JP6692523B2 - トイレユニット - Google Patents

トイレユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6692523B2
JP6692523B2 JP2016010294A JP2016010294A JP6692523B2 JP 6692523 B2 JP6692523 B2 JP 6692523B2 JP 2016010294 A JP2016010294 A JP 2016010294A JP 2016010294 A JP2016010294 A JP 2016010294A JP 6692523 B2 JP6692523 B2 JP 6692523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
pipe
drain
joint
extension pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016010294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017053203A (ja
Inventor
祥子 今泉
祥子 今泉
雄一 坪根
雄一 坪根
晃輔 島野
晃輔 島野
ゆかり 金子
ゆかり 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Publication of JP2017053203A publication Critical patent/JP2017053203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6692523B2 publication Critical patent/JP6692523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

本発明の態様は、一般的に、トイレユニットに関する。
水洗大便器に設けられた排水路は、例えば屈曲した形状を有している。このため、排水路に水洗大便器に流してよい排泄物やトイレットペーパー以外の異物を流してしまったり、大量のトイレットペーパーを流してしまったりすると、その異物やトイレットペーパーが排水配管の途中に詰まることがある。これに対して、排水路に異物などが詰まった場合に、水洗大便器を壁や床から取り外すことなく異物などを取り除くために、側面に掃除口が設けられた水洗大便器がある(特許文献1)。特許文献1に記載された掃除口は、水洗大便器に設けられた排水路に連通している。このような掃除口を設けることによって、便器を壁や床から取り外すことなく、排水路内に詰まった異物などを除去することができる。
しかし、通常、水洗大便器の横にはトイレルームの側壁が設けられている。このため、水洗大便器の側面に設けられた掃除口を用いて異物などを除去する際には、水洗大便器とトイレルームの側壁との間の狭い空間において、作業が行われることとなる。このため、作業者が排水路内の異物などを除去するときの作業性が悪いという問題がある。
また、掃除口は水洗大便器の側面の片側にのみ開口している。このため、トイレブース内のレイアウトによっては、作業空間が狭くなってしまい、掃除口から排水路内に詰まった異物などを除去することが困難であるという問題もある。
特開2013−189817号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、高い作業性を実現可能なトイレユニットを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るトイレユニットは、水を後方に排出する便器と、便器と便器の後方に位置する排水管とを接続する排水継手と、を備え、排水継手は、便器に接続される便器側入口と、排水管に接続される排水管側出口と、便器側入口から排水管側出口までの管路に連通するとともに上方に向かって延出した延出管と、延出管の上端において上方に開口する掃除口と、前記掃除口から挿入された掃除器具を前記便器側へガイドするガイド部と、を有し、便器側入口と排水管側出口とを結ぶ軸線の周方向に延出管が回動することを特徴とする。
この構成によれば、排水継手には、延出管の上端において上方に開口する掃除口が設けられているので、排水継手の上方から異物などにアプローチすることができる。また、便器側入口と排水管側出口とを結ぶ軸線の周方向に延出管が回動するので、トイレユニット内部のレイアウトに合わせて、延出管を右方向もしくは左方向のどちらか一方に回動させて、異物などにアプローチすることができる。そのため、掃除口を用いて作業する際の作業性を向上させることができる。
本発明の一態様に係るトイレユニットにおいて、好ましくは、排水管および排水継手を収納し、開口部を有するケーシングをさらに備え、開口部は、ケーシングの上面およびケーシングの前面の少なくとも一部に設けられ、開口部の少なくとも一部は、掃除口よりも上方に設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、開口部が、ケーシングの上面およびケーシングの前面の少なくとも一部に設けられているため、便器や排水継手から異物などを除去する際、ケーシングの上方または正面から異物などにアプローチすることができる。このため、作業性を向上させることができる。また、排水継手の掃除口に対するいたずらを防止することができる。
