JP2019002176A - 壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法 - Google Patents

壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた意匠の付与を実現することができる壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法を提供する。【解決手段】壁掛け便器1は、前面11から左右の側面12に渡って連続する面で形成された周壁部10、及び周壁部10の左右の側面12の後端12Aを結ぶ形態で形成された後壁部20を有し、壁面W側に設けられる固定部材50と連結される際には後壁部20が固定部材50に対向する形態で連結される陶器製の便器本体2と、一端が後壁部20に取り付けられ、他端が固定部材50に取り付けられて便器本体2と固定部材50とを連結する連結具3と、を備えており、便器本体2と固定部材50とを連結する前の状態において、連結具3は、一端側が後壁部20に取り付けられていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法に関する。
特許文献1には従来の壁掛け便器が開示されている。この壁掛け便器は、便器本体の後部が壁面側の支持部材と連結されることによって壁面に固定される。便器本体と支持部材とを連結する際には、まず、支持部材にボルトを取り付け、その後、ボルトを便器本体側の孔に通してナットで固定する。
特許第6070089号公報
特許文献1の壁掛け便器の場合、便器本体の後部から差し込まれたボルトは、側面に凹状に陥没させた凹部まで貫通している。そして、ボルトを締結する際にはこの便器本体側面に形成した凹部から行われる。このように、便器本体の周壁部にボルト締結作業用の開口としての凹部を形成する必要があったため、周壁部に意匠の制約が生じていた。また、連結具としてのボルト及びナットが凹部から露出しており、意匠性に優れるとは言い難かった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、優れた意匠の付与を実現することができる壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法を提供することを解決すべき課題としている。
第1発明の壁掛け便器は、
前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体と、
一端側が前記後壁部に取り付けられ、他端側が前記固定部材に取り付けられて前記便器本体と前記固定部材とを連結する連結具と、を備えており、
前記便器本体と前記固定部材とを連結する前の状態において、前記連結具は、一端側が前記後壁部に取り付けられていることを特徴とする。
第2発明の壁掛け便器は、
前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備えており、
前記後壁部には、前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具が取り付けられる取付孔及び前記取付孔に前記連結具を取り付ける作業を行うための作業口が形成されていることを特徴とする。
本発明の壁掛け便器の施工方法は、
前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備える壁掛け便器の施工方法であって、
前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具の一端側を前記後壁部に取り付ける第1工程と、
前記固定部材に前記連結具の他端側を取り付ける第2工程と、
を含むことを特徴とする。
第1発明の壁掛け便器は、便器本体が、前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部を有している。このため、意匠性に優れた周壁部を有する便器本体とすることができる。また、便器本体と固定部材とを連結するに際しては、便器本体の後壁部に連結具が予め取り付けられている。このため、従来のように便器本体への連結具の取り付け作業を行う必要がなく、取り付け作業のための作業口を周壁部に設ける必要もない。その結果、作業口等の凹凸が形成されていない、従来にない美観の周壁部を実現することができる。
第2発明の壁掛け便器は、便器本体が、前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部を有している。このため、意匠性に優れた周壁部を有する便器本体とすることができる。また、便器本体の後壁部には、連結具が取り付けられる取付孔と、この取付孔に連結具を取り付ける際の作業口が形成されている。このため、連結具の取り付け作業を便器本体の後壁部側から行うことができるので、従来のように連結具の取り付け作業を便器本体の周壁部から行う必要がない。したがって、取り付け作業のための作業口を周壁部に設ける必要もない。その結果、作業口等の凹凸の形成されていない、従来にない美観の周壁部を実現することができる。
