JP6488122B2 - 燃料タンク用弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の燃料タンクに取付けられ、満タン規制弁及び燃料流出防止弁を備える、燃料タンク用弁装置に関する。
自動車の燃料タンクには、燃料タンク内の液面が、予め設定された満タン液面よりも上昇しないように、燃料タンク内への過給油を防止する満タン規制弁や、自動車が旋回したり傾いたりしたときに、燃料タンク内の燃料が、燃料タンク外へ漏れるのを防止する燃料流出防止弁等が取付けられている。各弁は単独であることが多いが、2つの弁が一体的に設けられた弁装置も知られている。
例えば、下記特許文献1には、第1,第2開口を有する端板を有し、該端板を介して下方空間及び上方空間が形成されたケースと、該ケース上方に接続され、前記上方空間に連通する蒸発燃料排出管と、前記下方空間内に昇降可能に配置され、燃料タンク内の液面が満タン液位付近に達したときに第1開口を閉じる第1フロート弁と、前記下方空間内に昇降可能に配置され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉じる第2フロート弁と、前記第2開口上方に配置されて常時は第2開口を閉じ、燃料タンク内圧が所定値以上になったときに第2開口を開くリリーフ弁とを有する、燃料タンクの蒸発燃料排出規制装置が記載されている。
そして、燃料タンク内に燃料が供給され、燃料液面が満タン液位付近に達すると、第1フロート弁が第1開口を閉じて、それ以上の燃料供給が規制される。一方、燃料タンク内で燃料が揺動すると、第1フロート弁及び第2フロート弁が上昇して、第1,第2開口を閉じて、蒸発燃料排出管への燃料の流入が阻止されて、燃料タンク外への燃料流出が防止される。
特開平6−297968号公報
上記蒸発燃料排出規制装置の場合、燃料流出防止用の第2フロート弁が接離する第2開口は、スプリングにより付勢されたリリーフ弁によって常時閉塞されている。
しかしながら、燃料タンク内で燃料が激しく揺動したり、走行中の振動等で燃料の飛沫が多量に生じたりした場合に、燃料がスプリングの付勢力に抗してリリーフ弁を押し上げて、第2開口を通じて上方空間内に燃料が入り込むことがあった。その結果、蒸発燃料排出管の上方空間に連通した排出口に、液体状の燃料が流入してしまうというおそれが生じる。
したがって、本発明の目的は、満タン規制弁及び燃料流出防止弁を備える弁装置において、燃料が揺動して通気室内に入り込んでも、燃料蒸気排出口に燃料を入り込みにくくすることができる、燃料タンク用弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の燃料タンク用弁装置の一つは、仕切壁を介して、下方に弁室、上方に通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室と前記通気室を連通する第1開口及び第2開口が設けられたハウジングと、前記通気室に連通するように形成された燃料蒸気排出口と、前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が、設定された満タン液面付近に達すると、前記第1開口を閉塞する第1フロート弁と、前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉塞する第2フロート弁と、前記ハウジングの第1開口が、その底部に形成され、前記通気室の一部を画成する凹部とを備え、前記ハウジングを平面方向から見たときに、前記凹部から離間した位置に、燃料蒸気排出口をなす第3開口が設けられ、該第3開口と前記凹部とを連通するように伸びる通路が形成されており、該通路の、前記凹部側の端部周縁には、前記第2開口から流出して前記第1開口側へ流れてくる燃料が前記第3開口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出された第1壁部が形成されていることを特徴とする。
本発明の燃料タンク用弁装置においては、前記第2開口と前記第3開口との間には、前記第2開口から流出した燃料が前記第3開口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出された第2壁部が形成されていることが好ましい。
本発明の燃料タンク用弁装置のもう一つは、仕切壁を介して、下方に弁室、上方に通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室と前記通気室を連通する第1開口及び第2開口が設けられたハウジングと、前記通気室の内面に形成された燃料蒸気排出口と、前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が、設定された満タン液面付近に達すると、前記第1開口を閉塞する第1フロート弁と、前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉塞する第2フロート弁とを備え、前記第2開口側から前記第1開口側に向かう経路の途中には、前記第2開口から流出した燃料が前記燃料蒸気排出口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出されたリブが形成されていることを特徴とする。
本発明の燃料タンク用弁装置においては、前記ハウジングの第1開口の周縁は、前記第2開口よりも低く形成された凹部をなしており、該凹部の上方に、前記リブが配置されていることが好ましい。
本発明の燃料タンク用弁装置においては、前記燃料蒸気排出口は、前記ハウジングを平面方向から見たときに、前記第2開口の中心と前記第1開口の中心を結ぶ経路の片側に位置するように、前記通気室の内周に形成されており、前記リブは、前記第2開口側から前記第1開口側に向かうと共に、前記燃料蒸気排出口から離れる方向に伸びていることが好ましい。
本発明の燃料タンク用弁装置においては、前記仕切壁は、前記第2開口の周縁から前記凹部に至る棚状壁部を有しており、該棚状壁部には、前記第2開口側から前記凹部に連通するように伸びる溝部が形成されており、前記リブは、前記記棚状壁部側の天井壁から前記第1開口周縁の凹部側の天井壁に亘って形成され、かつ、前記棚状壁部側の天井壁内においては、前記燃料蒸気排出口と前記溝部との間を通るように形成されていることが好ましい。
本発明の燃料タンク用弁装置においては、前記棚状壁部には、前記リブが入り込むリブ挿入溝が、前記溝部と前記燃料蒸気排出口との間に位置して形成されていることが好ましい。
本発明の燃料タンク用弁装置の一つによれば、燃料タンク内で燃料が揺動して、第2開口側から通気室内に流入して第1開口側へ流れてくる燃料が、通路に流れ込んで第3開口に向かうのを、第1壁部によって遮るので、燃料蒸気排出口をなす第3開口に連通する、キャニスタ等に連通する燃料蒸気配管に、燃料が流入することを抑制することができる。
また、本発明の燃料タンク用弁装置のもう一つによれば、燃料タンク内で燃料が揺動して、第2開口側から通気室内に流入した燃料が、第1開口側に向かって流動する際、その経路の途中に形成されたリブによって、燃料蒸気排出口を避けるように流れるので、燃料蒸気排出口に連通する、キャニスタ等に連通する燃料蒸気配管に、燃料が流入することを抑制することができる。
