JP6472404B2 - 像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタなどの画像形成装置に搭載する定着装置(定着器)として用いれば好適な像加熱装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタに搭載する定着装置として、フィルム方式の装置が知られている。このタイプの定着装置は、通電により発熱する発熱体をセラミック製の基板の長手方向に沿って形成したヒータと、ヒータに接触しつつ回転する筒状のフィルムと、フィルムを介してヒータと共にニップ部を形成する加圧ローラと、を有する。未定着トナー像を担持する記録材は定着装置のニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、これによりトナー像は記録材上に定着される。
フィルムを用いた定着装置は、ヒータへの通電を開始し定着可能温度まで昇温するのに要する時間が短いというメリットを有する。従って、この定着装置を搭載するプリンタは、プリント指令の入力後、1枚目の画像を出力するまでの時間(FPOT:First Print Out Time)を短くできる。またこのタイプの定着装置は、プリント指令を待つ待機中の消費電力が少ないというメリットもある。このようなメリットがあるため、近年、高速装置に導入されている。そのため、さらなる熱伝導効率の向上を目的として、ヒータ位置を最適化する技術が考案されている。
特許文献1には、ヒータを保持するヒータホルダを記録材の搬送方向でフレームに対して位置決めすることにより、ヒータ位置を最適化した定着装置が開示されている。特許文献1に記載の定着装置は、ヒータホルダの記録材の搬送方向に対する位置決めを最適化し、熱伝達効率を向上させることに対して有効である。
特許第5388498号公報
フィルムを用いた定着装置では、熱伝達効率を向上させるために、フレームに対してヒータの記録材の搬送方向と直交する長手方向の位置決めを最適化することが求められている。
図17、図18を参照して、従来の定着装置におけるヒータホルダの長手方向の位置決め構造を説明する。図17は従来の定着装置を記録材の搬送方向(紙面に対して垂直な方向)の下流側から見たときの正面図である。図18はフィルム13を取り外した加熱ユニットを記録材の搬送方向の下流側から見たときの正面図である。図示していないが、定着装置の記録材の搬送方向の上流側の位置決め構造は記録材の搬送方向の下流側と同じである。
図17に示すように、定着装置の左右フレーム19a,19bには溝(不図示)が設けられている。この溝には軸受20a,20bが装着、位置決めされ、その軸受20a,20bで加圧ローラ17の芯金17aが保持される。加熱ユニット18のフランジ16a,16bはフレーム19a,19bに設けられた溝に対して上下にスライド可能に装着されている。
両フランジ16a,16bによって、記録材の搬送方向(Y軸方向)と直交する定着装置の長手方向(X軸方向)におけるフィルム13の位置が規制される。記録材の搬送方向(Y軸方向)におけるヒータホルダ15の位置は、ヒータホルダ15に設けられた位置決め部25a,25bがフレーム19a,19bの溝を構成するフレーム19a,19bのリム部(不図示)に突き当たることによって決まる。
なお、番号21は加圧ローラ17の芯金17aに取り付けられたギアである。不図示のモータの動力でギア21を回転させることにより加圧ローラ17が回転する。加圧ローラ17に接触するフィルム13は、加圧ローラ17の回転に従動して回転する。
図18に示すように、フランジ16a,16bは加圧板32a,32bを介して加圧バネ30a,30bの加圧力を受ける。フランジ16a,16bが受けた加圧力はステー27を介してヒータホルダ15が受け、ヒータ14へ加圧力を伝達する。
次に、定着装置の長手方向Xにおけるステー27の位置について説明する。ステー27は、フランジ16aとフランジ16bの間に配置されている。長手方向(X軸方向)においてフランジ16a、16bとステー27の間には隙間がある。しかし、ステー27に設けられた突き当て部37a又は突き当て部37bがフランジ16a又はフランジ16bと突き当たることで、長手方向(X軸方向)におけるステー27の位置が大よそ決まる。
上述したように、フランジ16a,16bと突き当て部37a,37bの間は部品の寸法公差、及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。突き当て部37a,37b間は比較的寸法が大きい(A4サイズ紙、Letterサイズ紙を用いるプリンタで200mm以上)ため、上記隙間は比較的大きくなる。
次に、定着装置の長手方向Xにおけるヒータホルダ15の位置について説明する。図18に示すように、ヒータホルダ15には突き当て部34a,34bが設けられている。ヒータホルダ15の突き当て部34a,34bがステー27に突き当たることによって、定着装置の長手方向Xにおけるヒータホルダ15の位置が大よそ決まる。
ステー27と突き当て部34a,34bの間は部品の寸法公差、及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。突き当て部34a,34b間は比較的寸法が大きい(A4サイズ紙、Letterサイズ紙を用いるプリンタで200mm以上)ため、上記隙間は比較的大きくなる。
次にヒータ14の位置について説明する。長手方向Xに関し、ヒータ14の一端がヒータホルダ15に備えられた突き当て部29に突き当たることにより、長手方向Xにおけるヒータ14の位置が大よそ決まっている。
以上のように、定着装置の長手方向Xに関し、フレーム19a,19bに対するヒータ14の位置は、フランジ16a,16b、ステー27、ヒータホルダ15を介して大よそ決まっている。
