JP2011130978A - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents

椅子の肘掛け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011130978A
JP2011130978A JP2009294712A JP2009294712A JP2011130978A JP 2011130978 A JP2011130978 A JP 2011130978A JP 2009294712 A JP2009294712 A JP 2009294712A JP 2009294712 A JP2009294712 A JP 2009294712A JP 2011130978 A JP2011130978 A JP 2011130978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armrest
outer peripheral
inner body
piece
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009294712A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Kan
智士 管
Seitaro Kawamoto
誠太郎 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2009294712A priority Critical patent/JP2011130978A/ja
Publication of JP2011130978A publication Critical patent/JP2011130978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】肘掛けパッド10を肘掛基板9に取付けすることが簡単で、且つ肘掛けパッド10の下端側の縁が肘掛基板9から剥がれることを効果的に防止する。
【手段】肘掛けパッド10は、インナー体11と、その上面を覆うクッション体12と、その上面及びその外周部並びにインナー体11の外周部を覆う表装体13とが備えられ、表装体13の外周下面片33はインナー体11の外周部下面を覆うように内向きに屈曲形成され、インナー体11の外周部の一対の長辺部には、下向きに突出する係合爪25が適宜間隔にて複数設けられ、外周下面片33には、各係合爪25に係合する係合孔34が形成され、各係合爪25が各係合孔34に係合した状態で、外周下面片33がインナー体11の外周部と肘掛基板9の上面とにより挟持し、肘掛基板9の上面に肘掛けパッド10を取付ける。
【選択図】図9

Description

本願発明は、肘掛支持杆の上端に形成された肘掛基板の上面に肘掛けパッドが取付けられた椅子の肘掛け装置に関するものである。
従来からこの種の肘掛け装置は種々考案されている。そのうち、特許文献1では、前後に長い、平面視ほぼ長方形の肘掛基板の上面に取付けられる肘掛けパッドは、適度に弾性変形可能な硬質合成樹脂製の芯材(インナー体ともいう)とその表面と外周部とを覆う軟質合成樹脂製の表装材とより形成されている。そして、肘掛基板の外周部には周面に複数の係合孔を有する起立片と、その下端より外向きに延出し、上面に凹溝を有する縁片とが設けられている。他方、芯材の外周縁には、上記起立片に外嵌され、且つ内周面に上記係合孔に係合する係合爪を突設した下向片が連設されている。そして、この下向片の外周面と下端部とを上記表装材により覆い、下向片の下方の表装材の下端部を上記縁片の凹溝に嵌合している構成が開示されている。
他方、特許文献2では、前後に長い、平面視ほぼ長方形の肘掛基板の上面に取付けられる肘掛けパッドは、肘掛基板とほぼ同じ大きさの弾性変形可能な軟質合成樹脂製の芯材と、これと同じ大きさの発泡樹脂からなる所定厚さのクッション材と、その上面を覆うためのクッション材よりも薄肉で且つ適度の弾性を有するウレタン系エラストマーよりなるドーム状の表装材とからなる。肘掛基板の周縁部上面には、起立片とそれより外周側にて斜め上方に拡開する縁片と、この縁片と起立片と間にて周方向に連続して凹み形成される断面V字状の凹溝とを有している。上記起立片には複数個所に内外に連通する係合孔が設けられている。さらに、芯材の外周縁には、上記肘掛基板の起立片に外嵌される下向片が連設され、この下向片の内周面には、上記各係合孔に係合可能な複数の係合爪が内向きに突設されている。
上記起立片の外周面における各係合孔の上部には、上記係合爪をガイドすることにより、係合孔に上方より容易に係合させるための、外面が斜め内向き上方に傾斜するガイド溝が形成されている。