本発明の燃料タンク用弁装置の、第1実施形態を示す分解斜視図である。 同弁装置の斜視図である。 同弁装置を構成するカバーを示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同弁装置を構成する天井壁の斜視図である。 同弁装置において、天井壁の一部を破断した状態での斜視図である。 同弁装置において、天井壁の一部を破断した状態での平面図である。 同弁装置の要部拡大断面図である。 同弁装置において、第1フロート弁及び第2フロート弁が下降した状態の断面図である。 同弁装置において、第1フロート弁が上昇した状態の断面図である。 同弁装置において、第1フロート弁及び第2フロート弁が上昇した状態の断面図である。 本発明の燃料タンク用弁装置の、第2実施形態を示しており、(a)は、(b)のA−A矢示線における断面図、(b)は断面図である。 同弁装置において、リブの他形状を示す説明図である。 本発明の燃料タンク用弁装置の、第3実施形態を示しており、(a)は、(b)のB−B矢示線における断面図、(b)は断面図である。 本発明の燃料タンク用弁装置の、第4実施形態を示す分解斜視図である。 同弁装置の斜視図である。 同弁装置を構成するカバーを示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同弁装置のハウジングを構成する天井壁の斜視図である。 同弁装置において、天井壁の一部を破断した状態での斜視図である。 同弁装置において、天井壁の一部を破断した状態での平面図である。 図19のA−A矢示線における断面図である。 図19のB−B矢示線における断面図である。 図19のD−D矢示線における断面図である。 図19のE−E矢示線における断面図である。
以下、図1〜10を参照して、本発明の燃料タンク用弁装置の、第1実施形態について説明する。
図1,2に示すように、この燃料タンク用弁装置10(以下、「弁装置10」という)は、第1フロート弁30が収容される第1ケーシング20及びその下方に装着される第1キャップ25と、第2フロート弁50が収容される第2ケーシング40及びその下方に装着される第2キャップ55と、前記第1ケーシング20及び第2ケーシング40の上方に装着され両者を連結するカバー60と、該カバー60の上方に装着される天井壁80とから構成されるハウジング15を有している。
まず、第1ケーシング20、第2ケーシング40、及び、それらに収容される第1フロート弁30、第2フロート弁50等について説明する。
第1ケーシング20は、下方が開口した円筒状の周壁21を有している。また、第1ケーシング20の上方には、第1開口23が形成された第1仕切壁22が設けられている。この第1仕切壁22の上面であって、第1開口23の外周には、環状壁22aが突設されている。また、第1ケーシング20の周壁21の外周所定箇所には、取付ブラケット27が複数設けられており、該取付ブラケット27に燃料タンクに設けられた図示しない係止片が取付ブラケット27に係合することにより、図示しない燃料タンクに第1ケーシング20が取付けられるようになっている。また、第1ケーシング20の周壁21には、通孔21aが形成されている。
上記第1ケーシング20の下方開口部には、第1キャップ25が装着されており、それによって、第1仕切壁22の下方に、第1フロート弁30が収容される第1弁室V1が画成されている(図8参照)。なお、第1キャップ25の底面には、通孔25aが形成されている。この通孔25a及び前記通孔21aによって、第1弁室V1は、燃料タンク内に連通している。
第1弁室V1内には、第1キャップ25との間に第1スプリングS1を介在させて、第1フロート弁30が昇降可能に収容されている。また、この第1フロート弁30の上方には、揺動可能な弁頭32が装着されている(図8参照)。
一方、第2ケーシング40は、下方部分が拡径し上方部分がそれよりも縮径した円筒状の周壁41を有している。この第2ケーシング40の縮径した上方部分の外周には、シールリング45が装着されている。
また、第2ケーシング40の上方には、第2開口43が形成された第2仕切壁42が設けられている。図8に示すように、この第2仕切壁42は、前記第1仕切壁22よりも高い位置に形成されている。また、この第2ケーシング40は、第1ケーシング20よりも小径で長さも短くなっている。なお、第2開口43は、第2仕切壁42の上面から筒状に突出した部分を有しており、この突出した部分に、図示しない切欠きが形成されており、後述するチェック弁56が当接した状態において(図8及び図9参照)、第2開口43が完全には閉塞しないようになっている。
上記第2ケーシング40の下方開口部には、第2キャップ55が装着されており、それによって、第2仕切壁42の下方に、第2フロート弁50が収容される第2弁室V2が画成されるようになっている(図8参照)。なお、第2キャップ55の底面には、通孔55aが形成されている。
また、第2ケーシング40の周壁41の外周には、複数の係合爪44が突設されている。更に、第2ケーシング40の周壁41には、第2弁室V2に連通する通孔41aが形成されている。
第2弁室V2内には、第2キャップ55との間に第2スプリングS2を介在させて、第2フロート弁50が昇降可能に収容されている。また、第2フロート弁50の上方には、弁頭52が設けられている。
図8に示すように、第1フロート弁30又は第2フロート弁50は、燃料が浸漬していない状態では、その自重により各スプリングS1,S2を圧縮して、各キャップ25,55上に載置され、第1開口23や第2開口43が開いた状態に保持される。
なお、以下の説明において、「燃料」とは、液体の燃料(燃料の飛沫も含む)を意味し、「燃料蒸気」とは、蒸発した燃料を意味するものとする。
上記状態で、燃料タンク内の燃料液面が上昇し、各フロート弁30,50が燃料に浸漬されると、各スプリングS1,S2の付勢力及び各フロート弁30,50自体の浮力により、各フロート弁30,50が上昇するようになっている(図9及び図10参照)。
そして、第1フロート弁30は、燃料タンク内の液面が設定された満タン液面に達すると、第1開口23を閉塞して、それ以上の過給油を防止する満タン規制弁をなし、第2フロート弁50は、燃料の揺動等によって燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに、第2開口43を閉塞して、燃料の外部漏出を防ぐ燃料流出防止弁をなしている。
また、前記第2ケーシング40の周壁41の縮径した上方部分には、複数の通孔58aを有する蓋体58が装着されており、その内側であって第2仕切壁42の上方には、円盤状をなし、複数の通孔56aを設けたチェック弁56が収容されている。
このチェック弁56は、第1フロート弁30によって第1開口23が閉塞された状態で、燃料タンク内の圧力低下時に、蓋体58の通孔58a、チェック弁56の通孔56a、第2開口43の図示しない切欠きを通じて、空気を燃料タンク内に流入する一方、燃料タンク内の圧力増大時に上昇して第2開口43を開いて、燃料蒸気を燃料タンク外に排出するものである。
次に、上記第1ケーシング20及び第2ケーシング40の上方に装着されて、両者を互いに連結して一体化させるカバー60、及び、その上方に装着される天井壁80について説明する。
