JP4699410B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内外を連通する開口に設けられる面材を、枠部と枠部に嵌合された押縁とで挟むことにより固定する建具に関する。
面材を枠部と枠部に嵌合された押縁とで固定する建具としては、例えば、サッシ枠にボルトによって固定される押縁を有する建具が知られている。具体的には、サッシ枠には、面材としてのガラスパネルの端部と対面する垂直立上壁と、垂直立上壁と対向する位置に取り付けられる押縁が係止される係止片とが設けられており、また、押縁を固定するための支持部材がボルトにて固定されている。そして、垂直立上壁とともにガラスパネルを挟むようにサッシ枠の係止片により係止された押縁は、ボルトにより支持部材に固定される(例えば、特許文献1参照)。
また、ボルトを使用しないで固定する押縁としては、押縁と係合するとともに、サッシ枠に取り付けられる押縁により押圧されてサッシ枠に取り付けられた支持部材に抜けないように挿入される固定部材により固定される押縁を有する建具も知られている。この固定部材はガラスパネルより押縁側から支持部材に挿入されている。
実開平1−82292号公報(図1、図2、図8)
ところで、建具は面材、特にガラスパネルの露出面積をできるだけ広くすることが望まれている。ところが、上記のように押縁がボルトによりサッシ枠等に固定される構成とした場合には、ボルトを回転させるための工具の進入スペースなどが必要となる場合があるため、ボルトの位置がサッシ枠から離れた位置(面材の面内方向中央側)に設定されることにより押縁のサイズが大きくなり、もってガラスパネルの露出面積が小さくなってしまう畏れがある。
また、ボルトを使用せずに押縁を取り付け、押縁が外れることを防止する上記固定部材は、押縁が固定された後には取り外すことができないため、例えば、ガラスパネルを損傷した際にはガラスパネルが交換し難いという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、移動を規制することが可能であり、かつ、着脱自在な押縁を備えた建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、屋内外を連通する開口に設けられる面材と、前記開口に設けられる枠部と、屋外側にて前記枠部に嵌合されることにより前記面材を前記枠部とともに挟む押縁と、前記押縁と係合して前記押縁の移動を規制する規制位置と、前記押縁と係合せず前記規制が解除される解除位置とを移動可能な係合規制部材と、を有し、前記係合規制部材は、移動される際に前記枠部と接触して弾性変形する弾性変形部を有し、前記弾性変形部が弾性変形することにより前記規制位置から前記解除位置への移動、及び、前記解除位置から前記規制位置への移動が可能となることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、係合規制部材が規制位置に位置する際には、屋外側に設けられている押縁の移動が規制されるので、押縁が枠部に嵌合された状態が維持されて面材を取り外すことはできず、また、係合規制部材が解除位置に位置する際には、押縁の移動に対する規制が解除されるので、押縁を枠部から取り外すことが可能となる。このとき、係合規制部材の弾性変形部が弾性変形することにより規制位置から解除位置への移動、及び、解除位置から規制位置への移動が可能となるので、弾性変形部が弾性変形するだけの力を加えて係合規制部材を移動させない限り、係合規制部材は移動しない。このため、規制位置に位置する係合規制部材が自然に解除位置に移動することはないので、係合規制部材を規制位置に移動させた後には、押縁の移動が規制された状態を維持させることが可能である。また、面材を交換する場合などのように押縁を外したい場合には、弾性変形部が弾性変形するだけの力を加えて規制位置に位置する係合規制部材を解除位置に移動させて、容易に押縁を取り外すことが可能である。
かかる建具であって、前記係合規制部材は、前記規制位置と前記解除位置とにわたって前記枠部に対してスライド移動可能に設けられており、前記弾性変形部には、前記係合規制部材の解除位置への移動を規制して規制位置に保持するための規制位置保持部を有し、前記弾性変形部が弾性変形することにより規制位置保持部による規制が解除されることが望ましい。
