JP6923847B2 - ライニングユニット - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、ライニングユニットに関する。
腰掛け式の大便器の後方に設置して使用されるライニングユニットがある。ライニングユニットは、例えば、大便器に接続される給水管やタンクなどを覆い隠すことにより、トイレ室の美観を向上させる。ライニングユニットは、例えば、略矩形の枠状のフレームと、フレームの前方に覆う前面板と、フレームの上方を覆う天板と、を備える。
前面板は、ネジなどの固定部材を用いることなく、係合によってフレームに取り付けられる。これにより、メンテナンスの際などに、前面板を比較的容易に取り外すことができるとともに、固定部材などが外部に露出することが無く、ライニングユニットの美観を向上させることができる。
また、こうしたライニングユニットにおいて、大便器に腰掛けた使用者の背中を支持する背もたれを、前面板に設けることも提案されている(例えば、特許文献1)。これにより、ライニングユニットに背を向けた適切な向きで着座した使用者が、背もたれに寄りかかって用を足すことができる。
しかしながら、ライニングユニット側を向いた逆の向きで用を足す使用者も少なくない。このような場合に、使用者が背もたれを掴んで力を入れ、フレームと前面板との係合を解除してしまい、不意に前面板をフレームから外してしまう可能性があった。前面板の不意の外れは、逆向きに腰掛けた使用者の転倒などの要因となってしまう恐れがある。
反面、前面板の不意の外れを抑制するために、前面板をフレームに厳密に固定してしまうと、メンテナンスの際などに、前面板の取り外しに手間がかかってしまう。このため、ライニングユニットでは、背もたれに力を加えた状態での前面板の外れを抑制しつつ、メンテナンスの際には、容易に前面板をフレームから取り外せるようにすることが望まれる。
特開2012−162948号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、背もたれに力を加えた状態での前面板の外れを抑制しつつ、メンテナンスの際には、容易に前面板をフレームから取り外すことができるライニングユニットを提供することを目的とする。
第1の発明は、腰掛け式の大便器の後方に設置して使用されるライニングユニットであって、矩形状の前面部と矩形状の上面部とを有するフレームと、板状の本体部と、前記本体部の下部に設けられた貫通孔と、を有し、前記フレームに対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で前記前面部の上部に取り付けられ、前記前面部の上部の前方を覆う上部前面板と、前記上部前面板に設けられ、前方を向いて前記大便器に着座した使用者の背中を支持する背もたれと、前記フレームに対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で前記前面部の下部に取り付けられ、前記前面部の下部の前方を覆う下部前面板と、前記フレーム又は前記下部前面板に設けられ、前記上部前面板の後方側において前記貫通孔と対向する位置に配置された固定部と、前方側から前記貫通孔に挿通され、前記固定部に着脱可能に取り付けられることにより、前記上部前面板と前記固定部とを接合する接合部材と、を備えたことを特徴とするライニングユニットである。
このライニングユニットによれば、接合部材が上部前面板と固定部とを接合することにより、上部前面板の上方への移動が抑制される。これにより、背もたれに力が加えられたとしても、上部前面板のフレームからの外れを抑制することができる。そして、メンテナンスの際には、固定部に着脱可能に取り付けられた接合部材を、上部前面板の前方側から取り外す。これにより、上部前面板のフレームからの取り外しが可能になる。このように、前方側から接合部材を取り外すだけで、容易に上部前面板の取り外しが可能になる。従って、背もたれに力を加えた状態での上部前面板の外れを抑制しつつ、メンテナンスの際には、容易に上部前面板をフレームから取り外すことができるライニングユニットを提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記固定部は、前記下部前面板に設けられていることを特徴とするライニングユニットである。
