JP7482737B2 - 便器装置 - Google Patents

便器装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7482737B2
JP7482737B2 JP2020162119A JP2020162119A JP7482737B2 JP 7482737 B2 JP7482737 B2 JP 7482737B2 JP 2020162119 A JP2020162119 A JP 2020162119A JP 2020162119 A JP2020162119 A JP 2020162119A JP 7482737 B2 JP7482737 B2 JP 7482737B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
toilet bowl
floor
support frame
base portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020162119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022054869A (ja
Inventor
昭範 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2020162119A priority Critical patent/JP7482737B2/ja
Publication of JP2022054869A publication Critical patent/JP2022054869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7482737B2 publication Critical patent/JP7482737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

本開示は、便器装置に関する。
特許文献1は、トイレ室に壁掛け式便器を設置するために用いられる支持フレームを開示する。この支持フレームは、床上に配置されるベース部と、ベース部から立ち上がるとともに便器が固定される便器受け部とを備える。この支持フレームのベース部は、ねじ等の固定具を用いて床に固定される。
特開2008-240380号公報
特許文献1の支持フレームは、ベース部に対する便器受け部の立ち上がり箇所よりも後方に配置される固定具を用いて床に固定される。よって、ベース部に対する便器受け部の立ち上がり箇所よりも後方において、固定具のための前後寸法を余計に確保する必要がある。これに伴い、便器装置の前出寸法(後述する)の増大を招く。本願発明者は、壁掛け式便器を用いた便器装置における前出寸法を小型化するうえで、特許文献1の開示技術に関して、改良の余地があるとの認識を得た。
本開示の目的の1つは、壁掛け式便器を用いた便器装置における前出寸法を小型化できる技術を提供することにある。
本開示のある態様は便器装置である。本開示の便器装置は、壁掛け式便器と、床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と、を備える。
第1実施形態の便器装置の側面図である。 第1実施形態の便器装置の側面断面図である。 図2から一部を省略した図である。 図2の支持フレームの側面図である。 図2の支持フレームの背面図である。 図2の支持フレームの平面図である。 第1実施形態の便器装置の背面図である。 図5から一部を省略した図である。 図5のA-A断面図である。 第1実施形態の便器装置の底面図である。 第1実施形態の便器装置の平面図である。 図2の一部の拡大図である。 第2実施形態の便器装置の側面断面図である。 第3実施形態の便器装置の側面断面図である。 第4実施形態の便器装置の側面断面図である。 第5実施形態の便器装置の側面断面図である。 第6実施形態の便器装置の側面断面図である。
以下、実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。本明細書での「固定」、「取り付け」、「接続」とは、特に明示がない限り、言及する条件を二者が直接的に満たす場合の他に、他の部材を介して満たす場合も含む。
(第1実施形態)図1、図2を参照する。以下、各構成要素の位置関係に関して、次の概念を用いて説明する。この概念とは、互いに直交する前後方向X、左右方向Y及び上下方向Zである。便器14をトイレ室に設置した状態にあるとき、理想的には、前後方向X及び左右方向Yは水平方向となり、上下方向Zは鉛直方向となる。前後方向X及び左右方向Yは、便器14に搭載される便座16に通常の姿勢で座るユーザの前後左右と対応する。
便器装置10は、便鉢部12を有する壁掛け式便器14と、便器14の上面部18(後述する)上に配置される便座16と、を備える。便座16は、便器14に開閉可能に取り付けられる。
便器14は、洋風大便器を構成する。本実施形態の便器14は、陶器を素材とする。便器14の素材は特に限定されず、例えば、樹脂等でもよい。
便器14は、汚物を受けるための便鉢部12の他に、便鉢部12の上端開口部12aが開口する上面部18を備える。上面部18には、便座16を載せる便座載せ面18aが設けられる。便座載せ面18aは、便鉢部12の上端開口部12aの後端12bよりも前方に設けられる。
便器装置10は、便鉢部12の外周側に設けられるスカート状の外周壁部20を備える。本実施形態の外周壁部20は、上面部18の外周縁部を介して上面部18に連続する。外周壁部20は、便器装置10の外部にある外部空間に露出する外部露出面を形成する。本実施形態の外周壁部20は、便器14の一部として便器14に設けられる。
便器装置10は、便鉢部12の後方に形成される第1空洞部22と、便鉢部12の下方に形成される第2空洞部24とを備える。第1空洞部22及び第2空洞部24には、排水ソケット56(後述する)、バルブユニット等の被収容物(不図示)が収容される。第1空洞部22及び第2空洞部24は、外周壁部20の内側に形成される。第1空洞部22及び第2空洞部24には、第1空洞部22及び第2空洞部24を後向きに開放する後側開口部26が設けられる。第2空洞部24には、第2空洞部24を下向きに開放する下側開口部28が設けられる。下側開口部28及び後側開口部26は外周壁部20に開口する。