このような建具によれば、係合規制部材を規制位置に保持するための規制位置保持部が弾性変形部に設けられているので、弾性変形部が弾性変形しないときには係合規制部材を規制位置に保持させ、弾性変形部を弾性変形させることにより規制位置保持部による規制を解除して係合規制部材を規制位置から移動させることが可能である。
かかる建具であって、前記弾性変形部は、前記係合規制部材の規制位置への移動を規制して解除位置に保持する解除位置保持部を有し、前記弾性変形部が弾性変形することにより解除位置保持部による規制が解除されることが望ましい。
このような建具によれば、係合規制部材を解除位置に保持するための解除位置保持部が弾性変形部に設けられているので、弾性変形部が弾性変形しないときには係合規制部材を解除位置に保持させ、弾性変形部を弾性変形させることにより解除位置保持部による規制を解除して係合規制部材を解除位置から移動させることが可能である。このため、例えば、押縁を枠部に嵌合する際に、係合規制部材と押縁との干渉を避けるようにして係合規制部材を解除位置に保持させた状態で、押縁を容易に嵌合させることが可能である。
かかる建具であって、前記押縁は、前記係合規制部材が屋内側から挿入される係合挿入部を有し、前記係合規制部材が見込み方向に移動されて前記係合挿入部に挿入されることにより、前記押縁の移動が規制されることが望ましい。
このような建具によれば、押縁の係合挿入部には屋内側から見込み方向に移動させた係合規制部材が挿入されているので、押縁の移動、すなわち見込み方向と交差する方向への移動を確実に規制することが可能であり、面材より押縁側から当該押縁が取り外されることを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記係合規制部材は、前記押縁に係合される係合部と、見込み方向に移動される際に押圧される押圧操作部と、を有し、前記枠部は、前記面材の端面と対向して見込み方向に沿う対向面を有し、前記係合部は、前記対向面に近接させて配置され、前記押圧操作部は、前記係合部より前記対向面から離れた位置に配置されていることが望ましい。
このような建具によれば、押縁に係合される係合部が枠部の対向面に近接させて配置されているので、押縁における係合部と係合する部位を枠部の対向面に近接した位置に配置することが可能である。このため、押縁の面材方向へ突出する部位を小さくすることが可能であり、面材の露出領域を大きく確保することが可能である。また、押圧操作部は係合部より枠部の対向面から離れた位置に配置されているので、係合部同様に枠部の対向面に近接させて押圧操作部が配置された場合より押圧操作し易い係合規制部材を備えることが可能である。このため、面材の露出領域を大きく確保しつつ、操作性の良い係合規制部材を実現することが可能である。
かかる建具であって、前記係合規制部材には、当該係合規制部材の移動方向に沿った長孔が設けられており、前記枠部の前記対向面にはガイドビスが固定されており、前記ガイドビスは、前記長孔を挿通可能な挿通部と、当該長孔を挿通不可能且つ前記対向面と交差する方向への移動を規制する頭部とを有し、前記係合規制部材は、前記長孔に前記挿通部が挿通した状態で規制位置と解除位置とにわたってスライド移動可能であることが望ましい。
このような建具によれば、係合規制部材がガイドビスによってガイド保持された状態で規制位置と解除位置とにわたってスライド移動可能となっているため、押縁に対して係合規制部材を係合する作業が容易になる。
本発明によれば、移動を規制することが可能であり、かつ、着脱自在な押縁を備えた建具を提供することが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態は、図1に示すような、建物の開口を部分的に閉塞し、ガラス3が嵌め付けられたFIX窓10と、FIX窓10にて閉塞されない部分を閉塞可能に設けられた移動可能な障子5とを備えた建具としての窓ユニット1の、FIX窓10およびFIX窓10が有する押縁20を例に挙げて説明する。以下の説明においては、窓ユニット1を屋外側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、屋内外方向(奥行き方向)を見込み方向として示す。