しかしながら、上述したように、各部品の寸法公差及び熱膨張分を考慮した隙間が存在するため、この隙間分のガタが長手方向Xにおけるヒータ14の位置のばらつきになる(プリンタ個体毎に、長手方向Xにおけるヒータの位置がばらつく)。このような個体差があってもプリンタ個体に拘らず定着不良が生じないようにするには、ヒータの制御目標温度を全プリンタにおいて高めに設定する等の対策が必要である。しかしながら、このような対策は装置の消費エネルギーが増してしまう対策であり、改善の余地がある。
本発明の目的は、フレームに対するヒータの位置精度に優れる像加熱装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る像加熱装置は、
装置の長手方向の一方の端部に設けられた第1側板と、他方の端部に設けられた第2側板と、を有する装置のフレームと、
前記第1側板と前記第2側板の間に配置されている筒状の回転体と、
前記回転体の内面に接触するヒータと、
前記ヒータを保持するホルダであって、前記回転体の内部空間に設けられており、前記長手方向において、前記第1側板と前記第2側板間の距離より長いホルダと、
を有し、前記回転体に接触させつつ記録材を搬送し、記録材に形成された画像を前記ヒータの熱で加熱する像加熱装置において、
前記ホルダは、前記長手方向における前記ホルダの位置を決める位置決め部を有し、前記位置決め部は、前記長手方向において、前記第2側板に対応する位置には設けられておらず前記第1側板に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
また本発明に係る像加熱装置は、
装置の長手方向の一方の端部に設けられた第1側板と、他方の端部に設けられた第2側板と、を有する装置のフレームと、
前記第1側板と前記第2側板の間に配置されている筒状の回転体と、
前記回転体の内面に接触するヒータと、
前記ヒータを保持するホルダであって、前記回転体の内部空間に設けられており、前記長手方向において、前記第1側板と前記第2側板間の距離より長いホルダと、
を有し、前記回転体に接触させつつ記録材を搬送し、記録材に形成された画像を前記ヒータの熱で加熱する像加熱装置において、
前記ホルダは、前記第1側板に対して前記長手方向における前記ホルダの位置及び記録材搬送方向における前記ホルダの位置を決める第1の位置決め部と、前記第2側板に対して記録材搬送方向における前記ホルダの位置を決める第2の位置決め部と、を有し、前記第2の位置決め部には、前記長手方向における前記ホルダの位置を決める機能がないことを特徴とする。
本発明によれば、フレームに対するヒータの位置精度に優れる像加熱装置の提供を実現できる。
実施例1の定着装置の正面図 実施例1の定着装置の左側面図と右側面図 実施例1の定着装置の断面図 実施例1の加熱ユニットの正面図 実施例1の加熱ユニットの底面図 フランジの斜視図 ヒータホルダの斜視図 ヒータホルダの斜視図 ステーの斜視図 定着装置の分解図 実施例2の定着装置の左側端部を示す正面図 実施例3の定着装置の左側端部を示す正面図 実施例4の定着装置の左側端部を示す正面図 実施例5の定着装置の左側端部を示す正面図 実施例6の定着装置の左側側面とその斜視図 画像形成装置の断面図 従来の定着装置の正面図 従来の加熱ユニットの正面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の好適な実施形態は、本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明は以下の実施例により限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内において種々の構成を他の構成に置き換えることは可能である。
[実施例1]
(1)画像形成装置1
図16を参照して、本発明に係る像加熱装置を定着装置として搭載する画像形成装置を説明する。図11は電子写真の記録技術を用いた画像形成装置(本実施例ではモノクロレーザープリンタ)Aの一例の概略構成を表わす断面図である。
本実施例に示す画像形成装置Aは、プロセスカートリッジ7を画像形成装置の装置本体A1に取り外し可能に装着した状態で、被加熱材としての記録材Sに画像を形成する。ここで、プロセスカートリッジ7は、感光ドラム71と、帯電部材72と、現像器73と、クリーナー74と、を一体に備えている。このプロセスカートリッジ7による画像形成のプロセスは周知であるので詳細な説明は割愛する。
以下に、記録材Sへの画像形成について説明する。カセット1に積載されている記録材Sをローラ2,3により分離、給紙してローラ対4へ搬送する。次にローラ対4はローラ対5まで記録材Sを搬送する。次に記録材Sはセンサ6を通過し、感光ドラム71と転写ローラ8との間のニップ部に搬送される。
一方、レーザスキャナ9は、センサ6の記録材Sの先端検知のタイミングに合わせ、レーザ光Lを感光ドラム71に照射し、プロセスカートリッジ7内のプロセスにより感光ドラム71表面にトナー像を形成する。トナー像は感光ドラム71と転写ローラ8にニップされている記録材Sに転写される。トナー像を転写された記録材Sは定着装置10に搬送され、定着装置10でトナー像が記録材上に定着される。トナー像を定着された記録材Sはローラ対11によりトレイ12に排出される。
(2)定着装置10
図1乃至図10を参照して、本実施例の定着装置10を説明する。図1乃至図5において、従来の定着装置と同じ部材には同一の符号を付す。図1は定着装置10を記録材Sの搬送方向Cの下流側(被加熱材の搬送方向の下流側)から見たときの正面図である。図2の(a)は図1に示す定着装置10の左側面図、(b)は右側面図である。図3は定着装置10の断面図である。