本発明の一態様に係るトイレユニットにおいて、好ましくは、延出管は、排水継手の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって90°よりも小さい範囲で回動することを特徴とする。
この構成によれば、延出管は、排水継手の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって約90°よりも小さい範囲で回動するので、排水継手の側面よりも延出管が下方に配置されることが抑制される。そのため、排水継手内の水が掃除口および延出管を介して外部へ漏れることを抑制することができる。
本発明によれば、高い作業性を実現することができるトイレユニットが提供される。
本発明の一実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。 本発明の一実施形態に係る排水継手を例示する斜視図である。 本発明の一実施形態に係る排水継手の断面図である。 本発明の一実施形態に係る排水継手を前方側から見たときの正面図である。 本発明の一実施形態に係る延出管を右に回動させたときの排水継手を前方側から見たときの正面図である。 本発明の一実施形態に係る延出管を左に回動させたときの排水継手を前方側から見たときの正面図である。 本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る排水継手の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る排水継手の上面図である。 本発明の他の実施形態に係る排水継手の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
<トイレユニットの構成>
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るトイレユニットについて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。図1および図2は、本実施形態に係るトイレユニット10を斜め上方から眺めた斜視図である。図2では、説明の便宜上、便器、および、後述するケーシングの一部、を省略している。
図3は、本発明の一実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。図3では、説明の便宜上、ケーシング50の一部を省略している。
図1に示すように、本実施形態に係るトイレユニット10は、洋式腰掛水洗大便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)20と、排水継手30(図2参照)と、を備える。さらに、本実施形態に係るトイレユニット10は、ケーシング50を備える。但し、本実施形態に係るトイレユニット10は、必ずしもケーシング50を備えていなくともよい。
排水継手30は、掃除口40(図3、図4参照)を有する。また、排水継手30は、延出管45(図3、図4参照)を有する。掃除口40と延出管45については後述する。
なお、本願明細書においては、通常使用時に便器20の便座21に座った使用者からみて上方を「上方」とし、通常使用時に便座21に座った使用者からみて下方を「下方」とする。また、通常使用時に便座21に座った使用者からみて前方を「前方」とし、通常使用時に便座21に座った使用者からみて後方を「後方」とする。あるいは、便器20の方向を向いて便器20の前に立った使用者からみて手前側を「前方」とし、便器20の方向を向いて便器20の前に立った使用者からみて奥側を「後方」とする。また、便器20の方向を向いて便器20の前に立った使用者からみて右側を「右側方(右方)」とし、便器20の方向を向いて便器20の前に立った使用者からみて左側を「左側方(左方)」とする。
ケーシング50は、前板51と上板52とを有する。前板51は、トイレルームの後方の壁310と便器20との間に設けられている。上板52は、前板51の上方と壁310との間に設けられている。ケーシング50は、壁310、床320、前板51および上板52によって区画された空間内において、排水継手30の少なくとも一部や排水管60等を収納する。
ケーシング50は、点検口53(開口部)を有する。点検口53は、ケーシング50の上面(例えば上板52)および前面(例えば前板51)の少なくとも一部に設けられる。なお、この例では、点検口53は、前板51に設けられている。点検口53の少なくとも一部は、排水継手30および排水管60よりも高い位置に設けられる。点検口53には、図示しない蓋が設けられる。通常使用時において、点検口53は、この蓋によって塞がれており、ケーシング50の内部は視認されない。例えば、ケーシング50内部の配管や各種装置を点検する必要が生じた場合に、作業者は、蓋を外し、点検口53からケーシング50の内部を点検することができる。
図2に示すように、ケーシング50の内部には、排水管60、排水継手30、支持体70、タンク71、洗浄管72等が収納されている。排水管60は、ケーシング50の内部において、左右方向に延在している。排水管60の上方には、左右方向に延在するその他の配管(第1の給水管73、第2の給水管74、通気管75)が設けられている。例えば、第1の給水管73は、上水を供給する。例えば、第2の給水管74は、再生水を供給する。