フレームに固定部を設ける場合には、貫通孔と対向する位置に固定部を配置するために、フレームに余計な橋渡し部材などを設けなければならなくなり、部品点数の増加を招いてしまう。また、橋渡し部材が、大便器への給水管の接続の際やメンテナンスの際などに邪魔になり、使い勝手の低下を招いてしまう可能性も生じる。このライニングユニットによれば、固定部を下部前面板に設けることにより、フレームに固定部を設ける場合と比べて、上記のようなフレームの部品点数の増加や使い勝手の低下を抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記下部前面板の上方への移動を規制する規制部材をさらに備えたことを特徴とするライニングユニットである。
このライニングユニットによれば、上部前面板が接合部材及び固定部を介して下部前面板と接合された状態において、上部前面板と下部前面板とが共に上方に移動し、フレームとの係合状態が解除されてしまうことを抑制することができる。従って、背もたれに力が加えられた際の、上部前面板のフレームからの外れをより適切に抑制することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記貫通孔は、前記背もたれよりも下方、かつ前記大便器よりも上方に配置されていることを特徴とするライニングユニットである。
このライニングユニットによれば、背もたれよりも下方かつ大便器よりも上方に貫通孔を配置することにより、背もたれに隠れる位置に貫通孔及び接合部材を配置する場合などと比べて、接合部材の取り外しをし易くすることができる。また、後方側を向いて起立した使用者から見て、貫通孔及び接合部材が、背もたれなどに隠れやすくなる。従って、貫通孔及び接合部材を設けた場合にも、ライニングユニットの見栄えを良くすることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記貫通孔は、前記大便器の上に取り付けられる便座装置の上端よりも下方に配置されていることを特徴とするライニングユニットである。
このライニングユニットによれば、後方側を向いて起立した使用者から見て、貫通孔及び接合部材が、便座装置に隠れやすくなり、ライニングユニットの見栄えをより良くすることができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記貫通孔は、前記大便器の上に取り付けられる便座装置の幅の間に配置されていることを特徴とするライニングユニットである。
このライニングユニットによれば、後方側を向いて起立した使用者から見て、貫通孔及び接合部材が、便座装置に隠れやすくなり、ライニングユニットの見栄えをより良くすることができる。
本発明の態様によれば、背もたれに力を加えた状態での前面板の外れを抑制しつつ、メンテナンスの際には、容易に前面板をフレームから取り外すことができるライニングユニットが提供される。
実施形態に係るトイレユニットを表す正面図である。 実施形態に係るライニングユニットを表す分解斜視図である。 実施形態に係るライニングユニットの一部を表す部分断面図である。 上部前面板及び下部前面板の背面を表す背面図である。 実施形態に係るライニングユニットの一部を表す部分断面図である。 実施形態に係るライニングユニットの変形例を表す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレユニットを表す正面図である。
図1に表したように、トイレユニット2は、大便器4と、衛生洗浄装置6(便座装置)と、ライニングユニット10と、を備える。大便器4は、使用者が腰掛けた状態で用を足すことができる腰掛け式の便器である。大便器4は、換言すれば、洋式腰掛便器である。
衛生洗浄装置6は、大便器4の上に取り付けられる。衛生洗浄装置6は、大便器4の上に載置される便座を有する。衛生洗浄装置6は、便座を介して大便器4に腰掛けた使用者の「おしり」などの局部を洗浄する局部洗浄機能を有する。この例では、大便器4の上に取り付けられる便座装置の一例として、衛生洗浄装置6を表している。便座装置は、これに限ることなく、例えば、便座を温める暖房機能を有する暖房便座装置や、衛生洗浄機能や暖房機能などの機能を有しない普通便座等でもよい。便座装置は、少なくとも使用者が着座可能な便座を有する任意の装置でよい。
衛生洗浄装置6は、例えば、装置本体と、装置本体を大便器4に着脱可能に取り付ける本体着脱機構と、を有する。装置本体は、例えば、所定の操作を行って前方にスライドさせることにより、大便器4から取り外すことができる。