本実施形態のFIX窓10は、図1および図2に示すように、例えば屋内外を連通する開口に設けられた矩形状の枠部としての枠体11、FIX窓10にて閉塞される閉塞空間と障子5により閉塞される開閉空間とを仕切るための縦骨17とに取り付けられる面材としてのガラス3、枠体11および縦骨17とともにガラス3を挟み、ガラス3の屋外側からガラス3を押さえるための押縁20、を有している。本実施形態のガラスは、2枚のガラス板の周縁間にスペーサや封着剤を介在させて、互いに間隔を隔てて対面させた2層構造のガラス3を用いている。
本実施形態では、枠体11を構成する上枠12、下枠13、左右の縦枠14、15のうち、上枠12、下枠13、右側に位置する縦枠(以下、右縦枠という)15、および、上枠12と下枠13との間に設けられた縦骨17とにより囲まれた空間が閉塞空間となり、上枠12、下枠13、右縦枠15および、縦骨17と4つの押縁20とにてガラス3が保持されてFIX窓10が構成されている。そして、枠体11の見込み方向においてほぼ中央より屋外側の領域にFIX窓10が設けられ、ほぼ中央より屋内側の領域は障子5が移動可能な領域となっている。
枠体11および縦骨17における屋外側の領域の、上枠12、下枠13、右縦枠15、および、縦骨17には、開口の中央方向に向かって突出され、その開口を閉塞するように設けられるガラス3の縁部と対面するガラス対面部位12a、13aが、各々全長に亘って設けられている。本実施形態では上枠12のガラス対面部位12aに後述する操作ピース34が屋内側から挿入される孔部12c(図4)を有している。ここで、右縦枠15、縦骨17に設けられているガラス対面部位は図示していない。
上枠12、下枠13、右縦枠15、および、縦骨17の各ガラス対面部位12a、13aには、屋外側、すなわちガラス3と対面する側にはシール材16が設けられており、このシール材16を介してガラス3が当接される。
本実施形態のFIX窓10は、先に取り付けられた押縁20が、後に取り付けられる押縁20により押縁20を取り外す方向への移動が規制されることにより、先に取り付けられた押縁20が屋外側から外れないように構成されており、最後に取り付けられる押縁20は、屋内側からの操作により押縁20と係合して当該押縁20の移動を規制する係合規制部材30により外れないように構成されている。そして、上側の押縁21、下側の押縁22、左右の押縁23、24はいずれも、開口の中央側から枠体11側に向かって移動されることにより枠体11に嵌合される。このため、枠体11に嵌合された押縁20は、枠体11から開口の中央側へ移動しない限り外れない。
本実施形態のFIX窓10の押縁20は図1に示すように、FIX窓10の見付け方向の幅とほぼ同じ幅の下側の押縁22が最初に下枠13に嵌合される。つぎに、左右の押縁23、24が右の縦枠15及び縦骨17に嵌合される。左右の押縁23、24は、既に取り付けられた下側の押縁22の上面22aから上枠12の水平面12bまでの距離とほぼ同じ長さを有している。このため、左右の押縁23、24が取り付けられると、下側の押縁22の上面22aに左右の押縁23、24の下端23a、24aが当接されるので、下側の押縁22の、開口中央側への移動(上方向への移動)が規制される。最後に、上側の押縁21が上枠12に嵌合される。上側の押縁21は、既に取り付けられている左右の押縁23、24の見付け方向における間隔とほぼ同じ長さを有している。このため、上側の押縁21が上枠12に取り付けられると、左右の押縁23、24の内面側に上側の押縁21の左右の端部21aが当接されるので、左右の押縁23、24の、開口中央側への移動(右方向、左方向への移動)が規制される。この状態では、上側の押縁21を取り外さないと、左右の押縁23、24及び下側の押縁22、さらにはガラス3を取り外すことはできない。しかしながら、上側の押縁21を外してしまうと、その他のすべての押縁22、23、24を外しガラス3をも取り外すことが可能である。このため、上側の押縁21は、屋内側から係合規制部材30により開口中央側への移動(下方向への移動)が規制されている。以下に、上側の押縁21の開口中央側への移動を規制する構造について説明する。
