JP2011051362A - 燃料タンクの通気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクの通気装置は、車両の走行時に大きく傾いても、燃料タンクの外部への通気を確保するとともに、燃料タンク内の燃料の外部への流出を防止する。
【解決手段】通気装置は、車両の進行方向ADに向きく基準面BPの両側に複数配置された第1および第2燃料遮断弁20,20Aと、第1および第2燃料遮断弁20,20Aの側方の一部をそれぞれ覆う隔壁部材40,40Aとを備えている。隔壁部材40,40Aは、基準面BPとの間に配置された遮断側壁44と、基準面BPに対して燃料遮断弁20を挟んだ側に形成された隔壁開口45とを備え、燃料タンクが最大傾斜許容角度まで傾いたときでも、傾きにより下方への位置となった燃料遮断弁20のシール部23cに、空気溜まりASを形成するように下方に延設されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両に搭載された燃料タンク内の燃料液位により外部に接続される接続通路を連通遮断する燃料タンクの通気装置に関する。
従来、この種の燃料タンクの通気装置として、例えば、特許文献1の技術が知られている。すなわち、燃料タンクの通気装置は、燃料タンクの上部に、キャニスタに接続された燃料遮断弁(ロールオーバーバルブ)を複数備え、各々の弁は所定の燃料液位で開閉することで、燃料タンクの外部への通気を確保するとともに、液体燃料の外部への流出を防止している。
従来の技術では、燃料遮断弁の外側方を囲みかつ下方に開口を有するカップを設けて燃料遮断弁の周囲に空気溜まりを形成することで、車両の傾斜走行時や旋回時に、燃料遮断弁が液没するのを回避して燃料が外部へ流出するのを防止している。
しかし、上記従来の技術では、カップが燃料遮断弁の下方まで延びているために、タンク形状と燃料遮断弁との配置によっては、車両が傾斜した際に、燃料液面がカップの下側の開口を塞いで、燃料タンク内と外部との通気を阻害し、タンク内圧の上昇を招くという課題があった。
特開平3−246119号公報
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、車両の走行時に燃料タンクが大きく傾いても、燃料タンクの外部への通気を確保するとともに、燃料タンク内の燃料の外部への流出を防止する燃料タンクの通気装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
適用例1は、車両に搭載された燃料タンク内の燃料液位により外部に接続される接続通路を連通遮断する燃料タンクの通気装置において、
車両の進行方向または該進行方向と直角方向に向き、かつ燃料タンクを垂直方向に区分する垂直面を基準面とすると、上記基準面の両側に隔てて複数配置され、上記燃料タンク内の燃料液位が所定液位に達したときにフロートが上昇することにより該フロートの上部で上記接続通路を閉じるシール部を有する燃料遮断弁と、
上記燃料遮断弁の側方の一部をそれぞれ覆うことで上記燃料タンクが車両の最大傾斜許容角度まで傾いたときにも上記燃料タンク内の燃料が上記燃料遮断弁を通じて外部へ流出するのを防止するための隔壁部材と
を備え、
上記各々の隔壁部材は、上記燃料遮断弁と上記基準面との間に配置された遮断側壁と、上記基準面に対して上記燃料遮断弁を挟んだ側に形成された隔壁開口とを備え、
上記遮断側壁は、上記燃料タンクが上記最大傾斜許容角度まで傾いたときでも、該傾きにより下方への位置となった燃料遮断弁の上記シール部に、空気溜まりを形成するまで下方に延設され、
上記隔壁開口は、上記燃料タンクの燃料液位が上記閉弁液位に達するまで、上記隔壁部材の内側スペースを上記燃料タンク内に対して密閉しないように開口していること、
を特徴とする。
適用例1にかかる通気装置を用いた燃料タンクにおいて、車両の傾斜により、燃料タンク内の燃料液位が所定液位に達すると、第1または第2燃料遮断弁の弁室に燃料が流入して、フロートにより接続通路を閉じるから燃料が外部へ流出するのを防止する。
また、車両が大きな角度で傾斜して走行し、またはローリング走行して、第1燃料遮断弁の周辺が燃料タンクの下方に位置した場合には、第1燃料遮断弁の周辺は、隔壁部材により、空気溜まりが形成され、燃料遮断弁のシール部が液没しないから、燃料タンク内の燃料は、接続通路を通じて外部へ流出しない。他方の第2燃料遮断弁は、燃料タンクの上部の空気溜まりに位置して開弁しているから、燃料タンクの外部への通気を確保し、燃料タンクを密閉にしない。