ライニングユニット10は、大便器4の後方に設置して使用される。ライニングユニット10は、大便器4に接続される給水管やタンクなどを覆い隠すことにより、トイレ室(トイレブース)の美観を向上させる。また、ライニングユニット10は、例えば、大便器4を支持する支持機構を覆い隠す。大便器4は、ライニングユニット10の前面に取り付けられる、いわゆる壁掛け式の便器である。大便器4は、壁掛け式に限ることなく、床置き式の便器でもよい。
ここで、本願明細書においては、ライニングユニット10に背を向けて大便器4に腰掛けた使用者からみた上方、下方、前方、後方、右側方、及び左側方を、それぞれ「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右側方」、及び「左側方」とする。
図2は、実施形態に係るライニングユニットを表す分解斜視図である。
図2に表したように、ライニングユニット10は、フレーム12と、上部前面板14と、背もたれ16と、下部前面板18と、固定部20と、接合部材22と、天板24と、を備える。
フレーム12は、例えば、上下方向に延びる複数の柱部材30と、左右方向に延びる複数の第1梁部材31と、前後方向に延びる複数の第2梁部材32と、を有する。フレーム12は、各柱部材30、各第1梁部材31、及び各第2梁部材32を組み合わせることにより、略矩形の枠状の前面部34と、略矩形の枠状の上面部36と、を形成する。このように、フレーム12は、矩形状の前面部34と、矩形状の上面部36と、を有する。
フレーム12は、トイレ室の床面及び壁面に固定される。ライニングユニット10は、トイレ室の壁面に隣接して略矩形の箱状に設けられ、内部の空間に給水管やタンクなどを収納可能とする。ライニングユニット10は、例えば、開閉可能な扉などを設けることにより、内部の空間にトイレットペーパーなどの物品を収納可能としてもよい。
上部前面板14は、板状の本体部40と、本体部40の下部に設けられた貫通孔40aと、を有する。上部前面板14は、フレーム12に対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で、前面部34の上部に取り付けられる。これにより、上部前面板14は、前面部34の上部の前方を覆う。
背もたれ16は、上部前面板14に設けられる。背もたれ16は、板状の本体部40の前面に取り付けられる。これにより、背もたれ16は、前方を向いて大便器4に着座した使用者の背中を支持可能とする。
背もたれ16は、例えば、使用者の背中を支持する支持部16aと、支持部16aを上部前面板14に取り付ける一対の取付部16bと、を有する。各取付部16bは、例えば、支持部16aから後方に向かって延びる。背もたれ16は、例えば、各取付部16bを介して上部前面板14にネジ止めされることにより、上部前面板14に取り付けられる。なお、各取付部16bの数は、2つに限ることなく、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
下部前面板18は、フレーム12に対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で、前面部34の下部に取り付けられる。これにより、下部前面板18は、前面部34の下部の前方を覆う。
下部前面板18は、開口18aを有する。開口18aは、大便器4に接続される給水管や排水管の挿通に用いられる。開口18aは、図1に表したように、大便器4がライニングユニット10の前面に取り付けられた状態において、大便器4によって塞がれる。
天板24は、上面部36の上に取り付けられ、上面部36の上方を覆う。これにより、天板24は、上部前面板14及び下部前面板18とともに、フレーム12の内部の空間が、外部に露出してしまうことを抑制する。
図3は、実施形態に係るライニングユニットの一部を表す部分断面図である。
図2及び図3に表したように、固定部20は、下部前面板18に設けられている。固定部20は、上部前面板14の後方側において貫通孔40aと対向する位置に配置され、上部前面板14の固定に用いられる。
接合部材22は、前方側から貫通孔40aに挿通され、固定部20に着脱可能に取り付けられることにより、上部前面板14と固定部20とを接合する。換言すれば、接合部材22は、上部前面板14と下部前面板18とを接合する。