支持体70は、便器20を支持する部材であり、2本の柱状部を有している。2本の柱状部の間において、排水継手30が排水管60から前方に延びている。排水継手30は、便器20と、便器20の後方に位置する排水管60と、を接続する管状の部材である。
タンク71および洗浄管72は、排水継手30の上方に設けられている。洗浄管72の一端は、タンク71と接続され、他端は、便器20と接続されている。タンク71は、水を貯留し、貯留された水は、洗浄管72を介して便器20のボウル面に導かれる。
例えば、排水継手30の左右方向における中心位置は、便器20の左右方向における中心位置と一致するように設けられている。また、例えば、洗浄管72の左右方向における中心位置は、便器20の左右方向における中心位置と一致するように設けられている。
便器20は支持体70によって、床320から浮いた状態で支持されている。便器20は、水を後方に排出する。例えば、便器20は、壁掛便器である。本願明細書において「壁掛便器」という範囲には、壁310に支持された便器だけではなく、支持体70に支持された便器、およびケーシング50の前板51に支持された便器が含まれるものとする。なお、実施形態においては、便器20は壁掛便器でなくてもよい。
図3に示すように、便器20は、汚物を受けるボウル部22と、ボウル部22の下方に接続された排水管路23と、を有する。排水管路23は、上昇管部24と、後側管部25と、を有する。上昇管部24は、排水管路23のうち、ボウル部22の下方から上方向に延びる部分である。後側管部25は、排水管路23のうち、上昇管部24から後方へ延びる部分である。
排水継手30の一端は、便器20の後側管部25と接続されており、排水継手30の他端は、排水管60に接続されている。排水継手30によって、便器20から排水管60へ向かう下り傾斜が形成されている。本実施形態に係る排水継手30には、掃除口40および延出管45が設けられている。掃除口40および延出管45は、ケーシング50の点検口53の少なくとも一部よりも低い位置に設けられている。また、延出管45の上端には、図示しない蓋が設けられる。
<排水継手の構成>
つぎに、図4および図5を参照して、本発明の実施形態に係る排水継手について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る排水継手を例示する斜視図である。図5は、本発明の一実施形態に係る排水継手の断面図である。
なお、図5において、便器側入口31aと排水管側出口34aとを結ぶ軸線がP1で示されている。
図4に示すように、排水継手30は、便器20の後側管部25と接続される接続部31と、接続部31から水平方向に延びる水平部32と、水平部32の下流端から下方へ傾斜するように形成された傾斜部33(図5参照)と、を有する。
さらに、排水継手30は、可撓性の継手部34を有する。継手部34は、傾斜部33の下流端に設けられ、排水管60に接続される。継手部34の材料には塩化ビニルなどの樹脂を用いることができ、継手部34の形状を蛇腹状にすることができる。これにより、排水管60と便器20とを容易に接続することができる。
図5に示すように、水平部32には掃除口40と延出管45が設けられている。延出管45は、便器側入口31aから排水管側出口34aまでの管路に連通するとともに、水平部32の上面から上方に向かって延出した管状の部分である。延出管45の上端には、上方に向かって開口する掃除口40が設けられている。なお、ここで「上方」とは、通常使用時に便器20の便座21に座った使用者からみた鉛直上方だけでなく、斜め上方も含む。例えば、管状の延出管45の中心軸は、掃除口40の中心を通るように設けられている。
接続部31の上流端には便器側入口31aが設けられており、便器側入口31aは、後側管部25と連通している。また、継手部34の下流端には排水管側出口34aが設けられており、排水管側出口34aは、排水管60と連通している。便器側入口31aの中心と排水管側出口34aの中心とを結ぶ軸線P1は、排水継手30の管路内中心を通るように形成されている。つまり、軸線P1は、接続部31および水平部32においては床面320と略水平に形成され、傾斜部33および継手部34においては上流から下流に向かって水平方向から下方へ傾斜するように形成されている。
接続部31、水平部32と傾斜部33は別体で形成されている。接続部31の下流端部には、図5における後方から前方に向かって凹む凹部が軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に形成されており、傾斜部33の上流端部には、図5における前方に向かって凹む凹部が軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に形成されている。一方、水平部32の上流端部には、図5における後方から前方に向かって突設した凸部が軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に形成されており、水平部32の下流端部には、図5における前方から後方に向かって突設した凸部が軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に形成されている。そして、接続部31および傾斜部33の凹部と、水平部32の凸部と、を係合させることにより、接続部31と水平部32、水平部32と傾斜部33が接続される。これにより、接続部31および傾斜部33を固定した状態で、軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に水平部32を回動させることが可能である。つまり、軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に延出管45を回動させることが可能である。
