JP6489127B2 - サーミスタ、電子装置およびサーミスタの製造方法 - Google Patents

サーミスタ、電子装置およびサーミスタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、サーミスタ、電子装置およびサーミスタの製造方法に関する。
従来、サーミスタとしては、特許第5375963号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このサーミスタは、金属基材と、金属基材上に直接的に形成されたサーミスタ層と、サーミスタ層上に形成された一対の分割電極とを有し、金属基材の厚さは、サーミスタ層の厚さよりも厚い。
特許第5375963号公報
ところで、前記従来のサーミスタでは、金属基材の厚さは、サーミスタ層の厚さよりも厚いので、サーミスタの焼成工程において金属基材とサーミスタ層に収縮率の差があると、サーミスタに反りが発生するおそれがある。そして、サーミスタの反りが大きいと、後工程の設備(例えば、特性選別機のフィーダ部など)にて、サーミスタの搬送不具合が発生する。したがって、設備稼働率や歩留まりが悪化し、製造コストが高くなる。
また、サーミスタの分割電極側を実装基板に実装する場合、金属基材は、サーミスタにおける実装基板と反対側の面(以下、非実装面という)に位置する。このように、サーミスタの非実装面は、金属基材であるため、サーミスタの非実装面の絶縁性を確保できない。
そこで、本発明の課題は、サーミスタの反りの発生を抑制でき、また、実装基板に実装されたサーミスタの非実装面の絶縁性を確保できるサーミスタ、電子装置およびサーミスタの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のサーミスタは、
セラミックからなる素体と、
前記素体の第1面に互いに離隔して配置される第1外部電極および第2外部電極と、
前記素体の内部に配置されて前記第1外部電極および前記第2外部電極と導通される内部電極と
を備える。
本発明のサーミスタによれば、内部電極は、素体の内部に配置されるので、サーミスタの焼成工程において内部電極と素体に収縮率の差があっても、素体が内部電極を押さえ込んで、サーミスタの反りの発生を抑制できる。このため、後工程の設備(例えば、特性選別機のフィーダ部など)にてサーミスタの搬送不具合が改善される。したがって、設備稼働率や歩留まりが向上し、製造コストが低くなる。
また、サーミスタの第1、第2外部電極側を実装基板に実装する場合、素体の第1面と反対側の第2面は、実装基板と反対側の面(以下、非実装面という)に位置する。内部電極は、素体の内部に配置されるので、内部電極は、素体の第2面から露出しない。したがって、サーミスタの非実装面は、素体であるため、サーミスタの非実装面の絶縁性を確保できる。
また、一実施形態のサーミスタでは、前記素体の前記第1面と反対側の第2面に第1保護層を有する。
前記実施形態のサーミスタによれば、素体の第2面に第1保護層を有するので、強度の弱い素体を第1保護層で補強できて、サーミスタの強度を向上できる。
また、一実施形態のサーミスタでは、サーミスタの厚さは、30μm以上で、かつ、100μm以下である。
前記実施形態のサーミスタによれば、サーミスタの厚さは、30μm以上で、かつ、100μm以下であるので、サーミスタを低背化とできる。
また、一実施形態のサーミスタでは、前記素体の前記第1面における前記第1外部電極と前記第2外部電極との間の領域に第2保護層を有する。
前記実施形態のサーミスタによれば、素体の第1面における第1外部電極と第2外部電極との間の領域に第2保護層を有するので、第1外部電極および第2外部電極のマイグレーションの発生を抑制できる。
また、一実施形態のサーミスタでは、前記第2保護層は、前記素体の前記第1面における前記第1外部電極および前記第2外部電極と重なる領域を除く全領域に設けられている。
前記実施形態のサーミスタによれば、第2保護層は、素体の第1面における第1外部電極および第2外部電極と重なる領域を除く全領域に設けられているので、第1外部電極および第2外部電極にめっき層を設ける場合、めっき層による素体の第2面の浸食を防止できる。
また、一実施形態の電子装置では、
前記サーミスタと、
前記サーミスタを覆う絶縁部材と
を備える。
前記実施形態の電子装置によれば、絶縁部材はサーミスタを覆うので、サーミスタの強度と信頼性を確保できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、
第1セラミック層と内部電極と第2セラミック層と第1外部電極および第2外部電極とを少なくとも順に厚さ方向に積層して、積層体を作製する積層工程と、
前記積層体を焼成して、焼成体を作製する焼成工程と
を備える。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、内部電極を第1セラミック層と第2セラミック層との間に挟んだ状態で焼成するので、焼成工程において、内部電極と素体に収縮率の差があっても、素体が内部電極を押さえ込んで、サーミスタの反りの発生を抑制できる。したがって、焼成体の反りの発生が抑制され、反りのないサーミスタを作製できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、前記焼成工程の後に、前記焼成体の一部を厚さ方向に研削する研削工程を備える。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、焼成工程の後に、焼成体の一部を厚さ方向に研削するので、焼成工程前の積層体の厚さは厚いため、焼成工程において、焼成中の積層体の反りの発生が抑制される。これに対して、積層体の厚さが薄いと、積層体のアスペクト比に起因して、焼成中の積層体に反りが発生するおそれがある。したがって、焼成体の反りの発生が抑制され、反りのないサーミスタを作製できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、
前記積層工程では、さらに、前記第1外部電極および前記第2外部電極を覆うように前記第2セラミック層上に第3セラミック層を積層して、前記積層体を作製し、
前記研削工程では、前記第1外部電極および前記第2外部電極を前記第3セラミック層から露出させるように、少なくとも前記第3セラミック層の一部を研削する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、積層工程では、第1外部電極および第2外部電極を覆うように第2セラミック層上に第3セラミック層を積層し、研削工程では、第1外部電極および第2外部電極を第3セラミック層から露出させるように、第3セラミック層の一部を研削する。このように、第1セラミック層を研削しないので、例えば、第1セラミック層の内部電極と反対側に補強部材を貼り付けて、焼成体の強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体のひび割れを抑制できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、前記焼成工程と前記研削工程との間に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、焼成工程と研削工程との間に保護工程を有するので、第1セラミック層の内部電極と反対側に第1保護層を設けて、焼成体の強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体のひび割れを抑制できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、前記研削工程では、前記内部電極を前記第1セラミック層から露出させないように、前記第1セラミック層の一部を研削する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、研削工程では、内部電極を第1セラミック層から露出させないように、第1セラミック層の一部を研削する。このように、第1セラミック層を研削するだけなので、研削が簡単になる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、前記研削工程の後に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、研削工程の後に、第1セラミック層の内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有するので、サーミスタの強度を向上できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、