接合部材22は、例えば、摘み部22aと、雄ネジ部22bと、を有する、いわゆるローレットネジである。固定部20は、ローレットネジである接合部材22の雄ネジ部22bに対応する雌ネジ部20aを有する。接合部材22は、雄ネジ部22bを固定部20の雌ネジ部20aに噛合させることにより、固定部20に着脱可能に取り付けられる。
このように、接合部材22にローレットネジを用いることにより、工具などを必要とすることなく、接合部材22の着脱を容易に行うことができる。但し、接合部材22は、ローレットネジに限ることなく、例えば、蝶ネジや、ドライバなどの工具を用いて着脱する通常のネジなどでもよい。接合部材22は、例えば、貫通孔40aに挿通して回転させることにより、固定部20と係合して取り付けられる鍵状の部材などでもよい。接合部材22は、固定部20に着脱可能に取り付けられ、上部前面板14と固定部20とを接合可能な任意の部材でよい。
図1に表したように、貫通孔40aは、背もたれ16よりも下方、かつ大便器4よりも上方に配置される。より詳しくは、貫通孔40aは、背もたれ16の下端16cよりも下方、かつ大便器4の上端4aよりも上方に配置される。この例において、貫通孔40aは、衛生洗浄装置6の上端6aよりも下方に配置される。
また、貫通孔40aは、衛生洗浄装置6の左右方向の幅W1の間に配置される。すなわち、貫通孔40aは、衛生洗浄装置6の後方に配置され、前後方向において衛生洗浄装置6によって覆われる。これにより、貫通孔40a及び接合部材22が使用者などに視認されてしまうことを抑制し、ライニングユニット10の見栄えを向上させることができる。接合部材22を取り外す場合には、本体着脱機構を利用して衛生洗浄装置6の装置本体を大便器4から取り外す。これにより、接合部材22が前方に露出し、接合部材22を容易に取り外すことが可能になる。
なお、衛生洗浄装置6が、側方に突出する、いわゆる袖リモコンを有する場合、衛生洗浄装置6の左右方向の幅W1は、袖リモコンを含むものとする。例えば、貫通孔40aは、袖リモコンの後方に配置してもよい。
この例において、貫通孔40aは、背もたれ16の各取付部16bの左右方向の幅W2の間に配置されている。貫通孔40aは、例えば、前方から見た状態において、背もたれ16の左右方向の中央CLと重なる位置に配置される。背もたれ16は、前方を向いて大便器4に着座した使用者の背中を支持するためのものである。従って、背もたれ16の左右方向の中央CLは、大便器4の左右方向の中央と実質的に同じである。また、図1に表したように、衛生洗浄装置6が袖リモコンを含まない場合、背もたれ16の左右方向の中央CLは、衛生洗浄装置6の左右方向の中央と実質的に同じである。
図4は、上部前面板及び下部前面板の背面を表す背面図である。
図4に表したように、上部前面板14の背面には、フレーム12に係合する一対の上部係合部50及び一対の下部係合部52が設けられている。同様に、下部前面板18の背面には、フレーム12に係合する一対の上部係合部54及び一対の下部係合部56が設けられている。
フレーム12の前面部34には、上部前面板14の一対の上部係合部50と係合する一対の上部被係合部60と、上部前面板14の一対の下部係合部52と係合する一対の下部被係合部62と、下部前面板18の一対の上部係合部54と係合する一対の上部被係合部64と、下部前面板18の一対の下部係合部56と係合する一対の下部被係合部66と、が設けられている(図2参照)。
上部前面板14は、各上部係合部50を各上部被係合部60に係合させ、各下部係合部52を各下部被係合部62に係合させることにより、フレーム12に取り付けられる。下部前面板18は、各上部係合部54を各上部被係合部64に係合させ、各下部係合部56を各下部被係合部66に係合させることにより、フレーム12に取り付けられる。
図5は、実施形態に係るライニングユニットの一部を表す部分断面図である。
図5に表したように、フレーム12の上部被係合部64は、前方に向かって延びる第1延在部64aと、第1延在部64aの前端から上方に向かって延びる第2延在部64bと、を有する。すなわち、上部被係合部64は、略U字状に折り曲げられたフック状である。
下部前面板18の上部係合部54は、フック部54aと、突出部54bと、雌ネジ部54cと、調整ネジ54dと、を有する。フック部54aは、上部被係合部64の第2延在部64bに上方から係合する。これにより、フック部54aは、下部前面板18の前後方向への移動を規制する。
