JP6479424B2 - 便器本体及び便器本体の成形方法 - Google Patents
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Description
この態様によれば、通水部内の泥しょうを下方に排出できる排泥通路があるため、便器本体の上下を反転させずに排泥作業を容易に行える。よって、成形設備を簡素にでき、設備コストを抑えられる。
この態様によれば、通水部内の泥しょうを自重により流入口まで案内でき、成形設備に便器本体を傾ける等の機能がなくとも通水部内の泥しょうを排出でき、成形設備を更に簡素にできる。
この態様によれば、通水部内の泥しょうを排泥通路を通して排水路に排出できる。便器本体の下方に面する部位に設けられる排水路には、通常、その内部の泥しょうを外部に排出するときに用いられる排出穴が設けられるため、その排出穴を利用して通水部内の泥しょうも外部に排出可能となる。
この態様によれば、通水部内の残水が排水路まで流れ落ち易くなる。よって、通水部内に残水が滞留し難くなり、通水部内を衛生的に保ち易くなる。
この態様によれば、通水部内に洗浄水を供給したとき、排泥通路内に流入口から流出口に向けて洗浄水が送り込まれる。トラップ部内には排泥通路の流出口から下流側に向けて洗浄水が吐き出され、トラップ部内の洗浄水に下流側に向かう水勢を与えられる。
この態様によれば、便器本体の成形時には排泥通路を用いて泥しょうを排出しつつ、便器本体の利用時には排泥通路を通して通水部内への空気等の逆流を防止できる。
この態様によれば、便器本体の上側から吐水孔等をのぞき込みながら、その吐水孔等に指を入れての作業になり、作業時に自然な姿勢を取りながら作業でき、作業性がよくなる。
図1は第1実施形態に係る便器本体12が用いられる水洗大便器10の側面断面図である。以下の説明では、水洗大便器10の便座(図示せず)に通常の姿勢で座る人の向きを基準として前後左右を表す。
収納部50は、図1、図2に示すように、便器本体12の上面部にて窪んで形成され、収納部50上には洗浄水を貯溜する貯水タンク52が取り付けられる。収納部50内には、貯水タンク52から供給される洗浄水を分配し、第1吐出部54、第2吐出部55から洗浄水を吐き出す分配器56の一部が配置される。貯水タンク52と分配器56は、後述する通水部58内に洗浄水を供給し、吐水孔32に供給される第1内部主流F3、第2内部主流F4を形成する洗浄水供給装置60を構成する。分配器56の各吐出部54、55の先端部は、収納部50に形成される供給孔62に挿通され、後述する通水部58内に配置される。
便器本体12は、図1、図3に示すように、便鉢部14の後方に設けられる通水部58を備える。通水部58は吐水孔32の上流側に設けられ、洗浄水供給装置60の各吐出部54から吐水孔32に供給される洗浄水が内部を通る。通水部58は、上壁部64と、前壁部66と、下壁部68と、後壁部70と、両横壁部72とに囲まれる中空構造に形成される。上壁部64は前述した便器本体12の上面部22に設けられる台座部48である。両横壁部72は、上壁部64の左右両端部から略鉛直に垂下する。下壁部68は、両横壁部72の下端部をつなぐ。後壁部70は、通水部58内と収納部50内を隔てる。前壁部66は、便鉢部14の上端内周部の一部であって、便鉢部14内と通水部58内を隔てる。前壁部66は、通水部58の吐水孔32から離れる側である奥側に向けて凹むように湾曲して形成される。便器本体12は、両横壁部72と前壁部66とをつなぐ第1遮壁部74を備える。
便器本体12は、図1、図2、図4に示すように、リム部46の外周縁部から下方に延びる周壁部110を備える。周壁部110は、便鉢部14を前方、両側方から覆い、下方に向かうにつれて僅かに内側に向けて傾斜する。周壁部110は、その下端面が床面112上に載せられる。また、便器本体12は、図1、図2に示すように、周壁部110の内周部の下側領域と便鉢部14の外周面の下側領域とをつなぐ支持壁部114を備える。また、便器本体12は、便鉢部14とリム部46と周壁部110と支持壁部114とにより囲まれる空間116が形成される。空間116は、便鉢部14の前方、両側方にて周方向に広がるように形成される。また、便器本体12は、図2、図4に示すように、周壁部110の両横側の後端部と便鉢部14の外周面とをつなぐ第2遮壁部118を備える。第2遮壁部118の上端部は、上面部22の下面につながれる。