本発明の壁掛け便器の施工方法は、壁掛け便器の便器本体を壁面側の固定部材に連結するに際して、まず、便器本体側に連結具を取り付ける。すなわち、連結具は、壁面側の固定部材に取り付けられる前に便器本体側に取り付けられる。このため、連結具の取り付け作業を便器本体の後壁部側から行うことができるので、周壁部に作業口を形成していない便器本体を有する壁掛け便器であっても、壁面に好適に固定することができる。
したがって、第1発明及び第2発明の壁掛け便器及び本発明の壁掛け便器の施工方法は、優れた意匠の付与を実現することができる。
なお、本発明に係る壁掛け便器とは、下面を床面から浮かせた状態で壁面に取り付けられる便器のみならず、下面が床面に載置された状態で壁面に取り付けられた便器も含むものとする。
実施例1に係る壁掛け便器を示す部分断面側面図である。 実施例1に係る壁掛け便器の正面、平面及び右側面を表す斜視図である。 実施例1に係る壁掛け便器の背面、平面及び左側面を表す斜視図である。 実施例1に係る壁掛け便器を示す背面図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 実施例1に係る壁掛け便器の施工方法を説明するための図であり、連結具が取り付けられた状態を示す斜視図である。 実施例1に係る壁掛け便器の施工方法を説明するための図であり、連結具が取り付けられた状態を示す背面図である。 実施例1に係る壁掛け便器の施工方法を説明するための図であり、壁面に固定しようとしている状態を示す部分断面側面図である。 他の実施形態に係る壁掛け便器を説明するための図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の壁掛け便器において、前記便器本体は、前記周壁部の内側に設けられた便鉢部と、前記便鉢部の下端に接続された排水路とを有し、前記便鉢部よりも後部の上面に開口して前記排水路に連通する連通孔が形成され得る。この場合、排水路が閉塞された際には、連通孔を介して、排水路を閉塞したものを取り除くことができる。また、連通孔は便器本体の上面に形成されているので、壁掛け便器の使用時には、便座装置やタンク等により覆い隠すことができる。このため、連通孔を便器本体の周壁部等の外観に露出する位置に形成する場合と比較して、意匠性を向上させることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、前後方向、左右方向、上下方向とは、便器に着座した状態の使用者から見た前後方向、左右方向、上下方向を夫々示すものとする。例えば、図1の場合には左右方向が前後方向である。
実施例1の壁掛け便器1は、図1に示すように、後方の壁面Wに固定される便器であり、下面は床面Fから浮いた状態とされる。壁掛け便器1は、図1〜図6に示すように、便器本体2を備えている。便器本体2は、周壁部10及び後壁部20を有している。また、便器本体2は、便鉢部30、及び排水路40を有している。便器本体2は、これら周壁部10、後壁部20、便鉢部30、及び排水路40を一体的に形成した陶器製である。
図2及び図3に示すように、周壁部10は、前面11から左右の側面12,13に渡って連続する曲面で形成されている。周壁部10は、便器本体2の上面周縁から下方に向かって窄む形態で形成されている。後壁部20は、周壁部10の左右の側面12,13の後端12A,13Aを結ぶ形態で形成されている。図3及び図4に示すように、後壁部20には、取付孔21及び作業口22が形成されている。取付孔21は、便器本体2を壁面W側の固定部材50と連結する際の連結具3を取り付けるための孔である。取付孔21には連結具3の一端側が取り付けられる。取付孔21は、周壁部10の左右の側面12,13の後端12A,13Aの内壁に隣接して設けられている。作業口22は、各取付孔21の左右方向中央寄りの位置に形成されている。なお、図2及び図3に示すように、本実施例の作業口22は縦長の長円形状に開口して形成されている。このような作業口22は、作業者が手を差し入れたときに各取付孔21の方向に掌を向けやすいので、連結具3の取り付け作業を容易に行うことができる。