図3に示すように、カバー60は、略円筒状をなす第1筒部61と、同じく略円筒状をなす第2筒部62と、第1筒部61及び第2筒部62の間に配置され両筒部61,62どうしを接続する棚状壁部63とを有している。なお、第1筒部61の方が第2筒部62よりも拡径しており、更に第1筒部61の方が第2筒部62よりも下方に向けて長く伸びている。
前記第2筒部62の内部には、前記第2ケーシング40の周壁41の縮径した上方部分が挿入されて、その上端側内周に第2開口43を有する第2仕切壁42が配置されるようになっている(図8参照)。
一方、第1筒部61の下方には、前記第1ケーシング20の周壁21の上方部分が装着されて、第1筒部61の下端開口部に、第1開口23を有する第1仕切壁22が配置されるようになっており、この第1開口23の周縁に、前記棚状壁部63よりも低く形成された凹部64が設けられている(図8参照)。すなわち、この凹部64は通気室の一部を画成すると共に、該凹部64の底部に第1開口23が形成され、該第1開口23は棚状壁部63よりも低くなっている。
また、前記棚状壁部63は、第2筒部62側の第2仕切壁42に設けた第2開口43の周縁から、第1筒部61側の第1仕切壁22の第1開口23周縁に設けた前記凹部64内周に至るように伸びている(図5及び図6参照)。更に、棚状壁部63と、カバー60の上方に装着される天井壁80との間には、隙間R3が形成されるようになっている(図9参照)。なお、両筒部61,62の上部外周及び棚状壁部63の外周には、溶着溝65が形成されている(図3(a)参照)。
図3(a)に示すように、前記第1筒部61の下端外周縁からは、フランジ部66が延設され、その裏側周縁には、環状の溶着突部66aが突設されている(図3(b)参照)。このフランジ部66を第1ケーシング20の周壁21の上方に配置すると共に、溶着突部66aを第1仕切壁22の環状壁22aの外周に配置し、溶着突部66aを第1仕切壁22の上面に溶着させることで、第1ケーシング20がカバー60に連結される(図8参照)。
一方、第2筒部62の外周からは、係合孔68aを有する係合片68が、下方に向けて複数延出している。この第2筒部62内に、第2ケーシング40の周壁41の縮径した上方部分を挿入し、各係合爪44を係合片68の各係合孔68aに係合させることで、第2ケーシング40が、シールリング45を介して気密的にカバー60に連結される(図8参照)。
なお、各ケーシング20,40のカバー60への連結方法は、上記態様に限定されるものではない。
前記カバー60は、上記のように各ケーシング20,40が連結されることで、各筒部61,62の下方開口が各仕切壁22,42により覆われ、上方に天井壁80が装着され
ることで、各筒部61,62の上方開口が覆われると共に、前記棚状壁部63の上方が覆われる。
それによって、第1筒部61内に設けられ前記第1弁室V1の上方に配置された第1通気室R1と、第2筒部62内に設けられ前記第2弁室V2の上方に配置された第2通気室R2と、第1通気室R1と第2通気室R2とに連通する前記隙間R3とからなる、本発明における「通気室」が画成される。なお、本実施形態においては、図8に示すように、第1弁室V1及び第2弁室V2が水平方向に並んで(横並びに)配置されている。
また、上記のようにカバー60に各ケーシング20,40が装着されることによって、図6に示すように、第1ケーシング20の第1仕切壁22と、第2ケーシング40の第2仕切壁42との間に、前記棚状壁部63が配置される。この実施形態では、これらの第1仕切壁22、第2仕切壁42及び棚状壁部63が、本発明における「仕切壁」をなしている。
更に、図3(a)、図5及び図6に示すように、棚状壁部63の上面には、第2仕切壁42の第2開口43側から、第1開口23の凹部64内周に連通するように伸びる溝部70が形成されている。この溝部70は、一端部が前記第1通気室R1に連通し、他端部が前記第2通気室R2に連通し、更に上方が前記隙間R3に連通するようになっている。
図6に示すように、この溝部70は、弁装置10を平面的に見たときに(仕切壁に対向する方向から見たときに)、第2開口43側から第1開口23側に向かう経路L(第2開口43の中心から第1開口23の中心へと向かう経路)に対して、後述する燃料蒸気排出口71と反対側に位置して、経路Lとほぼ平行となるように直線状に形成されている。この溝部70の内周面は、曲面状をなしている(図7参照)。なお、溝部70の形状は、この形状に限定されず、また、第2開口43から第1開口23に向かうように、複数個設けてもよい。
ところで、燃料タンク内に燃料が所定量貯留され、満タン規制弁たる第1フロート弁30が上昇して第1開口23が閉塞した状態では、燃料タンク内の燃料蒸気や空気等は、主として、第2弁室V2、第2開口43、第2通気室R2、溝部70や隙間R3を順次通過して、第1通気室R1へと流動するようになっており、この流路をエバポラインとする。前記溝部70は、このエバポラインの一部を構成するものとなっている。
また、図6〜8に示すように、通気室の内面、ここでは、第1筒部61内であって前記凹部64の内周の所定位置には、第1通気室R1に連通する燃料蒸気排出口71(以下、「排出口71」という)が形成されている。すなわち、この弁装置10においては、通気室に連通するように燃料蒸気排出口が形成されている。この実施形態における排出口71は、前記経路Lに対して前記溝部70とは反対側に形成されている(図6参照)。なお、排出口71の形成位置に特に限定はない。
更に上記排出口71及び前記第1通気室R1に連通するように、燃料タンク外に配置される配管との接続用の、燃料蒸気配管73(以下、「配管73」という)が、前記経路Lに対して鋭角状をなすように第1筒部61の外周に接続されている。なお、配管73の接続位置は、前記経路Lに対して直角に設けたりしてもよく、特に限定はされない。
また、図3(a)、図6、図7及び図8に示すように、前記第1筒部61の内周面からは、前記排出口71を囲む筒状壁74が突設され、該筒状壁74の外周面と天井壁80の内面との間に空隙C1が形成されている(図7参照)。
更に図3(a)及び図5〜7に示すように、前記棚状壁部63の上面であって、前記溝部70と前記排出口71との間には、リブ挿入溝75が形成されている。このリブ挿入溝75は、その上方が前記隙間R3に連通し、一端部が第1通気室R1と連通し、かつ、前記溝部70に対して所定角度で斜めに形成されている(図5及び図6参照)。なお、リブ挿入溝75は、溝部70と排出口71との間に配置されていれば、形状や配置角度等は特に限定されない。
更に図3(a)及び図5〜8に示すように、前記第1筒部61の内周であって、前記筒状壁74の周方向両側には、第1通気室R1の上下方向に沿って伸びる一対の縦リブ76,76が設けられている。各縦リブ76は、その下端部76aが、第1通気室R1の内径方向に向けてL字状に延出した形状をなし(図5及び図8参照)、それらの先端が第1仕切壁22の第1開口23の内周縁よりも内径側に突出するように伸びている(図6参照)。更に、図3(b)及び図6に示すように、第1筒部61の下端内周からは、前記縦リブ76,76に対して均等な間隔をあけて、横リブ77が第1通気室R1の内径方向に向けて延出しており、その先端は第1開口23の内周縁よりも内径側に突出している。
