JP6422838B2 - 水洗大便器及び便器素地の製造方法 - Google Patents

水洗大便器及び便器素地の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水洗大便器及び便器素地の製造方法に関する。
水洗大便器では、便器洗浄後、リム通水路に残留した水が、すじ状の水(以下、すじ状水という)となって、便鉢部の内面を伝って流れ落ちることがある。このすじ状水は、便鉢部の内面を伝う経路を不規則に変えながら流れるうえ、長期間に亘って流れることもあり、見栄えの低下を招く原因となる。
この対策として、特許文献1には、リム通水路に洗浄水を供給する水供給管(water supply tube)と、トラップ部(stench trap)とを連通する水路(channel)を設けた便器が提案されている。この便器では、リム通水路内の水が水路を通してトラップ部に排出され、すじ状水が便鉢部の内面を長期に亘って流れ落ちるのを防止できると考えられる。
WO99/57385号公報
本発明者は、特許文献1の構造に関して検討した結果、以下の課題を認識するに至った。特許文献1の便器では、リム通水路内の水を排出するための水路が、トラップ部の封水貯溜部の上壁部を通るように配置されている。よって、トラップ部の上壁部が水路の分だけ前後方向に厚くなり、その下方を汚物を潜り抜けるまでの間に汚物が動く距離が長くなり、トラップ部を通して汚物を排出し難くなる。従って、特許文献1の便器は、便器洗浄に起因する見栄えの低下を防止しつつ、汚物排出性能を確保する観点から改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、便器洗浄に起因する見栄えの低下を防止しつつ、汚物排出性能を確保し易くできる水洗大便器を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のある態様は水洗大便器である。水洗大便器は、リム部が上端部に形成される便鉢部と、前記リム部の外周側に形成されるリム通水路と、前記リム通水路内から前記便鉢部内に吐水するためのリム吐水孔と、前記便鉢部の底部に接続されるトラップ部であって、該便鉢部の底部から該トラップ部の奥側に向かう途中位置に上方に延びる上昇通路部を有するトラップ部と、前記リム通水路内の水を前記上昇通路部に排出するための水抜き通路と、を備え、前記トラップ部は、封水が貯留される封水貯溜部を有し、前記水抜き通路の一部は、前記封水貯溜部において上流端から下流端に広がる内部空間に対して左右一方側を通るように配置される。
この態様によれば、リム通水路内の水を水抜き通路を通してトラップ部に排出できる。よって、リム通水路内の水がリム吐水孔から便鉢部内を通してすじ状水として長期に流れ落ちるのを防止でき、便器洗浄に起因する見栄えの低下を防止できる。また、水抜き通路が封水貯溜部の内部空間に対して左右一方側を通るように配置される。よって、封水貯溜部の上壁部を通るように水抜き通路を配置しなくともよくなるため、封水貯溜部の上壁部の前後方向での厚さを薄くできる。このため、封水貯溜部の上壁部の下方を汚物が潜り抜けるまでの間に汚物が動く距離を短くでき、水抜き通路がある場合でもトラップ部を通して汚物を排出し易くなる。
本発明によれば、便器洗浄に起因する見栄えの低下を防止しつつ、汚物排出性能を確保し易くできる水洗大便器を提供できる。
第1実施形態に係る水洗大便器の平面図である。 図2は図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2の封水貯溜部の拡大図である。 図2のC−C線断面図である。 図2の水洗大便器を斜め上側から見た斜視断面図である。 図4のD−D線断面図である。 図4のE−E線断面図である。 封水貯溜部の通路面に凸部が形成される変形例を示す図である。 第1実施形態に係る水洗大便器の便器本体を分解した状態を示す側面断面図である。 第1実施形態に係る水洗大便器の便器本体を分解した状態を示す正面断面図である。 第1実施形態に係る水洗大便器の便鉢側部分を成形する途中状態を示す図である。 各リム通水路の内底面に形成される勾配を模式的に示す図である。 第2実施形態に係る水洗大便器の正面断面図である。 封水貯溜部の内部空間の内側に水抜き通路が配置される変形例を示す図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略する。
[第1の実施の形態]
図1は本実施形態に係る水洗大便器10の平面図である。
水洗大便器10は、陶器を素材とする便器本体12を備える。便器本体12は、トイレ室の側壁面100に掛けた状態で取り付けられる壁掛け型便器である。
図2は図1のA−A線断面図であり、図3は図2のB−B線断面図である。
便器本体12は、リム部14が上端部に形成される便鉢部16と、リム部14の外周側に形成される二つのリム通水路18L、18Rと、リム通水路18L、18R内から便鉢部16内に吐水するための三つのリム吐水孔20A〜20Cと、を備える。また、便器本体12は、便鉢部16の底部に接続されるトラップ部22と、リム通水路18L、18R内の水をトラップ部22に排出するための水抜き通路24とを備える。水洗大便器10は、水抜き通路24に主な特徴の一つがあるが、先に周辺構造から説明する。
便鉢部16は、便器本体12の前部に形成される。便鉢部16は、リム部14の他に、汚物を受けるための鉢状の受け面部26と、受け面部26の下縁部から下方に窪むとともに便鉢部16の底部に形成される溜水部28と、を備える。受け面部26は、平面視にて左右寸法より前後寸法が大きくなるような楕円状に形成される。溜水部28の底面部にはトラップ部22の入口22aが開口する。
リム通水路18L、18Rには、水洗大便器10の左右中心線CLに対して左右一方側となる左側に配置される左リム通水路18L(第1リム通水路)と、その左右中心線CLに対して左右他方側となる右側に配置される右リム通水路18R(第2リム通水路)とが含まれる。左右中心線CLとは、水洗大便器10の外面部分の最大となる左右寸法Lx(図1参照)を二等分し、前後方向に沿って延びる直線をいう。なお、以下でも水洗大便器10の左右前後を基準として各構成要素の位置関係を説明する。