本実施形態の便器装置10は、第1空洞部22の内部空間と第2空洞部24の内部空間を隔てる隔壁部30を備える。本実施形態の隔壁部30は、便器14の一部として便器14に設けられる。隔壁部30には、第1空洞部22の内部空間と第2空洞部24の内部空間を通じさせるとともに後向きに開放する貫通孔30aが形成される。貫通孔30aには、後述する排水ソケット56の一部が挿通される。
図3、図4を参照する。便器装置10は、便器14を支持する支持フレーム32を備える。支持フレーム32は、床F上に配置されるベース部34と、ベース部34から立ち上がるとともに便器14が固定される便器受け部36とを備える。
支持フレーム32の寸法及び素材のそれぞれは、便器14を支持できる程度に十分な剛性を持つように設定される。この素材は、例えば、金属である。ベース部34と便器受け部36は、互いに別体でもよいし、同じ部材の一部を構成していてもよい。
本実施形態の支持フレーム32は、左右方向Yに間を空けて配置される一対のベース部34を含む。ベース部34は、板状をなす。本実施形態の支持フレーム32は、一対のベース部34に共通する単数の便器受け部36を備える。便器受け部36は、板状をなす。便器受け部36は、トイレ室の床Fから天井Cまで連続する壁部Wの前方に配置される。壁部Wは、例えば、建物躯体の一部として設けられる。
支持フレーム32は、ベース部34と便器受け部36を接続する補強リブ38を備える。補強リブ38は、ベース部34から立ち上がるとともに便器受け部36から前方に突き出るように設けられる。補強リブ38の立ち上がり箇所は、ベース部34の左右方向Y外側の外縁部となる。
図5~図7を参照する。外周壁部20は、左右方向Yの両外側を向く一対の側壁部40と、後側を向く後壁部42とを備える。第1空洞部22は、一対の側壁部40と後壁部42によって囲まれた箇所に形成される。第1空洞部22の後側開口部26は後壁部42に開口する。後壁部42には、後側開口部26によって左右に分割されることで左右の分割部分42aが形成される。分割部分42aは、側壁部40の後端部から左右方向Yの内側に突き出るように設けられる。
便器装置10は、支持フレーム32の便器受け部36に便器14の後壁部42を固定する第1固定具44を備える。壁掛け式便器14は、支持フレーム32の便器受け部36の前方に配置され、その便器受け部36に掛けた状態で固定されることになる。第1固定具44は、後壁部42における個々の分割部分42aを便器受け部36に固定する。第1固定具44は、便器14の左右中心位置Lyに対して左右両側に個別に配置される。左右中心位置Lyは、便器14の最大左右寸法を二等分するとともに前後方向Xに沿って延びる鉛直面上にある。
第1固定具44は、ボルト44aとナット44bの組み合わせである。後壁部42は、ボルト44aが挿通される第1ボルト孔14aを備える。便器受け部36は、ボルト44aが挿通される第2ボルト孔36aを備える。ボルト44aとナット44bは、後壁部42と便器受け部36とを挟んだ両側に配置される。ボルト44aに対してナット44bをねじ込むことで、後壁部42と便器受け部36とが共締めされ、便器14が便器受け部36に固定される。
図3、図5を参照する。便器装置10は、ベース部34を床Fに固定する第2固定具46を備える。本実施形態の第2固定具46は、一対のベース部34のそれぞれに対応して個別に設けられ、その対応するベース部34を床Fに固定する。第2固定具46は、ベース部34を床Fに締結するねじ等の締結具48である。ベース部34には、締結具48が挿通される挿通孔34aが形成される。
第2固定具46は、便器14の後端14bよりも前方に配置される。本実施形態において、便器14の後端14bは、外周壁部20の側壁部40の後端によって構成される。本実施形態の第2固定具46は、便鉢部12の後端12bよりも後方に配置される。この条件は、複数の第2固定具46それぞれに関して満たされる。
以上の工夫点による効果を説明する。
(A)第2固定具46は、便器14の後端14bよりも前方に配置される。よって、ベース部34に対する便器受け部36の立ち上がり箇所よりも後方において、第2固定具46のための前後寸法を余計に確保せずに済む。ひいては、便器装置10における前出寸法La(図1参照)を小型化できるようになる。ここでの前出寸法Laとは、トイレ室の壁部Wから便器装置10の前端までの前後方向Xでの寸法をいう。
この他に、支持フレーム32の便器受け部36よりも後方において、第2固定具46のための前後寸法を確保する場合、その分、支持フレーム32よりも後方において余計な空間を確保する必要がある。この空間は、便器14が邪魔となって清掃器具を届かせ難い位置にあり、清掃性の低下を招く。この点、本実施形態によれば、支持フレーム32の便器受け部36よりも後方において余計な空間を確保せずに済む。よって、支持フレーム32を用いるうえで、清掃器具を届かせ難い空間を設けずに済み、その分、良好な清掃性を得られる。
次に、便器装置10の他の工夫点を説明する。支持フレーム32の便器受け部36よりも後方にはタンク110(図15参照)が配置されない。便器14と壁部Wの間にはタンク110が配置されないとも捉えることができる。これらの条件は側面視において満たされる。
タンク110は、便器14に洗浄水を供給するための給水源として機能する。タンク110は、重力給水方式、ポンプ等によって、タンク110内に貯溜される洗浄水を便器14に供給できる。洗浄水は、便器14の便鉢部12内を洗浄しつつ、排水管路52(後述する)を通して、便鉢部12内の汚物を排出するために用いられる。ここでの「洗浄水」とは、水の単相流をいい、水と空気の混相流である洗浄泡は除外される。本実施形態の便器装置10は、タンク110を備えておらず、給水源として上水道が用いられる。
これにより、便器受け部36よりも後方にタンク110がない分、便器装置10の前出寸法Laを更に小型化できる。便器装置10がタンク110を備える場合、タンク110は、支持フレーム32の便器受け部36よりも前方に配置してもよい。これにより、ここで説明した効果を同様に得られる。
便器14と壁部Wの間には、トイレ室の室内空間49を仕切る仕切り壁112(図15参照)が設けられていない。ここでのトイレ室の室内空間49とは、トイレ室の床F、天井C及び壁部Wによって囲まれる空間をいう。仕切り壁112は、室内空間49を仕切ることで、便器14の配置される便器配置空間114と便器後方空間116とを形成する。仕切り壁112は、例えば、キャビネットの一部によって構成される。これにより、便器後方空間116や仕切り壁112がない分、便器装置10の前出寸法Laを更に小型化できる。
