JP6476009B2 - イージーピール包装袋 - Google Patents
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Description
本発明において、被ラミネート層は主たる成分として結晶性を有するポリエステル樹脂からなる。ここで主たるとは、結晶性を有するポリエステル樹脂が60質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上、特に好ましくは99質量%以上であることを表す。また結晶性を有するとは、示差走査熱量測定(DSC)において、20〜300℃(昇温速度:10℃/min.)の範囲で結晶の融解に伴うピーク(融点)が見られることをいう。
ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、(無水)フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン酸、炭素数20〜60のダイマー酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸等の脂肪族ジカルボン酸、(無水)ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、乳酸、β−ヒドロキシ酪酸、ε−カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸や、(無水)トリメリット酸、トリメシン酸、(無水)ピロメリット酸等の多官能カルボン酸を挙げることができる。
ジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール等の脂環族ジオール、ビスフェノールAやビスフェノールSのエチレンオキシド、あるいはプロピレンオキシド付加物等の芳香族ジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール等を挙げることができる。
本発明において、ヒートシール層は、非結晶性を有する共重合ポリエステル樹脂を含む。ここで非結晶性を有するとは、製造工程においてシーラントフィルムを延伸した後においても示差走査熱量測定(DSC)において、20〜300℃(昇温速度:10℃/min.)の範囲で結晶の融解に伴うピーク(融点)が見られないことをいう。このようなポリエステル樹脂は延伸による配向結晶化が生じないため、良好なヒートシール性がある。ヒートシール層は、主たる成分として非結晶性を有する共重合ポリエステル樹脂を含み、具体的には、非結晶性を有する共重合ポリエステル樹脂を、ヒートシール層の総質量の50質量%以上の割合で含む。
被ラミネート層を構成する結晶性を有するポリエステル樹脂、ヒートシール層を構成する非結晶性を有する共重合ポリエステル樹脂は、一般的に行われているポリエステル樹脂の製造方法、例えば、直接エステル化法やエステル交換反応法等によって製造することができる。
本発明のシーラントフィルムの製造工程において、被ラミネート層の上にヒートシール層が積層された積層フィルムを一軸延伸する方法としては、ロール方式、テンター方式などの周知の方法を用いることができる。ロール間の周速差により延伸する方法が装置としては安価であるため、ロール方式を用いることがより好ましい。延伸は、70〜120℃の温度範囲で行うことが好ましい。
延伸後のシーラントフィルムにおいて、被ラミネート層とヒートシール層との厚さの比は3:1〜8:1の範囲であることが好ましい。ヒートシール層の厚さに対する被ラミネート層の厚さの比が3倍未満である場合、ヒートシール時の熱収縮挙動が大きくなるため、安定したヒートシール強度が得られない場合がある。被ラミネート層の厚さがヒートシール層の厚さに対して8倍を越えるシーラントフィルムは、製造設備を用意することが困難であり、また生産性も低い。よって、厚さの比は8倍以下であることが好ましい。
被ラミネート層の厚さは、ヒートシール層の厚さと、被ラミネート層の厚さとヒートシール層の厚さとの比から適切に選択される。
本発明に従って、以上に述べたシーラントフィルムを用いたラミネート材が提供される。図2に、ラミネート材2の断面模式図を示す。