前記研削工程の後に、
前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設けると共に、前記第1外部電極および前記第2外部電極を覆うように前記第2セラミック層上に第2保護層を設ける保護工程と、
前記第1外部電極および前記第2外部電極を前記第2保護層から露出させるように、少なくとも前記第2保護層の一部を研削する保護層研削工程と
を有する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、第1セラミック層の内部電極と反対側に第1保護層を設けるので、サーミスタの強度を向上できる。また、第2保護層は、第2セラミック層上に設けられているので、第1外部電極と第2外部電極との間に第2保護層を有し、第1外部電極および第2外部電極のマイグレーションの発生を抑制できる。また、第2保護層は、第2セラミック層上に設けられているので、第1外部電極および第2外部電極にめっき層を設ける場合、めっき層による第2セラミック層の浸食を防止できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、
前記研削工程の前に、前記第1外部電極および前記第2外部電極を覆うように前記第2セラミック層上に第2保護層を設ける上側保護工程と、
前記研削工程の後に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける下側保護工程と、
前記下側保護工程の後に、前記第1外部電極および前記第2外部電極を前記第2保護層から露出させるように、少なくとも前記第2保護層の一部を研削する保護層研削工程と
を有する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、研削工程の前に、第1外部電極および第2外部電極を覆うように第2セラミック層上に第2保護層を設けるので、焼成体の強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体のひび割れを抑制できる。また、第1セラミック層の内部電極と反対側に第1保護層を設けるので、サーミスタの強度を向上できる。また、第2保護層は、第2セラミック層上に設けられているので、第1外部電極と第2外部電極との間に第2保護層を有し、第1外部電極および第2外部電極のマイグレーションの発生を抑制できる。また、第2保護層は、第2セラミック層上に設けられているので、第1外部電極および第2外部電極にめっき層を設ける場合、めっき層による第2セラミック層の浸食を防止できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、
複数のサーミスタを製造する方法であって、
前記積層工程では、1つのサーミスタの領域に対応する前記内部電極、前記第1外部電極および前記第2外部電極を、複数組設け、
前記研削工程の後に、前記焼成体を1つのサーミスタの領域毎に切断する切断工程を有する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、研削工程の後に、焼成体を1つのサーミスタの領域毎に切断する切断工程を有するので、切断前の大判の焼成体を研削することで、生産性を向上できると共に、研削による負荷を低減して、損傷のないサーミスタを作製できる。
また、一実施形態のサーミスタの製造方法では、前記焼成工程と前記切断工程との間に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有する。
前記実施形態のサーミスタの製造方法によれば、焼成工程と切断工程との間に、第1セラミック層の内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有するので、切断前の大判の焼成体に第1保護層を貼り付けやすくなる。
本発明のサーミスタ、電子装置およびサーミスタの製造方法によれば、サーミスタの反りの発生を抑制でき、また、実装基板に実装されたサーミスタの非実装面の絶縁性を確保できる。
本発明の第1実施形態のサーミスタを示す平面図である。 サーミスタのLT断面図である。 第1実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第1実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第1実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第2実施形態のサーミスタのLT断面図である。 第2実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第2実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第2実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第3実施形態のサーミスタのLT断面図である。 第3実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第3実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第3実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第3実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第4実施形態のサーミスタのLT断面図である。 第4実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第4実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第4実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第4実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタのLT断面図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第5実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第6実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第6実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第6実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第6実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第7実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第7実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第7実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第7実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第8実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第8実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第8実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第8実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第8実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第9実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第9実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第9実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第9実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第9実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 第10実施形態のサーミスタの製法を説明する説明図である。 本発明のサーミスタを含む電子装置を示す斜視図である。 図16AのA−A断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1Aは、本発明の第1実施形態のサーミスタを示す平面図である。図1Bは、サーミスタの断面図である。図1Aと図1Bに示すように、サーミスタ1は、素体10と、素体10の表面から露出する第1外部電極21および第2外部電極22と、素体10の内部に配置される内部電極30とを有する。
