JP2020045620A - 洗面台 - Google Patents

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道太郎 牧
立行 竹内
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立行 竹内
真弘 近藤
Shinko Kondo
真弘 近藤
弘明 渡邊
Hiroaki Watanabe
弘明 渡邊
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Abstract

【課題】オーバーフロー流路の通気口から水が漏れ出るのを防止することができる洗面台を提供する。【解決手段】洗面台10は、ボウル部12と、排水栓37と、オーバーフロー流路16とを備える。ボウル部12は、底部13に排水口22を有する。排水栓37は、排水口22の下流側において排水流路15を閉塞可能である。オーバーフロー流路16は、排水口22の下流側で且つ排水栓37の上流側にオーバーフロー入り口28を有し、排水栓37の下流側にオーバーフロー出口43を有している。洗面台10は、オーバーフロー入り口28とオーバーフロー出口43との間に設けた通気口と、通気口から流出する方向への抵抗を液体に対して付与する抵抗体としてのフロート弁と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、洗面台に関する。
特許文献1に開示の排水構造は、底部に排水口を有する洗面ボウルと、排水口の下流側に配置される排水栓閉止部と、排水栓閉止部の上流側にオーバーフロー口を有するとともに排水栓閉止部の下流側にオーバーフロー水合流口を有するオーバーフローユニット部と、を備える。
排水栓閉止部が閉止状態にあるときに、洗面ボウルに給水すると、オーバーフローラインに水位が達するまではオーバーフローユニット部内で洗面ボウルと同じ水位まで水が溜まる。さらに洗面ボウルに給水すると、水がオーバーフロー水合流口から排水される。一方、排水栓閉止部が開放状態にあるときは、排水口からの水がそのまま排水トラップ部へと流れる。
オーバーフローユニット部は、上方に立ち上がったあと下方へ折り返され、その折り返し配管の上端に通気口を設けている。通気口は、オーバーフローユニット部の配管内の水面と排水トラップ部の封水面との間に形成され得る空気溜まりを外部に排出し、通気口を挟んでオーバーフローユニット部の上流側から下流側へと円滑に水を流す役割をはたす。
特開2003−278206号公報
ところで、水がオーバーフロー口からオーバーフローユニット部の配管内に勢いよく流入し、オーバーフロー流路の上流側の流量が下流側の流量を上回ると、通気口から配管外に水が漏れ出る懸念がある。仮に、通気口から水が漏れ出ると、洗面台のキャビネット内に水が飛び散り、キャビネット内の収納物が汚れたり、床が濡れたりするといった問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、オーバーフロー流路の通気口から水が漏れ出るのを防止することができる洗面台を提供することを課題とする。
本発明の洗面台は、底部に排水口を有するボウル部と、排水口に流れ込んだ液体が流れる排水配管と、排水配管を閉塞可能な排水栓と、オーバーフロー流路と、通気口と、を備える。オーバーフロー流路は、排水口の下流側で且つ排水栓の上流側にオーバーフロー入り口を有し、排水栓の下流側にオーバーフロー出口を有し、排水口より上方で且つボウル部の上端より下方に流路部分を有し、オーバーフロー入り口から流路部分を経てオーバーフロー出口に至る。通気口は、オーバーフロー流路内から空気を流出させるために、オーバーフロー入り口とオーバーフロー出口との間に設けられている。そして、洗面台は、通気口から流出する方向への抵抗を液体に対して付与する抵抗体を備える。
仮に、液体がオーバーフロー流路に勢いよく流入しても、液体には抵抗体による抵抗が付与されるため、通気口から水が漏れ出るのを防止することができる。
本発明の実施例1の洗面台における排水構造の断面図である。 洗面台の断面図である。 通気口が開放状態にある弁ユニットの拡大断面図である。 通気口がフロート弁で閉塞状態にある弁ユニットの拡大断面図である。 ケースの半割体の斜視図である。 本発明の実施例2の洗面台における要部拡大概略図である。
本発明の実施形態を以下に示す。
(1)抵抗体は、前記通気口を開閉可能な弁である。このような弁が駆動することにより、通気口から液体が漏れ出るのをより確実に防止することができる。
(2)弁は、水位に応じて昇降するフロート弁である。こうしたフロート弁は比較的構造が簡単であるため、コンパクト化及び低コスト化を図ることができる。