各リム通水路18L、18Rは、各リム通水路18L、18Rに洗浄水を供給するための共通通水路32の下流端部から左右に分岐して形成される。各リム通水路18L、18Rの分岐位置34はリム部14の後方に配置される。共通通水路32には、図2に示すように、洗浄水供給装置102の一部となる送水管102aから洗浄水が供給される。図3では、送水管102aから各リム通水路18L、18R内への洗浄水の通水経路Wpを示す。
左リム通水路18Lは、始端側となる分岐位置34から周方向の一方側(図3中の時計回り方向。以下、単に時計回り方向という)に延びるように形成される。左リム通水路18Lの終端側には折り返し部分18Laが形成され、その折り返し部分18Laの先端部に第1リム吐水孔20Aが形成される。また、左リム通水路18Lには、その始端側から終端側に向かう経路の途中位置から分岐する第2リム吐水孔20Bが形成される。第2リム吐水孔20Bは、この途中位置から便鉢部16の内側、かつ、周方向の他方側(図3中の反時計回り方向。以下、単に反時計回り方向という)に延びるように形成される。
右リム通水路18Rは、始端側となる分岐位置34から反時計回り方向に延びるように形成される。右リム通水路18Rの終端側には第3リム吐水孔20Cが形成される。
左リム通水路18Lに供給される洗浄水は第1リム吐水孔20A及び第2リム吐水孔20Bから吐き出される。右リム通水路18Rに供給される洗浄水は第3リム吐水孔20Cから吐き出される。各リム吐水孔20A〜20Cからは、リム部14の内周面に沿って反時計回り方向に洗浄水が吐き出される。これにより、便鉢部16の内面、特に、リム部14や受け面部26の内面を洗浄するための水流が形成される。
トラップ部22は、便鉢部16内から下水側水路(不図示)に排出される汚物の通り道となる。トラップ部22は、図2に示すように、上流側から下流側にかけて順に、上流通路部36と、上昇通路部38と、下流通路部40とを有する。上昇通路部38は、便鉢部16の底部からトラップ部22の奥側に向かう途中位置に設けられることになる。上流通路部36は、便鉢部16の底部に連なり下方かつ後方に延びるように形成される。上昇通路部38は、上流通路部36の下流端部に連なり上方かつ後方に延びるように形成される。下流通路部40は、上昇通路部38の下流端部に連なり後方に延びるように形成される。下流通路部40の下流端部には、トイレ室の側壁面100から引き出される排水管104が接続され、トラップ部22は排水管104を介して下水側水路に接続される。
図4は図2の封水貯溜部44(後述する)の拡大図である。
トラップ部22は、封水42が貯溜される封水貯溜部44を有する。封水42は、トラップ部22の通水方向での空気の流れを遮断する機能をもつ。封水貯溜部44は、トラップ部22の上流通路部36と、後述する溢れ縁46から下側に位置する上昇通路部38の一部分とにより構成される。
封水貯溜部44の内部には上流端から下流端に広がる内部空間44aが形成される。図4では封水貯溜部44の上流端から下流端までの範囲Saを示す。封水貯溜部44の上流端はトラップ部22の入口22aとなる。また、封水貯溜部44の下流端は上昇通路部38において溢れ縁46と同じ高さ位置にある箇所となる。
トラップ部22は封水42の非洗浄時の最高水位を規定する溢れ縁46を有する。ここでの「非洗浄時」とは、便鉢部16内の洗浄を開始する前の待機状態にある時をいう。溢れ縁46は、本実施形態において、上昇通路部38の後壁面の上端縁により構成される。トラップ部22内に溢れ縁46を超える水が入り込んだとき、トラップ部22内の水は溢れ縁46より下流側に溢れ出ることで下水側水路に排出される。この結果、トラップ部22内に残る水、つまり、封水42の非洗浄時の最高水位が規定される。
封水貯溜部44の上壁部44bは、中実の板状をなし、上流通路部36の内部空間の一部と上昇通路部38の内部空間の一部とを前後に隔てるように配置される。便鉢部16内から下水側水路に向けて排出される汚物は、封水貯溜部44の上壁部44bの下方を潜り抜ける。封水貯溜部44の上壁部44bは、便鉢部16及び上流通路部36の内部空間と上昇通路部38の内部空間とを前後に隔てる第1隔壁部50の下側部分を構成する。
水抜き通路24の説明に移る。図5は図2のC−C線断面図であり、図6は図2の水洗大便器10を斜め上側から見た斜視断面図である。
水抜き通路24は、各リム通水路18L、18R内に洗浄水供給装置102から洗浄水を供給し終えた後に、各リム通水路18L、18R内の水の一部を、便鉢部16内を通さずにトラップ部22に排出するためのものである。これにより、各リム吐水孔20A〜20Cから便鉢部16内を通してすじ状水が長期に亘って流れ落ちるのを防止できる。
水抜き通路24は、左リム通水路18L側から封水貯溜部44の内部空間44a側にかけて、縦通路52と、拡散通路54を有する。縦通路52の上流端部には、左リム通水路18L内から水抜き通路24内に洗浄水を導入するための水導入口56が形成される。水導入口56は、本実施形態において、左リム通水路18Lの内底面に開口する。拡散通路54の下流端部には水抜き通路24内から封水貯溜部44の内部空間44a内に水を排出するための排水口58が形成される。排水口58は、封水貯溜部44の内部空間44aに対して水洗大便器10の左側(図5中右側)に配置され、水洗大便器10の右側(図5中左側)に開放している。
縦通路52の一部及び拡散通路54は、図4〜図6に示すように、封水貯溜部44の上壁部44bを通らずに、封水貯溜部44の内部空間44aに対して水洗大便器10の左側を通るように配置される。縦通路52の一部及び拡散通路54は、上流通路部36の内部空間と上昇通路部38の内部空間とで前後に挟まれた位置を通らないように配置されることになる。別の観点からいうと、水抜き通路24の一部は、図4に示すように、便器本体12を側方から見たとき、封水貯溜部44の内部空間44aと重なる位置を通るように配置されるともいえる。さらに別の観点からいうと、水抜き通路24の一部は、水洗大便器10の右側(左右他方側。図5中左側)にある封水貯溜部44の側壁部44cに対して、水洗大便器10の左側(左右一方側。図5中右側)を通るように配置されるともいえる。
縦通路52は、図5に示すように、直線状に延びるように形成される。また、縦通路52は、鉛直方向に沿って延びるように形成される。ここでの「鉛直方向に沿って延びるように」とは、縦通路52の中心軸線の延びる方向が鉛直面と完全に平行な場合と、鉛直面とほぼ平行な場合とが含まれる。ここでの「鉛直面とほぼ平行な場合」とは、縦通路52の中心軸線の延びる方向の鉛直面に対する角度が0°超10°以下の場合をいう。
