JP6456074B2 - 遮水板および開口部の防水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遮水板および開口部の防水装置に関する。
従来、開口部を屋外側から覆う防水シートを有した開口部の防水装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第4459740号公報
この種の構造では、例えば、開口部を介した屋内側への水の侵入が抑制されやすい新規な構成が得られれば有意義である。本発明の課題の一つは、例えば、屋内側への水の侵入が抑制されやすい新規な構成の遮水板および開口部の防水装置を得ることである。
本発明の遮水板は、例えば、床面と隣接し側方に向けて開口する開口部を、屋外側から覆う、遮水板であって、板状のパネル部と、上記パネル部の周縁部を囲み、上記周縁部に沿って配置され互いに隣接した複数の部品を有したフレーム部と、上記フレーム部に覆われ、上記パネル部と上記フレーム部との間をシールする弾性変形可能な内側シール部材と、互いに隣接した上記複数の部品間の隙間を屋内側から覆う外側シール部材と、上記外側シール部材の屋内側を向いた面を支持する第一支持面と、上記第一支持面とは反対側を向き上記遮水板と上記開口部が設けられる構造物との間をシールする第一のシール部材を支持する第二支持面と、を有した板状のサポート部材と、を有する。よって、例えば、内側シール部材によって、屋外側からパネル部とフレーム部との間に侵入した水が屋内側へ出るのが抑制される。また、外側シール部材によって、屋外側からパネル部とフレーム部との間に侵入した水が隙間を介して屋内側へ出るのが抑制される。
また、上記遮水板では、例えば、上記パネル部は、少なくとも上記遮水板の厚さ方向の両側に位置された一対の外側部材と、上記一対の外側部材の間に位置され当該外側部材よりも軽量な材料で構成された内側部材と、を有する。よって、例えば、内側部材の利点と外側部材の利点との双方を得ることができる。
また、上記遮水板では、例えば、上記フレーム部は、上記パネル部の厚さ方向の両側を支持する一対の側壁部と、上記一対の側壁部の間に亘り、上記パネル部の端面と間隔をあけて面した接続部と、上記一対の側壁部から互いに近づく方向に突出し、上記端面を支持する突出部と、を有する
また、本発明の開口部の防水装置は、例えば、床面と隣接し側方に向けて開口する開口部を、屋外側から覆う、遮水板と、上記遮水板と上記床面との間、および上記遮水板と上記開口部が設けられる構造物との間をシールする弾性変形可能な第一のシール部材と、上記遮水板に設けられ、上記構造物に設けられた第一の引掛部から屋内側かつ下方へ力を受ける状態で上記第一の引掛部と引っ掛かるよう構成された第二の引掛部と、を備え、上記遮水板は、板状のパネル部と、上記パネル部の周縁部を囲み、上記周縁部に沿って配置され互いに隣接した複数の部品を有したフレーム部と、上記フレーム部に覆われ、上記パネル部と上記フレーム部との間をシールする弾性変形可能な内側シール部材と、互いに隣接した上記複数の部品間の隙間を屋内側から覆う外側シール部材と、上記外側シール部材の屋内側を向いた面を支持する第一支持面と、上記第一支持面とは反対側を向き上記第一のシール部材を支持する第二支持面と、を有した板状のサポート部材と、を有する。よって、例えば、第一の引掛部と第二の引掛部との引っ掛かりによって、第一のシール部材が弾性変形して面圧が増大され、遮水板と床面との間、および遮水板と構造物との間のシール性を向上させることができる。また、外側シール部材によって、屋外側からパネル部とフレーム部との間に侵入した水が隙間を介して屋内側へ出るのが抑制される。
また、上記開口部の防水装置では、例えば、記第二の引掛部には、上記第一支持面と上記第二支持面との間で上記サポート部材を貫通した開口部が設けられ、上記第一の引掛部には、上記開口部を貫通する軸部と、上記軸部から突出し上記第一支持面と引っ掛かる頭部と、が設けられ、上記頭部は、上記第一支持面と引っ掛かった状態で、当該第一支持面と上記外側シール部材との間に弾性的に挟まれている。