(3)オーバーフロー流路を形成する管体部分にケースが設けられ、ケースに通気口が開けられ、ケース内に弁が収容されている。このような管体部分に設けたケースを用いることにより、通気口を含む弁ユニットを容易に形成することができる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例を図1〜図5を参照して説明する。実施例1の洗面台10は、図1に示すように、キャビネット11上に設置されるボウル部12と、ボウル部12の底部13に接続される排水配管14と、排水配管14内の排水流路15に合流するオーバーフロー流路16と、オーバーフロー流路16の途中に設けられる弁ユニット17と、を備えている。
ボウル部12は、陶器製の洗面ボウルであって、上端後方に張り出す奥部18に、水栓19を設置している。水栓19から出た水(液体)は、ボウル部12の凹状面で受けられる。
図2に示すように、ボウル部12は、底部13の略中央部に、排水口22を有し、排水口22の周縁から下向きに突出する筒部23を有している。筒部23の内周面は、排水口22へ向けて漸次口径が大きくなる拡開面部24を構成している。
ボウル部12は、筒部23の後面側から底部13及び背部25にわたる外面領域に膨出して一体形成されるオーバーフロー上流管部26を有している。オーバーフロー上流管部26内は、オーバーフロー流路16の上流部27を構成している。オーバーフロー流路16の上流部27は、前端に、筒部23の後面側を貫通して排水配管14内に臨むオーバーフロー入り口28を有し、上端が奥部18で閉塞されている。オーバーフロー上流管部26は、上端寄りの後面側に、分岐接続口29を設けている。オーバーフロー流路16の上流部27は、分岐接続口29を介して、オーバーフロー流路16の下流部21と連通している。
排水配管14は、上下方向に延びる円管状をなし、上端に、全周にわたって張り出すフランジ部31を有し、上端寄りの外周面に、ねじ部32を設けている。排水配管14の下端は、略S字状に屈曲した封水式のトラップ配管33(図1を参照)に接続されている。
排水配管14は、筒部23内に上方から挿入される。フランジ部31は、筒部23内に挿入された状態で、ボウル部12の拡開面部24に掛け止められる。
ねじ部32には環状のナット34が螺合される。ナット34は、ねじ部32への締め付けによって筒部23の下端に当接する。排水配管14は、ナット34とフランジ部31との間に筒部23が挟持された状態となることにより、ボウル部12に取り付け固定される。
排水配管14は、フランジ部31とねじ部32との間に、開口部35を有している。開口部35は、周方向に複数設けられ、オーバーフロー入り口28を介してオーバーフロー流路16と連通している。
排水配管14は、ねじ部32と重なる高さ位置に、径方向の厚肉部分を有し、その厚肉部分の内周上端に、径方向に沿った段付きの座部36を有している。座部36には、排水栓37が離間可能に支持される。
排水栓37は、円盤状の蓋材であって、座部36に当接することで、排水口22の下流側において排水配管14の排水流路15を閉塞する。排水栓37が閉塞状態にあるときには、排水口22から出た水は、オーバーフロー入り口28からオーバーフロー流路16に流入する。一方、排水栓37が座部36から離間した開放状態にあるときには、排水口22から出た水は、排水配管14の排水流路15を直下方向に流れる。
排水栓37は、中心部に、上下方向に延びる軸部材38を貫通させている。軸部材38は、上下中間部に、排水栓37を取り付けており、さらに、上端部に、目皿39を取り付け、下端部に、ヘアキャッチャー41を取り付けている。目皿39は、排水口22を覆うとともに側面側の開口部分を通して排水口22に水を通すことが可能な構造になっている。ヘアキャッチャー41は、後述する合流接続口42の下流側に位置し、水の通過を許容しつつ毛髪などを補集することが可能な構造になっている。
排水配管14は、ねじ部32の下方の後面側に、合流接続口42を設けている。排水配管14内の排水流路15は、合流接続口42を介して、オーバーフロー流路16の下流部21の出口(後述するオーバーフロー出口43)と連通している。
オーバーフロー流路16の下流部21は、ボウル部12とは別体の部材であるオーバーフロー管44内に構成される。オーバーフロー管44は、分岐接続口29の内周部位に接続されるエルボ管からなる第1継手管45と、合流接続口42の内周部位に接続されるソケット管からなる第2継手管46と、上端部が第1継手管45の下部側に嵌合して接続され、下端前部が第2継手管46の後部側に嵌合して接続され、上端部から下端前部にかけて下向きに湾曲しつつ延びるオーバーフロー管本体47と、から構成される。オーバーフロー流路16の下流部21は、合流接続口42に臨む位置に、オーバーフロー出口43を有している。