図4は、図1の左右の拡大図である。図5は、後述する加圧ローラ17を取り除いた状態の加熱ユニット18をY方向に見た図である。図6(a)、(b)は、後述するフランジ16aの斜視図である。図7及び図8は、後述するヒータホルダ15の斜視図である。図9は、後述するステー27の斜視図である。図10は、定着装置の分解図である。なお、図10において、後述するフィルム13は省略している。
図1乃至図3に示すように、定着装置10は、加熱ユニット18と、加圧ローラ17と、を有する。加熱ユニット18は、可撓性スリーブ(筒状の回転体)としての筒状のフィルム13と、加熱体としてのヒータ14と、ヒータ14を支持する支持部材としてのヒータホルダ15と、を有する。更に、ヒータホルダ15を補強するステー27と、記録材Sの搬送方向Cと直交するフィルム13の長手方向の位置を規制するためのフランジ16a(第1規制部材),16b(第2規制部材)と、を有する。
加圧ローラ17は、芯金17aと、芯金17aの周囲に設けられた弾性体層17bと、弾性体層17bの周囲に設けられた離形層(最外層)17cと、を有する。ヒータホルダ15の材質は耐熱樹脂であり、本実施例ではLCP(Liquid Cristal Polymer)を用いている。ヒータホルダ15はフィルム13の回転を案内するガイド部材でもある。ステー27の材質は金属であり、本実施例では亜鉛メッキ鋼板(鉄)を用いている。
ヒータホルダ15は、ヒータホルダ15の端部がフィルム13の筒の中(内部空間)からはみ出るようにフィルム13の筒の中に配置されている。このヒータホルダ15の端部に対向する位置にフランジ16a,16bが配置されている。
ヒータ14は、X軸方向に細長い基板14aと、基板14aの長手方向に沿って設けられた発熱抵抗体14bと、発熱抵抗体14bを覆う保護層14cと、を有する。このヒータ14は、保護層14cがフィルム13の内面と摺動するようにヒータホルダ15の平坦部に設けられた凹部15aに支持されている。
記録材Sの搬送方向Cと直交する装置の長手方向(X軸方向)における加圧ローラ17の位置決めをする装置フレームとしての左右のフレーム19a(第1側板),19b(第2側板)は溝31a,31b(図2(a)、(b)参照)を有する。
溝31a,31bには、軸受20a,20bが装着、位置決めされ、軸受20a,20bに加圧ローラ17の芯金17aの両端を保持させている。そして、その芯金17aの位置より上方にはヒータホルダ15が位置決めされている。装置の長手方向(X軸方向)において、ヒータホルダ(ガイド部材)15の長さはフレーム19aとフレーム19b間の距離より長い。
図2及び図10に示すように、符号19dはフレーム19aとフレーム19cを固定する下フレームである。符号19cは、フレーム19aとフレーム19cの上に、両者に亘って取り付けられる上フレームである。
上フレーム19cに設けられた孔部19c1は、フレーム19aに設けられた鉤部19a1に係合する。上フレーム19cに設けられた孔部19c2は、フレーム19bに設けられた鉤部19b2に係合する。上フレーム19cに設けられた孔部19c5は、フレーム19aに設けられた突出部19a5に係合する。上フレーム19cに設けられた孔部19c6は、フレーム19bに設けられた突出部19b6に係合する。
定着装置を組み立てる時、フレーム19aの溝31aとフレーム19bの溝31bには、以下に示す順番で各部材が挿入される(配置される)。一番目(一番下)は加圧ローラ17の軸を保持する軸受20aと20b、2番目はヒータ14を保持した状態のヒータホルダ15、3番目はステー27、4番目はフランジ16aと16bである。これらの部材のうち、溝31aを形成するフレーム19aの縁部19a3と、溝31bを形成するフレーム19bの縁部19b3と、に接触するのは、軸受20aと20b、ヒータホルダ15、フランジ16aと16bである。
フレーム19aの溝31a,フレーム19bの溝31bには、ヒータホルダ15の位置より上方にフランジ16a,16bが上下にスライド可能に位置決めされ、両フランジ16a,16b間でフィルム13の長手方向の位置が規制される。つまり、フランジ16aは、フィルム13がフレーム19aに向って移動した時にフィルム13の一方の端面が接触する部材であり、フィルム13の長手方向への移動を規制する。また、フランジ16bは、フィルム13がフレーム19bに向って移動した時にフィルム13の他方の端面が接触する部材であり、フィルム13の長手方向への移動を規制する。
フィルム13の端面に対向する位置に配置されたフランジ16a,16b(図2(a)、(b)参照)は、加圧板32a,32bを介して加圧部材としての加圧バネ30a,30bにより加圧ローラ17の母線方向と直交する方向に向って加圧される。加圧バネ30a及び30bは、いずれも圧縮バネであり、二つの圧縮バネは、いずれも、上フレーム19cと加圧板の間に挟まっている。図10に示すように、加圧板32aの一端は、上フレーム19cに設けた孔部(不図示)に挿し込まれている。加圧板32bの一端は、上フレーム19cに設けた孔部19c4に挿し込まれている。
次に、フランジ16a及び16bの構造について説明する。図6(a)及び図6(b)はフランジ16aの斜視図である。なお、フランジ16bの構造もフランジ16aとほぼ同じなので、フランジ16bの説明は割愛する。
フランジ16aは、フィルム13の内面と対向するガイド部56a、加圧板32aが当接する座面部16S、加圧板32aの位置を決める位置決め部16P、フィルム13の端面が接触する面23aを有する規制部16a1を有する。符号21a1及び21a2は、X方向に関してフランジ16aをフレーム19aに対して位置決めする位置決め部である。
