JP6464759B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、長尺紙に画像を形成可能な電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置においては、画像データに基づく光が、一様に帯電した感光体に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着部で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
このような画像形成装置においてロール紙や連続用紙(連続帳票)等の長尺紙に画像形成が行われる場合、非画像形成中には、用紙搬送路に長尺紙が停滞することになる。特に、画像形成を開始する前のウォームアップ中や画像形成が終了した後のクールダウン中に、長尺紙が定着ニップで挟持されたままになっていると、定着面側部材から長尺紙に直接熱が伝達されることによって変色(焦げ)又は変形が生じる。そのため、通常、非画像形成中は、定着ニップを形成する定着面側部材(例えば定着ローラー)と裏面側支持部材(例えば加圧ローラー)は離間され、長尺紙は自重によって裏面側支持部材に当接する。
しかし、定着面側部材と裏面側支持部材との離間距離は通常2〜3mm程度であるため、長尺紙に弛みが生じると、定着面側部材に接触してしまい、少なからず熱の影響を受ける。さらには、定着面側部材が均熱化又は冷却効率の向上のために回転している場合、長尺紙と接触して、定着面側部材に擦過傷が生じる虞がある。定着面側部材に生じた擦過傷は、すじ状の画像不良を引き起こす要因となる。この問題は、定着面側部材と裏面側支持部材との離間距離を十分に大きく採ることで解決できる。また、長尺紙に弛みが生じないように、長尺紙を適宜搬送することが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2008−233770号公報
しかしながら、定着面側部材と裏面側支持部材との離間距離を十分に大きくすると、画像形成装置が大型になる。また、特許文献1に記載の手法は、長尺紙の弛みを未然に防止するためのものではないため、長尺紙に弛みが生じた場合に、定着面側部材と長尺紙が接触して、定着面側部材に擦過傷が生じる虞がある。
本発明の目的は、定着面側部材から伝達される熱による長尺紙の変色又は変形を防止できるとともに、長尺紙との接触により定着面側部材に擦過傷が発生するのを防止できる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、長尺紙を搬送可能な用紙搬送部と、
長尺紙にトナー像を形成するトナー像形成部と、
長尺紙の定着面に接触する定着面側部材、前記定着面側部材に対して圧接されて定着ニップを形成する裏面側支持部材、前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接又は離間させる圧接離間部、及び前記定着面側部材を所定の温度に加熱する加熱部を有し、通紙経路に沿って通紙される長尺紙を前記定着ニップで加熱、加圧することにより前記トナー像を定着する定着部と、を備え、
前記用紙搬送部は、定着温度を定着目標温度まで昇温させるウォームアップ中に、前記定着部において、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを離間させた状態で、前記定着面側部材が回転する場合に、前記定着面側部材と同じ速度で長尺紙を搬送することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、定着面側部材から伝達される熱による長尺紙の変色又は変形を防止できるとともに、長尺紙との接触により定着面側部材に擦過傷が発生するのを防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す図である。 画像形成装置本体の全体構成を示す図である。 画像形成装置本体の制御系の主要部を示す図である。 定着部におけるウォームアップ及びクールダウン処理の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置1を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、給紙装置1A、画像形成装置本体1B、及び巻取装置1Cを備える。画像形成装置1は、ロール紙に対して画像形成を行うものであるが、本発明は、ロール紙や連続用紙を含む長尺紙に画像形成を行う画像形成装置に好適である。
給紙装置1Aは、ロール給紙部91及び給紙側バッファ部94等を有し、画像形成装置本体1Bからの指示に従ってロール紙を給紙する。給紙側バッファ部94では、例えば鉛直方向に移動可能なテンションローラー、ロール紙にエアを吹き付ける送風装置、又はロール紙を吸引する吸気装置等によりロール紙の弛みが吸収され、ロール紙に適正な張力が付与される。
給紙装置1Aから給紙されたロール紙は、通紙経路93に沿って搬送される。画像形成装置本体1Bは、電子写真プロセス技術を利用して、給紙装置1Aから給紙されたロール紙に画像を形成する。
巻取装置1Cは、ロール巻取部92及び巻取側バッファ部95を有し、画像形成装置本体1Bによって画像が形成されたロール紙を巻き取る。巻取側バッファ部95は、給紙側バッファ部94と同様の構成を有する。
図2は、画像形成装置本体1Bの全体構成を示す図である。図3は、画像形成装置本体1Bの制御系の主要部を示す図である。
図2、3に示す画像形成装置本体1Bは、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置本体1Bには、CMYKの4色に対応する感光ドラム213を中間転写ベルト221の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト221に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置本体1Bは、感光ドラム213上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト221に一次転写し、中間転写ベルト221上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
