壁の前面側で行うことができる。
特開平9−144083号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の取付構造では、複数のネジ(ビス12)によって台座を立壁の前面に固定しているため、立壁の前面にネジ孔を開設する作業が必要となり、製造コストの増大を招いていた。
また、ネジによる水栓取付用台座の固定強度を確保するため、ネジ孔を貫通孔から離れた位置に設けており、かつ、それらのネジ孔に挿入されたネジを前面から水栓で覆って隠しているため、水栓が大型化してしまう。仮に、カバー等の、水栓とは別個の部材を用いてネジを覆った場合でも、カバー等は大型化してしまうので、これによって意匠性が損なわれるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、水栓が取り付けられる水栓取付用台座を、水栓の取付対象壁にネジ孔を開設することなく、取付対象壁の手前側から取り付け可能にする水栓取付用台座の取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る水栓取付用台座の取付構造は、貫通孔が形成された取付対象壁に、水栓取付用台座を取り付ける構造であって、前記取付対象壁の厚みと略同じ間隔を隔てて配置される第1立ち上がり部と第2立ち上がり部を有し、さらにこれらの一端側を接続する接続部を有する、断面が凹状に形成された、前記貫通孔に前面側から挿入される挿入体を複数有し、前記挿入体は、前記第1立ち上がり部と第2立ち上がり部によって前記取付対象壁を挟むようにして前記貫通孔の内方から前記取付対象壁に嵌め込み可能に構成されており、前記挿入体は、前記取付対象壁に嵌め込まれた状態において、前記取付対象壁よりも前方に、前記水栓取付用台座の一部となる台座部を有しており、前記複数の挿入体は、前記貫通孔を囲むようにして前記貫通孔の周方向に沿って並べて前記取付対象壁に嵌め込まれ、前記貫通孔の前方側から挿入されると共に前記取付対象壁に嵌め込まれた前記複数の挿入体の前記接続部を前記貫通孔の周面へ押圧可能な押圧部材によって、前記複数の挿入体の前記接続部を前記貫通孔の周面へ押圧することで、複数の前記台座部で前記水栓取付用台座を形成すると共に前記水栓取付用台座を前記取付対象壁に固定することを特徴とする。
水栓を取付対象壁に取り付けた状態においては、使用者が水栓に不意に力をかけてしまった場合に、水栓の根元に大きな力がかかりやすい。したがって、水栓の根元を支持する支持部材には破損が生じやすい。本発明に係る水栓取付用台座の取付構造は、水栓と水栓を支持する水栓取付用台座を別部材で設けているため、そのように水栓に大きな力がかかり、水栓取付用台座が破損したとしても、水栓取付用台座のみを交換すれば良いため、水栓自体を交換する必要がなく、維持費用を抑えることができる。
また、本発明に係る水栓取付用台座の取付構造は、第1立ち上がり部と第2立ち上がり部によって取付対象壁を挟むようにして貫通孔の内方から取付対象壁に嵌め込み可能に構成された複数の挿入体を、貫通孔を囲むようにして貫通孔の周方向に沿って並べて取付対象壁に嵌め込み、前方側から挿入された押圧部材によって複数の挿入体を貫通孔の外方に向かって拡張させることで、第1立ち上がり部と第2立ち上がり部を接続する接続部を貫通孔の周面へ押圧し、取付対象壁に複数の挿入体を固定している。挿入体は、水栓取付用台座の一部となる台座部を有しおり、複数の挿入体が取付対象壁に固定された際に、複数の台座部によって、水栓取付用台座を形成するよう構成しているため、立壁にネジ孔を開設する作業が不要となり、製造コストの増大を抑制することが可能となる。また、ネジを覆い隠すために水栓を大型化させたり、カバー等の別個の部材を用意したりする必要もないため、意匠性が損なわれることもない。さらに、取付対象壁に所定の大きさの貫通孔を設けておくだけで、使用者の好みに応じて、デザインや機能が異なる別の水栓に交換することも容易となる。
また、本発明に係る水栓取付用台座の取付構造では、前記押圧部材は、筒状に形成された筒状部材であり、前記筒状部材は、軸方向における太さが略一定の太部と、前記太部の後方に設けられ、軸方向における太さが前記太部よりも細い細部と、を有し、前記細部は、前記太部へ近づくに従って前記軸方向における太さが前記太部の太さへ近づくよう傾斜した傾斜面をその外面に有しており、前記筒状部材を前記細部から前記貫通孔に挿入することで、前記貫通孔を囲むようにして前記貫通孔の周方向に沿って並べて前記取付対象壁に嵌め込まれた前記複数の挿入体の前記接続部を、前記太部によって前記貫通孔の周面へ押圧することも好ましい。