本発明によれば、屋内側への水の侵入が抑制されやすい新規な構成の遮水板および開口部の防水装置が得られる。
図1は、第1実施形態の開口部の防水装置の模式的かつ例示的な平面図である。 図2は、第1実施形態の開口部の防水装置の屋外側かつ上側から見た例示的な斜視図である。 図3は、図2のIII-III断面図である。 図4は、第1実施形態の遮水板のフレーム部を構成する複数の部品のうちの一つが示された例示的な斜視図である。 図5は、第1実施形態の遮水板のフレーム部を構成する複数の部品のうちの隣接する二つが示された例示的な斜視図である。 図6は、第1実施形態の開口部の防水装置の第一の引掛部および第二の引掛部を屋内側かつ上側から見た例示的な斜視図である。 図7は、第1実施形態の開口部の防水装置の図8の状態となる前の状態での断面図である。 図8は、第1実施形態の開口部の防水装置の第一の引掛部と第二の引掛部とが引っ掛かった状態の例示的な断面図である。 図9は、第2実施形態の開口部の防水装置の第二の引掛部の例示的な斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つが得られうる。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。また、以下では、便宜上、開口部11の開口方向の屋外側(遮水板2の厚さ方向)がX方向、X方向の視線での左側がY方向、および上方がZ方向と、定義される。また、以下では、開口部11を介して一方側の空間から他方側の空間へ水が侵入する可能性がある場合の他方側(下流側)が屋内側と定義され、一方側(上流側)が屋外側と定義される。すなわち、屋内側(下流側)とは、水の侵入を抑制(阻止、防止)したい側であり、屋外側(上流側)とは、侵入可能性のある水が流れてくる側のことである。なお、屋内側や屋外側とは水が侵入する可能性がある場合の下流側や上流側を意味する便宜上の文言であり、本発明は、例えば廊下等の通路のような家屋や部屋等の概念が必ずしも明確にならない場所にも適用できる。
<第1実施形態>
図1,2に示されるように、防水装置1は、建物等の構造物の壁10(側壁)に設けられた開口部11に対応して、設けられる。開口部11は、床面12の上側に隣接し、側方(X方向)に向けて開口している。開口部11は、上下方向に長い長方形状(四角形状)に形成される。開口部11の縁は、床面12と、左右両側で上下方向に延びる方立13,13(柱、構造物)と、上方で左右方向(側方)に延びる梁(図示されず)とによって構成される。方立13は、角柱状に構成されている。なお、開口部11の屋内側には、開口部11を開閉可能に覆う扉15,15が設けられている。扉15は、スライドドア(所謂自動ドア)である。扉15は、壁10および床面12に沿って、図1の左右方向(Y方向およびその反対方向)に、開位置(図示されず)と閉位置(図1)との間で移動する。なお、本実施形態では、床面12aとは開口部11の下方に位置する面を意味する便宜上の文言であり、床面12aは、通常の床面に限らず、コンクリート面や地面等を含む。
防水装置1は、遮水板2を有する。遮水板2は、長方形(四角形)の板状に構成されている。遮水板2は、開口部11の少なくとも下部を覆う。具体的に、遮水板2は、その厚さ方向(X方向)が床面12と略平行な姿勢で、床面12上に重ねられて起立するとともに、方立13に屋外側から重ねられる。このように遮水板2が開口部11の下部を覆った状態で、遮水板2の端部2a(下端部)と床面12との間、および遮水板2の左右両側の端部2b(側端部)と方立13(構造物)との間がシールされることにより、開口部11を介した屋内側への雨水等の水の浸入が、抑制(阻止、防止)される。