全体としてみると、オーバーフロー流路16は、上流部27がオーバーフロー入り口28から底部13に沿って後方に延びたあと背部25に沿って立ち上がり、下流部21が分岐接続口29から後方に延びる流路部分を有し、流路部分から下向きに折り返され、折り返された先端に、オーバーフロー出口43が位置して排水配管14の排水流路15に合流されるように構成される。
図3に示すように、第1継手管45は、前後方向に延びる直管部48を有し、直管部48から分岐して立ち上がる短筒の取付部49を有している。直管部48は、底部13の上方で且つ奥部18の下方に位置し(図2を参照)、オーバーフロー流路16の折り返し部分の上面部を構成している。取付部49は、内周面に、雌ねじ部51を設けている。
弁ユニット17は、第1継手管45の取付部49の上面部に着脱可能に設けられる。弁ユニット17は、ケース52と、ケース52内に上下方向に昇降可能に収容されるフロート弁53と、を有している。
ケース52は、下面が開口する円筒状をなし、外周面の下部側に、雄ねじ部54を設けている。ケース52は、フロート弁53を収容した状態で取付部49に上方から挿入されて回転され、雄ねじ部54が雌ねじ部51に螺合されて、取付部49に取り付けられる。
ケース52は、周壁55の下部内側に、周壁55と同心環状の着座部56を有している(図5を参照)。周壁55と着座部56は、周方向に複数設置された連結部57によって連結されている。ケース52は、周壁55、着座部56及び各連結部57の間に、複数の通過口58を設けている。各通過口58は、各連結部57間にて周方向に延びる円弧スリット状をなし、ここでは全部で4つ設けられる。
ケース52は、上壁61の中心部に、円形に開口する通気口59を設けている。通気口59の内周面は、上壁61の厚み方向(上下方向)に関して、上壁61の上面へ向けて縮径するテーパ状の座面部62を構成している。座面部62には、ケース52内に収容されたフロート弁53が離着座する。
図5に示すように、ケース52は、径方向に沿った分割面77を有し、分割面77を介して一対の半割体52A(図5に一方を図示)に分割可能とされている。各半割体52Aがフロート弁53を内側に配置した状態で合体されることにより、フロート弁53がケース52に内包されて保持される。
図3に示すように、フロート弁53は、球形をなし、ケース52内における上向き(通気口59から流出する方向であって、図3の矢印R方向)の流路部分に抵抗を付与する。フロート弁53の直径は、周壁55の内周径よりも小さく、且つ通気口59の最大口径及び着座部56の内周径のそれぞれよりも大きくされている。
本実施例1の洗面台10の構造は上述のとおりであり、続いて、排水の流れを説明する。
排水栓37が座部36から離間し、排水配管14の排水流路15が閉塞されていない状態のとき、ボウル部12内に生じた水は、排水口22から、オーバーフロー流路16を通過することなく、排水配管14内を流下し、さらにトラップ配管33内を通過して下水側へと排出される。トラップ配管33の屈曲部分には水が溜まって封水が形成される。
一方、排水栓37が座部36に当接し、排水配管14の排水流路15における直下方向の流れが阻止される状態のとき、ボウル部12内に生じた水は、排水口22からオーバーフロー入り口28を通してオーバーフロー流路16に流れ込む。オーバーフロー流路16に流入した水は、ボウル部12内に溜まる水の水位に応じてオーバーフロー流路16の上流部27を上昇する。さらに、水は、分岐接続口29を通してオーバーフロー流路16の下流部21に流入し、第1継手管45の直管部48内の内周下端に沿って下流部21を流れることができる。この間、フロート弁53はケース52内にて着座部56にほぼ当接し、通気口59は開放された状態にある。
オーバーフロー流路16の上流部27に流入する水とトラップ配管33内の封水部分との間に形成され得る空気溜まりは、通過口58から通気口59を通してケース52の外部に排出される。こうしてオーバーフロー流路16が大気開放されて実質的に大気圧に保たれる間、水は、上流部27から下流部21にスムーズに流れ、下流部21からオーバーフロー出口43を通して排水配管14の排水流路15に合流され、最後は下水に排水される。ボウル部12内にはオーバーフロー流路16の直管部48と対応する高さ位置まで水を溜めることができ、使用者はボウル部12内で洗濯、洗顔、手洗いなどを行うことができる状態になる。