さらに、芯材の周縁部上面における前後両端の中央部には、クッション材の前後両端の中央部に形成された切欠溝が嵌合することにより、クッション材の前後左右の位置決めをする突部が上向きに突設されている。また、芯材の周縁部には、その型抜きを容易とするためと、周縁部を除く芯材の中央部が下方に撓み易くするための開口が、上方に開口するようにして多数設けられている。
表装材の外周縁には、芯材とクッション材の外周面を覆うカバー片が、その外周面と肘掛基板の縁片の外周面とが連続するように、斜め内向き下方に向かって折曲形成されている。カバー片の下端には、芯材の周端部下面を覆う内向折曲片と、その内端より垂下する垂下片とが一体的に連設されていることが開示されている。
特開2006−102131号公報(図2、図3及び図5等参照) 特開2008−194127号公報(図3〜図6参照)
特許文献1の構成によれば、肘掛けパッドを肘掛基板に取付けた状態では、表装材の外周部に環状の下端部が上記肘掛基板における縁片の凹溝に嵌合している。前記嵌合している表装材の下端部のうち一部のみが芯材における下向片の下端に複数箇所に設けられた係合爪により上記の凹溝の個所で挟まれている。しかしながら、特許文献1の構成によれば、係合爪は表装材の下向片の内面に設けられているから、ユーザの肘で肘掛けパッドの上面を大きい圧力で押さえつけると、表装材における長辺に沿う下端部の中途部が外径方向に膨らむような弾性変形が発生し易い。その場合、係合爪が肘掛基板の係合孔に対して外側に移動して外れ易い。また、芯材における下向片の下端に複数箇所に設けられた係合爪の部分のみが厚く、係合爪のない部分は薄く形成されているから(段落番号[0013]参照)、表装材における長辺に沿う下端部のうち特に係合爪のない部分に対応する個所が上記凹溝から抜け出て剥がれ易い。また、ユーザが手で肘掛けパッドの長辺の中途部を掴んで持ち上げるときにも、表装材における長辺に沿う下端部が上記凹溝から抜け出て剥がれ易く、一旦凹溝から外れた表装材における長辺に沿う下端部を元の凹溝に嵌め入れることが困難であった。
他方、特許文献2の構成によれば、肘掛けパッドを肘掛基板に取付けした状態では、表装材のカバー片の下端に連設された垂下片が、肘掛基板のV字状断面の凹溝に嵌合されるとともに、上記縁片と、芯材の下向片の下面とにより内向折曲片が上下方向から挟持されていることになる。しかしながら、上記と同様、ユーザの肘で肘掛けパッドの上面を大きい圧力で押さえつけたり、ユーザが手で肘掛けパッドの長辺の中途部を掴んで持ち上げた場合に、表装材における内向折曲片の内面に設けられた係合爪がその内側の起立片に設けられた係合孔から外れ易く、且つ内向折曲片が凹溝から抜け出して剥がれ易いという問題は解消できなかった。
本願発明は、このような従来技術の問題を解決すべくなされたものである。
本願請求項1の発明は、肘掛支持杆上端に設けられた肘掛基板の上面に、肘掛けパッドが取付けられてなる椅子の肘掛け装置であって、前記肘掛けパッドは、インナー体と、その上面を覆うクッション体と、このクッション体の上面及びその外周部を覆い、且つ前記インナー体の外周部を覆う表装体とが備えられ、前記表装体の外周下面片は前記インナー体の外周部下面を覆うように内向きに屈曲形成され、前記インナー体の外周部には、下向きに突出する係合爪が複数設けられ、前記表装体の外周下面片には、前記各係合爪に係合する被係合部が形成されており、前記各係合爪が前記各被係合部に係合した状態で、前記外周下面片が前記インナー体の外周部と前記肘掛基板の上面とにより挟持し、前記肘掛基板の上面に前記肘掛けパッドを取付けたものである。
請求項2の発明は、請求項1に加えて、前記インナー体は一対の短辺部とこの短辺部の寸法よりも長い一対の長辺部とを有し、前記両長辺部には、その延びる方向に沿って、前記係合爪が適宜間隔にて複数設けられ、前記表装体の外周下面片は前記一対の短辺部及び一対の長辺部とそれぞれ当接するように形成され、前記外周下面片における前記一対の長辺部に対応する個所には、前記各係合爪に係合する前記被係合部としての係合孔が形成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1また2に記載の椅子の肘掛け装置において、前記肘掛基板の上面には、上向きの起立片が複数設けられ、この各起立片には係止爪が設けられ、前記インナー体には、前記各起立片が貫通し、且つ前記係止爪が係止可能な被係止部が形成されているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の椅子の肘掛け装置において、前記係合爪は前記各被係止部よりも、前記インナー体の外径側に設けられているものである。