縦通路52の下流端部には、水抜き通路24内において左リム通水路18L側から封水貯溜部44の内部空間44a側に向かう水の流れを絞るための第1絞り孔60が形成される。第1絞り孔60は、水抜き通路24において左リム通水路18Lからトラップ部22に至る経路でトラップ部22寄りの位置に配置される。第1絞り孔60は上昇通路部38内から水抜き通路24の縦通路52内への汚水の逆流を制限するためのものである。
拡散通路54は、第1絞り孔60を通る水の流れを広げるように形成される。第1絞り孔60を通った水は拡散通路54内で拡散し、第1絞り孔60を通る前よりも水勢が弱められる。
拡散通路54は第1絞り孔60を通った水の流れ方向を下向きから右向き(図5中左向き)に変えて排水口58に誘導するように形成される。拡散通路54は、第1絞り孔60から見て下流側に、第1絞り孔60を通った水が突き当たる壁部54aがある形状となる。第1絞り孔60を通った水は拡散通路54の壁部54aに当たることで、第1絞り孔60を通る前よりも水勢が更に弱められる。
図7は図4のD−D線断面図であり、図8は図4のE−E線端面図である。
封水貯溜部44は、図4〜図8に示すように、封水貯溜部44の上流端から下流端までの範囲Saにおいて、内側に突き出る段差がなく滑らかに連なるように形成される通路面64を内側に有する。通路面64は、封水貯溜部44の左右の両側壁部44cと下壁部44dの内面により形成される。
上昇通路部38の封水貯溜部44には、左側壁部44cの通路面64より封水貯溜部44の径方向外側に凹む凹部66が形成される。凹部66は封水貯溜部44の上下方向の途中位置から上昇通路部38の上端部にかけての範囲に形成される。
縦通路52を形成する壁部の一部は、縦通路52の内部空間と封水貯溜部44の内部空間44aとを左右に隔てる第2隔壁部62を構成する。第2隔壁部62は封水貯溜部44の上下方向での途中位置から上昇通路部38の上端部にかけての範囲に設けられる。第2隔壁部62は、図7に示すように、トラップ部22の周囲の壁部と分離せずに前後に連なるように形成される。本図では、トラップ部22の壁部となる封水貯溜部44の左側壁部44cと前後に連なるように形成される例を示すが、溢れ縁46より上側においてもトラップ部22の壁部と前後に連なるように形成されている。
縦通路52の第2隔壁部62は、図4〜図7に示すように、凹部66の開口縁66aより封水貯溜部44の径方向外側に収まるように配置される。この開口縁66aは、封水貯溜部44の通路面64と凹部66の内壁面との境界位置となる。これにより、水抜き通路24を形成する第2隔壁部62は、封水貯溜部44の左側壁部44cの通路面64に凸部を形成しないように設けられる。ここでの凸部68とは、たとえば、図9に示すように、封水貯溜部44の左右の両側壁部44cと下壁部44dの通路面64において、封水貯溜部44の径方向内側に突き出るように形成される部位をいう。この凸部68は、封水貯溜部44内を上流側から下流側に向かう途中位置(図9では上側に向かう途中位置)に形成される段差となる。この凸部68は封水貯溜部44内を流れる洗浄水や汚物の抵抗となる。
また、第2隔壁部62は、図5に示すように、上方に向かうにつれて、トラップ部22の径方向外側に傾斜するように形成される。水抜き通路24を形成する第2隔壁部62は、上方に向かう途中位置で、トラップ部22の径方向内側に突き出ないように形成されることになる。
以上の水洗大便器10によれば、各リム通水路18L、18R内の水を水抜き通路24を通してトラップ部22内に排出できる。よって、各リム通水路18L、18R内の水が各リム吐水孔20A〜20Cから便鉢部16内を通してすじ状水として長期に流れ落ちるのを防止でき、便器洗浄に起因する見栄えの低下を防止できる。
また、水抜き通路24の一部が封水貯溜部44の内部空間44aに対して左側を通るように配置される。よって、水抜き通路24を封水貯溜部44の上壁部44bを通るように配置しなくともよくなるため、封水貯溜部44の上壁部44bの前後方向での厚さを薄くできる。このため、封水貯溜部44の上壁部44bの下方側を汚物が潜り抜けるまでの間に汚物が動く距離を短くでき、水抜き通路24がある場合でもトラップ部22を通して汚物を排出し易くなる。これらの結果、便器洗浄に起因する見栄えの低下を防止しつつ、汚物排出性能を確保し易くなる。
また、水抜き通路24の内部通路を形成する第2隔壁部62は、封水貯溜部44の通路面64に凸部を形成しないように設けられる。よって、封水貯溜部44内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に抵抗が付与され難くなり、より汚物排出性能を確保し易くなる。
また、水抜き通路24を形成する壁部の一部は、水抜き通路24の内部空間とトラップ部22の内部空間とを左右に隔てる第2隔壁部62を構成する。よって、水抜き通路24を形成する壁部とトラップ部22の内部通路を形成する壁部とを分離させるよりも、水抜き通路24とトラップ部22との合計での左右寸法を抑えられ、水洗大便器10の左右寸法の小型化に寄与する。
また、水抜き通路24は拡散通路54を有している。よって、水抜き通路24を通る水は拡散通路54で拡散することで水勢が弱められ、水抜き通路24から弱水勢の水を封水貯溜部44の内部空間44aに排出できる。このため、便器洗浄時、水抜き通路24から排出される水によって、封水貯溜部44内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に影響が及び難くなり、汚物排出性能を更に確保し易くなる。
また、拡散通路54は水の流れ方向を変えて封水貯溜部44内に水を排出するように形成される。よって、拡散通路54内を通る水は拡散通路54の内壁面と当たることで水勢が更に弱められ、水抜き通路24から更に弱水勢の水を封水貯溜部44の内部空間44aに排出できる。このため、便器洗浄時、水抜き通路24から排出される水によって、封水貯溜部44内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に更に影響が及び難くなり、汚物排出性能を更に確保し易くなる。