図4にもどって、傾斜部33には、延出管45の回動角度を規制する回動角度規制部35が設けられている。回動角度規制部35は、排水継手30を前方から見たときの左方および右方における傾斜部33の外周面から外周方向に向かって立ち上がるように形成され、一端が傾斜部33から水平部32に向かって延びるように形成されている。この回動角度規制部35に延出管45が当接することにより、延出管45の回動角度が規制される。
ここで、延出管45は、回動角度規制部35によって、排水継手30の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって90°よりも小さい範囲で回動する。なお、掃除口40および延出管45を介して排水継手30からの水の溢れをより確実に抑制することを考慮すると、排水継手30の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって45°よりも小さい範囲で、延出管45が回動することが好ましい。さらに、掃除口40および延出管45を用いて作業することも考慮すると、排水継手30の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって25°〜30°の範囲で、延出管45が回動することがより好ましい。本実施形態においては、回動角度規制部35によって、排水継手30の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって約25°の範囲で、延出管45が回動するようになっている。
なお、水平部32と、接続部31および傾斜部33との接続部分からの水漏れを抑制するために、各接続部分にシール部材が設けられていてもよい。
また、回動角度規制部35は、接続部31に設けられていてもよい。
さらに、接続部31および水平部32を一体に形成し、傾斜部33のみを固定した状態で、接続部31と水平部32ごと延出管45を回動させるように構成してもよい。
<動作および作用>
つぎに、図6〜図8を参照して、本発明の実施形態に係る排水継手の動作および作用について説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る排水継手を前方側から見たときの正面図である。図7は、本発明の一実施形態に係る延出管を右に回動させたときの排水継手を前方側から見たときの正面図である。図8は、本発明の一実施形態に係る延出管を左に回動させたときの排水継手を前方側から見たときの正面図である。
なお、図6〜図8において、延出管45の中心軸がC1で示されている。
延出管45を鉛直上方に配置させる場合は、図6に示すように、延出管45の中心軸C1と、水平方向に直交する鉛直方向とが、一致するように延出管45を配置させる。
つぎに、延出管45を鉛直上方向に対して右に傾けて配置させる場合、図7に示すように、軸線P1(水平部32の中心軸)を回動軸として、延出管45および水平部32を右方向に回動させる。このとき、接続部31及び傾斜部32が固定された状態で延出管45が回動する。例えば、このときの鉛直上方向と延出管の中心軸C1との角度は、前方から見たときに約25°程度である。
反対に、延出管45を鉛直上方向に対して左に傾けて配置させる場合、図8に示すように、軸線P1(水平部32の中心軸)を回動軸として、延出管45および水平部32を左方向に回動させる。このとき、接続部31及び傾斜部32が固定された状態で延出管45が回動する。例えば、このときの鉛直上方向と延出管の中心軸C1との角度は、前方から見たときに約25°程度である。
上述した本発明の一実施形態によるトイレユニット10によれば、排水継手30には、延出管45の上端において上方に開口する掃除口40が設けられているので、排水継手の上方から異物などにアプローチすることができる。また、便器側入口31aと排水管側出口34aとを結ぶ軸線P1の周方向に延出管45が回動するので、トイレユニット10内部のレイアウトに合わせて、延出管45を右方向もしくは左方向のどちらか一方に回動させて、異物などにアプローチすることができる。そのため、掃除口40を用いて作業する際の作業性を向上させることができる。
また、上述した本発明の一実施形態によるトイレユニット10によれば、点検口53(開口部)が、ケーシング50の上面およびケーシング50の前面の少なくとも一部に設けられているため、便器20や排水継手30から異物などを除去する際、ケーシング50の上方または正面から異物などにアプローチすることができる。このため、作業性を向上させることができる。
さらに、上述した本発明の一実施形態によるトイレユニット10によれば、掃除口40および延出管45は、ケーシング50の内部に収納されているため、外部から視認されない。これにより、掃除口40および延出管45に対するいたずらを防ぐことができる。また、点検口53の蓋は、通常ケーシング50に固定されているため、ケーシング50内部に設けられた延出管45には、比較的簡易な蓋を用いることができる。延出管45の蓋の固定には、特殊な金具などを用いなくてもよい。