また、図3,4に示されるように、遮水板2は、パネル部4と、フレーム部5と、シール部材8(内側シール部材、第二のシール部材)と、を有する。また、図6,7に示されるように、遮水板2は、サポート部材18と、シール部材19(外側シール部材、第三のシール部材)と、を有する。パネル部4は、その厚さ方向(X方向)の視線で四つの端部4a(辺部、縁部、周縁部)を有した長方形(四角形)の板状に構成されている。すなわち、パネル部4は、扁平な長方形(四角形)の板状に構成されている。また、パネル部4は、長方形(四角形)の薄板状に構成された一対の外側部材6,6と、長方形(四角形)の板状(外側部材6よりも厚い板状)に構成された内側部材7と、を有し、内側部材7が厚さ方向(X方向)の両側に位置された一対の外側部材6,6の間に挟まれている。外側部材6,6と内側部材7とは、例えば接着やねじ止め等によって互いに結合(一体化)されうる。また、本実施形態では、内側部材7が外側部材6の材料(例えば、金属材料等)よりも軽量な材料(例えば、発泡材料等)で構成されることで、遮水板2が全体として比較的軽量となるよう構成されている。遮水板2の全体の比重は、例えば、水の比重よりも小さく設定されうる。これにより、操作者は、遮水板2の運搬や、取り付け、取り外し等を、より容易に行える。
フレーム部5は、パネル部4の四つの端部4a(周縁部)に沿って位置され、当該四つの端部4aを周状に囲っている。フレーム部5は、パネル部4に取り付けられた状態で端部4aの面4b(端面)と対向する壁部5a(天壁部、上壁部)や、パネル部4に取り付けられた状態で外側部材6の面6a(外面)と対向(接触)する壁部5b(側壁部)等の部分を有している。壁部5aと二つの壁部5bとは略C字状(略U字状)の断面を形成している。パネル部4の端部4a(周縁部)およびシール部材8は、壁部5aと二つの壁部5bとによって形成された凹部(溝部)内に収容されている。パネル部4とフレーム部5とは、例えば、外側部材6と壁部5bとを厚さ方向(X方向)に貫通するねじ等の結合具によって、互いに結合(一体化)されうる。また、壁部5bには、壁部5aの短手方向(X方向)の内側に向けて突出した壁部5c(突出部、リブ)が設けられている。壁部5cは、フレーム部5がパネル部4に取り付けられた状態で、端部4aの面4b(端面)と対向(接触)する。
また、図2に示されるように、フレーム部5は、パネル部4の四つの端部4aのそれぞれに沿って配置され互いに隣接した複数(四つ)の部品9を有する。各部品9の長手方向(Y方向またはZ方向)の両側の端部9aは、X方向の視線で、Y方向とZ方向との間の方向(斜め方向)に沿って延びている。そして、図5にも示されるように、互いに隣接する二つの部品9,9の端部9aと端部9aとが突き合わせられた状態で、各部品9がパネル部4に取り付けられている。二つの部品9,9の端部9aと端部9aとの間(接触部分、境界部分)には、僅かな隙間14が生じる。隙間14は、互いに隣接する二つの部品9,9の、壁部5aと壁部5aとの間、厚さ方向(X方向)の一方側の壁部5bと壁部5bとの間、および厚さ方向(X方向)の他方側の壁部5bと壁部5bとの間の三箇所(三辺)に生じる。この隙間14は、例えば、ゴムテープ等のシール部材(図示されず)によってシールされうる。
図3,4に示されるように、シール部材8(内側シール部材、第二のシール部材)は、フレーム部5の壁部5aとパネル部4の端部4aとの間に設けられ、フレーム部5に覆われている。また、シール部材8は、パネル部4の四つの端部4a(周縁部)に沿って位置され、フレーム部5とパネル部4との間を四つの端部4aに沿って周状にシールする。また、壁部5aの面5f(内面)と、壁部5cの面5fとは反対側の面5g(端部4aの面4b)との間の長さは、自由状態(弾性変形していない状態)でのシール部材8の厚さ(高さ)よりも短く設定されている。そして、フレーム部5とパネル部4とが相対的に互いに近づく方向に押され、壁部5cの面5gと端部4aの面4bとが接触した状態で、フレーム部5とパネル部4とが結合される。よって、フレーム部5の壁部5aとパネル部4の端部4aとの間には、シール部材8の弾性変形(圧縮)に伴う力Fp1(弾性力)が生じてシール部材8の面圧が高まり、シール性が向上する。シール部材8は、例えば、エラストマ等の弾性材料で構成される。