素体10は、複数のセラミック層から構成され、複数のセラミック層は、一体的に積層される。セラミック層は、例えば、負の抵抗温度特性を有するセラミックからなる。つまり、サーミスタ1は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタであり、温度の上昇に伴って抵抗値が減少する。セラミックとしては、例えば、Mn,Ni,Fe,Ti,Co,Al,Znなどを任意の組み合わせで適量含む種々の材料を用いることができる。実際、セラミックとして、前記遷移金属元素の酸化物を用いて混合されるが、前記元素の炭酸塩、水酸化物などを出発原料として用いてもよい。
素体10は、長さ方向(L方向)と幅方向(W方向)と厚さ方向(T方向)とを有する。具体的に述べると、素体10は、略直方体状に形成されている。素体10は、第1面10aと、第1面10aと反対側に位置する第2面10bとを有する。第1面10aおよび第2面10bは、素体10の長さ方向と幅方向とを含む面(LW面)である。
第1外部電極21および第2外部電極22は、素体10の第1面10aから露出する。具体的に述べると、素体10の第1面10aには、凹部が設けられ、この凹部内に、第1、第2外部電極21,22が配置される。第1、第2外部電極21,22のT方向の上面は、素体10の第1面10aと同一面となる。
第1外部電極21および第2外部電極22は、L方向に、互いに離隔して配置される。第1、第2外部電極21,22は、平面視矩形状であるが、矩形以外の形状であってもよい。第1、第2外部電極21,22の材料としては、例えば、Ag,Pd,Pt,Auなどの貴金属またはCu,Ni,Al,W,Tiなどの卑金属の単体、あるいは、これらの単体を含む合金を用いることができる。
第1、第2外部電極21,22は、平面視、素体10の第1面10aの外形線よりも、内側に位置している。具体的に述べると、平面視、第1、第2外部電極21,22のL方向の端面は、素体10のL方向の端面よりも、内側に位置している。なお、第1、第2外部電極21,22のL方向の端面は、素体10のL方向の端面に一致するように配置されてもよい。
内部電極30は、素体10を介して、第1、第2外部電極21,22と導通される。内部電極30は、平板状に形成され、内部電極30は、平面視、第1、第2外部電極21,22と重なる。内部電極30の材料としては、例えば、第1、第2外部電極21,22の材料と同一である。
サーミスタ1の厚さT1は、第1面10aと第2面10bとの間の長さに相当する。サーミスタ1の厚さT1は、30μm以上で、かつ、100μm以下であり、好ましくは、50μm以上で、かつ、100μm以下である。これにより、サーミスタ1を低背化とできる。なお、サーミスタ1の厚さは、100μmより大きくてもよい。
サーミスタ1のサイズは、例えば、JIS規格0603サイズである。JIS規格0603サイズとは、(0.6±0.03)mm(L方向)×(0.3±0.03)mm(W方向)である。なお、サーミスタ1のサイズは、JIS規格1005サイズやJIS規格1608サイズなどの他のサイズであってもよい。
次に、サーミスタ1の動作について説明する。第1外部電極21に通電すると、第1外部電極21から素体10を介して内部電極30に通電され、内部電極30から素体10を介して第2外部電極22に通電される。素体10の温度が高くなるほど、素体10の抵抗が低くなって、電気が流れやすくなる。
次に、前記サーミスタ1の製造方法について説明する。
まず、図2Aに示すように、第1セラミック層11と内部電極30と第2セラミック層12と第1、第2外部電極21,22とを順に厚さ方向(T方向)に積層し、さらに、第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第3セラミック層13を積層して、積層体50を作製する。これを、積層工程という。積層体50は、サーミスタ1の厚さT1(図1B参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1の厚さT1に一致する値である。なお、第1、第2、第3セラミック層11,12,13は、それぞれ、積層された複数のシート体から構成されていてもよい。
その後、図2Bに示すように、積層体50を焼成して、焼成体51を作製する。これを、焼成工程という。そして、焼成体51の厚さが目標値となるように、焼成体51の一部を厚さ方向(T方向)に研削する。これを、研削工程という。この研削工程では、第1、第2外部電極21,22を第3セラミック層13から露出させるように、第3セラミック層13の一部と第1、第2外部電極21,22の一部とを研削する。焼成体51の研削部分を、図中、ハッチングにて示す。研削部分は、例えばグラインディングホイールを用いて、厚さ方向Tに沿って研削される。なお、第1、第2外部電極21,22の一部を研削しないで、第3セラミック層13の一部のみを研削して、第1、第2外部電極21,22を第3セラミック層13から露出させるようにしてもよい。
これにより、図2Cに示すように、素体10の上面と第1、第2外部電極21,22の上面とが同一面となり、前記サーミスタ1が作製される。
前記サーミスタ1によれば、内部電極30は、素体10の内部に配置されるので、サーミスタ1の焼成工程において内部電極30と素体10に収縮率の差があっても、素体10が内部電極30を押さえ込んで、サーミスタ1の反りの発生を抑制できる。このため、後工程の設備(例えば、特性選別機のフィーダ部など)にてサーミスタ1の搬送不具合が改善される。したがって、設備稼働率や歩留まりが向上し、製造コストが低くなる。
また、サーミスタ1の第1、第2外部電極21,22側を実装基板に実装する場合、素体10の第1面10aと反対側の第2面10bは、実装基板と反対側の面(以下、非実装面という)に位置する。内部電極30は、素体10の内部に配置されるので、内部電極30は、素体10の第2面10bから露出しない。したがって、サーミスタ1の非実装面は、素体10であるため、サーミスタ1の非実装面の絶縁性を確保できる。
前記サーミスタ1の製造方法によれば、サーミスタ1の厚さT1に対応する目標値よりも厚くなる積層体50を作製してから、積層体50を焼成して焼成体51を作製する。このように、積層体50の厚さは厚いため、焼成工程において、焼成中の積層体50の反りの発生が抑制される。これに対して、積層体の厚さが薄いと、焼成中の積層体に反りが発生するおそれがある。この理由として、積層体のアスペクト比が起因していると考えられる。つまり、積層体のアスペクト比が大きい、つまり、長さLが厚さTに比べて所定比率以上に大きくなると、積層体の焼成中に反りが発生するおそれがある。そこで、本発明では、積層体の厚さをサーミスタの厚さに対応する目標値よりも厚くすることで、アスペクト比を小さくして、焼成中の積層体の反りの発生を確実に抑制している。
また、内部電極30を第1セラミック層11と第2セラミック層12との間に挟んだ状態で焼成するので、焼成工程において、内部電極30と素体10に収縮率の差があっても、素体10が内部電極30を押さえ込んで、サーミスタ1の反りの発生を抑制できる。したがって、焼成体51の反りの発生が抑制され、反りのないサーミスタ1を作製できる。