また、上述した本発明の一実施形態によるトイレユニット10によれば、延出管45は、排水継手30の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって90°よりも小さい範囲で回動するので、排水継手30の水平部32の側面よりも延出管45が下方に配置されることが抑制される。そのため、排水継手30内の水が掃除口40および延出管45を介して外部へ漏れることを抑制することができる。
また、図3に表した二点鎖線の延出管45のように、延出管45は、便器20の上面26(ボウル部22の上端)よりも上方まで延びていることが望ましい。これにより、便器20内の異物などによってボウル部22の上端の位置まで便器20内に水が溜まったとしても、延出管45からケーシング50内に水が溢れることを抑制できる。
<他の実施形態>
つぎに、本発明の他の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図9は、本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。
図9に表したトイレユニット11において、排水継手30aは、排水継手30と比べて、延出管45の中心軸が後方に傾斜するように、延出管45が設けられている。これ以外については、排水継手30aの構造は、排水継手30の構造と同様である。
排水継手30aにおいて、延出管45の中心軸が後方に傾斜しているため、作業者は、掃除器具を便器20側に向けて挿入しやすい。これにより、異物などが便器20側へ押し出されるため、誤って異物などを下流側に流してしまうことを防止することができる。また、掃除口40から取り出せない、もしくは、延出管45を通らないような大きな異物などであっても、便器のボウル部22側に押し戻すことができるため、詰まったもののサイズに係わらず、詰まったものを取り出せることになる。
さらに、前述した実施形態と同様に、水平部31の中心軸の周方向に延出管45が回動可能である。そのため、作業者は、排水継手30の左右方向のどちらからでも異物にアプローチすることができる。
図10は、本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。
図10に表したトイレユニット12において、排水継手30bは、排水継手30と比べて、ガイド部43をさらに有する。これ以外については、排水継手30bの構造は、排水継手30の構造と同様である。ガイド部43は、水平部32の内部に設けられ、延出管45の管路内後方側の下端部から便器20側へ延在する。ガイド部43は、例えば、半円筒状や板状である。
ガイド部43が延出管45の管路内後方側の下端部から便器20側へ向かって延在しているため、便器内の異物などを取り除く際に、ガイド部43に沿った便器20に向かう方向に、掃除器具を挿入することができる。これにより、異物などが便器20側へ押し出されるため、誤って異物などを下流側に流してしまうことを防止することができる。また、ガイド部43は水平部32の内部に設けられているため、延出管45を周方向に回動させた場合においても、ガイド部43に沿った便器20に向かう方向に、掃除器具を挿入することができる。
図11は、本発明の他の実施形態に係るトイレユニットを表す断面図である。
図11に表したトイレユニット13において、排水継手30cは、排水継手30と比べて、延出管45の形状において異なる。これ以外については、排水継手30cの構造は、排水継手30の構造と同様である。
排水継手30cにおいて、延出管45は管状であり、上部46と下部47とを有する。上部46は、鉛直上方向に向かって延びている。すなわち、上部46の上端には、掃除口40が開口しており、上部46の中心軸は、鉛直上方向と略平行である。下部47は、上部46と水平部32とを接続する部分である。下部47は、下端から後斜め上方に向かって延びている。下部47は、上部46から便器20へ向かう下り傾斜面を有する。
排水継手30cにおいては、上部46が鉛直上方向に延びているため、作業者は、排水継手30cの上方から異物などにアプローチしやすい。これにより、作業性を向上させることができる。また、下部47が便器20へ向かう下り傾斜面を有するため、掃除器具を便器20側に向けて挿入しやすい。これにより、異物などが便器20側へ押し出されるため、誤って異物などを下流側に流してしまうことを防止することができる。
図12は、本発明の他の実施形態に係る排水継手の断面図であり、図13は、本発明の他の実施形態に係る排水継手の上面図である。図12および図13に表した排水継手30dは、排水継手30と比べて円筒部材48を有し、延出管45および掃除口40は円筒部材48に設けられている。また、水平部32には、延出管45と水平部32とを連通する連通孔49が設けられている。これ以外については、排水継手30と同様である。
図12に示すように、排水継手30dの水平部32には、水平部32の外周面を覆うように円筒部材48が設けられている。この円筒部材48には、上方に向かって延出した管状の延出管45が設けられている。延出管45の上端には、上方に開口する掃除口40が設けられている。なお、ここで「上方」とは、通常使用時に便器20の便座21に座った使用者からみた鉛直上方だけでなく、斜め上方も含む。例えば、管状の延出管45の中心軸は、掃除口40の中心を通るように設けられている。