図6,7に示されるように、サポート部材18は、方立13に沿って上下方向に延びた細長い長方形(四角形)の板状に構成されている。サポート部材18は、開口部11の左右両側のそれぞれで、方立13とパネル部4およびフレーム部5との間に位置される。サポート部材18には、引掛部17が設けられている。
図7に示されるように、シール部材19(外側シール部材、第三のシール部材)は、サポート部材18とパネル部4およびフレーム部5との間に設けられている。シール部材19は、フレーム部5の壁部5bおよび外側部材6の面6aに屋内側から接触するように設けられ、互いに隣接する二つの部品9,9(フレーム部5の構成部品)の間の隙間14(図5参照)や、フレーム部5とパネル部4との間の隙間20(境界部分)等を屋内側から覆う。シール部材19は、例えば、エラストマ等の弾性材料で構成される。このようにシール部材19が隙間14および隙間20を屋内側から覆うことにより、雨水等の水が隙間14,20を介して屋内側へ出るのが抑制される。また、シール部材19は、遮水板2が方立13に取り付けられた状態(図8の状態)で、サポート部材18とパネル部4およびフレーム部5との間に挟まれることで、弾性的に圧縮され、面圧を生じる。この面圧によって、屋内側への水の浸入がより一層確実に抑制されうる。
図2,7,8に示されるように、遮水板2(のフレーム部5またはサポート部材18)と床面12および方立13との間には、シール部材3(第一のシール部材)が設けられている。具体的に、シール部材3は、遮水板2の端部2aと床面12との間をシールする第一の部分3a(図2参照)と、遮水板2の端部2bと方立13の面13a(前面)との間をシールする第二の部分3b(図2,7,8参照)と、を有する。シール部材3は、例えば、エラストマ等の弾性材料で構成される。シール部材3は、遮水板2と床面12あるいは方立13との間に挟まれることで、弾性的に圧縮され、面圧を生じる。この面圧によって、水の浸入がより一層確実に抑制されうる。なお、本実施形態では、シール部材3は、遮水板2に設けられるが、シール部材3の少なくとも一部は、床面12や方立13側に設けられてもよい。
また、左右の方立13には、それぞれ、図6〜8に示される引掛部16が設けられている。引掛部16は、例えば、方立13の屋外側に設けられうる。図6に示されるように、引掛部16は、円柱状の軸部16a(小径部、第一の部分)と、軸部16aの先端部(方立13とは反対側の端部)に設けられ、軸部16aよりも大きな直径で構成された円板状の頭部16b(大径部、第二の部分)と、を有する。引掛部16は、軸部16aおよび頭部16bによって、側面視(Z方向の視線、図7,8の視線)で略T字状の外観を呈している。
また、遮水板2には、左右の引掛部16のそれぞれに対応して、図6〜8に示される引掛部17が設けられている。引掛部17は、例えば、遮水板2のサポート部材18を厚さ方向(X方向)に貫通した開口部として構成されている。引掛部17(開口部)は、引掛部16の軸部16aを収容可能でありかつ頭部16bを収容不能な長穴部17a(小径部、第一の部分)と、長穴部17aと連通され、引掛部16の頭部16bを収容可能な円孔部17b(大径部、第二の部分)と、を有する。図6に示されるように、長穴部17aは、円孔部17bの上下方向の上側に位置されている。また、図7,8に示されるように、シール部材19の引掛部17と厚さ方向(X方向)に重なる位置には、長穴部17aおよび円孔部17bと連通する開口部19a(凹部、収容部、溝部)が設けられている。よって、操作者が遮水板2を、頭部16bと円孔部17bとが厚さ方向(X方向、略水平方向)に対向する位置まで持ち上げ、遮水板2を厚さ方向(X方向)に沿って方立13に近付けることで、頭部16bが円孔部17bおよび開口部19aに挿入される。