次に、ヒータホルダ15の構造について説明する。ヒータホルダ15はフィルム13の回転を案内する機能を有する。図7及び図8はヒータホルダ15の斜視図である。ヒータホルダ15は、フィルム13の回転を案内するリブ15r、ヒータ14を嵌め込む凹部15aを有する。符号24a1及び24a2は、X方向に関してヒータホルダ15をフレーム19aに対して位置決めする位置決め部である。符号129は、ステー27をX方向に関して位置決めする位置決め部である。
次に、ステー27の構造について説明する。図9はステー27の斜視図である。ステー27は、フランジ16a及び16bと接触し、加圧バネ30a及び30bの力を受ける力受部27d、ステー27を−(マイナス)X方向にスライドさせながらヒータホルダ15に取り付ける際にヒータホルダ15と嵌合する嵌合部27mを有する。符号28は、X方向に関してステー27をヒータホルダ15に対して位置決めする位置決め部である。位置決め部28は、ヒータホルダの位置決め部129に当接する。
ステー27はフランジ16a,16bから加圧力を受けてヒータホルダ15を加圧する。ヒータ14はヒータホルダ15によりフィルム13内面に圧接され、これによってヒータ14はフィルム13を介して加圧ローラ17と共にニップ部Nを形成する。
本実施例の定着装置10は、モータ(不図示)の駆動によりギア38(図1参照)を介して加圧ローラ17が矢印方向(図3参照)に回転駆動される。この加圧ローラ17の回転に追従してフィルム13はフィルム13内面をヒータ14の保護層14cに摺動させつつ矢印方向に回転する。
加圧ローラ17を駆動する歯車としてのギア38はハスバ歯車であり、加圧ローラ17の駆動時には加圧ローラがフレーム19aに向う方向(X方向)に推力が発生し、加圧ローラ17はフレーム19a側へ寄せられる。つまり、加圧ローラ17の駆動時に発生する軸方向の推力をヒータホルダ15の位置決め方向に発生させるようにしている。ヒータ14は発熱抵抗体14bに通電されることにより発熱する。
未定着トナー像Tを担持した記録材Sはニップ部Nで挟持搬送されつつ加熱され、これによりトナー像Tは記録材S上に定着される。
図4はフィルム13を取り外した加熱ユニット18を記録材Sの搬送方向Cの下流側から見たときの正面図である。図4、図6(a)、図6(b)及び図10を参照して、左側のフランジ16aとフレーム19aとの位置決め、及び右側のフランジ16bとフレーム19bとの位置決めについて説明する。
先ず、フレーム19a(一点鎖線にて図示)に対するフランジ16aの位置決めについて説明する。フランジ16aは、フィルム13の左側端部を位置規制するための位置規制部16a1を有する。位置規制部16a1は、フランジ16aの記録材Sの搬送方向Cの上流側から下流側に掛けて形成してある。位置規制部16a1には、第1の位置決め部21a1と、第2の位置決め部21a2と、第3の位置決め部22aが設けられている。これらの位置決め部によって、フランジ16aはフレーム19aに対して位置決めされる。
加圧ローラ17の長手方向(X軸方向)において、位置決め部21a1はフレーム19aの内側面19a1に対向し、位置決め部21a2はフレーム19aの外側面19a2に対向する。記録材Sの搬送方向C(Y軸方向)において、位置決め部22aは、溝31aを形成するフレーム19aの縁部19a3(図2(a)及び図10参照)に対向する。
よって、フランジ16aは、フレーム19aに対して、位置決め部21a1,21a2によりX軸方向の位置決めがなされ、位置決め部22aによりY軸方向の位置決めがなされる。
次に、フレーム19b(一点鎖線にて図示)に対するフランジ16bの位置決めについて説明する。フランジ16bは、フィルム13の右側端部を位置規制するための位置規制部16b1を有する。位置規制部16b1も、フランジ16bの記録材Sの搬送方向Cの上流側から下流側に掛けて形成してある。位置規制部16b1には、第1の位置決め部21b1と、第2の位置決め部21b2、第3の位置決め部22bが設けられている。これらの位置決め部によって、フランジ16bはフレーム19bに対して位置決めされる。
加圧ローラ17の長手方向(X軸方向)において、位置決め部21b1はフレーム19bの内側面19b1に対向し、位置決め部21b2はフレーム19bの外側面19b2に対向する。記録材Sの搬送方向C(Y軸方向)について、位置決め部25bは、溝31bを形成するフレーム19bの縁部19b3(図2(b)及び図10参照)に対向する。
よって、フランジ16bは、フレーム19bに対して、位置決め部21b1,21b2によりX軸方向の位置決めがなされ、位置決め部22bによりY軸方向の位置決めがなされる。
X軸方向において、フィルム13の位置はフランジ16a,16bの位置規制部16a1,16a2のフィルム13側の面23a,23bにより規制される。この面23a,23bは、ヒータホルダ15の、後述する第1、及び第2の端部位置決め部26a,26bにおけるフィルム13側の面26a1,26b1よりもフィルム13側に位置している。つまり、ヒータホルダ15の面26a1,26b1は、フランジ16a,16bの面23a,23bより、装置長手方向(X軸方向)の外側に配置されている。
このため、ヒータホルダ15の端部位置決め部26a,26bがフィルム13の端部と接触することはない。
次に、図4、図7、図8及び図10を参照して、フレーム19a,19bに対するヒータホルダ15の位置決めについて説明する。
ヒータホルダ15は、ヒータホルダ15をフレーム19aに対してX軸方向及びY軸方向に位置決めするための端部位置決め部26aを有する。ここで、端部位置決め部26aは、ヒータホルダ15に対してヒータ14をX軸方向において位置決めする後述の第1の突き当て部29が配置されている側と同じヒータホルダの左側端部15aに配置されている。端部位置決め部26aには、第1の位置決め部24a1と、第2の位置決め部24a2と、第3の位置決め部25aが設けられている。
