JP2004116222A - 衛生設備ユニット - Google Patents

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JP2004116222A
JP2004116222A JP2002283903A JP2002283903A JP2004116222A JP 2004116222 A JP2004116222 A JP 2004116222A JP 2002283903 A JP2002283903 A JP 2002283903A JP 2002283903 A JP2002283903 A JP 2002283903A JP 2004116222 A JP2004116222 A JP 2004116222A
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Shinji Toyofuku
豊福 信次
Shinko Shinkawa
新川 真弘
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Abstract

【課題】各種便器の排水芯高さに合わせていくつもの前板を用意することなく、排水芯高さの異なる便器あるいは、高さ調整可能な壁掛式便器に対してそれぞれ前板を用意することなく、製造コスト・納期増を無くし簡単に設置することができる衛生設備ユニットを提供することである。
【解決手段】給、排水管等を内蔵する配管ユニットと、前記配管ユニットの前面側に取付けられる前板と、前記前板の前面側に大便器等の衛生器具を取付けて構成される衛生設備ユニットにおいて、前記前板に前記衛生器具の排水口位置の変化を吸収する開口部を備えたことを特徴とする衛生設備ユニット。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給、排水管等を内蔵する配管ユニットと、前記配管ユニットの前面側に取付けられる前板と、前記前板の前面側に大便器等の衛生器具を取付けて構成される衛生設備ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の構造を詳述すると、以下の通りである。
図11に従来の衛生設備ユニットの概略図を示す。また、図12に従来の衛生設備ユニットの断面図を示す。
【0003】
図11では、衛生設備ユニット100は、配管ユニット1の前面からは前方に向けて便器固定ボルト6を突設してあり、この便器固定ボルト6にて便器7を配管ユニット1の前面に取付けることができるようにしてある。図12における衛生設備ユニット100を説明する。配管ユニット1は、上下に長い薄箱型に形成してある。内部にはロータンク11及び洗浄管13、排水管14が配設してある。ロータンク11は、配管ユニット1内に設けたフレーム2の上部に配設してあり、洗浄管13及び排水管14はフレーム2の内方に位置させてある。また、ロータンク11内には、開閉弁12が設けられている。このときフレーム2は固着具15にて直接、床面に取付けるようにしてある。上部にはカウンター16を設けてある。配管ユニット1の前面には洗浄管13及び排水管14の配管をするための開口3を設けてあり、この開口3には着脱自在に前板4を設置してある。そして、この前板4にて配管ユニット1内のフレーム2及び洗浄管13、排水管14が外観上見えるのを防止している。上記前板4のほぼ中央には便器固定ボルト6を挿通するための開口部5を設けてある。そしてこの開口部5を介してフレーム2より突設された便器固定ボルト6を配管ユニット1の前方に突設させるようにして開口部5に前板4を取付けてある。便器7の後部に形成されたフランジ9には上記配管ユニット1の前面より突設された便器固定ボルト6の位置と対応する位置にボルト穴8を設けてあり、このボルト穴8に便器固定ボルト6を挿入すると共に固定ナット10を締め付けることで配管ユニット1の前面に便器7を取付けてある。(特許文献1参照)
【0004】
このような構成をとることにより、固定ナット10を締め付けて便器7を固定することにより便器7とフレーム2との間に前板3が狭持されることとなり、便器7の取付けと共に前板3を隙間なく便器7とフレーム2との間に取付けることができる。そうすることにより施工性が向上し、外観を損なうことなく、簡単に前板4を取付けることができるものである。
【0005】
図11に示した便器7のような壁掛式便器の場合には、使用者の身長、年齢、身体機能等によりそれぞれの家族において適した便器高さがあることから便器高さは、様々な場合が想定される。また、通常の腰掛式便器の排水芯高さは、便器の種類と同様に数種類ある。しかしながら、従来の衛生設備ユニットでは、設置される便器の排水芯高さに合わせて開口部5が設けられていることから排水芯高さが異なる便器を設置しようとする場合には、各便器の排水芯高さに合わせて別途前板を用意する必要があり、製造コスト、納期増が発生するという問題があった。また、高さ調整可能な壁掛式便器を設置しようとする場合も同様な問題が発生する。
【0006】
【特許文献1】