この好ましい態様では、押圧部材は、軸方向における太さが略一定の太部と、太部の後方に設けられ、軸方向における太さが太部よりも細い細部を有する筒状部材によって構成されている。この筒状部材を貫通孔の前方側から挿入することで、貫通孔を囲むようにして貫通孔の周方向に沿って並べて取付対象壁に嵌め込まれた複数の挿入体を太部によって貫通孔の外方側に拡張させ、複数の挿入体の接続部を貫通孔の周面へ押圧させることができる。また、筒状部材を挿入する際には、太部へ近づくに従って軸方向における太さが太部の太さへ近づくよう傾斜した傾斜面をその外面に有する細部から先に貫通孔に挿入することで、筒状部材を貫通孔に挿入しやすくなる。このように、簡単な構成で、押圧部材を挿入しやすくし、取付対象壁に複数の挿入体を固定する際の作業性を高めることができる。
また、本発明に係る水栓取付用台座の取付構造では、前記筒状部材は、円筒状に形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、筒状部材が円筒状に形成されているため、筒状部材を貫通孔の前方側から挿入する際に、筒状部材の軸方向周りの角度調整等の作業が必要ない。したがって、水栓取付用台座を取付対象壁に固定させる際の作業性をより高めることができる。
また、本発明に係る水栓取付用台座の取付構造では、前記挿入体の前記第1立ち上がり部は、前記取付対象壁に嵌め込まれた状態において、前記取付対象壁の前方側に位置し、
前記挿入体の前記台座部は、前記第1立ち上がり部によって構成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、挿入体の台座部を第1立ち上がり部によって構成しているため、別途、台座部を挿入体に設ける必要がなく、挿入体をコンパクトに構成することができる。したがって、水栓取付用台座を取付対象壁に固定させる際の作業性をより高めることができる。
また、本発明に係る水栓取付用台座の取付構造では、環状の弾性部材を有し、前記複数の挿入体の前記接続部は、前記弾性部材を介して前記貫通孔の周面に押圧されることも好ましい。
この好ましい態様では、接続部を、弾性部材を介して貫通孔の周面に押圧することで、接続部を隙間なく貫通孔の周面に押圧させることができるため、取付対象壁に固定された水栓取付用台座のがたつきを防止できる。したがって、水栓取付用台座に水栓を取り付けた後に水栓ががたつくことを防止できる。
本発明の水栓取付用台座の取付構造によれば、水栓の取付対象壁にネジ孔を開設することなく、水栓が取り付けられる水栓取付用台座を取付対象壁の手前側から取り付けることができる。
本発明の第1実施形態に係る洗面化粧台の斜視図。 第1実施形態に係る吐水スパウト50の立壁11への取付構造を示すための分解斜視図。 挿入体80および押圧部材90を貫通孔13に挿入するときの様子を示す模式図。 挿入体80および押圧部材90を貫通孔13に挿入するときの様子を示す模式図。 台座82を立壁11に対して固定した状態を示す縦断面図。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態である図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る洗面化粧台の構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る洗面化粧台の斜視図である。
図1に示すように、洗面化粧台1は、洗面室床Fに載置されるとともに、その背面を洗面室壁Wに当接させて設置されている。洗面化粧台1は、カウンター10と、化粧鏡ユニット20と、キャビネット30と、水栓60を備えている。
カウンター10は、その背面が洗面室壁Wに直接又は固定のための金具等を介して間接的に取り付けられており、略垂直な前面を有する立壁11と、その立壁11の前面側に設けられる水槽12を有する。立壁11と水槽12は、樹脂材料で一体的に形成されている。水槽12は椀状に形成され、その内部で水を受けるとともに、その水を貯留することも可能である。水槽12の下面には、受けた水を下方に排出するための排水口(図示せず)が形成されており、排出された水は、この排水口に接続される排水管(図示せず)によって下水管側に導かれる。