突出部54bは、後方に向かって延び、フック部54aと第2延在部64bとが係合した状態において、上部被係合部64の第1延在部64aの上方に配置される。雌ネジ部54cは、突出部54bに設けられ、フック部54aと第2延在部64bとが係合した状態において、上部被係合部64の第1延在部64aと対向する。調整ネジ54dは、雌ネジ部54cに取り付けられる。調整ネジ54dの下端は、フック部54aと第2延在部64bとが係合した状態において、上部被係合部64の第1延在部64aに当接する。これにより、調整ネジ54dは、下部前面板18の下方への移動を規制する。
このように、フック部54aを第2延在部64bに係合させ、調整ネジ54dの下端を第1延在部64aに当接させる。これにより、前述のように、フレーム12に対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で、下部前面板18を前面部34の下部に取り付けることができる。また、下部前面板18では、調整ネジ54dを回転させて雌ネジ部54cから下方に突き出た部分の長さを調整することにより、下部前面板18の上下方向の位置を調整することができる。
下部前面板18の下部係合部56、上部前面板14の上部係合部50、及び上部前面板14の下部係合部52のそれぞれの構成は、下部前面板18の上部係合部54の構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
なお、下部係合部52、56には、上部係合部50、54と同様に、調整ネジ54dを設けてもよいし、図5に表した下部係合部52のように、調整ネジ54dを省略してもよい。すなわち、下方への移動の規制、及び上下方向の位置の調整は、上部係合部50、54のみで行ってもよい。
図5に表したように、ライニングユニット10は、規制部材70をさらに備える。規制部材70は、下部前面板18の上方への移動を規制する。規制部材70は、例えば、フレーム12の前面部34に設けられる。規制部材70は、下部前面板18の上部係合部54の調整ネジ54dの上方に配置され、調整ネジ54dの上端と当接することにより、下部前面板18の上方への移動を規制する。
規制部材70は、例えば、下部前面板18をフレーム12に取り付け、調整ネジ54dで下部前面板18の上下方向の位置を調整した後に、フレーム12に取り付けられる。これにより、下部前面板18の上方への移動が規制される。
規制部材70の構成は、上記の構成に限定されるものではない。規制部材70は、例えば、下部前面板18をフレーム12に固定するネジなどでもよい。規制部材70の構成は、下部前面板18の上方への移動を規制可能な任意の構成でよい。
但し、上記のように、調整ネジ54dの上端と当接する構成とすることにより、例えば、規制部材70を上部前面板14及び下部前面板18で覆い隠すことができる。規制部材70が外部に露出することを抑制し、ライニングユニット10の見栄えを低下させることなく、下部前面板18の上方への移動を規制することができる。
本実施形態に係るライニングユニット10において、内部に収納されたタンクなどをメンテナンスする場合には、まず、衛生洗浄装置6の装置本体を大便器4から取り外し、接合部材22を前方に露出させる。この後、接合部材22を取り外して、上部前面板14と固定部20との接合状態を解除する。これにより、上部前面板14の上方への移動が可能となる。各上部係合部50及び各下部係合部52の係合状態を解除することが可能となる。従って、上部前面板14をフレーム12から取り外すことができる。上部前面板14をフレーム12から取り外すと、フレーム12の内部空間が前方に露出する。これにより、フレーム12の内部に収納されたタンクなどに前方側からアクセスすることが可能となり、タンクなどのメンテナスを行うことができる。
このように、本実施形態に係るライニングユニット10では、接合部材22が上部前面板14と固定部20とを接合することにより、上部前面板14の上方への移動が抑制される。これにより、背もたれ16に力が加えられたとしても、上部前面板14のフレーム12からの外れを抑制することができる。そして、メンテナンスの際には、固定部20に着脱可能に取り付けられた接合部材22を、上部前面板14の前方側から取り外す。これにより、上部前面板14のフレーム12からの取り外しが可能になる。また、この際、接合部材22をローレットネジとすることで、工具などを用いる必要がなく、より容易に接合部材22を取り外すことができる。
