JP2016080939A - 画像形成装置、画像形成システムおよび定着装置 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび定着装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺紙の搬送が停止しているときに、当該長尺紙が変形してしまうことを防止することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび定着装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、トナー像が形成された長尺紙の定着面側に配置される定着面側部材と、定着面側部材に圧接された状態において長尺紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、定着面側部材と裏面側支持部材とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、長尺紙の搬送が停止された際に定着面側部材と裏面側支持部材とを離間させるように圧接離間部を制御する制御部と、圧接離間部により定着面側部材と裏面側支持部材とが離間状態とされたときに、定着面側部材および裏面側支持部材の外周のうち長尺紙に対面する側を覆う一方、圧接離間部により定着面側部材と裏面側支持部材とが圧接状態とされたときに、長尺紙に対面する側を覆わないように構成されるカバー部材とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、画像形成システムおよび定着装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
従来、上記画像形成装置の前段および後段に、連帳ロール紙や折り畳み紙等の連続した用紙(以下、「長尺紙」と言う)を給紙する給紙装置と、画像形成装置により画像が形成された長尺紙を巻き取る巻き取り装置とをそれぞれ接続した画像形成システムが実用化されている。
このような画像形成システムでは、長尺紙は常に画像形成装置内の定着ニップに挟まった状態であるため、用紙ジャムが発生したときや画像形成システムが通常の待機状態にあるとき等、つまり長尺紙の搬送が停止しているときに、定着ニップに挟まった長尺紙に過大な熱が与えられ、長尺紙が変形してしまうという問題があった。
特許文献1には、長尺紙の搬送が停止しているときに、定着ニップを構成するヒートローラとプレスローラとを互いに離間させ、長尺紙の搬送を再開するときにおいても長尺紙の過定着を防止する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術では、長尺紙の搬送が停止されると、当該長尺紙を転接状態で挟持しているヒートローラおよびプレスローラを互いに離間させる。そして、長尺紙の搬送の開始に先立ち、遮熱部材をヒートローラと長尺紙との間に介在させ、ヒートローラおよびプレスローラを互いに転接させて、それらの間に長尺紙を挟持し長尺紙の搬送を開始させる。
特開平6−202521号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、長尺紙の搬送が停止しているときに、ヒートローラおよびプレスローラを互いに離間させているに過ぎず、ヒートローラおよびプレスローラから長尺紙への伝熱を遮断することができず、長尺紙が変形してしまうおそれがあった。すなわち、特許文献1に記載の技術では、上記画像形成システムで生じる問題を解決することができない。
本発明は、長尺紙の搬送が停止しているときに、当該長尺紙が変形してしまうことを防止することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび定着装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
トナー像が形成された長尺紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記定着面側部材に圧接された状態において前記長尺紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
前記長尺紙の搬送が停止された際に、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが離間状態とされたときに、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の外周のうち前記長尺紙に対面する側を覆う一方、前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが圧接状態とされたときに、前記長尺紙に対面する側を覆わないように構成されているカバー部材と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
長尺紙を給紙する給紙装置と、
前記給紙装置により給紙された前記長尺紙に画像を形成する上記画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された前記長尺紙を巻き取る巻き取り装置と、
を備える。
本発明に係る定着装置は、
トナー像が形成された長尺紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記定着面側部材に圧接された状態において前記長尺紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
前記長尺紙の搬送が停止された際に、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが離間状態とされたときに、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の外周のうち前記長尺紙に対面する側を覆う一方、前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが圧接状態とされたときに、前記長尺紙に対面する側を覆わないように構成されているカバー部材と、
を備える。