図2、図8を参照する。便器装置10は、建物に設置される排水管50と便鉢部12の底部とを接続する排水管路52を備える。本実施形態の排水管50は、トイレ室の床Fに設置される。排水管路52は、便器14に設けられるとともに便鉢部12の底部に接続される便器排水路54と、便器排水路54と排水管50を接続する排水ソケット56とを備える。排水ソケット56は、後側開口部26及び下側開口部28を通して、第1空洞部22及び第2空洞部24内に配置される。
排水ソケット56は、便器排水路54に接続される上流側接続部56aと、排水管50に接続される下流側接続部56bとを備える。本実施形態の上流側接続部56aは、便器排水路54の下流側端部に接続される接続配管58を介して便器排水路54に接続される。
排水ソケット56は、上流側接続部56aが設けられる上流側配管60と、下流側接続部56bが設けられる下流側配管62と、上流側配管60と下流側配管62を接続するアジャスタ管64とを備える。アジャスタ管64と下流側配管62は床F上に配置される。アジャスタ管64は、アジャスタ管64の下流側部分に設けられ、前後方向Xに延びる直管部64aを備える。アジャスタ管64は、直管部64aを下流側配管62の上流側部分に差し込むことで接続される。
排水ソケット56は、上流側接続部56aと下流側接続部56bの前後方向Xでの相対位置を調整可能である。これは、例えば、アジャスタ管64の直管部64aを切断して前後寸法を調整することで実現される。
排水ソケット56は、支持フレーム32の便器受け部36よりも前方に配置される。支持フレーム32の一対のベース部34の間には、平面視において、後向きに凹むようにスペース66が形成される。スペース66は前向きに開放している。支持フレーム32のスペース66には、排水管50及び排水ソケット56のそれぞれが配置される。このスペース66には、排水ソケット56として、アジャスタ管64及び下流側配管62それぞれの一部が配置される
図4C、図8を参照する。スペース66は、一対のベース部34間の間隔が広い幅広領域66aと、その間隔が狭い幅狭領域66bとを含む。幅広領域66aはスペース66の前側に設けられ、幅狭領域66bは、幅広領域66aよりもスペース66の後側に設けられる。ベース部34は、スペース66の幅広領域66aを形成する幅狭部34bと、スペース66の幅狭領域66bを形成する幅広部34cとを備える。幅広部34cの幅寸法は、幅狭部34bの幅寸法よりも大きくなる。ここでの幅寸法とは、左右方向Yでの寸法をいう。
このように、支持フレーム32は、排水ソケット56の左右両側に配置される一対のベース部34を備える。これにより、一対のベース部34によって、支持フレーム32が床F上で自立した状態を安定して維持できる。この他に、一対のベース部34の間のスペース66を排水ソケット56の配置箇所として活用できる。よって、このスペース66よりも前方に排水ソケット56を配置する場合と比べ、便器装置10の前後寸法の小型化を企図できる。
図3、図8を参照する。便器装置10は、支持フレーム32を覆うカバー部68を備える。本実施形態のカバー部68は、便器14とは別体に設けられる。カバー部68は、固定手段70によって、支持フレーム32に対する水平方向の位置を固定される。固定手段70は、カバー部68を水平方向に受ける受け部材72と、受け部材72にカバー部68を着脱可能に固定する留め具74と、を備える。
受け部材72は、カバー部68を水平方向に受ける受け部72aと、支持フレーム32のベース部34に固定される被固定部72bとを備える。本実施形態の受け部72aは、支持フレーム32を取り囲むように配置される板状をなす。被固定部72bは、受け部72aから支持フレーム32側に突き出る板状をなす。ベース部34に対する被固定部72bの固定手段は特に問わない。本実施形態の被固定部72bは、締結具48を用いて、ベース部34とともに床Fに締結されることで、ベース部34に固定される。
留め具74は、例えば、互いに着脱自在な一対の面ファスナーである。本実施形態の留め具74は、支持フレーム32に対するカバー部68の上下方向での相対位置を調整可能に、受け部材72を介して、カバー部68を支持フレーム32に固定する。これは、一対の面ファスナーの相対位置を調整することで実現される。これを実現するうえで、留め具74は、この他にも、一対の磁石の組み合わせ、ボルトと長孔の組み合わせ等でもよい。本実施形態の留め具74は、支持フレーム32に対して左右両側かつ前側に個別に配置される。
図1、図2、図8を参照する。カバー部68は、便器14よりも下方において、支持フレーム32及び排水ソケット56を取り囲むように配置される。この条件を満たすうえで、カバー部68は、支持フレーム32及び排水ソケット56の左右方向Yの両外側かつ前側に少なくとも配置されていればよい。カバー部68の一部となる上端側部分は、第2空洞部24の内側に配置される。
本実施形態のカバー部68は、便器14よりも下方において、支持フレーム32を左右方向Yの両外側かつ前側から覆う。カバー部68は、支持フレーム32の上下方向Zでの全範囲のうち、支持フレーム32の下端部を含む少なくとも一部の範囲を覆う。この範囲には、支持フレーム32のベース部34及び便器受け部36が含まれる。これにより、支持フレーム32を隠すことによって、すっきりとした印象を与えることができる。
本実施形態のカバー部68は、便器14よりも下方において、排水ソケット56を左右方向Yの両外側かつ前側から覆う。カバー部68は、排水ソケット56の上下方向での全範囲のうち、排水ソケット56の下端部を含む少なくとも一部の範囲を覆う。これにより、排水ソケット56を隠すことによって、すっきりとした印象を与えることができる。
外周壁部20の第1空洞部22及び第2空洞部24内には排水ソケット56の一部が配置される。排水ソケット56の上下方向Zでの全範囲は、カバー部68と外周壁部20によって覆われる。カバー部68と外周壁部20は、外部空間から見て、排水ソケット56が視認不能となるように覆い隠すことになる。この条件は、前後方向Xの前側及び左右方向Yの何れかから見たときに満たされていればよい。この条件は、本実施形態では、いずれの方向から見たときでも満たされる。