隔壁部材の隔壁開口は、燃料タンクの燃料液位が閉弁液位に達する前に、燃料液位で塞がれないから、燃料がサイホン現象により空気溜まり内を上昇することがなく、フロート機構の閉弁液位に達する前に不用意に閉弁することがない。
燃料タンクの通気装置は、燃料遮断弁の一部を囲む隔壁部材を設けるという簡単な構成により燃料タンクからの燃料の漏出と通気の確保を実現することができ、しかも、隔壁部材の形状を変更することにより、種々の燃料遮断弁に対応することができる。
[適用例2]
適用例2では、上記燃料タンクが傾いたときに、上記燃料液面が上記シール部に達する前に、上記フロートは閉弁動作している構成である。この構成により、空気溜まりの空気が接続通路を通じて抜け難くすることができ、外部への燃料流出を低減することができる。
[適用例3]
適用例3に記載の隔壁部材は、燃料遮断弁を燃料タンク内のタンク上壁に装着するための装着部材を一体に形成する構成である。この構成によれば、隔壁部材は、燃料遮断弁を取り付けるための装着部材と一体であるから、燃料タンクへの取付構造も簡単になる。
本発明の一実施例にかかる燃料タンクの通気装置を搭載した燃料タンクを説明する説明図である。 燃料タンクを上方から見た第1および第2燃料遮断弁の配置を説明する説明図である。 第1燃料遮断弁を示す断面図である。 第1燃料遮断弁を分解して示す断面図である。 隔壁部材および装着部材に第1燃料遮断弁を組み付ける前の状態を示す説明図である。 装着部材を上方から見た説明図である。 車両の傾斜に伴い燃料タンクが傾斜している状態を示す説明図である。 図7の燃料遮断弁の付近を拡大した説明図である。 他の実施例にかかる燃料タンクに搭載した燃料遮断装置を説明する説明図である。
(1) 燃料タンクの通気装置の全体構成
図1は本発明の一実施例にかかる燃料タンクの通気装置を搭載した燃料タンクFTを説明する説明図である。燃料タンクFTは、車両の居住空間を広く確保することができる扁平タンクであり、上半部FTaと下半部FTbの2分割で形成され、これらを互いに接合することにより構成されている。燃料タンクFTのタンク上壁FTcの下面および上方に燃料タンクの通気装置が設けられている。燃料タンクの通気装置は、燃料遮断装置10と、燃料遮断装置10をキャニスタCSに接続する接続配管CP1,CP2とを備えている。燃料遮断装置10は、燃料タンクFT内の上部の両側にそれぞれ配置された第1燃料遮断弁20および第2燃料遮断弁20Aと、第1燃料遮断弁20および第2燃料遮断弁20Aの一部をそれぞれ囲む隔壁部材40,40Aと、第1および第2燃料遮断弁20,20Aを燃料タンクFTにそれぞれ装着する装着部材50,50Aとを備えている。第1燃料遮断弁20は、接続配管CP1を通じてキャニスタCSに接続され、第2燃料遮断弁20Aは、接続配管CP2を通じてキャニスタCSに接続されている。第1および第2燃料遮断弁20,20Aは、車両の傾斜時に燃料タンクFTの外部への通気を確保するとともに、外部への燃料の流出を防止するものである。
図2は燃料タンクFTを上方から見た第1および第2燃料遮断弁20,20Aの配置を説明する説明図である。図2において、車両の進行方向ADに向き、かつ燃料タンクFTを垂直方向に区分する垂直面を基準面BPとすると、第1燃料遮断弁20および第2燃料遮断弁20Aは、基準面BPの両側に所定距離隔てて複数(図では2個)配置されており、同様な構成を備えている。以下、燃料タンクの通気装置の各部の構成について説明する。
(2) 燃料遮断弁の構成
図3は第1燃料遮断弁20を示す断面図である。第1燃料遮断弁20は、ケーシング21と、ケーシング21内の弁室20Sに収納されたフロート機構30と、スプリング34とを備えている。
図4は第1燃料遮断弁20を分解して示す断面図である。図4において、ケーシング21は、ケーシング本体22と、ケーシング本体22の下部に装着された底板25と、ケーシング本体22の上部に装着された蓋体26とを備えている。ケーシング本体22は、上壁部23と、この上壁部23の外周部から下方へ円筒状に延設された側壁部24とを備え、上壁部23と側壁部24とに囲まれたカップ状の弁室20Sを形成し、その下部を下開口22aとしている。上壁部23の中央部には、通路形成突部23aが下方へ突設されている。通路形成突部23aには、接続通路23bが貫通しており、接続通路23bの弁室20S側がシール部23cになっている。側壁部24の上部には、燃料タンクFT内と弁室20Sとを接続する通気孔24aが形成され、またその下部には、係合凹所24bが形成されている。係合凹所24bは、底板25を取り付けるためのものである。