X軸方向において、位置決め部24a1はフレーム内側面19a1と対向し、位置決め部24a2はフレーム外側面19a2と対向する。Y軸方向において、位置決め部25aは、溝31aを形成するフレーム19aの縁部19a3(図2(a)及び図10参照)に対向する。
よって、ヒータホルダ15は、フレーム19aに対して、位置決め部24a1,24a2によりX軸方向の位置決めがなされ、位置決め部25aによりY軸方向の位置決めがなされる。
位置決め部24a1,24a2間には部品寸法公差及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。フレーム19aは鋼板からなっており、その板厚は0.6mmから1.2mmである。そのため、上記隙間は比較的小さくできる。
また、ヒータホルダ15は、ヒータホルダ15をフレーム19bに対してY軸方向に位置決めするための端部位置決め部26bを有する。位置決め部26bは、フレーム19bに対するX軸方向への位置決め機能を有していない。端部位置決め部26bには、第3の位置決め部25bが設けられている。
Y軸方向において、位置決め部25bは、溝31bを形成するフレーム19bの縁部19b3(図2(b)及び図10参照)に対向する。
よって、ヒータホルダ15は、フレーム19bとの位置決め部25bによりフレーム19bに対してY軸方向の位置決めがなされるが、フレーム19bに対してX軸方向の位置決めはなされない。
次に、図4を参照して、ヒータホルダ15とステー27との位置決めについて説明する。ヒータホルダ15上に配置されたステー27のフランジ16a側端部には、凹字形状溝28が形成されている。溝28は、ステー27をヒータホルダ15に対してX軸方向に位置決めするための位置決め部28a1,28a2を有する。ヒータホルダ15には、溝28が嵌合する凸字形状部129が設けてある。
よって、ステー27は、ヒータホルダ15との位置決め部28a1,28a2によりX軸方向の位置決めがなされるが、ヒータホルダ15に対してY軸方向の位置決めはなされない。
次に、図5、図8及び図10を参照して、ヒータホルダ15に対するヒータ14の位置決めについて説明する。図5はフィルム13を取り外した加熱ユニット18をヒータ14側から見たときの底面図である。
X軸方向において、ヒータホルダ15の凹部15aにおけるフレーム19a側の内面には、第1の突き当て部29が設けられている。また、凹部15aにおける記録材Sの搬送方向C(Y方向)の下流側の内面には、第2の突き当て部33aと、第3の突き当て部33bが設けられている。第2の突き当て部33aはX軸方向において端部位置決め部26aと同じ位置に位置しているが、第2の突き当て部33aはX軸方向において端部位置決め部26aより外側に位置している。
凹部15a内において、ヒータ14の長手方向の一端14dを第1の突き当て部29に突き当て、ヒータ14のY方向下流側の側面14eを第2の突き当て部33aと第3の突き当て部33bに突き当てている。
よって、ヒータ14は、凹部15a内において、突き当て部29によりX軸方向の位置決めがなされ、突き当て部33a,33bによりY軸方向の位置決めがなされる。X軸方向におけるヒータ14の他端14fは、ヒータホルダ15に突き当てることなく自由にし、部品寸法公差及び部品の熱膨張を吸収できるようになっている。
上述したように、ヒータホルダ15は、フレーム19aと接触する部であり、装置の長手方向(X軸方向)におけるヒータホルダ15の位置を決める位置決め部26aを有する。これにより、装置の長手方向におけるヒータの位置精度が高くなり、ヒータの熱を有効利用でき、消費電力を抑えることができる。
また、本実施例では、ステー27のX軸方向における位置がヒータホルダ15によって決まっている。この構成により、例えばプリンタAにおけるニップ部Nの幅(搬送方向C(Y方向)におけるニップ部Nの幅)のX軸方向における分布と、プリンタAと同一製造ラインで製造されたプリンタBの定着ニップ部Nの幅の分布の違いを小さくできる。このため、ヒータの熱を有効利用でき、消費電力を抑えることができる。
また、ハスバ歯車38による付勢方向が+X方向に設定されている。これによりハスバ歯車38が回転すると加圧ローラ17がフレーム19a側に寄る。
上述のようにX軸方向において、ヒータホルダ15はフレーム19aに位置決めされている。また、ヒータ14はヒータホルダ15の位置決め部29によってX軸方向の位置が決まっているが、位置決め部29はフレーム19bよりもフレーム19aに近い位置に設けられている。このように、X軸方向における加圧ローラ17の位置、X軸方向におけるヒータホルダ15の位置、X軸方向におけるヒータ14の位置が、フレーム19aを基準に決まっている。
この構成により、プリンタ個体間で、ヒータ14のX軸方向における発熱領域の位置と、ニップ部NのX軸方向における位置と、のずれが小さくなる。このため、ヒータの熱を有効利用でき、消費電力を抑えることができる。
更に、ヒータホルダ15のステー27を位置決めする部分28も、フレーム19bよりもフレーム19aに近い位置に設けられている。これらの構成により、各部材が熱により膨張した場合、いずれの部材もフレーム19aからフレーム19bに向う方向(マイナスX方向)に延びるので、各部材間の位置ずれを小さく抑えることができる。
以上説明したように、本実施例の定着装置10は、ヒータホルダ15の左側端部15aが端部位置決め部26aを介してフレーム19aの溝31aに位置決めされているため、フレーム19aに対してヒータ14の位置精度が向上する。
[実施例2]
図11を参照して、本実施例の定着装置10を説明する。図11は本実施例の定着装置10の左側端部を記録材Sの搬送方向Cの下流側から見たときの正面図である。
本実施例において、定着装置10のみが先述の実施例1と異なるため、主としてその異なる部分について説明を行い、実施例1と同一構成部分については同一符号を付して説明は省略する。実施例3乃至実施例6についても同様とする。