図13に示すように、水平部32には連通孔49が設けられている。連通孔49は、上方に向かって開口する開口部であり、排水継手30dを上方から見たときの左右方向に長い扁平形状の外形を有している。また、延出管45の下端は下方に向かって開口しており、連通孔49と連通している。これにより、延出管45と水平部32との管の内部が連通する。また、連通孔49の短手方向の幅は、延出管45の下端部の内径と同じ大きさである。
接続部31と水平部32と傾斜部33の3部材と、円筒部材48と、が別体で構成されているので、接続部31と水平部32と傾斜部33の3部材を固定した状態で、軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に円筒部材48を回動させることが可能である。つまり、軸線P1(水平部32の中心軸)の周方向に延出管45を回動させることが可能である。
また、傾斜部33には、延出管45の回動角度を規制する回動角度規制部35が設けられている。回動角度規制部35は、排水継手30dを前方から見たときの左方および右方における傾斜部33の外周面から外周方向に向かって立ち上がるように形成され、一端が傾斜部33から水平部32に向かって延びるように形成されている。回動角度規制部35の傾斜部33から水平部32に向かって延びている部分は、円筒部材48の外周面に沿うように形成されている。
なお、この実施形態においては、排水継手30dの接続部31と水平部32、もしくは、水平部32と傾斜部33、のどちらか一方が一体に形成されていてもよい。また、接続部31と水平部32と傾斜部33との3部材を一体に形成し、円筒部材48を例えば上下に分割して取り付けるようにしてもよい。
更に、他の実施形態について図14から図16を用いて説明する。排水継手30の接続部31、水平部32、傾斜部33が一体的に形成されている場合について説明する。また、掃除口40の回転規制についても別実施例で説明する。なお、排水継手30の接続部31、水平部32、傾斜部33がそれぞれ、又は、部分的に別体に形成されていてもよい。
接続部31、水平部32、傾斜部33は一体的に形成されている。傾斜部33の後方には、蛇腹などの継手部34(図示なし)が形成される。別実施形態では、傾斜部33に掃除口40が形成されている。しかしながら、掃除口40は水平部32に形成されていてもよい。また、掃除口40には蓋102が設けられている。
一体的に形成された、接続部31、水平部32、傾斜部33は、特に接続部31及び水平部32付近の外周から外周方向へ突出する鍔部80を備える。鍔部80は、接続部31及び水平部32の外周と略同一となっており、上方部だけ突出した突出部82を有する。つまり、接続部31及び水平部32の外周縁が拡大したように、前方から見て円状に鍔部80が形成されているが、上方部だけ鍔部80の外径より大きく突出した突出部82が形成されている。
鍔部80の前方には挟持部90が設けられる。挟持部90は支持材100(図15)にネジによって取り付けられ、鍔部80を挟持部90と支持材110とで挟み込むようになっている。鍔部80を挟み込むことで、排水継手30が前後方向へ動くことを抑制している。
挟持部90はU字状の形をした金属板で形成されている。挟持部90の二つの端部に、回動角度規制部35aが設けられている。回動角度規制部35aは、挟持部90の端部から、後方に向かって金属板が突出部82を超える位置まで延びている。つまり、回動角度規制部35aは鍔部80に向かって延出し、側面視で、突出部82と重なる位置まで、金属板が延びている。そのため、排水継手30を回転させると突出部82と回動角度規制部35aが当たり、それ以上排水継手30を回転できないよう規制できる。
図15、16から分かるように、支持材100は、支持体70にネジ固定される。支持材100の前方に鍔部80が配置されるように排水継手30は配置される。更に挟持部90が支持材100にネジ固定される。この状態で、排水継手30を左右方向へ回転させても、左右何れかの回動角度規制部35aに突出部82が当たるので、排水継手30はそれ以上回転することができない。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便器20、排水継手30、掃除口40および延出管45などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや便器20、排水継手30、掃除口40および延出管45の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10〜13 トイレユニット
20 便器
21 便座
22 ボウル部
23 排水管路
24 上昇管部
25 後側管部
26 上面
30 排水継手
30a〜30d 排水継手
31 接続部
31a 便器側入口
32 水平部
33 傾斜部
34 継手部
34a 排水管側出口
35 回動角度規制部
35a 回動角度規制部
40 掃除口
43 ガイド部
45 延出管
46 上部
47 下部
48 円筒部材
49 連通孔
50 ケーシング
51 前板
52 上板
53 点検口
60 排水管
70 支持体
71 タンク
72 洗浄管
73 第1の給水管
74 第2の給水管
75 通気管
80 鍔部
82 突出部
90 挟持部
100 支持材
102 蓋
310 壁
320 床
C1 延出管の中心軸
P1 便器側入口と排水管側出口とを結ぶ軸線

Claims (3)

  1. 水を後方に排出する便器と、
    前記便器と前記便器の後方に位置する排水管とを接続する排水継手と、を備え、