底板25は、ケーシング本体22の下開口22aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合爪25aをケーシング本体22の係合凹所24bに係合することにより、ケーシング本体22の下開口22aを閉じるように装着される。底板25には、連通孔25bが貫通形成されている。また、底板25の上面には、スプリング34の下端を支持するためのスプリング支持部25cが形成されている。
蓋体26は、円板状の上壁26aと、上壁26aの外周部から円筒状に突設された側壁26bと、側壁26bの下部から外周方向へ延設されたフランジ部26cとを備えている。また、蓋体26の側壁26bには、側方へ突出した管体部26dが形成されている。管体部26d内には、管通路26eが形成されており、この管通路26eの一端は、接続通路23bを介して弁室20Sに接続され、他端は接続配管CP1(図1)を通じて、キャニスタCS側に接続されている。また、蓋体26のフランジ部26cの下面は、蓋側溶着部26fになっている。蓋側溶着部26fは、レーザー溶着などによってケーシング21の環状溶着部22bに固定されている。
フロート機構30は、フロート31と、フロート31の上部に配置されたゴム製の上部弁体32とを備えている。フロート31は、上壁部31aと、その上壁部31aの外周から下方に形成された筒状の側壁31bとを備えた容器形状に構成されており、その内側スペースが浮力を生じるための浮力室31Sになっている。また、フロート31の外周部にガイド突条31cが形成されている。ガイド突条31cは、フロート31の側壁に周方向に等間隔に8カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。上部弁体32は、ゴム製の弁体であり、上壁部31aの中央から上方に突設された弁支持部31dに支持されており、つまり、弁支持部31dに圧入されることで取り付けられる取付部32aと、取付部32aの上部から円板状に形成されたシール部32bとを備え、シール部32bがシール部23cに着座したときに撓んで高いシール性を発揮する。スプリング34は、浮力室31S内に配置され、フロート31の一端と底板25のスプリング支持部25cとの間に介在することによりフロート31を上方へ付勢している。
(3) 隔壁部材40および燃料遮断装置10の取付構造
図5は隔壁部材40および装着部材50に第1燃料遮断弁20を組み付ける前の状態を示す説明図である。ケーシング21の上部には、第1燃料遮断弁20を燃料タンクFTに取り付けるための被取付部28が形成されている。被取付部28は、断面ほぼ逆L字形であり、ケーシング21の蓋体26の上面から上方へ突出した取付基部28aと、取付基部28aの上部から側方であって蓋体26の上面とほぼ平行に突設された押さえ部28bとを備えている。押さえ部28bと蓋体26の上面との間隙は、取付用スペース28cになっている。また、押さえ部28bには、係合爪28dが下方へ突設されている。
隔壁部材40は、燃料遮断弁20の側方の一部を囲むための部材であり、燃料タンクの内壁の下面にスポット溶接などで固定される壁固定部42と、壁固定部42の一端部から垂直方向に形成された遮断側壁44とを備えている。遮断側壁44は、対向壁44aと、側壁44b,44bとを備え、対向壁44aと側壁44b,44bとにより3方向が囲まれ、対向壁44aと向かい合う側方および下方が、燃料タンクFTに開放されている隔壁開口45となっている。対向壁44aは、図1に示すように、基準面BPに対向しかつ垂直壁となっている。両側壁44b,44bは、三角形であり、対向壁44aの下端から、水平面に対して、車両の最大傾斜許容角度θmaxに形成されている。
