JP6765182B2 - 椅子の肘掛け、椅子 - Google Patents
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これらの肘掛けは、前後方向に延びる上部杆と、この上部杆の前部より下方へ延びる前部杆と、からなる肘掛け本体を備えている。上部杆は着座者の腕を支持し、前部杆は手指を掛ける部位として使用することが可能である。こうした構成を備えることによって、着座者の腕を広い領域において支持することができる。
そして、上記した肘掛けでは、肘掛け本体における上部杆から前部杆にかけて取り付けられる肘当て部材も備えている。この肘当て部材は、肘掛け本体よりも柔軟性の高い素材から形成されており、着座者が腕を乗せた際に柔軟な感触を与えることが可能になっている。前部杆の上部における上部杆からの移行領域には、着座者の手指が掛けられるため、肘当て部材は、前記移行領域にも所定の長さを有して配設されていることが望ましい。
したがって、肘当て部材を、上部杆から前部杆への移行部位にも容易に配設することができ、手指の広い範囲にかけて上部杆および前部杆とは異なる感触を容易に与えることができる。
この場合、肘当て部材に載せた手で肘掛け前端を握り込むような使い方をしても、手指の広い範囲にかけて上部杆および前部杆とは異なる感触を与えることができる。これにより、肘掛けにより身体を預けやすくなり、疲れにくく使い勝手のよい肘掛けを構成することができる。
この場合、肘当て部材に載せた手で肘掛け前端を握り込みやすくなり、より疲れにくく使い勝手のよい肘掛けを構成することができる。
この場合、肘当て側上面係止部を構造体側上面係止部の前方から下方に潜り込ませることで上面取り付け部の係合が完了するので、弾性変形する爪等を用いる場合と比べて成形誤差等による負荷の増大を抑え、肘当て部材の取り付け作業を容易にするとともに、上面取り付け部の破損を抑止することができる。
この場合、肘当て部材の柔らかい触感と各取り付け部の肘当て側係止部の強度とを容易に両立させるとともに、各取り付け部の肘当て側係止部の成形を容易にすることができる。
この場合、肘掛け構造体とは別体の中間部材により、各取り付け部の構造体側係止部を形成することができ、比較的大型の肘掛け構造体の成形への影響を抑えることができる。
この構成によれば、着座者の腕に上部杆および前部杆とは異なる感触を付与できる椅子になるとともに、肘当て部材の取り付けも堅牢なものとし、長期的に品質を維持することができる。
肘掛け構造体21は、硬質の合成樹脂によって側面視で概略三角形状の枠状に一体形成されている。肘掛け構造体21は、前後方向に延びる上部杆22と、該上部杆22の前部から後下方へ延びる前部杆23と、上部杆22および前部杆23の後端部間に渡る後部杆24と、を有している。後部杆24の下部は、枠部材10の下部側面に上下一対のボルトB1(図2参照)によって締結固定される。
前部杆23は、その上部で上部杆22の前端から下後方へ折り返すように湾曲する湾曲部25と、湾曲部25の下端から下後方へ傾斜して延びる下後方延出部26と、を有する。
湾曲部25は、上部杆22と連続するように偏平の樋状に形成されている。上部杆22から湾曲部25にかけて形成される樋形状部27は、後部を上部杆22の後端部で終端させ、下部を湾曲部25の下端部で終端させている(図9参照)。
下後方延出部26は、下後方ほど左右幅を狭めるとともに上下幅を増すように断面形状を徐変させて形成されている。
肘当て部材31は、上部杆22の上面22aを覆う上面被覆部32と、湾曲部25の前面23aを覆う前面被覆部33と、を有している。前面被覆部33は、湾曲部25と同様、上面被覆部32の前端から下後方へ折り返すように湾曲している。
具体的に、上部杆22と上面被覆部32との間には、上面被覆部32の後方移動によって上面被覆部32を上部杆22への取り付け状態とする上面取り付け部41が設けられ、湾曲部25と前面被覆部33との間には、前面被覆部33の後方移動によって前面被覆部33を湾曲部25への取り付け状態とする前面取り付け部42が設けられている。
構造体側上面係止部28は、後述する中間部材45に設けられるとともに、該中間部材45を樋形状部27内に取り付けた状態で、上方には閉塞されるとともに前方には開放した態様となる。肘当て側上面係止部38は、肘当て部材31に設けられて前後方向に延在するとともに、構造体側上面係止部28の前方から該構造体側上面係止部28の下方に入り込んで係合状態となる。
前面取り付け部42は、湾曲部25に設けられる構造体側前面係止部29と、前面被覆部33に設けられる肘当て側前面係止部39と、を有している。
本実施形態では、肘掛け構造体21の全体構造を形成する構造体本体に対し、樋形状部27内に別体の中間部材45を設けることで、型構造の複雑化を抑えた上で樋形状部27内に所望の係止構造を形成可能としている。
肘当て側上面係止部38は、肘当て部材31の肘当て構造体への取り付け状態で、構造体側上面係止部28の左右外側から下方に回り込む鉤状に形成されている(図10参照)。肘当て側上面係止部38は、前記取り付け状態で構造体側上面係止部28に下方から当接して係合する係止片38aと、前記取り付け状態で構造体側上面係止部28の前端に前方から当接して係合するストッパ片38bと、を有する。
