JP6456706B2 - バキュームブレーカ及びこれを備える汚物流しユニット - Google Patents
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Description
ライニング10は、ボウル部20の後方に配置される。ライニング10は、少なくとも前面10a、側面10b及び上面10cを有する箱状に構成される。
複数の板状部材11は、ライニング10の前面10aを構成する前板101と、ライニング10の側面10bを構成する側板102と、ライニング10の上面10cを構成する甲板103と、により構成される。
巾木12は、帯状の板部材により構成され、フレーム部の下部に、床面に沿うように取り付けられる。
洗浄水タンク30は、タンク本体31と、蓋部32と、を備える。
タンク本体31は、上面が開口した箱状に形成され、ボウル部20を洗浄する洗浄水を貯留する。
蓋部32は、タンク本体31の上面に配置され、タンク本体31の上面を覆う。この蓋部32は、上方に開口した受入口としての排水導入開口301(図6A、図6B、図7A及び図7B参照)を有する。排水導入開口301は、洗浄水タンク30の内部に水を受け入れる開口である。
給湯導出口53は、電気温水器50により加熱して貯留された湯を導出する。給湯導出口53には、操作ハンドル65(後述)の開閉機構651に接続された出湯ホース531が接続される。
膨張水排出口55は、加熱の際に生じる膨張水を、膨張水排出ホース551を介して、洗浄水タンク30に排出する。膨張水排出口55には、洗浄水タンク30に接続された膨張水排出ホース551が接続される。洗浄水タンク30に排出された膨張水は、蓋部32の排水導入部を介して、洗浄水タンク30の内部に導入されて貯留される。
吐水管本体61の先端には、下方に向くように開口する吐水口611が形成される。吐水口611は、ボウル部20に向けて水を吐出する。
吐水管本体61は、後端側において、ライニング10の内部から引き出し可能な吐水ホース63に接続される。ガイド管62は、ライニング10の内部から引き出される吐水ホース63をガイドする。
操作ハンドル65の開閉機構651により吐水流路が開かれた場合又は途中まで開かれた場合には、開閉機構651の開状態の程度に応じて、吐水管60の吐水口611から水量が調整された水が吐出される。開閉機構651により吐水流路が閉じられた場合には、吐水管60の吐水口611から水が吐出されない。
本体41は、導入管42と、分岐部材43と、を有する。
分岐部材43が導入管42に取り付けられた状態において、導入管42の上部の外面と分岐部材43と導入管42との間には、連通空間434が形成されている。分岐部材上部開口部432と連通空間434と分岐部材側部開口部433とは連通している。
流路切換部材44の第1位置は、図5に示すように、流路切換部材44が第1流路R1を流通される水の水圧により押圧されて、流路切換部材44の円板状底部441の上面の外縁部が、溢れ水収容部材45(後述)の溢れ水導入開口部453(後述)の周縁部に当接する位置である。流路切換部材44における第1位置は、第1流路R1と第2流路R2とを連通し、且つ、分岐部材上部開口部432を閉鎖する。流路切換部材44における第1位置においては、第1流路R1と第2流路R2とが連通し、且つ、分岐部材上部開口部432を閉鎖することで、第1流路R1から第2流路R2へ水が流通する。
流路切換部材44の第2位置は、図4に示すように、流路切換部材44の第1位置よりも下方の位置である。流路切換部材44の第2位置は、流路切換部材44の円板状底部441の上面の外縁部が、溢れ水収容部材45(後述)の溢れ水導入開口部453(後述)の周縁部から離間し、且つ、流路切換部材44の下端部が導入管42の上端面42aに当接している位置である。流路切換部材44における第2位置においては、第1流路R1と第2流路R2との水の流通を遮断し、且つ、第1流路R1が分岐部材43の分岐部材上部開口部432及び切欠部423を介して大気に開放される。これにより、第1流路R1が負圧であっても、第1流路R1には外部から空気が導入され、第1流路R1の負圧が解消される。
なお、流路切換部材44が第2位置に位置する場合において、第1流路R1が大気に開放される構成の詳細については、後述する。