実開平2―54883号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、各種便器の排水芯高さに合わせていくつもの前板を用意することなく、排水芯高さの異なる便器あるいは、高さ調整可能な壁掛式便器に対応した前板を複数用意することなく、製造コスト、納期増を無くして簡単に設置することができる衛生設備ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項第1項記載の発明は、給、排水管等を内蔵する配管ユニットと、前記配管ユニットの前面側に取付けられる前板と、前記前板の前面側に大便器等の衛生器具を取付けて構成される衛生設備ユニットにおいて、前記前板に前記衛生器具の排水口位置の変化を吸収する開口部を備えたことを特徴とする衛生設備ユニットを提供する。
【0009】
本発明によれば、前板に衛生器具の排水口位置の変化を吸収する開口部を設けたことにより排水芯高さが異なる大便器を設置する際にそれぞれの大便器に合わせて前板を用意することなく、省施工、低コストにて排水口位置の異なる大便器を設置することができる。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項第2項記載の発明は、前記前板は、中央部前板と両側の側部前板を備えると共に前記中央部前板に前記開口部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0011】
本発明によれば、前板を中央部前板と左右の側部前板に分割したために左右の側部前板をスライドさせることができる。よって、様々なトイレ空間の間口に合わせて前板の幅を調整することが可能となり、より広範囲に衛生設備ユニットを省施工にて設置することが可能となる。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項第3項記載の発明は、前記側部前板は、左右で幅が異なることを特徴とする請求項2に記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0013】
本発明によれば、側部前板の幅を左右で異なるようにしたことによりお客様の要望に合わせて手摺、カウンター、手洗い等を設置したりするような様々なトイレ空間に対して施主が不自由なく動作することができる位置に大便器を低コスト、省施工、良好な意匠性をもって設置することができる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項第4項記載の発明は、前記前板又は前記中央部前板は、上下に分割され、上部前板と下部前板を備えるとともに、前記下部前板に前記開口部を備えていることを特徴とする請求項2〜3の何れかに記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0015】
本発明によれば、前板又は中央部前板を上部前板と下部前板に上下に分割し、下部前板に開口部を設け、大便器を設置できるようにしたことにより大便器に接続されるロータンク、フラッシュバルブ、給水管、排水管等のメンテナンス性及び施工性が大幅に向上する。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項第5項記載の発明は、前記開口部の最上部は、前記下部前板に排水芯高さが最も低い前記衛生器具を設置した際に前記下部前板の高さが前記衛生器具の最上部より低くなるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0017】
本発明によれば、排水芯高さが最も低い衛生器具を設置した際に前記開口部の最上位が、前記下部前板の高さが前記衛生器具の最上位より低くなるようにしたことにより上部前板と下部前板が接触する境界線を衛生器具の背面にて隠すことができるために意匠性が向上する。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項第6項記載の発明は、前記開口部の最下部は、前記下部前板に排水芯の最も高い衛生器具を設置した際に前記衛生器具の最下部より高くなるようにしたことを特徴とする請求項4及び5に記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0019】
本発明によれば、排水芯高さが最も高い衛生器具を設置した際に衛生器具の最下部より開口部の最下位が高くなるようにしたことにより上部前板と下部前板が接触する境界線を衛生器具の背面にて隠すことができるために意匠性が向上する。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項第7項記載の発明は、前記上部前板及び下部前板の横幅は、前記衛生器具の横幅よりも狭いことを特徴とする請求項4〜6に記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0021】
本発明によれば、上部前板と下部前板の横幅が衛生器具の横幅より狭いことから上部前板と下部前板が接触する境界線を衛生器具の背面にて隠すことができるために意匠性が向上する。