なお、水抜き通路24の一部は、図2に示すように、封水42内に水没しており、水抜き通路24とトラップ部22の間での空気の流れが封水42により遮断された状態(以下、遮断状態という)になっている。水抜き通路24は、図5に示すように、水抜き通路24を遮断状態にできる封水42の遮断水位のうち、最低水位となる最低遮断水位を規定する最低遮断水位規定部69を有する。最低遮断水位規定部69は、水抜き通路24の上流端となる水導入口56から下流端となる排水口58に向かう経路にある、水抜き通路24の上壁面の下端箇所により構成される。封水42の水位が最低遮断水位規定部69を下回ると、水抜き通路24とトラップ部22の間で空気が流通可能な状態になる。封水42の水位が最低遮断水位規定部69以上になると、遮断状態になる。
この最低遮断水位規定部69は、溢れ縁46に対して下方に50mm以上の距離L1を空けて配置される。これにより、封水42の水位が乾燥等により下がった場合でも、水抜き通路24の封水42による遮断状態を長期間に亘り維持できる。よって、下水側水路から水抜き通路24を通して臭いが逆流するのを長期間に亘り安定して防止できる。なお、この数値条件は本発明者の実験的検討に基づき設定している。距離L1の上限値は特に限定しないが、たとえば、溢れ縁46からトラップ部22の通路面64の最低位置までの距離が上限値となる。また、本実施形態に係る最低遮断水位規定部69は封水貯溜部44の上壁部44bの下端に対して下方に配置されている。
次に水洗大便器10の製造方法を説明する。図10、図11は水洗大便器10の便器本体12を分解した状態を示す図であり、図10は図2と同様の視点から見た図であり、図11は図5と同様の視点から見た図である。
水洗大便器10は、便器本体12を上下に分割した形状の上面側部分70と便鉢側部分72を備える。上面側部分70は、便器本体12の上面部12aと、共通通水路32を画定する壁部32aを含む部分である。便鉢側部分72は、上面側部分70より下側の部分である。便鉢側部分72は便鉢部16の大部分を含む部分である。上面側部分70と便鉢側部分72の境界位置は各リム通水路18L、18Rを上下に分割する位置となるように設定される。便鉢側部分72のリム通水路18L、18Rは上側に開放した形状となる。上面側部分70は、便鉢側部分72に接合されたとき、リム通水路18L、18Rを上側から塞ぐように配置される。
便器本体12は、これら上面側部分70及び便鉢側部分72それぞれの焼成前の便器素地を鋳込み成型により別々に成型し、これらを接着等により接合した後、乾燥、施釉、焼成等の後工程を経ることで得られる。以下、便鉢側部分72の便器素地の製造方法を主に説明する。
図12は水洗大便器10の便鉢側部分72の便器素地を成形する途中状態を示す図である。
便鉢側部分72は複数の型110〜114を用いた鋳込み成形により得られる。鋳込み成形は、複数の型110〜114を型合わせすることによって、便器素地を成形するための型空間116を形成する工程と、複数の型110〜114により形成される型空間116内に未硬化状態の泥しょうを注入する工程とが含まれる。型110〜114は、石膏等の吸水性をもつ素材により構成される。泥しょうは各型110〜114の表面に沿って硬化し、便鉢側部分72の便器素地120が得られる。鋳込み成形は、さらに、便鉢側部分72の便器素地120内に残る未硬化状態の泥しょうを排出する工程と、各型110〜114を便器素地120から脱型する工程とを含む。本図では各型110〜114を便器素地120から脱型する直前の状態を示す。
型110〜114は、本例では、上側に配置される上型110と、下側に配置される下型111と、左右両側に配置される左型112及び右型113とが用いられる。各型110〜113は水洗大便器10の便鉢側部分72に応じた形状の成形面110a、111a、112a、113aを有する。
上型110の成形面110aは便鉢側部分72の上方に面する部位を成形するためのものである。上型110の成形面110aは各リム通水路18L、18Rの内底面をかたどった形状を少なくとも持つ。また、上型110の成形面110aは、図示しないが、便鉢部16の内面もかたどった形状も持つ。下型111の成形面111aは便鉢側部分72の下方に面する部位を成形するためのものである。下型111の成形面111aはトラップ部22の下壁部及び両側壁部をかたどった形状を少なくとも持つ。左型112の成形面112a及び右型113の成形面113aは便鉢側部分72の左右両側方に面する部位を成形するためのものである。上型110及び下型111は互いの成形面110a、111aを上下に対向させて配置され、左型112及び右型113も互いの成形面112a、113aを左右に対向させて配置される。各成形面110a、111aの間には便器素地を成形するための型空間116が形成される。
ここで、複数の型110〜114には、水抜き通路24の縦通路52を成形するための棒状の型部材114が含まれる。型部材114は縦通路52の内面を成形するための成形面114aを有する。上型110には成形面110aを貫通する差込穴110bが形成され、型部材114は上型110の差込穴110bに対して抜き差しされる。このとき、型部材114は、差込穴110bの軸線方向であって、各型110〜114内の型空間116に近づく方向に差し込まれる。
この状態で複数の型110〜114内の型空間116内には未硬化状態の泥しょうが注入される。この後、前述のように泥しょうを排出し、各型110〜114を便器素地120から脱型する。ここでは、上型110の差込穴110bから型部材114を抜き出すことで型部材114を先に脱型してから、他の型110〜113を脱型する。このとき、型部材114の脱型方向Paは、差込穴110bの軸線方向であって、各型110〜113内の型空間116から離れる方向に抜き出される。一方、上型110の脱型方向Pbは、型部材114の脱型方向Paとは異なる方向、より詳しくは、型部材114の脱型方向Paと平行な仮想面に対して傾斜した方向となる。このように型部材114を先に脱型することで、上型110の脱型方向Pbと型部材114の脱型方向Paとが異なる方向の場合でも、上型110、型部材114のそれぞれをスムーズに脱型できる。
本実施形態に係る水抜き通路24の縦通路52は、直線状に延びるように形成され、上側に向けて開放する水導入口56を有する。よって、鋳込み成形時、上型110の差込穴110bに棒状の型部材114を差し込むだけで、水抜き通路24の縦通路52を成形できる形状となり、水抜き通路24がある便器本体12を容易に製造できる。