以上説明したカバー60の上方に装着される天井壁80は、図1及び図4に示すように、前記カバー60の上面開口部に適合する長板状をなしている。この天井壁80の内面周縁からは、環状の溶着突部81が突設されており、該溶着突部81を前記カバー60の上面の溶着溝65に挿入して溶着させることで、カバー60の上方に天井壁80が装着される。なお、天井壁80のカバー60への装着方法は、上記態様に限定されるものではない。
また、天井壁80の内面であって、第2ケーシング40側の一端部には、第2ケーシング40上方に装着される蓋体58との干渉を防ぐ、円形状の凹部82が形成されている。
そして、図5及び図6に示すように、前述した第2開口43側から第1開口23側に向かう経路Lの途中には、第2開口43から流出した燃料が、前記排出口71に向かうのを遮るように、通気室の天井壁内面から延出されたリブ83が形成されている。このリブ83は、主として前記第1開口23周縁の凹部64の上方に配置されると共に、第2開口43側から第1開口23側に向かうと共に、排出口71から離れる方向に伸びる形状をなしている。
具体的に説明すると、この実施形態におけるリブ83は、図4〜6に示すように、第1リブ84と第2リブ85とを有している。前記第1リブ84は、棚状壁部63側の天井壁80から第1開口23周縁の凹部64側の天井壁80に亘って形成され、かつ、棚状壁部63側の天井壁80においては、前記排出口71と前記溝部70との間を通るように形成されている。また、第1リブ84は、基端側が低く、それ以外の部分が高く立設した略L字形の板状をなし(図4参照)、他の部分よりも低く形成された基端84aが前記リブ挿入溝75に挿入され、先端84bが排出口71から離れるようにR状に屈曲した形状となっている。
一方、第2リブ85は、前記第1リブ84に対してほぼ直交して直線状に伸びている。また、前記第2リブ85の基端側からは、前記排出口71側に向けて、同一幅の延長リブ87が延長線上に伸びている。更に、この延長リブ87から所定隙間を空けた位置であって、前記第1リブ84に対して所定角度傾斜した位置には、前記筒状壁74の開口部側に配置される、長板状のカバー壁89が垂設されている。なお、このカバー壁89の形状に限定はなく、設けなくてもよい。
そして、カバー60の上方に天井壁80が装着された状態で、図5及び図6に示すように、上記構造をなしたリブ83は、第1リブ84の基端84aがリブ挿入溝75内に挿入されると共に、棚状壁部63上に配置される天井壁80において、溝部70と排出口71との間を通るように、かつ、溝部70の第1通気室R1側の開口をカバーするように配置され、更に前記カバー壁89が、前記筒状壁74の開口部側に配置されるようになっている。
その結果、第2弁室V2、第2開口43、第2通気室R2、溝部70を通じて、第1通気室R1に流入する燃料は、図6及び図9の矢印に示すように、リブ83によって、排出口71を避けるように、排出口71から離れた方向へと流れるようになっている。
また、第1リブ84の基端84aがリブ挿入溝75内に挿入されて入り込んだ状態では、図7に示すように、第1リブ84とリブ挿入溝75の内面との間に、凹状の隙間C2が形成されるようになっている(図7参照)。
なお、上記リブとしては、単に、第2開口43側から第1開口23側に向かい、かつ、排出口71から離れるように直線状に伸びる形状としたり、或いは、略L字状に直交した形状、V字状に屈曲した形状、コ字状に屈曲した形状、円弧状や湾曲した形状等としたりしてもよく、特に限定はされない。
ところで、燃料タンク内への給油時に燃料タンク外へと排出される、燃料タンク内の空気や燃料蒸気は、主として、第1弁室V1、第1開口23を通過して、第1通気室R1に流入し、更に排出口71から配管73へと流入して、配管73に接続されたキャニスタ等へ排出されるようになっており、この流路をベントラインとする。
次に、上記構成からなる本発明の弁装置10の作用効果について説明する。
図8に示すように、燃料タンク内への燃料が十分に給油されておらず、第1フロート弁30又は第2フロート弁50が燃料に浸漬していない状態では、第1開口23や第2開口43が開いている。
この状態で燃料タンク内に燃料が給油されると、前記ベントライン(第1弁室V1、第1開口23、第1通気室R1、排出口71、配管73)を通って、燃料タンク内の空気や燃料蒸気が燃料タンク外のキャニスタ等に排出される。
そして、燃料タンク内に燃料が給油されて、燃料タンク内の燃料液面が上昇すると、燃料が、第1キャップ25の通孔25aや第1ケーシング20の通孔21aを通って第1弁室V1内に流入し、第1フロート弁30に燃料が所定高さ以上浸漬すると、第1スプリングS1及び第1フロート弁30自体の浮力により、第1フロート弁30が浮き上がり、図9に示すように、弁頭32が第1仕切壁22の第1開口23を閉塞するので、燃料タンク内の空気や燃料蒸気の排出量が低下して、それ以上の燃料給油を防止することができる。
また、車両が旋回したり大きく傾いたりして、燃料タンク内の燃料液面が上昇すると、燃料が、第2キャップ55の通孔55aや第2ケーシング40の通孔41aを通って第2弁室V2内に流入し、第2フロート弁50に燃料が所定高さ以上浸漬すると、第2スプリングS2及び第2フロート弁50自体の浮力により、第2フロート弁50が浮き上がり、図10に示すように、弁頭52が第2仕切壁42の第2開口43を閉塞するので、燃料が第1開口43を通って第2通気室R2内に流入することが阻止されて、燃料タンク外への燃料漏れを防止することができる。
ところで、車両が悪路を走行して上下に振動したり左右に揺動したり、或いは、急旋回したりすると、燃料や燃料の飛沫が、第2開口43から第2通気室R2内に勢いよく流入することがある。第2通気室R2内に流入した燃料は、棚状壁部63上の隙間R3を通って、第1通気室R1に入り込む。
このとき、この弁装置10においては、棚状壁部63上に溝部70が形成されているので、燃料は、該溝部70を集中的に流れて第1通気室R1に入る。また、第2開口43側から第1開口23側に向かう経路Lの途中には、第2開口43から流出した燃料が排出口71に向かうのを遮るようにリブ83が形成されているので、第1通気室R1へと流入した燃料は、リブ83によって、排出口71を避けるように、且つ、排出口71から離れた方向へと流れるように案内されると共に、リブ83をつたって、第1開口23周縁の凹部64側に落下することとなる(図6及び図9参照)。その後、燃料は、第1開口23を通過して第1弁室V1内に流入し、第1ケーシング20の通孔25a等を通じて燃料タンク内に戻される。その結果、第1通気室R1に流入した燃料が、排出口71に流入しにくくすることができ、燃料が配管73内に流入することを防止することができる。
また、この実施形態においては、前記リブ83が、第1開口23周縁に設けた凹部64の上方に配置されているので、リブ83によって流動が遮られた燃料を、第1開口23周縁の凹部64側により落下させやすくすることができる。
更にこの実施形態においては、リブ83は、第2開口43側から第1開口23側に向かうと共に、排出口71から離れる方向に伸びているので、第2開口43側から第1開口23側に向かう経路L(図6参照)に沿って流動する燃料を、排出口71から離れる方向に流動させながら第1開口23側に導入することができ、燃料を排出口71により流入しにくくすることができる。