図1、図7を参照する。外周壁部20は、支持フレーム32の便器受け部36を収容する収容部76を備える。本実施形態の収容部76は、平面視において、前向きに窪む凹部によって構成される。収容部76は、外周壁部20の側壁部40の後端部と、外周壁部20の後壁部42によって構成される。便器受け部36は、収容部76に収容されることで、外周壁部20により覆われる。このとき、外周壁部20は、支持フレーム32の便器受け部36を左右方向Yの両外側かつ前側から覆う。外周壁部20は、支持フレーム32の上下方向Zでの全範囲のうち、支持フレーム32の上端部を含む少なくとも一部の範囲を覆う。この範囲には支持フレーム32の便器受け部36が含まれる。これにより、支持フレーム32を隠すことによって、すっきりとした印象を与えることができる。
支持フレーム32の上下方向Zでの全範囲は、カバー部68と外周壁部20によって、覆われる。カバー部68と外周壁部20は、外部空間から見て、支持フレーム32が視認不能となるように覆い隠すことになる。この条件は、前後方向Xの前側及び左右方向Yの何れかから見たときに満たされていればよい。この条件は、本実施形態では、いずれの方向から見たときでも満たされる。
図9を参照する。本図では、便器14と支持フレーム32の位置関係を示し、便器14を二点鎖線で省略して示す。支持フレーム32のベース部34は、平面視において、便器14によって隠れるように配置される。本図では、便器14によって隠れる範囲にハッチングを付す。本実施形態のベース部34は、主に、便器14の隔壁部30、後壁部42によって隠れるように配置される。支持フレーム32のベース部34は、平面視において、便器14からはみ出ないように配置されることになる。
便器14の外周壁部20を伝わらずに上面部18の外周縁部から下向きに液体が落ちる場合を考える。この液体は、例えば、洗浄水、小便の飛沫である。この場合に、支持フレーム32のベース部34から離れた位置において、上面部18から落ちる液体を床F上に落とし易くなる。よって、支持フレーム32のベース部34が邪魔となることなく、床Fに落ちた液体を清掃し易くなる。
図8を参照する。支持フレーム32のベース部34は、鉛直方向(上下方向Z)の下側から見て、外周壁部20の下端部20a(図2も参照)から左右方向Y内側かつ後側に収まるように配置される。ベース部34は、この視点から見て、外周壁部20の下端部20aよりも外周壁部20の左右方向Y外側かつ前側にはみ出ないということである。
カバー部68は、鉛直方向(上下方向Z)の下側から見て、外周壁部20の下端部20aから左右方向Y内側かつ後側に収まるように配置される。カバー部68は、外周壁部20の下端部20aよりも外周壁部20の左右方向Y外側かつ前側にはみ出ないということである。
外周壁部20を下向きに伝わる尿等の液体が外周壁部20の下端部20aから下向きに落ちた場合を考える。この場合に、床F上においてカバー部68から離れた位置に液体を落とし易くなる。ひいては、カバー部68が邪魔となることなく、床F上に落ちた液体を清掃し易くなる。
図8、図10を参照する。便器装置10は、堰止位置Paに配置されるとき、床F上において外部から支持フレーム32側に向かう液体Lの流れを堰き止め可能な堰止部材78を備える。本実施形態の堰止部材78は、床F上において外部から排水ソケット56側に向かう液体Lの流れを堰き止めてもいる。ここでの「外部」とは、支持フレーム32及び排水ソケット56に対して左右方向Y両外側に離れた位置、及び、前側に離れた位置をいう。
本実施形態の堰止部材78はカバー部68を兼ねている。堰止部材78の配置位置はカバー部68と同様となる。堰止部材78は、カバー部68と同様、固定手段70によって、支持フレーム32に対する水平方向の位置を固定される。堰止部材78は、留め具74による固定を解除することで、受け部材72に対して分離可能となる。堰止部材78は、固定手段70によって支持フレーム32に対して着脱可能に固定されることになる。カバー部68も同様である。本実施形態の堰止部材78は、支持フレーム32から分離することで堰止位置Paから退避可能である。堰止部材78は、便器14と床Fの間から出し入れし易くするため、弾性変形可能な素材を用いて構成されてもよい。
本実施形態の堰止部材78は、床Fに接触する弾性部材80と、接着等によって弾性部材80が取り付けられるベース部材82と、を備える。ベース部材82は、弾性部材80よりも硬質な素材によって構成される。弾性部材80は、ゴム等の弾性体によって構成される。弾性部材80は、堰止位置Paに配置されるとき、自重によって弾性変形した状態で、床Fに接触する。
以上の堰止部材78によって、支持フレーム32と床Fの間への液体Lの浸入を抑制できる。ひいては、それらの間に長期間に亘り液体Lが残ることで生じる問題を回避できる。ここでの問題とは、異臭、染み等である。
堰止部材78は、堰止位置Paから退避可能に設けられる。よって、堰止部材78を堰止位置Paから退避させることによって、堰止部材78によって堰き止められた床F上の液体Lを清掃し易くなる。
図2、図5を参照する。便器装置10は、圧縮した状態の水を貯留する蓄圧器84を備える。蓄圧器84は、便器洗浄用の給水路(不図示)に接続される。蓄圧器84は、給水路に水が流れている状態にあるとき、その圧縮した状態の水を給水路に供給可能である。蓄圧器84は、長尺体である。蓄圧器84は、便器排水路54の下流側端部の下方において第1空洞部22内に配置され、隔壁部30に固定される。蓄圧器84の左右寸法Lbは、支持フレーム32の左右寸法Lcよりも小さくなる。
図2、図7を参照する。便器装置10は、トイレ室の壁部Wと支持フレーム32との間に配置されるクッション材86を備える。壁部Wは、床Fから立ち上がるように設けられる。クッション材86は、たとえば、発泡ポリエチレンフォーム等の樹脂発泡体を用いた弾性部材であり、シート状をなす。外周壁部20の後端部及び支持フレーム32は、トイレ室の壁部Wにクッション材86を介して当てられる。壁部W及びクッション材86には、第1固定具44を通すための通し孔88が形成される。
図2を参照する。排水管路52は、上流側から下流側に向かって順に設けられる、上昇管路52a及び下降管路52bを備える。上昇管路52aは、下流側に向かうに連れて上昇するとともに後方に延びる。下降管路52bは、下流側に向かうに連れて下降している。本実施形態の下降管路52bは、屈曲管路52cを介して、下流側に向かうに連れて前方に延びる前向き管路52dに繋がっている。