【0022】
上記課題を解決するためになされた請求項第8項記載の発明は、前記衛生器具は、壁掛式便器であることを特徴とする請求項1〜7に記載の衛生設備ユニットを提供する。
【0023】
本発明によれば、衛生器具を壁掛式便器としたことにより前板を複数用意することなく、便器高さを自由に調整することが可能となり施主の家族形態に合わせて自由な便器高さに設定することができるために使用性が向上する。また、壁掛式便器を設置することにより便器下部が床面と接触しないことから清掃性が大幅に向上し、更に尿垂れによる床染み、臭いの発生を防止することができる。また、壁掛け式の便器において、取付け位置(排水芯高さ)が昇降されても、前板の開口部にて便器と前板との干渉を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って詳細に説明する。なお、この発明は、それによって限定されるものではない。
【0025】
【実施例1】
本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図及び概略断面図を図1及び図2にそれぞれ示す。また、本発明に係わる便器種による排水口の高さの違いを図3に示す。
【0026】
図1では、衛生設備ユニット100は、図示しない給・排水管を内蔵する配管ユニット1と、配管ユニット1の上部に配置されたカウンター16と、配管ユニット1の前面に取付けられた左右の側部前板31と、中央部前板30と、中央部前板30の前方に取付けられる便器7にて構成される。ここで、中央部前板30には、開口部5が設けてあり、開口部5をとおしてフレーム2より突設された便器固定ボルト6を配管ユニット1の前方に突設させるようにして開口部5に中央部前板30を取付けてある。ここで、開口部5には、洗浄管13、排水管14が挿通する形態となっている。次に便器7の後部に形成されたフランジ9には配管ユニット1の前面より突設された便器固定ボルト6の位置と対応する位置にボルト穴8を設けてあり、このボルト穴8に便器固定ボルト6を挿入するとともに固定ナット10にて配管ユニット1の前面に便器7を取付けてある。
【0027】
また、開口部5は、上記のように洗浄管13、排水管14、便器固定ボルト6の位置が便器種、あるいは、壁掛式便器の場合には、便器高さが変更しても中央部前板30を変更することなく排水芯高さの位置の変化を吸収し、設置できるような形状であれば、長丸、楕円、台形等何でもよく特に限定されるものではない。また、左側の側部前板31には、点検口34が設けてあり図示しない止水栓、ロータンク等の点検、側部前板の設置等が行い易くなる。
【0028】
図2では、フレーム2に設けたフレーム開口部36に便器固定ボルト6が挿通してあり、フレーム開口部36により便器固定ボルト6を上下することができる。よって図2に示すような壁掛式の便器7を身長、年齢、身体機能に合わせて自由な便器高さに設置することができる。ここで、フレーム2には、上下に長穴のフレーム開口部36を設けて任意の高さ位置に便器7を設置できるようにしているが、フレーム2の上下方向に複数穴のフレーム開口部36を設けて任意の位置に便器固定ボルト6を挿入する形態であってもよく、便器7を上下できる構造であれば特に限定されるものではない。また、上記中央部前板30には、開口部5が設けてあり、開口部5をとおして洗浄管13、排水管14及びフレーム2を貫通して便器固定ボルト6が出ている。ここで開口部5は、上記のように洗浄管13、排水管14、便器固定ボルト6の位置が便器種、あるいは、壁掛式便器の場合には、便器高さが変更しても中央部前板30を変更することなく設置できるような形状であれば、特に限定されるものではなく、製造コスト、納期増の発生を抑制し、開口部5が便器7にて隠れることから意匠性も向上する。また、図1では、便器固定ボルト6が2本用意されているが、取付けられる便器によって3、4本であっても構わないし、それに合わせてフレーム2、中央部前板30等を変更されることは言うまでもない。また、洗浄管13及び排水管14は、便器7の設置高さの変更に合わせて伸縮するようなフレキシブル性のある材質、形状であることが好ましい。但し、洗浄管13及び排水管14が伸縮変形する際には、便器7の洗浄性能に支障がないようにしてあることは言うまでもない。また、排水管14は、左右どちらかに曲げて配管ユニットから横壁に抜く方式、あるいは、左右に曲げた後に配管ユニット内にて床下に抜く方式、または、真後ろに出して配管ユニット内にて床下に落とし込む方式、または、真後ろに出してそのまま後ろ壁に抜く方式等、特に限定されるものではなく、現場に応じて適宜対応する方式でよく、柔軟性のない硬質塩ビ管等を使用したとしても便器の洗浄性、配管ユニット1内への収まり、製造コスト、施工性に支障のないものであれば何でもよいことは言うまでもない。
【0029】