上側の押縁(以下、上押縁という)21の、開口中央側への移動を規制するための係合規制部材30は、見込み方向に移動可能に上枠12に取り付けられている。
係合規制部材30は、図3に示すように、上押縁21に係合される係合部32aを有する係合ピース32と、ユーザーにより操作される操作ピース34とを有している。
係合ピース32は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製であり、上枠12における対向面としての水平面12bと対面して近接される第1平板部32bと、上枠12の水平面12bと間隔を隔て、第1平板部32bとほぼ平行な面を有する第2平板部32cとが段部にて繋がっている。係合ピース32は、係合規制部材30が上枠12に取り付けられた際に、第1平板部32bが屋外側に配置され、第2平板部32cが屋内側に配置される。そして、第1平板部32bの屋外側の端部が係合部32aとなり、第2平板部32cには、操作ピース34と係合するための凹部32dが見付け方向の両端部であって、第2平板部32cにおける見込み方向のほぼ中央に設けられている。また、第1平板部32bには、第1平板部32bにおける見付け方向の中央に、見込み方向に沿って長孔32eが形成されている。この長孔32eには、上枠12に螺合されるガイドビスとしてのピン36が挿入され、係合ピース32が見込み方向に移動する際のガイドとなる。ここで、ピン36は挿通部としての軸部36aの一方の端部側に雄ねじ36bが形成され他方の端部が軸部36aより拡径された頭部36cを有しており、頭部36cの直径は長孔32eの見付け方向の幅より大きく形成されている。
操作ピース34は、樹脂製の部材であり、最も屋内側に配置されユーザーが操作する押圧操作部34aと、押圧操作部34aから見込み方向に突出され係合ピース32の第2平板部32cを挟持する2つの挟持部34bとを有している。
押圧操作部34aは、操作ピース34が屋内側から挿入される、ガラス対面部位12aの孔部12c(図4)より見付け方向の幅が広く形成されており、屋内側から押圧した際に操作ピース34がガラス対面部位12aより屋外側に抜け落ちないように構成されている。押圧操作部34aの上下方向の高さは第2平板部32cの厚みの2倍程度あり、両端部34cを除き上側の約半分の領域は切り欠かれている。そして、押圧操作部34aの下側の約半分の領域に、係合ピース32の第2平板部32cの屋内側端部が当接される。このため、係合規制部材30が上枠12に取り付けられると、押圧操作部34aの両端部34cを除く部位は、第1平板部32bより上枠12の水平面12bから離れた位置に配置される。
また、押圧操作部34aの屋外側面34dには、係合ピース32の第2平板部32cと係合した際に、第2平板部32cが上方に移動して、係合ピース32が傾くことを防止するための突起34iが形成されている。
操作ピース34の見付け方向における両端部34c側に挟持部34bは設けられている。2つの挟持部34bは、係合ピース32の幅より僅かに広い間隔を隔てて形成されている。2つの挟持部34bは、それぞれ上下方向の高さが幅方向(見付け方向)の厚みより高い板状をなし、見付け方向に弾性変形可能に形成された弾性変形部である。2つの挟持部34bの内側面、すなわち互いに対向する面の見込み方向におけるほぼ中央には、第2平板部32cに設けられた凹部32dと係合する内側突片34fが形成されている。また、2つの挟持部34bの外側面には、押圧操作部34a側と先端部側とにそれぞれ外側突片34g、34hが設けられている。
上枠12に取り付けられた係合規制部材30は、図4(b)に示すように、孔部12cに屋内側から挿入された操作ピース34の2つの挟持部34b間に係合ピース32の第2平板部32cが配置され、第2平板部32cの2つの凹部32dに各々挟持部34bの内側突片34fが係合されている。
また、係合ピース32は、第1平板部32bの長孔32eに挿通されたピン36が上枠12に螺合され、ピン36の軸部36aより拡径された頭部36cに支持されて見込み方向に移動可能に取り付けられている。このとき、係合ピース32は、係合ピース32が移動した際に、ピン36に長孔32eの端部が突き当たるまでの領域で移動可能であるが、移動可能な領域においては、挟持部34bの見付け方向外側への弾性変形が孔部12cにより規制されているため、内側突片34fと凹部32dとの係合が解除されることはなく、係合ピース32と操作ピース34との係合状態が維持されて分離されることがないように構成されている。