排水管路52には封水90を貯留する封水貯留部92が設けられる。封水90は、排水管路52内での空気の流れを遮断する。封水90は、便鉢部12内に溜水96の一部として貯留される。封水貯留部92は少なくとも上昇管路52aによって構成される。封水貯留部92の下流側端部には排水管路52の内部水路の一部を形成する水路頂部92aが設けられる。
便器排水路54は、便器排水路54の下流側端部に設けられる筒状の配管接続部54aを備える。配管接続部54aには、排水管路52を構成するとともに便器排水路54よりも下流側に設けられる管路構成部材94が接続される。本実施形態の管路構成部材94は接続配管58である。この他にも管路構成部材94は排水ソケット56でもよい。
図9を参照する。便座16は、着座者が排泄した汚物を通すための中央開口部16aを備える。
図3を参照する。便座16にユーザが着座したとき、便器14の便座載せ面18aには鉛直下向きの荷重Fa(以下、着座荷重という)が作用する。便座16の重心Gに集中荷重として着座荷重Faが作用するとみなしたとき、その重心Gから鉛直方向(上下方向Z)に沿った作用線L0上に着座荷重Faが作用する。このとき、この着座荷重Faに起因して、支持フレーム32のベース部34の前端34fを回転支点とするモーメントMaが作用する。このモーメントMaの大きさは、支持フレーム32の前端34fから作用線L0までの前後方向Xに沿った距離Ldと着座荷重Faとの積で表すことができる。
このモーメントMaに対してつり合いを保ちつつ、第2固定具46の負担を軽減するうえで、支持フレーム32の前端34fに対して第2固定具46を後方で遠くに配置するほど好ましい。言い換えると、支持フレーム32の前端34fから第2固定具46までの前後方向Xでの距離Leが大きくなるほど好ましい。この観点から、第2固定具46は、次の(1)~(3)の条件を満たす位置に配置されると好ましい。括弧内の数字が大きくなるほど好ましい条件となる。
条件(1)は、便座16の中央開口部16aの後端16bよりも後方に第2固定具46を配置することである(図9参照)。条件(2)は、便鉢部12の上端開口部12aの後端12bよりも後方に第2固定具46を配置することである(図3参照)。条件(3)は、排水管路52の下降管路52b(図2参照)よりも後方に第2固定具46を配置することである。本実施形態では、条件(1)、(2)を満たし、条件(3)を満たしていない。
前述のモーメントMaを小さくするうえで、支持フレーム32の前端34fは、便器14の重心Gに近くなるほど好ましい。言い換えると、支持フレーム32の前端34fから重心Gまでの前後方向Xでの距離Ldが小さくなるほど好ましい。この観点から、支持フレーム32の前端34fは、次の(4)~(6)の何れかの条件を満たす位置に配置されると好ましい。括弧内の数字が大きくなるほど好ましい条件となる。
条件(4)は、排水管路52の水路頂部92aよりも前方に支持フレーム32の前端34fを配置することである(図3参照)。条件(5)は、便鉢部12の上端開口部12aの後端12bよりも前方に支持フレーム32の前端34fを配置することである(図3参照)。条件(6)は、便座16の中央開口部16aの後端16b(図9参照)よりも前方に支持フレーム32の前端34fを配置することである。本実施形態では、いずれの条件(4)~(6)も満たしていない。
前述のモーメントMaが作用するとき、第1固定具44には反力となるモーメントMbが生じる。このモーメントMbは、第1固定具44に作用する水平反力Fhと、支持フレーム32の前端34fから第1固定具44までの上下方向Zでの距離Lhの積(=Fh×Lh)で表すことができる。第1固定具44に要求される強度を低減するうえでは、第1固定具44に作用する水平反力Fhを低減することが好ましい。このためには、第1固定具44をできるだけ上方に配置することで、この距離Lhを大きくすることが好ましい。この観点から、第1固定具44は、次の(7)~(9)の何れかの条件を満たす位置に配置されると好ましい。括弧内の数字が大きくなるほど好ましい条件となる。
条件(7)は、便器排水路54の配管接続部54aの外周面における下端54b(図6参照)よりも上方に第1固定具44(図6に示さず)を配置することである。条件(8)は、溜水96の水面96a(図3参照)よりも上方に第1固定具44を配置することである。条件(9)は、便器14の上面部18の最高位置よりも上方に第1固定具44を配置することである。本実施形態では、この条件(9)を満たしていない。
この他にも、便器14の上面部18から支持フレーム32の便器受け部36までの間に生じるスペースを小さくするうえでも、第1固定具44ができるだけ上方に配置されると好ましい。この観点からも、前述と同様に、(7)~(9)に関する条件を満たすと好ましい。
(第2実施形態)図11を参照する。本実施形態の便器装置10は、第1実施形態のカバー部68及び堰止部材78を備えていない。この他に、本実施形態の排水管50は、トイレ室の壁部Wに設置され、その壁部Wから前方に突き出るように設けられる。排水ソケット56は、この排水管50と便器排水路54を接続しており、床F上には配置されない。支持フレーム32の便器受け部36には、排水管50との干渉を避けるため、排水管50を挿通するための挿通孔36bが形成される。クッション材86にも、同様の目的の挿通孔86aが形成される。
このように、支持フレーム32を用いるうえで、排水管50の設置場所は、トイレ室の壁部W及び床Fの何れでもよい。
(第3実施形態)図12を参照する。以下の第3~第5実施形態では、第1実施形態と比べて、主に、床Fにおいて相違する。本実施形態の床Fは、床組100と、床組100上に固定される構造用面材102と、構造用面材102上に固定される仕上げ材104とを備える。床組100は、矩形状に組まれる複数の横架材106を備え、他の建物躯体によって支持される。図では単数の横架材106のみ示す。複数の横架材106は、例えば、梁、根太等である。複数の横架材106は、トイレ室の壁部Wの後方かつ下方に配置される第1横架材106Aを含む。構造用面材102は、例えば、構造用合板、石膏ボード、配向性ストランドボード等である。壁部Wは、構造用面材102から立ち上がるように設けられ、構造用面材102に固定される。仕上げ材104は、化粧板等である。仕上げ材104は、壁部Wの前方に配置される。