本実施例の後壁部20は隔壁20Aを有して構成されている。図3及び図5に示すように、隔壁20Aは、便器本体2の後端よりも僅かに前方寄りの位置に形成されており、便器本体2の内側空間2Aと外側空間とを隔てている。取付孔21及び作業口22は、この隔壁20Aを貫通する形態で形成されている。また、隔壁20Aは、便器本体2の製造時の変形を防止する補強部材としても機能している。なお、便器本体2の内側空間2Aは、便器本体2の底面に形成された開口により外側空間と連通している。しかし、この開口は、作業者の手を差し入れるには小さく、連結具3の取り付け作業に不適である。また、本発明においては、このような便器本体の底面の開口は形成されていなくてもよい。
便鉢部30は周壁部10の内側に設けられている。便鉢部30は、下端から上端に向かって拡開したすり鉢状に形成されている。便鉢部30の上端は外側方向に拡がって周壁部10の上端と接続している。便鉢部30の下端は排水路40に接続されている。図6に示すように、排水路40は、下方に向かったのち上方に傾斜して延びるU字状の前部流路41と、この前部流路41の後端に接続し、下方に傾斜して延びたのち後方に抜けるL字状の後部流路42とを有して形成されている。図3に示すように、排水路40は、後部流路42の後端部が隔壁20Aを貫通して後方に延びている。
本実施例において、便器本体2の上面には連通孔4が形成されている。連通孔4は、便器本体2の便鉢部30よりも後部の上面に開口している。連通孔4は排水路40と連通している。連通孔4は、蓋部材4Aにより閉塞可能とされている。連通孔4は、通常の使用状態においては、便器本体2の上面に配置される便座装置(図示せず)により覆われて隠ぺいされる。
図1に示すように、本実施例に係る壁掛け便器1は、便器本体2を壁面W側の固定部材50と連結することによって壁面Wに固定される。固定部材50は、図1に示すように、側面視L字形状に形成されている。固定部材50は、L字の一辺に相当する部位が床面Fに固定され、他辺に相当する部位に便器本体2が連結される。固定部材50は連結具3が挿通される取付孔51を有している。また、固定部材50は、壁掛け便器1の水平度(傾き)を調整するための調整ボルト52を有している。調整ボルト52は取付孔51よりも下方に設けられており、水平方向に出没自在に設けられている。調整ボルト52は、固定部材50と連結された便器本体2の下部に当接し、水平方向の突出量を調整することで壁掛け便器1の水平度を調整することができる。
次に、上記構成の壁掛け便器1の施工方法について説明する。壁掛け便器1を壁に固定する場合には、図7〜図9に示すように、最初に、便器本体2の後壁部20に連結具3の一端側を取り付け、その後、壁面W側の固定部材50に連結具3の他端側を取り付ける。本実施例において、連結具3の便器本体2の後壁部20への取り付けは、後壁部20に設けられた取付孔21に連結具3を挿通することによりなされる。また、本実施例において、連結具3は、ボルト3A、ナット3B,3C,3D,3E等を有して構成されている。
連結具3を便器本体2に取り付けるに際しては、最初に、連結具3としてのボルト3Aの一端側を後壁部20の取付孔21に挿入する。このとき、ボルト3Aには予め2つのナット3B,3Cが挿通されている。次に、作業口22から便器本体2の内側空間2Aにナット3D(袋ナット)を差し入れて、取付孔21に挿通されたボルト3Aの端部に締結する。すなわち、連結具3の取付孔21への取り付けは、作業口22を利用して行われる。また、本実施例において、連結具3は、図9に示すように、ナット3Dとナット3Bにより隔壁20Aを挟持する形態で取付孔21に取り付けられる。なお、各ナット3B,3Dと便器本体2との間には緩衝用のワッシャを介在させている。
このようにして、実施例1の壁掛け便器1は、図7及び図8に示すように、便器本体2に連結具3が取り付けられた状態とされる。また、この状態は、本発明に係る第1発明の壁掛け便器と同様の状態であるといえる。
そして、便器本体2の後壁部20を壁面Wの固定部材50に対向させて近接させ、連結具3の他端側を壁面W側の固定部材50に取り付ける。具体的には、ボルト3Aの他端を固定部材50の取付孔51に挿通して端部にナット3Eを締結し、ナット3Eとナット3Cにより固定部材50を挟み込んで固定する。これにより、便器本体2と固定部材50とが連結具3により連結される。
なお、本実施例では、最後に、調整ボルト52を出没させて壁掛け便器1の水平度の調整を行って壁掛け便器1の壁面Wへの固定が完了する。
次に、実施例1の壁掛け便器1及びその施工方法の作用効果について説明する。
壁掛け便器1は、陶器製の便器本体2が周壁部10を有している。この周壁部10は、前面11から左右の側面12,13に渡って連続する曲面で形成されており、側面に凹部等が形成された従来の壁掛け便器と比較して美観に優れた意匠となっている。このような優れた意匠の実現は、壁面Wへの固定のための連結具3の取付孔21及び取り付け作業用の作業口22を便器本体2の後壁部20に設けたことによる。すなわち、壁掛け便器1は、取付孔21及び作業口22を後壁部20に設けたことによって周壁部10側に形成する必要がなくなったので、周壁部10の意匠の設定において作業口の制約を受けることがない。このため、より自由な意匠の設定が可能となり、従来にない美観が備えられた壁掛け便器1を実現可能となっている。また、この壁掛け便器1において、作業口のない周壁部10からは連結具3が露出することもないので、意匠性の向上が図られている。