押圧操作部34a側に設けられた外側突片34gは、押圧操作部34aの屋外側面34dとの間隔がガラス対面部位12aの厚みより僅かに広くなる位置に形成されている。このため、係合規制部材30を屋内側から屋外側に押圧し、押圧操作部34aの屋外側面34dがガラス対面部位12aに当接された状態では、ガラス対面部位12aの屋外側面よりも押圧操作部34a側の外側突片34gが屋外側(見込み方向屋外側)に位置する
このとき、押圧操作部34aが押圧されて操作ピース34が見込み方向に移動する際には、まず、押圧操作部34a側の外側突片34gの屋外側面がガラス対面部位12aの孔部12cの周縁部における屋内側面と接触する。そして、押圧力により押圧操作部34a側の外側突片34gが孔部12cの周縁部に押圧されると、挟持部34bが弾性変形することにより押圧操作部34a側の外側突片34gが見込み方向屋外側に移動してガラス対面部位12aの孔部12cを通過する。外側突片34gがガラス対面部位12aの孔部12cを通過した後に挟持部34bの弾性変形が戻り、孔部12cの周縁部よりも押圧操作部34a側の外側突片34gが見込み方向屋外側に移動する。よって、押圧操作部34aが孔部12cより見付け方向の幅が広く形成されて屋外側への移動が規制されるとともに、孔部12cの周縁部よりも押圧操作部34a側の外側突片34gが屋外側に位置することで、操作ピース34がガラス対面部位12aと係合し、係合規制部材30が屋内外方向(見込み方向)に移動することを防止する。上枠12に取り付けられた係合規制部材30が、ガラス対面部位12aと操作ピース34との係合により屋内方向への移動が規制された状態で、係合ピース32の係合部32aが上押縁21に設けられた係合挿入部としてのスリット21bに挿入されて上押縁21の下方、すなわち開口の中央側への移動が規制される。このように、係合ピース32が押縁20と係合して押縁20の移動が規制されたときの係合規制部材30の位置が規制位置に相当し、押圧操作部34a側の外側突片34gが係合規制部材30を規制位置に保持するための規制位置保持部に相当する。
また、先端側の外側突片34hは、係合ピース32と操作ピース34とが係合されたままで操作ピース34がある程度屋内側に引かれたときに、具体的には、少なくとも係合部32aの屋外側面が上押縁21のスリット21bの周縁部における屋内側面よりも屋内側に位置するように引かれたときに、先端側の外側突片34hがガラス対面部位12aより屋内側に位置して、係合ピース32が屋外方向に移動することを防止する。このとき、押圧操作部34aが引かれて操作ピース34が移動する際に、まず先端側の外側突片34hの屋内側面がガラス対面部位12aの孔部12cの周縁部の屋外側面と接触する。そして、操作ピース34が屋内側に引かれて先端側の外側突片34hが孔部12cの周縁部に押圧されると、挟持部34bが弾性変形することにより先端側の外側突片34hが見込み方向屋内側に移動してガラス対面部位12aを通過する。先端側の外側突片34hがガラス対面部位12aを通過した後に挟持部34bの弾性変形が戻り、孔部12cの周縁部よりも先端側の外側突片34hが見込み方向屋内側に移動する。このとき、係合ピース32の係合部32aが上押縁21のスリット21bから抜け、上押縁21の開口の中央側への移動(下方向への移動)に対する規制は解除される。よって、長孔32eの屋外側端部とピン36とによって屋内側への移動が規制されるとともに、先端側の外側突片34hがガラス対面部位12aより屋内側に位置することで、操作ピース34がガラス対面部位12aと係合し、係合規制部材30が屋内外方向(見込み方向)に移動することを防止する。
以上のように、係合ピース32が押縁20と係合が解除され押縁20の移動に対する規制が解除されたときの係合規制部材30の位置が解除位置に相当し、先端側の外側突片34hが係合規制部材30を解除位置に保持するための解除位置保持部に相当する。