支持フレーム32のベース部34は、床Fの仕上げ材104上に配置される。第2固定具46は、支持フレーム32のベース部34を構造用面材102に直接的に固定する。第2固定具46は、第2固定具46に作用する引き抜き荷重Fbを構造用面材102に伝達可能である。これは、床Fの一部(ここでは構造用面材102)と第2固定具46との間での摩擦等に起因してなされる。この引き抜き荷重Fbは、便座16に着座したときに生じるモーメントMaに起因して作用する。これにより、第2固定具46から床Fに引き抜き荷重Fbが作用したとき、その引き抜き荷重Fbを構造材としての構造用面材102に伝達できる。ひいては、引き抜き荷重Fbに対する床Fの強度を安定して確保できる。
(第4実施形態)図13を参照する。本実施形態の複数の横架材106は、第1横架材106Aの他に、第1横架材106Aの前方に配置される第2横架材106Bを含む。第2固定具46は、支持フレーム32のベース部34を第2横架材106Bに直接的に固定する。本実施形態の第2固定具46は釘108である。本実施形態の第2固定具46は、第3実施形態と同様、第2固定具46に作用する引き抜き荷重Fbを第2横架材106Bに伝達可能である。これにより、第3実施形態と同様、引き抜き荷重Fbに対する床Fの強度を安定して確保できる。
(第5実施形態)図14を参照する。本実施形態の第2固定具46は、支持フレーム32のベース部34を第1横架材106Aに直接的に固定する。第2固定具46は釘108である。第2固定具46の軸部46aは前方に向かって斜め上向きに延びるように配置される。ベース部34は、ベース部34の後端部に設けられ、ベース部34の上面に対して下向きに凹む凹部34dを備える。凹部34dの底部には、第2固定具46の頭部46bが座する座部34eが設けられる。
これにより、第3実施形態と同様、引き抜き荷重Fbに対する床Fの強度を安定して確保できる。この効果を得る観点から、前述のように、第2固定具46は、床組100及び構造用面材102の少なくとも一方にベース部34を直接的に固定していればよい。
(第6実施形態)図15を参照する。本実施形態の便器装置10は、第1実施形態と比べて、タンク110及び仕切り壁112において相違する。タンク110は、便器14と壁部Wの間に配置される。タンク110の詳細は前述の通りである。本実施形態のタンク110はロータンクであり、上水道から供給される水を洗浄水として貯留する。タンク110は、例えば、トイレ室の壁部Wに固定される。タンク110は、給水管118を介して、便器14の便鉢部12に洗浄水を供給可能である。
仕切り壁112は、便器14と壁部Wの間に配置される。仕切り壁112の詳細は前述の通りである。本実施形態の仕切り壁112は、キャビネットの一部によって構成される。
本実施形態においても、第2固定具46は、便器14の後端14bよりも前方に配置される。よって、前述の(A)と同様、便器装置10における前出寸法Laを小型化できる。
各構成要素の他の変形例を説明する。
外周壁部20は、上面部18ではなく、便鉢部12に連続していてもよい。外周壁部20は、便器14の一部として便器14に設けられる例を説明した。この他にも、外周壁部20の少なくとも一部は、便器14とは別体に設けられてもよい。例えば、外周壁部20の後壁部42を便器14に設け、外周壁部20の側壁部40を便器14とは別体に設けてもよい。
支持フレーム32のベース部34及び便器受け部36の数は特に問わない。例えば、支持フレーム32は、一対のベース部34に対応する個別の便器受け部36を備えてもよい。この他にも、支持フレーム32は、単数のベース部34を備えてもよいし、三つ以上のベース部34を備えてもよい。
支持フレーム32のベース部34の位置関係は特に問わない。ベース部34は、平面視において、便器14からはみ出るように配置されてもよい。この他にも、ベース部34は、鉛直方向の下側から見て、外周壁部20の下端部20aよりも左右方向Y外側かつ前側にはみ出るように配置されてもよい。
第2固定具46は、便器14の後端14bよりも前方に配置されていればよく、その他の構成との関係での位置関係は特に問わない。例えば、第2固定具46は、便鉢部12の後端12bよりも前方に配置されてもよい。
第2固定具46の具体例は特に問わない。第2固定具46は、実施形態とは異なり、ベース部34を上側から押さえる押さえ部材と、押さえ部材を床Fに締結する締結具との組み合わせでもよい。
カバー部68は、実施形態とは異なり、便器14の一部として便器14に設けられてもよい。
カバー部68によって支持フレーム32及び排水ソケット56を覆う範囲は特に限定されない。たとえば、カバー部68は、実施形態とは異なり、支持フレーム32及び排水ソケット56の上下方向Zでの全範囲を覆っていてもよい。
カバー部68によって支持フレーム32及び排水ソケット56を覆う方向は特に限定されない。例えば、カバー部68は、支持フレーム32を前側からのみ覆っていてもよい。この他にも、支持フレーム32を左右方向Yの片側からのみ覆っていてもよい。
カバー部68は、支持フレーム32及び排水ソケット56の何れかのみを覆っていてもよい。例えば、カバー部68は、排水ソケット56のみを覆っていてもよい。これは、例えば、便器装置10が支持フレーム32を備えない場合を想定している。この他にも、カバー部68は支持フレーム32のみを覆っていてもよい。これは、例えば、便器装置10が排水ソケット56を備えない場合を想定している。
カバー部68と外周壁部20の相対位置は特に限定されない。例えば、カバー部68は、外周壁部20から外周側にはみ出るように配置されてもよい。
カバー部68は、支持フレーム32の代わりに、固定手段70によって、便器14及び外周壁部20の何れかに着脱可能に固定されてもよい。堰止部材78も同様である。
外周壁部20の収容部76は、外周壁部20の後壁部42より前側に設けられる空洞部(例えば、第1空洞部22及び第2空洞部24)によって構成されてもよい。
堰止部材78は、実施形態とは異なり、カバー部68とは別体に設けられてもよい。堰止部材78は、カバー部68のように、支持フレーム32及び排水ソケット56を覆っていなくともよい。
堰止部材78は、支持フレーム32及び排水ソケット56の何れかに向かう液体Lの流れを堰き止めることができればよい。この条件を満たすうえで、堰止部材78は、床Fに接触していなくともよく、床Fから数mm程度の間隔を空けた位置に配置されていてもよい。堰止部材78は、支持フレーム32及び排水ソケット56の少なくとも一方に向かう液体Lの流れを堰き止めることができればよく、それらの他方に向かう液体Lの流れは堰き止め不能でもよい。