加圧ローラ17の長手方向について、フランジ16aは位置規制部16a1の位置決め部21a1,21a2bによりフレーム19aに位置決めされる。さらに、フレーム19aに対して位置規制部16a1を位置決めしている部分に設けられた位置決め突部40aを、ヒータホルダ15の端部位置決め部26aの位置決め部24a1,24a2で挟むことによりヒータホルダ15の位置決めがなされる。
ヒータホルダ15の位置決め部24a1,24a2間は部品の寸法公差、及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。ヒータホルダ15が位置決めされるフランジ16aの位置決め突部40aのローラ長手方向Yの寸法は4mmから6mmである。そのため、上記隙間は比較的小さくできる。
以上説明したように、本実施例の定着装置10は、ヒータホルダ15の左側端部15aがフランジ16aを介してフレーム19aの溝31aに位置決めされているため、フレーム19aに対してヒータ14の位置精度が向上する。
[実施例3]
図12を参照して、本実施例の定着装置10を説明する。図12は本実施例の定着装置10の左側端部を記録材Sの搬送方向Cの下流側から見たときの正面図である。
加圧ローラ17の長手方向について、フランジ16aは位置規制部16a1の位置決め部21a1,21a2によりフレーム19aに位置決めされる。さらに、フレーム19aに対して位置規制部16a1を位置決めしている部分以外の部位に設けられたリブ41aを、ヒータホルダ15の端部位置決め部26aの位置決め部24a1,24a2で挟むことにより位置決めがなされる。
ヒータホルダ15の位置決め部24a1,24a2間は部品の寸法公差、及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。ヒータホルダ15が位置決めされるフランジ16aのリブ41aのローラ長手方向Yの寸法は1mmから3mmである。そのため、上記隙間は比較的小さくできる。
以上説明したように、本実施例の定着装置10は、ヒータホルダ15の左側端部15aがフランジ16aを介してフレーム19aの溝31aに位置決めされているため、フレーム19aに対してヒータ14の位置精度が向上する。
[実施例4]
図13を参照して、本実施例の定着装置10を説明する。図13は本実施例の定着装置10の左側端部を記録材Sの搬送方向Cの下流側から見たときの正面図である。
加圧ローラ17の長手方向について、フランジ16aは位置規制部16a1の位置決め部21a1,21a2によりフレーム19aに位置決めされる。さらに、別部材としての軸受20aにおいて軸受20aのフレーム19aに位置決めされている部分に設けられた位置決め突部42aを、ヒータホルダ15の端部位置決め部26aの位置決め部24a1,24a2で挟むことにより位置決めがなされる。
ヒータホルダ15の位置決め部24a1,24a2間は部品の寸法公差、及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。ヒータホルダ15が位置決めされる軸受20aの位置決め突部40aの加圧ローラ17の長手方向の寸法は4mmから6mmである。そのため、上記隙間は比較的小さくできる。
以上説明したように、本実施例の定着装置10は、ヒータホルダ15の左側端部15aが軸受20aを介してフレーム19aの溝31aに位置決めされているため、フレーム19aに対してヒータ14の位置精度が向上する。
[実施例5]
図14を参照して、本実施例の定着装置10を説明する。図14は本実施例の定着装置10の左側端部を記録材Sの搬送方向Cの下流側から見たときの正面図である。
加圧ローラ17の長手方向について、フランジ16aは位置規制部16a1の位置決め部21a1,21a2によりフレーム19aに位置決めされる。さらに、別部材としての軸受20aにおいてフレーム19aに位置決めされている部分以外の部位に設けられたリブ43aを、ヒータホルダ15の端部位置決め部26aの位置決め部24a1,24a2で挟むことにより位置決めがなされる。
ヒータホルダ15の位置決め部24a1,24a2間は部品の寸法公差、及び部品の熱膨張を考慮した隙間を持たせている。ヒータホルダ15が位置決めされる軸受20aのリブ43aの加圧ローラ17の長手方向の寸法は1mmから3mmである。そのため、上記隙間は比較的小さくできる。
以上説明したように、本実施例の定着装置10は、ヒータホルダ15の左側端部15aが軸受20aを介してフレーム19aの溝31aに位置決めされているため、フレーム19aに対してヒータ14の位置精度が向上する。
[実施例6]
前述の各実施例の定着装置10では、記録材Sの搬送方向Cに関し、フレームの溝31a,31bの幅を、部品の寸法公差や部品の熱膨張を考慮し、フランジの位置決め部22a間の幅、及びフランジの位置決め部22b間の幅よりも大きくする場合がある。同様に、ヒータホルダ15の位置決め部25a間の幅、及び位置決め部25b間の幅よりも大きくする場合がある。この場合、記録材Sの搬送方向Cにおいて加熱ユニット18とフレーム19a,19bの間に隙間が生ずる。
したがって、フランジ16a,16bと溝30a,30bの間、及びヒータホルダ15と溝30a,30bの間には、記録材Sの搬送方向Cに隙間を有し、加熱ユニット8を溝30a,30bに嵌合させただけでは加熱ユニット18の姿勢は定まらない。
そこで、本実施例の定着装置10は、加熱ユニット18を記録材Sの搬送方向Cの下流側の溝30aのみに当接させることにより、加熱ユニット18の姿勢を保持する構成とした。
図15を参照して、本実施例の定着装置10を説明する。図15の(a)は本実施例の定着装置10の左側面図、(b)は本実施例の定着装置10の左側側面を記録材Sの搬送方向Cの上流側から見たときの斜視図である。