図2、3に示すように、画像形成装置本体1Bは、操作表示部12、画像処理部13、画像形成部20、用紙導入部14、排紙部15、主搬送部16、及び制御部17を備える。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)171、ROM(Read Only Memory)172、RAM(Random Access Memory)173等を備える。CPU171は、ROM172又は記憶部182から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM173に展開し、展開したプログラムと協働して、画像形成装置本体1Bの各ブロック、給紙装置1A、及び巻取装置1Cの動作を集中制御する。
通信部181は、例えばNIC(Network Interface Card)、MODEM(MOdulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを有し、給紙装置1A、巻取装置1C、又はその他の外部装置との情報通信を可能とする。
記憶部182は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。記憶部182には、例えば各ブロックの動作を制御する際に参照されるルックアップテーブルが格納される。
制御部17は、通信部181を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部17は、例えば、外部の装置から送信されたページ記述言語(PDL:Page Description Language)による画像データ(入力画像データ)を受信し、これに基づいて用紙に画像を形成させる。また、制御部17は、定着部23におけるウォームアップ及びクールダウン処理を行う定着制御部17Aとして機能する。
操作表示部12は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部121及び操作部122として機能する。表示部121は、制御部17から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部122は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部17に出力する。ユーザーは、操作表示部12を操作して、原稿設定、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定、及び用紙設定などの画像形成に関する設定を行うことができる。
画像処理部13は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部13は、制御部17の制御下で、階調補正データに基づいて階調補正を行う。また、画像処理部13は、入力画像データに対して、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部20が制御される。
画像形成部20は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによるトナー像を形成するためのトナー像形成部21、トナー像形成部21により形成されたトナー像を用紙に転写する中間転写部22、及び用紙に転写されたトナー像を定着する定着部23等を備える。
トナー像形成部21は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つのトナー像形成部21Y、21M、21C、21Kで構成される。トナー像形成部21Y、21M、21C、21Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、Kを添えて示すこととする。図2では、Y成分用のトナー像形成部21Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他のトナー像形成部21M、21C、21Kの構成要素についての符号は省略されている。
トナー像形成部21は、露光装置211、現像装置212、感光ドラム213、帯電装置214、及びドラムクリーニング装置215等を備える。トナー像形成部21は、一次転写後に感光ドラム213の表面に残留する残留電荷を除去するための除電装置を備えていてもよい。
感光ドラム213は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置211による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置214は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置214は、コロナ放電によって感光ドラム213の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置211は、例えば複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が直線状に配列されたLEDアレイ、個々のLEDを駆動するためのLPH駆動部(ドライバーIC)、及びLEDアレイからの放射光を感光ドラム213上に結像させるレンズアレイ等を有するLEDプリントヘッドで構成される。LEDアレイの1つのLEDが、画像の1ドットに対応する。
