JP6508612B2 - 水洗大便器 - Google Patents
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Description
特許文献1における水洗大便器は、互いに一体に成形されたリム部とボウル部により水洗大便器を製造することが可能であることを特徴としている。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る大便器システム及び水洗大便器について説明する。
また、壁面6の裏側には、汚物を排出するための排水管10が設けられ、この排水管10により、水洗大便器2からの汚物を外部へ排出するようになっている。
タンク側配管14は貯水タンク8から鉛直下方に延び、そこから水洗大便器2に向かって水平方向に延びている。タンク側配管14の下流側には分岐部16が設けられ、分岐部16から水洗大便器2に向かって水平方向に共通配管12が延出している。共通配管12は、壁面6を貫通し、シール部材である接続部材22を介して水洗大便器2の給水口22に接続されている。
なお、共通配管12及びタンク側配管14と、分岐部16が給水配管としての機能を果たす。
図1及び図2に示すように、水洗大便器2は、前方側に形成されるボウル26と、給水口24からボウル26に向かって洗浄水を供給する導水路32と、導水路32内に設けられる管状部材34と、ボウル26の下方から排水管10へ連通して延びる排水トラップ管路36と、を備えている。
リム部26aは、その内周面が鉛直方向に立ち上がるように形成されている。また、このリム部26aから下方へ滑らかに傾斜するように汚物受け面26bが形成されている。さらに、この汚物受け面26bの下方には、汚物受け面26bから連続してボウル形状の溜水部26cが形成されている。
汚物受け面26bの下方且つ、右側面(図2参照)には、溜水部26cに向けて洗浄水を吐水するゼット吐水口30が開口している。このゼット吐水口30は、溜水水位WL1よりも高い位置に開口している。
なお、リム吐水口28及びゼット吐水口30が、水洗大便器2内の空気を吸気する吸気口としての機能を果たす。
図3に示すように、導水路32は、給水口24から連続して形成される共通導水路32aと、共通導水路32aよりも流路断面積が絞られた絞り導水路32bと、絞り導水路32bからリム吐水口28へとつながるリム導水路32cと、リム導水路32cから分岐してゼット吐水口30へとつながるゼット導水路32dと、を有している。
図3にもどって、ゼット導水路32dは、リム導水路32cから下方へ分岐し、汚物受け面26bの内周面に沿うように湾曲しながら(図2参照)上後方から下前方に向かって延び、ゼット吐水口30へとつながっている。また、ゼット導水路32dは、リム導水路32cから分岐して下向へ流路が屈曲している部分からゼット吐水口30までである。
導水路32の内部には、可撓性のゴムで形成されたチューブ状の管状部材34が設けられている。この管状部材34は、給水口22近傍における共通導水路32aから絞り導水路32bを介してゼット導水路32dを通り、ゼット吐水口30に向かって延伸している。この管状部材34は、共通導水路32a及び絞り導水路32b、ゼット導水路32dの流路底面に沿うように形成されており、接着剤等によって導水路32内に固着されている。
管状部材34の流入口34aは、絞り導水路32bの流路底面よりも下方の位置における共通導水路32a内に設けられている。管状部材34の流出口34bは、流入口34aよりも下方且つ溜水部26cにおける溜水水位WL1よりも上方に設けられている。
また、流入口34aを画定する管状部材34の一部が、共通導水路32aの流路底面である接続部材22の底面に当接し、固着されている。
排水トラップ管路36は、溜水部26cの下方に開口した入口36aから斜め上方に延び、最高点36bを通った後、斜め下方に延びて出口36cに達し、排水管10(図1参照)に接続されている。水洗大便器2の溜水水位WL1は、排水トラップ管路36の最高点36bの高さと略等しくなる。
つぎに、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る導水路32及び管状部材34内の水の流れについて説明する。
給水口24へ流入した洗浄水は、そのまま共通導水路32aに流れ込み、貯水タンク8と便器本体2の高低差によって生じる水の勢いによって共通導水路32aから絞り導水路32bへ流れる。ここで、絞り導水路32bの流路断面積は、共通導水路32aの流路断面積よりも小さく構成されているため、絞り導水路32bにおいて流速が増加する。絞り導水路32bを流れる洗浄水は、共通導水路32aの流速よりも速い流速を保ったまま、リム吐水口28及びゼット吐水口30に向かって、リム導水路32c及びゼット導水路32dへ流入する。
また、同時に、ゼット導水路32dへ流入した洗浄水は、ゼット吐水口30からボウル26の溜水部26cに向かって下方へ噴出される。ゼット吐水口30から噴出された洗浄水は、鉛直方向(上下方向)の旋回流を形成し、これにより、排水トラップ管36から効果的に汚物を排出する。
そして、貯水タンク8からの洗浄水の供給が開始されてから所定時間が経過すると、貯水タンク8からの洗浄水の供給が終了する。
その結果、リム吐水口28及びゼット吐水口30から吸入された空気が共通導水路32a及び共通配管12内を通過する際、共通導水路32a及び共通配管12内に溜まった水の影響を受けにくく、異音の発生が抑制される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
2 水洗大便器
4 床面
6 壁面
8 貯水タンク
10 排水管
12 共通配管
14 タンク側配管
16 分岐部
18 脱臭配管
20 ファン
22 接続部材
24 給水口
26 ボウル
26a リム部
26b 汚物受け面
26c 溜水部
28 リム吐水口
30 ゼット吐水口
32 導水路
32a 共通導水路
32b 絞り導水路
32c リム導水路
32d ゼット導水路
34 管状部材
34a 流入口
34b 流出口
36 排水トラップ管路
36a 入口
36b 最高点
36c 出口
WL1、WL2 溜水水位
Claims (3)
- 洗浄水源から供給された洗浄水によって汚物を排出する水洗大便器であって、
上方にリム部が形成され、下方に溜水部が形成されるボウルと、
上記リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、
上記溜水部に向けて洗浄水を吐水するゼット吐水口と、
上記水洗大便器の後方に開口された給水口と、
上記給水口から連続して形成される共通導水路と、
上記共通導水路の流路底面よりも高い位置に流路底面が形成され且つ上記共通導水路の流路よりも流路断面積が絞られた絞り導水路と、
上記絞り導水路から上記リム吐水口へつながるリム導水路と、
上記リム導水路から分岐して上記ゼット吐水口へつながるゼット導水路と、
上記絞り導水路の流路底面よりも下方の位置における上記共通導水路に流入口が設けられ、上記流入口よりも下方且つ上記溜水部よりも上方の位置における上記ゼット導水路に流出口が設けられた管状部材と、
を備える水洗大便器。 - 上記流入口を画定する上記管状部材の一部が上記共通導水路の流路底面に当接している
請求項1に記載の水洗大便器。 - 請求項1又は請求項2に記載の上記水洗大便器と、
洗浄水が貯水される貯水タンクと、
上記貯水タンクと上記水洗大便器の上記給水口とを接続する給水配管と、
上記給水配管から分岐して接続される脱臭配管と、
上記脱臭配管に設けられ、上記共通導水路を介して上記ボウル内の空気を吸気するファンと、
からなる大便器システム。
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JP2015101523A JP6508612B2 (ja) | 2015-05-19 | 2015-05-19 | 水洗大便器 |
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