図6は装着部材50を上方から見た説明図である。図5および図6において、装着部材50は、第1燃料遮断弁20の被取付部28を介して第1燃料遮断弁20を燃料タンクに装着するための部材であり、壁固定部42に固定された固定片52,52と、固定片52,52からL字形にそれぞれ折曲され両側に配置されたガイド片54,54と、ガイド片54,54の間に配置された片持ち梁からなる支持片56とを備えている。支持片56には、被取付部28の係合爪28dに係合する係合凹所56aが形成されている。ガイド片54は、壁固定部42との間で、被取付部28の押さえ部28bを挿入可能である挿入スペースを形成している。また、側壁44b,44bの傾斜部には、装着部材50の下部から突設された挟持片58,58が配置されている。挟持片58,58は、第1燃料遮断弁20のケーシング21の外周部を挟持する片持ち梁である。この装着部材50により、第1燃料遮断弁20を燃料タンクに取り付けるには、被取付部28をガイド片54に沿わせつつ挿入スペース内に押し込み、係合爪28dがガイド片54を撓ませて、係合凹所56aに係合し、これと同時に挟持片58がケーシング21の外周部を両側から挟むことにより行なう。
(4) 燃料タンクの通気装置の動作
(4)−1 車両が傾斜して停車しているとき
図3において、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、第1燃料遮断弁20の弁室20Sには、燃料が底板25の連通孔25bを通じて流入する。これにより、フロート機構30に浮力が生じて上昇し(2点鎖線で示す)、フロート機構30の上部弁体32のシール部32bがシール部23cに着座して接続通路23bを閉じるから燃料が外部へ流出するのを防止する。一方、第2燃料遮断弁20Aも、第1燃料遮断弁20と同様な動作を行ない、つまり燃料液位によりフロート機構が昇降することで、外部に対して遮断または連通する。
(4)−2 車両が傾斜して走行またはローリング走行しているとき
図7は車両の傾斜に伴い燃料タンクFTが傾斜している状態を示す説明図であり、つまり、車両が傾斜して走行し、またはローリング走行して、第1燃料遮断弁20側が第2燃料遮断弁20Aより下方かつ燃料液面より下方にあるとする。この場合において、燃料タンクの通気装置は、燃料タンクFTの傾きが最大である最大傾斜許容角度の範囲、つまり、−30゜〜30゜にて、燃料の流出を防止するとともに外部に対して通気を確保するように対応している。図8は図7の燃料遮断弁20の付近を拡大した説明図である。第1燃料遮断弁20の斜め下部は、燃料に浸り、その弁室20Sの下部に燃料が流入し、フロート機構30が上昇位置になり、接続通路23bを閉じて外部に対して密閉している。また、遮断側壁44に囲まれている第1燃料遮断弁20の周辺は、第1燃料遮断弁20が閉じられた密閉状態になっているから、ほぼ断面三角形の空気溜まりASとなる。すなわち、遮断側壁44は、対向壁44aの下端から側壁44b,44bが最大傾斜許容角度θmaxで形成されているから、その液位は、燃料遮断弁20のシール部23cを液没させず、その上方のスペースを空気溜まりASとする。このような空気溜まりASは、燃料タンクFT内の燃料が接続通路23bを通じて外部へ流出するのを阻止する緩衝空間として作用する。一方、図7に示すように、第2燃料遮断弁20Aの付近は、燃料タンクFT内にて燃料液面の上方位置にあり、弁室内に燃料が入っていないから、フロート機構が接続通路を閉じておらず、燃料タンクFTは、キャニスタCSへの通気が確保される。
(5) 実施例の作用・効果
上記実施例により、以下の作用・効果を奏する。
(5)−1 図7に示すように、車両が最大傾斜許容角度(−30゜〜30゜)内で傾斜して走行し、またはローリング走行しても、第1燃料遮断弁20の周辺は、隔壁部材40の遮断側壁44により、つまり、対向壁44aと三角形の側壁44b,44bにより、断面三角形の空気溜まりASが形成され、燃料遮断弁20のシール部23cが液没しないから、燃料タンクFT内の燃料は、接続通路23bを通じて外部へ流出しない。しかも、他方の第2燃料遮断弁20Aは、燃料タンクの上部の空気溜まりに位置して開弁しているから、燃料タンクFTの外部への通気を確保し、燃料タンクを密閉にしない。
(5)−2 隔壁部材40の隔壁開口45は、燃料タンクFTの燃料液位が閉弁液位に達する前に、燃料液位で塞がれない。したがって、燃料がサイホン現象により空気溜まりAS内を上昇することがなく、フロート機構30の閉弁液位に達する前に不用意に閉弁することがない。
(5)−3 燃料タンクの通気装置は、燃料遮断弁の一部を囲む隔壁部材40を設けるという簡単な構成により燃料タンクからの燃料の漏出と通気の確保を実現することができ、しかも、隔壁部材40の形状を変更することにより、種々の燃料遮断弁に対応することができる。
(5)−4 隔壁部材40は、第1燃料遮断弁20を取り付けるための装着部材50と一体に形成することにより、燃料タンクFTへの取付構造も簡単になる。
