JP6946067B2 - 壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法 - Google Patents
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Description
前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体と、
一端側が前記後壁部に取り付けられ、他端側が前記固定部材に取り付けられて前記便器本体と前記固定部材とを連結する連結具と、を備えており、
前記便器本体と前記固定部材とを連結する前の状態において、前記連結具は、一端側が前記後壁部に取り付けられていることを特徴とする。
前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備えており、
前記後壁部には、前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具が取り付けられる取付孔及び前記取付孔に前記連結具を取り付ける作業を行うための作業口が形成されていることを特徴とする。
前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備える壁掛け便器の施工方法であって、
前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具の一端側を前記後壁部に取り付ける第1工程と、
前記固定部材に前記連結具の他端側を取り付ける第2工程と、
を含むことを特徴とする。
以下、本発明を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、前後方向、左右方向、上下方向とは、便器に着座した状態の使用者から見た前後方向、左右方向、上下方向を夫々示すものとする。例えば、図1の場合には左右方向が前後方向である。
このようにして、実施例1の壁掛け便器1は、図7及び図8に示すように、便器本体2に連結具3が取り付けられた状態とされる。また、この状態は、本発明に係る第1発明の壁掛け便器と同様の状態であるといえる。
なお、本実施例では、最後に、調整ボルト52を出没させて壁掛け便器1の水平度の調整を行って壁掛け便器1の壁面Wへの固定が完了する。
壁掛け便器1は、陶器製の便器本体2が周壁部10を有している。この周壁部10は、前面11から左右の側面12,13に渡って連続する曲面で形成されており、側面に凹部等が形成された従来の壁掛け便器と比較して美観に優れた意匠となっている。このような優れた意匠の実現は、壁面Wへの固定のための連結具3の取付孔21及び取り付け作業用の作業口22を便器本体2の後壁部20に設けたことによる。すなわち、壁掛け便器1は、取付孔21及び作業口22を後壁部20に設けたことによって周壁部10側に形成する必要がなくなったので、周壁部10の意匠の設定において作業口の制約を受けることがない。このため、より自由な意匠の設定が可能となり、従来にない美観が備えられた壁掛け便器1を実現可能となっている。また、この壁掛け便器1において、作業口のない周壁部10からは連結具3が露出することもないので、意匠性の向上が図られている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、壁掛け便器の下面が床面から浮いている形態を例示したが、下面が床面に載置された形態であってもよい。
(2)上記実施例では、便器本体の後壁部に取付孔を形成し、この取付孔に連結具を取り付ける形態を例示したが、これに限定されない。壁掛け便器は、後壁部に連結具が予め取り付けられている形態であってもよい。
(3)上記実施例では、連結具として、ボルト及びナットを有して構成された連結具を例示したが、これに限定されない。連結具は、便器本体と固定部材とを連結する限りその構成等は特に限定されず、種々の連結具を採用することができる。
(4)上記実施例では、壁面側の固定部材として側面視L字形状の固定部材を例示したが、固定部材の形状や構成は特に限定されない。
(5)上記実施例では、便器本体の上面に、排水路に連通する連通孔を形成する形態を例示したが、連通孔を形成することは必須ではない。
(6)上記実施例では、便器本体の後壁部に2つの取付孔を形成する形態を例示したが、取付孔を形成する場合には、その個数は特に限定されない。また、作業口を形成する場合も、その形状、個数について特に限定されない。また、例えば、1つの取付孔に対して複数の作業口を配置したり、複数の取付孔に対して1つの作業口のみを形成したりしてもよい。
(7)上記実施例では、ボルト及びナットからなる連結具を例示したが、本発明に係る連結具はこれに限定されない。例えば、図10に示すような連結具203としてもよい。連結具203は、一面側が便器本体2の後壁部20に取り付けられ、他面側が壁面W側の固定部材50に取り付けられる板状のベースプレート203Aと、便器本体2及び固定部材50に固定するためのボルト203B,203Cとを有して構成されている。なお、図10の例において、ボルト203B,203Cは別々に設けられているが、両端が便器本体2及び固定部材50に夫々取り付けられるボルトを用いてもよい。更に、このような連結具の便器本体及び固定部材への取付形態はボルト留めに限定されず、他の形態により便器本体及び固定部材に取り付けられてもよい。また、ベースプレートと便器本体との間に隙間を設けてもよい。そしてこの場合、ベースプレートと便器本体との間の隙間を利用して、ボルト締結やナット締結等、固定部材側の取付作業を行うようにしてもよい。
(8)上記実施例では、壁掛け便器を壁に固定するにあたり、便器本体の後壁部を壁面に当接させる形態(図1等参照)を例示したが、壁面との間にスペーサやシール部材等の他部材を介した形態であってもよい。
2…便器本体(2A…便器本体の内側空間)
3…連結具(3A…ボルト、3B,3C,3D,3E…ナット)
4…連通孔
4A…蓋部材
10…周壁部(11…前面、12…右側面、12A…右側面後端、13…左側面、13A…左側面後端)
20…後壁部(20A…隔壁)
21…取付孔
22…作業口
30…便鉢部
40…排水路(41…前部流路、42…後部流路)
50…固定部材
51…取付孔
52…調整ボルト
F…床面
W…壁面
Claims (6)
- 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面を介して設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体と、
一端が前記後壁部に取り付けられ、他端が前記固定部材に取り付けられて前記便器本体と前記固定部材とを連結する連結具と、を備えており、
前記便器本体と前記固定部材とを連結する前の状態において、前記連結具は、一端側が前記後壁部に取り付けられている壁掛け便器。 - 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面を介して設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備えており、
前記後壁部には、前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具が取り付けられる取付孔及び前記取付孔に前記連結具を取り付ける作業を行うための作業口が形成されており、
前記作業口は、前記取付孔の左右方向中央寄りの位置に設けられている壁掛け便器。 - 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面を介して設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備える壁掛け便器の施工方法であって、
前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具の一端側を前記後壁部に取り付ける第1工程と、
前記壁面を挟んで前記固定部材に前記連結具の他端側を取り付ける第2工程と、
を含む壁掛け便器の施工方法。 - 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体と、
一端が前記後壁部に取り付けられ、他端が前記固定部材に取り付けられて前記便器本体と前記固定部材とを連結する連結具と、を備えており、
前記便器本体は、前記周壁部の内側に設けられた便鉢部と、前記便鉢部の下端に接続された排水路とを有し、前記便鉢部よりも後部の上面に開口して前記排水路に連通する連通孔が形成されており、
前記便器本体と前記固定部材とを連結する前の状態において、前記連結具は、一端側が前記後壁部に取り付けられている壁掛け便器。 - 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備えており、
前記便器本体は、前記周壁部の内側に設けられた便鉢部と、前記便鉢部の下端に接続された排水路とを有し、前記便鉢部よりも後部の上面に開口して前記排水路に連通する連通孔が形成されており、
前記後壁部には、前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具が取り付けられる取付孔及び前記取付孔に前記連結具を取り付ける作業を行うための作業口が形成されている壁掛け便器。 - 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備えており、前記便器本体は、前記周壁部の内側に設けられた便鉢部と、前記便鉢部の下端に接続された排水路とを有し、前記便鉢部よりも後部の上面に開口して前記排水路に連通する連通孔が形成されている壁掛け便器の施工方法であって、
前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具の一端側を前記後壁部に取り付ける第1工程と、
前記固定部材に前記連結具の他端側を取り付ける第2工程と、
を含む壁掛け便器の施工方法。
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