化粧鏡ユニット20は箱状に形成され、内部に歯ブラシ等を収納可能である。図1に示すように、化粧鏡ユニット20は立壁11上に配置されるとともに、背面が洗面室壁Wに対し直接又は間接的に取り付けられている。また、その前面には、使用者の姿を映す化粧鏡21が取り付けられており、その上部には、前方に投光する照明22を備えている。
キャビネット30は、カウンター10の下方に配置されており、左右一対の側板31L、31Rと、前面を構成する扉32を備えている。洗面化粧台1の使用者は、扉32を開閉することで、前方から内部の収納空間にアプローチし、収納や取り出しを行うことができる。
水栓60は、カウンター10の立壁11に取り付けられ、吐水スパウト(吐水部)50と湯水混合栓40を備えている。すなわち、立壁11が水栓および水栓が取り付けられる後述する台座70(水栓取付用台座)の取付対象壁となっている。
吐水スパウト50は、立壁11の背面のフレキシブルホース(図示せず)に接続されている。また、湯水混合栓40の前方側には、ハンドルHが取り付けられる。使用者は、このハンドルHを操作することで、図示しない給水管および給湯管から湯水混合栓40に流入する湯と水の流量を変更し、吐水口51から吐出する湯水の温度や流量を調節することができる。
次に、図2を参照して、水栓60の取付構造について説明する。特に、図2では、水栓60の吐水スパウト50の取付構造について説明する。
図2は、台座82の立壁11への取付構造および台座82への吐水スパウト50の取付構造を示すための分解斜視図であり、図2に示すように、台座82は、立壁11に固定される2つの挿入体80(80a、80b)によって形成される。2つの挿入体80は、同一の形態を有しており、その形態は、所定の間隔をあけて外方に突出する2つのフランジ状の突出部を有する円筒体を、その軸方向に2つに分割して形成される半割体のような形態を有している。それぞれの挿入体80の2つの突出部81、821は、立壁11の厚みと略同一の間隔をあけて設けられている。本実施形態においては、この間隔を、立壁11の厚みよりもわずかに大きく設けている。なお、本実施形態における立壁11は、貫通孔13の周縁から後方に突出する突起11aを有しており、本実施形態における立壁11の厚みとは、貫通孔13周縁の立壁11の前面から突起11aの後方側の端面までの長さTを指すものである。また、突出部821の前面側には、前方に延出した、断面が円弧状の突出部84が設けられている。
台座82は、2つの挿入体80の前方側の突出部821(台座部)が貫通孔13の円周方向に沿って配置されることによって形成されるよう構成されている。
挿入体80の後方側の突出部81は、貫通孔13に挿入可能な程度の長さに突出しており、挿入体80は、貫通孔13の前方から、突出部81を挿入し、2つの突出部81、821、および、2つの突出部81、821を接続している接続部83とによって形成される凹部85に貫通孔13周縁の立壁11を2つの突出部81、821で挟むようにして、立壁11に嵌め込ませることができる。
2つの挿入体80は、貫通孔13の周方向に沿って、貫通孔13を囲むようにして、所定の間隔をあけて立壁11に嵌め込まれるが、嵌め込む前に、環状のパッキン100(弾性部材)を接続部83と貫通孔13の周面13a(貫通孔13を形成する立壁11の内周面)との間に介在させるようにしている。
そして、2つの挿入体80を立壁11に嵌め込んだ状態で、2つの挿入体80の接続部83を貫通孔13の周面13aに押圧する力を加えるための押圧部材90を、2つの挿入体80の間に前方から挿入し、2つの挿入体80を立壁11に固定する。ここで、押圧部材90は円筒状に形成された筒部91(円筒部材)と、筒部91の前方側端部から外方に突出するフランジ92を有している。
筒部91は、軸方向における太さが略一定(外径が略一定)の太部91aと、太部91aの後方に設けられ、軸方向における太さが太部91aよりも細い細部91bを有している。細部91bは、太部91aへ近づくに従って軸方向における太さが太部91aの太さへ近づくよう傾斜した傾斜面91baをその外面に有している。より具体的には、前方に向かうに従って拡径する形態を有しており、細部91bの前端は太部91aの後端に一体的に接続されている。