また、図2では、配管ユニット1内にてフレーム2の上にロータンク11を設置しているが、ロータンクの設置については、後壁、横壁、前板等確実に固定されてメンテナンスができる形態であれば何でもよく、ロータンクではなく、フラッシュバルブを用いてもよい。また、カウンター16の固定は、ビス止め、両面テープ、マジックテープ(R)等何でもよく、場合によっては、カウンター16に点検口を設けてもよい。そうすることによりロータンク、フラッシュバルブ、給水管等の点検が行い易くなる。ここで、カウンター16は、設置される現場に合わせて簡単にカットできるようなABS、木質系の材質や予め切り欠き形状等が設けられていることが望ましい。そうすることにより工場にて現場対応することなく、現場にて簡単に調整することが可能となり低コスト・意匠性が向上する。また、フレーム2の固定方法としては、床面・横壁にネジ、クギ、ボルト等に固定しているが、便器を設置して人が使用するにあたり支障がない状況であれば何でもよい。また、図示しない便器洗浄用レバー用の穴は、中央部前板、側部前板のどちらかに設けてあるようにすることが好ましい。また、便器7には、図示しない局部洗浄装置が組付けられていても構わないないし、その場合には、図示しない局部洗浄装置用の給水管が挿通する穴が中央部前板32又は側部前板31のどこかに設けられており、使用しない場合には図示しない着脱式カバーで覆われているようにすることが好ましい。
【0030】
次に便器種による排水口の高さの違いを図3に示す。図3では、ロータンク11を備えた腰掛式の便器7が示してあり、便器7の排水口の高さは、便器の洗浄方式等により排水口上端と下端の範囲Eとなる。よって、このような便器7を設置する際には、図示しない前板に上述した排水口の高さの変化を吸収できる図示しない開口部を設けることが好ましい。そうすることにより、例えリフォーム等により設置したい便器種が変っても図示しない前板を変更することなく便器を設置することが可能となり、低コスト・省施工を実現することができる。
【0031】
【実施例2】
本発明に係わる前板の間口調整の一実施例の概略図を図4に示す。
図4では、中央部前板30の前側に左右の側部前板31が設置してあり、左右の側部前板31を左右にずらすことにより間口幅Aや間口幅Bのように自由に前板の間口幅を調整することができる。よって、図示しない衛生設備ユニットが設置される様々なトイレ空間の間口に柔軟に対応することができ、更に建築物の施工誤差等にも対応することができるために大幅に意匠性が向上する。また、中央部前板30は、図中では一体構造となっているが製造コスト等によりネジ止め、ダボ構造等の分割構造であっても使用上支障が無いものであるならば何でもよい。また、図4では、中央部前板30が上方から見て屈曲形状となっているが、中央部前板30を平板形状にして側部前板31を屈曲形状にしても構わない。次に、前板の固定方法としては、中央部前板30は、図示しないフレームにボルト、ネジ、アングル、磁石等を利用して固定するような形態であってもよいし、側部前板31は、中央部前板30、図示しない横壁・床等にボルト、ネジ、アングル、磁石等に着脱可能に固定する形態が好ましい。また、側部前板31と図示しない横壁との隙間には、コの字状の隙間用部材を利用して壁との隙間を埋めるようにすることが好ましい。
【0032】
【実施例3】
本発明に係わる側部前板の一実施例の概略図を図5に示す。
図5では、左側にサイドカウンター17が設けてあり、その横に側部前板幅C及び点検口34を備えた側部前板幅Dのそれぞれの側部前板31と、洗浄管13、排水管14及び便器固定ボルト6が挿通する開口部5を備えた中央部前板30と、前記側部前板31及び前記中央部前板30の上に配置されるカウンター16と、図示しない便器にて構成されている。ここで、左右の側部前板31は、それぞれ幅Cと幅Dと異なっていることから施主が要望するトイレ空間においてサイドカウンター17、手洗器等を設置するような場合には、必ずしも便器が間口の中央に設置されるわけではない。このような場合に、上述の実施例2に示したように側部前板31を左右にスライドさせて行う間口対応では限界があり場合によっては、対応できない現場が発生する。このような場合に側部前板31の幅を左右で異なる部材を用意することにより柔軟に対応することが可能となる。図5では、左側の側部前板31の幅Cが、右側の側部前板の幅Dより小さくなっているが、トイレ空間の構成によって、右側にサイドカウンター17等が設置されるような場合には、右側の側部前板31の幅Dが左側の側部前板31の幅Cより小さくなるような場合であっても構わない。さらに、中央部前板30と左右の側部前板31は、上述の実施例2に示したように左右の側部前板31をスライドさせる機構にしておけば、より効果的に様々なトイレ空間の間口に対応することが可能となり、意匠性も向上する。
【0033】
【実施例4】
本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を図6に示す。