また、積層工程では、第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第3セラミック層13を積層し、研削工程では、第1、第2外部電極21,22を第3セラミック層13から露出させるように、第3セラミック層13の一部を研削する。このように、第1セラミック層11を研削しないので、例えば、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に補強部材を貼り付けて、焼成体51の強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体51のひび割れを抑制できる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態のサーミスタを示す断面図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図3に示すように、第2実施形態のサーミスタ1Aは、第1実施形態(図1B)のサーミスタ1と比べて、第1、第2外部電極21,22の位置が異なる。第2実施形態では、第1、第2外部電極21,22は、素体10の第1面10a上に、配置される。つまり、第1、第2外部電極21,22の上面は、第1面10aよりも上側に位置する。サーミスタ1Aの厚さT1は、第1、第2外部電極21,22の上面と素体10の第2面10bとの間の長さに相当する。
次に、前記サーミスタ1Aの製造方法について説明する。
まず、図4Aに示すように、第1セラミック層11と内部電極30と第2セラミック層12と第1、第2外部電極21,22とを順に積層して、積層体50Aを作製する(積層工程)。積層体50Aは、サーミスタ1Aの厚さT1(図3参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1Aの厚さT1に一致する値である。
その後、図4Bに示すように、積層体50Aを焼成して、焼成体51Aを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Aの厚さが目標値となるように、焼成体51Aの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。焼成体51Aの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。
これにより、図4Cに示すように、第1、第2外部電極21,22が素体10の上面に配置され、前記サーミスタ1Aが作製される。
前記サーミスタ1Aによれば、第1実施形態のサーミスタ1と同様の効果を有する。
前記サーミスタ1Aの製造方法によれば、第1実施形態のサーミスタ1の製造方法と同様の効果を有する。また、研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。このように、第1セラミック層11を研削するだけなので、研削が簡単になる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態のサーミスタを示す断面図である。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態のサーミスタ1Bは、第1実施形態(図1B)のサーミスタ1と比べて、第1保護層41を有する点が異なる。第3実施形態では、素体10の第2面10bに第1保護層41を有する。第1保護層41は、例えば樹脂から構成される。サーミスタ1Bの厚さT1は、素体10の第1面10aと第1保護層41の下面との間の長さに相当する。
次に、前記サーミスタ1Bの製造方法について説明する。
まず、図6Aに示すように、第1セラミック層11と内部電極30と第2セラミック層12と第1、第2外部電極21,22とを順に積層し、さらに、第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第3セラミック層13を積層して、積層体50Bを作製する(積層工程)。積層体50Bは、サーミスタ1Bの厚さT1(図5参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1Bの厚さT1から第1保護層41の厚さを引いた値である。
その後、図6Bに示すように、積層体50Bを焼成して、焼成体51Bを作製する(焼成工程)。そして、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける(保護工程)。第1保護層41は、例えば樹脂から構成され、第1セラミック層11に貼り付けられてから硬化される。
その後、図6Cに示すように、焼成体51Bの厚さが目標値となるように、焼成体51Bの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、第1、第2外部電極21,22を第3セラミック層13から露出させるように、第3セラミック層13の一部と第1、第2外部電極21,22の一部とを研削する。焼成体51Bの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。
これにより、図6Dに示すように、素体10の上面と第1、第2外部電極21,22の上面とが同一面となり、前記サーミスタ1Bが作製される。
前記サーミスタ1Bによれば、第1実施形態のサーミスタ1と同様の効果を有する。また、素体10の第2面10bに第1保護層41を有するので、強度の弱い素体10を第1保護層41で補強できて、サーミスタ1Bの強度を向上できる。
前記サーミスタ1Bの製造方法によれば、第1実施形態のサーミスタ1の製造方法と同様の効果を有する。また、焼成工程と研削工程との間に保護工程を有するので、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設けて、焼成体51Bの強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体51Bのひび割れを抑制できる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態のサーミスタを示す断面図である。なお、第4実施形態において、第2実施形態と同一の符号は、第2実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、第4実施形態のサーミスタ1Cは、第2実施形態(図3)のサーミスタ1Aと比べて、第1保護層41を有する点が異なる。第4実施形態では、素体10の第2面10bに第1保護層41を有する。第1保護層41は、例えば樹脂から構成される。サーミスタ1Cの厚さT1は、第1、第2外部電極21,22の上面と第1保護層41の下面との間の長さに相当する。
次に、前記サーミスタ1Cの製造方法について説明する。
まず、図8Aに示すように、第1セラミック層11と内部電極30と第2セラミック層12と第1、第2外部電極21,22とを順に積層して、積層体50Cを作製する(積層工程)。積層体50Cは、サーミスタ1Cの厚さT1(図7参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1Cの厚さT1から第1保護層41の厚さを引いた値である。
その後、図8Bに示すように、積層体50Cを焼成して、焼成体51Cを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Cの厚さが目標値となるように、焼成体51Cの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。焼成体51Cの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。このようにして、図8Cに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Cが作製される。
そして、図8Dに示すように、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける(保護工程)。第1保護層41は、例えば樹脂から構成され、第1セラミック層11に貼り付けられてから硬化される。これにより、前記サーミスタ1Cが作製される。
前記サーミスタ1Cによれば、第2実施形態のサーミスタ1Aと同様の効果を有する。また、素体10の第2面10bに第1保護層41を有するので、強度の弱い素体10を第1保護層41で補強できて、サーミスタ1Cの強度を向上できる。