加圧板32aはレバーとして作用し、加熱ユニット18をフレーム19aの溝30aに沿って加圧ローラ17に対して加圧するようになっている。加圧板32aの一端32a1はフレーム19aに設けられた孔hに通されて支点となり、他端32a2がフレーム19aの曲げ部35aとの間で圧縮された加圧バネ30aを配置して力点となっている。そして、加圧板32aの中途部がフランジ16aに設けられた加圧部位16a4を押圧する作用点となる。
加圧バネ30a,30bとしては、本実施例で使用した圧縮バネに代えて引っ張りバネを適用することも可能である。
以上の加圧構成により、フィルム13を介して、ヒータ14と加圧ローラ17とでニップ部Nを形成している。フランジ16aの加圧部位16a4は円弧状に突出した部分で、ニップ部Nの中心を通るニップ面に対する共通法線上(本実施例では、法線上に加圧ローラ17の中心を含む)にある。法線は、加熱ユニット18と加圧ローラ17との圧接部であるニップ部Nにおける共通法線方向に対して記録材搬送方向下流側に所定角度θだけずらして形成されている。
次に、隙間が設けられた溝30aの中で、加熱ユニット18の姿勢がどうなるか、その挙動について説明する。基本的には、加熱ユニット18と加圧ローラ17が駆動する状態で、加熱ユニットに作用する外力の力関係によって、加熱ユニットがフレーム19aの記録材の搬送方向の下流側の溝側縁部19a3のみに係止し、加熱ユニットの姿勢を保持する構成となっている。この外力について、以下に詳細に説明する。
図15の(a)には、加熱ユニット18に働く外力を示してある。ここで、図中の各記号はそれぞれ以下の通りである。
P:加圧板32aがフランジ16aの加圧部位16a4を押圧する力(加圧点法線方向)Nz:加圧ローラ17からの抗力
F:ヒータホルダ15の位置決め部25aがフレーム19aの記録材Sの搬送方向Cの下流側の溝側縁部19a3から受ける抗力(F<0の場合は、位置決め部25aがフレーム19aの記録材Sの搬送方向Cの上流側の溝側縁部19a3から受ける抗力)
G:フランジ16aの位置決め部22aがフレーム19aの記録材Sの搬送方向Cの下流側の溝側縁部19a3から受ける抗力(G<0の場合は、位置決め部22aがフレーム19aの記録材Sの搬送方向Cの上流側の溝側縁部19a3から受ける抗力)
μ:フィルム13とヒータ14の摩擦係数
a:ニップ部Nから位置決め部25aまでの距離
b:ニップNから位置決め部22aまでの距離
d:ニップNから加圧部位16a4までの距離
θ:加圧板32aと加圧部位16a4との接触点における共通法線と溝31aとのなす角度
z方向(溝と平行方向)の力、y方向(溝と垂直方向)の力、O点(ニップ部N中心)回りの回転モーメントの釣り合い式は以下のようになる。
z方向の力:Pcosθ=Nz
y方向の力:F+G=μNz+Psinθ
O周りの回転モーメント:aF+bG=dPsinθ
以上の3つの式より
F=P{b(sinθ+μcosθ)−dsinθ}/(b−a)
G=P{dsinθ−a(sinθ+μcosθ)}/(b−a)
となる。
ここで、本実施例においては、μを実測から求め、a、b、d、θを
b(sinθ+μcosθ)>dsinθ>a(sinθ+μcosθ)
という関係を満足するように設定し、F>0、G>0としている。つまり、加熱ユニット18におけるヒータホルダ15の位置決め部25a、フランジ16aの位置決め部22aが共にフレーム19aの記録材Sの搬送方向Cの下流側の溝側縁部19a3に突き当たっていることになる。
したがって、加熱ユニットの姿勢は、記録材Sの搬送方向Cについて、ヒータホルダの位置決め部25aと、フランジの位置決め部22aと、フレームの溝側縁部19a3の寸法だけからしか影響を受けないため、フレームに対してヒータの位置精度が向上する。
以上説明したように、本実施例の定着装置10は、加圧ローラ17が記録材Sを搬送する方向に回転することによってヒータ14に当該ヒータの姿勢が傾く方向の回転モーメントが働く。このような回転モーメントが働いても、ヒータホルダ15とフランジ16aがフレーム19aの記録材Sの搬送方向Cの下流側の溝側縁部19a3に接触する状態を維持するように加圧バネ30aがフランジ16aを付勢する構成となっている。
13 筒状のフィルム、14 ヒータ、16a,16b フランジ、19a,19b フレーム、27 ステー、17 加圧ローラ、24a1,24a2 位置決め部、38 ハスバ歯車、T 未定着トナー画像、S 記録材

Claims (16)

  1. 装置の長手方向の一方の端部に設けられた第1側板と、他方の端部に設けられた第2側板と、を有する装置のフレームと、
    前記第1側板と前記第2側板の間に配置されている筒状の回転体と、
    前記回転体の内面に接触するヒータと、
    前記ヒータを保持するホルダであって、前記回転体の内部空間に設けられており、前記長手方向において、前記第1側板と前記第2側板間の距離より長いホルダと、
    を有し、前記回転体に接触させつつ記録材を搬送し、記録材に形成された画像を前記ヒータの熱で加熱する像加熱装置において、
    前記ホルダは、前記長手方向における前記ホルダの位置を決める位置決め部を有し、前記位置決め部は、前記長手方向において、前記第2側板に対応する位置には設けられておらず前記第1側板に対応する位置に設けられていることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記装置は更に、前記回転体が前記第1側板に向って移動した時に前記回転体の前記第1側板側の端面が接触する部材であって、前記回転体の前記長手方向への移動を規制する第1規制部材と、前記回転体が前記第2側板に向って移動した時に前記回転体の前記第2側板側の端面が接触する部材であって、前記回転体の前記長手方向への移動を規制する第2規制部材と、を有し、