図6では、衛生設備ユニット100は、図示しない給水管、排水管、洗浄管、ロータンク、フレーム等が内蔵された配管ユニット1と、片方には点検口34を備えた左右の側部前板31と、上部前板32と下部前板33に分割された中央部前板と、配管ユニット1の上に配置されるカウンター16と、図示しないフレームに下部前板33をとおして図示しない便器固定ボルトと固定ナット10により設置される便器7にて構成されている。ここで、中央部前板は、上部前板32と下部前板33に分割されていることから、上部前板33を外すことにより図示しない大きな開口が得られるために図示しないロータンク、フラッシュバルブ等の漏水、結露等のメンテナンス性や施工性が向上する。また、図6に記載の便器7は、壁掛式を示しているが一般の腰掛式便器であっても特に問題がないことは言うまでもない。更に壁掛式便器の設置においては、意匠性を重要視する場合が多く、その際に便器7の幅より上部前板32と下部前板33にて構成される中央部前板の幅が小さくなるようにすることにより上部前板32と下部前板33との接触部38が便器7の背面にて隠されることから意匠性を確保しながらメンテナンス性を向上させることが可能となる。但し、上部前板32と下部前板33との接触部38は、便器7の背面に隠れる位置にあるようにすることは言うまでもない。また、固定ナット10に着脱可能なカバーを設けてスッキリさせるようにすることが好ましい。また、下部前板33には、便器7を取付けるための図示しない開口部が設けられており、この開口部の大きさは、壁掛式の便器7を上下させる範囲に対応できるようにしてあることは言うまでもない。また、下部前板に設けられた図示しない開口部は、便器7の背面に隠れる範囲において、水平方向に拡大されていてもよい。そうすることにより衛生設備ユニットが設置される現場に建築誤差があったとしても建築物を修正する等の作業が発生することなく衛生設備ユニットを問題なく設置することができ、施工に関する負荷を低減することが可能となる。
【0034】
【実施例5】
本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を図7に示す。
図7では、衛生設備ユニット100は、図示しない給水管、排水管14、ロータンク11、図示しない止水栓・フレーム等が内蔵された配管ユニット1と、図示しない左右の側部前板と、上部前板32と下部前板33に分割された中央部前板と、配管ユニット1の上に配置されるカウンター16と、下部前板33に設けた開口部5をとおして洗浄管13と排水管14が接続される便器7にて構成されている。ここで、便器7は腰掛式便器を示しているが壁掛式便器であっても構わないし、配管ユニット1内には、ロータンク11を配置しているがフラッシュバルブ方式であっても特に問題はない。また、設置される便器種が、腰掛式便器の場合には、使用者が安全に使用することが可能であれば床に固定する形態であっても図示しないフレームに固定する形態であっても構わない。また、下部前板33に設けた洗浄管13、排水管14、図示しない便器固定ボルト等を通す開口部5の最上部52は、排水芯高さが最も低いタイプの便器7あるいは、図示しない壁掛式便器を最も低く設置したときに下部前板の最上部51が便器7の最上部50よりも低くなるように設置してある。そうすることにより上部前板と下部前板の接触部である下部前板の最上部51を便器7の背面にて隠すことが可能となり意匠性を向上することができる。なお、その際に上部前板32と下部前板33とからなる中央部前板の幅が便器7の幅より小さいことが好ましい。そうすることにより下部前板の最上部51を便器7の背面にて隠すことが可能となり更に意匠性が向上する。
【0035】
【実施例6】
本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を図8に示す。
図8では、衛生設備ユニット100は、図示しない給水管、排水管14、ロータンク11、図示しない止水栓・フレーム等が内蔵された配管ユニット1と、図示しない左右の側部前板と、上部前板32と下部前板33に分割された中央部前板と、配管ユニット1の上に配置されるカウンター16と、下部前板33に設けた開口部5をとおして洗浄管13と排水管14が接続される便器7にて構成されている。ここで、便器7は壁掛式便器を示しているが腰掛式便器であっても構わないし、配管ユニット1内には、ロータンク11を配置しているがフラッシュバルブ方式であって特に問題はない。また、設置される便器種が、腰掛式便器の場合には、使用者が安全に使用することが可能であれば床に固定する形態であっても図示しないフレームに固定する形態であっても構わない。また、下部前板33に設けた洗浄管13、排水管14、図示しない便器固定ボルト等を通す開口部5の最下部53は、壁掛式便器を最も高く設置した便器7あるいは図示しない排水芯高さが最も高い腰掛式便器を設置した際、便器7の最下部50よりも高くなるように設置してある。そうすることにより便器7の下部より下部前板33に設けた開口部5の最下部53が見えることを防止することができ、意匠性を保持することができる。なお、その際に上部前板32と下部前板33とからなる中央部前板の幅が便器7の幅より小さいことが望ましい。そうすることにより下部前板の最上部51を便器7の背面にて隠すことが可能となり更に意匠性が向上する。ここで、下部前板の最上部51が便器の最上部50より低くなっていることは言うまでもない。