前記サーミスタ1Cの製造方法によれば、第2実施形態のサーミスタ1Aの製造方法と同様の効果を有する。また、研削工程の後に、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける保護工程を有するので、サーミスタ1Cの強度を向上できる。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態のサーミスタを示す断面図である。なお、第5実施形態において、第4実施形態と同一の符号は、第4実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図9に示すように、第5実施形態のサーミスタ1Dは、第4実施形態(図7)のサーミスタ1Cと比べて、第2保護層42を有する点が異なる。第5実施形態では、第2保護層42は、素体10の第1面10aにおける第1、第2外部電極21,22と重なる領域を除く全領域に設けられている。第2保護層42は、例えば、樹脂から構成される。第1、第2外部電極21,22には、めっき層45が設けられている。めっき層45は、例えば、Ni/SnまたはNi/CuまたはCuから構成される。サーミスタ1Dの厚さT1は、めっき層45の上面と第1保護層41の下面との間の長さに相当する。なお、めっき層45を省略してもよい。
次に、前記サーミスタ1Dの製造方法について説明する。
まず、図10Aに示すように、第1セラミック層11と内部電極30と第2セラミック層12と第1、第2外部電極21,22とを順に積層して、積層体50Dを作製する(積層工程)。積層体50Dは、サーミスタ1Dの厚さT1(図9参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、おおよそ、サーミスタ1Dの厚さT1から第1保護層41の厚さを引いた値である。
その後、図10Bに示すように、積層体50Dを焼成して、焼成体51Dを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Dの厚さが目標値となるように、焼成体51Dの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。焼成体51Dの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。このようにして、図10Cに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Dが作製される。
そして、図10Dに示すように、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設けると共に、第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第2保護層42を設ける(保護工程)。第1保護層41は、例えば樹脂から構成され、第1セラミック層11に貼り付けられてから硬化される。第2保護層42は、例えば樹脂から構成され、第2セラミック層12に貼り付けられてから硬化される。
その後、図10Eに示すように、第1、第2外部電極21,22を第2保護層42から露出させるように、第2保護層42の一部と第1、第2外部電極21,22の一部とを研削する(保護層研削工程)。この研削部分を、図中、ハッチングにて示す。なお、第1、第2外部電極21,22の一部を研削しないで、第2保護層42の一部のみを研削して、第1、第2外部電極21,22を第2保護層42から露出させるようにしてもよい。このようにして、図10Fに示すように、第1、第2外部電極21,22が第2保護層42から露出される。
そして、図10Gに示すように、第1、第2外部電極21,22の上面にめっき層45を設けて、前記サーミスタ1Dを作製する。
前記サーミスタ1Dによれば、第4実施形態のサーミスタ1Cと同様の効果を有する。また、第2保護層42は、素体10の第1面10aにおける第1、第2外部電極21,22と重なる領域を除く全領域に設けられているので、第1、第2外部電極21,22にめっき層45を設ける場合、めっき層45による素体10の第2面10bの浸食を防止できる。また、素体10の第1面10aにおける第1外部電極21と第2外部電極22との間の領域に第2保護層42を有するので、第1、第2外部電極21,22のマイグレーションの発生を抑制できる。
前記サーミスタ1Dの製造方法によれば、第4実施形態のサーミスタ1Cの製造方法と同様の効果を有する。また、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設けるので、サーミスタ1Dの強度を向上できる。また、第2保護層42は、第2セラミック層12上に設けられているので、第1外部電極21と第2外部電極22との間に第2保護層42を有し、第1、第2外部電極21,22のマイグレーションの発生を抑制できる。また、第2保護層42は、第2セラミック層12上に設けられているので、第1、第2外部電極21,22にめっき層45を設ける場合、めっき層45による第2セラミック層12の浸食を防止できる。
なお、焼成工程の後で、研削工程の前に、第1外部電極21および第2外部電極22を覆うように第2セラミック層12上に第2保護層42を設けるようにしてもよい(上側保護工程)。これにより、焼成体51Dの強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体51Dのひび割れを抑制できる。この場合も、研削工程の後に、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける(下側保護工程)。
(第6実施形態)
図11Aから図11Dは、本発明の第6実施形態のサーミスタの製造方法を示す断面図である。なお、第6実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
第1実施形態(図2Aから図2C)のサーミスタの製造方法は、単体のサーミスタの製造方法であるが、第6実施形態のサーミスタの製造方法は、複数のサーミスタの製造方法である。
図11Aに示すように、第1セラミック層11と複数の内部電極30と第2セラミック層12と複数の第1、第2外部電極21,22とを順に積層し、さらに、複数の第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第3セラミック層13を積層して、積層体50Eを作製する(積層工程)。このとき、第1、第2、第3セラミック層11,12,13をシート状に形成する。また、1つのサーミスタ1の領域に対応する内部電極30および第1、第2外部電極21,22を複数組設けて、LW面に沿ってアレイ状に配置する。一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、1つのサーミスタ1に相当する。積層体50Eは、サーミスタ1の厚さT1(図1B参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1の厚さT1に一致する値である。
その後、図11Bに示すように、積層体50Eを焼成して、焼成体51Eを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Eの厚さが目標値となるように、焼成体51Eの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、第1、第2外部電極21,22を第3セラミック層13から露出させるように、第3セラミック層13の一部と第1、第2外部電極21,22の一部とを研削する。焼成体51Eの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。
そして、図11Cに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Eを、一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎(つまり、1つのサーミスタ1の領域毎)に、切断する(切断工程)。つまり、複数組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、LW面に沿って隣り合っており、この隣接部分を切断する。これにより、図11Dに示すように、複数のサーミスタ1を作製する。複数組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、複数のサーミスタ1に相当する。