そして、上押縁21を取り付ける際には、まず、図4(a)、図4(b)に示すように、屋内側から係合規制部材30の操作ピース34を、先端側の外側突片34hがガラス対面部位12aより屋内側に位置する解除位置まで屋内側に引き、係合ピース32が屋外方向に移動しない状態を維持させておく。次に、既に取り付けられている左右の縦押縁23、24の間に、屋外側からガラス3に沿って開口中央側から上枠12側に向かって上押縁21を移動させ上枠12に嵌合させる。そして、屋内側から係合規制部材30の押圧操作部34aを屋外方向に押圧して、ガラス対面部位12aの屋外側面よりも押圧操作部34a側の外側突片34gが屋外側(見込み方向屋外側)に位置する規制位置まで移動させる。このとき、図4(c)、図4(d)に示すように、係合ピース32の係合部32aが上押縁21のスリット21bに挿入される。
また、上押縁21を取り外す場合には、まず、屋内側から押圧操作部32aを引き、先端側の外側突片34hがガラス対面部位12aより屋内側に位置している解除位置に係合規制部材30を移動させる。その後、上押縁21を上枠12側から開口の中央側へ移動させることにより容易に取り外すことが可能である。
本実施形態の窓ユニット1によれば、係合規制部材30が規制位置に位置する際には、屋外側に設けられている上押縁21の移動が規制されるので、上押縁21が上枠12に嵌合された状態が維持されてガラス3を取り外すことはできず、また、係合規制部材30が解除位置に位置する際には、上押縁21の移動に対する規制が解除されるので、上押縁21を上枠12から容易に取り外すことが可能となる。このとき、係合規制部材30の挟持部34bが弾性変形することにより規制位置から解除位置への移動、及び、解除位置から規制位置への移動が可能となるので、挟持部34bが弾性変形するだけの力を加えて係合規制部材30を移動させない限り、係合規制部材30は移動しない。このため、規制位置に位置する係合規制部材30が自然に解除位置に移動することはないので、係合規制部材30が規制位置に移動された後には、上押縁21の移動を規制する状態を維持することが可能である。また、ガラス3を交換する場合などのように押縁20を外したい場合には、挟持部34bが弾性変形するだけの力を加えて規制位置に位置する係合規制部材30を移動させ、まず上押縁21を取り外し、その後他の押縁22、23、24を容易に取り外すことが可能である。
また、上枠12と係合して係合規制部材30を規制位置に保持するための押圧操作部34a側の外側突片34gが挟持部34bに設けられているので、挟持部34bが弾性変形しないときには係合規制部材30を規制位置に保持させ、挟持部34bを弾性変形させることにより押圧操作部34a側の外側突片34gを孔部12c内を通過させて係合規制部材30を規制位置から移動させることが可能である。また、上枠12と係合して係合規制部材30を解除位置に保持するための先端側の外側突片34hが挟持部34bに設けられているので、挟持部34bが弾性変形しないときには係合規制部材30を解除位置に保持させ、挟持部34bを弾性変形させることにより先端側の外側突片34hを孔部12c内を通過させて係合規制部材30を解除位置から移動させることが可能である。このため、例えば、上押縁21を上枠12に嵌合する際に、係合規制部材30が上押縁21の移動の妨げとならないように係合規制部材30を解除位置に保持させた状態で、上押縁21を容易に上枠12に嵌合させることが可能である。
また、上押縁21に係合される係合部32aが上枠12の水平面12b側(上方向側)に近接させて配置されているので、上押縁21側に設けられるスリット21bをより上枠12側に設けることが可能である。このため、上押縁21のサイズをより小さくしてガラス3の露出領域を大きく確保することが可能である。また、押圧操作部34aは係合部32aより上枠12の水平面12bから離れた位置(下方向に離れた位置)に配置されているので、係合部32a同様に上枠12の水平面12bに近接させて配置された場合より押圧操作し易い位置に配置させることが可能である。このため、ガラス3の露出領域を大きく確保しつつ、操作性の良い係合規制部材30を実現することが可能である。
