JP3340033B2 - 浴室用防水パン - Google Patents

浴室用防水パン

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JP3340033B2 JP26075696A JP26075696A JP3340033B2 JP 3340033 B2 JP3340033 B2 JP 3340033B2 JP 26075696 A JP26075696 A JP 26075696A JP 26075696 A JP26075696 A JP 26075696A JP 3340033 B2 JP3340033 B2 JP 3340033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばシステム
バスなどの床面に設置される繊維強化プラスチックス等
からなる浴室用防水パンに関し、特に、防水パン本体底
の浴室設置面に対するレベル調整作業を容易に行なえ
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の浴室用防水パンにおいて
は、図13及び図14に示すように、防水パン本体1を
浴槽載置部2と、この浴槽載置部2に隔壁3を介して隣
接形成される洗い場部4とで形成し、浴槽載置部2には
浴槽用排水口21を設ける一方、洗い場部4の浴槽載置
部2側の内側及び外側に二条の排水溝41,41を形成
し、これら各々の排水溝41の内底面に排水口42を設
けるとともに、浴槽載置部2及び洗い場部4に対応する
底面の少なくとも隅部を含む外側部位近傍に複数の高さ
調整手段付支脚5A〜5Fをそれぞれ取付けてなる構成
を有するものがある。なお、洗い場部4に形成される排
水溝41は図16(A)〜(D)に示すように各種の構
成からなるものがある。
【0003】そして、このような防水パン本体1には、
浴槽載置部2及び洗い場部4の施工上の陰影部位、すな
わち、図示しないカウンタの取付けにて隠蔽される部位
2A,2B,4Aには点検口7A〜7Fがそれぞれ設け
られ、図15に示すように、浴室内の設置面Fに設置施
工する際には、高さ調整ボルト6A〜6Fのうち洗い場
部4の浴槽載置部2側及び施工上の陰影部位4Aから離
れた支脚5Fの調整ボルト6Fの高さを基準にし、各々
の点検口7A〜7Fから手を挿入して支脚5Fの調整ボ
ルト6Fを除く他の各々の支脚5A〜5Eの調整ボルト
6A〜6Eをスパナー等にて高さ調整することにより、
レベル調整が行なわれるようになっている。また、浴槽
載置部2側の排水口21及び洗い場部4側の排水溝4
1,41の各々の排水口42,42に排水配管(図示し
ない)を接続したり、あるいは、これら配管系の点検・
保守作業を行なう場合には、各々の点検口7C〜7Fか
ら手を挿入することにより行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造の防水パンにあっては、特に、洗い場部4側
の陰影部位4Aに対向する室内側露出部位(外観部位)
4Bに点検口を設けると美観を損なうことから、このよ
うな外観部位4Bには、設計上において点検口が設けら
れないという問題があった。そこで、この発明の目的
、浴室設置面に対するレベル調整作業を美観を損なわ
ず容易に行なうことができるようにした浴室用防水パン
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、浴槽用排水口を有する浴槽載置部
と、この浴槽載置部に隔壁を介して隣接形成される洗い
場部と、この洗い場部に形成されかつその内底面に排水
口を有する排水溝とを備えた防水パン本体からなり、こ
の防水パン本体の前記浴槽載置部及び洗い場部に対応す
る底面に複数の高さ調整手段付支脚を設けてなる浴室用
防水パンにおいて、前記洗い場部の排水溝に前記高さ調
整手段付支脚の点検及び調整が可能な点検口を設けてな
る構成としたものである。この場合、前記洗い場部の排
水溝に設けた点検口を蓋板で水密的に施蓋する一方、前
記排水溝の上面をグレーチングプレートで施蓋してなる
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1から図12に示す図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、この発明に係る図示の実施の形態において、
図13から図15に示す従来の浴室用防水パンと構成が
重複する部分は同一符号を用いて説明する。図1から図
4は、この発明に係る浴室用防水パンの第1の実施の形
態を示すもので、図1及び図2に示すように、防水パン
本体1は、浴槽載置部2と、この浴槽載置部2に隔壁3