露光装置211は、感光ドラム213に対して各色成分の画像に対応する光を照射する。光の照射を受けて感光ドラム213の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム213の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム213の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置212は、各色成分の現像剤(例えばトナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容する。現像装置212は、感光ドラム213の表面に各色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体(例えば現像ローラー)に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム213と現像剤担持体との間に電界が形成される。感光ドラム213と現像剤担持体との電位差によって、現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム213の表面の露光部に移動し、付着する。
ドラムクリーニング装置215は、感光ドラム213の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム213の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写部22は、中間転写ベルト221、一次転写ローラー222、複数の支持ローラー223、二次転写ローラー224、及びベルトクリーニング装置225等を備える。
中間転写ベルト221は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー223にループ状に張架される。複数の支持ローラー223のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト221は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー222は、各色成分の感光ドラム213に対向して、中間転写ベルト221の内周面側に配置される。中間転写ベルト221を挟んで、一次転写ローラー222が感光ドラム213に圧接されることにより、感光ドラム213から中間転写ベルト221へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される(以下「一次転写部」と称する)。
二次転写ローラー224は、複数の支持ローラー223のうちの一つに対向して、中間転写ベルト221の外周面側に配置される。複数の支持ローラー223のうち中間転写ベルト221に対向して配置される支持ローラー223はバックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト221を挟んで、二次転写ローラー224がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト221から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される(以下「二次転写部」と称する)。なお、二次転写ローラー224に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
一次転写部において、感光ドラム213上のトナー像が中間転写ベルト221に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー222に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト221の裏面側(一次転写ローラー222と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト221に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写部を通過する際、中間転写ベルト221上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー224に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー224と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部23に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置225は、中間転写ベルト221の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト221の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部23は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部231、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部232、定着面側部材231aを加熱する加熱源233、定着面側部材の近傍の温度(定着温度)を検出する定着温度検出部234、及び裏面側支持部材を定着面側部材に対して圧接又は離間する圧接離間部235等を備える。
例えば、上側定着部231がローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材となり、ベルト加熱方式である場合は定着ベルトが定着面側部材となる。また例えば、下側定着部232がローラー加圧方式である場合は加圧ローラーが裏面側支持部材となり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材となる。
図2では、上側定着部231がベルト加熱方式で構成され、下側定着部232がローラー加圧方式で構成される場合について示している。また、定着面側部材と裏面側支持部材を合わせて「定着部材」と称する。
上側定着部231は、定着面側部材を回転させるための上側定着部用駆動部237を有する。制御部17によって上側定着部用駆動部237の動作が制御されることにより、定着面側部材は所定の速度で回転(走行)する。下側定着部232は、裏面側支持部材を回転させるための下側定着部用駆動部238を有する。制御部17によって下側定着部用駆動部238の動作が制御されることにより、裏面側支持部材は所定の速度で回転(走行)する。