本発明に従って、以上に述べたラミネート材を用いたイージーピール包装袋が提供される。図3に、イージーピール包装袋10の一部断面模式図を示す。図3に示すように、イージーピール包装袋10は、第1のラミネート材2と第2のラミネート材2’とが貼り合わされてヒートシールされている。第1のラミネート材2は、基材フィルム層7,被ラミネート層3,及びヒートシール層5を有している。第2のラミネート材2’は、基材フィルム層7’,被ラミネート層3’,及びヒートシール層5’を有している。第1のラミネート材2と第2のラミネート材2’とは、互いのヒートシール層5及び5’が対向するように貼り合わされている。
<第1のシーラントフィルムの製造>
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる被ラミネート層と、ネオペンチルグリコール共重合ポリエチレンテレフタレート(NPG共重合PET)樹脂からなるヒートシール層を用いてシーラントフィルムを作製した。
上記で作製した第1のシーラントフィルムと、基材フィルム層とを用いて第1のラミネート材を作製した。基材フィルム層として、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル(PET)フィルムと、厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムと、厚さ7μmのアルミニウム箔とがこの順で積層された3層構造のフィルムを用いた。ここでアルミニウム箔は、バリア層として用いた。この基材フィルム層は、PETフィルムとアルミニウム箔とを、LDPEを用いてエクストルージョンラミネート法により貼り合わせて作製したものである。
一軸延伸倍率を3.8倍に変更した以外は、第1のシーラントフィルムと同様に第2のシーラントフィルムを作製した。
第1のシーラントフィルムの代わりに第2のシーラントフィルムを用いた以外は、第1のラミネート材と同様に第2のラミネート材を作製した。
上記で作製した第1のラミネート材と、第2のラミネート材とを、それぞれのシーラントフィルムの延伸方向が同じ向きになるように貼り合わせた積層体を作製した。この積層体において、シーラントフィルムの延伸方向と直角方向の一端部と、延伸方向の平行方向の一端部とをヒートシールした。ヒートシールは、150℃、0.2MPa、1秒の条件で行った。このヒートシール後の積層体から試験サンプルを切り出した。試験サンプルは、巾が15mmの短冊状の形状を有し、長手方向の一端にヒートシール箇所を有する。図5に示すように、延伸方向と直角方向(横方向とも称する)に剥離する試験サンプルをサンプル(I)とし、延伸方向と平行方向(縦方向とも称する)に剥離する試験サンプルをサンプル(II)とした。
第1のシーラントフィルム及び第2のシーラントフィルムのそれぞれの製造において、NPG共重合PET樹脂におけるネオペンチルグリコールの含有量、被ラミネート層の厚さとヒートシール層の厚さとの比、延伸倍率を表1に記載した値に変更した以外は、実施例1と同様にシーラントフィルム、ラミネート材、及び試験サンプルを作製した。
第1及び第2のラミネート材のシーラントフィルムに低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムを用いた以外は、実施例1と同様に試験サンプルを作製した。
シーラントフィルムとして直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)と無水マレイン酸により変性させた変性ポリエチレン樹脂(変性PE)を使用し、LLDPE/変性PE/NPG共重合PETの順に積層された3層構造の積層フィルムをTダイ金型を用いて共押出成形により作製した。次いでLLDPE面にコロナ処理を施してロール状に巻き取ることで製膜工程を完了した。この積層フィルムの被ラミネート層をLLDPE/変性PEとし、シーラントフィルムの厚さと被ラミネート層の厚さとヒートシール層の厚さとの比を表1に記載した値に変更し、さらにシーラントフィルムを作製する際に延伸を行わなかった以外は、実施例1と同様に第1及び第2のラミネート材を作製した。作製した第1及び第2のラミネート材を用いて、実施例1と同様に試験サンプルを作製した。