太部91aは、2つの挿入体80の接続部83を貫通孔13の周面13aに押圧可能な太さ(外径)に構成されている。また、細部91bの後方側の先端の外径は、作業者がパッキン100を介して2つの挿入体80を立壁11に嵌め込み、パッキン100を介して、接続部83が軽く周面13aに押圧されている状態における、2つの挿入体80の内周面によって囲まれる挿入空間Sの外径よりもやや小さく形成されている。これにより、押圧部材90を挿入空間Sに挿入する際、押圧部材90を簡単に挿入できるようになる。
図3および図4は、台座82を固定する際の様子を示す模式図である。図3は、挿入体80および押圧部材90を貫通孔13に挿入する前の様子を示しており、図4は、挿入体80を貫通孔13に挿入した後、押圧部材90を挿入空間Sに挿入している様子を示す図である。
図3に示すように、2つの挿入体80は、円筒状になるように向かい合わせにされた状態で貫通孔13に挿入される。この状態においては、2つの挿入体80の突出部81により形成される外径D2は、貫通孔13の外径D1よりわずかに小さくなる。
なお、貫通孔13へ挿入する前に、2つの挿入体80の凹部85にはパッキン100を嵌め込む。このようにパッキン100が嵌め込まれた2つの挿入体80を、貫通孔13の周面13aと挿入体80の接続部83が相対する位置まで挿入する。そして、作業者は、接続部83を、パッキン100を介して貫通孔13の周面13aに軽く押圧するように指で2つの挿入体80を貫通孔13の周面13aへ押し広げる。この状態で押圧部材90を細部91b側から挿入する。この際、細部91bによって、貫通孔13の軸心と押圧部材90の軸心が一致するように案内され、図4に示すように、太部91aによって、2つの挿入体80が外方側に拡張され、接続部83が貫通孔13の周面13aに押圧される。押圧部材90は、フランジ92が挿入体80の突出部84に当接するまで挿入される。
図5は、このようにして固定された2つの挿入体80の様子を示す斜視断面図である。貫通孔13の周面13aにパッキン100を介して押圧された2つの挿入体80は、2つの突出部81、821によって前後方向への移動を規制することができ、安定して挿入体80を立壁11に固定することができる。また、2つの挿入体80は、貫通孔13の周方向に沿って、貫通孔13を囲むようにして、所定の間隔をあけて立壁11に固定されているため、より周面13aへの押圧力を作用させやすい。
また、本実施形態においては、2つの挿入体80の突出部821a、821bにより、吐水スパウト50を取り付ける台座82を形成するように構成している。2つの挿入体80のそれぞれの突出部821の外周面には、ネジ孔86が設けられており、吐水スパウト50の上面と下面に設けられた図示しないネジ孔および突出部821のネジ孔86にネジ61を螺合させることにより、吐水スパウト50は台座82に取り付けられる。
本実施形態においては、2つの挿入体80の突出部821により吐水スパウト50を取り付ける台座82を形成するよう構成しているため、別途台座82を構成する部材を設けることなく台座82を形成でき、挿入体80をよりコンパクトにできる。したがって、挿入体80の立壁11への取付作業性を高めることができる。
また、パッキン100を介して挿入体80の接続部83を周面13aに押圧させるため、台座82のがたつきを防止でき、水栓60の使い勝手を低下させる恐れもない。
また、押圧部材90の筒部91が円筒状に形成されているため、筒部91を貫通孔13の前方側から挿入する際に、筒部91の軸方向周りの角度調整等の作業が必要ない。したがって、筒部91を挿入する際の作業性をより高めることができる。
本実施形態では、以上のように、立壁11にネジ孔を開設する作業が不要となり、製造コストの増大を抑制することが可能となる。また、ネジを覆い隠すために吐水スパウト50などの水栓を大型化させたり、カバー等の別個の部材を用意したりする必要もないため、意匠性が損なわれることもない。さらに、立壁11に所定の大きさの貫通孔を設けておくだけで、使用者の好みに応じて、デザインや機能が異なる別の水栓に交換することも容易となる。また、台座82に吐水スパウト50などの水栓を取り付けるようにすることで、メンテナンスの際に水栓のみを取り外せば良く、都度、台座82を立壁11へ着脱する必要がないため、メンテナンスの手間を低減させることができる。