上側定着部用駆動部237は、定着面側部材(ここでは定着ベルト)の均熱化又は冷却効率の向上のために、ウォームアップ中やクールダウン中などの非画像形成中にも駆動される。定着ベルトは、例えば耐熱性のポリイミドからなるフィルム基材に、シリコーンゴム等からなる弾性層と、フッ素系樹脂からなる表面離型層が順に積層された構成を有する。そのため、停滞しているロール紙と回転している定着ベルトとが接触すると、定着ベルトに擦過傷が発生する虞がある。
加熱源233は、定着面側部材の内部又は近傍に配置される。制御部17は、定着面側部材に近接して配置される定着温度検出部234の検出結果に基づいて、定着温度が定着制御温度となるように加熱源233の出力を制御する。制御部17によって加熱源233の出力が制御されることにより、定着面側部材が加熱され、定着制御温度(例えば定着目標温度、アイドリング温度)で保持される。
圧接離間部235は、裏面側支持部材を定着面側部材に向けて圧接又は離間する。圧接離間部235は、例えば裏面側支持部材を支持する軸の両端部に当接し、軸の両端をそれぞれ独立して押圧する。これにより、定着ニップにおける軸方向のニップ圧のバランスを調整することができる。制御部17によって圧接離間部235の動作が制御され、定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。圧接離間部235は、画像形成中には定着面側部材に対して裏面側支持部材を圧接し、非画像形成中(ウォームアップ中)には定着面側部材に対して裏面側支持部材を離間させる。
トナー像が二次転写され、通紙経路に沿って搬送されてきた用紙は、定着部23を通過する際に加熱、加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着する。
用紙導入部14は、例えば用紙導入ローラー部141等を有し、給紙装置1Aから給紙されたロール紙を主搬送部16に送り込む。排紙部15は、例えば排紙ローラー部151等を有し、主搬送部16から送出されたロール紙を巻取装置1Cに送り込む。
主搬送部16は、用紙を挟持して搬送する用紙搬送要素として、二次転写部の用紙搬送方向上流側に配置される進入ローラー部161を含む複数の搬送ローラー部を有する。主搬送部16は、用紙導入部14から導入されたロール紙を搬送して画像形成部20(二次転写部、定着部23)に通紙するとともに、画像形成部20(定着部23)から送出された用紙を排紙部15に向けて搬送する。
ロール紙に画像形成が行われる場合、給紙装置1Aから給紙されたロール紙が用紙導入部14を介して導入される。導入されたロール紙は、主搬送部16によって画像形成部20に搬送される。ロール紙が二次転写部を通過する際、中間転写ベルト221上のトナー像がロール紙に一括して二次転写され、定着部23において定着処理が施される。画像が形成されたロール紙は、排紙部15から機外に排紙され、巻取装置1Cのロール巻取部92に巻き取られる。このように、用紙導入部14、排紙部15、及び主搬送部16によって、画像形成装置本体1Bの用紙搬送部が構成される。
図4は、定着部23におけるウォームアップ及びクールダウン処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、画像形成装置1が印刷ジョブを受信することに伴い、CPU171がROM172に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
なお、画像形成装置1の電源が投入された後、定着温度はアイドリング温度(例えば80℃)まで昇温され、アイドリング状態となっているものとする。また、アイドリング中は、定着面側部材と裏面側支持部材とは離間状態になっているものとする。
ステップS101において、制御部17は、定着部23のウォームアップを開始する。具体的には、定着制御温度を定着目標温度(例えば180℃)に設定して定着温度を昇温させるとともに、定着面側部材の回転を開始させる。ウォームアップ中に定着面側部材が回転することにより、定着面側部材の周方向の温度が均一になる。
ウォームアップ中における定着面側部材の回転速度は、画像形成中の回転速度よりも低速であることが好ましい。これにより、ウォームアップ中に搬送される長尺紙の量、すなわちやれ紙の発生量を低減することができる。
ステップS102において、制御部17は、ロール紙の搬送を開始する。このときの搬送速度は、定着面側部材の回転速度(周速度)と同じである。ロール紙の搬送は、例えば定着部23の用紙搬送方向上流側又は下流側に配置された用紙搬送部の搬送ローラー部(例えば用紙導入ローラー部141及び排紙ローラー部151)によって行われる。
ウォームアップ中は、定着面側部材と裏面側支持部材とが離間状態となっており、均熱化を図るために定着面側部材が回転しているので、ロール紙と定着面側部材が接触すると、定着面側部材に擦過傷が発生する虞がある。本実施の形態では、ウォームアップ中にロール紙が定着面側部材の回転速度と同じ速度で搬送され、相対速度が0となる。したがって、仮に定着面側部材とロール紙とが接触しても、定着面側部材に擦過傷は発生しない。
ステップS103において、制御部17は、定着温度が定着目標温度(例えば180℃)に到達したか否かを判定する。定着温度が定着目標温度に到達すると、定着面側部材における蓄熱が完了した後、ステップS104の処理に移行する。
ステップS104において、制御部17は、定着面側部材と裏面側支持部材を圧接させ、定着ニップを形成させる。ウォームアップ中の定着面側部材の回転速度が低速に設定されていた場合は、画像形成時の回転速度に設定される。また、裏面側支持部材の回転が開始される。ロール紙は定着ニップにおいて挟持され、所定の搬送速度で搬送される。また、トナー像形成部21及び中間転写部22によって、ロール紙への画像形成が開始される。