なお、型部材114の外周面は先端側に向かうにつれて先細りするようにテーパー状に形成されている。これにより、水抜き通路24の縦通路52の内面は、水導入口56から下方に向かうにつれてすぼまるようにテーパー状に形成される。このような形状とすることで、型部材114の外周面には、いわゆる抜き勾配が設けられることになる。よって、上型110の差込穴110bから型部材114を抜き出し易くなり、水抜き通路24がある便器本体12を更に容易に製造できる。
次に、水洗大便器10の他の特徴を説明する。
図5を参照する。水抜き通路24の上流端部には段差面74が形成される。段差面74は左リム通水路18Lに臨むように形成される。水洗大便器10は水抜き通路24内に取り付けられる取付部材76を更に備える。取付部材76は段差面74上に載せられた状態で接着等により取り付けられる。取付部材76は水抜き通路24の内部空間を横断するように取り付けられる。
取付部材76は板状を呈し、左リム通水路18L側からトラップ部22側に向かって水を流すための貫通孔となる第2絞り孔76aが形成される。第2絞り孔76aは、水抜き通路24において左リム通水路18Lからトラップ部22に至る経路で左リム通水路18L寄りの位置に配置される。第2絞り孔76aは水抜き通路24内において左リム通水路18L側から封水貯溜部44の内部空間44a側に向かう水の流れを絞るためのものである。第2絞り孔76aは、各リム通水路18L、18R内が洗浄水で満たされたとき、各リム通水路18L、18R内から水抜き通路24内への洗浄水の流入を制限することで、各リム吐水孔20A〜20Cから吐き出される洗浄水量を高める機能をもつ。
以上の水洗大便器10によれば、水抜き通路24に第2絞り孔76aがある取付部材76が取り付けられるため、水抜き通路24の内径寸法と第2絞り孔76aの内径寸法とを別々の大きさに設定できる。よって、水抜き通路24の内径寸法は、前述の型部材114の強度を確保するのに適した大寸法に設定できる。また、第2絞り孔76aの内径寸法は、水抜き通路24からトラップ部22内に排出される水の水勢を抑えるのに適した小寸法に設定できる。これにより、便器洗浄時、水抜き通路24から排出される水によって、封水貯溜部44の内部空間44a内の上流側から下流側に向かう水流に影響が及び難くなり、汚物排出性能を確保し易くなる。このように、水洗大便器10に水抜き通路24を備え付ける場合において、水抜き通路24の成形に用いられる型部材114の強度を確保しつつ、汚物排出性能を確保し易くなる。
図13は各リム通水路18L、18Rの内底面に形成される勾配を模式的に示す図である。本図では高位置から低位置に向かう勾配を矢印により示す。
各リム通水路18L、18Rの内底面には、各リム吐水孔20A〜20Cから奥側に向かうにつれて下り傾斜となる勾配が設けられる。
詳しくは、左リム通水路18Lの内底面には第1リム吐水孔20Aが高位置となり、各リム通水路18L、18Rの分岐位置34側が低位置となる第1勾配80Aが設けられる。また、左リム通水路18Lの内底面には第2リム吐水孔20Bが高位置となり、第1勾配80Aのある内底面の途中位置が低位置となる第2勾配80Bが設けられる。また、右リム通水路18Rの内底面には第3リム吐水孔20Cが高位置となり、各リム通水路18L、18Rの分岐位置34側が低位置となる第3勾配80Cが設けられる。
以上の勾配80A〜80Cにより、水抜き通路24の水導入口56は、各リム吐水孔20A〜20Cより低位置に少なくとも一部が配置される。本実施形態に係る水導入口56は、各リム吐水孔20A〜20Cより低位置に全体が配置される。
以上の構成の利点を説明する。洗浄水供給装置102からの洗浄水の供給が終了すると、各リム通水路18L、18R内の水は、各リム吐水孔20A〜20Cの他に、水導入口56を通して水抜き通路24から排出される。ここで、各リム吐水孔20A〜20Cの下縁近くまで各リム通水路18L、18R内の水位が下がった状況を考える。この状況のとき、各リム通水路18L、18Rの内底面上に残留する残留水は、各リム吐水孔20A〜20Cより低位置にある水導入口56を通して水抜き通路24から排出でき、各リム吐水孔20A〜20Cを通して便鉢部16内に流れる水の量を減らし易くなる。なお、ここでの「残留水」には、便器洗浄に用いられる洗浄水や、便器洗浄後に封水42を溜めるための補給水として、洗浄水供給装置102から供給される水が含まれる。
また、各リム通水路18L、18R内の水位が下がる過程において、各リム通水路18L、18Rの内底面上の水を、第1勾配80A〜第3勾配80Cにより、水導入口56まで自重によって導き易くなる。よって、各リム通水路18L、18Rの内底面上の水を水抜き通路24を通して排出し易くなり、各リム吐水孔20A〜20Cを通して便鉢部16内に流れる水の量を減らし易くなる。
ここで、図3、図5に示すように、各リム通水路18L、18Rの分岐位置34には水溜部82が形成される。水溜部82は左リム通水路18L及び右リム通水路18Rのそれぞれの上流端部に形成されることになる。水溜部82は、各リム通水路18L、18Rの上流側に向かうにつれて、つまり、各リム通水路18L、18Rの分岐位置34に近づくにつれて、内底面が低位置に配置されるように下向きに窪んで形成される。水溜部82は、各リム吐水孔20A〜20Cより低位置であって、かつ、水導入口56より低位置に少なくとも一部が配置される。これにより、便器洗浄が完了した後、ある程度の水を水溜部82内に溜めた状態で残すことができる。図5では水溜部82内に残る水の水位WLcを一点鎖線で示す。
以上の構成によれば、各リム通水路18L、18R内の水を水抜き通路24を通してトラップ部22に排出した後でも、各リム通水路18L、18R内の水の一部を水溜部82内に残すことができる。よって、洗浄水供給装置102から洗浄水を供給するとき、各リム通水路18L、18R内を早期に満水状態にでき、各リム通水路18L、18Rから各リム吐水孔20A〜20Cを通して高水圧の洗浄水を早期に吐き出せるようになる。