また、この実施形態では、棚状壁部63上に溝部70が形成され、リブ83は、棚状壁部63側の天井壁80から第1開口23周縁の凹部64側の天井壁80に亘って形成され、かつ、棚状壁部63側の配置される天井壁80においては、排出口71と溝部70との間を通るように形成されている。そのため、第2開口43から第2通気室R2内に流入した燃料が、溝部70を通って第1開口23側に移動しやすくなると共に、溝部70と排出口71との間を通るリブ83に案内されて、排出口71から離れるように移動するので(図6の矢印参照)、燃料が配管73に流入することをより効果的に防止できる。
更にこの実施形態では、棚状壁部63には、溝部70と排出口71との間に位置するリブ挿入溝75が形成され、該リブ挿入溝75にリブ83の基端84aが入り込んで、第1リブ84とリブ挿入溝75の内面との間に、凹状の隙間C2が形成されている。そのため、第2開口43から第1通気室R1に流入し、棚状壁部63上を第1開口23に向かって流動する燃料が排出口71に到達するには、図7の矢印に示すように、前記隙間C2を流れる必要があるため、燃料がリブ83を超えて流れることを効果的に阻止することができ、燃料が排出口71に流入するのをより効果的に防止できる。
また、この実施形態においては、リブ83の第1リブ84の先端84bが、R状に屈曲した形状をなしているので、燃料を第1開口23側へとスムーズに案内することができる。更に、第1リブ84に第2リブ84を連設したことによって、リブ83全体の補強を図ることができる。また、第2リブ84を設けたことにより、溝部70の第1通気室R1側の開口がカバーされるので、溝部70から第1通気室R1内に流入する燃料をより広い範囲でカバーして、排出口71側へと流入させにくくすることができる。
図11及び図12には、本発明の燃料タンク用弁装置の、第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の燃料タンク用弁装置10a(以下、「弁装置10a」という)は、前記実施形態に対して配管73の接続角度が異なっている。すなわち、図11(a)に示すように、弁装置10aを平面的に見たときに、第2開口43側から第1開口23側に向かう経路Lの延長線上となるように、カバー60の第1筒部61の外周に配管73が接続されている。
また、この実施形態では、前記実施形態のようなチェック弁56を備えず、第2開口43が形成された第2仕切壁42が、棚状壁部63と同一高さとなるように配置されており、第2仕切壁42及び棚状壁部63と、天井壁80との間隔が前記実施形態よりも大きく、容積の大きい第2通気室R2が画成されている。
更に、第2開口43側から第1開口23側に向かう経路Lの途中に形成されるリブ83aは、天井壁80の幅方向に沿って直線状に伸びる長板状をなしており、このリブ83aが、第1開口23周縁の凹部64側の天井壁80の内面から、前記経路Lに対して直交する向きとなるように配置されている。また、リブ83aは、棚状壁部63の縦壁63aに、近接した位置に配設されている(図11(b)参照)。なお、このリブは、例えば、図12に示すように、円弧状に湾曲した長板状のリブ83bとしてもよく、特に限定はされない。
そして、この実施形態では、第2開口43から第2通気室R2内に流入し、第1開口23側へ流れる燃料を、リブ83aによって排出口71側に向かうことを遮って、凹部64側に落下させて排出口71に流入しにくくすることができる。
図13には、本発明の燃料タンク用弁装置の、第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の燃料タンク用弁装置10b(以下、「弁装置10b」という)は、第1仕切壁22、第2仕切壁42、及び、第1仕切壁22と第2仕切壁42との間の壁部63bが、同一高さとなるように配置され、それによって第1開口23と第2開口43とが同一の高さに配設されている。また、長板状のリブ83aは、第2開口43及び第1開口23のほぼ中間に、前記経路Lに対して直交する向きで配置されている。なお、このリブは、図12に示すようなリブ83bとしてもよく、特に限定はない。
この実施形態においても、第2開口43から第2通気室R2内に流入し、第1開口23側へ流れる燃料を、リブ83aによって排出口71側に向かうことを遮って、排出口71に流入しにくくすることができる。
図14〜23には、本発明の燃料タンク用弁装置の、第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の燃料タンク用弁装置10c(以下、「弁装置10c」という)は、主として、カバー60Bの形状が前記実施形態と異なっており、また、これに合わせて第1ケーシング20B、第2ケーシング40B、天井壁80Bの形状も異なっている。
まず、第1ケーシング20B及び第2ケーシング40Bについて説明する。すなわち、前記第1ケーシング20Bは、第1仕切壁22の外周縁から、環状のフランジ24が突設されており、該フランジ24の外周縁から環状壁24aが突設されている(図14参照)。
また、図19に示すように、第2ケーシング40の第2開口43の、筒状の突出部分43aに形成された切欠き43bは、第2筒部62の、第1開口23側に向けて形成された切欠き62a(後述する)とは、反対向きに位置するように配置されている。また、第2ケーシング40Bの周壁41から突設した各係合爪44の下方には、略コ字状をなした保持枠46が設けられている。
一方、この実施形態におけるカバー60Bは、図16(a)に示すように、棚状壁部63Bと、該棚状壁部63Bの周縁から立設した枠状の外壁65Bとを有しており、下方及び外周に壁部があり、上方が開口した薄型箱状をなしている。また、前記外壁65Bの外周には、天井壁80Bとの溶着用の溶着溝67aが形成され、該溶着溝67aを介して、外壁65Bの外周には、同外壁65Bよりも高さの低い環状壁部67が設けられている。
なお、図20〜23に示すように、カバー60Bの上方に天井壁80Bが装着された状態では、外壁65Bと、天井壁80Bの内面(通気室の天井面を意味する。以下同様)との間には、所定隙間R3が形成されるようになっている。また、前記外壁65Bは、第1フロート弁30が収容される第1弁室V1、第2フロート弁50が収容される第2弁室V2、及び第3開口71Bを囲むように配置されている。
図19を併せて参照すると、前記棚状壁部63Bは、ハウジング15を構成するカバー60Bを平面方向から見たときに、略三角形状をなしており、各頂点が円弧状に丸みを帯びた形状となっている。
図16、図20及び図21に示すように、略三角形状をなした棚状壁部63Bの頂点の一つには、前記第1開口23の周囲に配置されるように、略円筒状をなした第1筒部61が下方に向けて延設されている。この第1筒部61は、棚状壁部63Bに対して直交する方向に開口しており、カバー60Bを平面方向から見たときに、第1筒部61の下方部分を視認可能となっている。
そして、第1筒部61のフランジ部66裏側の溶着突部66aを、図20及び図21に示すように、前記第1ケーシング20Bの第1仕切壁22の環状壁22aの外径側で、且つ、フランジ24の環状壁24aの内径側に配置して、その箇所で第1仕切壁22の上面に溶着させることで、第1ケーシング20Bがカバー60Bに連結されるようになっている。