また、壁掛け便器1は、排水路40と連通する連通孔4を便器本体2の上面に設けたことにより、排水路40の閉塞が生じた場合には、この連通孔4から閉塞したものを取り除くことが可能である。また、この連通孔4は、便器本体2後部の上面に形成されていることにより便座装置やタンク等を配置することによって隠ぺいすることができる。このため、連通孔を便器本体の周壁部等に形成して外観に露出させた場合と比較して意匠性が向上している。
以上説明したように、実施例1の壁掛け便器1は、前面11から左右の側面12,13に渡って連続する曲面で形成された周壁部10、及び周壁部10の左右の側面12,13の後端12A,13Aを結ぶ形態で形成された後壁部20を有し、壁面W側に設けられる固定部材50と連結される際には後壁部20が固定部材50に対向する形態で連結される陶器製の便器本体2を備えている。そして、壁掛け便器1は、後壁部20には、便器本体2と固定部材50とを連結するための連結具3が取り付けられる取付孔21及び取付孔21に連結具3を取り付ける作業を行うための作業口22が形成されている。
このように、実施例1の壁掛け便器1は、便器本体2が、前面11から左右の側面12,13に渡って連続する曲面で形成された周壁部10を有している。このため、意匠性に優れた周壁部10を有する便器本体2とすることができる。また、便器本体2の後壁部20には、連結具3が取り付けられる取付孔21と、この取付孔21に連結具3を取り付ける際の作業口22が形成されている。このため、連結具3の取り付け作業を便器本体2の後壁部20側から行うことができるので、従来のように連結具の取り付け作業を便器本体の周壁部から行う必要がない。したがって、取り付け作業のための作業口を周壁部に設ける必要もない。その結果、作業口等の凹凸の形成されていない、従来にない美観の周壁部10を実現することができる。さらに、周壁部10に作業口を形成する必要がないので、周壁部10から連結具3が露出しない意匠を実現することができる。
また、便器本体2と固定部材50とを連結するに際しては、後壁部20に連結具3を予め取り付ける。このため、連結具3の取り付け作業を便器本体2の後壁部20側から行うことができるので、従来のように便器本体2の周壁部10から連結具3の取り付け作業を行う必要がない。したがって、取り付け作業のための作業口22を周壁部10に設ける必要もない。その結果、作業口22等の凹凸が形成されておらず、前面11から左右の側面12,13に渡って連続する曲面で形成された周壁部10を実現することができる。さらに、周壁部10に作業口を形成する必要がないので、周壁部10から連結具3が露出しない意匠を実現することができる。
また、実施例1の壁掛け便器の施工方法において、便器本体2を壁面W側の固定部材50に連結するに際しては、まず、便器本体2側に連結具3を取り付ける。すなわち、連結具3は、壁面W側の固定部材50に取り付けられる前に便器本体2側に取り付けられる。このため、連結具の取り付け作業を便器本体の後壁部側から行うことができるので、周壁部に作業口を形成していない便器本体を有する壁掛け便器であっても、壁面に好適に固定することができる。すなわち、連結具3の便器本体2の後壁部20側からの取り付け作業が可能となるので、周壁部10に作業口の形成されていない従来にない美観の便器本体2を有する実施例1のような壁掛け便器1であっても、壁面Wに良好に固定することができる。
したがって、実施例1の壁掛け便器1及び壁掛け便器の施工方法は、優れた意匠の付与を実現することができる。
また、便器本体2は、周壁部10の内側に設けられた便鉢部30と、便鉢部30の下端に接続された排水路40とを有し、便鉢部30よりも後部の上面に開口して排水路に連通する連通孔4が形成されている。このため、排水路40が閉塞された際には、連通孔4を介して、排水路40を閉塞したものを取り除くことができる。また、連通孔4は便器本体2の上面に形成されているので、壁掛け便器1の使用時には、便座装置やタンク等を載置することにより覆い隠すことができる。このため、連通孔4を便器本体2の周壁部10等に形成する場合と比較して、意匠性を高めることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、壁掛け便器の下面が床面から浮いている形態を例示したが、下面が床面に載置された形態であってもよい。