本発明によれば、長尺紙の搬送が停止された際に、裏面側支持部材と定着面側部材とが互いに離間され、さらに、定着面側部材および裏面側支持部材の外周のうち長尺紙に対面する側がカバー部材によって覆われる。そのため、定着面側部材および裏面側支持部材から長尺紙への伝熱を遮断することができ、長尺紙が変形してしまうことを防止することができる。
本実施の形態における画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 長尺紙の搬送時および搬送停止時におけるカバー部材の動作を示す図である。 複数の分割部材から構成された定着面側カバー部材の動作を説明する図である。 定着面側カバー部材を移動させる移動機構を説明する図である。 長尺紙の搬送時および搬送停止時におけるカバー部材の動作を示す図である。 定着面側カバー部材を移動させる移動機構を説明する図である。 圧接離間部による定着ベルトと加圧ローラーとの離間動作に連動して、定着面側カバー部材を移動させる移動機構を説明する図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成システム100が備える画像形成装置2の制御系の主要部を示す。画像形成システム100は、図1において太線で示す長尺紙Pまたは用紙S(非長尺紙)を記録媒体として使用し、当該長尺紙P上または用紙S上に画像を形成するシステムである。ここで、長尺紙Pとは、搬送方向において所定の長さ(例えば、画像形成装置2の本体幅)を超える長さを有する用紙である。
図1に示すように、画像形成システム100は、長尺紙Pの搬送方向(以下、「用紙搬送方向」とも言う)に沿って上流側から、給紙装置1、画像形成装置2および巻き取り装置3が接続されて構成される。給紙装置1および巻き取り装置3は、長尺紙P上に画像を形成する場合に使用される。
給紙装置1は、長尺紙Pを画像形成装置2へ給紙する装置である。給紙装置1の筐体内では、図1に示すように、ロール状の長尺紙Pが支持軸に巻回されて回転可能に保持されている。給紙装置1は、支持軸に巻回された長尺紙Pを、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、給紙ローラー等)を経由して、一定の速度で画像形成装置2へ搬送する。給紙装置1の給紙動作は、画像形成装置2が備える制御部101によって制御される。
なお、給紙装置1において、長尺紙Pは、必ずしもロール状に保持されている必要はなく、所定サイズ(例えば、210[mm]×1200[mm])の複数の長尺紙Pが保持されていても良い。
画像形成装置2は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置2は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙装置1から給紙された長尺紙P、または、給紙トレイユニット51a〜51cから送出された用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置2には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置2は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、圧接離間部80および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置2の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて長尺紙Pまたは用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から長尺紙Pまたは用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、長尺紙Pまたは用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が長尺紙Pまたは用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、長尺紙Pまたは用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は長尺紙Pまたは用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された長尺紙Pまたは用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、長尺紙Pまたは用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、長尺紙Pまたは用紙Sの裏面(定着面と反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、長尺紙Pまたは用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた長尺紙Pまたは用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、長尺紙Pまたは用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から長尺紙Pまたは用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とに所定のベルト張力(例えば、40[N])で張架されている。
定着ベルト61は、トナー像が形成された長尺紙Pまたは用紙Sに接触して、当該トナー像を長尺紙Pまたは用紙Sに定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱定着する。ここで、定着温度とは、長尺紙Pまたは用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される長尺紙Pまたは用紙Sの紙種等によって異なる。
加熱ローラー62は、加熱源(ハロゲンヒーター)を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。加熱源の温度は、制御部101によって制御される。加熱源によって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