流路切換部材44が第1位置(図5参照)と第2位置(図4参照)との間の位置に位置する場合には、流路切換部材44は、導入管42と溢れ水収容部材45(後述)との間に位置し、導入管42の上端面42a及び溢れ水収容部材45(後述)の下端部から離間している。この場合には、第1流路R1と第2流路R2と溢れ水導入開口部453(後述)とは、連通している。そのため、流路切換部材44が第1位置と第2位置との間の位置に位置する場合には、第1流路R1から第2流路R2に向けて流通される水のうち、流路切換部材44と溢れ水収容部材45の溢れ水導入開口部453との間の隙間を通して溢れる溢れ水が、溢れ水収容空間451(後述)に向けて流通される。
収容部材フランジ部454は、溢れ水収容部材45の下方において、溢れ水収容部材45の外面から径方向に突出する略円板状に形成される。
第1収容部材溝部455は、収容部材フランジ部454よりも下方において、溢れ水収容部材45の外面において周方向の全域に亘って溝状に形成される。第1収容部材溝部455には、第2Oリング72が取り付けられている。
導出中間筒状部462は、導出上部筒状部461の下端部に連続して形成され、導出上部筒状部461の径よりも大きい径の円筒形状から右側の部分を直線状に切断した形状に形成される。
導出下部筒状部463は、導出中間筒状部462の下端部に連続して形成され、溢れ水導出部材46の下端部に配置される。導出下部筒状部463は、導出上部筒状部461と同じ径の円筒形状に形成される。
導出部材下部開口部465は、導出下部筒状部463の内面で囲まれる部分であり、下方に開口する。導出部材下部開口部465には、溢れ水収容部材45が挿入される。
流路切換部材44の第2位置は、図4に示すように、流路切換部材44の円板状底部441の上面の外縁部が、溢れ水収容部材45の溢れ水導入開口部453の周縁部から離間し、且つ、流路切換部材44の下端部が導入管42の上端部に当接している位置である。
ここで、溢れ水導出部材46が回転可能に構成されるため、バキュームブレーカ40の溢れ水導出部材46を回転させることで、溢れ水を外部に導出する導出開口部466の向きを洗浄水タンク30に向くように配置できる。そのため、バキュームブレーカ40の配置の自由度を向上できる。
操作ハンドル65の開閉機構651が閉じているときには、流路切換部材44は、第2位置に位置している。図4に示すように、流路切換部材44における第2位置は、流路切換部材44の円板状底部441の上面の外縁部が、溢れ水収容部材45の溢れ水導入開口部453の周縁部から離間し、且つ、流路切換部材44の下端部が導入管42の上端面42aに当接している位置である。この状態では、第1流路R1は、分岐部材43の分岐部材上部開口部432及び切欠部423を介して大気に開放される。
導出開口部466から排出された溢れ水は、図6A及び図6Bに示すように、溢れ水導出流路管80を通って、洗浄水タンク30に排出される。
本実施形態のバキュームブレーカ40は、上下方向に延びる第1流路R1と、第1流路R1に交差する方向に延びる第2流路R2と、第1流路R1の上方に形成される分岐部材上部開口部432と、を有する本体41と、第1流路R1と第2流路R2とを連通し且つ分岐部材上部開口部432を閉鎖する第1位置と、第1流路R1が分岐部材上部開口部432を介して大気に開放される第2位置と、の間を移動可能な流路切換部材44と、流路切換部材44を第1位置と第2位置との間を移動可能に保持する溢れ水収容部材45と、流路切換部材44と分岐部材上部開口部432との間の隙間を通して溢れる溢れ水を外部に導出する導出開口部466を有し、本体41に対して回転可能に溢れ水収容部材45に取り付けられる溢れ水導出部材46と、を備える。
第2実施形態の汚物流しユニット1Aは、第1実施形態に係る汚物流しユニット1と比べて、主に、バキュームブレーカ40Aから導出される溢れ水を排出する構成が異なる。第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
バキュームブレーカ40Aの導出開口部466は、第2溢れ水導出流路としての第1ゴムホース901を介して、三方継手91の第1接続口911に接続されている。第1ゴムホース901は、導出開口部466と三方継手91の第1接続口911とを接続する。第1ゴムホース901には、導出開口部466から導出される溢れ水が流通する。
排水トラップ90の入口は、第3ゴムホース903の下流側の端部に接続されている。排水トラップ90の出口は、下水管93に接続されている。