(2)上記実施例では、便器本体の後壁部に取付孔を形成し、この取付孔に連結具を取り付ける形態を例示したが、これに限定されない。壁掛け便器は、後壁部に連結具が予め取り付けられている形態であってもよい。
(3)上記実施例では、連結具として、ボルト及びナットを有して構成された連結具を例示したが、これに限定されない。連結具は、便器本体と固定部材とを連結する限りその構成等は特に限定されず、種々の連結具を採用することができる。
(4)上記実施例では、壁面側の固定部材として側面視L字形状の固定部材を例示したが、固定部材の形状や構成は特に限定されない。
(5)上記実施例では、便器本体の上面に、排水路に連通する連通孔を形成する形態を例示したが、連通孔を形成することは必須ではない。
(6)上記実施例では、便器本体の後壁部に2つの取付孔を形成する形態を例示したが、取付孔を形成する場合には、その個数は特に限定されない。また、作業口を形成する場合も、その形状、個数について特に限定されない。また、例えば、1つの取付孔に対して複数の作業口を配置したり、複数の取付孔に対して1つの作業口のみを形成したりしてもよい。
(7)上記実施例では、ボルト及びナットからなる連結具を例示したが、本発明に係る連結具はこれに限定されない。例えば、図10に示すような連結具203としてもよい。連結具203は、一面側が便器本体2の後壁部20に取り付けられ、他面側が壁面W側の固定部材50に取り付けられる板状のベースプレート203Aと、便器本体2及び固定部材50に固定するためのボルト203B,203Cとを有して構成されている。なお、図10の例において、ボルト203B,203Cは別々に設けられているが、両端が便器本体2及び固定部材50に夫々取り付けられるボルトを用いてもよい。更に、このような連結具の便器本体及び固定部材への取付形態はボルト留めに限定されず、他の形態により便器本体及び固定部材に取り付けられてもよい。また、ベースプレートと便器本体との間に隙間を設けてもよい。そしてこの場合、ベースプレートと便器本体との間の隙間を利用して、ボルト締結やナット締結等、固定部材側の取付作業を行うようにしてもよい。
(8)上記実施例では、壁掛け便器を壁に固定するにあたり、便器本体の後壁部を壁面に当接させる形態(図1等参照)を例示したが、壁面との間にスペーサやシール部材等の他部材を介した形態であってもよい。
1…壁掛け便器
2…便器本体(2A…便器本体の内側空間)
3…連結具(3A…ボルト、3B,3C,3D,3E…ナット)
4…連通孔
4A…蓋部材
10…周壁部(11…前面、12…右側面、12A…右側面後端、13…左側面、13A…左側面後端)
20…後壁部(20A…隔壁)
21…取付孔
22…作業口
30…便鉢部
40…排水路(41…前部流路、42…後部流路)
50…固定部材
51…取付孔
52…調整ボルト
F…床面
W…壁面

Claims (4)

  1. 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体と、
    一端が前記後壁部に取り付けられ、他端が前記固定部材に取り付けられて前記便器本体と前記固定部材とを連結する連結具と、を備えており、
    前記便器本体と前記固定部材とを連結する前の状態において、前記連結具は、一端側が前記後壁部に取り付けられていることを特徴とする壁掛け便器。
  2. 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備えており、
    前記後壁部には、前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具が取り付けられる取付孔及び前記取付孔に前記連結具を取り付ける作業を行うための作業口が形成されていることを特徴とする壁掛け便器。
  3. 前記便器本体は、前記周壁部の内側に設けられた便鉢部と、前記便鉢部の下端に接続された排水路とを有し、前記便鉢部よりも後部の上面に開口して前記排水路に連通する連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の壁掛け便器。
  4. 前面から左右の側面に渡って連続する面で形成された周壁部、及び前記周壁部の左右の側面の後端を結ぶ形態で形成された後壁部を有し、壁面側に設けられる固定部材と連結される際には前記後壁部が前記固定部材に対向する形態で連結される陶器製の便器本体を備える壁掛け便器の施工方法であって、
    前記便器本体と前記固定部材とを連結するための連結具の一端側を前記後壁部に取り付ける第1工程と、
    前記固定部材に前記連結具の他端側を取り付ける第2工程と、
    を含むことを特徴とする壁掛け便器の施工方法。
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