定着ローラー63の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)は、制御部101によって行われる。制御部101は、定着ローラー63を時計回り方向に回転させる。定着ローラー63が回転することにより、定着ベルト61および加熱ローラー62は、時計回り方向に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する(ローラー加圧方式)。加圧ローラー64は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコンゴム等からなる弾性層と、PFAチューブからなる表層が順に積層形成された構成を有する。加圧ローラー64は、圧接離間部80により定着ベルト61を介して定着ローラー63に所定の定着荷重(例えば、1000[N])で圧接される。圧接離間部80は、公知の構成を有し、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接または離間させる。このようにして、定着ベルト61と加圧ローラー64との間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。加圧ローラー64の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)および圧接離間部80の駆動制御は、制御部101によって行われる。制御部101は、加圧ローラー64を反時計回り方向に回転させる。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aを含む複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。また、給紙装置1から画像形成装置2へ給紙された長尺紙Pは、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が長尺紙Pの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された長尺紙Pまたは用紙Sは、搬送ローラー対(排紙ローラー対)52aを備えた排紙部52により巻き取り装置3に搬送される。
巻き取り装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた長尺紙Pを巻き取る装置である。巻き取り装置3の筐体内では、例えば、図1に示すように、長尺紙Pが支持軸に巻回されてロール状に保持される。そのために、巻き取り装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた長尺紙Pを、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、排紙ローラー)を経由して、一定の速度で支持軸に巻き取る。巻き取り装置3の巻き取り動作は、画像形成装置2が備える制御部101によって制御される。
上述した画像形成システム100において長尺紙Pに画像が形成される場合、長尺紙Pは常に定着ニップに挟まった状態であるため、用紙ジャムが発生したときや画像形成システム100が通常の待機状態にあるとき等、つまり長尺紙Pの搬送が停止しているときに、定着ニップに挟まった長尺紙Pに過大な熱が与えられ、長尺紙Pが変形してしまうという問題があった。なお、用紙ジャムは、長尺紙Pに画像を形成する画像形成動作中に、長尺紙Pの用紙搬送経路上で搬送途中の長尺紙Pが詰まることによって発生する。
そこで、本実施の形態では、長尺紙Pの搬送が停止され、定着ベルト61と加圧ローラー64とが離間状態とされたときに、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周のうち長尺紙Pに対面する側を、柔軟性を有する定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92B(以下、「カバー部材」と言う場合もある)で覆うように構成している(図3を参照)。
定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bは、定着ベルト61および加圧ローラー64から逃げ出す熱量を抑えるためのものであり、断熱部材であり、かつ、弾性変形が可能なシリコンゴムやシリコンスポンジ等からなる。なお、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bは、空気層または真空層を有する二重構造の耐熱樹脂からなっても良い。
図3Aは、長尺紙Pの搬送時、すなわち長尺紙Pに対する画像形成時におけるカバー部材の動作を示す図である。図3Bは、長尺紙Pの搬送停止時におけるカバー部材の動作を示す図である。
図3Aに示すように、長尺紙Pの搬送時において、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接させる。このとき、定着面側カバー部材90A,90Bは、定着ベルト61の外周に沿って略直線形状を維持しながら、当該外周のうち長尺紙Pの定着面に対面する側を覆わないように定着ニップから退避した退避位置(本発明の「第2位置」に対応、以下同じ)に位置する。また、裏面側カバー部材92A,92Bは、加圧ローラー64の外周に沿って湾曲形状を維持しながら、当該外周のうち長尺紙Pの裏面に対面する側を覆わないように定着ニップから退避した退避位置に位置する。
また、図3Bに示すように、長尺紙Pの搬送停止時において、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに離間させる。このとき、定着面側カバー部材90A,90Bは、定着ベルト61の外周に沿って退避位置から、当該外周のうち長尺紙Pの定着面に対面する側を覆う遮熱位置(本発明の「第1位置」に対応、以下同じ)まで移動する。遮熱位置まで移動した定着面側カバー部材90A,90Bは、連続した湾曲形状を形成する。定着面側カバー部材90A,90Bは、制御部101の制御を受けた移動機構(図4を参照)によって、定着ベルト61の外周に沿って遮熱位置と退避位置との間を移動する。図4は、定着面側カバー部材90Aが、定着ベルト61の外周面に沿うように設けられたガイドレール91内を移動する様子を示している。この場合、定着面側カバー部材90Aは、複数に分割された幅狭の板から構成される。