さらに、操作者が遮水板2を下方へ押し下げることで、軸部16aが長穴部17a内に進入する。この状態で、頭部16bは、開口部19aに収容されたままである。図8に示されるように、軸部16aが長穴部17aに進入した状態では、頭部16bがサポート部材18とシール部材19との間に弾性的に挟まれて摩擦力が生じ、引掛部16が引掛部17内で移動するのが抑制される。このように、引掛部16と引掛部17とが互いに引っ掛った状態で、引掛部16,17およびその周囲の構造によって、遮水板2が開口部11を覆う位置(閉位置)から外れる(離脱する、移動する)のが抑制される。本実施形態では、引掛部16は、第一の引掛部の一例であり、引掛部17は、第二の引掛部の一例である。
また、本実施形態では、引掛部17は、シール部材3の弾性変形に伴う力Fp2,Fp3(弾性力、図2,8参照)が生じた状態(第一の部分3aおよび第二の部分3bが圧縮された状態)で、引掛部16に引っ掛けられている。すなわち、本実施形態では、引掛部17は、引掛部16から方立13側(屋内側)かつ下方へ力を受ける状態で引掛部16と引っ掛かるよう構成されている。よって、本実施形態によれば、例えば、遮水板2の端部2b(サポート部材18)と方立13の面13aとの間、および遮水板2の端部2a(フレーム部5)と床面12との間の面圧が増大し、これらの位置でのシール性が向上される。なお、面圧の増大によって高まった第二の部分3bと方立13との間の摩擦力やシール部材19と頭部16bとの間の摩擦力等によって、第一の部分3aが圧縮された状態が維持され、頭部16bと長穴部17aの周縁部(面17c)との接触によって、第二の部分3bが圧縮された状態が維持される。このように、本実施形態によれば、引掛部17は、引掛部16から方立13側(屋内側)かつ下方(床面12a側)へ力を受ける状態で引掛部16と引っ掛かるよう構成されているため、遮水板2が比較的軽量である場合(例えば、遮水板2の全体の比重が水の比重より小さい場合等)でも、水による浮力で遮水板2が上方(床面12とは反対側)へ移動してしまうのを効果的に抑制(阻止、防止)することができる。
以上、説明したように、本実施形態では、遮水板2は、板状のパネル部4と、パネル部4の四つの端部4a(周縁部)を囲むフレーム部5と、フレーム部5に覆われパネル部4とフレーム部5との間をシールする弾性変形可能なシール部材8(内側シール部材)と、を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、シール部材8によって、屋外側からパネル部4とフレーム部5との間に侵入した水が屋内側へ出るのが抑制される。
また、本実施形態では、パネル部4は、少なくとも遮水板2の厚さ方向(X方向)の両側に位置された一対の外側部材6,6と、一対の外側部材6,6の間に位置され外側部材6よりも軽量な材料で構成された内側部材7と、を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、内側部材7をより軽い部材とし、外側部材6をより丈夫な部材とすることで、軽さと丈夫さとを両立することができる。すなわち、内側部材7の利点と外側部材6の利点との双方を得ることができる。
また、本実施形態では、フレーム部5は、パネル部4の四つの端部4a(周縁部)に沿って配置され互いに隣接した複数の部品9を有し、互いに隣接した複数の部品9間の隙間14を屋内側から覆うシール部材19(外側シール部材)を有する。よって、本実施形態によれば、例えば、シール部材19によって、屋外側からパネル部4とフレーム部5との間に侵入した水が隙間14を介して屋内側へ出るのが抑制される。