水は、オーバーフロー流路16の上流部27に勢いよく流れ込むなどすることで、弁ユニット17のケース52内にも流入し得る。ケース52内に流入した水は、フロート弁53による抵抗を受けることで通気口59側への上昇が抑えられる。図4に示すように、フロート弁53が座面部62に当接すると、通気口59が閉塞され、通気口59から水が漏れ出るのを確実に防止することができる。
ここで、抵抗を付与する抵抗体がフロート弁53であるから、通気口59からの水の漏れ出しを防止する信頼性を高めることができるとともに、弁ユニット17を比較的簡単な構成にすることができる。
さらに、フロート弁53とケース52とで弁ユニット17が構成され、ケース52がオーバーフロー流路16を形成する直管部48の上面部に設けられているため、弁ユニット17の製造が容易で組み付け性に優れたものとなる。
<実施例2>
図6は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、弁ユニット17が電磁弁71で構成されており、この点で、実施例1とは異なる。その他は、実施例1と同様であるため、以下においては、実施例1と重複する説明を省略する。
電磁弁71は、内部を図示しないが、通気口を有するケース52Bと、ケース52B内に上下方向に昇降可能に収容され、通気口を開閉可能な弁体と、弁体を取り付けたプランジャと、プランジャを駆動するソレノイドと、を備える。ケース52Bは、オーバーフロー管44の第1継手管45の直管部48の上面部に設けられている。
実施例2の場合、オーバーフロー管44の直管部48内又はケース52B内に流入した水が所定の水位に達すると、その水位が水位センサ72により検知され、水位センサ72が所定の水位に達したことを制御装置73に通知する。制御装置73は電磁弁71に検出信号を送り、ソレノイドが開弁方向又は閉弁方向に移動することにより、ケース52内を上昇する流路部分の開度が弁体で変更調整される。こうしてケース52内の流路部分に弁体の抵抗が付与されることにより、実施例1と同様、オーバーフロー流路16を流れる水が通気口59から漏れ出るのを防止することができるようになる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)実施例1、2では、オーバーフロー流路の上流部がボウル部と一体のオーバーフロー上流管部に形成されていたが、本発明の場合、オーバーフロー流路を形成する配管は、全体がボウル部とは別体の部材で成形されるものであってもよい。逆に、オーバーフロー流路を形成する配管は、全体がボウル部と一体に成形されるものであってもよい。
(2)実施例1、2では、抵抗体としての弁を収容するケースが、取付部を介してオーバーフロー管に取り付けられたが、本発明の場合、ケースは、取付部を介さずオーバーフロー管と一体に成形されるものであってもよい。
(3)実施例1、2では、抵抗体としての弁が通気口を完全に塞ぐことができたが、本発明の場合、弁が通気口を完全に塞ぐまでに至らないものであってもよい。
(4)通気口は、オーバーフロー流路の適宜位置に設置することができ、必ずしも、オーバーフロー流路の折り返し部分の管体の上面部に設けられる必要はない。
10…洗面台
12…ボウル部
13…底部
16…オーバーフロー流路
28…オーバーフロー入り口
37…排水栓
43…オーバーフロー出口
53…フロート弁
59…通気口

Claims (4)

  1. 底部に排水口を有するボウル部と、
    前記排水口に流れ込んだ液体が流れる排水配管と、
    前記排水配管を閉塞可能な排水栓と、
    前記排水口の下流側で且つ前記排水栓の上流側にオーバーフロー入り口を有し、前記排水栓の下流側にオーバーフロー出口を有し、前記排水口より上方で且つ前記ボウル部の上端より下方に流路部分を有し、前記オーバーフロー入り口から前記流路部分を経て前記オーバーフロー出口に至るオーバーフロー流路と、
    前記オーバーフロー流路内から空気を流出させるために、前記オーバーフロー入り口と前記オーバーフロー出口との間に設けられた通気口と、
    前記通気口から流出する方向への抵抗を液体に対して付与する抵抗体と、を備える洗面台。
  2. 前記抵抗体は、前記通気口を開閉可能な弁である請求項1に記載の洗面台。
  3. 前記弁は、水位に応じて昇降するフロート弁である請求項2に記載の洗面台。
  4. 前記オーバーフロー流路を形成する管体部分にケースが設けられ、前記ケースに前記通気口が設けられ、前記ケース内に前記弁が収容されている請求項2又は3に記載の洗面台。
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