    前記第1規制部材は前記第1側板に嵌合しており、前記第2規制部材は前記第2側板に嵌合していることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記位置決め部は、前記第1側板の前記長手方向における内側面に対向する部分と、前記第1側板の前記長手方向における外側面に対向する部分と、を有することを特徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  4. 前記位置決め部の前記第1側板の前記長手方向における内側面に対向する部分の前記回転体と対向する面は、前記長手方向において、前記第1規制部材の前記回転体の端面が接触する面よりも前記装置の外側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
  5. 前記装置は更に、前記回転体の内部空間に設けられており、前記長手方向における長さが前記第1側板と前記第2側板間の距離より長く前記ホルダを支える金属製のステーを有し、
    前記長手方向における前記ステーの位置は、前記ホルダによって決まっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の像加熱装置。
  6. 前記ホルダの前記ステーを位置決めする部分は、前記第2側板よりも前記第1側板に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の像加熱装置。
  7. 前記装置は更に、前記回転体を介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送するローラを有し、前記ローラにはハスバ歯車が取り付けられており、前記ハスバ歯車が回転することによって生じる力の方向は、前記第2側板から前記第1側板に向う方向であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の像加熱装置。
  8. 前記回転体はフィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の像加熱装置。
  9. 装置の長手方向の一方の端部に設けられた第1側板と、他方の端部に設けられた第2側板と、を有する装置のフレームと、
    前記第1側板と前記第2側板の間に配置されている筒状の回転体と、
    前記回転体の内面に接触するヒータと、
    前記ヒータを保持するホルダであって、前記回転体の内部空間に設けられており、前記長手方向において、前記第1側板と前記第2側板間の距離より長いホルダと、
    を有し、前記回転体に接触させつつ記録材を搬送し、記録材に形成された画像を前記ヒータの熱で加熱する像加熱装置において、
    前記ホルダは、前記第1側板に対して前記長手方向における前記ホルダの位置及び記録材搬送方向における前記ホルダの位置を決める第1の位置決め部と、前記第2側板に対して記録材搬送方向における前記ホルダの位置を決める第2の位置決め部と、を有し、前記第2の位置決め部には、前記長手方向における前記ホルダの位置を決める機能がないことを特徴とする像加熱装置。
  10. 前記装置は更に、前記回転体が前記第1側板に向って移動した時に前記回転体の前記第1側板側の端面が接触する部材であって、前記回転体の前記長手方向への移動を規制する第1規制部材と、前記回転体が前記第2側板に向って移動した時に前記回転体の前記第2側板側の端面が接触する部材であって、前記回転体の前記長手方向への移動を規制する第2規制部材と、を有し、
    前記第1規制部材は前記第1側板に嵌合しており、前記第2規制部材は前記第2側板に嵌合していることを特徴とする請求項9に記載の像加熱装置。
  11. 前記第1の位置決め部は、前記第1側板の前記長手方向における内側面に対向する部分と、前記第1側板の前記長手方向における外側面に対向する部分と、を有することを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  12. 前記第1の位置決め部の前記第1側板の前記長手方向における内側面に対向する部分の前記回転体と対向する面は、前記長手方向において、前記第1規制部材の前記回転体の端面が接触する面よりも前記装置の外側に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の像加熱装置。
  13. 前記装置は更に、前記回転体の内部空間に設けられており、前記長手方向における長さが前記第1側板と前記第2側板間の距離より長く前記ホルダを支える金属製のステーを有し、
    前記長手方向における前記ステーの位置は、前記ホルダによって決まっていることを特徴とする請求項9乃至請求項12の何れか一項に記載の像加熱装置。
  14. 前記ホルダの前記ステーを位置決めする部分は、前記第2側板よりも前記第1側板に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項13に記載の像加熱装置。
  15. 前記装置は更に、前記回転体を介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送するローラを有し、前記ローラにはハスバ歯車が取り付けられており、前記ハスバ歯車が回転することによって生じる力の方向は、前記第2側板から前記第1側板に向う方向であることを特徴とする請求項9乃至請求項14の何れか一項に記載の像加熱装置。
  16. 前記回転体はフィルムであることを特徴とする請求項9乃至請求項15の何れか一項に記載の像加熱装置。
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