その結果、第1筒部61の下方開口部に、前記第1ケーシング20Bの第1仕切壁22が配置されると共に、同第1筒部61の中心に第1開口23が配置されるようになっており、図19に示すように、カバー60Bを平面方向から見たときに、第1筒部61を介して、カバー60Bの三角形の頂点の1つに第1開口23が配置されるようになっている。
図16、図18、図19及び図21に示すように、略三角形状をなした棚状壁部63Bの頂点のもう一つには、前記第2開口43の周囲に配置されるように、円筒状をなした第2筒部62が設けられている。この第2筒部62は、棚状壁部63Bの上面(天井壁80側の面)から、天井壁80の天井面との間に所定隙間R3を設けるように、前記外壁65Bと同じ高さで上向きに突出すると共に、棚状壁部63Bの下面(第1ケーシング20B及び第2ケーシング40B側の面)から所定長さで下向きに突出している。また、第2筒部62は、前記棚状壁部63Bに対して直交する方向に開口しており、カバー60Bを平面方向から見たときに、第2筒部62の下方部分を視認可能となっている。
また、図16、図18及び図19に示すように、第2筒部62の上方部分であって、前記第1開口23側の周面には、通気室に連通する切欠き62aが形成されている。この切欠き62aは、第2開口43の上方突出部に設けた切欠き43bに対して、反対向きに配置されている(図19参照)。
更に図16(b)に示すように、この実施形態においては、各係合片68の上下方向に沿って、一対の係合孔68a,68aが形成されており、第2ケーシング40Bの周壁41の縮径した上方部分を、第2筒部62の下方突出部内周に挿入していくと、各係合片68の係合孔68a,68aに、第2ケーシング40Bの係合爪44が順次係合していき、上方の係合孔68aに係合爪44が係合することで、第2ケーシング40Bが、シールリング45を介して気密的にカバー60Bに連結されるようになっている(図21及び図22参照)。なお、係合片68の先端部は、第1ケーシング20Bの周壁21に設けた保持枠46内に挿入されて、その拡開が規制されるようになっている(図15参照)。
そして、第2筒部62の下方開口部に、前記第2ケーシング40Bの第2仕切壁42が配置されると共に、同第2筒部62の中心に第2開口43が配置されるようになっており、図19に示すように、カバー60Bを平面方向から見たときに、第2筒部62を介して、カバー60Bの三角形の頂点の1つに第2開口43が配置されるようになっている。
図16、図18及び図19に示すように、三角形状の棚状壁部63Bの頂点の更にもう一つには、燃料蒸気排出口をなす、丸孔状の第3開口71Bが設けられている。この第3開口71Bは、前記棚状壁部63Bに対して直交する方向に開口している。また、図25に示すように、カバー60Bを平面方向から見たときに、上記第3開口71Bは、前記棚状壁部63Bの、第1開口23が配置される凹部64から離間した位置に形成されている。
そして、図16及び図20に示すように、この第3開口71Bの、棚状壁部63Bの下面側周縁からは、ハウジング15の下方に向けて配管73が延設されている。
以上説明したように、この実施形態の弁装置10cにおいては、第1開口23、第2開口43及び第3開口71Bは、ハウジング15を構成するカバー60Bを平面方向から見たときに、カバー60Bの略三角形状をなした棚状壁部63Bの、三角形の頂点にそれぞれ配置されるように構成されている(図19参照)。
図19に示すように、カバー60Bを平面方向から見たとき、第1開口23の中心と第3開口71Bの中心とを結ぶラインをL1とし、第1開口23の中心と第2開口43の中心とを結ぶラインをL2とし、第2開口43の中心と第3開口71Bの中心とを結ぶラインをL3とする。そして、この実施形態では、カバー60Bを平面方向から見たときに、前記ラインL1と前記ラインL3との角度θは、鋭角をなすように構成されている。なお、この実施形態では、前記ラインL1と前記ラインL2との角度も、鋭角をなしており、前記ラインL2と前記ラインL3との角度は、ほぼ直角とされている。
また、図16、図18及び図19に示すように、第2開口43及び第3開口71Bを結ぶラインL3の間には、通気室の高さ方向上方の隙間R3(図20〜23参照)を狭くするように、通気室の底面(棚状壁部63Bの上面)から、障壁69が天井壁80の天井面に当接しない高さで立設されている。
この障壁69は、その基端部が、外壁65Bの、第2筒部62と第3開口71Bとの間の壁面に連結されて、その先端部が、凹部64の内周縁に至るように、第1開口23側に向けて伸びた形状をなしている。また、障壁69は、その中間部よりもやや凹部64寄りの位置において、円筒状をなした第2筒部62との間隔がほぼ一定になるように、曲面状に出っ張った形状をなしている。更に障壁69の先端には、前記凹部64及び通気室を構成する前記隙間R3に連通するように、凹溝状のリブ挿入溝75が形成されている。なお、この実施形態の障壁69は、カバー60Bを平面方向から見たときに、モンキーレンチのような形状をなしているが、第2開口43及び第3開口71Bを結ぶラインL3の間に配置されるものであれば、その形状は特に限定されない。
また、図16、図18及び図19に示すように、カバー60Bと天井壁80Bとの間には、上記障壁69を境界にして、第2開口43から凹部64に連通するように伸び、前記第1開口23に至る溝部70と、第1開口23から第3開口71Bに至るように、凹部64と第3開口71Bとを連通するように伸びる、通路72(本発明の「通路」をなす)とが形成されている。これらの溝部70や通路72は、概ね前記ラインL2や前記ラインL1に沿って形成されている。更に図22及び図23に示すように、これらの溝部70及び通路72の底面(棚状壁部63Bの上面)は、前記障壁69の上端面よりも低く形成されている。
また、通路72の底面、すなわち、棚状壁部63Bの、通路72が形成された部分の上面には、高さの異なる複数の底面が設けられている。すなわち、図16(a)、図18及び図20に示すように、この通路72の底面は、第1開口23側に配置された第1底面72aと、該第1底面72aから連続して第3開口71B側に形成され、第1底面72aよりも高い第2底面72bと、該第2底面72bから連続して、第2底面72bよりも低く且つ第1底面72aより高く形成され、前記第3開口71Bが設けられた第3底面72cとから構成されている。
図16(b)、図19及び図20に示すように、通路72を形成する壁面であって、前記凹部64側の端部には、凹部64の内径方向に向かって突出する、ひさし状壁部79が形成されている。このひさし状壁部79は、凹部64の周方向に沿って所定幅で形成された、円弧形のリブ状をなしている。また、図16(b)、図19及び図20に示すように、このひさし状壁部79の周方向(幅方向)両側には、凹部64の内径方向に向かって、前記一対の縦リブ76,76が突設されている。
図16、図18及び図19に示すように、通気室の外周には、第1弁室V1及び第2弁室V2を囲むように配置された外壁65Bよりも、外径方向に向けて突出するフランジ部79Bが設けられている。この実施形態のフランジ部79Bは、図16(a)に示すように、外壁65Bよりも更に外周に形成された環状壁部67の外周縁から、外径方向に向かって所定長さで張り出している。