なお、本実施形態では、挿入体80を2つのみ用いていたが、3つ以上の挿入体を立壁11に固定して台座82を形成するようにすることで、台座82を立壁11に固定しても構わない。このように3つ以上の挿入体を用いる場合であっても、貫通孔13の周方向に沿って、貫通孔13を囲むようにして複数の挿入体を配置することで、複数の挿入体を立壁11に固定することができる。また、複数の挿入体は貫通孔13の周方向に沿って等間隔で配置されることが、より押圧力が作用しやすいため、より好ましい。
また、本実施形態では、立壁11は、貫通孔13の周縁から後方に突出する突起11aを有していたが、このような突起11aを有していなくても構わない。この場合、立壁11の厚みとは、貫通孔13の周縁の立壁11の厚みを指す。
また、本実施形態においては、水栓60の吐水スパウト50を台座82に取り付ける構成としたが、湯水混合栓40を台座82に取り付ける構成としても構わない。また、例えば、本発明における水栓には、吐水スパウト50からの吐止水を制御するための電気的な操作手段(リモコンなど)も含まれるものであり、台座82にはこのような手段を取り付けるものであっても構わない。
1:洗面化粧台
10:カウンター
11:立壁(取付対象壁)
13:貫通孔
13a:周面
40:湯水混合栓
50:吐水スパウト
60:水栓
61:ねじ
80:挿入体
81:突出部(第2立ち上がり部)
82:台座(水栓取付用台座)
821:突出部(第1立ち上がり部、台座部)
83:接続部
90:押圧部材
91:筒部(筒状部材)
91a:太部
91b:細部
91ba:傾斜面
100:パッキン(弾性部材)

Claims (5)

  1. 貫通孔が形成された取付対象壁に、水栓取付用台座を取り付ける構造であって、
    前記取付対象壁の厚みと略同じ間隔を隔てて配置される第1立ち上がり部と第2立ち上がり部を有し、さらにこれらの一端側を接続する接続部を有する、断面が凹状に形成された、前記貫通孔に前面側から挿入される挿入体を複数有し、
    前記挿入体は、前記第1立ち上がり部と第2立ち上がり部によって前記取付対象壁を挟むようにして前記貫通孔の内方から前記取付対象壁に嵌め込み可能に構成されており、
    前記挿入体は、前記取付対象壁に嵌め込まれた状態において、前記取付対象壁よりも前方に、前記水栓取付用台座の一部となる台座部を有しており、
    前記複数の挿入体は、前記貫通孔を囲むようにして前記貫通孔の周方向に沿って並べて前記取付対象壁に嵌め込まれ、
    前記貫通孔の前方側から挿入されると共に前記取付対象壁に嵌め込まれた前記複数の挿入体の前記接続部を前記貫通孔の周面へ押圧可能な押圧部材によって、前記複数の挿入体の前記接続部を前記貫通孔の周面へ押圧することで、複数の前記台座部で前記水栓取付用台座を形成すると共に前記水栓取付用台座を前記取付対象壁に固定することを特徴とする水栓取付用台座の取付構造。
  2. 前記押圧部材は、筒状に形成された筒状部材であり、
    前記筒状部材は、
    軸方向における太さが略一定の太部と、
    前記太部の後方に設けられ、軸方向における太さが前記太部よりも細い細部と、を有し、
    前記細部は、前記太部へ近づくに従って前記軸方向における太さが前記太部の太さへ近づくよう傾斜した傾斜面をその外面に有しており、
    前記筒状部材を前記細部から前記貫通孔に挿入することで、前記貫通孔を囲むようにして前記貫通孔の周方向に沿って並べて前記取付対象壁に嵌め込まれた前記複数の挿入体の前記接続部を、前記太部によって前記貫通孔の周面へ押圧することを特徴とする請求項1に記載の水栓取付用台座の取付構造。
  3. 前記筒状部材は、円筒状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の水栓取付用台座の取付構造。
  4. 前記挿入体の前記第1立ち上がり部は、前記取付対象壁に嵌め込まれた状態において、前記取付対象壁の前方側に位置し、
    前記挿入体の前記台座部は、前記第1立ち上がり部によって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水栓取付用台座の取付構造。
  5. 環状の弾性部材を有し、
    前記複数の挿入体の前記接続部は、前記弾性部材を介して前記貫通孔の周面に押圧されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水栓取付用台座の取付構造。
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