ステップS105において、制御部17は、受信済みの印刷ジョブで指示された一連の画像形成処理が終了したか否かを判定する。一連の画像形成処理が終了すると、ステップS106の処理に移行する。
ステップS106において、制御部17は、定着部23のクールダウンを開始する。具体的には、定着制御温度をアイドリング温度に設定して定着温度を降温させる。このとき、定着面側部材の回転は継続される。クールダウン中に定着面側部材が回転することにより、定着面側部材は効率よく冷却される。また、ここでは、定着面側部材からの放熱効率を高めるために、定着面側部材と裏面側支持部材の圧接状態は保持されたままとする。
クールダウン中における定着面側部材の回転速度(裏面側支持部材の回転速度も同じ)は、画像形成中の回転速度よりも低速であることが好ましい。これにより、クールダウン中に搬送される長尺紙の量、すなわちやれ紙の発生量を低減することができる。
ステップS107において、制御部17は、定着制御温度がアイドリング温度に到達したか否かを判定する。定着温度がアイドリング温度に到達すると、ステップS108の処理に移行する。
なお、クールダウン中に新たに印刷ジョブを受信した場合は、ステップS101の処理に移行する。この場合、裏面側支持部材の回転を停止させ、定着面側部材と裏面側支持部材とを離間状態としてもよい。
ステップS108において、制御部17は、定着面側部材及び裏面側支持部材の回転を停止させる。また、ステップS109において、制御部17は、定着面側部材と裏面側支持部材とを離間させる。そして、ステップS110において、制御部17は、ロール紙の搬送を停止させる。
このように、画像形成装置1は、ロール紙(長尺紙)を搬送可能な用紙搬送部(用紙導入部14、排紙部15、主搬送部16)と、ロール紙にトナー像を形成するトナー像形成部21と、ロール紙の定着面に接触する定着面側部材、定着面側部材に対して圧接されて定着ニップを形成する裏面側支持部材、定着面側部材に対して裏面側支持部材を圧接又は離間させる圧接離間部、及び定着面側部材を所定の温度に加熱する加熱部を有し、通紙経路に沿って通紙されるロール紙を定着ニップで加熱、加圧することによりトナー像を定着する定着部23と、を備える。用紙搬送部は、定着部23において、定着面側部材と裏面側支持部材とを離間させた状態で、定着面側部材が回転する場合(例えばウォームアップ中)に、定着面側部材と同じ速度でロール紙を搬送する。
画像形成装置1によれば、定着面側部材から伝達される熱によるロール紙の変色又は変形を防止できるとともに、ロール紙との接触により定着面側部材に擦過傷が発生するのを防止することができる。また、定着面側部材と裏面側支持部材との離間距離を増大させる必要がないので、装置の大型化を回避できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、定着部23において、定着面側部材と裏面側支持部材とを離間させた状態で、定着面側部材が回転する場合に、ロール紙に所定のテンションを付与するテンション付与部を設けるようにしてもよい。例えば、用紙導入ローラー141と排紙ローラー151の回転速度を調整することにより、ロール紙に所定のテンションを付与することができる。これにより、ロール紙と定着面側部材が接触する可能性が低下するので、定着面側部材に擦過傷が発生するのを、より効果的に防止できる。
また例えば、実施の形態では、定着面側部材と裏面側支持部材の圧接状態を保持したままクールダウンを行っているが、定着面側部材と裏面側支持部材を離間させてからクールダウンを開始してもよい。この場合、定着面側部材と裏面側支持部材を離間させた状態で、定着面側部材が回転することになるので、定着面側部材と同じ速度でロール紙が搬送される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
1A 給紙装置(給紙部)
1B 画像形成装置本体
1C 巻取装置(巻取部)
12 操作表示部
13 画像処理部
14 用紙導入部(用紙搬送部)
15 排紙部(用紙搬送部)
16 主搬送部(用紙搬送部)
17 制御部
20 画像形成部
21 トナー像形成部
22 中間転写部
23 定着部
231 上側定着部
232 下側定着部
233 加熱源
234 定着温度検出部
235 圧接離間部

Claims (4)

  1. 長尺紙を搬送可能な用紙搬送部と、
    長尺紙にトナー像を形成するトナー像形成部と、
    長尺紙の定着面に接触する定着面側部材、前記定着面側部材に対して圧接されて定着ニップを形成する裏面側支持部材、前記定着面側部材に対して前記裏面側支持部材を圧接又は離間させる圧接離間部、及び前記定着面側部材を所定の温度に加熱する加熱部を有し、通紙経路に沿って通紙される長尺紙を前記定着ニップで加熱、加圧することにより前記トナー像を定着する定着部と、を備え、
    前記用紙搬送部は、定着温度を定着目標温度まで昇温させるウォームアップ中に、前記定着部において、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを離間させた状態で、前記定着面側部材が回転する場合に、前記定着面側部材と同じ速度で長尺紙を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ウォームアップ中における前記定着面側部材の回転速度は、画像形成時の回転速度よりも低速であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 長尺紙に所定のテンションを付与するテンション付与部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙搬送部にロール紙を給紙する給紙部と、
    前記用紙搬送部から送出されたロール紙を巻き取る巻取部と、を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
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