また、裏面側カバー部材92A,92Bは、加圧ローラー64の外周に沿って回転し、遮熱位置から、当該外周のうち長尺紙Pの裏面に対面する側を覆う遮熱位置まで移動する。遮熱位置まで移動した裏面側カバー部材92A,92Bは、連続した湾曲形状を形成する。その際、裏面側カバー部材92A,92Bは、加圧ローラー64の外周のうち180°以上の範囲を覆っている。裏面側カバー部材92A,92Bは、制御部101の制御を受けた移動機構(図示せず)によって、加圧ローラー64の外周に沿って遮熱位置と退避位置との間を移動する。
長尺紙Pの搬送、すなわち長尺紙Pに対する画像形成を再開するときには、制御部101は、定着ローラー63および加圧ローラー64の回転を開始させた後に、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接させるように圧接離間部80を制御する。
図3Bを参照して説明したように、長尺紙Pの搬送が停止された際に、定着ベルト61と加圧ローラー64とが互いに離間され、さらに、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周のうち長尺紙Pに対面する側が定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bによって覆われる。そのため、高温状態の定着ベルト61および加圧ローラー64から長尺紙Pへの伝熱を遮断することができ、長尺紙Pが変形してしまうことを防止することができる。ひいては、長尺紙Pの変形に起因する無駄部分の発生を防止することができる。
また、長尺紙Pの搬送が停止された際に、定着ベルト61および加圧ローラー64から長尺紙Pへの局所的な伝熱を遮断するために、ユーザーが長尺紙Pを巻き取り装置3側に送る量(紙送り量)を不要または最小限に抑えることができる。また、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bは、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周を当該外周に沿って覆っている、すなわち定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bと、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周との隙間が狭い状態で断熱しているため、定着ベルト61および加圧ローラー64からの放熱を抑制することができる。よって、定着ベルト61および加圧ローラー64の温度低下が防止されるため、長尺紙Pの搬送を再開するときに、加熱ローラー62に内蔵される加熱源の温度を大きくする必要がなくなり、定着部60の省エネルギー化を図ることができる。
また、用紙ジャムが発生したことに起因して長尺紙Pの搬送が停止しているときには、ユーザーは、画像形成装置2に長尺紙Pを再セットする作業を行う。この場合、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周のうち長尺紙Pに対面する側を、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bで覆うことにより、ユーザーが、長尺紙Pを再セットする際に、定着ベルト61および加圧ローラー64を誤って触ることを防止することができる。さらに言えば、定着ベルト61および加圧ローラー64の保護を図ることもできる。
また、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bは、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周に沿って移動するため、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bが定着器F内で配置される領域を最小限に抑えることができ、定着器F内の省スペース化を図ることができる。
なお、長尺紙Pの搬送が停止された際に、定着ベルト61および加圧ローラー64から長尺紙Pへの伝熱をより確実に遮断する観点から、制御部101は、加熱ローラー62に内蔵される加熱源を一時的に停止しても良い。また、同様の観点から、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bのそれぞれが遮熱位置に位置する場合に、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bを冷却する冷却部82を設けても良い。この場合、冷却部82は、制御部101の制御を受けて、例えば、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bに向けて冷却風を送風する。
また、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bが遮熱位置に位置する場合、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bの温度を検知する温度検知部84を設けても良い。この場合、制御部101は、温度検知部84の検知結果が所定温度以上になったときには、定着ベルト61および加圧ローラー64から長尺紙Pへ伝熱するおそれがあるため、長尺紙Pを所定距離だけ搬送するように用紙搬送部50を制御する。これにより、定着ベルト61および加圧ローラー64から長尺紙Pへの局所的な伝熱を遮断し、長尺紙Pの一部が変形してしまうことを防止することができる。
また、図3に示した例では、定着ベルト61の外周のうち長尺紙Pに対面する側を2つの定着面側カバー部材90A,90Bで覆っているが、1つまたは3つ以上の定着面側カバー部材で覆っても良い。また、加圧ローラー64の外周のうち長尺紙Pに対面する側を2つの裏面側カバー部材92A,92Bで覆っているが、1つまたは3つ以上の裏面側カバー部材によって覆っても良い。