ベース湾曲壁部35bには、一対の構造体側前面係止部29を挿入し係合させる一対の肘当て側前面係止部39が設けられている。一対の肘当て側前面係止部39は、前後方向に並ぶ構造体側上面係止部28間に肘当て側上面係止部38を入り込ませた状態では、一対の構造体側前面係止部29に対して前方に離間する。このため、肘当て側前面係止部39は、肘当て部材31の上面被覆部32の下面32aを上部杆22の上面22aに当接させる際の妨げにはならない。
肘当て部材31が肘掛け構造体21への取り付け位置まで後方移動すると、ベース体35の外周縁が表装体34の噛み込み部34dを介して樋形状部27の開口内に嵌合し、肘当て部材31の肘掛け構造体21への取り付けが完了する。
したがって、肘当て部材31を、上部杆22から前部杆23への移行部位にも容易に配設することができ、手指の広い範囲にかけて柔軟な感触(上部杆22および前部杆23とは異なる感触)を容易に与えることができる。
この構成によれば、肘当て部材31に載せた手で肘掛け前端を握り込むような使い方をしても、手指の広い範囲にかけて柔軟な触感を与えることができる。これにより、肘掛けにより身体を預けやすくなり、疲れにくく使い勝手のよい肘掛けを構成することができる。
この構成によれば、肘当て部材31に載せた手で肘掛け前端を握り込みやすくなり、より疲れにくく使い勝手のよい肘掛けを構成することができる。
この構成によれば、肘当て部材31の柔らかい触感と各取り付け部41,42の肘当て側係止部38,39の強度とを容易に両立させるとともに、各取り付け部41,42の肘当て側係止部38,39の成形を容易にすることができる。
この構成によれば、肘掛け構造体21とは別体の中間部材45により、各取り付け部41,42の構造体側係止部28,29を形成することができ、比較的大型の肘掛け構造体21の成形への影響を抑えることができる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1A 椅子本体
20 肘掛け
21 肘掛け構造体
22 上部杆
22a 上面
23 前部杆
23a 前面
25 湾曲部
28 構造体側上面係止部
29 構造体側前面係止部
31 肘当て部材
31a 肘置き面
32 上面被覆部
33 前面被覆部
34 表装体
35 ベース体
38 肘当て側上面係止部
39 肘当て側前面係止部
41 上面取り付け部
42 前面取り付け部
45 中間部材
Claims (7)
- 椅子本体に支持される肘掛け構造体と、前記肘掛け構造体に取り付けられる肘当て部材と、を備え、
前記肘掛け構造体は、前後方向に延びる上部杆と、該上部杆の前部から下方へ延びる前部杆と、を有し、
前記肘当て部材は、前記上部杆の上面を覆う上面被覆部と、該上面被覆部の前部から下方へ延びて前記前部杆の前面を覆う前面被覆部と、を有し、
前記上部杆と前記上面被覆部との間には、前記上面被覆部が前記上部杆の上面に沿って後方へ移動することで、該上面被覆部を前記上部杆への取り付け状態にする上面取り付け部が設けられ、
前記前部杆と前記前面被覆部との間には、前記前面被覆部が前記上面被覆部とともに前記上面に沿って後方へ移動することで、前記前面被覆部を前記前部杆への取り付け状態にする前面取り付け部が設けられ、
前記肘掛け構造体には、前記上面取り付け部の構造体側上面係止部および前記前面取り付け部の構造体側前面係止部を形成する中間部材が取り付けられ、
前記中間部材は、前記上部杆に形成されて前記上部杆の上面を開口端とする樋形状部樋形状部の内部に取り付けられ、
前記上面取り付け部は、前記中間部材に設けられる構造体側上面係止部と、前記肘当て部材に設けられる肘当て側上面係止部と、を有し、
前記肘当て側上面係止部は、前記構造体側上面係止部に下方から当接する、椅子の肘掛け。 - 前記中間部材の両側には、左右に張り出す左右一対の前記構造体側上面係止部が設けられ、
前記肘当て側上面係止部は、前記構造体側上面係止部の左右外側から下方に回り込む鉤状に形成されている、請求項1に記載の椅子の肘掛け。 - 前記前部杆および前記前面被覆部は、前記上部杆および前記上面被覆部の各々の前端から下後方へ折り返すように設けられている、請求項1又は2に記載の椅子の肘掛け。
- 前記前部杆は、前記上部杆の前端から下後方へ折り返すように湾曲する湾曲部を有し、前記前面被覆部は、前記湾曲部に沿うように湾曲している、請求項3に記載の椅子の肘掛け。
- 前記上面取り付け部は、前記肘掛け構造体に設けられて上方に閉塞されるとともに前方に開放する前記構造体側上面係止部と、前記肘当て部材に設けられて前後方向に延在するとともに前記構造体側上面係止部の前方から該構造体側上面係止部の下方に入り込んで係合状態となる前記肘当て側上面係止部と、を備えている、請求項1から4の何れか一項に記載の椅子の肘掛け。
- 前記肘当て部材は、肘置き面を形成する表装体と、該表装体を外装するとともに前記上面取り付け部の肘当て側上面係止部および前記前面取り付け部の肘当て側前面係止部を形成するベース体と、を備えている、請求項1から5の何れか一項に記載の椅子の肘掛け。
- 請求項1から6の何れか一項に記載の椅子の肘掛けを備えている、椅子。
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