このように、前方側から接合部材22を取り外すだけで、容易に上部前面板14の取り外しが可能になる。従って、背もたれ16に力を加えた状態での上部前面板14の外れを抑制しつつ、メンテナンスの際には、容易に上部前面板14をフレーム12から取り外すことができるライニングユニット10を提供することができる。
上記実施形態において、ライニングユニット10は、1つの貫通孔40aと、1つの接合部材22と、を備えている。ライニングユニット10は、複数の貫通孔40aと、複数の接合部材22と、を備えてもよい。
ライニングユニット10では、メンテナンスを行う際に、天板24を取り外す必要がない。従って、天板24とトイレ室の壁面との間に空く隙間をコーキング材などで埋めることが可能となる。これにより、天板24とトイレ室の壁面との間に空く隙間から、水や紙などがフレーム12の内部に入り込んでしまうことを抑制することができる。換言すれば、ライニングユニット10では、天板24の周囲の隙間をコーキング材などで埋めたとしても、メンテナンスの際などに、天板24の周囲のコーキング材などを逐一取り外す手間を省くことができる。
また、ライニングユニット10は、下部前面板18の上方への移動を規制する規制部材70を備えている。これにより、上部前面板14が接合部材22及び固定部20を介して下部前面板18と接合された状態において、上部前面板14と下部前面板18とが共に上方に移動し、フレーム12との係合状態が解除されてしまうことを抑制することができる。従って、背もたれ16に力が加えられた際の、上部前面板14のフレーム12からの外れをより適切に抑制することができる。
また、ライニングユニット10では、貫通孔40aが、背もたれ16よりも下方、かつ大便器4よりも上方に配置されている。これにより、背もたれ16に隠れる位置に貫通孔40a及び接合部材22を配置する場合などと比べて、接合部材22の取り外しをし易くすることができる。また、後方側を向いて起立した使用者から見て、貫通孔40a及び接合部材22が、背もたれ16などに隠れやすくなる。従って、貫通孔40a及び接合部材22を設けた場合にも、ライニングユニット10の見栄えを良くすることができる。
また、ライニングユニット10では、貫通孔40aが、大便器4の上に取り付けられる衛生洗浄装置6の上端6aよりも下方に配置されている。これにより、後方側を向いて起立した使用者から見て、貫通孔40a及び接合部材22が、衛生洗浄装置6に隠れやすくなり、ライニングユニット10の見栄えをより良くすることができる。
また、ライニングユニット10では、貫通孔40aが、衛生洗浄装置6の幅W1の間に配置されている。これにより、後方側を向いて起立した使用者から見て、貫通孔40a及び接合部材22が、衛生洗浄装置6に隠れやすくなり、ライニングユニット10の見栄えをより良くすることができる。
ライニングユニット10では、貫通孔40aが、背もたれ16の各取付部16bの左右方向の幅W2の間に配置されている。これにより、背もたれ16に加えられた力に対し、上部前面板14、固定部20、及び接合部材22などの強度を高めることができる。例えば、貫通孔40aが幅W2よりも左右方向の外側に位置している場合、背もたれ16に力が加えられた際に、貫通孔40aの部分を軸に捩れるような力が、上部前面板14などに加わってしまう。貫通孔40aを幅W2の間に配置することにより、このような力が上部前面板14などに加わることを抑制し、上部前面板14などの強度を高めることができる。
そして、背もたれ16の左右方向の中央CLと重なる位置に貫通孔40aを配置する。これにより、背もたれ16に加えられた力に対し、上部前面板14、固定部20、及び接合部材22などの強度をより高めることができる。
図6は、実施形態に係るライニングユニットの変形例を表す斜視図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に表したように、この例では、固定部20が、フレーム12aに設けられている。フレーム12aは、橋渡し部材38をさらに有する。橋渡し部材38は、前面部34に設けられる。橋渡し部材38は、左右方向に延び、一対の柱部材30の間を連結する。固定部20は、この橋渡し部材38に設けられている。