第3実施形態の汚物流しユニット1Bは、第1実施形態及び第2実施形態に係る汚物流しユニット1,1Aと比べて、主に、バキュームブレーカ40Bから導出される溢れ水を排出する構成が異なる。第3実施形態の説明にあたって、第1実施形態の構成と同一の構成については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
バキュームブレーカ40Bの溢れ水の導出開口部466は、第4ゴムホース904を介して、溢れ水排出金具94に接続されている。第4ゴムホース904は、導出開口部466と溢れ水排出金具94とを接続する。
溢れ水排出金具94は、例えば、図1における汚物流しユニット1において、溢れ水排出金具固定用穴(図示せず)を介して、ボウル部20の上方において、図9に示すように、ライニング10の前板101に取り付けられる。
このように構成される第3実施形態の汚物流しユニット1Bにおいては、バキュームブレーカ40の導出開口部466から導出された溢れ水をボウル部20に排出することができる。
例えば、前記実施形態においては、バキュームブレーカを汚物流しユニットに適用したものについて説明したが、これに限られず、バキュームブレーカを汚物流しユニットとは異なる種類の流しユニットに適用してもよい。
20 ボウル部
30 洗浄水タンク(タンク)
40 バキュームブレーカ
41 本体
44 流路切換部材
45 溢れ水収容部材(保持部材)
46 溢れ水導出部材
50 電気温水器
73 第3Oリング(シール部材)
80 溢れ水導出流路管(第1溢れ水導出流路)
90 排水トラップ
301 排水導入開口(受入口)
432 分岐部材上部開口部(開口部)
451 溢れ水収容空間
466 導出開口部(導出口)
611 吐出口
651 開閉機構
901 第1ゴムホース(第2溢れ水導出流路)
902 第2ゴムホース(膨張水排出流路)
903 第3ゴムホース(合流排出流路)
R1 第1流路
R2 第2流路
Claims (5)
- 上下方向に延びる第1流路と、前記第1流路の上方において前記第1流路に交差する方向に延びる第2流路と、前記第1流路の上方に形成される開口部と、を有する本体と、
前記本体の前記開口部に配置されると共に、前記第1流路と前記第2流路とを連通し且つ前記開口部を閉鎖する第1位置と、前記第1流路が前記開口部を介して大気に開放される第2位置と、の間を移動可能な流路切換部材と、
前記流路切換部材を前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能に保持する保持部材と、
前記流路切換部材と前記開口部との間の隙間を通して溢れる溢れ水を外部に導出する導出口を有し、前記本体に対して回転可能に前記本体または前記保持部材に取り付けられる溢れ水導出部材と、を備え、
前記保持部材には、前記溢れ水導出部材の上端と隙間を開けて対向するように、蓋体が取り付けられており、
前記溢れ水導出部材は、該溢れ水導出部材が上方へ移動した際、前記蓋体と当接して上方への移動が規制されるバキュームブレーカ。 - 前記保持部材と前記溢れ水導出部材との間に配置されるシール部材を更に備え、
前記溢れ水導出部材は、前記シール部材により前記保持部材との密閉状態を保持した状態で前記本体に対して回転可能に前記保持部材に接続される請求項1に記載のバキュームブレーカ。 - ボウル部と、前記ボウル部に向けて水が吐出される吐水口と、
前記吐水口に接続され、前記吐水口に向けて水が流通する吐水流路と、
前記吐水流路を開閉可能な開閉機構と、
前記吐水流路における前記開閉機構と前記吐水口との間に配置される請求項1又は2に記載のバキュームブレーカと、を備える汚物流しユニット。 - 水を受け入れる受入口を有するタンクと、
前記導出口に接続されると共に、前記受入口に向けて延びる管状の第1溢れ水導出流路と、を備える請求項3に記載の汚物流しユニット。 - 電気温水器と、
前記電気温水器の膨張水を排出する膨張水排出流路と、
前記導出口から導出される溢れ水が流通する第2溢れ水導出流路と、
前記膨張水排出流路を流通する膨張水と前記第2溢れ水導出流路を流通する溢れ水とが合流して流通する合流排出流路と、
前記合流排出流路の下流側に接続される排水トラップと、を備える請求項3に記載の汚物流しユニット。
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