ところで、上押縁21と係合する係合部32aは強固であることが望ましいが、挟持部34bは、弾性変形可能であることが要求される。このため、係合規制部材30を、係合部32aを有する係合ピース32と、押圧操作部34a及び挟持部34bを有する操作ピース34との別の部材にて構成することにより、係合部32aが強固であり、挟持部34bが弾性変形しやすい係合規制部材30を実現することが可能である。よって、操作性が良く、より確実に上押縁21の移動を規制することが可能である。なお、係合規制部材30を、係合ピース32と操作ピース34とを一体成形して一部材にて構成しても良い。
上記実施形態においては、上押縁21を枠体11に最後に取り付ける押縁とし、上押縁21の開口中央側への移動を規制する例について説明したが、最後に取り付ける押縁は、下側の押縁22及び左右の押縁23、24のいずれであっても構わないし、押縁同士で押縁の脱着を規制しないものでも良い。また、2つ以上の押縁の、開口中央側への移動を規制すべく、2つ以上の押縁に係合する係合規制部材を備えていてもよい。例えば、上枠12の水平面(対向面)12bと下枠の対向面との間隔とほぼ同じ長さに形成した左右の押縁23、24を先に縦枠14、15或いは縦骨17に嵌合し、次に左右の押縁23、24の間に、上下の押縁21、22を上枠12及び下枠13に嵌合してもよい。このとき、上下の押縁21、22の移動を、いずれも係合規制部材30にて規制する構成としても良いが、図2の下側の押縁22のように、押縁22が上面しか露出していないような外部から外し難い形態であれば、上側の押縁21のみが係合規制部材30にて規制されていればよい。
また、上記実施形態においては、上下の押縁21、22を上下方向、左右の押縁23、24を左右方向に移動することで枠体11に対して着脱自在としたが、屋内外方向に回転させることで枠体11に取り付ける押縁であっても良い。
また、係合規制部材30を見込み方向(屋内外方向)に直線的にスライド移動することで規制位置と解除位置とにわたって移動可能としたが、垂直軸を中心に回転スライドさせて規制位置と解除位置とにわたって移動可能としたものでも良い。
また、本実施形態においては、押圧操作部34aの両端部34cを除き上側の約半分の領域を切り欠いた構成とした。このため、係合規制部材30を屋内側から屋外側に押圧して移動させ、押圧操作部34aの屋外側面34dをガラス対面部位12aに当接させた状態であっても、ガラス対面部位12aに設けられた孔部12cと押圧操作部34aの切り欠かれた部位とにより、ガラス3の端部と枠体11と押縁20とにて囲まれる空間(ガラス3の端部と水平面12bとガラス対面部位12aと押縁20とによって区画された空間)と屋内側の空間とを連通する孔が形成される。
この孔は、前述した囲まれた空間内の気圧を下げる孔として機能する。具体的には、本実施形態の窓ユニット1はガラス3が外押縁にて固定されている。外押縁の場合には、屋外側に位置する押縁と枠体との嵌合部に、金属同士の接触による僅かな隙間が生じている場合がある。そして、窓ユニットには屋外側から風圧等がかかるため、押縁と枠体との嵌合部の隙間から空気が入り込みガラス3の端部と枠体11と押縁20とにて囲まれる空間内の気圧が上昇する畏れがある。それによって、屋内側の結露水等を屋外側に排出する排水機能を有する下枠が前述した区画された空間と連通しているため、下枠内の空間の気圧も上昇して排水機能が低下する畏れがある。このため、孔部12cと押圧操作部34aの切り欠かれた部位とによる孔を設け、ガラス3を取り囲む枠体11と押縁20とにて囲まれる空間内の気圧を下げている。ここで、気圧を下げるための孔は、必ずしも孔部12cと押圧操作部34aの切り欠かれた部位とにより形成する必要はなく、ガラス対面部位12aに単なる孔を設けてもよい。さらに、孔の代わりにガラス3を取り囲む空間からの空気の排出を許容し、屋内側から当該空間への空気の進入を規制する逆止弁構造としても良い。
本実施形態においては、ガラスを複層のガラスとしたが、これに限るものではなく、また、面材をガラスとしたが、面材はガラスに限るものではない。
本実施形態においては、枠部を縦骨として説明したが、上枠、下枠、左右の縦枠のいずれを枠部とし、その枠部に応じた押縁にて上記の構成を実現する形態であっても構わない。さらに、必要に応じて、枠部が障子の框であり、框に応じた押縁により美観に優れた障子およびその障子を備えた建具を提供することが可能である。