【0036】
【実施例7】
本発明に係わる前板の一実施例の上面図を図9に示す。また、本発明に係わる前板の一実施例の正面図を図10に示す。
図9では、横壁19に固定されたフレーム2の正面側に固定してある側部前板31と、上部前板32と、図示しない便器等の衛生設備機器を取付ける開口部5を備えた下部前板33にて前板を構成している。図10では、図9に示した前板の一実施例の正面図を示しており、鳥居形状の上部前板32に下部前板33が組み合わされる形態をとっており、施工時には、下部前板33を図示しないフレーム2と開口部5をとおして図示しない便器等にて挟み込む形態にて固定し、その上方から上部前板32を下部前板33に組み合せる形で設置することから施工性が向上する。また、建築側による間口の調整に関しては、上部前板32と下部前板33と、横壁19との隙間を図示しないフレーム2に固定された側部前板31にて埋める形にて調整する形態がとれることから建築側の間口調整は、良好に対応することができる。また、間口調整を横壁19付近にて対応することからあまり目立つことがなく意匠性も向上する。また、上部前板32と下部前板33の組合せは、鳥居形状を利用しているが特に限定されるものではなく、施工性、意匠性等に良好な形態であれば何でもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を示す。
【図2】本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略断面図を示す。
【図3】本発明に係わる便器種による排水口の高さの違いを示す。
【図4】本発明の係わる前板の間口調整の一実施例の概略図を示す。
【図5】本発明に係わる側部前板の一実施例の概略図を示す。
【図6】本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を示す。
【図7】本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を示す。
【図8】本発明に係わる衛生設備ユニットの一実施例の概略構成図を示す。
【図9】本発明に係わる前板の一実施例の上面図を示す。
【図10】本発明に係わる前板の一実施例の正面図を示す。
【図11】従来の衛生設備ユニットの概略図である。
【図12】従来の衛生設備ユニットの断面図である。
【符号の説明】
1…配管ユニット、2…フレーム、3…開口、
4…前板、5…開口部、6…便器固定ボルト、
7…便器、8…ボルト穴、9…フランジ、
10…固定ナット、11…ロータンク、12…開閉弁、
13…洗浄管、14…排水管、15…固着具、
16…カウンター、17…サイドカウンター、
18…床、19…横壁、20…後壁、
30…中央部前板、31…側部前板、32…上部前板、
33…下部前板、34…点検口、35…給水管、
36…フレーム開口部、37…排水口、38…上部前板と下部前板の接触部、
50…便器の最上部、51…下部前板の最上部、52…開口部の最上部、
53…開口部の最下部、54…便器の最下部、
100…衛生設備ユニット、
A…間口幅A、B…間口幅B、C…側部前板幅C、
D…側部前板幅D、E…便器種による排水口の上下範囲

Claims (8)

  1. 給、排水管等を内蔵する配管ユニットと、前記配管ユニットの前面側に取付けられる前板と、前記前板の前面側に大便器等の衛生器具を取付けて構成される衛生設備ユニットにおいて、前記前板に前記衛生器具の排水口位置の変化を吸収する開口部を備えたことを特徴とする衛生設備ユニット。
  2. 前記前板は、中央部前板と両側の側部前板を備えると共に前記中央部前板に前記開口部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の衛生設備ユニット。
  3. 前記側部前板は、左右で幅が異なることを特徴とする請求項2に記載の衛生設備ユニット。
  4. 前記前板又は前記中央部前板は、上下に分割され、上部前板と下部前板を備えるとともに、前記下部前板に前記開口部を備えていることを特徴とする請求項2〜3の何れかに記載の衛生設備ユニット。
  5. 前記開口部の最上部は、前記下部前板に排水芯高さが最も低い前記衛生器具を設置した際に前記下部前板の高さが前記衛生器具の最上部より低くなるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の衛生設備ユニット。
  6. 前記開口部の最下部は、前記下部前板に排水芯の最も高い衛生器具を設置した際に前記衛生器具の最下部より高くなるようにしたことを特徴とする請求項4及び5に記載の衛生設備ユニット。
  7. 前記上部前板及び下部前板の横幅は、前記衛生器具の横幅よりも狭いことを特徴とする請求項4〜6に記載の衛生設備ユニットを提供する。
  8. 前記衛生器具は、壁掛式便器であることを特徴とする請求項1〜7に記載の衛生設備ユニット。
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