前記サーミスタ1の製造方法によれば、第1実施形態のサーミスタ1の製造方法と同様の効果を有する。ここで、一般的に、シート状の積層体を焼成する場合、積層体のアスペクト比が大きくなる(つまり、長さLが厚さTに比べて非常に大きくなる)傾向にあることから、焼成中の積層体に反りが発生しやすい。そこで、本発明では、シート状の積層体50Eの厚さを厚くすることで、積層体50Eのアスペクト比を小さくして、焼成中の積層体50Eの反りの発生を抑制している。
また、研削工程の後に、焼成体51Eを一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎に切断する切断工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Eを研削することで、研削による負荷を低減して、損傷のないサーミスタ1を作製できる。
(第7実施形態)
図12Aから図12Dは、本発明の第7実施形態のサーミスタの製造方法を示す断面図である。なお、第7実施形態において、第2実施形態と同一の符号は、第2実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
第2実施形態(図4Aから図4C)のサーミスタの製造方法は、単体のサーミスタの製造方法であるが、第7実施形態のサーミスタの製造方法は、複数のサーミスタの製造方法である。
図12Aに示すように、第1セラミック層11と複数の内部電極30と第2セラミック層12と複数の第1、第2外部電極21,22とを順に積層して、積層体50Fを作製する(積層工程)。このとき、第1、第2、第3セラミック層11,12,13をシート状に形成する。また、1つのサーミスタ1Aの領域に対応する内部電極30および第1、第2外部電極21,22を複数組設けて、LW面に沿ってアレイ状に配置する。積層体50Fは、サーミスタ1Aの厚さT1(図3参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1Aの厚さT1に一致する値である。
その後、図12Bに示すように、積層体50Fを焼成して、焼成体51Fを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Fの厚さが目標値となるように、焼成体51Fの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。焼成体51Fの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。
そして、図12Cに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Fを、一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎(つまり、1つのサーミスタ1Aの領域毎)に、切断する(切断工程)。つまり、複数組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、LW面に沿って隣り合っており、この隣接部分を切断する。これにより、図12Dに示すように、複数のサーミスタ1Aを作製する。
前記サーミスタ1Aの製造方法によれば、第2実施形態のサーミスタ1Aの製造方法と同様の効果を有する。特に、シート状の積層体50Fの厚さを厚くすることで、積層体50Fのアスペクト比を小さくして、焼成中の積層体50Fの反りの発生を抑制している。また、研削工程の後に、焼成体51Fを一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎に切断する切断工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Fを研削することで、生産性を向上できると共に、研削による負荷を低減して、損傷のないサーミスタ1Aを作製できる。
(第8実施形態)
図13Aから図13Eは、本発明の第8実施形態のサーミスタの製造方法を示す断面図である。なお、第8実施形態において、第3実施形態と同一の符号は、第3実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
第3実施形態(図6Aから図6D)のサーミスタの製造方法は、単体のサーミスタの製造方法であるが、第8実施形態のサーミスタの製造方法は、複数のサーミスタの製造方法である。
図13Aに示すように、第1セラミック層11と複数の内部電極30と第2セラミック層12と複数の第1、第2外部電極21,22とを順に積層し、さらに、複数の第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第3セラミック層13を積層して、積層体50Gを作製する(積層工程)。このとき、第1、第2、第3セラミック層11,12,13をシート状に形成する。また、1つのサーミスタ1Bの領域に対応する内部電極30および第1、第2外部電極21,22を複数組設けて、LW面に沿ってアレイ状に配置する。積層体50Gは、サーミスタ1Bの厚さT1(図5参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1Bの厚さT1から第1保護層41の厚さを引いた値である。
その後、図13Bに示すように、積層体50Gを焼成して、焼成体51Gを作製する(焼成工程)。そして、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける(保護工程)。第1保護層41は、シート状に形成される。第1保護層41は、例えば樹脂から構成され、第1セラミック層11に貼り付けられてから硬化される。
その後、図13Cに示すように、焼成体51Gの厚さが目標値となるように、焼成体51Gの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、第1、第2外部電極21,22を第3セラミック層13から露出させるように、第3セラミック層13の一部と第1、第2外部電極21,22の一部とを研削する。焼成体51Gの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。
その後、図13Dに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Gを、一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎(1つのサーミスタ1Bの領域毎)に、切断する(切断工程)。つまり、複数組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、LW面に沿って隣り合っており、この隣接部分を切断する。これにより、図13Eに示すように、複数のサーミスタ1Bを作製する。
前記サーミスタ1Bの製造方法によれば、第3実施形態のサーミスタ1Bの製造方法と同様の効果を有する。特に、シート状の積層体50Gの厚さを厚くすることで、積層体50Gのアスペクト比を小さくして、焼成中の積層体50Gの反りの発生を抑制している。また、研削工程の後に、焼成体51Gを一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎に切断する切断工程を有するので、切断前の大判の焼成体50Gを研削することで、生産性を向上できると共に、研削による負荷を低減して、損傷のないサーミスタ1Bを作製できる。また、切断工程の前に、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける保護工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Gに第1保護層41を貼り付けやすくなる。
(第9実施形態)
図14Aから図14Eは、本発明の第9実施形態のサーミスタの製造方法を示す断面図である。なお、第9実施形態において、第4実施形態と同一の符号は、第4実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
第4実施形態(図8Aから図8D)のサーミスタの製造方法は、単体のサーミスタの製造方法であるが、第9実施形態のサーミスタの製造方法は、複数のサーミスタの製造方法である。