また、面材としては、FIXされた固定面材であっても良く、スライド自在または回動自在な可動面材等であっても良い。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態に係るFIX窓を有する窓ユニットを屋外側からみた外観図である。 窓ユニットの縦断面図である。 本実施形態に係る係合規制部材を説明するための斜視図である。 図4(a)は、解除位置に位置する係合規制部材を説明するための側面図である。図4(b)は、図4(a)を下方から見た図である。図4(c)は、規制位置に位置する係合規制部材を説明するための側面図である。図4(d)は、図4(c)を下方から見た図である。
符号の説明
1 窓ユニット、3 ガラス、10 FIX窓、11 枠体、12 上枠、
12a ガラス対面部、12b 水平面、12c スリット、20 押縁、
21 上押縁、30 係合規制部材、32 係合ピース、32a 係合部、
32e 長孔、34 操作ピース、34a 押圧操作部、34b 挟持部、
34g 内側突片、34h 先端側の内側突片、36 ピン、36a 軸部、
36c 頭部

Claims (6)

  1. 屋内外を連通する開口に設けられる面材と、
    前記開口に設けられる枠部と、
    屋外側にて前記枠部に嵌合されることにより前記面材を前記枠部とともに挟む押縁と、
    前記押縁と係合して前記押縁の移動を規制する規制位置と、前記押縁と係合せず前記規制が解除される解除位置とを移動可能な係合規制部材と、を有し、
    前記係合規制部材は、移動される際に前記枠部と接触して弾性変形する弾性変形部を有し、
    前記弾性変形部が弾性変形することにより前記規制位置から前記解除位置への移動、及び、前記解除位置から前記規制位置への移動が可能となることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記係合規制部材は、前記規制位置と前記解除位置とにわたって前記枠部に対してスライド移動可能に設けられており、
    前記弾性変形部には、前記係合規制部材の解除位置への移動を規制して規制位置に保持するための規制位置保持部を有し、
    前記弾性変形部が弾性変形することにより規制位置保持部による規制が解除されることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記弾性変形部は、前記係合規制部材の規制位置への移動を規制して解除位置に保持する解除位置保持部を有し、
    前記弾性変形部が弾性変形することにより解除位置保持部による規制が解除されることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記押縁は、前記係合規制部材が屋内側から挿入される係合挿入部を有し、
    前記係合規制部材が見込み方向に移動されて前記係合挿入部に挿入されることにより、前記押縁の移動が規制されることを特徴とする建具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建具であって、
    前記係合規制部材は、前記押縁に係合される係合部と、
    見込み方向に移動される際に押圧される押圧操作部と、を有し、
    前記枠部は、前記面材の端面と対向して見込み方向に沿う対向面を有し、
    前記係合部は、前記対向面に近接させて配置され、前記押圧操作部は、前記係合部より前記対向面から離れた位置に配置されていることを特徴とする建具。
  6. 請求項5に記載の建具であって、
    前記係合規制部材には、当該係合規制部材の移動方向に沿った長孔が設けられており、
    前記枠部の前記対向面には、ガイドビスが固定されており、
    前記ガイドビスは、前記長孔を挿通可能な挿通部と、当該長孔を挿通不可能且つ前記対向面と交差する方向への移動を規制する頭部とを有し、
    前記係合規制部材は、前記長孔に前記挿通部が挿通した状態で規制位置と解除位置とにわたってスライド移動可能であることを特徴とする建具。
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