また、本実施形態では、パネル部4、フレーム部5、およびシール部材8を有した遮水板2と、遮水板2と床面12との間、および遮水板2と方立13(構造物)との間をシールする弾性変形可能なシール部材3(第一のシール部材)と、遮水板2に設けられ、方立13に設けられた引掛部16から屋内側かつ下方へ力を受ける状態で引掛部16と引っ掛かるよう構成された引掛部17と、を備える。よって、本実施形態によれば、例えば、引掛部16,17を用いた比較的簡素な構成によって、遮水板2を、開口部11を覆う位置に留めることができる。また、例えば、操作者は、引掛部17を引掛部16に引っ掛けて移動させるという比較的簡単な操作によって、遮水板2を、開口部11を覆う位置に取り付けたり、開口部11を覆う位置から取り外したりすることができる。また、引掛部16と引掛部17との引っ掛かりによって、シール部材3が弾性変形して面圧が増大され、遮水板2と方立13との間、および遮水板2と床面12との間のシール性が向上される。また、例えば、遮水板2が比較的軽量である場合(例えば、遮水板2の全体の比重が水の比重より小さい場合等)に、引掛部16と引掛部17との引っ掛かりが、シール性の向上に資する場合がある。
なお、本実施形態では、引掛部16が方立13側に設けられたが、引掛部16が遮水板2側に設けられ、引掛部17が方立13側に設けられてもよい。この場合、例えば、操作者は、遮水板2を傾斜させた状態で引掛部16を引掛部17内に挿入し、遮水板2の下部を方立13側へ押し込むことで、遮水板2を所定位置(開口部11を屋外側から覆う位置)に移動することができる。また、この場合には、頭部16bと方立13側に設けられた長穴部17aの上側の縁部との接触によって、引掛部16ひいては遮水板2の上方への移動が抑制される。また、シール部材3,19は、サポート部材18と別体で設けられてもよいし、サポート部材18と一体で設けられてもよいし、あるいはサポート部材18自体が、例えば弾性部材等によって構成され、シール部材3,19の機能を兼ねるよう構成されてもよい。また、シール部材8は、パネル部4の内側部材7と別体で設けられてもよいし、内側部材7と一体で設けられてもよいし、あるいは内側部材7(パネル部4)がシール部材8の機能を兼ねるよう構成されてもよい。また、防水装置1および遮水板2には、シール部材8,19が設けられることは必須ではなく、例えばシール部材8,19のうちいずれか一方のみが設けられる構成、あるいは両方とも設けられない構成であってもよい。
<第2実施形態>
図9に示される実施形態の防水装置は、上記第1実施形態の防水装置1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、図9に示されるように、サポート部材18には、引掛部17に替えて、引掛部17Aが設けられている。引掛部17Aは、板状の壁部17e(底壁部、下壁部)や、壁部17eに一端側が固定され他端側が自由端となった片持ち梁状の壁部17f等の部分を有する。壁部17fの他端側は、壁部17eと厚さ方向の一方側(方立13側)に離間している。壁部17fは、壁部17eに対して傾斜している。また、壁部17eには、引掛部16の頭部16bを収容可能な穴部17g(貫通孔、開口部)が設けられている。また、壁部17fには、引掛部16の軸部16aを収容可能でありかつ頭部16bを収容不能なスリット17h(開口部)が設けられている。本実施形態では、スリット17hが引掛部17の長穴部17aに相当し、穴部17gが引掛部17の円孔部17bに相当する。本実施形態では、例えば、スリット17hの先端側が上側を向いた状態で、引掛部17Aがサポート部材18等に結合されうる。この場合、操作者は、遮水板2を傾斜させた状態で引掛部17A内に引掛部16を上側から挿入し、遮水板2の下部を方立13側へ押し込むことで、遮水板2を所定位置(開口部11を屋外側から覆う位置)に移動することができる。頭部16bとスリット17hの周縁部(壁部17fの方立13とは反対側の面)との接触により、引掛部17Aひいては遮水板2の屋外側への移動が抑制され、スリット17hの基端部17iと軸部16aとの接触により、引掛部17Aひいては遮水板2の上側への移動が抑制される。