図4、図5を参照する。水抜き通路24の排水口58の中心を通る軸線Laに沿った方向を軸線方向Pcとする。本実施形態に係る排水口58の軸線方向Pcは図5では左右方向となり、図4の紙面に直交する方向となる。つまり、図4は排水口58の軸線方向Pcから見た図となる。水抜き通路24からトラップ部22内に洗浄水が排出されるとき、水抜き通路24の排水口58からは軸線方向Pcに沿うように洗浄水が排出される。つまり、排水口58の軸線方向Pcから見たとき、排水口58と重なる範囲は、排水口58から洗浄水が排出される洗浄水が直線的に流れるとしたとき、その直線的に流れる洗浄水が通る範囲になるといえる。
また、封水貯溜部44において便鉢部16から排出される洗浄水の流れ方向に沿う通路中心線をLbとする。通路中心線Lbは、封水貯溜部44において洗浄水の流れ方向に直交する断面での封水貯溜部44の内部空間44aの幾何学的な重心位置を、封水貯溜部44の上流端から下流端までの範囲で流れ方向に連ねた線をいう。
水抜き通路24の排水口58は、前述の軸線方向Pcから見て(図4の視点から見て)、封水貯溜部44の通路中心線Lbに対して重ならない位置に配置される。排水口58は、この軸線方向Pcから見て、封水貯溜部44の通路中心線Lbに対してずれた位置に配置されるともいえる。これにより、水抜き通路24の排水口58から封水貯溜部44の通路中心線Lbをそれた位置に向けて洗浄水が排出されることになる。よって、水抜き通路24の排水口58から排出される洗浄水によって、封水貯溜部44内を通路中心線Lbに沿って流れる洗浄水の流れが阻害され難くなり、汚物排出性能を確保し易くなる。
[第2の実施の形態]
図14は第2実施形態に係る水洗大便器10の正面断面図である。
図5では、水抜き通路24の排水口58は、上昇通路部38において封水貯溜部44の内部空間44aに対して左側に配置される例を説明した。本例では、水抜き通路24の排水口58は、上昇通路部38において封水貯溜部44の内部空間44aに対して下方側に配置され、便器本体12の上方側に開放している。このように水抜き通路24の排水口58は、封水貯溜部44の内部空間44aに対して左右一方側又は下方側に配置されていればよい。
この水抜き通路24の排水口58からは、上昇通路部38内において上下方向に延びる壁面62aに沿うように上向きに水が排出される。この壁面62aとは、本実施形態において、トラップ部22の内部空間側にある水抜き通路24の第2隔壁部62の壁面である。
これにより、上昇通路部38内での洗浄水や汚物の流れ方向と同じ上向きに水抜き通路24の排水口58から水を排出できる。よって、便器洗浄時、水抜き通路24から排出される水によって、封水貯溜部44の内部空間44a内の上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に影響が及び難くなり、汚物排出性能を更に確保し易くなる。
なお、本実施形態では、水抜き通路24の上流端部が左リム通水路18Lの内底面から突き出る筒状部84内に形成され、筒状部84の上端開口が水導入口56を構成する。これにより、水溜部82の奥底位置から水導入口56までの高さが大きくなり、水抜き通路24の水導入口56を通して水溜部82内の水が排出され難くなる。この結果、水溜部82内に残る水の量を増やすことができ、洗浄水供給装置102から洗浄水を供給するとき、各リム通水路18L、18R内を更に早期に満水状態にできる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
水洗大便器10は、洗い落し式、サイホン式等の洗浄方式により便鉢部16内を洗浄してもよい。水洗大便器10は、水道直圧式、重力給水式等の給水方式が用いられてもよい。便器本体12は壁掛け式便器を例に説明したが、トイレ室の床面上に設置される床置き式便器でもよい。また、便器本体12は陶器の他に樹脂等を素材としてもよい。
また、本実施形態に係るトラップ部22は、トイレ室の側壁面100から引き出される排水管104を通して排水するため、トラップ部22の下流通路部40が側壁面100に向けて水平に延びるように形成される、いわゆるPトラップの構造を例に説明した。この他に、トラップ部22は、トイレ室の床面から引き出される排水管を通して排水するため、トラップ部22の下流通路部40が床面に向けて鉛直に延びるように形成される、いわゆるSトラップの構造であってもよい。
また、本実施形態に係るトラップ部22の上昇通路部38と便鉢部16との間には、これらを前後に隔てる中実の板状の第1隔壁部50が配置される例を説明した。この他にも、これらの間には、これらを前後に隔てる複数の壁部が中空空間を挟んで配置されてもよい。
リム部14に形成されるリム吐水孔20A〜20Cの数は特に限られず、三つの他に、一つ、二つ、四つ以上でもよい。リム吐水孔20A〜20Cからの洗浄水の吐き出し方向は特に限られず、便鉢部16の内周面に沿った周方向の一方側に吐き出す場合の他、下向きに吐き出してもよい。リム部14の外周側には左リム通水路18L及び右リム通水路18Rのうちの一方のみが形成されていてもよい。
水抜き通路24は、封水貯溜部44の内部空間44aに対して便器本体12の左右一方側を通るように配置されていればよく、図8のように便器本体12の左側ではなく、便器本体12の右側を通るように配置されていてもよい。また、図8では、水抜き通路24は、封水貯溜部44の内部空間44aの外側に配置される例を説明した。この他にも、図15に示すように、水抜き通路24は、封水貯溜部44の内部空間44aの内側に配置されてもよい。この場合でも、封水貯溜部44の内部空間44aの一部に対して、便器本体12の左右一方側を通るように水抜き通路24が配置されることになる。
水抜き通路24を形成する壁部として第2隔壁部62が、封水貯溜部44の通路面64に凸部を形成しないように設けられる例を説明した。このような水抜き通路24の壁部は第2隔壁部62に限られない。また、このような条件を満たすうえで、水抜き通路24の壁部(第2隔壁部62)は、凹部66の開口縁66aより封水貯溜部44の径方向外側に収まるように配置される例を説明した。この他にも、封水貯溜部44の内部空間44a側にある水抜き通路24の第2隔壁部62の内面が通路面64の一部となるように形成し、水抜き通路24の排水口58を通路面64より凹むように形成することで、このような条件を満たしてもよい。
また、水抜き通路24は、水抜き通路24の内部空間とトラップ部22の内部空間とを左右に隔てる第2隔壁部62を有する例を説明したが、水抜き通路24は第2隔壁部62を有していなくともよい。この場合、水抜き通路24の内部空間とトラップ部22の内部空間との間に他の空間が配置されてもよい。