堰止部材78は、堰止位置Paから退避不能に設けられてもよい。これは、たとえば、堰止部材78が支持フレーム32に着脱不能である場合を想定している。
堰止部材78を堰止位置Paから退避可能に設けるうえで、その具体的手段は特に限定されない。たとえば、固定手段70によって堰止部材78を回転可能に支持したうえで、回転することによって堰止位置Paから退避可能に設けられてもよい。これは、堰止部材78の上部を固定手段70によって回転可能に支持したうえで、堰止部材78の回転によって、堰止部材78の下部を上げ下げする場合を想定している。この他にも、固定手段70は、留め具74を備えずに、下向きに開放する中空構造の受け部材72に堰止部材78を上下動自在に設けてもよい。この場合、堰止部材78は、上下動することによって、堰止位置Paから退避可能に設けられる。この他にも、固定手段70は、受け部材72を備えずに留め具74のみを備えていてもよい。
堰止部材78は弾性部材80を備えなくともよい。弾性部材80は、実施形態とは異なり、堰止部材78の全体を構成してもよい。
便器装置10は、実施形態とは異なり、堰止部材78を駆動することで、堰止位置Paから堰止部材78を退避させることができる電動駆動源を備えてもよい。この場合、リモートコントローラ、スマートフォン等の操作端末に対する操作を通じて、電動駆動源によって堰止部材78を駆動してもよい。
以上の実施形態及び変形形態は例示に過ぎない。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形例の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。実施形態及び変形例において言及している構造には、製造誤差等を考慮すると同一とみなすことができる誤差の分だけずれた構造も当然に含まれる。
以上の構成要素の任意の組み合わせも有効である。例えば、実施形態に対して他の実施形態の任意の説明事項を組み合わせてもよいし、変形形態に対して実施形態及び他の変形例の任意の説明事項を組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態のカバー部68及び堰止部材78を第2実施形態の便器装置10に用いてもよい。
10…便器装置、12…便鉢部、14…壁掛け式便器、14b…後端、20…外周壁部、20a…下端部、32…支持フレーム、34…ベース部、36…便器受け部、46…第2固定具、50…排水管、52…排水管路、54…便器排水路、56…排水ソケット、68…カバー部、76…収容部、78…堰止部材。

Claims (17)

  1. 便鉢部を有する壁掛け式便器と、
    床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、
    前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と、を備え
    前記便器は、ボルトとナットにより前記便器受け部に固定される便器装置。
  2. 前記便鉢部の外周側に設けられる外周壁部を備える請求項1に記載の便器装置。
  3. 便鉢部を有する壁掛け式便器と、
    床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、
    前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と
    記便鉢部の外周側に設けられる外周壁部と、を備え
    記ベース部は、鉛直方向の下側から見て、前記外周壁部の下端部から左右方向内側かつ後側に収まるように配置される便器装置。
  4. 前記支持フレームを覆うカバー部を備える請求項2から3のいずれか1項に記載の便器装置。
  5. 便鉢部を有する壁掛け式便器と、
    床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、
    前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と
    記便鉢部の外周側に設けられる外周壁部と、
    記支持フレームを覆うカバー部と、を備え
    記カバー部は、鉛直方向の下側から見て、前記外周壁部の下端部から左右方向内側かつ後側に収まるように配置される便器装置。
  6. 便鉢部と、前記便鉢部の底部に接続される便器排水路を有する壁掛け式便器と、
    床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、
    前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と
    記便鉢部の外周側に設けられる外周壁部と
    記支持フレームを覆うカバー部と、
    前記床に設置される排水管と前記便器排水路とを接続する排水ソケットと、を備え、
    前記カバー部は、前記排水ソケットを覆う便器装置。
  7. 便鉢部を有する壁掛け式便器と、
    床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、
    前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と
    記便鉢部の外周側に設けられる外周壁部と、を備え
    前記外周壁部は、前記便器受け部を収容する収容部を備える便器装置。
  8. 便鉢部と、前記便鉢部の底部に接続される便器排水路を有する壁掛け式便器と、
    床上に配置されるベース部と、前記ベース部から立ち上がるとともに前記便器が固定される便器受け部とを有する支持フレームと、
    前記便器の後端よりも前方に配置され、前記ベース部を前記床に固定する固定具と
    記床に設置される排水管と前記便器排水路とを接続する排水ソケットと、を備え、
    前記排水ソケットは、前記便器受け部よりも前方に配置される便器装置。
  9. 前記支持フレームは、前記排水ソケットの左右両側に配置される一対の前記ベース部を備える請求項8に記載の便器装置。
  10. 前記床上において前記支持フレーム側に向かう液体の流れを堰き止め可能な堰止部材を備える請求項1から9のいずれか1項に記載の便器装置。