図14Aに示すように、第1セラミック層11と複数の内部電極30と第2セラミック層12と複数の第1、第2外部電極21,22とを順に積層して、積層体50Hを作製する(積層工程)。このとき、第1、第2、第3セラミック層11,12,13をシート状に形成する。また、1つのサーミスタ1Cの領域に対応する内部電極30および第1、第2外部電極21,22を複数組設けて、LW面に沿ってアレイ状に配置する。積層体50Hは、サーミスタ1Cの厚さT1(図7参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、サーミスタ1Cの厚さT1から第1保護層41の厚さを引いた値である。
その後、図14Bに示すように、積層体50Hを焼成して、焼成体51Hを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Hの厚さが目標値となるように、焼成体51Hの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。焼成体51Hの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。このようにして、図14Cに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Hが作製される。
その後、図14Dに示すように、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける(保護工程)。第1保護層41は、シート状に形成される。第1保護層41は、例えば樹脂から構成され、第1セラミック層11に貼り付けられてから硬化される。
その後、第1保護層41が設けられた焼成体51Hを、一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎(つまり、1つのサーミスタ1Cの領域毎)に、切断する(切断工程)。つまり、複数組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、LW面に沿って隣り合っており、この隣接部分を切断する。これにより、図14Eに示すように、複数のサーミスタ1Cを作製する。
前記サーミスタ1Cの製造方法によれば、第4実施形態のサーミスタ1Cの製造方法と同様の効果を有する。特に、シート状の積層体50Hの厚さを厚くすることで、積層体50Hのアスペクト比を小さくして、焼成中の積層体50Hの反りの発生を抑制している。また、研削工程の後に、焼成体51Hを一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎に切断する切断工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Hを研削することで、生産性を向上できると共に、研削による負荷を低減して、損傷のないサーミスタ1Cを作製できる。また、切断工程の前に、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける保護工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Hに第1保護層41を貼り付けやすくなる。
(第10実施形態)
図15Aから図15Hは、本発明の第10実施形態のサーミスタの製造方法を示す断面図である。なお、第10実施形態において、第5実施形態と同一の符号は、第5実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
第5実施形態(図10Aから図10G)のサーミスタの製造方法は、単体のサーミスタの製造方法であるが、第10実施形態のサーミスタの製造方法は、複数のサーミスタの製造方法である。
図15Aに示すように、第1セラミック層11と複数の内部電極30と第2セラミック層12と複数の第1、第2外部電極21,22とを順に積層して、積層体50Iを作製する(積層工程)。このとき、第1、第2セラミック層11,12をシート状に形成する。また、1つのサーミスタ1Dの領域に対応する内部電極30および第1、第2外部電極21,22を複数組設けて、LW面に沿ってアレイ状に配置する。積層体50Iは、サーミスタ1Dの厚さT1(図9参照)に対応する目標値よりも厚くなるように、形成される。ここで、目標値とは、おおよそ、サーミスタ1Dの厚さT1から第1保護層41の厚さを引いた値である。
その後、図15Bに示すように、積層体50Iを焼成して、焼成体51Iを作製する(焼成工程)。そして、焼成体51Iの厚さが目標値となるように、焼成体51Iの一部を研削する(研削工程)。この研削工程では、内部電極30を第1セラミック層11から露出させないように、第1セラミック層11の一部を研削する。焼成体51Iの研削部分を、図中、ハッチングにて示す。このようにして、図15Cに示すように、目標値の厚さを有する焼成体51Iが作製される。
その後、図15Dに示すように、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設けると共に、第1、第2外部電極21,22を覆うように第2セラミック層12上に第2保護層42を設ける(保護工程)。第1、第2保護層41,42は、シート状に形成される。第1保護層41は、例えば樹脂から構成され、第1セラミック層11に貼り付けられてから硬化される。第2保護層42は、例えば樹脂から構成され、第2セラミック層12に貼り付けられてから硬化される。
その後、図15Eに示すように、第1、第2外部電極21,22を第2保護層42から露出させるように、第2保護層42の一部と第1、第2外部電極21,22の一部とを研削する(保護層研削工程)。この研削部分を、図中、ハッチングにて示す。このようにして、図15Fに示すように、第1、第2外部電極21,22を第2保護層42から露出した焼成体51Iを作製する。
その後、図15Gに示すように、第1、第2保護層41,42が設けられた焼成体51Iを、一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎(つまり、1つのサーミスタ1Dの領域毎)に、切断する(切断工程)。つまり、複数組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22は、LW面に沿って隣り合っており、この隣接部分を切断する。
その後、図15Hに示すように、第1、第2外部電極21,22の上面にめっき層45を設けて、複数のサーミスタ1Dを作製する。なお、切断工程後にめっき層45を設けたが、切断工程前にめっき層45を設けるようにしてもよい。
前記サーミスタ1Dの製造方法によれば、第5実施形態のサーミスタ1Dの製造方法と同様の効果を有する。特に、シート状の積層体50Iの厚さを厚くすることで、積層体50Iのアスペクト比を小さくして、焼成中の積層体50Iの反りの発生を抑制している。また、研削工程の後に、焼成体51Iを一組の内部電極30および第1、第2外部電極21,22毎に切断する切断工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Iを研削することで、生産性を向上できると共に、研削による負荷を低減して、損傷のないサーミスタ1Dを作製できる。また、切断工程の前に第1、第2保護層41,42を設ける保護工程を有するので、切断前の大判の焼成体51Iに第1、第2保護層41,42を貼り付けやすくなる。
なお、焼成工程の後で、研削工程の前に、第1外部電極21および第2外部電極22を覆うように第2セラミック層12上に第2保護層42を設けるようにしてもよい(上側保護工程)。これにより、焼成体51Iの強度を強くしてから、研削工程を行うことができ、研削工程での焼成体51Iのひび割れを抑制できる。この場合も、研削工程の後に、第1セラミック層11の内部電極30と反対側に第1保護層41を設ける(下側保護工程)。
(第11実施形態)
図16Aは、本発明のサーミスタを含む電子装置を示す斜視図である。図16Bは、図16AのA−A断面図である。なお、第11実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図16Aと図16Bに示すように、電子装置は、サーミスタセンサ100である。サーミスタセンサ100は、第1実施形態のサーミスタ1と、サーミスタ1を覆う絶縁部材128とを有する。図中、サーミスタ1は、第1、第2外部電極21,22が下側を向くように、配置される。なお、サーミスタとして、第1実施形態のサーミスタを用いているが、第2から第5実施形態の何れのサーミスタを用いてもよい。
サーミスタ1の第1、第2外部電極21,22の下面には、それぞれ、実装用電極として、例えばSnめっき層124a、Niめっき層124bおよびCuめっき層124cがこの順に形成される。さらに、Cuめっき層124cの下面には、Cu箔126が形成される。