(6) 他の実施例
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
図9は他の実施例にかかる燃料タンクに搭載した燃料遮断装置を説明する説明図である。本実施例は、第1および第2燃料遮断弁20B,20Cを、車両の進行方向と直角方向の基準面BPを挟むように配置した構成に特徴を有する。すなわち、第1燃料遮断弁20Bを車両の前方側に1つ配置するとともに、第2燃料遮断弁20Cを車両の後方側に2つ配置するとともに、隔壁部材40B,40Cを基準面BPに対して向かうように配置することにより、前後方向への傾斜で液没しやすい燃料タンクにも対応することができる。しかも、本実施例では、燃料遮断弁を液没し易い箇所に複数設置することにより、種々の燃料タンクの形状に対応させている。
10…燃料遮断装置
20,20A,20B,20C…第1および第2燃料遮断弁
20S…弁室
21…ケーシング
22…ケーシング本体
22a…下開口
22b…環状溶着部
23…上壁部
23a…通路形成突部
23b…接続通路
23c…シール部
24…側壁部
24a…通気孔
24b…係合凹所
25…底板
25a…係合爪
25b…連通孔
25c…スプリング支持部
26…蓋体
26a…上壁
26b…側壁
26c…フランジ部
26d…管体部
26e…管通路
26f…蓋側溶着部
28…被取付部
28a…取付基部
28b…押さえ部
28c…取付用スペース
28d…係合爪
30…フロート機構
31…フロート
31S…浮力室
31a…上壁部
31b…側壁
31c…ガイド突条
31d…弁支持部
32…上部弁体
32a…取付部
32b…シール部
34…スプリング
40,40A,40B,40C…隔壁部材
42…壁固定部
44…遮断側壁
44a…対向壁
44b…側壁
45…隔壁開口
50,50A…装着部材
52…固定片
54…ガイド片
56…支持片
56a…係合凹所
58…挟持片
AD…進行方向
BP…基準面
CS…キャニスタ
CP1,CP2…接続配管
FT…燃料タンク
FTa…上半部
FTb…下半部
FTc…タンク上壁

Claims (3)

  1. 車両に搭載された燃料タンク(FT)内の燃料液位により外部に接続される接続通路を連通遮断する燃料タンクの通気装置において、
    車両の進行方向または該進行方向と直角方向に向き、かつ燃料タンクを垂直方向に区分する垂直面を基準面(BP)とすると、該基準面(BP)の両側に隔てて複数配置され、上記燃料タンク(FT)内の燃料液位が所定の閉弁液位に達したときにフロートが上昇することにより該フロートの上部で上記接続通路(23b)を閉じるシール部(23c)を有する第1および第2燃料遮断弁(20,20A)と、
    上記第1および第2燃料遮断弁(20,20A)の側方の一部をそれぞれ覆うことで上記燃料タンクが車両の最大傾斜許容角度まで傾いたときにも上記燃料タンク内の燃料が上記第1および第2燃料遮断弁(20,20A)を通じて外部へ流出するのを防止するための隔壁部材(40,40A)と
    を備え、
    上記各々の隔壁部材(40,40A)は、上記第1および第2燃料遮断弁(20,20A)と上記基準面(BP)との間に配置された遮断側壁(44)と、上記基準面(BP)に対して上記燃料遮断弁を挟む側に形成された隔壁開口(45)とを備え、
    上記遮断側壁(44)は、上記燃料タンクが上記最大傾斜許容角度まで傾いたときでも、該傾きにより下方への位置となった上記燃料遮断弁の上記シール部(23c)に、空気溜まり(AS)を形成するように下方に延設され、
    上記隔壁開口(45)は、上記燃料タンク(FT)の燃料液位が上記閉弁液位に達するまで、上記燃料タンクの燃料液面で塞がれないように開口していること、
    を特徴とする燃料タンクの通気装置。
  2. 請求項1に記載の燃料タンクの通気装置において、
    上記燃料タンクが傾いたときに、上記燃料液面が上記シール部(23c)に達する前に、上記フロートは閉弁動作している燃料タンクの通気装置。
  3. 請求項1に記載の燃料タンクの通気装置において、
    上記隔壁部材(40)は、上記燃料遮断弁を燃料タンク内のタンク上壁(FTc)に装着するための装着部材(50)を一体に形成している燃料タンクの通気装置。
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