請求項1に記載の発明によれば、表装体はクッション体とインナー体とを覆い、表装体における外周下面片はインナー体の外周部下面を覆うように内向きに屈曲形成され、外周下面片に形成された複数の被係合部に対して、インナー体の外周部に設けられた係合爪がそれぞれ上方から係合しているから、肘掛けパッドを肘掛基板に取付けした状態では、表装体が上方から押圧されて、当該表装体の外周部が外径側に膨れるように弾性変形したとしても、外周下面片は前記係合爪にて拘束されているので、肘掛基板の外周外側にずれることがない。従って、外周下面片が肘掛基板から抜け出して剥がれ易いという問題は解消できるのである。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明による効果に加えて、前記インナー体は一対の短辺部とこの短辺部の寸法よりも長い一対の長辺部とを有し、前記両長辺部には、その延びる方向に沿って、前記係合爪が適宜間隔にて複数設けられ、前記表装体の外周下面片は前記一対の短辺部及び一対の長辺部とそれぞれ当接するように形成され、前記外周下面片における前記一対の長辺部に対応する個所には、前記各係合爪に係合する前記被係合部としての係合孔が形成されているものである。従って、表装体が上方から押圧された場合に、表装体の外周下面片のうち長辺部分が肘掛け基板の外周からはみ出て剥がれることを効果的に防止することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1及び2の発明による効果に加えて、肘掛基板の上面には、上向きの起立片が複数設けられ、この各起立片には係止爪が設けられ、前記インナー体には、前記各起立片が貫通し、且つ前記係止爪が係止可能な被係止部が形成されているものであるから、ビス等の締着する別部品を使用することなく、ワンタッチで肘掛けパッドを肘掛基板に取付けすることができて、肘掛け装置の組み込み作業が至極簡単となるという効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記係合爪は前記各被係止部よりも、前記インナー体の外径側に設けられているものであるから、肘掛けパッドを組み立てる場合に、背の高い起立片が邪魔にならずに複数の係合爪を対応する被係合部(係合孔)に嵌め入れることができて、組み立て作業が至極簡単となるという効果を奏する。
第1実施形態に係る肘掛け装置付きの椅子の斜視図である。 肘掛け装置の分解斜視図である。 肘掛け支持杆と肘掛基板との斜視図である。 インナー体の上面側斜視図である。 インナー体の下面側斜視図である。 表装体の下面側斜視図である。 肘掛け装置の一部切欠き平面図である。 図7の VIII −VIII線矢視断面図である。 図8のIX−IX線で示す断面図である。 図8のX−X線で示す断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図10は第1実施形態を示しており、以下、順次説明する。なお、以下の説明で方向を示すため「前後」「手前」「後ろ」「左右」といった文言を使用するが、これらの文言は椅子に着座した人の姿勢を基準にしている。「正面視」は着座者と対向した方向から見た状態になる。
<第1実施形態の概要>
図1は椅子全体の前面側斜視図であり、まず、図1及び図3に基づいて概要を説明する。本実施形態の椅子は事務用のいわゆる回転椅子に適用しており、椅子は、主要要素として、脚装置1、座受け部2、座3、背もたれ4、肘掛け装置7を有している。
ガスシリンダより成る脚支柱6は従来から周知の構成の脚装置1の一部を構成するものであり、脚支柱6は、放射状に延びる複数本(一般に5本)の枝足を有する脚本体の中心部に嵌着されている。
肘掛け装置7は、オプション部品であり、座受け部2の側面または座3のアウターシェルの下面に基端が固定されて座3の側方に立設する肘掛支持杆8と、この肘掛支持杆8の上端に一体的に形成された肘掛基板9と肘掛けパッド10とを備えている。肘掛基板9を含む肘掛支持杆8はPOM、PP等の硬質合成樹脂製の射出成形品であが、金属製であっても良い。
肘掛基板9は図2及び図3に示されるように、椅子の前後方向に長い一対の長辺部と、椅子の巾方向に短い一対の短辺部とを備えた平面視で実質的に矩形状を呈する。そして、肘掛基板9の後半部分の上面(表面)は実質的に平面状であり、前端部分は前方に行くに従って角度として約40度程度下がるように湾曲形成されている(図2、図8参照)。
肘掛けパッド10は、肘掛基板9と平面視で実質的に同じ大きさの板状のインナー体11と、このインナー体11とほぼ同じ大きさの発泡ウレタンや発泡ポリエチレン等の発泡樹脂材からなるクッション体12と、その上面側を覆う表装体13とからなる(図2、図4〜図6、図9及び図10参照)。