また、定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bは、複数の分割部材からなり、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周に沿って折り畳み可能に構成されても良い。図5は、複数の分割部材から構成された定着面側カバー部材90Aの折り畳み動作を説明する図である。図5Aは、長尺紙Pの搬送停止時において、定着面側カバー部材90Aが、定着ベルト61の外周に沿って配置されている様子を示す。この状態では、定着面側カバー部材90Aは、折り畳まれていない。図5Bは、長尺紙Pの搬送を再開するときに、定着面側カバー部材90Aが、定着ベルト61の外周に沿って折り畳まれながら退避する途中の様子を示す。図5Bに示すように、定着面側カバー部材90Aを構成する複数の分割部材のうち、定着ニップから遠い分割部材から順に折り畳まれる。図5Cは、定着面側カバー部材90Aが、定着ベルト61の外周に沿って折り畳まれ退避した後の様子を示す。以上の構成により、長尺紙Pの搬送時において、定着面側カバー部材90Aが定着器F内で配置される領域をさらに抑えることができ、定着器F内の省スペース化を図ることができる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置2は、トナー像が形成された長尺紙Pの定着面側に配置される定着ベルト61と、定着ベルト61に圧接された状態において長尺紙Pを狭持して搬送する定着ニップを形成する加圧ローラー64と、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接または離間させる圧接離間部80と、長尺紙Pの搬送が停止された際に、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに離間させるように圧接離間部80を制御する制御部101と、圧接離間部80により定着ベルト61と加圧ローラー64とが離間状態とされたときに、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周のうち長尺紙Pに対面する側を覆う一方、圧接離間部80により定着ベルト61と加圧ローラー64とが圧接状態とされたときに、上記長尺紙Pに対面する側を覆わないように構成されている定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bとを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、長尺紙Pの搬送が停止された際に、定着ベルト61と加圧ローラー64とが互いに離間され、さらに、定着ベルト61および加圧ローラー64の外周のうち長尺紙Pに対面する側が定着面側カバー部材90A,90Bおよび裏面側カバー部材92A,92Bによって覆われる。そのため、定着ベルト61および加圧ローラー64から長尺紙Pへの伝熱を遮断することができ、長尺紙Pが変形してしまうことを防止することができる。
なお、上記実施の形態では、定着ニップは、上側定着部60Aが定着ベルト61の他に定着ローラー63および加熱ローラー62を有するベルト定着方式により構成される例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、定着ニップは、上側定着部60Aが定着面側部材として機能する加熱ローラー62のみを有するローラー定着方式により構成されても良い。
図6Aは、定着ニップがローラー定着方式により構成される場合において、長尺紙Pの搬送時におけるカバー部材の動作を示す図である。図6Bは、長尺紙Pの搬送停止時におけるカバー部材の動作を示す図である。
図6Aに示すように、長尺紙Pの搬送時において、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、定着ニップを構成する加熱ローラー62と加圧ローラー64とを互いに圧接させる。このとき、定着面側カバー部材94A,94Bは、加熱ローラー62の外周に沿って湾曲形状を維持しながら、当該外周のうち長尺紙Pの定着面に対面する側を覆わないように定着ニップから退避した退避位置に位置する。また、裏面側カバー部材92A,92Bは、加圧ローラー64の外周に沿って湾曲形状を維持しながら、当該外周のうち長尺紙Pの裏面に対面する側を覆わないように定着ニップから退避した退避位置に位置する。
また、図6Bに示すように、長尺紙Pの搬送停止時において、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、加熱ローラー62と加圧ローラー64とを互いに離間させる。このとき、定着面側カバー部材94A,94Bは、加熱ローラー62の外周に沿って回転し、退避位置から、当該外周のうち長尺紙Pの定着面に対面する側を覆う遮熱位置まで移動する。例えば、定着面側カバー部材94Bは、図7に示す機構によって退避位置から遮熱位置まで移動する。図7に示すように、駆動手段(モーター)によってギアー96は回転し、その回転に連動して扇ギアー97は回転する。扇ギアー97は、レバー部材98を介して定着面側カバー部材94Bに接続されている。そのため、扇ギアー97の回転によって、定着面側カバー部材94Bは回転して遮熱位置まで移動する。遮熱位置まで移動した定着面側カバー部材94A,94Bは、連続した湾曲形状を形成する。また、裏面側カバー部材92A,92Bは、加圧ローラー64の外周に沿った回転し、退避位置から、当該外周のうち長尺紙Pの裏面に対面する側を覆う遮熱位置まで移動する。遮熱位置まで移動した裏面側カバー部材92A,92Bは、連続した湾曲形状を形成する。
図8は、図6に示す構成において、圧接離間部80による加熱ローラー62と加圧ローラー64との離間動作に連動して、定着面側カバー部材94Bを退避位置から遮熱位置まで移動させるための移動機構を説明する図である。定着面側カバー部材94Bは、レバー部材110に取り付けられている。レバー部材110の一端部は、加熱ローラー62のフレーム(図示せず)に接続される。レバー部材110の他端部は、レバー部材110の中心部付近に接続されている。レバー部材110、ひいては定着面側カバー部材94Bは、回転支点110Aを中心に回転可能に構成されている。レバー部材120の一端部は、加圧ローラー64のフレーム(図示せず)に接続される。レバー部材120の他端部は、レバー部材110の中心部付近に接続されている。レバー部材110は、レバー部材120に対して、回転支点110Bを中心に回転可能に構成されている。