を介して隣接形成される洗い場部4とが一体又は別体に
成形連結形成されているとともに、前記浴槽載置部2に
は、浴槽用排水口21が設けられている一方、前記洗い
場部4には、二条の排水溝41,41が前記浴槽載置部
2側の内側と、その外側にそれぞれ形成されている。そ
して、前記洗い場部4の各々の排水溝41の内底面に
は、排水口42がそれぞれ設けられているとともに、前
記浴槽載置部2及び洗い場部4に対応する底面の隅部を
含む外側部位近傍には、複数の高さ調整手段付支脚5A
〜5Fがビス等によりそれぞれ取付けられている。
【0007】また、前記防水パン本体1の浴槽載置部2
及び洗い場部4の施工上の陰影部位2A,2B,4Aに
は、点検口7A〜7Fがそれぞれ設けられ、これら各々
の点検口7A〜7Fは、前記防水パン本体1を前記洗い
場部4の浴槽載置部2側及び施工上の陰影部位4Aから
離れた支脚5Fの調整手段6Fの高さを基準にして浴室
内の設置面Fに設置施工する際、前記各々の点検口7A
〜7Fから手を挿入して各々の支脚5A〜5Eの調整手
段6A〜6Eをスパナー等にて高さ調整することによ
り、レベル調整を可能にしてなるとともに、前記浴槽載
置部2及び洗い場部4の各々の排水口21,42への排
水配管(図示せず)の接続作業及び施工後の点検・保守
作業を可能にしてなるものである。さらに、前記洗い場
部4側の各々の排水溝41の内底面には、点検口8が前
記排水口42の近傍及び支脚5C,5D及び5E,5F
の近傍に対応位置するように設けられていて、前記と同
様にそれぞれの支脚の調整手段の点検及び調整を可能に
している。また、これら各々の点検口8は、図3に示す
ように、着脱自在な蓋板9にて水密的に施蓋されてい
る。
【0008】図中10は前記排水溝41の上面を着脱自
在に施蓋するグレーチングプレート(格子板)であり、
このグレーチングプレート10は、前記排水溝41及び
その内底面に設けた前記蓋板9にて施蓋される点検口8
を隠蔽可能にしてなるものである。なお、上記した第1
の実施の形態においては、洗い場部4における排水溝4
1,41を二条としているが、この数に限定されるもの
ではない。また、図4に概略的に示すように、前記洗い
場部4の排水溝41,41に形成される点検口8を前記
排水口42,42の近傍及び支脚5C,5D、5E,5
Fの近傍に対応位置するように設けたが、これも限定さ
れないものである。例えば図5に第2の実施の形態とし
て示すように、グレーチングプレート10が載置される
排水溝41の長手方向の両肩部、あるいは、図6に第3
の実施の形態として示すように、排水溝41の内底面の
長手方向の略全域に亘って設けても良い。
【0009】さらに、図7と図8は第4の例を示してい
る。この第4の例では、排水溝41の立壁面に、例えば
図1に示すものと同様に円孔状にした点検口8を設けて
おり、この点検口8を蓋板9によって着脱自在に施蓋し
ている。点検口8を設ける立壁面は排水溝41の四方の
何れの立壁面であってもよく、上記配管作業などや点検
・保守作業が行い易い立壁面に設けるようにしている。
そして、点検口8を閉じる蓋板9を必ずしも着脱自在に
しておく必要はなく、作業終了後に点検口に固定するよ
うにしてもよい。また、図9と図10は第5の例を示し
ていて、この第5の例にあっては、排水溝41の長手方
向に沿う立壁面に位置して開口間口をその立壁面の長さ
方向に長くした横長の点検口8を、排水溝41に設けて
いるものである。このように、点検口8を広く確保する
ことで作業がよりやり易くなる。そして、この例におい
ても図示されているように点検口8の形状に応じた蓋板
9によりその点検口8が着脱自在に施蓋されている。勿
論、この場合において点検などの作業終了後に前記蓋板
が点検口8に固定されて取り外すことができなくなるも
のとしてもよい。
【0010】上記した構成を採用することにより、洗い
場部4の排水溝41,41に点検口8を形成してなるた
めに、洗い場部4の底面の排水配管系や支脚5C,5
D、5E,5Fの点検・保守作業が容易に行なえるとと
もに、点検口8を排水溝41,41の自由な位置に設け
ることが可能になる。また、洗い場部4の排水溝41,
41に設けた点検口8を蓋板9にて水密的に施蓋するこ
とで漏水する恐れがない。さらに、洗い場部4の排水溝
41,41の上面をグレーチングプレート10にて施蓋
してなるために、点検口8がグレーチングプレート10
にて隠蔽され、浴室内の外観性を損なうことがない。
【0011】図11と図12は第6の例を示している。
この第6の例において排水溝41は、排水口42を備え
て別成形された上面開放の溝本体43と上方から挿着さ