絶縁部材128は、サーミスタ1とともに、Snめっき層124a、Niめっき層124bおよびCuめっき層124cを被覆する。絶縁部材128は、例えばエポキシ樹脂からなる可撓性を有しない絶縁性樹脂材から構成される。
サーミスタセンサ100は、例えばポリイミド樹脂からなる短冊状の可撓性を有する絶縁性樹脂シート130を含む。絶縁性樹脂シート130上には、例えばCu箔からなる直線状の可撓性を有する2つのリード線132が絶縁性樹脂シート130の幅方向に間隔を隔てて形成される。絶縁性樹脂シート130の長手方向における中間部および2つのリード線132の長手方向における中間部には、例えばポリイミド樹脂からなる可撓性を有する絶縁性樹脂材134が被覆される。
サーミスタ1の第1、第2外部電極21,22のそれぞれは、Snめっき層124a、Niめっき層124b、Cuめっき層124c、Cu箔126、および、導電性接続材140を介して、リード線132の一端部に、電気的に接続される。導電性接続材140は、例えばはんだなどであり、リード線132の一端部に配置される。
Cu箔126、リード線132および導電性接続材140の周囲は、例えばエポキシ樹脂からなる可撓性を有しない絶縁性樹脂材142にて、被覆される。サーミスタ1は、絶縁性樹脂材142を介して、絶縁性樹脂シート130に接着される。
前記サーミスタセンサ100によれば、絶縁部材128はサーミスタ1を覆うので、サーミスタ1の強度と信頼性を確保できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第11実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、サーミスタは、NTCサーミスタとしているが、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタとしてもよい。
前記第5実施形態では、第2保護層を、素体の第1面における第1、第2外部電極と重なる領域を除く全領域に設けているが、素体の第1面における第1、第2外部電極との間の領域にのみ設けてもよく、第1、第2外部電極のマイグレーションの発生を抑制できる。
前記実施形態では、研削工程を設けているが、研削工程を省略してもよい。つまり、積層体を目標値となるように作製してから焼成して、サーミスタを製造するようにしてもよい。
前記第11実施形態では、電子装置を、可撓性の絶縁性樹脂シートにサーミスタを設けたサーミスタセンサ(いわゆる、フィルムタイプのサーミスタセンサ)としているが、その他のサーミスタセンサであってもよく、または、サーミスタが絶縁部材により覆われているその他の電子装置であってもよい。
1,1A〜1D サーミスタ
10 素体
10a 第1面
10b 第2面
11 第1セラミック層
12 第2セラミック層
13 第3セラミック層
21 第1外部電極
22 第2外部電極
30 内部電極
41 第1保護層
42 第2保護層
45 めっき層
50,50A〜50I 積層体
51,51A〜51I 焼成体
100 サーミスタセンサ(電子装置)
128 絶縁部材
T1 サーミスタの厚さ

Claims (13)

  1. セラミックからなる素体と、
    前記素体の第1面に互いに離隔して配置される第1外部電極および第2外部電極と、
    前記素体の内部に配置されて前記第1外部電極および前記第2外部電極と導通される内部電極と
    を備え、
    前記素体の前記第1面は、研削面を有し、
    前記素体の第1面と前記第1外部電極および前記第2外部電極の上面とは、同一面である、サーミスタ。
  2. 前記素体の前記第1面と反対側の第2面に第1保護層を有する、請求項1に記載のサーミスタ。
  3. サーミスタの厚さは、30μm以上で、かつ、100μm以下である、請求項1または2に記載のサーミスタ。
  4. 前記素体の前記第1面における前記第1外部電極と前記第2外部電極との間の領域に第2保護層を有する、請求項1から3の何れか一つに記載のサーミスタ。
  5. 前記第2保護層は、前記素体の前記第1面における前記第1外部電極および前記第2外部電極と重なる領域を除く全領域に設けられている、請求項4に記載のサーミスタ。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載のサーミスタと、
    前記サーミスタを覆う絶縁部材と
    を備える、電子装置。
  7. 第1セラミック層と内部電極と第2セラミック層と第1外部電極および第2外部電極とを少なくとも順に厚さ方向に積層して、積層体を作製する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、焼成体を作製する焼成工程と
    を備え、
    前記焼成工程の後に、前記焼成体の一部を厚さ方向に研削する研削工程を備え、
    前記積層工程では、さらに、前記第1外部電極および前記第2外部電極を覆うように前記第2セラミック層上に第3セラミック層を積層して、前記積層体を作製し、
    前記研削工程では、前記第1外部電極および前記第2外部電極を前記第3セラミック層から露出させるように、少なくとも前記第3セラミック層の一部を研削する、サーミスタの製造方法。
  8. 前記焼成工程と前記研削工程との間に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有する、請求項7に記載のサーミスタの製造方法。
  9. 第1セラミック層と内部電極と第2セラミック層と第1外部電極および第2外部電極とを少なくとも順に厚さ方向に積層して、積層体を作製する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、焼成体を作製する焼成工程と
    を備え、
    前記焼成工程の後に、前記焼成体の一部を厚さ方向に研削する研削工程を備え、
    前記研削工程では、前記内部電極を前記第1セラミック層から露出させないように、前記第1セラミック層の一部を研削する、サーミスタの製造方法。
  10. 前記研削工程の後に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有する、請求項9に記載のサーミスタの製造方法。
  11. 前記研削工程の後に、
    前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設けると共に、前記第1外部電極および前記第2外部電極を覆うように前記第2セラミック層上に第2保護層を設ける保護工程と、
    前記第1外部電極および前記第2外部電極を前記第2保護層から露出させるように、少なくとも前記第2保護層の一部を研削する保護層研削工程と
    を有する、請求項9に記載のサーミスタの製造方法。
  12. 前記研削工程の前に、前記第1外部電極および前記第2外部電極を覆うように前記第2セラミック層上に第2保護層を設ける上側保護工程と、
    前記研削工程の後に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける下側保護工程と、
    前記下側保護工程の後に、前記第1外部電極および前記第2外部電極を前記第2保護層から露出させるように、少なくとも前記第2保護層の一部を研削する保護層研削工程と
    を有する、請求項9に記載のサーミスタの製造方法。
  13. 複数のサーミスタを製造する方法であって、
    第1セラミック層と内部電極と第2セラミック層と第1外部電極および第2外部電極とを少なくとも順に厚さ方向に積層して、積層体を作製する積層工程と、
    前記積層体を焼成して、焼成体を作製する焼成工程と
    を備え、
    前記焼成工程の後に、前記焼成体の一部を厚さ方向に研削する研削工程を備え、
    前記積層工程では、1つのサーミスタの領域に対応する前記内部電極、前記第1外部電極および前記第2外部電極を、複数組設け、
    前記研削工程の後に、前記焼成体を1つのサーミスタの領域毎に切断する切断工程を有し、
    前記焼成工程と前記切断工程との間に、前記第1セラミック層の前記内部電極と反対側に第1保護層を設ける保護工程を有する、サーミスタの製造方法。
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