インナー体11は弾性変形可能な軟質合成樹脂製の板状に形成されている。クッション体12の厚さはインナー体11のそれよりも厚い。表装体13は適度の弾性を有するエラストマーにて構成されている。表装体13の厚さはインナー体11のそれよりも薄く形成されている(図9及び図10参照)。
肘掛基板9の上面のうち外周部は平面視で実質的に矩形環状の当接面14が形成されている。肘掛基板9の上面のうち内周部は凹部15であり、この凹部15と当接面14を有する外周部の内面とを連結するように、複数本のリブ16が突設されている。また、凹部15の底または当接面14の内周面から複数の上向きの起立片17が一体的に立設されている。起立片17は肘掛基板9の一対の長辺部に沿って適宜間隔にて複数(実施例では1列につき5つ)設けられている。従って、実施例では、2列の起立片17が長辺部に沿って形成されている。各起立片17は上記長辺部に沿って延び短辺部方向に薄い板状である。各起立片17の上端等には、肘掛基板9の外周に向かう係止爪18がそれぞれ一体的に形成されている(図3参照)。
さらに、肘掛基板9の凹部15のうち前後端部には、前端係止爪19と後端係止爪20とがそれぞれ一体的に上向きに突設されている。前端係止爪19は前方を向き、後端係止爪20は後方を向いている。
インナー体11は肘掛基板9と同様に、一対の短辺部とこの短辺部の寸法よりも長い一対の長辺部とを有している。そして、肘掛基板9の上面(表面)に沿うようにインナー体11の前端部分が前下りとなるように形成されている。
インナー体11には、前記各起立片17及び前端係止爪19と後端係止爪20とがそれぞれが貫通し、且つ各係止爪18及び前端係止爪19と後端係止爪20がそれぞれ係止可能な窓孔24付きの被係止部21、22、23が形成されている(図4及び図5参照)。従って、被係止部21、22、23はインナー体11の上面のうち外径(外周)寄り部位に形成されていることになる。なお、係止爪18に対する被係止部21は、図10に示すように、断面V字状等の屈曲形成されることで、弾性変形可能となっていることが好ましい。
また、インナー体11の下面側には、上記被係止部21、22、23よりも外径(外周)寄り部位に、係合爪25が下向きに突出するように一体的に設けられている(図5参照)。係合爪25はインナー体11の一対の長辺部分に沿って適宜間隔にて複数設けられている。実施例では、係合爪25はインナー体11の長辺部の片側で9個数、両側で合計18個となる。なお、図5に開示されているように、係合爪25は、インナー体11の外周よりの下面に形成された環状の肉厚の縁取り条26の下面に設けられている。また、インナー体11の平坦部から前下り部の間の縁取条26の湾曲部は曲げ変形し易いように切欠き部27が形成されている。さらに、各窓孔24の外周縁下面に肉厚の縁取り条28が一体的に形成されている。
表装体13は、クッション体12の上面及びその外周部を覆い、且つインナー体11の外周部を覆うように、上面板部31とその外周から下向きに延びる環状の周囲片32とを備え、周囲片32の下端から外周下面片33がインナー体11の外周部下面を覆うように内向きに屈曲形成されている(図6、 図9及び図10参照)。
外周下面片33は肘掛基板9の一対の短辺部及び一対の長辺部とそれぞれ当接するように形成されている。外周下面片33には各係合爪25に係合する被係合部の一例としての係合孔34が形成されている(図6参照)。即ち、外周下面片33のうち両長辺部には、その延びる方向に沿って、係合孔34が適宜間隔にて複数設けられ、各係合孔34に各係合爪25が上方から係合可能となっている。
上記の構成により、まず、肘掛けパッド10を組み立てる。そのためには、インナー体11の上面にクッション体12を方向及び位置決めして載置する。次いで、表装体13の外周下面片33を外側に広げ変形しつつ、上面板部31の下面にクッション体12が位置するようにインナー体11と共に表装体13の下面側に押し込む。次いで、インナー体11の下面外周部(縁取条26の下面側)における各係合爪25を外周下面片33の係合孔34に嵌め入れる。これにより、インナー体11の下面外周部である縁取条26の下面が表装体13の外周下面片33に当接すると共に、外周下面片33がインナー体11の下面外周部から外れ難く、且つ位置ずれも無くなる。