  11. 前記堰止部材は、前記床上における液体の流れを堰き止め可能な堰止位置から退避可能に設けられる請求項10に記載の便器装置。
  12. 前記便鉢部の底部と床に設置される排水管とを接続する排水管路を備える請求項1から11のいずれか1項に記載の便器装置。
  13. 前記ベース部は、平面視において、前記便器によって隠れるように配置される請求項1から12のいずれか1項に記載の便器装置。
  14. 前記支持フレームを覆うカバー部を備える請求項1に記載の便器装置。
  15. 前記便器受け部は、トイレ室の壁部の前方に配置され、
    前記便器は、前記便器受け部の前方に配置される請求項1から14のいずれか1項に記載の便器装置。
  16. 前記床は、床組と、前記床組上に固定される構造用面材と、を備え、
    前記固定具は、前記床組及び前記構造用面材の少なくとも一方に前記ベース部を直接的に固定する請求項1から15のいずれか1項に記載の便器装置。
  17. 前記便器受け部よりも後方には、前記便器に洗浄水を供給するためのタンクが配置されない請求項1から16のいずれか1項に記載の便器装置。
JP2020162119A 2020-09-28 2020-09-28 便器装置 Active JP7482737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020162119A JP7482737B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 便器装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020162119A JP7482737B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 便器装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022054869A JP2022054869A (ja) 2022-04-07
JP7482737B2 true JP7482737B2 (ja) 2024-05-14

Family

ID=80997676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020162119A Active JP7482737B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 便器装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7482737B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249859A (ja) 2005-03-14 2006-09-21 Toto Ltd 便器と排水管の接続構造
US20060277673A1 (en) 2005-06-10 2006-12-14 Onofrio Brescia Support for wall mounted toilets
JP2008240380A (ja) 2007-03-27 2008-10-09 Toto Ltd 壁掛け便器の壁への取付け構造
CN107663891A (zh) 2017-10-16 2018-02-06 增城市碧桂园物业发展有限公司 壁藏悬挂式马桶系统

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249859A (ja) 2005-03-14 2006-09-21 Toto Ltd 便器と排水管の接続構造
US20060277673A1 (en) 2005-06-10 2006-12-14 Onofrio Brescia Support for wall mounted toilets
JP2008240380A (ja) 2007-03-27 2008-10-09 Toto Ltd 壁掛け便器の壁への取付け構造
CN107663891A (zh) 2017-10-16 2018-02-06 增城市碧桂园物业发展有限公司 壁藏悬挂式马桶系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022054869A (ja) 2022-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6593717B2 (ja) 壁掛式便器用取付装置、及び、トイレシステム
JP7482737B2 (ja) 便器装置
JP5085169B2 (ja) 壁掛け便器の壁への取付け構造
JP6579373B2 (ja) 便器装置
JP7307353B2 (ja) 乗物用シート
CN108374466B (zh) 壁挂式便器用安装装置以及冲厕系统
JP6946067B2 (ja) 壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法
JP2017197994A (ja) 便器装置
JP7514722B2 (ja) 便器
JP6750960B2 (ja) 便器装置
JP5376281B2 (ja) 壁掛け便器
KR20190106285A (ko) 소변기용 칸막이
JP6879085B2 (ja) ケーシング
KR101068903B1 (ko) 양변기 보충 용수를 이용하는 안착 및 벽걸이 설치형 세면기
JP7300086B2 (ja) ライニングユニット
JP7423295B2 (ja) 水洗大便器及び便器装置
JP2006176972A (ja) 洗浄便座一体型便器
KR20140052190A (ko) 모듈화된 양변기 지지용 조립체
JP6765068B2 (ja) 便器
JP3589628B2 (ja) カウンターの取付構造
JP2004116222A (ja) 衛生設備ユニット
JP5353645B2 (ja) 便座装置
JP4626579B2 (ja) 便器の手摺り取り付け構造
JP2024018077A (ja) 水洗大便器
JP2022173627A (ja) 化粧板、及び化粧板の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7482737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150