第1のラミネート材として実施例1におけるものと同様のラミネート材を用いた。第2のラミネート材として、比較例2におけるラミネート材と同様のラミネート材を用いた。これらのラミネート材を用いて、実施例1と同様に試験サンプルを作製した。
第1のシーラントフィルム及び第2のシーラントフィルムのそれぞれの製造において、NPG共重合PET樹脂におけるネオペンチルグリコールの含有量、シーラントフィルムの厚さ、延伸倍率を表1に記載した値に変更した以外は、実施例1と同様にシーラントフィルム、ラミネート材、及び試験サンプルを作製した。
第1のシーラントフィルム及び第2のシーラントフィルムのそれぞれの製造において、延伸倍率を表1に記載した値に変更した以外は、実施例1と同様にシーラントフィルム、ラミネート材を作製した。作製したラミネート材を用いて、実施例1と同様に比較例6の試験サンプル(I)及び(II)を作製した。
第1のシーラントフィルム及び第2のシーラントフィルムのそれぞれの製造において、延伸倍率を表1に記載した値に変更した以外は、実施例1と同様にシーラントフィルム、ラミネート材を作製した。作製したラミネート材を用いて、実施例1と同様に比較例7の試験サンプルを作製した。但し、比較例7の試験サンプルは、第1のラミネート材と第2のラミネート材を、それぞれのシーラントフィルムの延伸方向が直交するように重ねてヒートシールしたものとした。試験サンプルの剥離方向の基準となる延伸方向は、第1のラミネート材の延伸方向を基準とし、即ち延伸倍率の高いシーラントフィルムの延伸方向を基準とし、この試験サンプルを(III)とした。
実施例1〜15及び比較例1〜7について、シーラントフィルムを延伸した後のヒートシール層の結晶性を評価した。示差走査熱量測定(DSC)において、20〜300℃(昇温速度:10℃/min.)の範囲で被ラミネート層以外に由来する結晶の融解に伴うピーク(融点)が見られない場合、結晶性無しと評価し、結晶の融解に伴うピーク(融点)が見られた場合、結晶性有りと評価した。
剥離性及び剥離強度
実施例1〜15及び比較例1〜7で作製した試験サンプルを用いて剥離性及び剥離強度を評価した。剥離強度はヒートシール強度とも称する。評価は、JISZ−0238に記載のヒートシール強度を求める方法に準拠して行った。具体的には図6に示すように、試験サンプルのヒートシール部を中央にして、試験サンプルの両端それぞれを引張試験機の上下のつかみに取り付ける。その後、つかみ下部を定速で可動させてヒートシール部を引張り、その間の最大荷重を試験サンプルの剥離強度とした。
(II)剥離方向が延伸方向に対して平行方向となる試験サンプル
(III)剥離方向が延伸倍率の高いシーラントフィルムの延伸方向に対して平行方向となる試験サンプル(但し、それぞれのシーラントフィルムの延伸方向が直交している)
実施例1〜15はいずれも(I)の試験サンプルを用いて評価した。比較例1は延伸されていないため、剥離方向が定義されない。比較例2〜5はいずれも(I)の試験サンプルを用いて評価した。比較例6は(II)の試験サンプルを用いて評価した。比較例7は(III)の試験サンプルを用いて評価した。比較例7は、第1のラミネート材と第2のラミネート材の延伸方向が直交しているため、第1のラミネート材に対しては、剥離方向が延伸方向に対して平行方向であり、第2のラミネート材に対しては、剥離方向が延伸方向に対して直角方向である。
実施例1〜15及び比較例1〜4のラミネート材の組合せを用いて、袋状の吸着性試験サンプルを作製した。各包装袋は、ヒートシール部を除いた袋の面積が5cm角(内容物との接触面積50cm2)となるようにまずは3方をヒートシールし、開口部からL−メントール500mgを入れた後、開口部をヒートシールして完全に密封し、吸着性試験サンプルを作製した。
△:吸着量が1.0mg以上/50cm2、3.0mg未満/50cm2
×:吸着量が3.0mg以上/50cm2