次いで、肘掛基板9及び肘掛けパッド10の前後方向を合わせた状態にして、当該肘掛けパッド10をインナー体11側から肘掛基板9の上面に接近させる。まず、肘掛基板9の前端係止爪19をインナー体11の前端の窓孔24に嵌め入れ被係止部22に係止させる。次いで、肘掛けパッド10及び肘掛基板9の対応する一対の長辺部を上下で合わせながら接近させると、当該一対の長辺部における窓孔24に起立片17が順次嵌まり、その上端の係止爪18が被係止部21に係止できる。次いで、肘掛基板9の後端係止爪20に窓孔24を嵌め入れることで、後端係止爪20とインナー体11の被係止部23とが係止できる。これらの場合、肘掛基板9の上面内径部分に凹部15が形成されていることにより、インナー体11等の撓み変形に対する余裕空間ができる。このようにして、肘掛けパッド10を肘掛基板9の上面に外れ不能に取付けすることができる。
この状態では、インナー体11における各係合爪25が表装体13の外周下面片33における各係合孔34に係合した状態となり(図9参照)、且つ、外周下面片33がインナー体11の外周部例えば縁取条26と肘掛基板9の上面とにより挟持される(図10参照)。この外周下面片33が肘掛基板9の上面の外周部位である当接面14に当接している。従って、その後、ユーザが肘等で表装体13の上面板部31を強く押下することにより、周囲片32のうち長辺部が表装体13の外径方向に膨らむように弾性変形したとしても、複数の下向きの係合爪25と対応する係合孔34との係合とにより外周下面片33が拘束されていることになるので、周囲片32の下端の外周下面片33が横方向(外径方向)に位置ずれすることを完全に防止できる。それ故、表装体13(特に外周下面片33)が肘掛基板9の上面から剥がれることを効果的に防止することができる。
ユーザが手で表装体13の周囲片32のうち一対の長辺部を掴んで持ち上げるときにも、複数の下向きの係合爪25と係合孔34との係合とにより外周下面片33が拘束されていることになるので、上記同様の作用効果を奏することができる。ひいては肘掛けパッド10全体が肘掛基板9から外れないという効果を奏する。
この様な作用効果は、表装体13の外周下面片33のうち一対の長辺部に沿って適宜間隔で設けられる係合爪25の数とその隣接する配置間隔、並びに係合爪25の長辺部方向の長さ寸法(当然対応する係合孔34の数とその隣接する配置間隔、並びに長辺部方向の長さ寸法)等に因ることになる。
なお、図8〜図10に示すように、肘掛けパッド10を肘掛基板9の上面に取り付けたとき、表装体13における外周下面片33が肘掛基板9の外周上面である当接面14に平坦状に密接しているだけで、先行技術のように肘掛基板9に形成された凹溝に表装材の下端部を嵌合させるものではないので、肘掛基板9に対する肘掛けパッド10の取付け作業も至極簡単であるという効果を奏する。
なお、肘掛けパッド10を肘掛基板9の上面に取り付けする手段として、上記実施例のように、弾性変形可能な起立片17の係止爪18がインナー体11における窓孔24付き被係止部21に係止する場合、係止爪18の向きが肘掛基板9の内径方向に向かうよにし、従って、被係止部21もインナー体11の内径側に設けられていても良い。
さらに、肘掛基板9の下面側から挿通するビス(ボルト)をインナー体11における雌ねじ部に螺合させて締着する手段であっても良い。
係合爪25が各被係止部21よりも、インナー体11の外径側に設けられているものであるから、肘掛けパッド10を組み立てる場合に、背の高い起立片17が邪魔にならずに複数の係合爪25を対応する被係合部に嵌め入れることができて、組み立て作業が至極簡単となるという効果を奏する。
外周下面片33に設けられる被係合部は、外周下面片33を上下に貫通する係合孔34に代えて、貫通しないが適度の深さを有して係合爪25が嵌まって位置ずれしない凹部としても良い。
本発明では、肘掛支持杆の形状が図示実施例のような側面視で三角形の二股条であっても良いし、一本支柱であっても良い。さらに、本発明では、肘掛けパッドを備えた肘掛基板が肘掛支持杆に対して昇降可能に構成された肘掛け装置に適用しても良い。
7 肘掛け装置
8 肘掛支柱
9 肘掛基板
10 肘掛けパッド
11 インナー体
12 クッション体
13 表装体
14 当接面
17 起立片
18 係止爪
21 被係止部
24 窓孔
25 係合爪
26 縁取条
31 上面板部
32 周囲片
33 外周下面片
34 被係合部の一例としての係合孔

Claims (4)

  1. 肘掛支持杆上端に設けられた肘掛基板の上面に、肘掛けパッドが取付けられてなる椅子の肘掛け装置であって、
    前記肘掛けパッドは、インナー体と、その上面を覆うクッション体と、このクッション体の上面及びその外周部を覆い、且つ前記インナー体の外周部を覆う表装体とが備えられ、
    前記表装体の外周下面片は前記インナー体の外周部下面を覆うように内向きに屈曲形成され、
    前記インナー体の外周部には、下向きに突出する係合爪が複数設けられ、