なお、本実施形態では、引掛部17Aがサポート部材18に設けられた場合を例示したが、引掛部17Aはパネル部4に設けられてもよい。また、この場合、上記第1実施形態のシール部材19(図8参照)およびサポート部材18を廃止して、シール部材3の第二の部分3bが、遮水板2(パネル部4およびフレーム部5)と方立13との間をシールする機能と、隙間14や隙間20を屋内側から覆ってシールする機能との二つを兼ねるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、開口部の縁部(方立等)の形状や、引掛部の形状、引掛部の位置等も、上記実施形態には限定されない。
1…防水装置、2…遮水板、3…シール部材(第一のシール部材)、4…パネル部、4a…端部(周縁部)、5…フレーム部、6…外側部材、7…内側部材、8…シール部材(内側シール部材)、9…部品、11…開口部、12…床面、13…方立(構造物)、14…隙間、16…引掛部(第一の引掛部)、17…引掛部(第二の引掛部)、19…シール部材(外側シール部材)、X…厚さ方向。

Claims (5)

  1. 床面と隣接し側方に向けて開口する開口部を、屋外側から覆う、遮水板であって、
    板状のパネル部と、
    前記パネル部の周縁部を囲み、前記周縁部に沿って配置され互いに隣接した複数の部品を有したフレーム部と、
    前記フレーム部に覆われ、前記パネル部と前記フレーム部との間をシールする弾性変形可能な内側シール部材と、
    互いに隣接した前記複数の部品間の隙間を屋内側から覆う外側シール部材と、
    前記外側シール部材の屋内側を向いた面を支持する第一支持面と、前記第一支持面とは反対側を向き前記遮水板と前記開口部が設けられる構造物との間をシールする第一のシール部材を支持する第二支持面と、を有した板状のサポート部材と、
    を有した、遮水板。
  2. 前記パネル部は、少なくとも前記遮水板の厚さ方向の両側に位置された一対の外側部材と、前記一対の外側部材の間に位置され当該外側部材よりも軽量な材料で構成された内側部材と、を有した、請求項1に記載の遮水板。
  3. 前記フレーム部は、
    前記パネル部の厚さ方向の両側を支持する一対の側壁部と、
    前記一対の側壁部の間に亘り、前記パネル部の端面と間隔をあけて面した接続部と、
    前記一対の側壁部から互いに近づく方向に突出し、前記端面を支持する突出部と、
    を有した、請求項1または2に記載の遮水板。
  4. 床面と隣接し側方に向けて開口する開口部を、屋外側から覆う、遮水板と、
    前記遮水板と前記床面との間、および前記遮水板と前記開口部が設けられる構造物との間をシールする弾性変形可能な第一のシール部材と、
    前記遮水板に設けられ、前記構造物に設けられた第一の引掛部から屋内側かつ下方へ力を受ける状態で前記第一の引掛部と引っ掛かるよう構成された第二の引掛部と、
    を備え、
    前記遮水板は、板状のパネル部と、
    前記パネル部の周縁部を囲み、前記周縁部に沿って配置され互いに隣接した複数の部品を有したフレーム部と、
    前記フレーム部に覆われ、前記パネル部と前記フレーム部との間をシールする弾性変形可能な内側シール部材と、
    互いに隣接した前記複数の部品間の隙間を屋内側から覆う外側シール部材と、
    前記外側シール部材の屋内側を向いた面を支持する第一支持面と、前記第一支持面とは反対側を向き前記第一のシール部材を支持する第二支持面と、を有した板状のサポート部材と、
    を有した、開口部の防水装置。
  5. 前記第二の引掛部には、前記第一支持面と前記第二支持面との間で前記サポート部材を貫通した開口部が設けられ、
    前記第一の引掛部には、前記開口部を貫通する軸部と、前記軸部から突出し前記第一支持面と引っ掛かる頭部と、が設けられ、
    前記頭部は、前記第一支持面と引っ掛かった状態で、当該第一支持面と前記外側シール部材との間に弾性的に挟まれている、請求項に記載の開口部の防水装置。
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