図8Aに示すように、長尺紙Pの搬送時において、定着面側カバー部材94Bは、加熱ローラー62の外周に沿って、当該外周のうち長尺紙Pの定着面に対面する側を覆わないように定着ニップから退避した退避位置に位置する。その後、長尺紙Pの搬送が停止すると、図8Bに示すように、圧接離間部80は、制御部101の制御を受けて、加熱ローラー62と加圧ローラー64とを互いに離間させる。この際、レバー部材120は、加圧ローラー64の図中下方向への離間動作に連動して図中下方向に移動し、レバー部材110を時計回り方向に回転させる。その結果、定着面側カバー部材94Bは、時計回り方向に回転し、加熱ローラー62の外周のうち長尺紙Pの定着面に対面する側を覆う遮熱位置に移動する。
1 給紙装置
2 画像形成装置
3 巻き取り装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 定着ローラー
64 加圧ローラー
71 通信部
72 記憶部
80 圧接離間部
82 冷却部
84 温度検知部
90A,90B,94A,94B 定着面側カバー部材
92A,92B 裏面側カバー部材
100 画像形成システム
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
110,112 レバー部材

Claims (8)

  1. トナー像が形成された長尺紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記定着面側部材に圧接された状態において前記長尺紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
    前記長尺紙の搬送が停止された際に、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
    前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが離間状態とされたときに、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の外周のうち前記長尺紙に対面する側を覆う一方、前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが圧接状態とされたときに、前記長尺紙に対面する側を覆わないように構成されているカバー部材と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記カバー部材は、前記長尺紙に対面する側を覆う第1位置と、前記長尺紙に対面する側を覆わない第2位置との間を、前記外周に沿って移動する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記カバー部材は、前記圧接離間部による前記定着面側部材と前記裏面側支持部材との離間動作に連動して、前記第2位置から前記第1位置に移動する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記カバー部材は、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の外周のうち前記長尺紙に対面する側を覆わない場合に、折り畳まれるように構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記カバー部材を冷却する冷却部を備え、
    前記制御部は、前記カバー部材が前記長尺紙に対面する側を覆う場合、前記カバー部材を冷却するように前記冷却部を制御する請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記カバー部材の温度を検知する温度検知部と、
    前記長尺紙を搬送する用紙搬送部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記カバー部材が前記長尺紙に対面する側を覆う場合、前記温度検知部の検知結果に応じて、前記長尺紙を所定距離だけ搬送するように前記用紙搬送部を制御する請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 長尺紙を給紙する給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙された前記長尺紙に画像を形成する請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像が形成された前記長尺紙を巻き取る巻き取り装置と、
    を備える画像形成システム。
  8. トナー像が形成された長尺紙の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記定着面側部材に圧接された状態において前記長尺紙を狭持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに圧接または離間させる圧接離間部と、
    前記長尺紙の搬送が停止された際に、前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とを互いに離間させるように前記圧接離間部を制御する制御部と、
    前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが離間状態とされたときに、前記定着面側部材および前記裏面側支持部材の外周のうち前記長尺紙に対面する側を覆う一方、前記圧接離間部により前記定着面側部材と前記裏面側支持部材とが圧接状態とされたときに、前記長尺紙に対面する側を覆わないように構成されているカバー部材と、
    を備える定着装置。
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