上記フランジ部79Bを設けたことにより、図16(b)に示すように、仮想線で示す壁部7によって、第1筒部61及び第2筒部62を囲むことができ、ひいては、第1筒部61に連通した第1弁室V1を有する第1ケーシング20B全体や、第2筒部62に連通した第2弁室V2を有する第2ケーシング40B全体を、前記壁部7で囲むことが可能となっている。
以上説明したカバー60Bの上方に装着される天井壁80Bは、図14及び図17に示すように、略三角形状をなした前記カバー60Bの上面開口部に適合するように、各頂点が円弧状に丸みを帯びた略三角形の板状をなしている。また、天井壁80Bの外周縁は、下方に向けて緩やかに屈曲した形状をなしている。
そして、この弁装置10cにおいては、図18及び図19に示すように、凹部64と第3開口71Bとを連通するように伸びる通路72の、凹部64側の端部周縁には、第2開口43から流出して第1開口23へ流れてくる燃料が、第3開口71Bに向かうのを遮るように(図19の矢印F1参照)、通気室の天井壁内面から延出された第1壁部92が形成されている。
図17〜20に示すように、この第1壁部92は、前記通路72の、第1開口23側の開口よりも、凹部64の内方側に配置されており、同開口を所定範囲カバー可能なように、通気室の天井壁内面、すなわち、天井壁80Bの内面から垂設されている。
図17及び図18に示すように、この実施形態の第1壁部92は、断面矩形状の長板状をなしていると共に、後述する第2壁部90やガイドリブ91よりも長く伸びており、図19に示すように、ひさし状壁部79の内面に近接した位置に配設されている。なお、この第1壁部92の形状や位置等は、燃料が第3開口71Bに向かうのを遮ることが可能であればよく、例えば、第1壁部92を、ひさし状壁部79の円弧形状に適合するように、円弧状断面の板状等としてもよい。
また、この第1壁部92に隣接した位置には、第1壁部92と相俟って、第2開口43から流出して第1開口23へ流れてくる燃料が、第3開口71Bへと向かうの抑制するための、補助壁部92aが天井壁80Bの内面から垂設されている。この補助壁部92aも、前記第1壁部92と同様に、後述する第2壁部90やガイドリブ91よりも長く伸びている。
更にこの弁装置10cにおいては、図18及び図19に示すように、第2開口43と第3開口71Bとの間には、第2開口43から流出した燃料が、第3開口71Bに向かうのを遮るように(図19の矢印F2参照)、通気室の天井壁内面から延出された、第2壁部90が形成されている。
図17〜19に示すように、この第2壁部90は、通気室の天井壁内面(天井壁80Bの内面)から、通気室の底面(棚状壁部63Bの上面)との間に、所定隙間C3(図21及び図22参照)を設けて垂設されており、第2開口43及び第3開口71Bを結ぶラインL3の間であって、カバー60Bの障壁69に所定隙間をあけて隣接するように配設されている。
この実施形態における第2壁部90は、前記障壁69に対応して、その基端部が、前記カバー60Bの外壁65Bの、第2筒部62と第3開口71Bとの間の壁面に近接して配置されていると共に、障壁69に沿って直線状に伸びており、その中間部よりもやや先端寄りの部分が、障壁69の曲面状の出っ張り部分や第2筒部62の外周面に適合するように、第2筒部62側に向けて緩やかにカーブした屈曲形状をなしており、更に先端部が折り返されて、第1開口23と第2開口43とを結ぶラインL2に沿って、凹部64に向けてほぼ直線状に伸びており、その最先端が凹部64の内周縁よりもやや内径側に突出するように配置されている。なお、この第2壁部90は、前記障壁69に対して、ほぼ一定間隔の隙間を維持しつつ隣接配置されている(図19参照)。また、この第2壁部90は、前記第1壁部90及び後述のガイドリブ91よりも短く立設されている。
なお、上記のような形状をなした第2壁部90は、図23に示すように、カバー60B側に設けた障壁69と相俟って、隙間R3や隙間C3が上下に交互に配置された、迷路のようなラビリンス構造を形成している。
また、上記第2壁部90に隣接した位置であって、前記天井壁80Bの内面からは、第2開口43から通気室内に流入した燃料を凹部64内へと案内するための、ガイドリブ91(図18及び図19参照)が垂設されている。
図17〜19に示すように、このガイドリブ91は、前記第2壁部90の先端部に所定長さ重なるように配置されると共に、前記カバー60Bのリブ挿入溝75に挿入される、第1リブ91aと、該第1リブ91aに対してほぼ直角に形成されると共に、第1開口23と第2開口43とを結ぶラインL2の途中であって、前記溝部70の、第1開口側の開口よりも、凹部内方側に配置されて、同開口を所定範囲カバーする第2リブ91bとからなる。これらのリブ91a,91bは、前記第1壁部90よりも短く、かつ、前記第2壁部90よりも長く立設されている。また、前記第1リブ91aが、リブ挿入溝75に挿入されて入り込んだ部分には、図23に示すように、第1リブ91aとリブ挿入溝75の内面との間に、凹状の隙間が形成されるようになっている。なお、このガイドリブ91は、第2筒部62の切欠き62aから溝部70内に流入した燃料が、凹部64内へ流入しようとするときに、同燃料を第1リブ91aや第2リブ91bに衝突させて、凹部64内に落下させやすくするものである。
次に、この実施形態の弁装置10cの作用効果について説明する。
すなわち、車両の振動や揺動、急旋回等により、燃料や燃料の飛沫が、第2開口43から第2通気室R2内に勢いよく流入して、棚状壁部63上の隙間R3を通って、第1通気室R1に入り込むことがあっても、図18及び図19に示すように、通路72の凹部64側の端部周縁に、第2開口43から流出して第1開口23へ流れてくる燃料が、第3開口71Bに向かうのを遮るように、第1壁部92が形成されているので、図19の矢印F1に示すように、燃料が通路72内に流れ込もうとしても、第1壁部92によって遮ることができ、燃料が通路72を通過して第3開口71Bに流れ込んで、配管73内に流入することを抑制することができる。
また、この実施形態においては、第1壁部92に隣接した位置に、補助壁部92aが設けられているので、燃料が、第1壁部92の幅方向一側部を迂回して通路72内に流れ込もうとしても、この補助壁部92aによって燃料を遮って、第3開口71Bへと向かうの抑制することができる。
更にこの実施形態においては、図18及び図19に示すように、第2開口43と第3開口71Bとの間には、第2開口43から流出した燃料が、第3開口71Bに向かうのを遮るように、第2壁部90が形成されているので、図19の矢印F2に示すように、第2開口43側から通気室内に流入した燃料が、第3開口71B側へと流動しようとしても、第2壁部90によって遮ることができ、燃料が第3開口71Bに流れ込んで、配管73内に流入することを抑制することができる。
また、この実施形態においては、上記第2壁部90に隣接した位置に、カバー60Bの棚状壁部63Bから立設した障壁69が配設されているので、燃料が、第3開口71B側へ流動することをより効果的に遮ることができる。
10,10a,10b,10c 燃料タンク用弁装置(弁装置)