その結果を表2に示す。実施例1〜7、10、11、13、14は優れた低吸着性を示した。実施例8、9、12は、低吸着性を有するものの、他の実施例よりは吸着量が多かった。これは、他の実施例とは異なり、相対的に低い延伸倍率の組み合わせであるため、被ラミネート層の配向結晶化が不十分であり、吸着量が多くなったためであると考えられる。実施例15は、一方のラミネートフィルムにおいてシーラントフィルムが延伸されていないものである。そのため、低吸着性を有するものの、他の実施例よりは吸着量が多かった。
実施例1〜15及び比較例1〜4の試験サンプルを用いて、剥離後の剥離面の状態を評価した。評価は、剥離面の表面状態を目視で観察し、毛羽立ちの評価を下記の基準に従って評価した。
△:一部毛羽立ちが生じる
×:毛羽立ちが全面にある
その結果を表2に示す。第1及び第2のシーラントフィルムの延伸倍率差が0.1以下である実施例10〜12は、ヒートシール層に由来する毛羽立ちが剥離面にわずかに確認された。この原因は被ラミネート層とヒートシール層間の層間強度が、第1及び第2のシーラントフィルムにおいて等しいため図9の(D)に示すように、第1のシーラントフィルムと第2のシーラントフィルムの間でランダムに層間剥離が生じ、さらにこのときにヒートシール層も伸びながら剥離していることに起因している。
実施例1〜15及び比較例1〜4の生産性を評価した。評価は、下記の基準に従って行った。
×:樹脂製造工程、製膜工程、製袋工程の何れかにおいて問題点がある
実施例1〜12は各工程において特に問題点は見られず、優れた生産性を有していた。実施例13では第1のシーラントフィルムのNPG含有量が40モル%を超えているため、当該樹脂を製造するための重合時間が長くなり、樹脂製造工程において問題点があった。実施例14ではヒートシール層の厚さに対する被ラミネート層の厚さの比が3倍未満であるため、ヒートシール時の熱収縮挙動が大きくなり、製袋工程において問題点があった。実施例15では第2のシーラントフィルムが延伸されておらず、延伸フィルムよりは相対的に製膜速度が低下するため、製膜工程において問題点があった。
[1]
ラミネート材用のイージーピール性を有するシーラントフィルムであって、
被ラミネート層及びヒートシール層を有し、
前記被ラミネート層は、主たる成分として結晶性を有するポリエステル樹脂からなり、
前記ヒートシール層は、主たる成分として第1のジカルボン酸成分及び第1のジオール成分を含み、さらに第2のジカルボン酸成分及び第2のジオール成分の少なくとも一つの成分を含む非結晶性の共重合ポリエステル樹脂を、前記ヒートシール層の総質量の50質量%以上含み、
製造工程において一軸延伸されることを特徴とするシーラントフィルム。
[2]
前記第1のジカルボン酸成分がテレフタル酸成分であり、前記第1のジオール成分がエチレングリコール成分であり、前記第2のジオール成分がネオペンチルグリコール成分であり、該ネオペンチルグリコール成分の含有量が、前記共重合ポリエステル樹脂中の全ジオール成分に基づいて20〜40モル%の範囲であることを特徴とする[1]に記載のシーラントフィルム。
[3]
前記製造工程における一軸延伸が3〜5倍の延伸倍率で行われ、延伸後の前記ヒートシール層の厚さが1〜5μmの範囲であり、前記被ラミネート層と前記ヒートシール層との厚さの比が3:1〜8:1の範囲であることを特徴とする[1]又は[2]に記載のシーラントフィルム。
[4]
第1のラミネート材と第2のラミネート材とが貼り合わされてヒートシールされたイージーピール包装袋であって、
前記第1のラミネート材は、[1]〜[3]の何れか1に記載の第1のシーラントフィルムと、該第1のシーラントフィルムの被ラミネート層と対向するように積層された第1の基材フィルムとを含み、
前記第2のラミネート材は、主たる成分として結晶性を有するポリエステル樹脂からなる被ラミネート層と、主たる成分として第1のジカルボン酸成分及び第1のジオール成分を含み、さらに第2のジカルボン酸成分及び第2のジオール成分の少なくとも一つの成分を含む非結晶性の共重合ポリエステル樹脂を、前記ヒートシール層の総質量の50質量%以上含み、前記被ラミネート層に積層されたヒートシール層とを含む第2のシーラントフィルムと、該第2のシーラントフィルムの前記被ラミネート層と対向するように積層された第2の基材フィルムとを含み、