型枠は石膏等の吸水性を有する素材を用いて構成される。型枠は、本例では、上側に配置される上型枠102A、下側に配置される下型枠102B、左右両側に配置される一対の横型枠102Cが用いられる。各型枠102A〜102Cは便器本体12の形状に応じた隙間空間が形成されるように配置され、下型枠102Bに形成される複数の通路103を通して隙間空間に泥しょうが流し込まれる。各通路103は、便器本体12の下方に面する複数の部位に対応する箇所に繋がるように設けられる。より詳細には、各通路103は、便器本体12のトラップ部16の第1下降通路36と上昇通路38の間の下端部、支持壁部114、排出口42の中央位置に対応する箇所に繋がるように設けられる。各型枠102A〜102Cの隙間空間には、水頭圧、ポンプ等を利用して圧力をかけて泥しょうが流し込まれ、圧力をかけた状態で保持される。泥しょうは各型枠102の表面に沿って硬化し、中間成形品104が得られる。この中間成形品104には、各通路103と繋がる位置に排出穴108が設けられる。
図6は第2実施形態に係る便器本体12が用いられる水洗大便器10を示す側面断面図である。
図1の排泥通路86の流出口90は、トラップ部16の第1下降通路36に向けて開放する例を説明した。本実施形態の排泥通路86の流出口90は、トラップ部16の封水44内にて上昇通路38の下流側に向けて開放する。流出口90は、上昇通路38の上面の下端95より上方に位置する。また、流出口90は、上昇通路38の下面の上端94より下方に位置しており、封水面96より下方に位置、つまり、封水44内に配置される。
図7は第3実施形態に係る便器本体12が用いられる水洗大便器10を示す側面断面図である。
図1では、便鉢部14の上端内周部に立面部30が設けられる例を説明した。この他にも、便鉢部14の上端内周部にはひさし状に内側に張り出す返し部120が設けられてもよい。返し部120は、環状に連続して設けられるが、鉢面部24の周方向の一部に亘る範囲でのみ連続して設けられてもよい。これにより、便鉢部14内に洗浄水を流したときや、便鉢部14内に立ち小便をしたときに、便鉢部14内で飛沫が生じた場合でも、返し部120の下面に飛沫が当たり、その便鉢部14外への飛散を抑えられる。
Claims (6)
- 便鉢部と、
洗浄水供給装置から供給される洗浄水が通る中空構造の通水部と、
前記通水部内に供給される洗浄水を前記便鉢部内に吐き出す吐水孔と、
前記便鉢部内に連通されるトラップ部と、
前記通水部の前記便鉢部寄りの位置において前記吐水孔とは別に形成される流入口を有し、本便器本体の成形時に該通水部内で生じる泥しょうを下方に排出するための排泥通路と、を備え、
前記排泥通路は、前記トラップ部に向けて開放する流出口を有し、少なくとも一部が閉塞され、
前記流出口は、前記トラップ部内に貯留される封水がなす封水面より下方に位置することを特徴とする便器本体。 - 便鉢部と、
洗浄水供給装置から供給される洗浄水が通る中空構造の通水部と、
前記通水部内に供給される洗浄水を前記便鉢部内に吐き出す吐水孔と、
前記通水部の前記便鉢部寄りの位置において前記吐水孔とは別に形成される流入口を有し、本便器本体の成形時に該通水部内で生じる泥しょうを下方に排出するための排泥通路と、を備え、
前記排泥通路は、少なくとも一部が閉塞され、
前記排泥通路は、前記便鉢部の一部領域の裏側にて、その一部領域に沿うように形成されることを特徴とする便器本体。 - 前記通水部の下壁面には勾配を有する案内領域が設けられ、
前記案内領域の勾配は、該案内領域上の泥しょうを前記流入口まで案内可能に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の便器本体。 - 前記便鉢部の下方に形成される排水入口を通して該便鉢部内に連通される排水路を備え、
前記排泥通路は、前記排水路に向けて開放する流出口を有することを特徴とする請求項2または3に記載の便器本体。 - 前記排泥通路は、前記流入口側から詰められる蓋材により閉塞されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の便器本体。
- 便鉢部と、
洗浄水供給装置から供給される洗浄水が通る中空構造の通水部と、
前記通水部内に供給される洗浄水を前記便鉢部内に吐き出す吐水孔と、
前記通水部の前記便鉢部寄りの位置において前記吐水孔とは別に形成される流入口を有し、本便器本体の成形時に該通水部内で生じる泥しょうを下方に排出するための排泥通路と、を備え、
前記排泥通路は、少なくとも一部が閉塞される便器本体の成形方法であって、
中空構造の前記通水部と前記流入口を備える前記便器本体を鋳込み成形により一体に成形する工程を含む便器本体の成形方法。
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