また、水抜き通路24の拡散通路54は、水抜き通路24において第1絞り孔60に対してトラップ部22側に連なる位置に形成される例を説明した。拡散通路54は、水抜き通路24を通る水の流れを広げて拡散可能な形状であればよく、第1絞り孔60に対してトラップ部22側に連なる位置に形成されていなくともよい。
取付部材76の水抜き通路24に対する取付位置は特に限られず、水抜き通路24の上流端部の他に、その通水方向の途中位置や下流端部に取り付けられてもよい。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。
前述の課題を解決するための手段に記載の態様の水洗大便器は、前記封水貯溜部は、その上流端から下流端までの範囲で連なるように形成される通路面を内側に有し、前記水抜き通路を形成する壁部は、前記通路面に凸部を形成しないように設けられてもよい。
この態様によれば、封水貯溜部内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に抵抗が付与され難くなり、より汚物排出性能を確保し易くなる。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路を形成する壁部の一部は、該水抜き通路の内部空間と前記トラップ部の内部空間とを左右に隔てる隔壁部を構成してもよい。
この態様によれば、水抜き通路を形成する壁部とトラップ部の内部通路を形成する壁部とを分離させるよりも、水抜き通路とトラップ部との合計での左右寸法を抑えられる。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路の排水口は、前記上昇通路部の内部空間に対して下方側に配置され、該上昇通路部内に上向きに水を排出するように形成されてもよい。
この態様によれば、上昇通路部内での洗浄水や汚物の流れ方向と同じ上向きに水抜き通路の排水口から水を排出できる。よって、便器洗浄時、水抜き通路から排出される水によって、封水貯溜部内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に影響が及び難くなり、汚物排出性能を更に確保し易くなる。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路は、該水抜き通路を通る水の流れを広げて拡散させるための拡散通路を有してもよい。
この態様によれば、水抜き通路を通る水は拡散通路で拡散することで水勢が弱められ、水抜き通路から弱水勢の水を封水貯溜部の内部空間に排出できる。よって、便器洗浄時、水抜き通路から排出される水によって、封水貯溜部内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に影響が及び難くなり、汚物排出性能を更に確保し易くなる。
前述の態様の水洗大便器は、前記拡散通路は、水の流れ方向を変えて前記封水貯溜部内に水を排出するように形成されてもよい。
この態様によれば、拡散通路を通る水は拡散通路の内壁面と当たることで水勢が更に弱められ、水抜き通路から更に弱水勢の水を封水貯溜部の内部空間に排出できる。よって、便器洗浄時、水抜き通路から排出される水によって、封水貯溜部内を上流側から下流側に向かって流れる水や汚物に更に影響が及び難くなり、汚物排出性能を更に確保し易くなる。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路は、前記上昇通路部内から該水抜き通路内への汚水の逆流を制限するための第1絞り孔を有してもよい。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路は、前記リム通水路内から該水抜き通路内への洗浄水の流入を制限するための第2絞り孔を有してもよい。
前述の態様の水洗大便器は、前記トラップ部は、前記封水の非洗浄時の最高水位を規定する溢れ縁を有し、前記水抜き通路は、該水抜き通路と前記上昇通路部の間での空気の流れを遮断した状態にできる前記封水の最低遮断水位を規定する最低遮断水位規定部を有し、前記最低遮断水位規定部は、前記溢れ縁に対して下方に50mm以上の距離を空けて配置されてもよい。
この態様によれば、トラップ部内の封水が乾燥により水位が下がった場合でも、水抜き通路とトラップ部の間での空気の流れを封水により遮断した状態を長期間に亘り維持できる。よって、下水側水路から水抜き通路を通って臭いが逆流するのを長期間に亘り防止できる。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路は、直線状に延びるように形成される縦通路を有し、前記縦通路は、上側に向けて開放する水導入口を有していてもよい。
この態様によれば、鋳込み成形時、型枠に棒状の型部材を差し込むだけで、水抜き通路の縦通路を成形できる形状となり、水抜き通路がある便器本体を容易に製造できる。
前述の態様の水洗大便器は、前記リム通水路には、前記水抜き通路の水導入口より低位置に水溜部が形成されてもよい。
この態様によれば、リム通水路内の水を水抜き通路を通してトラップ部に排出した後でも、リム通水路内の水の一部を水溜部内に残すことができる。よって、洗浄水供給装置から洗浄水を供給するとき、リム通水路内を早期に満水状態にでき、リム通水路からリム吐水孔を通して高水圧の洗浄水を早期に吐き出せるようになる。
前述の態様の水洗大便器は、前記水抜き通路の排水口は、該排水口の軸線方向から見て、前記封水貯溜部における洗浄水の流れ方向に沿う中心線に対して重ならない位置に配置されてもよい。
この態様によれば、水抜き通路の排水口から封水貯溜部の通路中心線をそれた位置に向けて洗浄水が排出されることになる。よって、水抜き通路の排水口から排出される洗浄水によって、封水貯溜部内を通路中心線に沿って流れる洗浄水の流れが阻害され難くなり、汚物排出性能を確保し易くなる。