前記第1のラミネート材は、そのヒートシール層が前記第2のラミネート材のヒートシール層と対向するように貼り合わされており、
前記第1のシーラントフィルムが一軸延伸された方向と直交する方向に開封されることを特徴とするイージーピール包装袋。
[5]
前記第2のシーラントフィルムは、製造工程において一軸延伸されており、前記第1のシーラントフィルムが一軸延伸された方向と、前記第2のシーラントフィルムが一軸延伸された方向とが同じ向きとなるように貼り合わされていることを特徴とする[4]に記載のイージーピール包装袋。
[6]
前記イージーピール包装袋を開封する際の剥離強度が3〜15N/15mm巾の範囲であることを特徴とする[5]に記載のイージーピール包装袋。
[7]
前記イージーピール包装袋を開封する際の剥離強度が3〜6N/15mm巾の範囲であることを特徴とする[5]に記載のイージーピール包装袋。
[8]
前記第1のシーラントフィルムの延伸倍率と、前記第2のシーラントフィルムの延伸倍率との延伸倍率差が0.2以上であることを特徴とする、[5]〜[7]の何れか1に記載のイージーピール包装袋。
Claims (5)
- 第1のラミネート材と第2のラミネート材とが貼り合わされてヒートシールされたイージーピール包装袋であって、
前記第1のラミネート材は、
主たる成分として結晶性を有するポリエステル樹脂からなる被ラミネート層と、主たる成分として第1のジカルボン酸成分及び第1のジオール成分を含み、さらに第2のジカルボン酸成分及び第2のジオール成分の少なくとも一つの成分を含む非結晶性の共重合ポリエステル樹脂を、ヒートシール層の総質量の50質量%以上含み、前記被ラミネート層に積層されたヒートシール層とを含む第1のシーラントフィルムと、
該第1のシーラントフィルムの前記被ラミネート層と対向するように積層された第1の基材フィルムと
を含み、
前記第2のラミネート材は、
主たる成分として結晶性を有するポリエステル樹脂からなる被ラミネート層と、主たる成分として第1のジカルボン酸成分及び第1のジオール成分を含み、さらに第2のジカルボン酸成分及び第2のジオール成分の少なくとも一つの成分を含む非結晶性の共重合ポリエステル樹脂を、ヒートシール層の総質量の50質量%以上含み、前記被ラミネート層に積層されたヒートシール層とを含む第2のシーラントフィルムと、
該第2のシーラントフィルムの前記被ラミネート層と対向するように積層された第2の基材フィルムと
を含み、
前記第1のラミネート材は、そのヒートシール層が前記第2のラミネート材のヒートシール層と対向するように貼り合わされており、
前記第1のシーラントフィルムは、製造工程において一軸延伸されており、
前記第1のシーラントフィルムが一軸延伸された方向と直交する方向に開封され、
前記第1のラミネート材のヒートシール層に含まれる前記第1のジカルボン酸成分、前記第1のジオール成分、前記第2のジカルボン酸成分、及び前記第2のジオール成分は、それぞれ、前記第2のラミネート材のヒートシール層に含まれる前記第1のジカルボン酸成分、前記第1のジオール成分、前記第2のジカルボン酸成分、及び前記第2のジオール成分と、同一であっても異なっていてもよいこと
を特徴とするイージーピール包装袋。 - 前記第2のシーラントフィルムは、製造工程において一軸延伸されており、前記第1のシーラントフィルムが一軸延伸された方向と、前記第2のシーラントフィルムが一軸延伸された方向とが同じ向きとなるように貼り合わされていることを特徴とする請求項1に記載のイージーピール包装袋。
- 前記イージーピール包装袋を開封する際の剥離強度が3〜15N/15mm巾の範囲であることを特徴とする請求項2に記載のイージーピール包装袋。
- 前記イージーピール包装袋を開封する際の剥離強度が3〜6N/15mm巾の範囲であることを特徴とする請求項2に記載のイージーピール包装袋。
- 前記第1のシーラントフィルムの延伸倍率と、前記第2のシーラントフィルムの延伸倍率との延伸倍率差が0.2以上であることを特徴とする、請求項2〜4の何れか一項に記載のイージーピール包装袋。
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