橋渡し部材38の構成は、上記に限定されるものではない。橋渡し部材38は、例えば、上下方向に延び、一対の第1梁部材31の間を連結する構成などでもよい。橋渡し部材38の構成は、前面部34に設けられ、貫通孔40aと対向する位置に固定部20を配置可能な任意の構成でよい。
このように、固定部20は、フレーム12aに設けてもよい。この場合にも、上記実施形態と同様に、背もたれ16に力を加えた状態での上部前面板14の外れを抑制しつつ、メンテナンスの際には、容易に上部前面板14をフレーム12aから取り外すことができる。また、固定部20をフレーム12aに設けた場合には、規制部材70を必要とすることなく、上部前面板14の上方への移動を適切に抑制することができる。
一方、フレーム12aに固定部20を設ける場合には、貫通孔40aと対向する位置に固定部20を配置するために、フレーム12aに橋渡し部材38などを設けなければならなくなり、部品点数の増加を招いてしまう。また、橋渡し部材38が、大便器4への給水管の接続の際やメンテナンスの際などに邪魔になり、使い勝手の低下を招いてしまう可能性も生じる。上記実施形態に表したように、固定部20を下部前面板18に設けた場合には、フレーム12aに固定部20を設ける場合と比べて、上記のようなフレーム12aの部品点数の増加や使い勝手の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレユニット2、ライニングユニット10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 トイレユニット、 4 大便器、 6 衛生洗浄装置(便座装置)、 10 ライニングユニット、 12、12a フレーム、 14 上部前面板、 16 背もたれ、 18 下部前面板、 20 固定部、 22 接合部材、 24 天板、 30 柱部材、 31 第1梁部材、 32 第2梁部材、 34 前面部、 36 上面部、 38 橋渡し部材、 40 本体部、 40a 貫通孔、 50 上部係合部、 52 下部係合部、 54 上部係合部、 56 下部係合部、 60 上部被係合部、 62 下部被係合部、 64 上部被係合部、 66 下部被係合部、 70 規制部材

Claims (6)

  1. 腰掛け式の大便器の後方に設置して使用されるライニングユニットであって、
    矩形状の前面部と、矩形状の上面部と、を有するフレームと、
    板状の本体部と、前記本体部の下部に設けられた貫通孔と、を有し、前記フレームに対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で前記前面部の上部に取り付けられ、前記前面部の上部の前方を覆う上部前面板と、
    前記上部前面板に設けられ、前方を向いて前記大便器に着座した使用者の背中を支持する背もたれと、
    前記フレームに対して上方から係合し、下方及び前後方向への移動が規制された状態で前記前面部の下部に取り付けられ、前記前面部の下部の前方を覆う下部前面板と、
    前記フレーム又は前記下部前面板に設けられ、前記上部前面板の後方側において前記貫通孔と対向する位置に配置された固定部と、
    前方側から前記貫通孔に挿通され、前記固定部に着脱可能に取り付けられることにより、前記上部前面板と前記固定部とを接合する接合部材と、
    を備えたことを特徴とするライニングユニット。
  2. 前記固定部は、前記下部前面板に設けられていることを特徴とする請求項1記載のライニングユニット。
  3. 前記下部前面板の上方への移動を規制する規制部材をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のライニングユニット。
  4. 前記貫通孔は、前記背もたれよりも下方、かつ前記大便器よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のライニングユニット。
  5. 前記貫通孔は、前記大便器の上に取り付けられる便座装置の上端よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項4記載のライニングユニット。
  6. 前記貫通孔は、前記大便器の上に取り付けられる便座装置の幅の間に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のライニングユニット。
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