本発明の他の態様は便器素地の製造方法である。便器素地の製造方法は、上面側部分と、前記上面側部分より下側の便鉢側部分とを接合して構成される便器本体における前記便鉢側部分の便器素地の製造方法であって、前記便器本体は、リム部が上端部に形成される便鉢部と、前記リム部の外周側に形成されるリム通水路と、前記リム通水路内から前記便鉢部内に吐水するためのリム吐水孔と、前記便鉢部の底部に接続されるトラップ部であって、該便鉢部の底部から該トラップ部の奥側に向かう途中位置に上方に延びる上昇通路部を有するトラップ部と、前記リム通水路内の水を前記上昇通路部に排出するための水抜き通路と、を備え、複数の型を型合わせすることによって、前記便器素地を成形するための型空間を形成する工程を含み、前記複数の型には、前記リム通水路の内底面を成形するための成形面を有し、前記成形面を貫通する差込穴が形成される上型と、前記水抜き通路の内面を成形するための成形面を有し、前記差込穴に対して抜き差しされる型部材と、が含まれることを特徴とする。
この態様によれば、上型の差込穴に型部材を差し込むだけで、水抜き通路の一部を成形でき、水抜き通路がある便器本体を容易に製造できる。
10…水洗大便器、14…リム部、16…便鉢部、18L…左リム通水路(第1リム通水路)、18R…右リム通水路(第2リム通水路)、20A…第1リム吐水孔、20B…第2リム吐水孔、20C…第3リム吐水孔、22…トラップ部、24…水抜き通路、38…上昇通路部、42…封水、44…封水貯溜部、46…溢れ縁、52…縦通路、54…拡散通路、56…水導入口、58…排水穴、60…第1絞り孔、64…通路面、68…凸部、76…取付部材、76a…第2絞り孔、82…水溜部。

Claims (13)

  1. リム部が上端部に形成される便鉢部と、
    前記リム部の外周側に形成されるリム通水路と、
    前記リム通水路内から前記便鉢部内に吐水するためのリム吐水孔と、
    前記便鉢部の底部に接続されるトラップ部であって、該便鉢部の底部から該トラップ部の奥側に向かう途中位置に上方に延びる上昇通路部を有するトラップ部と、
    前記リム通水路内の水を前記上昇通路部に排出するための水抜き通路と、を備え、
    前記トラップ部は、封水が貯留される封水貯溜部を有し、
    前記水抜き通路の一部は、前記封水貯溜部において上流端から下流端に広がる内部空間に対して左右一方側を通るように配置されることを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記封水貯溜部は、その上流端から下流端までの範囲で連なるように形成される通路面を内側に有し、
    前記水抜き通路を形成する壁部は、前記通路面に凸部を形成しないように設けられることを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記水抜き通路を形成する壁部の一部は、該水抜き通路の内部空間と前記トラップ部の内部空間とを左右に隔てる隔壁部を構成することを特徴とする請求項1または2に記載の水洗大便器。
  4. 前記水抜き通路の排水口は、前記上昇通路部の内部空間に対して下方側に配置され、該上昇通路部内に上向きに水を排出するように形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水洗大便器。
  5. 前記水抜き通路は、該水抜き通路を通る水の流れを広げて拡散させるための拡散通路を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水洗大便器。
  6. 前記拡散通路は、水の流れ方向を変えて前記封水貯溜部内に水を排出するように形成されることを特徴とする請求項5に記載の水洗大便器。
  7. 前記水抜き通路は、前記上昇通路部内から該水抜き通路内への汚水の逆流を制限するための第1絞り孔を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の水洗大便器。
  8. 前記水抜き通路は、前記リム通水路内から該水抜き通路内への洗浄水の流入を制限するための第2絞り孔を有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の水洗大便器。
  9. 前記トラップ部は、前記封水の非洗浄時の最高水位を規定する溢れ縁を有し、
    前記水抜き通路は、該水抜き通路と前記上昇通路部の間での空気の流れを遮断した状態にできる前記封水の最低遮断水位を規定する最低遮断水位規定部を有し、
    前記最低遮断水位規定部は、前記溢れ縁に対して下方に50mm以上の距離を空けて配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の水洗大便器。
  10. 前記水抜き通路は、直線状に延びるように形成される縦通路を有し、
    前記縦通路は、上側に向けて開放する水導入口を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の水洗大便器。
  11. 前記リム通水路には、前記水抜き通路の水導入口より低位置に水溜部が形成されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の水洗大便器。
  12. 前記水抜き通路の排水口は、該排水口の軸線方向から見て、前記封水貯溜部における洗浄水の流れ方向に沿う通路中心線に対して重ならない位置に配置されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の水洗大便器。
  13. 上面側部分と、前記上面側部分より下側の便鉢側部分とを接合して構成される便器本体における前記便鉢側部分の便器素地の製造方法であって、
    前記便器本体は、リム部が上端部に形成される便鉢部と、前記リム部の外周側に形成されるリム通水路と、前記リム通水路内から前記便鉢部内に吐水するためのリム吐水孔と、前記便鉢部の底部に接続されるトラップ部であって、該便鉢部の底部から該トラップ部の奥側に向かう途中位置に上方に延びる上昇通路部を有するトラップ部と、前記リム通水路内の水を前記上昇通路部に排出するための水抜き通路と、を備え、
    複数の型を型合わせすることによって、前記便器素地を成形するための型空間を形成する工程を含み、
    前記複数の型には、前記リム通水路の内底面を成形するための成形面を有し、前記成形面を貫通する差込穴が形成される上型と、前記水抜き通路の内面を成形するための成形面を有し、前記差込穴に対して抜き差しされる型部材と、が含まれることを特徴とする便器素地の製造方法。
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