    前記表装体の外周下面片には、前記各係合爪に係合する被係合部が形成されており、
    前記各係合爪が前記各被係合部に係合した状態で、前記外周下面片が前記インナー体の外周部と前記肘掛基板の上面とにより挟持し、
    前記肘掛基板の上面に前記肘掛けパッドを取付けたことを特徴とする椅子の肘掛け装置。
  2. 前記インナー体は一対の短辺部とこの短辺部の寸法よりも長い一対の長辺部とを有し、
    前記両長辺部には、その延びる方向に沿って、前記係合爪が適宜間隔にて複数設けられ、
    前記表装体の外周下面片は前記一対の短辺部及び一対の長辺部とそれぞれ当接するように形成され、
    前記外周下面片における前記一対の長辺部に対応する個所には、前記各係合爪に係合する前記被係合部としての係合孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子の肘掛け装置。
  3. 前記肘掛基板の上面には、上向きの起立片が複数設けられ、この各起立片には係止爪が設けられ、
    前記インナー体には、前記各起立片が貫通し、且つ前記係止爪が係止可能な被係止部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子の肘掛け装置。
  4. 前記係合爪は前記各被係止部よりも、前記インナー体の外径側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の椅子の肘掛け装置。
JP2009294712A 2009-12-25 2009-12-25 椅子の肘掛け装置 Pending JP2011130978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009294712A JP2011130978A (ja) 2009-12-25 2009-12-25 椅子の肘掛け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009294712A JP2011130978A (ja) 2009-12-25 2009-12-25 椅子の肘掛け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011130978A true JP2011130978A (ja) 2011-07-07

Family

ID=44344346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009294712A Pending JP2011130978A (ja) 2009-12-25 2009-12-25 椅子の肘掛け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011130978A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086370A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社イトーキ 椅子
JP2017086278A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 株式会社岡村製作所 椅子の肘掛け、椅子、椅子の肘掛けの製造方法
WO2019143516A1 (en) * 2018-01-22 2019-07-25 Knoll, Inc. Fastenerless arm pad attachment mechanism
TWI698204B (zh) * 2020-01-03 2020-07-11 陳羿儒 具快速組合機構之扶把

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5065703U (ja) * 1973-10-17 1975-06-13
JPS6058191A (ja) * 1983-09-10 1985-04-04 三菱自動車工業株式会社 車両用ヘッドレストの表皮材取付方法
JPS6167080U (ja) * 1984-10-08 1986-05-08
JPH0327800U (ja) * 1989-07-25 1991-03-20
JP2008194127A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Okamura Corp 椅子の肘掛け装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5065703U (ja) * 1973-10-17 1975-06-13