れる前記溝本体43の上周縁を支持するように上記洗い
場部4の排水溝形成部分を段付き状にして落とし込んだ
溝受け44とからなるものであり、溝受け44に挿着し
た溝本体43の上に上記グレーチングプレート10を配
置して、そのグレーチングプレート10が洗い場部4か
ら上方に突出しないように溝受け44の落とし込みの深
さが設定されている。そして、前記溝受け44には排水
溝4の長手方向に大きく開いた点検口8が設けられてお
り、この点検口8に前記溝本体43を落とし込むように
しながら溝本体43を溝受け44に取り付けることで、
点検口8を施蓋している。即ち、溝本体43が上記の例
における蓋板の役割を兼ねている。この例の場合も、溝
本体43を溝受け44に着脱自在にしたり、或いは、上
記の配管作業やレベル調節作業などが終了した時点で取
付固定できるものとしてもよい。このように第6の例に
おいて、洗い場部4の排水溝41,41に大きな点検口
8を形成してなるために、上述の排水配管系や支脚の点
検・保守作業がより一層容易に行なえるとともに、溝本
体43によって点検口8を容易に隠蔽できる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明したように、この発明は、防
水パン本体の浴槽載置部及び洗い場部に対応する底面に
複数の高さ調整手段付支脚を設け、かつこの洗い場部に
排水溝を形成するとともに、この排水溝に前記高さ調整
手段付支脚の点検及び調整が可能な点検口を設けてなる
ことから、洗い場部の底面の排水配管系や支脚の点検・
保守作業を容易に行なうことができるとともに、点検口
を排水溝の自由な位置に設けることができる。また、請
求項2において、洗い場部の排水溝に設けた点検口を蓋
板にて水密的に施蓋してなるために、漏水する恐れがな
い。さらに、請求項3において、洗い場部の排水溝の上
面をグレーチングプレートにて施蓋してなるために、点
検口をグレーチングプレートにて隠蔽することができ、
浴室内の外観性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る浴室用防水パンの第1の実施の
形態を示す概略的平面図。
【図2】図1のA−A線における断面図。
【図3】同じく洗い場部の排水溝の要部拡大断面図。
【図4】同じく洗い場部の排水溝の概略的断面図。
【図5】洗い場部の排水溝の第2の実施の形態を示す概
略的断面図。
【図6】洗い場部の排水溝の第3の実施の形態を示す概
略的断面図。
【図7】洗い場部の排水溝の第4の実施の形態を示す概
略的断面斜視図。
【図8】同じく第4の実施の形態を断面で示す説明図。
【図9】洗い場部の排水溝の第5の実施の形態を示す概
略的断面斜視図。
【図10】同じく第5の実施の形態を断面で示す説明
図。
【図11】洗い場部の排水溝の第6の実施の形態を示す
概略的断面斜視図図。
【図12】同じく第6の実施の形態を断面で示す説明
図。
【図13】従来の浴室用防水パンを示す斜視図。
【図14】同じく従来の浴室用防水パンの平面図。
【図15】図14のB−B線における断面図。
【図16】従来の浴室用防水パンの洗い場部における排
水溝の他の配置形態を示す説明図。
【符号の説明】
1…防水パン本体、2…浴槽載置部、21…排水口、4
…洗い場部、41…排水溝、42…排水口、43…溝本
体、44…溝受け、7A〜7F,8…点検口、9…蓋
板、10…グレーチングプレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/20 E04H 1/12 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽用排水口を有する浴槽載置部と、こ
    の浴槽載置部に隔壁を介して隣接形成される洗い場部
    と、この洗い場部に形成されかつその内底面に排水口を
    有する排水溝とを備えた防水パン本体からなり、この防
    水パン本体の前記浴槽載置部及び洗い場部に対応する底
    面に複数の高さ調整手段付支脚を設けてなる浴室用防水
    パンにおいて、 前記洗い場部の排水溝に前記高さ調整手段付支脚の点検
    及び調整が可能な点検口を設けたことを特徴とする浴室
    用防水パン。
  2. 【請求項2】 洗い場部の排水溝に設けた点検口を蓋板
    にて水密的に施蓋したことを特徴とする請求項1に記載
    の浴室用防水パン。
  3. 【請求項3】 洗い場部の排水溝の上面をグレーチング
    プレートにて施蓋したことを特徴とする請求項1または
    2に記載の浴室用防水パン。
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