15 ハウジング
20,20B 第1ケーシング
22 第1仕切壁
23 第1開口
30 第1フロート弁
40,40B 第2ケーシング
42 第2仕切壁
43 第2開口
50 第1フロート弁
56 チェック弁
58 蓋体
60,60B カバー
63,63B 棚状壁部
64 凹部
70 溝部
71 燃料蒸気排出口(排出口)
72 通路
73 燃料蒸気配管(配管)
75 リブ挿入溝
80 天井壁
83,83a,83b リブ
84 第1リブ
85 第2リブ
90 第2壁部
92 第1壁部
R1 第1通気室
R2 第2通気室
R3 隙間
V1 第1弁室
V2 第2弁室

Claims (7)

  1. 仕切壁を介して、下方に弁室、上方に通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室と前記通気室を連通する第1開口及び第2開口が設けられたハウジングと、
    前記通気室に連通するように形成された燃料蒸気排出口と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が、設定された満タン液面付近に達すると、前記第1開口を閉塞する第1フロート弁と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉塞する第2フロート弁と、
    前記ハウジングの第1開口が、その底部に形成され、前記通気室の一部を画成する凹部とを備え、
    前記ハウジングを平面方向から見たときに、前記凹部から離間した位置に、燃料蒸気排出口をなす第3開口が設けられ、
    該第3開口と前記凹部とを連通するように伸びる通路が形成されており、
    該通路の、前記凹部側の端部周縁には、前記第2開口から流出して前記第1開口側へ流れてくる燃料が前記第3開口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出された第1壁部が形成されており、
    前記通気室の天井壁内面にはガイドリブが形成されており、このガイドリブは、前記ハウジングを平面方向から見たときに、前記第2開口側から前記第1開口側に向かって伸びる第1リブと、該第1リブと交差して前記第3開口から離れる方向に伸びる第2リブとを有することを特徴とする燃料タンク用弁装置。
  2. 前記第2開口と前記第3開口との間には、前記第2開口から流出した燃料が前記第3開口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出された第2壁部が形成されている請求項1記載の燃料タンク用弁装置。
  3. 仕切壁を介して、下方に弁室、上方に通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室と前記通気室を連通する第1開口及び第2開口が設けられたハウジングと、
    前記通気室の内面に形成された燃料蒸気排出口と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が、設定された満タン液面付近に達すると、前記第1開口を閉塞する第1フロート弁と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉塞する第2フロート弁とを備え、
    前記第2開口側から前記第1開口側に向かう経路の途中には、前記第2開口から流出した燃料が前記燃料蒸気排出口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出されたリブが形成されており、このリブは、前記ハウジングを平面方向から見たときに、前記第2開口側から前記第1開口側に向かって伸びる第1リブと、該第1リブと交差して前記燃料蒸気排出口から離れる方向に伸びる第2リブとを有することを特徴とする燃料タンク用弁装置。
  4. 前記ハウジングの第1開口の周縁は、前記第2開口よりも低く形成された凹部をなしており、該凹部の上方に、前記リブが配置されている請求項3記載の燃料タンク用弁装置。
  5. 仕切壁を介して、下方に弁室、上方に通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室と前記通気室を連通する第1開口及び第2開口が設けられたハウジングと、
    前記通気室の内面に形成された燃料蒸気排出口と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が、設定された満タン液面付近に達すると、前記第1開口を閉塞する第1フロート弁と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉塞する第2フロート弁とを備え、
    前記第2開口側から前記第1開口側に向かう経路の途中には、前記第2開口から流出した燃料が前記燃料蒸気排出口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出されたリブが形成されており、
    前記燃料蒸気排出口は、前記ハウジングを平面方向から見たときに、前記第2開口の中心と前記第1開口の中心を結ぶ経路の片側に位置するように、前記通気室の内周に形成されており、
    前記リブは、前記第2開口側から前記第1開口側に向かうと共に、前記燃料蒸気排出口から離れる方向に伸びていることを特徴とする燃料タンク用弁装置。
  6. 仕切壁を介して、下方に弁室、上方に通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室と前記通気室を連通する第1開口及び第2開口が設けられたハウジングと、
    前記通気室の内面に形成された燃料蒸気排出口と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が、設定された満タン液面付近に達すると、前記第1開口を閉塞する第1フロート弁と、
    前記弁室に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が異常に上昇したときに第2開口を閉塞する第2フロート弁とを備え、
    前記第2開口側から前記第1開口側に向かう経路の途中には、前記第2開口から流出した燃料が前記燃料蒸気排出口に向かうのを遮るように、前記通気室の天井壁内面から延出されたリブが形成されており、
    前記ハウジングの第1開口の周縁は、前記第2開口よりも低く形成された凹部をなしており、該凹部の上方に、前記リブが配置されており、
    前記仕切壁は、前記第2開口の周縁から前記凹部に至る棚状壁部を有しており、該棚状壁部には、前記第2開口側から前記凹部に連通するように伸びる溝部が形成されており、
    前記リブは、前記棚状壁部側の天井壁から前記第1開口の周縁の凹部側の天井壁に亘って形成され、かつ、前記棚状壁部側の天井壁内においては、前記燃料蒸気排出口と前記溝部との間を通るように形成されていることを特徴とする燃料タンク用弁装置。
  7. 前記棚状壁部には、前記リブが入り込むリブ挿入溝が、前記溝部と前記燃料蒸気排出口との間に位置して形成されている請求項6記載の燃料タンク用弁装置。
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