JPS6058191A (ja) * 1983-09-10 1985-04-04 三菱自動車工業株式会社 車両用ヘッドレストの表皮材取付方法
JPS6167080U (ja) * 1984-10-08 1986-05-08
JPH0327800U (ja) * 1989-07-25 1991-03-20
JP2008194127A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Okamura Corp 椅子の肘掛け装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086278A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 株式会社岡村製作所 椅子の肘掛け、椅子、椅子の肘掛けの製造方法
JP2017086370A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社イトーキ 椅子
WO2019143516A1 (en) * 2018-01-22 2019-07-25 Knoll, Inc. Fastenerless arm pad attachment mechanism
US10463155B2 (en) 2018-01-22 2019-11-05 Knoll, Inc. Fastenerless arm pad attachment mechanism
US11006759B2 (en) 2018-01-22 2021-05-18 Knoll, Inc. Fastenerless arm pad attachment mechanism
TWI698204B (zh) * 2020-01-03 2020-07-11 陳羿儒 具快速組合機構之扶把

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011130978A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP5685077B2 (ja) 椅子及びこれを構成する座又は背
JP2008194127A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP4800754B2 (ja) 椅子
US11006759B2 (en) Fastenerless arm pad attachment mechanism
JP7372645B2 (ja) シート
JP4663168B2 (ja) 椅子における張り材の取付構造
JP4964501B2 (ja) 椅子の座等における表皮材張設構造
JP4850361B2 (ja) 椅子における張り材の取付構造
JP3109914U (ja) クッション部材
JP6108729B2 (ja) 椅子及びその背もたれ
JP6414964B2 (ja) 椅子用荷重支持部材および椅子
JP2010000166A (ja) 椅子の背凭れ部材
JP2002218869A (ja) リール脚固定装置
JP3220941U (ja) 椅子の座構造
JP2008029722A (ja) 椅子の肘掛け装置
TWM488256U (zh) 椅子扶手結構
JP4531971B2 (ja) 固定パイプの化粧カバー装置
KR200172135Y1 (ko) 의자용 좌판 구조
WO2023228578A1 (ja) 表皮材止着具
KR200168728Y1 (ko) 의자용 좌판 구조
JP7154935B2 (ja) 椅子の背凭れ、およびそれを備える椅子
JP4948880B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP4964502B2 (ja) 椅子の座等における表皮材張設構造
JP4304046B2 (ja) 椅子の肘掛け装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20121222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20140127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20140129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140328

A02 Decision of refusal

Effective date: 20140625

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02