    前記排水継手は、前記便器に接続される便器側入口と、前記排水管に接続される排水管側出口と、前記便器側入口から前記排水管側出口までの管路に連通するとともに上方に向かって延出した延出管と、前記延出管の上端において上方に開口する掃除口と、前記掃除口から挿入された掃除器具を前記便器側へガイドするガイド部と、を有し、
    前記便器側入口と前記排水管側出口とを結ぶ軸線の周方向に前記延出管が回動することを特徴とするトイレユニット。
  2. 前記排水管および前記排水継手を収納し、開口部を有するケーシングをさらに備え、
    前記開口部は、前記ケーシングの上面および前記ケーシングの前面の少なくとも一部に設けられ、
    前記開口部の少なくとも一部は、前記掃除口よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトイレユニット。
  3. 前記延出管は、前記排水継手の鉛直上方向から右方向もしくは左方向のどちらか一方に向かって90°よりも小さい範囲で回動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトイレユニット。
JP2016010294A 2015-09-11 2016-01-22 トイレユニット Active JP6692523B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015179057 2015-09-11
JP2015179057 2015-09-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017053203A JP2017053203A (ja) 2017-03-16
JP6692523B2 true JP6692523B2 (ja) 2020-05-13

Family

ID=58320592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016010294A Active JP6692523B2 (ja) 2015-09-11 2016-01-22 トイレユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6692523B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6946067B2 (ja) * 2017-06-14 2021-10-06 株式会社Lixil 壁掛け便器及び壁掛け便器の施工方法
JP6972999B2 (ja) * 2017-12-08 2021-11-24 Toto株式会社 継手、ライニングユニット、およびトイレユニット

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0312983U (ja) * 1989-06-15 1991-02-08
JPH08253959A (ja) * 1995-01-17 1996-10-01 Noriatsu Kojima 排水用管継手および該継手を用いた排水システム
JP2005232907A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Noriatsu Kojima 脚部継手及び排水設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017053203A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6348053B2 (ja) 水洗大便器
JP6623976B2 (ja) 衛生洗浄装置およびトイレ装置
JP6692523B2 (ja) トイレユニット
JP2022174250A (ja) 水洗大便器
JP6270588B2 (ja) タンク
JP2019049184A (ja) 排水ソケット
JP6682070B2 (ja) 排水機器の配管構造
JP5967872B2 (ja) 排水管の接続構造
JP2017057649A (ja) 排水システム
FR3049969B1 (fr) Robinet flotteur pour une chasse d'eau de wc a trois voies
JP6456706B2 (ja) バキュームブレーカ及びこれを備える汚物流しユニット
JP2019152062A (ja) 継ぎ手部材
JP5885008B1 (ja) トイレユニット
TWI638928B (zh) 沖水馬桶裝置
JP6895615B2 (ja) 洗濯機用排水配管
JP2008025216A (ja) 排水トラップ配管
JP7449826B2 (ja) 配管ユニット
JP2016061101A (ja) 移動式便器
JP6303089B2 (ja) 排水配管
WO2019212445A2 (en) Bidet mechanism mounting system
JP2019138020A (ja) 水洗式大便器
JP2018159246A (ja) 便器装置
JP2017000350A (ja) 災害時に使用する便器
JP5369397B2 (ja) 排水ソケット
JP2007117563A (ja) 洗面化粧台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6692523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150